JP2000246372A - プレス成形型 - Google Patents

プレス成形型

Info

Publication number
JP2000246372A
JP2000246372A JP11054712A JP5471299A JP2000246372A JP 2000246372 A JP2000246372 A JP 2000246372A JP 11054712 A JP11054712 A JP 11054712A JP 5471299 A JP5471299 A JP 5471299A JP 2000246372 A JP2000246372 A JP 2000246372A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
die
punch
punch member
press
plywood
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11054712A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiro Miyagawa
勝博 宮川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yashima Kogyo KK
Original Assignee
Yashima Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yashima Kogyo KK filed Critical Yashima Kogyo KK
Priority to JP11054712A priority Critical patent/JP2000246372A/ja
Publication of JP2000246372A publication Critical patent/JP2000246372A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】製作に必要とする時間や工数が少なく、修整作
業も容易に行なうことができるプレス成形型を提供す
る。 【解決手段】このプレス成形型は、パンチ部材7と、そ
のパンチ部材7に対応した成形面8aを持つダイ部材8
と、パンチ部材7の周囲に可動的に配設されたプレッシ
ャパッド9と、を備える。パンチ部材7とダイ部材8が
合板等の木質材により形成される。合板製のパンチ部材
7とダイ部材8は、各々、合板製の枠板で補強されたベ
ース板4、6上に固定して、上型或は下型を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、 本考案は、金属
プレス成形用のプレス成形型に関し、特に比較的大形の
曲面や球面形状を成形する張り出し成形に適し、簡易に
製作と修整の可能なプレス成形型に関する。
【0002】
【従来の技術】金属板等を剪断や永久変形させて加工す
るプレス加工は、各種の電気製品、自動車部品、建築部
品等を大量生産する際に、非常に適した加工方法として
大きな力を発揮し、広く実施されているが、プレス加工
の準備作業としての金型製作に多くの時間と製作費を必
要とする。その金型製作費は、大量生産の場合、その多
大な費用を生産量の増大により吸収することができるも
のの、近年各方面で行なわれている多品種少量生産や製
品開発の試作等の際には、その多大な金型製作費を製品
価格に反映させることは難しく、簡単且つ安価に製作の
可能なプレス成形型の開発が望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、プレス加工
により絞りや曲げ等の成形を行なう成形型は、一般に鋳
物を主材料として製作される。従来、この鋳物に代え
て、低溶融合金、工業用セメント或は合成樹脂を使用し
た簡易式の成形型が、特開昭50−1960、特公昭5
5−6014号公報等で提案されているが、この種のプ
レス成形型は、成形面の修整作業を良好に行ないにくい
という問題があった。
【0004】即ち、プレス成形型は、通常、所定形状に
成形した後、プレスの試し打ちを行なって、設計通りの
製品が得られるか否かをみることになるが、ワーク素材
の各方向における伸びやスプリングバック量にバラツキ
が生じるため、設計通りの製品形状が得られない場合が
多く、正確な製品形状を得るまでに、成形型の成形面の
形状を複数回にわたって試し打ちを行ないながら修整
し、正確な形状の製品を得るようにしている。
【0005】しかしながら、上記低溶融合金、工業用セ
メント或は合成樹脂を使用した簡易式の成形型は、この
ような成形面の修整作業に必ずしも適してなく、修整作
業に時間と手間がかかるという問題があった。
【0006】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、製作に必要とする時間や工数が少なく、修整作業も
容易に行なうことができるプレス成形型を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のプレス成形型は、パンチ部材と、そのパン
チ部材に対応した成形面を持つダイ部材と、パンチ部材
の周囲に可動的に配設されたプレッシャパッドと、を備
えたプレス成形型において、パンチ部材とダイ部材が木
質材により形成されたことを特徴とする。
【0008】ここで、パンチ部材とダイ部材は合板を積
層し切削加工して形成することができる。また、合板製
のパンチ部材とダイ部材は、各々、合板製の枠板で補強
されたベース板上に固定して、上型或は下型を形成する
ことができる。
【0009】
【発明の作用】このような構成のプレス成形型は、例え
ばパンチ部材を上型に固定し、プレッシャパッドをパン
チ部材の周囲に可動的に取り付け、ダイ部材を下型に固
定する。上型はプレス機のスライダの下部に上型ホルダ
ーを介して取り付け、下型は下型ホルダーを介してプレ
ス機のボルスタ上に固定される。
【0010】ダイ部材上にワークを載置してセットし、
プレス機を駆動してスライダを下降させる。この時、先
ず、上型のプレッシャパッドのしわ押え面がワークの周
囲に当接してワークを押え込むと共に、パンチ部材の成
形面がワークを下型のダイ部材の成形面に押し付け、ワ
ークを成形面に沿った形状に成形する。
【0011】パンチ部材とダイ部材が木質材により形成
されるため、切削加工が容易にでき、成形型の製作工数
や製作時間を大幅に短縮することができ、また、成形面
の修整作業も簡単に行なうことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は上型1の平面図を、図2は
その縦断面図を、図3はその水平方向の断面図を示して
いる。上型1は、その主要部を木質材の合板により形成
される。即ち、4は上型のベース板で、適当な厚さの合
板を矩形に裁断して形成され、ベース板4の上面は枠板
3が格子状に、接着、釘打ち、ねじ止め等で固定され、
ベース板4を補強している。
【0013】上型1のベース板4の下面には、その中央
部分にパンチ部材7が固定ねじ15により取り付けられ
る。パンチ部材7は合板を積層固着すると共に(図
4)、その下面を所定の型面形状に切削加工して形成さ
れる(図2)。積層する合板の枚数(厚さ)はプレス成
形時のパンチの圧力に耐える最小限の厚さとすれば良
い。図2に示すように、この例では、下方に断面円弧状
に膨出する円弧状膨出形状に切削加工される。パンチ部
材7の材質が木質材であるから、大型刃具を使用して高
速切削が可能であり、金属製のパンチに比べ数倍の速度
で加工することができ、また、木質材製のパンチ部材7
は一発削りのみで、仕上げ削りを省略することができ
る。
【0014】つまり、金属製のパンチでは仕上げ削りに
より成形面を平滑に仕上げる必要があるが、木質材製の
部材を切削加工した場合、切削跡にバリ等が生じて表面
が荒れた状態になり易いものの、パンチ部材7の成形面
7aはプレスの試し打ちの際になじんで平滑化されるた
め、仕上げ削りは必要ない。このため、合板製のパンチ
部材7は、容易に且つ短時間で切削加工することがで
き、加工時間を大幅に削減することができる。
【0015】ベース板4の下面におけるパンチ部材7の
周囲には四辺を囲うように、金属製のリテーナプレート
10が後述の押圧ゴム11を保持するために固定ボルト
14により固定される。更に、リテーナプレート10の
下側つまりパンチ部材7の周囲の四辺を囲うように、プ
レッシャパッド(しわ押え部材)9が上下動可能に配設
される。このプレッシャパッド9の下面には、しわ押え
面9aが後述の下型2のダイ部材8の形状に合わせて形
成される。
【0016】プレッシャパッド9は、ベース板4に穿設
した挿通孔に挿通したスリーブ付きボルト13の先端を
ねじ込むことにより、ベース板4に対し吊り下げられた
形態で取り付けられる。図2のように、フリーな状態で
のプレッシャパッド9は、その下面のしわ押え面9a
を、パンチ部材7の下面より少し下側に突出した状態と
なる。更に、プレッシャパッド9の上面にはピン12が
突設され、そのピン12の外周に円筒状の押圧ゴム11
が嵌合され、押圧ゴム11の上部はピン12より上方に
突出し、ベース板4の下面に当接可能である。なお、押
圧ゴムに代えてコイルばね等のばね部材を使用すること
もできる。
【0017】図5、図6は下型2の断面図を示してい
る。下型2は上型1と同様にその主要部を木質材の合板
から形成される。6は下型のベース板で、適当な厚さの
合板を矩形に裁断して形成され、ベース板6の下面には
枠板5が格子状に固定され、ベース板6を補強してい
る。ベース板6の上面には、ダイ部材8が固定ねじ15
により取り付けられる。
【0018】ダイ部材8は図6のように合板を積層固着
すると共に、その上面を所定の形状に切削加工して形成
される。図5に示すように、この例では、上記パンチ部
材7の成形面7aに対応した断面円弧状の凹状に切削加
工され、ダイ部材8上に、ダイ面としての凹面状の成形
面8aが形成される。ダイ部材8の材質が木質材である
ので、上記上型1の場合と同様に、仕上げ削り等は不要
となり、容易に且つ短時間で切削加工することができ、
加工時間を大幅に削減することができる。
【0019】上記のように形成された上型1は、図7に
示すように、図示しないプレス機のスライダの下部に上
型ホルダー20を介して取り付けられ、下型2は下型ホ
ルダー21を介してプレス機のボルスタ上に固定され
る。そして、ダイ部材8上に金属板のワークWを載置し
てセットし、プレス機を駆動してスライダを下降させ
る。この時、先ず、上型1のプレッシャパッド9のしわ
押え面9aがワークWの周囲に当接してワークWを押え
込むと共に、パンチ部材7の成形面7aがワークWを下
型2のダイ部材8の成形面8aに押し付け、ワークWを
成形面7a,8aに沿った形状に張り出し成形する。
【0020】このようなプレス成形型では、実際の製品
の成形に入る前に、プレス機による試し打ちを行なっ
て、所定形状の成形品が成形できるか否かをテストする
が、試し打ちにより、所定形状の成形品が得られない場
合、パンチ部材7やダイ部材8の成形面7a,8aの修
整が必要となる。
【0021】この修整は、成形面7a,8aを切削した
り肉盛したりして行なうが、木質のパンチ部材7やダイ
部材8であるため、修整は容易にできる。例えば、ダイ
部材8の一部を肉盛修整する場合、図9に示すように、
ダイ部材8の成形面8aの一部を切削切除して凹部を形
成し、その凹部内に肉盛用の積層合板を所定形状に裁断
して埋め込み接着する。次に、切削機械を用いて或は切
削工具を使用して、その肉盛合板8bの上面を削り、そ
こに新たな成形面8cを形成して修整を行なう。このよ
うに、パンチ部材7やダイ部材8が木質材であるため、
その成形面7a,8aを容易に短時間で修整することが
できる。
【0022】上記のような合板製のパンチ部材7とダイ
部材8のプレス成形型を用いて、行なったプレス成形の
実験によれば、厚さ2.5mm、大きさ120cm×1
50cmのステンレス鋼板を成形加工した場合、約10
00パンチの成形加工を行なうことができ、合板製に係
らず、成形型の耐久性は良好であった。このように、比
較的大きな曲面や球面形状を持った製品を張り出し成形
する際の成形型に木質材のパンチ部材やダイ部材を使用
する場合、充分な耐久性を持って良好にプレス成形を行
なうことができる。
【0023】なお、上記パンチ部材7やダイ部材8は合
板に代えて、無垢の木材或は集成材を使用することもで
きる。また、上記実施例とは逆に、パンチ部材を下型に
設け、ダイ部材を上型に設けることもできる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
成形型のパンチ部材とダイ部材を合板等の木質材で形成
するため、成形型の製作にかかる費用は金属の場合の約
1/10に削減することができ、多品種少量生産や製品
開発の試作の際に、有効に使用することができる。ま
た、成形型の製作にかかる時間は、金属の場合の約1/
5に削減することができ、木質材を切削して形成する成
形型の製作は、金属の成形型の切削加工のように熟練度
をそれほど必要とせず、比較的簡単に成形型を製作する
ことができる。更に、試し打ち後の成形面の修整も、肉
盛修整、切削修整共に容易に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のプレス成形型における上
型1の平面図である。
【図2】上型1の縦断面図である。
【図3】図2のIII-III 断面図である。
【図4】パンチ部材7を切削する前の上型1の断面図で
ある。
【図5】下型2の断面図である。
【図6】ダイ部材8を切削する前の下型2の断面図であ
る。
【図7】プレス機に取り付けた状態のプレス成形型の断
面図である。
【図8】プレス機の押圧成形時の成形型の断面図であ
る。
【図9】下型2のダイ部材の修整箇所を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1−上型 2−下型 4、6−ベース板 7−パンチ部材 8−ダイ部材 9−プレッシャパッド

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パンチ部材と、該パンチ部材に対応した
    成形面を持つダイ部材と、該パンチ部材の周囲に可動的
    に配設されたプレッシャパッドと、を備えたプレス成形
    型において、 該パンチ部材と該ダイ部材が木質材により形成されたこ
    とを特徴とするプレス成形型。
  2. 【請求項2】 前記パンチ部材とダイ部材が合板を積層
    し切削加工して形成されたことを特徴とする請求項1記
    載のプレス成形型。
  3. 【請求項3】 前記合板製のパンチ部材とダイ部材は、
    各々、合板製の枠板で補強されたベース板上に固定され
    ていることを特徴とする請求項2記載のプレス成形型。
JP11054712A 1999-03-02 1999-03-02 プレス成形型 Pending JP2000246372A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11054712A JP2000246372A (ja) 1999-03-02 1999-03-02 プレス成形型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11054712A JP2000246372A (ja) 1999-03-02 1999-03-02 プレス成形型

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000246372A true JP2000246372A (ja) 2000-09-12

Family

ID=12978429

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11054712A Pending JP2000246372A (ja) 1999-03-02 1999-03-02 プレス成形型

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000246372A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN100388987C (zh) 一种板材成形复合冲压模具
KR101488019B1 (ko) 확대된 작용면을 가지는 스탬핑 제조를 위한 장치 및 방법
JP2731497B2 (ja) 集合ブランク部材の成形方法および装置
KR20040017462A (ko) 복수 패널의 클린칭 동시성형용 포밍 프레스 금형
JP3546708B2 (ja) レーザ溶接ワークのプレス方法
JP2000246372A (ja) プレス成形型
JP3115024U (ja) 連接棒式の多軸両方向精密複動化鍛造ダイセット
CN107812821A (zh) 一种汽车外壳冲压设备
JPH1094832A (ja) 板金プレス成形方法および板金プレス装置
JP2011140158A (ja) 成形装置
JPH07323400A (ja) プレス型及びその製造方法
JPH03106518A (ja) エレベータ補強部材の打抜き方法
CN212168740U (zh) 一种机器人冲压特斯拉电动车结构件的镶铆柱模具
JP2514594B2 (ja) 折曲げ機のリンク式金型及びその製造方法
JP2702190B2 (ja) プレス加工方法
JP4491810B2 (ja) 軸付部材の製造方法
JPH08103825A (ja) 二又状部材の成形方法およびその金型
CN210358840U (zh) 加强横梁及其模具
JP2513078B2 (ja) プレス加工方法
JP3131334B2 (ja) 金型装置におけるパンチの研磨再生構造
JPH0331525B2 (ja)
KR100466518B1 (ko) 프레스 금형의 스프링 장치
JPS6257719A (ja) プレス型装置
JP2000140950A (ja) ゴムプレス用成形型および成形方法
JP2797246B2 (ja) プレス金型装置およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050608

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080902

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090106