JP2000246424A - 溶融金属容器の保温装置 - Google Patents

溶融金属容器の保温装置

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JP2000246424A
JP2000246424A JP11055914A JP5591499A JP2000246424A JP 2000246424 A JP2000246424 A JP 2000246424A JP 11055914 A JP11055914 A JP 11055914A JP 5591499 A JP5591499 A JP 5591499A JP 2000246424 A JP2000246424 A JP 2000246424A
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Satoki Makimoto
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 取鍋内の溶鋼の注入中における温度低下を全
期間にわたって抑制する。 【解決手段】 取鍋29の保温装置7を、取鍋29の上
部開口に着脱自在に設けられ、溶鋼の注入中に上部開口
を気密に塞ぐ保温蓋37と、載置台6に設けられ、保温
蓋37を取鍋29の上部開口直上の装着位置43と予め
定める上部開口から離隔した格納位置44との間にわた
って、往復変位させる旋回装置38と、旋回装置38に
設けられ、装着位置43で保温蓋37を昇降変位させて
取鍋29の上部開口上に載置する昇降装置39とを含ん
で構成する。これによって、溶鋼表面からの放熱を低減
することができ、溶鋼温度の低下を抑制することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶融金属容器の保
温装置に関し、特に連続鋳造設備においてタンディッシ
ュに溶融金属を注入する取鍋の保温装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、連続鋳造設備においては溶融
金属、たとえばステンレス溶鋼(以後、溶鋼と略称す
る)の連続鋳造が次のようにして行われている。溶融金
属容器である取鍋に精錬した溶鋼を注入し、取鍋をクレ
ーンで連続鋳造設備に搬入してタンディッシュの上方の
載置台に載置し、取鍋の底部から溶鋼を出湯してタンデ
ィッシュに溶鋼を注入し、さらにタンディッシュ内の溶
鋼を水冷鋳型内に注入して鋳片を連続的に鋳造する。
【0003】このような連続鋳造中、取鍋内の溶鋼の出
湯が終了すると、載置台上の取鍋はクレーンで搬出さ
れ、新たな取鍋が搬入されて載置台に載置され、タンデ
ィッシュに溶鋼を注入する。この取鍋交換中、タンディ
ッシュへの溶鋼の注入は中断されるけれども、この間も
水冷鋳型内への溶鋼の注入はタンディッシュ内に貯留さ
れている溶鋼によって行われる。したがって、鋳片の鋳
造は連続的に継続される。
【0004】連続鋳造中、取鍋内の溶鋼温度は、耐火物
による抜熱および溶鋼表面からの放熱によってしだいに
低下する。取鍋内の溶鋼温度が低下すると、タンディッ
シュ内の溶鋼温度も低下し、鋳造温度が低下する。これ
によって、操業が不安定になるとともに、後述のように
様々な異常が発生する。
【0005】このようなタンディッシュおよび取鍋内の
溶鋼温度の低下を抑制するために、従来から様々な方法
が提案されている。タンディッシュ内の溶鋼温度の低下
を抑制するための典型的な従来技術は、タンディッシュ
に加熱装置を設けてタンディッシュ内の溶鋼を加熱する
方法である。このタンディッシュ加熱装置としては、誘
導加熱装置およびプラズマ加熱装置などが実用化されて
いる。これらはタンディッシュ内の溶鋼温度の低下抑制
に効果的であるけれども、装置が高価であるという問題
がある。
【0006】取鍋内の溶鋼温度の低下を抑制するための
典型的な従来技術は、取鍋に保温蓋をクレーンによって
装着する方法である。この方法は、簡単で有効な方法で
あるけれども、取鍋搬送用クレーンとは別に保温蓋着脱
用クレーンを必要とするという問題がある。これは、取
鍋内の溶鋼の注入終了時に1台のクレーンで保温蓋の取
外しと取鍋の搬送とを行うと、取鍋交換時間が長くな
り、タンディッシュ内の溶鋼温度の低下を招いて鋳造温
度が低下するからである。また、2台のクレーンを用い
て保温蓋の取外しと取鍋の搬送とを別々に行う場合にお
いても、次のような問題がある。通常、取鍋搬送用クレ
ーンは取鍋交換時間を短縮するために取鍋内溶鋼の注入
終了前から取鍋にフックを係合して待機する。したがっ
て、保温蓋着脱用クレーンはそれよりもさらに前に保温
蓋を取鍋から取外す必要がある。この結果、溶鋼の残存
量が少なく溶鋼温度の低下が大きい取鍋内溶鋼の注入末
期において、保温蓋が取外された状態になり取鍋の保温
ができなくなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、出湯
中における溶融金属の温度低下を全期間にわたって抑制
することのできる溶融金属容器の保温装置を提供するこ
とである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、溶融金属を貯
留した状態で載置台に載置され、溶融金属を底部から出
湯する溶融金属容器の保温装置において、溶融金属容器
の上部開口に着脱自在に設けられ、溶融金属の出湯中に
上部開口を気密に塞ぐことが可能な保温蓋と、載置台上
に設けられ、保温蓋を溶融金属容器の上部開口直上の装
着位置と予め定める上部開口から離隔した格納位置との
間にわたって往復変位させる移動手段と、移動手段に設
けられ、装着位置で保温蓋を昇降変位させて溶融金属容
器の上部開口上に載置する昇降手段とを含むことを特徴
とする溶融金属容器の保温装置である。
【0009】本発明に従えば、移動手段は載置台上に設
けられ、保温蓋を装着位置と格納位置との間にわたって
往復変位させることが可能であり、移動手段に設けられ
る昇降手段は保温蓋を装着位置で昇降変位させることが
できる。これによって、溶融金属容器を載置台上に載置
して溶融金属を出湯するとき、保温蓋を装着位置である
溶融金属容器の上部開口上に移動させて載置することが
できるので、溶融金属の出湯中に溶融金属容器の上部開
口を気密に塞ぐことができる。したがって、溶融金属容
器内の溶融金属の温度低下を抑制することができる。ま
た保温蓋をクレーンを用いないで格納位置に移動させる
ことができるので、保温蓋搬送用クレーンと溶融金属容
器搬送用クレーンとを別々に設けなくてもよい。
【0010】また本発明の前記移動手段は、ほぼ鉛直な
軸線を有し、載置台上に角変位自在に立設される旋回支
柱と、旋回支柱に設けられ、ほぼ水平方向に延びる旋回
アームと、旋回支柱および旋回アームを旋回支柱の軸線
まわりに角変位駆動する駆動手段とを含み、前記昇降手
段は、旋回アームに設けられることを特徴とする。
【0011】本発明に従えば、駆動手段は旋回支柱およ
び旋回アームを旋回支柱のほぼ鉛直な軸線まわりに角変
位させることが可能であり、旋回アームに設けられる昇
降手段は保温蓋を昇降変位させることが可能である。こ
れによって、昇降手段で保温蓋を上昇させた後、駆動手
段で旋回アームを角変位させて、保温蓋を旋回支柱の軸
線まわりに旋回させることができるので、簡単な構成で
迅速に保温蓋を装着位置と格納位置との間にわたって往
復変位させることができる。したがって、保温装置を小
形化することができ、省スペースを図ることができる。
【0012】また本発明の前記移動手段は、ほぼ鉛直な
第1軸線を有し、載置台上に角変位自在に立設される第
1旋回支柱と、第1旋回支柱に設けられ、ほぼ水平方向
に延びる第1旋回アームと、第1旋回支柱および第1旋
回アームを第1軸線まわりに角変位駆動する第1駆動手
段と、ほぼ鉛直な第2軸線を有し、第1旋回アーム上に
角変位自在に立設される第2旋回支柱と、第2旋回支柱
に設けられ、ほぼ水平方向に延びる第2旋回アームと、
第2旋回支柱および第2旋回アームを第2軸線まわりに
角変位駆動する第2駆動手段とを含み、前記昇降手段
は、第2旋回アームに設けられることを特徴とする。
【0013】本発明に従えば、第1駆動手段は第1旋回
支柱および第1旋回アームを第1旋回支柱のほぼ鉛直な
第1軸線まわりに角変位させることが可能であり、第2
駆動手段は第2旋回支柱および第2旋回アームを第2旋
回支柱のほぼ鉛直な第2軸線まわりに角変位させること
が可能であり、第2旋回アームに設けられる昇降手段は
保温蓋を昇降変位させることが可能である。これによっ
て、昇降手段で保温蓋を上昇させた後、第1および第2
駆動手段で第1および第2旋回アームをそれぞれ独立に
角変位させて、保温蓋を第1および第2軸線まわりにそ
れぞれ旋回させることができるので、保温蓋の移動軌跡
を希望する方向に設定することができる。したがって、
溶融金属容器にクレーンのフックが係合されていても保
温蓋をフックに衝突させることなく移動させることがで
き、保温蓋を溶融金属の注入終了まで溶融金属容器の上
部開口に装着しておくことができる。この結果、溶融金
属の注入終了まで溶融金属の温度低下を抑制することが
できる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態であ
る保温装置の構成を簡略化して示す正面図であり、図2
は図1の平面図であり、図3は図1の側面図であり、図
4は図1に示す保温装置を備える連続鋳造設備の構成を
簡略化して示す正面図であり、図5は図4の平面図であ
り、図6は図4の側面図である。
【0015】連続鋳造設備1には、タンディッシュ3お
よび水冷鋳型4が備えられている。タンディッシュ3の
上方には載置台6が設けられており、載置台6には保温
装置7が設けられている。載置台6は、固定フレーム9
と昇降フレーム10とを備える。
【0016】固定フレーム9は、大略的にC字状の形状
を有する鋼製フレームであり、一対の第1平行ビーム1
1,12と、第1連結ビーム13とを含む。一対の第1
平行ビーム11,12は、相互に平行に延び、その一端
部側は第1連結ビーム13によって連結されている。固
定フレーム9の四隅の下部には脚14がそれぞれ設けら
れており、各脚14は車輪15を介してレール16に乗
載されている。レール16は第1平行ビーム11,12
の長手方向に対して垂直な方向に敷設されている。
【0017】昇降フレーム10は、大略的に固定フレー
ム9と同一のC字状の形状を有する構成フレームであ
り、一対の第2平行ビーム18,19と第2連結ビーム
20とを含む。一対の第2平行ビーム18,19は相互
に平行に延び、その一端部側は第2連結ビーム20によ
って連結されている。昇降フレーム10は,固定フレー
ム9の内側に配設されており、第1平行ビーム11,1
2および第2平行ビーム18,19は相互に平行であ
る。昇降フレーム10は、4個のスクリュージャッキ2
3を介して固定フレーム9に昇降自在に載置されてい
る。4個のスクリュージャッキ23は、昇降フレーム1
0の四隅に設けられおり、各スクリュージャッキ23は
電動モータ24によって駆動軸25を介して駆動され
る。昇降フレーム10の第2平行ビーム18,19に
は、受座26,27がそれぞれ設けられている。受座2
6,27には、溶融金属容器である取鍋29が載置され
る。
【0018】取鍋29は、上部に開口を有する有底円筒
状容器であり、その内部には溶融金属、たとえばステン
レス溶鋼(以後、溶鋼と呼ぶ)が貯留されている。溶鋼
は、たとえば転炉等において精錬された後、取鍋29に
注入される。取鍋29は、溶鋼を貯留した状態でクレー
ン30のフック32に係合されて吊上げられ、クレーン
30によって連続鋳造設備1に搬入されて載置台6の受
台26,27上に載置される。取鍋内の溶鋼は、取鍋2
9の底部に取付けられたノズル31を介して出湯され、
タンディッシュ3内に注入される。タンディッシュ3内
の溶鋼は浸漬ノズル33を介して水冷鋳型4内に注入さ
れ、冷却凝固されて偏平な鋳片34に鋳造される。鋳造
された鋳片34は、ガイドロール35を介して湾曲しな
がら下方に導かれる。前記昇降フレーム10は、取鍋2
9の交換およびタンディッシュ3の交換時上方に持上げ
られ、鋳造中は予め定める位置に保持される。前記固定
フレーム9は水冷鋳型4を交換するときのみ昇降フレー
ム10とともに走行して予め定める退避位置に移動し、
それ以外のときにはタンディッシュ3の上方の固定位置
に固定される。
【0019】保温装置7は、保温蓋37と、移動手段で
ある旋回装置38と、昇降手段である昇降装置39とを
備える。保温蓋37は、取鍋29の上部開口に着脱自在
に設けられ、溶鋼の出湯中に上部開口を気密に塞ぐこと
が可能である。旋回装置38は、第1旋回装置40と第
2旋回装置41とから成り、図5に示すように保温蓋3
7を取鍋29の上部開口直上の装着位置43と、予め定
める上部開口から離隔した格納位置44との間にわたっ
て往復変位させる。このように、旋回装置38は保温蓋
37をクレーンを用いないで移動させることができるの
で、保温蓋37を搬送するためのクレーンを取鍋29を
搬送するためのクレーン30とは別に設けなくてもよ
い。
【0020】第1旋回装置40は、第1旋回支柱46
と、第1旋回アーム47と、第1駆動装置48とを備え
る。第1旋回支柱46は、ほぼ鉛直な第1軸線46aを
有し、載置台6の昇降フレーム10上に第1固定支柱4
9を介して角変位自在に立設される。第1旋回支柱46
の昇降フレーム10上の設置位置は、たとえば第2連結
ビーム20と第2平行ビーム19とが連なるコーナ部で
ある。第1旋回アーム47は、ほぼ水平方向に延びる鋼
管製アームであり、第1旋回支柱46の上部に設けられ
る。第1駆動装置48は、第1固定支柱49に取付けら
れ、第1旋回支柱46および第1旋回アーム47を第1
軸線46aまわりに角変位駆動する。第1固定支柱49
は鋼管から成り、ほぼ鉛直な軸線を有する。第1旋回支
柱46の上端面にはデッキ50が設けられており、デッ
キ50には第1安全柵51が設けられている。
【0021】第2旋回装置41は、第2旋回支柱53
と、第2旋回アーム54と、第2駆動装置55とを備え
る。第2旋回支柱53は、ほぼ鉛直な第2軸線53aを
有し、第1旋回アーム47上に第2固定支柱56を介し
て角変位自在に立設される。第2旋回アーム54は、ほ
ぼ水平方向に延びる軽量形鋼製アームであり、第2旋回
支柱53の上端面に設けられる。第2駆動装置55は、
第1旋回アーム47に取付けられ、第2旋回支柱53お
よび第2旋回アーム54を第2軸線53aまわりに角変
位駆動する。第2旋回アーム54上には、第2安全柵5
8が設けられている。
【0022】昇降装置39は、第2旋回装置41の第2
旋回アーム54上に設けられ、装着位置43で保温蓋3
7を昇降変位させて取鍋29の上部開口上に載置する。
第1旋回支柱46、第1駆動装置48、第2旋回支柱5
3、第2駆動装置55および昇降装置39の構成につい
ては後述する。
【0023】図7は保温蓋37の構成を簡略化して示す
平面図であり、図8は図7の切断面線VIII−VII
Iから見た断面図であり、図9は保温蓋37の内張り耐
火物61の構成を簡略化して示す斜視図である。保温蓋
37は、蓋本体60と内張り耐火物61と補強リブ62
とを備える。蓋本体60は、下部に開口を有する略有底
円筒状の鋼製偏平容器であり、その上面には等辺山形鋼
から成る補強リブ62が格子状に設けられている。補強
リブ62は蓋本体60の熱変形を防止する。蓋本体60
の内面には、内張り耐火物61が取付けられている。内
張り耐火物61は、複数の耐火物ブロック63から成
り、各耐火物ブロック63は、柔軟性のある耐火物シー
トを屈曲させて重ね合わせた積層体である。各耐火物ブ
ロック63は、ビーム64およびチャンネル65を介し
て蓋本体60に着脱可能に取付けられる。ビーム64
は、耐火物ブロック63内に埋込まれる。保温蓋37
は、内張り耐火物61を下側にして取鍋29の上部開口
上に載置される。内張り耐火物61は柔軟性を有してい
るので、上部開口を気密に塞ぐことができる。
【0024】図10は、図3に示す第1旋回支柱46お
よび第1駆動装置48の構成を簡略化して示す側面図で
あり、図11は、図10の平面図である。第1旋回支柱
46は、第1支柱本体67と第1旋回軸受68とを備え
る。第1支柱本体67は、大略的に円筒形の形状を有す
る鋼製筒体であり、前記第1固定支柱49の上方に配置
される。第1支柱本体67の下端部には、旋回フランジ
69が複数のリブ70を介して取付けられており、第1
支柱本体67の上部には、前記第1旋回アーム47(図
10には図示せず)が取付けられている。前記第1固定
支柱49の上端部には、固定フランジ71が複数のリブ
72を介して取付けられている。第1旋回軸受68は玉
軸受であり、旋回フランジ69と固定フランジ71との
間に設けられる。旋回フランジ69は、第1旋回軸受6
8の外輪73に複数の固定ボルト74によって連結さ
れ、固定フランジ71は第1旋回軸受68の内輪75に
同様に連結される。前記外輪73の外周面には、複数の
歯77が形成されている。第1支柱本体67、第1旋回
軸受68および第1固定支柱49は同軸に設けられてお
り、その軸線は第1旋回支柱46のほぼ鉛直な軸線46
aと一致する。
【0025】第1駆動装置48は、油圧モータ78と、
歯車79とを備える。油圧モータ78は、ブラケット8
0を介して第1固定支柱49に取付けられており、その
モータ軸78aはほぼ鉛直な軸線を有する。油圧モータ
78のモータ軸78aには、ディスクカップリング81
を介して減速機83の入力軸83aが同軸に連結されて
いる。減速機83は、固定フランジ71に取付けられて
おり、減速機83の出力軸83bには歯車79が取付け
られている。歯車79は、第1旋回軸受68の外輪73
の歯77と噛み合う。
【0026】油圧モータ78を駆動すると、モータ軸7
8aの回転運動は、前記歯車79および歯77を介して
第1旋回軸受68の外輪73を角変位させ、さらに外輪
73の角変位は旋回フランジ69を介して第1支柱本体
67を角変位させる。したがって、第1駆動装置48は
第1旋回支柱46および第1旋回アーム47を第1軸線
46aまわりに角変位駆動する。
【0027】図12は、図3に示す第2旋回支柱53お
よび第2駆動装置55の構成を簡略化して示す側面図で
あり、図13は図12の平面図である。第2旋回支柱5
3および第2駆動装置55の構成は、第1旋回支柱46
および第1駆動装置48の構成とそれぞれ類似している
ので、対応する部分には同一の参照符を付し重複する説
明を省略する。第2旋回支柱53は第2支柱本体85と
第2旋回軸受86とを備える。第2支柱本体85は第2
旋回軸受86、旋回フランジ69および固定フランジ7
1を介して第2固定支柱56の上方に配置される。第2
支柱本体85の上端面には、前記第2旋回アーム54
(図12には図示せず)が取付けられている。第2駆動
装置55の油圧モータ78は、ブラケット80を介して
第1旋回アーム47に取付けられている。第2駆動装置
55は、第2旋回支柱53および第2旋回アーム54を
第2軸線53aまわりに角変位駆動する。
【0028】図14は、昇降装置39の構成を簡略化し
て示す正面図であり、図15は図14の平面図である。
昇降装置39は、2台の油圧シリンダ87と4個のスプ
ロケットホィール89と、4本のコンベアチェーン88
とを備えており、1台の油圧シリンダ87と2個のスプ
ロケットホィール89と2本のコンベアチェーン88と
が一組として構成されている。各油圧シリンダ87は、
ほぼ水平な軸線を有する複動油圧シリンダであり、第2
旋回アーム54上に第2旋回アーム54の長手方向に沿
って相互に平行に設けられる。各油圧シリンダ87に
は、ピストン軸91が備えられており、ピストン軸91
は油圧シリンダ87の軸線に沿って伸縮変位可能であ
る。
【0029】各スプロケットホィール89は、第2旋回
アーム54上に相互に間隔をあけて回転自在に設けられ
ている。各スプロケットホィール89には、コンベアチ
ェーン88がそれぞれ巻掛けられている。各コンベアチ
ェーン88の一端部は、二股ロッド93およびターンバ
ックル94を介してピストン軸91に連結されており、
各コンベアチェーン88の他端部はシャックル95を介
して保温蓋37の補強リブ62に連結されている。各コ
ンベアチェーン88と保温蓋37との連結個所は4個所
であり、各連結個所は保温蓋37の重心Oからの距離が
ほぼ等しくなるように設定されている。各コンベアチェ
ーン88の他端部は保温蓋37の重量によって鉛直下方
に垂下する。したがって、各コンベアチェーン88には
スプロケットホィール89を境として水平方向に延びる
水平部分と鉛直下方に延びる鉛直部分とが形成される。
【0030】油圧シリンダ87のピストン軸91を伸長
させると各コンベアチェーン88の鉛直部分が長くな
り、保温蓋37は下方に移動する。これに対して、油圧
シリンダ87のピストン軸91を縮退させると各コンベ
アチェーン88の鉛直部分が短くなり、保温蓋37は上
方に移動する。このように昇降装置39は、簡単な構成
で迅速に保温蓋37を昇降させることができる。これに
よって、溶鋼の出湯中に取鍋29の上部開口を気密に塞
ぐことができるので、溶鋼表面からの放熱を低減するこ
とができ、取鍋29内の溶鋼の温度低下を抑制すること
ができる。したがって、取鍋29からタンディッシュ3
内に溶鋼が連続的に注入されるタンディッシュ3のいわ
ゆる定常期間中にタンディッシュ3内の溶鋼温度の低下
を後述のように抑制することができる。
【0031】図16は、取鍋29にクレーンのフック3
2を係合した状態で保温蓋37を装着位置43から格納
位置44まで移動させるときの第1段階における保温蓋
37の移動軌跡を示す平面図であり、図17は第2段階
における保温蓋37の移動軌跡を示す平面図であり、図
18は第3段階における保温蓋37の移動軌跡を示す平
面図であり、図19は、第4段階における保温蓋37の
移動軌跡を示す平面図である。図16〜図19を参照し
て旋回装置38の旋回動作を説明する。
【0032】装着位置43において、保温蓋37、第1
旋回アーム47および第2旋回アーム54は、図16
(1)に示すように配置される。すなわち、第1および
第2旋回アーム47,54は一直線上に配置され、その
直線上に保温蓋37の重心位置である中心点Oが存在す
る。
【0033】ここで、装着位置43における保温蓋37
の中心点Oを通る前記昇降フレーム10の第2平行ビー
ム18,19に平行な仮想線をX軸とし、前記中心点O
を通るX軸に垂直な仮想線をY軸とし、第1旋回アーム
47とX軸との成す角度を第1角度とし、第1旋回アー
ム47と第2旋回アーム54との成す角度を第2角度と
すると、時々刻々変化する保温蓋37の中心点O(以
後、中心点Oと略称することがある)の位置は第1角度
と第2角度とによって表すことができる。したがって、
図16〜図19では図中に第1角度と第2角度とを記載
することによって中心点Oの位置を表している。たとえ
ば、装着位置における中心点Oの位置は図16(1)か
ら第1角度:33.5°、第2角度:0°であることが
判る。また前記格納位置44における中心点Oの位置
は、たとえば第1角度:125.5°、第2角度:0°
である。装着位置43および格納位置44における中心
点Oの第1および第2角度は予め定められる。さらに以
後、第1および第2旋回アーム47,54の角変位量を
表すとき、反時計まわりの角変位量をプラスで表示し、
時計まわりの角変位量をマイナスで表示する。
【0034】旋回動作の第1段階では、第1および第2
旋回アーム47,54を相互に逆方向に予め定める単位
時間当たりの角変位量(以後、角変位速度とよぶ)でそ
れぞれ角変位させる動作が行われる。第1および第2旋
回アーム47,54は、第1および第2駆動装置48,
55をそれぞれ駆動することによって角変位される。第
1および第2旋回アーム47,54の角変位速度は、
1.3秒当たりそれぞれ5°,−7.2°である。した
がって、第1旋回アーム47は反時計まわりに角変位
し、第2旋回アーム54は時計まわりに角変位する。第
1段階における保温蓋37の中心点Oの移動軌跡は、図
16(2)〜(4)に示すようにほぼX軸に沿って第2
連結ビーム20に向かって移動する。各図中の実線の円
は角変位後の保温蓋37を示しており、仮想線の円は角
変位前の装着位置の保温蓋37を示している。このよう
な表示方法は以後同一である。
【0035】第1段階は、図16(4)に示すように第
2旋回アーム54の角変位量が予め定める限界値−6
4.8°に達するまで続けられる。この間における中心
点Oの移動軌跡はほぼ直線P1で表される。第1段階終
了時における中心点Oの位置は、図16(4)から第1
角度:80.5°、第2角度64.8°であることが判
る。これは第1旋回アーム47が装着位置43から+4
5°角変位したことを示しており、第2旋回アーム54
が第1旋回アーム47に対して−64.8°角変位した
ことを示している。第2旋回アーム54の角変位量が限
界値に達すると、第2旋回アーム54の角変位は休止さ
れ、その角度のまま保持される。図16(4)における
保温蓋37の中心点OのX軸方向に沿った移動量は、ク
レーンのフック32のX軸方向における先端部と装着位
置43における中心点Oとの距離にほぼ等しい。
【0036】旋回動作の第2段階では、第2旋回アーム
54の角変位を休止したまま、第1旋回アーム47の角
変位を第1段階と同一の角変位速度で継続させる動作が
行われる。第2段階における保温蓋37の中心点Oの移
動軌跡は、図17(1),(2)に示すように第1旋回
支柱46の軸線46aを中心とする円の円弧P2で表さ
れる。図17(2)において、保温蓋37は第1および
第2旋回アーム47,54を同時に反時計まわりに角変
位してもクレーンのフック32と衝突しない位置、すな
わち第2段階終了位置に到達する。第2段階終了時にお
ける中心点Oの位置は、図17(2)から第1角度:1
00.5°、第2角度:64.8°であることが判る。
【0037】このように、第1段階において保温蓋37
の中心点OをほぼX軸に沿ってクレーンのフック32か
ら離間するように移動させた後、第2段階において保温
蓋37を第1旋回支柱46の軸線46aまわりに角変位
させているので、保温蓋37をフック32に衝突させる
ことなく移動させることができる。
【0038】旋回動作の第3段階では、休止中の第2旋
回アーム54を第1段階とは逆方向に角変位させる動作
が付加される。これによって、第3段階では第2旋回ア
ーム54が第1旋回アーム47とともに反時計まわりに
角変位される。第1および第2旋回アーム47,54の
角変位速度は第1段階と同一である。第3段階における
保温蓋37の中心点Oの移動軌跡は、図18(1)〜
(3)に示すように前記円弧P2の延長部分から少しず
れて延びる曲線P3で表される。曲線P3は、前記円弧
P2の延長部分を挟んでX軸とは反対側に存在する。第
3段階における保温蓋37の角変位速度は、第1および
第2旋回アーム47,54を同方向に角変位しているの
で、第1およ第2段階よりも高速で行われる。
【0039】第3段階は図18(3)に示すように第1
角度が予め定める上限値である125.5°に到達し、
第1旋回アーム47の角変位が停止されるまで続けられ
る。前述のように装着位置43における第1旋回アーム
47とX軸との成す角度は35.5°であるので、第1
旋回アーム47の角変位量の限界値は+90°である。
保温蓋37は、第3段階の途中で図18(2)に示すよ
うに取鍋29よりも外方に外れた位置に到達する。この
ため、保温蓋37が図18(2)に示す位置に到達した
時点で取鍋吊上げ可能を表す表示が図示しない表示手段
によって表示される。
【0040】旋回動作の第4段階では、第1旋回アーム
47の角変位を停止したまま、第2旋回アーム54の角
変位を第3段階と同一の角変位速度で反時計まわりに継
続させる動作が行われる。第4段階における保温蓋37
の中心点Oの移動軌跡は、図19に示すように第2旋回
支柱53の軸線53aを中心とする円の円弧P4で表さ
れる。第4旋回アーム54と第1旋回アーム47との成
す角度が零になると保温蓋37は前記格納位置44に到
達し、旋回装置38の一連の旋回動作が終了する。
【0041】このように、旋回装置38には第1旋回ア
ーム47と第2旋回アーム54とが備えられおり、第1
および第2旋回アーム47,54をそれぞれ独立に角変
位させることができるので、保温蓋37の移動軌跡を希
望する方向に設定することができる。これによって、取
鍋29の交換を迅速に行うために溶鋼の注入終了前から
取鍋29にクレーン30のフック32を係合している場
合でも、保温蓋37をフック32と衝突させることな
く、装着位置43から格納位置44まで確実に移動させ
ることができる。したがって、従来のように取鍋29に
フック32を係合する前に保温蓋37を取鍋29から取
外す必要がなくなり、溶鋼の注入終了まで保温蓋37を
取鍋29に装着しておくことが可能となる。この結果、
取鍋29内の溶鋼温度の低下を注入終了まで抑制するこ
とが可能となり、後述のようにタンディッシュ3内の溶
鋼温度の低下を、前記定常期間中に抑制することができ
るばかりでなく、タンディッシュ3内への溶鋼の注入が
中断される取鍋交換中においても抑制することができ
る。
【0042】図20は、連続鋳造時におけるステンレス
鋼SUS304の鋳造温度の低下速度と取鍋29の保温
蓋37の有無との関係を示すグラフである。図20を参
照して、取鍋29の保温蓋37の保温効果について説明
する。図20(1)において保温蓋ありとは、溶鋼の注
入終了まで保温蓋37が取鍋29に装着されていること
を意味する。
【0043】図20(1),(2)から、連続鋳造の鋳
造温度の低下速度はタンディッシュの定常期間中および
取鍋交換中のいずれにおいても、保温蓋ありの場合の方
が保温蓋なしの場合よりも低くなること、換言すれば鋳
造温度の低下が抑制されることが判る。
【0044】このように、取鍋29に保温蓋37を装着
することによって、取鍋内の溶鋼温度を効果的に保温す
ることが可能となり、連続鋳造時におけるタンディッシ
ュ3内の溶鋼温度の低下および鋳造温度の低下をタンデ
ィッシュ3の定常期間中および取鍋交換中のいずれにお
いても抑制することができる。
【0045】表1は、鋳造温度の低下に起因する異常発
生量を保温蓋ありの場合と保温蓋なしの場合とについて
それぞれ示す比較表である。表1中の屑発生チャージ数
とは、鋳造温度が予め定める下限温度を下まわり、鋳造
することができなくなって溶鋼が屑になったチャージ数
であり、鋳造温度低下発生チャージ数とは取鍋交換時、
タンディッシュ内の溶鋼量を確保して溶鋼温度の低下を
抑制するために、新たな高温の溶鋼が注入されるまで鋳
造速度を基準速度よりも低下させたチャージ数であり、
無手入指定鋳片の手入実施本数とは本来、疵取り工程を
省略すべき鋳片に、低温鋳造起因の表面疵を除去するた
めの表面研削を実施した鋳片本数である。
【0046】表1から、保温蓋ありの場合は保温蓋なし
の場合に比べて、鋳造温度の低下に起因する異常発生量
がいずれも減少していることが分かる。したがって、取
鍋29に保温蓋37を装着することによって連続鋳造工
程における能率および歩留りを向上することができ、か
つ疵取り工程の負荷を軽減することができる。
【0047】
【表1】
【0048】以上述べたように、本実施の形態では保温
蓋37を移動手段である旋回装置38によって角変位さ
せるように構成されているけれども、移動手段は旋回装
置に限られるものではなく、設置スペースを充分に確保
することができるときには、保温蓋37を直線的にスラ
イドさせるように構成してもよい。また旋回装置38
は、旋回支柱、旋回アームおよび駆動装置を一組とする
旋回装置を二組準備し、二組の旋回装置を2階建てに構
成し、さらに各組の旋回アームをそれぞれ独立に角変位
させるように構成されているけれども、設置スペースを
充分に確保することができないときには、2階建てに構
成しないで一組の旋回装置だけで構成してもよい。これ
によって、保温装置を小形化することができ、省スペー
スを図ることができる。
【0049】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の本発明によ
れば、溶融金属容器を載置台上に載置して溶融金属を出
湯するとき、保温蓋を装着位置である溶融金属容器の上
部開口上に移動させて載置することができるので、溶融
金属の出湯中に溶融金属容器の上部開口を気密に塞ぐこ
とができる。したがって、溶融金属容器内の溶融金属の
温度低下を抑制することができる。また保温蓋をクレー
ンを用いないで格納位置に移動させることができるの
で、保温蓋搬送用クレーンと溶融金属容器搬送用クレー
ンとを別々に設けなくてもよい。
【0050】また請求項2記載の本発明によれば、保温
蓋を旋回支柱の軸線まわりに旋回させることができるの
で、簡単な構成で迅速に保温蓋を装着位置と格納位置と
の間にわたって往復変位させることができる。したがっ
て、保温装置を小形化することができ、省スペースを図
ることができる。
【0051】また請求項3記載の本発明によれば、保温
蓋を第1および第2軸線まわりにそれぞれ旋回させるこ
とができるので、保温蓋の移動軌跡を希望する方向に設
定することができる。したがって、溶融金属容器にクレ
ーンのフックが係合されていても保温蓋をフックに衝突
させることなく移動させることができ、保温蓋を溶融金
属の注入終了まで溶融金属容器の上部開口に装着してお
くことができる。この結果、溶融金属の注入終了まで溶
融金属の温度低下を抑制することでき、鋳造温度の低下
を抑制することができる。また鋳造温度の低下に起因す
るトラブルを回避して異常発生量を低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である保温装置の構成を
簡略化して示す正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の側面図である。
【図4】図1に示す保温装置を備える連続鋳造設備の構
成を簡略化して示す正面図である。
【図5】図4の平面図である。
【図6】図4の側面図である。
【図7】保温蓋37の構成を簡略化して示す正面図であ
る。
【図8】図7の切断面線VIII−VIIIから見た断
面図である。
【図9】保温蓋37の内張り耐火物61の構成を簡略化
して示す斜視図である。
【図10】図3に示す第1旋回支柱46および第1駆動
装置48の構成を簡略化して示す側面図である。
【図11】図10の平面図である。
【図12】図3に示す第2旋回支柱53および第2駆動
装置55の構成を簡略化して示す側面図である。
【図13】図12の平面図である。
【図14】昇降装置39の構成を簡略化して示す正面図
である。
【図15】図14の平面図である。
【図16】取鍋29にクレーンのフック32を係合した
状態で保温蓋37を装着位置43から格納位置44まで
移動させるときの第1段階における保温蓋37の移動軌
跡を示す平面図である。
【図17】第2段階における保温蓋37の移動軌跡を示
す平面図である。
【図18】第3段階における保温蓋37の移動軌跡を示
す平面図である。
【図19】第4段階における保温蓋37の移動軌跡を示
す平面図である。
【図20】連続鋳造時におけるステンレス鋼SUS30
4の鋳造温度の低下速度と取鍋29の保温蓋37の有無
との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 連続鋳造設備 3 タンディッシュ 4 水冷鋳型 6 載置台 7 保温装置 10 昇降フレーム 29 取鍋 37 保温蓋 38 旋回装置 39 昇降装置 40 第1旋回装置 41 第2旋回装置 46 第1旋回支柱 47 第1旋回アーム 48 第1駆動装置 53 第2旋回支柱 54 第2旋回アーム 55 第2駆動装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融金属を貯留した状態で載置台に載置
    され、溶融金属を底部から出湯する溶融金属容器の保温
    装置において、 溶融金属容器の上部開口に着脱自在に設けられ、溶融金
    属の出湯中に上部開口を気密に塞ぐことが可能な保温蓋
    と、 載置台上に設けられ、保温蓋を溶融金属容器の上部開口
    直上の装着位置と予め定める上部開口から離隔した格納
    位置との間にわたって往復変位させる移動手段と、 移動手段に設けられ、装着位置で保温蓋を昇降変位させ
    て溶融金属容器の上部開口上に載置する昇降手段とを含
    むことを特徴とする溶融金属容器の保温装置。
  2. 【請求項2】 前記移動手段は、 ほぼ鉛直な軸線を有し、載置台上に角変位自在に立設さ
    れる旋回支柱と、 旋回支柱に設けられ、ほぼ水平方向に延びる旋回アーム
    と、 旋回支柱および旋回アームを旋回支柱の軸線まわりに角
    変位駆動する駆動手段とを含み、 前記昇降手段は、旋回アームに設けられることを特徴と
    する請求項1記載の溶融金属容器の保温装置。
  3. 【請求項3】 前記移動手段は、 ほぼ鉛直な第1軸線を有し、載置台上に角変位自在に立
    設される第1旋回支柱と、 第1旋回支柱に設けられ、ほぼ水平方向に延びる第1旋
    回アームと、 第1旋回支柱および第1旋回アームを第1軸線まわりに
    角変位駆動する第1駆動手段と、 ほぼ鉛直な第2軸線を有し、第1旋回アーム上に角変位
    自在に立設される第2旋回支柱と、 第2旋回支柱に設けられ、ほぼ水平方向に延びる第2旋
    回アームと、 第2旋回支柱および第2旋回アームを第2軸線まわりに
    角変位駆動する第2駆動手段とを含み、 前記昇降手段は、第2旋回アームに設けられることを特
    徴とする請求項1記載の溶融金属容器の保温装置。
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