JP2000245880A - ゴルフクラブシャフト - Google Patents
ゴルフクラブシャフトInfo
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- JP2000245880A JP2000245880A JP11055338A JP5533899A JP2000245880A JP 2000245880 A JP2000245880 A JP 2000245880A JP 11055338 A JP11055338 A JP 11055338A JP 5533899 A JP5533899 A JP 5533899A JP 2000245880 A JP2000245880 A JP 2000245880A
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- weft
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 曲げ、捩り、圧縮剛性に優れ、あらゆる方向
の力が負荷されても充分に強度があり、反応性が高く、
復元力の良好なバランスのとれたゴルフクラブシャフト
を提供する。 【解決手段】相互に直角に織られたと経糸４３と緯糸４
６とを有し、これらの経糸および緯糸に斜交する二本の
斜交糸４，４５が相互に織られた４軸織物に樹脂を含浸
させたプリプレグを前記４軸織物をシャフト状に捲回し
硬化せしめた４軸織物層を有することを特徴とする。 【効果】四本の補強繊維が相互に織られた４軸織物を使
用するため、長手方向に平行な補強繊維、斜交する補強
繊維、長手方向に垂直に捲回された補強繊維が相互に拘
束されて設けられることになるため、等方性があり、あ
らゆる方向に均一な強度を有するゴルフクラブシャフト
となる。
の力が負荷されても充分に強度があり、反応性が高く、
復元力の良好なバランスのとれたゴルフクラブシャフト
を提供する。 【解決手段】相互に直角に織られたと経糸４３と緯糸４
６とを有し、これらの経糸および緯糸に斜交する二本の
斜交糸４，４５が相互に織られた４軸織物に樹脂を含浸
させたプリプレグを前記４軸織物をシャフト状に捲回し
硬化せしめた４軸織物層を有することを特徴とする。 【効果】四本の補強繊維が相互に織られた４軸織物を使
用するため、長手方向に平行な補強繊維、斜交する補強
繊維、長手方向に垂直に捲回された補強繊維が相互に拘
束されて設けられることになるため、等方性があり、あ
らゆる方向に均一な強度を有するゴルフクラブシャフト
となる。
Description
【０００１】
【発明の技術分野】本発明はゴルフクラブシャフト、さ
らに詳細には従来に比較して製造が容易で、かつ良好な
性能のゴルフクラブシャフトに関する。
らに詳細には従来に比較して製造が容易で、かつ良好な
性能のゴルフクラブシャフトに関する。
【０００２】
【従来技術】図３は従来のプラスチック製ゴルフクラブ
シャフトの構成を示す斜視図であるが、この図より明ら
かなように、補強繊維が斜交して設けられた捩り剛性保
持層１と補強繊維がシャフトの長手方向に引き揃えられ
た曲げ剛性保持層２および補強繊維がシャフトの長手方
向と垂直な方向に引き揃えられた圧縮剛性保持層３より
なっている。この捩り剛性保持層１及び曲げ剛性保持層
２をそれぞれ１〜６プライ設けてゴルフクラブシャフト
としている。
シャフトの構成を示す斜視図であるが、この図より明ら
かなように、補強繊維が斜交して設けられた捩り剛性保
持層１と補強繊維がシャフトの長手方向に引き揃えられ
た曲げ剛性保持層２および補強繊維がシャフトの長手方
向と垂直な方向に引き揃えられた圧縮剛性保持層３より
なっている。この捩り剛性保持層１及び曲げ剛性保持層
２をそれぞれ１〜６プライ設けてゴルフクラブシャフト
としている。
【０００３】
【発明が解決する問題点】上述のようなプラスチック製
シャフトの捩り剛性保持層１を製造する場合、従来一方
方向に相互に平行に引き揃えられた補強繊維４を有する
プリプレグを斜めに切断し、斜めに切断された二枚のプ
リプレグを補強繊維４１、４２が斜交するように重ね合
わせ（図４参照）、これを芯金に卷回して硬化せしめる
ことによって製造されていた。
シャフトの捩り剛性保持層１を製造する場合、従来一方
方向に相互に平行に引き揃えられた補強繊維４を有する
プリプレグを斜めに切断し、斜めに切断された二枚のプ
リプレグを補強繊維４１、４２が斜交するように重ね合
わせ（図４参照）、これを芯金に卷回して硬化せしめる
ことによって製造されていた。
【０００４】しかしこのような製造方法によれば、二枚
のプリプレグを重ね合わせるため手間がかかるばかりで
なく、正確な角度で補強繊維を斜交せしめることは困難
であるという欠点がある。さらに曲げ剛性保持層２の補
強繊維４をシャフトの長手方向に平行になるようにプリ
プレグを芯金に卷回する場合、前記補強繊維４をシャフ
トの長手方向に厳密に平行になるように卷回することは
困難であり、現実には芯金の長手方向に平行に卷回され
る繊維は非常にまれで、９９％は斜めに角度をもって巻
かれてしまう。このため、シャフトの性能が一定とはな
りにくく、品質が安定しないという欠点があった。
のプリプレグを重ね合わせるため手間がかかるばかりで
なく、正確な角度で補強繊維を斜交せしめることは困難
であるという欠点がある。さらに曲げ剛性保持層２の補
強繊維４をシャフトの長手方向に平行になるようにプリ
プレグを芯金に卷回する場合、前記補強繊維４をシャフ
トの長手方向に厳密に平行になるように卷回することは
困難であり、現実には芯金の長手方向に平行に卷回され
る繊維は非常にまれで、９９％は斜めに角度をもって巻
かれてしまう。このため、シャフトの性能が一定とはな
りにくく、品質が安定しないという欠点があった。
【０００５】このような欠点を除去するために、図５に
示すように一本の経糸４３に対し相互に６０°傾斜した
二本の斜交糸４４、４５を交番に糸の上下を通って織っ
た３軸織物を使用したプリプレグを芯金に巻き付けて硬
化させたゴルフクラブシャフトが発明された（実開平４
−５１９７０号）。このようなゴルフクラブシャフトに
よれば、基本的に斜交する補強繊維（斜交糸）４４、４
５と軸方向に伸長する補強繊維（緯糸）４３が織り込ま
れているため、前記緯糸４３をシャフトの軸方向に平行
になるように卷回し硬化せしめることにより、従来の捩
り剛性保持層と曲げ剛性保持層が同時に形成でき、製造
が容易になるという利点があった。
示すように一本の経糸４３に対し相互に６０°傾斜した
二本の斜交糸４４、４５を交番に糸の上下を通って織っ
た３軸織物を使用したプリプレグを芯金に巻き付けて硬
化させたゴルフクラブシャフトが発明された（実開平４
−５１９７０号）。このようなゴルフクラブシャフトに
よれば、基本的に斜交する補強繊維（斜交糸）４４、４
５と軸方向に伸長する補強繊維（緯糸）４３が織り込ま
れているため、前記緯糸４３をシャフトの軸方向に平行
になるように卷回し硬化せしめることにより、従来の捩
り剛性保持層と曲げ剛性保持層が同時に形成でき、製造
が容易になるという利点があった。
【０００６】しかしながら、このようなゴルフクラブシ
ャフトによれば、シャフトの圧縮方向の剛性が保持でき
ないとう欠点があり、３軸織物のプリプレグに、さらに
シャフトの長手方向に垂直な方向に補強繊維が引き揃え
られた圧縮剛性保持層３を形成する必要があった。
ャフトによれば、シャフトの圧縮方向の剛性が保持でき
ないとう欠点があり、３軸織物のプリプレグに、さらに
シャフトの長手方向に垂直な方向に補強繊維が引き揃え
られた圧縮剛性保持層３を形成する必要があった。
【０００７】本発明は上述の点に鑑みなされたものであ
り、上記曲げ、捩り、圧縮剛性に優れ、あらゆる方向の
力が負荷されても充分に強度があり、反応性が高く、復
元力の良好なバランスのとれたゴルフクラブシャフトを
提供することを目的とする。
り、上記曲げ、捩り、圧縮剛性に優れ、あらゆる方向の
力が負荷されても充分に強度があり、反応性が高く、復
元力の良好なバランスのとれたゴルフクラブシャフトを
提供することを目的とする。
【０００８】
【問題点を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によるゴルフクラブシャフトは、相互に直角
に織られたと経糸と緯糸とを有し、これらの経糸および
緯糸に斜交する二本の斜交糸が相互に織られた４軸織物
に樹脂を含浸させたプリプレグを前記４軸織物をシャフ
ト状に捲回し硬化せしめた４軸織物層を有することを特
徴とする。
め、本発明によるゴルフクラブシャフトは、相互に直角
に織られたと経糸と緯糸とを有し、これらの経糸および
緯糸に斜交する二本の斜交糸が相互に織られた４軸織物
に樹脂を含浸させたプリプレグを前記４軸織物をシャフ
ト状に捲回し硬化せしめた４軸織物層を有することを特
徴とする。
【０００９】本発明によれば、四本の補強繊維が相互に
織られた４軸織物を使用するため、長手方向に平行な補
強繊維、斜交する補強繊維、長手方向に垂直に捲回され
た補強繊維が相互に拘束されて設けられることになるた
め、等方性があり、あらゆる方向に均一な強度を有する
ゴルフクラブシャフトとなる。このため、別々に上述の
補強繊維を引き揃えた場合に比較して相乗的に特性の向
上が図れるとともに、一種類の４軸織物のプリプレグを
捲回して硬化せしめるだけで所定の特性を達成できると
いう利点がある。
織られた４軸織物を使用するため、長手方向に平行な補
強繊維、斜交する補強繊維、長手方向に垂直に捲回され
た補強繊維が相互に拘束されて設けられることになるた
め、等方性があり、あらゆる方向に均一な強度を有する
ゴルフクラブシャフトとなる。このため、別々に上述の
補強繊維を引き揃えた場合に比較して相乗的に特性の向
上が図れるとともに、一種類の４軸織物のプリプレグを
捲回して硬化せしめるだけで所定の特性を達成できると
いう利点がある。
【００１０】
【発明の具体的説明】図１は本発明に使用する４軸織物
の平面図であるが、この図より明らかなように、４軸織
物は、相互に直行する経糸及び緯糸４３、４６が相互に
織られており、さらに二本の斜交糸４４及び４５が交番
に経糸及び緯糸４３、４６の上下を通り、織られた構造
になっている。
の平面図であるが、この図より明らかなように、４軸織
物は、相互に直行する経糸及び緯糸４３、４６が相互に
織られており、さらに二本の斜交糸４４及び４５が交番
に経糸及び緯糸４３、４６の上下を通り、織られた構造
になっている。
【００１１】このような４軸織物によってゴルフクラブ
シャフトを製造する場合、前記４軸織物に熱可塑性樹脂
あるいは熱硬化性樹脂を含浸せしめたプリプレグを製造
し、このプリプレグを芯金に卷回する。この際前記経糸
または緯糸４３、４６がシャフトの長手方向に垂直にな
るように芯金に卷回する。すなわち図１において矢印方
向が長手方向になるようにシャフト状に卷回する。
シャフトを製造する場合、前記４軸織物に熱可塑性樹脂
あるいは熱硬化性樹脂を含浸せしめたプリプレグを製造
し、このプリプレグを芯金に卷回する。この際前記経糸
または緯糸４３、４６がシャフトの長手方向に垂直にな
るように芯金に卷回する。すなわち図１において矢印方
向が長手方向になるようにシャフト状に卷回する。
【００１２】経糸または緯糸を長手方向と垂直な方向
（シャフトの周方向）に卷回した場合、図２に示すよう
に経糸または緯糸４３、４６とシャフトの長手方向の軸
線との角度は直角になる。しかしながら、現実には若干
直角と異なる角度にならざる得ない。この直角よりの変
位角をαとし、斜交糸４４および斜交糸４５と長手方向
の軸線との角度Θとすると、斜交糸４４と軸線の角度が
Θ＋αのとき斜交糸４５と軸線の角度はΘ−αとなり斜
交糸４４と斜交糸４５との角度（斜交角度）は常に２Θ
となり、等方性を示し安定である。このため補強繊維の
曲げ及び捩れに対する効果が一定となり、したがって安
定して経糸または緯糸４３、４６を軸線に正確に直角に
卷回しなくともバランスをとりやすくなる。このため設
計の自由度が増加すると共に、シャフトの振動安定性が
増加する。このよう、たとえば経糸を長手方向に垂直な
方向に捲回したとき、経糸と緯糸は直角になっているた
め、緯糸はシャフトに平行な方向に伸長することにな
り、曲げ剛性保持層を兼ねることが可能となる。経糸は
圧縮剛性保持層を兼ねることになる。
（シャフトの周方向）に卷回した場合、図２に示すよう
に経糸または緯糸４３、４６とシャフトの長手方向の軸
線との角度は直角になる。しかしながら、現実には若干
直角と異なる角度にならざる得ない。この直角よりの変
位角をαとし、斜交糸４４および斜交糸４５と長手方向
の軸線との角度Θとすると、斜交糸４４と軸線の角度が
Θ＋αのとき斜交糸４５と軸線の角度はΘ−αとなり斜
交糸４４と斜交糸４５との角度（斜交角度）は常に２Θ
となり、等方性を示し安定である。このため補強繊維の
曲げ及び捩れに対する効果が一定となり、したがって安
定して経糸または緯糸４３、４６を軸線に正確に直角に
卷回しなくともバランスをとりやすくなる。このため設
計の自由度が増加すると共に、シャフトの振動安定性が
増加する。このよう、たとえば経糸を長手方向に垂直な
方向に捲回したとき、経糸と緯糸は直角になっているた
め、緯糸はシャフトに平行な方向に伸長することにな
り、曲げ剛性保持層を兼ねることが可能となる。経糸は
圧縮剛性保持層を兼ねることになる。
【００１３】このような４軸織物の場合、経糸４３、緯
糸４６、斜交糸４４、４５を一般の炭素繊維に変えて、
アルミナ繊維、アラミド繊維、チラノ繊維、アモルフォ
ス繊維、ガラス繊維などとすることもできる。すなわち
糸の種類は基本的に限定されるものではない。
糸４６、斜交糸４４、４５を一般の炭素繊維に変えて、
アルミナ繊維、アラミド繊維、チラノ繊維、アモルフォ
ス繊維、ガラス繊維などとすることもできる。すなわち
糸の種類は基本的に限定されるものではない。
【００１４】この斜交糸４４及び斜交糸４５に対する角
度（すなわちΘ）は、好ましくは２５〜７５°であるの
がよい。２５°未満であると、捩れを止める効果が少な
くなる。特に４５°の場合には緯糸４３，経糸４６およ
び二つの斜交糸４４，４５によって二等辺三角形が形成
されることになり、八方に糸が均一な間隔で伸長するこ
とになるので等方性が良好となり、特に優れた効果を発
揮する。
度（すなわちΘ）は、好ましくは２５〜７５°であるの
がよい。２５°未満であると、捩れを止める効果が少な
くなる。特に４５°の場合には緯糸４３，経糸４６およ
び二つの斜交糸４４，４５によって二等辺三角形が形成
されることになり、八方に糸が均一な間隔で伸長するこ
とになるので等方性が良好となり、特に優れた効果を発
揮する。
【００１５】このような４軸織物の打ち込み本数は、好
ましくは、緯糸、経糸、斜交糸はそれぞれ３〜６本／ｃ
ｍ以上であるのが好ましい。３本／ｃｍより少ないと、
捩り剛性、曲げ剛性、圧縮剛性が不足し、等方性が小さ
くなって、シャフトの特性に相乗的な効果が望めない恐
れがあり、また４軸織物単独でシャフトを構成できない
場合を生じる。
ましくは、緯糸、経糸、斜交糸はそれぞれ３〜６本／ｃ
ｍ以上であるのが好ましい。３本／ｃｍより少ないと、
捩り剛性、曲げ剛性、圧縮剛性が不足し、等方性が小さ
くなって、シャフトの特性に相乗的な効果が望めない恐
れがあり、また４軸織物単独でシャフトを構成できない
場合を生じる。
【００１６】上記緯糸、経糸及び斜交糸の太さは、好ま
しくは１Ｋ（１Ｋ＝７μｍ×１０００本）以下であるの
がよい。１Ｋを超えると１プライが厚くなりすぎ、十分
な繊維密度（打込本数）を確保できない恐れがあり、ま
たシャフトに巻き難く作業性が悪くなる恐れがある。
しくは１Ｋ（１Ｋ＝７μｍ×１０００本）以下であるの
がよい。１Ｋを超えると１プライが厚くなりすぎ、十分
な繊維密度（打込本数）を確保できない恐れがあり、ま
たシャフトに巻き難く作業性が悪くなる恐れがある。
【００１７】このような織物に含浸させるプリプレグの
樹脂は、本発明において基本的にいかなるものでも使用
しえる。例えば、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹
脂、フェノール樹脂、ビニルエステル樹脂、ピーク樹脂
などであることができる。このような４軸織物層のプリ
プレグ層に対し、シャフトの硬さ、キックポイント、重
さ、破壊強度等のシャフトの特性を調整するために、従
来の捩り剛性保持層１及び曲げ剛性保持層２を積層して
もよく、４軸織物層のみでシャフトを構成するようにし
てもよい。また上記説明においては、経糸、緯糸、斜交
糸が一本のものプレーンの４軸織物について説明した
が、経糸、緯糸、斜交糸のそれぞれが二本であるバイプ
レーンの４軸織物であってもよいのは明らかである。
樹脂は、本発明において基本的にいかなるものでも使用
しえる。例えば、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹
脂、フェノール樹脂、ビニルエステル樹脂、ピーク樹脂
などであることができる。このような４軸織物層のプリ
プレグ層に対し、シャフトの硬さ、キックポイント、重
さ、破壊強度等のシャフトの特性を調整するために、従
来の捩り剛性保持層１及び曲げ剛性保持層２を積層して
もよく、４軸織物層のみでシャフトを構成するようにし
てもよい。また上記説明においては、経糸、緯糸、斜交
糸が一本のものプレーンの４軸織物について説明した
が、経糸、緯糸、斜交糸のそれぞれが二本であるバイプ
レーンの４軸織物であってもよいのは明らかである。
【００１８】
【実施例】図１に示すような４軸織物を使用し、ゴルフ
クラブシャフトを製造した。図４に示した従来の捩り剛
性保持層３を４プライ、本発明の４軸織物層を２プラ
イ、シャフトの長手方向に平行に引き揃えられた補強繊
維を有する従来の曲げ剛性保持層３プライの９プライを
それぞれ芯金に卷回し、硬化せしめてゴルフクラブシャ
フトとした。前記４軸織物は緯糸をシャフト長手方向に
垂直になるように捲回した。
クラブシャフトを製造した。図４に示した従来の捩り剛
性保持層３を４プライ、本発明の４軸織物層を２プラ
イ、シャフトの長手方向に平行に引き揃えられた補強繊
維を有する従来の曲げ剛性保持層３プライの９プライを
それぞれ芯金に卷回し、硬化せしめてゴルフクラブシャ
フトとした。前記４軸織物は緯糸をシャフト長手方向に
垂直になるように捲回した。
【００１９】各層の補強繊維は炭素繊維とした。４軸織
物の緯経、経糸もすべて炭素繊維とした。それぞれの緯
糸、経糸の太さは、１Ｋであり、斜交糸の角度は、経糸
（シャフトの長手方向）の方向に対し４５°とした。ま
た、緯糸、経糸及び斜交糸の打ち込み本数はそれぞれ
各４本／ｃｍであった。
物の緯経、経糸もすべて炭素繊維とした。それぞれの緯
糸、経糸の太さは、１Ｋであり、斜交糸の角度は、経糸
（シャフトの長手方向）の方向に対し４５°とした。ま
た、緯糸、経糸及び斜交糸の打ち込み本数はそれぞれ
各４本／ｃｍであった。
【００２０】また比較のため、４軸織物層の代わりに従
来の捩り剛性保持層を４プライ、曲げ剛性保持層４プラ
イ、ガラス繊維の曲げ剛性保持層２プライとしたゴルフ
クラブシャフトを製造した。
来の捩り剛性保持層を４プライ、曲げ剛性保持層４プラ
イ、ガラス繊維の曲げ剛性保持層２プライとしたゴルフ
クラブシャフトを製造した。
【００２１】上記のようなゴルフクラブシャフトを使用
し、捩り及び曲げ強度を測定した結果を下記に示す。
し、捩り及び曲げ強度を測定した結果を下記に示す。
【００２２】
【００２３】上記の結果より、本発明によるゴルフクラ
ブシャフトは、従来のものより優れた捩じり防止効果及
び曲げ強度を有していることが明らかになった。
ブシャフトは、従来のものより優れた捩じり防止効果及
び曲げ強度を有していることが明らかになった。
【００２４】
【発明の効果】以上説明したように本発明によるゴルフ
クラブシャフトによれば、四本の補強繊維が相互に織ら
れた４軸織物を使用するため、長手方向に平行な補強繊
維、斜交する補強繊維、長手方向に垂直に捲回された補
強繊維が相互に拘束されて設けられることになるため、
等方性があり、あらゆる方向に均一な強度を有するゴル
フクラブシャフトとなる。このため、別々に上述の補強
繊維を引き揃えた場合に比較して相乗的に特性の向上が
図れるとともに、一種類の４軸織物のプリプレグを捲回
して硬化せしめるだけで所定の特性を達成できるという
利点がある。
クラブシャフトによれば、四本の補強繊維が相互に織ら
れた４軸織物を使用するため、長手方向に平行な補強繊
維、斜交する補強繊維、長手方向に垂直に捲回された補
強繊維が相互に拘束されて設けられることになるため、
等方性があり、あらゆる方向に均一な強度を有するゴル
フクラブシャフトとなる。このため、別々に上述の補強
繊維を引き揃えた場合に比較して相乗的に特性の向上が
図れるとともに、一種類の４軸織物のプリプレグを捲回
して硬化せしめるだけで所定の特性を達成できるという
利点がある。
【図１】本発明により使用する４軸織物の平面図。
【図２】前記４軸織物を説明するための概念図。
【図３】ゴルフクラブシャフトの構造を示す斜視図。
【図４】従来の捩り剛性保持層に使用する重ね合わせプ
リプレグの補強繊維の概念図。
リプレグの補強繊維の概念図。
【図５】３軸織物の平面図。
【符号の説明】 １ 捩り剛性保持層 ２ 曲げ剛性保持層 ３ 圧縮剛性保持層 ４ 補強繊維 ４３ 経糸 ４４ 斜交糸 ４５ 斜交糸 ４６ 緯糸
フロントページの続き Ｆターム(参考） 2C002 AA05 CS03 MM02 PP01 4F100 AG00 AK01A AK01B BA02 BA22 DA11 DG12A DG12B DH01A DH01B EJ82A EJ82B GB81 JK01 JK04
Claims (3)
- 【請求項１】 相互に直角に織られたと経糸と緯糸とを
有し、これらの経糸および緯糸に斜交する二本の斜交糸
が相互に織られた４軸織物に樹脂を含浸させたプリプレ
グを前記４軸織物をシャフト状に捲回し硬化せしめた４
軸織物層を有することを特徴とするゴルフクラブシャフ
ト。 - 【請求項２】 前記斜交糸のシャフト長手方向を０°と
したときの角度は２５〜７５°であることを特徴とする
請求項１記載のゴルフクラブシャフト。 - 【請求項３】 前記４軸織物の経糸または緯糸がシャフ
トの長手方向と垂直な方向に捲回されていることを特徴
とする請求項１または２記載のゴルフクラブシャフト。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11055338A JP2000245880A (ja) | 1999-03-03 | 1999-03-03 | ゴルフクラブシャフト |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11055338A JP2000245880A (ja) | 1999-03-03 | 1999-03-03 | ゴルフクラブシャフト |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000245880A true JP2000245880A (ja) | 2000-09-12 |
Family
ID=12995744
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11055338A Pending JP2000245880A (ja) | 1999-03-03 | 1999-03-03 | ゴルフクラブシャフト |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000245880A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001073255A (ja) * | 1999-08-31 | 2001-03-21 | Fujikura Rubber Ltd | 放熱シート |
| JP2004313771A (ja) * | 2003-03-28 | 2004-11-11 | Mizuno Corp | ラケットフレーム |
| WO2005065785A1 (ja) * | 2003-12-26 | 2005-07-21 | Mizuno Corporation | ゴルフシャフト |
| JP2007007276A (ja) * | 2005-07-01 | 2007-01-18 | Yonex Co Ltd | ゴルフクラブヘッド |
| JP2010075457A (ja) * | 2008-09-26 | 2010-04-08 | Fujikura Rubber Ltd | ゴルフクラブシャフト及びこれを用いたゴルフクラブ |
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| JP2014172338A (ja) * | 2013-03-12 | 2014-09-22 | Mitsubishi Electric Corp | Ｆｒｐパイプの製造方法 |
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1999
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