JP2000246304A - 形鋼用粗形鋼片の圧延方法 - Google Patents

形鋼用粗形鋼片の圧延方法

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JP2000246304A
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Motohisa Yoshida
素久 吉田
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Tsuruwa Arimura
鶴和 有村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少ない孔型ですみ、かつ寸法の異なる圧延素
材が製造可能な粗形鋼片の圧延方法を確立する。 【解決手段】 スラブを孔型ロ−ルで圧延して形鋼の圧
延素材である粗形鋼片を製造する形鋼用粗形鋼片の圧延
方法において、以下の工程からなる形鋼用粗形鋼片の圧
延方法。 1.スラブ1の両方の短辺側1a中央部分に、前記孔型
ロ−ル3の第一の孔型11の突起21により、スラブ1
の中心部に向かって割りを入れる第一の工程。 2.孔型ロ−ル3の第二の孔型12の突起22により、
前記上記割りを押し広げるとともに割り深さを増大させ
る第二の工程。 3.孔型ロ−ル3の第三の孔型13の2段以上の傾斜面
を有する突起23により、割りを押し広げるとともにフ
ランジ相当部を形成させる第三の工程。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、孔型ロ−ルを使用し
て、スラブから形鋼用粗形鋼片を圧延する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばH形鋼の圧延においては、
圧延素材として、製品寸法の小さいH形鋼を圧延する場
合には、連続鋳造した角形のブル−ムや、同じく連続鋳
造したほぼH形鋼の形をした粗形鋼片(ビ−ムブランク
ともいう)を使用するのが一般的であるが、製品寸法の
大きいH形鋼を圧延する場合には、連続鋳造したスラブ
を、圧延して粗形鋼片を製造し、この粗形鋼片を再加熱
して圧延に供する。
【0003】上述したスラブからH形鋼用の粗形鋼片を
圧延する方法は、従来から種々の圧延方法が提案されて
いる。
【0004】特公昭58−19361号公報に開示され
た圧延方法(従来技術1)は、中央膨出部を中心として
対称の溝部からなる押圧面を有するロ−ル対、もしくは
ロ−ル対群について前記中央膨出部の頂部角度を異にす
る複数の押圧面を設け、ついで方形もしくは矩形断面被
圧延材のフランジ相当側面を、前記中央膨出部中心を前
記被圧延材のウェブ中心対応軸に一致せしめて圧延し、
フランジ相当側面を割りひろげたのち、頂部押圧面が軸
心にほぼ平行に形成された膨出部を有するロ−ルでウェ
ブ相当側面を圧下するものである。
【0005】また、特公昭59−18124号公報に開
示された圧延方法(従来技術2)は、ボックス孔型底部
中央に三角状山形部を設け、この山形部の頂角を同じに
しかつ高さを準じ大きくした複数の割り孔型により、偏
平鋼片の両側縁にスリットを入れ、順次スリットを深く
した後、平底ボックス孔型により、スリットを押し広
げ、平らにするものである。
【0006】また、特公平1−30561号公報に開示
された圧延方法(従来技術3)は、スラブ状鋼片を幅方
向にエッジング圧延し、いわゆるドッグボ−ン形状の粗
形鋼片を圧延しH形粗形鋼片とするに当り、前記エッジ
ング圧延用ボックス孔型を中央部第1斜面とこれに続い
て隣接する第2斜面からなる突出部で構成しボックス孔
型における前記第1斜面の寸法が一定で、しかも前記第
2斜面のロ−ル軸線からの角度を準じ小さくすると同時
に溝底幅を順次に拡大させた複数個の孔型を用い、これ
らのボックス孔型における溝部幅の拡大した順序に従い
鋼片のエッジング圧延を行なうものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のスラブから形鋼用の粗形鋼片を圧延する方法に
は、次のような問題点がある。
【0008】(1)従来技術1 フランジの形成を比較的効率よく行なうことができる
が、素材のセンタリング性は良好とはいえず、またウェ
ブ厚みを主として減じる仕上孔型における圧延では、フ
ランジ側面が噛み出しやすいので、仕上孔型の圧延時に
素材を転回してボックス孔型での調整エッジング圧延が
必要となる。
【0009】(2)従来技術2 スラブの短辺に効率的に割りを入れることができるが、
この割りを押し広げる工程では割り込み角度と押し広げ
孔型との角度の違いが甚だしく、押し広げがスムーズに
行われにくいこと、また仕上孔型での圧延では、第1の
方法と同様に噛み出し防止のエッジングパスが必要とな
る。
【0010】(3)従来技術3 圧延時の素材のセンタリング性及びフランジ部の押し広
げは良好であるが、初期の孔型を用いる割り入れ工程
で、スラブ短辺を2段斜面により割り入れるため、効率
的に割り込みを深くすることが難しい。
【0011】本発明は、H形鋼及びこれに類似した形鋼
の圧延素材である粗形鋼片をスラブから圧延するに際し
て、圧延ロ−ルの孔型の数が少なくてすむとともに、効
率的で安定した圧延ができ、かつフランジの寸法の異な
る粗形鋼片も圧延可能な形鋼用粗形鋼片の圧延方法を提
供することを目的としている。
【0012】
【問題を解決するための手段】この発明に係る形鋼用粗
形鋼片の圧延方法は、スラブを孔型ロ−ルで圧延して形
鋼の圧延素材である粗形鋼片を製造する形鋼用粗形鋼片
の圧延方法において、以下の工程からなるものである。
【0013】1.スラブの両方の短辺側中央部分に、前
記孔型ロ−ルの第一の孔型の中央に設けた突起により、
スラブの中心部に向かって割りを入れる第一の工程。
【0014】2.孔型ロ−ルの第二の孔型の中央に設け
た突起により、前記上記割りを押し広げるとともに割り
深さを増大させる第二の工程。
【0015】3.孔型ロ−ルの第三の孔型の中央に設け
た2段以上の傾斜面を有する突起により、更に割りを押
し広げるとともにフランジ相当部を形成させる第三の工
程。
【0016】また、前記第一、第二および第三の孔型の
突起先端の曲率半径が、(1)式の関係にあるものであ
る。
【0017】R1<R2<R3……(1) ただし、R1:第一の孔型の突起先端の曲率半径 R2:第二の孔型の突起先端の曲率半径 R3:第三の孔型の突起先端の曲率半径
【0018】また、前記孔型ロ−ルの孔型の突起先端の
頂角が、(2)式の関係にあるものである。
【0019】θ1<θ2<θ3……(2) ただし、θ1:第一の孔型の突起先端の頂角 θ2:第二の孔型の突起先端の頂角 θ3:第三の孔型の突起先端の頂角
【0020】また、前記孔型ロ−ルの2番目の孔型又は
3番目の孔型の側壁に、被圧延材を接触させないで圧延
するものである。
【0021】この発明に係る形鋼用租形鋼片の圧延方法
においては、被圧延材であるスラブの短辺に割りを入れ
る孔型ロ−ルの孔型の突起部先端に曲面部を設けるとと
もに、曲面部の曲率および突起部の頂角を圧延順序にし
たがって、順次大きくしている。
【0022】このため、圧延が安定して行なえるととも
に、少ない穴型で能率よく圧延ができる。
【0023】また、各孔型の側壁に被圧延材を充満させ
ずに、フランジ相当部の厚みを確保したフランジ幅が小
さい粗形鋼片を圧延することができるので、複数のフラ
ンジ幅の異なる粗形鋼片を、1種類の孔型ロ−ルで圧延
することができる
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図面を参
照して説明する。
【0025】図1は本発明の実施の形態の形鋼用粗形鋼
片の圧延方法の説明図であり、図1(a)はこの圧延方
法に使用する孔型ロ−ルの各孔型で被圧延材を圧延して
いる状態を示す正面図、図1(b)は被圧延材であるス
ラブの断面図、図1(c)は粗形鋼片の断面図である。
【0026】この圧延方法においては、矩形断面のスラ
ブ1の短辺1aが水平方向に向き、スラブ1の長辺1b
が垂直方向を向く状態で、スラブ1の短辺1aに割りを
入れ、割りを押し広げて、粗形鋼片2のフランジ2aを
成形する圧延が1対の孔型ロ−ル3により行われる。孔
型ロ−ル3は、矩形断面のスラブ1の両短辺1aに割り
を入れる第1の孔型11と、第1の孔型11によって形
成された割りを深めかつ押し広げる第2の孔型12、第
2の孔型12により押し広げられた割り部分を水平に倒
して粗形鋼片2のフランジ2aを成形する第3の孔型1
3および第3の孔型13により略粗形鋼片2の形になっ
た被圧延材を90度転回させて粗形鋼片2のウェブ2b
を仕上圧延する第4の孔型(仕上孔型)14から構成さ
れている。
【0027】そして、第1の孔型11、第2の孔型12
および第3の孔型13の中央部には、それぞれ突起2
1、22および23が設けられ、それぞれの突起の先端
部は曲面部31、32および33となっている。
【0028】図2(a)〜図2(c)は突起21、22
および23のぞれぞれの拡大図であるが、曲面部31、
32および33の曲率半径R1、R2およびR3は、次の
(3)式のような関係になっている。
【0029】R1<R2<R3……(3) 孔型の突起の先端曲面部の曲率を、(3)式のような関
係にしたのは、次のような理由によるものである。図3
(a)〜図3(c)に示すように、突起の高さおよび頂
角が同じで、突起の先端曲面部の曲率半径がR21、R22
およびR23と異なる3つの孔型(R21<R22<R23)で
スラブの短辺に割りを入れ、その時の被圧延材A、Bお
よびCのフランジ相当部の厚さt21、t22およびt23
どのような関係になるかを調査した。その結果を図4に
示す。図4は横軸に一番小さい曲率半径R21を1とした
曲率半径比R2i/R21,i=1,3を、縦軸には一番小
さい曲率半径R21で割りを入れたときのフランジ相当部
の厚さt21を1としたフランジ相当部厚さ比t2i/t21
i=1,3をとったグラフである。
【0030】このグラフから明らかなように、突起先端
の曲率半径により、フランジ相当部の厚みが変化するこ
と、すなわち突起先端の曲率半径を大きくすると、フラ
ンジ相当部の厚みは厚くなる。ただし、突起先端の曲率
半径が大きくなるにともない、被圧延材の安定性は低下
する。過度に大きな曲率半径では、被圧延材の倒れが発
生することから、第2の孔型12の突起22先端の曲率
半径R2は、第1の孔型11の突起21先端の曲率半径
1より大きく、第3の孔型13の突起23先端の曲率
3より小さい曲率半径とすべきであり、フランジ相当
部の増肉は、第2の孔型12だけでなく第3の孔型13
でも実施すべきである。単に第3の孔型13で押し拡げ
るだけでは、フランジ相当部の付け根の厚みが不足する
ため、第3の孔型13の突起23先端の曲率半径R
3を、第2の孔型12の突起22先端の曲率半径R2より
大きくすることにより、第3の孔型13でのフランジ相
当部つけねの増肉を効果的に実現することが可能とな
る。
【0031】また、前記図2に示す第1の孔型11、第
2の孔型12および第3の孔型13のそれぞれ突起2
1、22および23の頂角θ1、θ2、θ3および第3の
孔型13の23の頂角θ3部に連続する第二の傾斜面の
頂角θ4は、次の(4)式のように設定されている。
【0032】θ1<θ2<θ3<θ4……(4) これは、少ない孔型でフランジ相当部を押し拡げるため
には、第2の孔型12の突起22の頂角θ2は、第1の
孔型11の突起の頂角θ1より大きくしたほうがよいか
らである。
【0033】また、第3の孔型13は、割り入れられた
被圧延材のフランジ相当部を押し拡げる機能を主として
いるが、センタリング性を確保するためには、突起23
の頂角θ3は第2の孔型12の突起22の頂角θ2と同等
か若干大きな頂角が有効である。
【0034】更に、第3の孔型13は、フランジ相当部
の増肉とともに、次の第4の孔型14での圧延におい
て、被圧延材100のフランジ相当部101に、図5示
すような側面の噛み出し102が発生しないような機能
を保有すべきである。第4の孔型14でのフランジ相当
部101側面の噛み出し102の発生を抑制するには、
フランジ相当部102側面は、図6に示すように、凹形
状とする必要があること、及びフランジ相当部102を
押し拡げるために、第3の孔型13の突起23の下方部
分の頂角θ4は、第2の孔型12の突起22の頂角θ2
りも大きく、180度よりも小さくすべきである。
【0035】以上に述べたように、本発明の租形鋼片の
圧延方法においては、孔型底部の突起先端曲率を、R1
<R2<R3とすることにより、フランジ相当部の厚みを
確保可能とし、孔型の突起または底部の頂角を、θ1
θ2<θ3<θ4<180°とすることにより、効率的なフラ
ンジ相当部の割り入れ・押し拡げを可能とし、従来のス
ラブからの粗形鋼片の圧延方法では実現できなかった、
少ない孔型数で安定して形状の良好な粗形鋼片が製造で
きるようになった。
【0036】また、本発明のスラブからの租形鋼片の圧
延方法においては、サイズの異なる粗形鋼片の圧延が可
能である。
【0037】従来の造形方法では、フランジ相当部の厚
みを確保するため、側壁を有する孔型で、被圧延材を圧
延し、孔型側壁に被圧延材が充満するまで圧下し、更に
圧下を加えることでフランジ相当部の増肉を図ってい
た。この方法では、充満した後の1パス当たりの圧下量
が小さい場合、図7に示すように被圧延材100のフラ
ンジ相当部101の足先103にオーバーハング部10
4が形成されやすく、これは以降の圧延において、疵ま
たは凹みといった欠陥を発生させる。このオーバーハン
グ部104の形成を抑制するためには、被圧延材100
が孔型の側壁に充満した後の1パスあたりの圧下量を大
きくとる必要があり、この大圧下は被圧延材100の倒
れを誘発する。
【0038】本発明では孔型底部の突起先端の曲率を工
夫することにより、フランジ相当部の厚みを第2の孔型
12及び第3の孔型13において増肉させることが可能
となり、従来の方法のように、圧延素材を孔型の側壁ま
で充満させた後にさらに圧下して、フランジ相当部の厚
みを増加させる必要はない。
【0039】すなわち、図1に示した本発明の孔型ロ−
ル3を用い、図8に示すように、孔型12および13の
側壁に被圧延材100を充満させずに、フランジ相当部
101の厚みを確保したフランジ幅が小さい粗形鋼片を
造形可能である。この本発明は、1種類の圧延機の孔型
ロールにより、複数のフランジ幅の異なる粗形鋼片の圧
延ができるため、ロール保有数の低減、ロール組替え数
の低減といった大きな効果を得ることができる。
【0040】<実施例1>厚み250mm、幅1450mmのスラ
ブを用い、図1に示す本発明の孔型ロ−ル3によりH900
×300用の粗形鋼片を圧延した。比較のために、従来の
孔型ロ−ルによる同一スラブからの粗形鋼片の圧延も行
なった。本発明の圧延方法においては、割りを入れ、割
りを押し広げる孔型が3つ、ウェブ相当部を圧延する仕
上孔型が1つの計4つの孔型を有する孔型ロ−ルを使用
したのに対して、従来の圧延方法においては、前述した
従来技術2に基づいて、割り入れ孔型3つ、割りを押し
広げる孔型が1つ、ウェブ相当部を圧延する仕上孔型が
1つの計5つの孔型を有する孔型ロ−ルを使用した。本
発明方法により圧延したときのパススケジュールを表1
に、従来方法で圧延したときのパススケジュールを表2
に示す。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】本発明の圧延方法では、従来の圧延方法に
比較して、圧延パス回数が低減されている。これは、従
来方法では、割りを入れた後に、割りを水平方向に押し
広げる穴型が必要であるのに対し、本発明ではこの水平
押し広げ孔型が不要であること、および仕上孔型14で
の噛み出しの発生が大幅に抑制できているからであり、
従来、仕上孔型14で仕上圧延中に、噛み出しの発生を
防止するために、数パス毎に被圧延材を第3の孔型13
に戻し、90°転回して軽圧下する調整パスが不要であ
ったことによる。
【0044】また、第3の孔型13における圧延安定性
も本発明の方が良好であった。このときに、圧延された
粗形鋼片の寸法を表3に示す。
【0045】
【表3】
【0046】フランジの厚みは、本発明方法の場合が、
従来方法よりも10mm程度厚く仕上げることができ、且つ
4ケ所のフランジの厚みの偏差も従来方法の1/2程度
であった。
【0047】<実施例2>実施例1で使用した本発明の
ロールと同一の孔型ロールを用い、スラブ厚250mm、幅1
350mmのスラブから、H900×250用の粗形鋼片を圧延し
た。この時のパススケジュールを表4に示す。
【0048】
【表4】
【0049】被圧延材は第2、第3の孔型12および1
3においては、孔型の側壁には充満しない状態で圧延さ
れた後、仕上孔型14で仕上圧延された。圧延安定性は
良好であり、粗形鋼片の形状も従来の専用孔型によるも
のと比較し、同等であった。
【0050】
【発明の効果】この発明により、H形鋼及びこれに類似
した形鋼の圧延素材である粗形鋼片をスラブから圧延す
るに際して、圧延ロ−ルの孔型の数が少なくてすむとと
もに、効率的で安定した圧延ができ、かつフランジの寸
法の異なる粗形鋼片も圧延可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の形鋼用粗形鋼片の圧延方
法の説明図であり、(a)はこの圧延方法に使用する孔
型ロ−ルの各孔型で被圧延材を圧延している状態を示す
正面図、(b)は被圧延材であるスラブの断面図、
(c)は圧延された粗形鋼片の断面図である。
【図2】孔型の突起の拡大図であり、(a)は第一の孔
型の突起、(b)は第二の孔型の突起、(c)は第三の
孔型の突起である。
【図3】孔型の突起の先端曲面部の曲率半径を変化させ
たときのフランジ相当部の増肉効果を確認するための孔
型の図であり、(a)は曲率半径が最も小さいもの、
(b)は曲率半径が中間のもの、(c)曲率半径が最も
大きいものである。
【図4】孔型の突起の先端曲面部の曲率半径とフランジ
相当部の増肉程度との関係を示すグラフである。
【図5】被圧延材のフランジ相当部の側面に噛み出しが
発生した状況を示す図である。
【図6】噛み出しの発生が抑制できる被圧延材の中間形
状の図である。
【図7】フランジ足先がオーバーハング形状となった被
圧延材の図である。
【図8】本発明の被圧延材を孔型の側壁に接触させない
で圧延する方法示す図である。
【符号の説明】
1 スラブ 2 粗形鋼片 3 孔型ロ−ル 11 第1の孔型 12 第2の孔型 13 第3の孔型 14 第4の孔型 21、22、23 突起 31、32、33 曲面部 R1、R2、R3 突起の曲率半径 θ1、θ2、θ3、θ4 突起の頂角
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 東 悦男 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 有村 鶴和 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 4E002 AC01 AC03 BA04 BB06 BB08 CA16 CB08 4E016 AA07 BA01 CA08 DA06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スラブを孔型ロ−ルで圧延して形鋼の圧
    延素材である粗形鋼片を製造する形鋼用粗形鋼片の圧延
    方法において、以下の工程からなることを特徴とする形
    鋼用粗形鋼片の圧延方法。 1.スラブの両方の短辺側中央部分に、前記孔型ロ−ル
    の第一の孔型の中央に設けた突起により、スラブの中心
    部に向かって割りを入れる第一の工程。 2.孔型ロ−ルの第二の孔型の中央に設けた突起によ
    り、前記上記割りを押し広げるとともに割り深さを増大
    させる第二の工程。 3.孔型ロ−ルの第三の孔型の中央に設けた2段以上の
    傾斜面を有する突起により、更に割りを押し広げるとと
    もにフランジ相当部を形成させる第三の工程。
  2. 【請求項2】 前記第一、第二および第三の孔型の突起
    先端の曲率半径が、(1)式の関係にあることを特徴と
    する請求項1に記載の形鋼用粗形鋼片の圧延方法。 R1<R2<R3……(1) ただし、R1:第一の孔型の突起先端の曲率半径 R2:第二の孔型の突起先端の曲率半径 R3:第三の孔型の突起先端の曲率半径
  3. 【請求項3】 前記孔型ロ−ルの孔型の突起先端の頂角
    が、(2)式の関係にあることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2に記載の形鋼用粗形鋼片の圧延方法。 θ1<θ2<θ3<θ4……(2) ただし、θ1:第一の孔型の突起先端の頂角 θ2:第二の孔型の突起先端の頂角 θ3:第三の孔型の突起先端の頂角 θ4:第三の孔型の突起先端に連なる傾斜面の頂角
  4. 【請求項4】 前記孔型ロ−ルの2番目の孔型又は3番
    目の孔型の側壁に、被圧延材を接触させないで圧延する
    ことを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3に
    記載の形鋼用粗形鋼片の圧延方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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