JP2000245825A - 透析液調製装置 - Google Patents

透析液調製装置

Info

Publication number
JP2000245825A
JP2000245825A JP11054064A JP5406499A JP2000245825A JP 2000245825 A JP2000245825 A JP 2000245825A JP 11054064 A JP11054064 A JP 11054064A JP 5406499 A JP5406499 A JP 5406499A JP 2000245825 A JP2000245825 A JP 2000245825A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dialysate
tank
concentration
preparation
solid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11054064A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyotaka Kondo
清隆 近藤
Junichi Onuki
順一 大貫
Mitsutaka Ueda
満隆 上田
Seigo Kodaira
精吾 小平
Kazuyoshi Harada
和良 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissho Corp
Original Assignee
Nissho Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissho Corp filed Critical Nissho Corp
Priority to JP11054064A priority Critical patent/JP2000245825A/ja
Publication of JP2000245825A publication Critical patent/JP2000245825A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】2剤または3剤からなる重曹透析液用固形剤を
それぞれ最終適正濃度に調製することなく、それぞれの
固形剤を供給水にて適当な中間的な濃度に溶解し、その
後、混合して最終適正濃度とする、比較的小型な透析液
調製装置を提供する。 【解決手段】透析液用固形剤を透析液の約3〜8倍の濃
縮液に溶解するための溶解槽(a)、必要により該濃縮
液を貯留するための貯留槽(b)、貯留された濃縮液を
透析液濃度に希釈して透析液にするための希釈槽
(c)、該透析液を貯留するための透析液貯留槽
(d)、上記溶解槽および貯留槽ならびに希釈槽へ供給
水を送液するための手段(e)、希釈槽内の透析液濃度
を検出する手段(f)、該検出濃度に基づいて希釈槽へ
送液する濃縮液および供給水の液量を制御する手段
(g)とを有する透析液調製装置および該装置を使用す
る透析液調製方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は透析液用固形剤を溶
解して透析液を調製する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】腎機能が低下した患者に血液透析を実施
する場合、患者の血液は人工腎臓中で浄化されるが、こ
の人工腎臓の内部においては透析液が還流し、透析膜を
介して、患者の血液と接触して、該血液中の老廃物を透
析液側に移行させることが一般に行われる。この透析液
としては、酢酸透析液が広く使用されたが、近年、透析
中の不快症状を激減させる重曹(炭酸水素ナトリウム)
を使用するものに代替されてきている。
【0003】重曹を含む透析液は、通常、炭酸水素ナト
リウム、電解質成分(ナトリウム、カリウム、マグネシ
ウムなど)、グルコースなどを含む溶液である。該透析
液は、炭酸水素ナトリウムとカルシウムやマグネシウム
との反応による沈殿を防止するために、炭酸水素ナトリ
ウムを含む溶液と電解質成分を含む溶液の2原液法によ
って作製されている。しかしながら、患者1名当たり、
1回の透析に使用する透析液の量は、炭酸水素ナトリウ
ムを含む溶液10〜20L、および電解質成分を含む溶
液9〜12Lである。複数の患者を扱う医院や病院にお
いては、このように多量に使用される透析液を貯蔵する
には、大容積を有する貯蔵槽が必要であり、また、この
溶液を扱う作業者には多大な負担がかかることが指摘さ
れている。
【0004】このような観点から、透析液を固形剤とす
る試みが近年、多くなされている。例えば、電解質成分
(塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩
化マグネシウム、酢酸ナトリウム)およびpH調整剤
(酢酸)を含むA剤とグルコースおよび重曹を含むB剤
とする2剤化法(特許第2749375号公報)、電解質成分
(塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩
化マグネシウム、酢酸ナトリウム)、pH調整剤(酢
酸)およびグルコースを含むA剤と重曹を含むB剤とす
る2剤化法(特許第2751933号公報)、電解質成分(塩
化カリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、酢酸
ナトリウム)、pH調整剤(酢酸)、およびグルコース
を含むA剤と塩化ナトリウムと重曹を含むB剤とする2
剤化法(特開平3-275626号公報)などが知られている。
また、電解質成分およびpH調整剤を含むA剤、グルコ
ースを含むB剤および炭酸水素ナトリウムを含むC剤か
らなる3剤化法も公知である。さらに、これらの成分を
全て1つの固形剤とする1剤化法(特表平5-503233号公
報、特開平6-335527号公報など)も公知である。
【0005】上記2剤または3剤からなる透析用固形剤
から、血液透析に使用される重曹透析液を調製する場
合、別々な溶解槽で、少なくとも電解質成分や酸成分を
含む固形剤を供給水と混合し、溶解して、透析液電解質
濃度の任意な濃度、例えば約35倍濃縮液であるA液と
し、少なくとも炭酸水素ナトリウムを含む固形剤を供給
水と混合し、溶解して、例えば透析液炭酸水素ナトリウ
ム濃度の約30倍濃縮液であるB液とすることが行われ
る。このとき、A液用固形剤1包装分とB液用固形剤1
包装分を計量しながら、別の溶解槽で溶解したり、ある
いはA液用固形剤数包装分とB液用固形剤数包装分を別
の溶解槽でそれぞれ一度に溶解するのが一般的であっ
た。続いて、上記A液、B液および供給水を通常、容量
比で約1:1.2:32.8となるように、それぞれ定量容器
に貯液後、混合したり、または容量比例ポンプを用い
て、該比率になるように混合して透析液を調製してい
る。
【0006】しかしながら、A液とB液がそれぞれ正確
な濃縮液濃度になるように調製するためには、A液、B
液および供給水を正確な比率で混合して、透析液を調製
する手段を要し、かつ、A液、B液および供給水をそれ
ぞれ一時貯留するための手段を要する。これらの手段を
備えた透析液調製装置は大型化するという欠点を有して
いた。このような欠点を解消するには、A液用固形剤と
B液用固形剤に供給水を加えて、一挙に透析液を10〜
20倍程度の濃縮液をまず、調製する方法が考えられる
が、該混合液は混合後、急速に炭酸ガスを発生して不溶
性炭酸塩を析出してしまい、該混合液をさらに供給水で
希釈しても、成分濃度は不適正となり、透明性を有する
透析液を得られない。また、A液用固形剤とB液用固形
剤に供給水を加えて、一挙に透析液を調製する方法も考
えられるが、通常、該透析液用固形剤の最小包装単位か
ら1回に調製できる透析液量は、約350L程度である
ため、透析液調製方法は、簡便であるが、透析液を調製
する手段と該透析液を一時的に貯留する手段があまりに
大型化してしまうために、実用的ではない。さらに、A
液用固形剤とB液用固形剤をそれぞれ別途に少量ずつ計
量して、これに希釈液を加えて、前記固形剤を溶解する
方法が考えられるが、特にA液用固形剤には塩化カルシ
ウムや塩化マグネシウムにような吸湿性成分が含まれる
ため、少量計量に適さない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記
事情に鑑み、2剤または3剤からなる重曹透析液用固形
剤をそれぞれ最終適正濃度に調製することなく、それぞ
れの固形剤を供給水にて適正な中間的濃度に溶解し、そ
の後、混合して最終適正濃度とする、比較的小型な透析
液調製装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記欠点
を解消するために、種々鋭意検討した結果、透析液用固
形剤と供給水を混合し、溶解して、例えば、透析液の約
3〜8倍、特に約5倍濃度の溶解液を調製することによ
って、成分変化や炭酸カルシウムの沈殿を生成すること
なく、また、混合および溶解を行うための溶解槽、およ
び該溶解液を移送後、一時貯留するための貯留槽の容量
を小型化することが可能であることを見出し、本発明に
到達した。
【0009】すなわち、本発明は透析液用固形剤を透析
液の約3〜8倍の濃縮液に溶解するための溶解槽
(a)、必要により該濃縮液を貯留するための貯留槽
(b)、貯留された濃縮液を透析液濃度に希釈して透析
液にするための希釈槽(c)、該透析液を貯留するため
の透析液貯留槽(d)、上記溶解槽および貯留槽ならび
に希釈槽へ供給水を送液するための手段(e)、希釈槽
内の透析液濃度を検出する手段(f)、および該検出濃
度に基づいて希釈槽へ送液する濃縮液および供給水の液
量を制御する手段(g)とを有する透析液調製装置であ
る。
【0010】また、本発明は透析液用固形剤を水に溶解
して、透析液の約3〜8倍の濃縮液とし、必要により該
濃縮液を貯留し、次いで、該濃縮液を透析液濃度に希釈
して透析液とし、必要により該透析液を貯留し、さら
に、希釈された透析液濃度を検出し、該検出濃度に基づ
いて、該透析液に濃縮液および供給水をその液量を制御
しながら、送液することを特徴とする透析液調製方法で
ある。
【0011】本発明の一実施態様は、溶解槽(a)と希
釈槽(c)の間に、溶解槽(a)で調製した濃縮液を一
時貯留するための貯留槽(b)を有していてもよい。
【0012】また、本発明の別な実施態様は、溶解槽
(a)に連通する透析液用固形剤を貯留する貯粉槽
(h)を有し、該貯粉槽(h)から該溶解槽(a)へ透
析液用固形剤を送粉する手段(i)を有していてもよ
い。
【0013】本発明において、透析液用固形剤とは炭酸
水素ナトリウム、電解質成分、pH調整剤およびグルコ
ースのいずれか、または全てを含む固形剤であって、そ
れらは2剤、または3剤に分けられていてもよい。ま
た、そのうち1剤が固形剤であって、他の成分が溶液で
ある場合を含む。2剤としては、電解質成分(塩化ナト
リウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシ
ウム、酢酸ナトリウム)およびpH調整剤(酢酸)を含
むA剤とグルコースおよび重曹を含むB剤とする固形剤
(特許第2749375号公報)、電解質成分(塩化ナトリウ
ム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウ
ム、酢酸ナトリウム)、pH調整剤(酢酸)およびグル
コースを含むA剤と重曹を含むB剤とする固形剤(特許
第2751933号公報)、電解質成分(塩化カリウム、塩化
カルシウム、塩化マグネシウム、酢酸ナトリウム)、p
H調整剤(酢酸)、およびグルコースを含むA剤と塩化
ナトリウムと重曹を含むB剤とする固形剤(特開平3-27
5626号公報)などがある。また、3剤としては、電解質
およびpH調整剤を含むA剤、グルコースを含むB剤お
よび重曹を含むC剤からなる固形剤がある。さらに、こ
れらの成分を全て1つの固形剤とする場合もある(特表
平5-503233号公報、特開平6-335527号公報など)。
【0014】電解質成分としては、塩化ナトリウム、塩
化カリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウムを含
む。さらに、酢酸ナトリウム、クエン酸ナトリウムなど
を含んでいてもよい。pH調整剤としては、酢酸、乳
酸、クエン酸、コハク酸などが含まれる。
【0015】本発明において、透析液用固形剤を一定量
精製水に溶解して、血液透析に使用する透析液とす
る。このような透析液としては、例えば下記組成(最終
濃度)を有する。 ナトリウムイオン 130〜150 mEq/L カリウムイオン 1.0〜3.0 mEq/L カルシウムイオン 2.0〜4.0 mEq/L マグネシウムイオン 0〜2.0 mEq/L 塩素イオン 100〜125 mEq/L 酢酸イオン 0〜12 mEq/L グルコース 0〜2.0 g/L 炭酸水素イオン 20〜40 mEq/L
【0016】透析液用固形剤は、通常、使用時の用量に
応じて、包装されている。例えば、1包装分当たり3〜
4kgの固形剤から、300〜350Lの透析液が調製
される。本発明ではまず、溶解槽にて、透析液用固形剤
を透析液の約3〜8倍の濃縮液に溶解するが、その際、
製品包装のまま、または製品1包装分を開封して溶解す
る。
【0017】本発明の透析液調製装置では、溶解槽
(a)にて透析液用固形剤を透析液の約3〜8倍の濃縮
液に溶解し、必要により貯留槽(b)に該濃縮液を貯留
する。希釈槽(c)にて前記濃縮液または貯留された濃
縮液を透析液濃度に希釈して透析液にする。さらに透析
液貯留槽(d)に該透析液を貯留する。上記溶解槽およ
び貯留槽ならびに希釈槽へは供給水をそれぞれの手段
(e)により送液する。希釈槽内の透析液濃度を検出手
段(f)にて検出し、その検出濃度に基づいて、制御手
段(g)により、希釈槽へ送液する濃縮液および供給水
の液量を制御する。
【0018】本発明では、溶解槽(a)にて透析液用固
形剤を透析液の約3〜8倍の濃縮液に溶解することが必
要である。この倍率(約3〜8倍)とは、血液透析に必
要である透析液の最終濃度に対する濃縮倍率である。透
析液の約3倍より少ない濃縮液であると、濃縮液量が多
いため、透析液調製装置が大型化するという欠点があ
る。また、約8倍を越える濃縮液であると、固形剤と水
との混合後、急速に炭酸ガスを発生して、不溶性炭酸塩
を析出し、該混合液をさらに供給水で希釈しても、含有
する成分濃度が不適正となり、澄明な透析液が得られな
い。
【0019】本発明では、固形剤を溶解した約3〜8倍
の濃縮液は、必要により貯留槽に貯留後、希釈槽にて血
液透析に必要な透析液の最終濃度になるように、希釈す
る。希釈倍率は、通常、約3〜8倍である。希釈槽内の
希釈液の濃度を検出した結果に従い、使用時には、希釈
槽へさらに濃縮液量および供給水量を調整して、最終濃
度を保持させる。
【0020】本発明の透析液調製装置の一例を図面を用
いて説明する。図1は本発明の透析液調製装置の概略図
である。図1において、1は透析液用固形剤、2は供給
水、3は溶解槽(a)、4は貯留槽(b)、5はフィー
ドバック回路、6は希釈槽(c)、7は透析液貯留槽
(d)、11〜13は循環・送液ポンプ、14は導電率
計、21〜27は電磁弁、31〜32は上限レベルセン
サー、33〜36は下限レベルセンサーを示す。図1に
おいて、透析液調製装置は透析液用固形剤を透析液の3
〜8倍の濃縮液に溶解するための溶解槽(a)、該濃縮
液を貯留するための貯留槽(b)、貯留された濃縮液を
透析液濃度に希釈して透析液にするための希釈槽
(c)、該透析液を貯留するための透析液貯留槽(d)
を順次、有し、上記溶解槽および貯留槽ならびに希釈槽
へ供給水を送液するための手段(e)を別途、有する。
また、希釈槽または希釈槽に連通する配管内には希釈槽
内の透析液濃度を検出する手段(f)が設けられてい
て、この手段により検出された濃度に基づいて、希釈槽
へ送液する濃縮液および供給水の液量を制御する手段
(g)を別途、有する。
【0021】図2は本発明の透析液調製装置の別な例を
示す概略図である。図2は図1における透析液調製装置
において、貯留槽を有していない装置である。図2にお
いて、符号は図1と同様である。
【0022】
【実施例】次に本発明を実施例により詳細に説明する。実施例1 まず、3剤からなる透析液用固形剤(菱山製薬製、組成
は下記表1に記載)1包装分を図1に示される装置の外
で混合し、約3.3kgの透析液用固形剤とした。
【0023】
【表1】
【0024】図1に示される透析液調製装置の電磁弁2
2を開放して、溶解槽3内の上限レベルセンサー位置3
1まで、約55Lの水を供給した後、電磁弁22を閉じ
る。溶解槽3内へ上記透析液用固形剤3.3kgを投入
して、電磁弁21を開放した後、循環ポンプ11を約1
0分間稼動させ、該固形剤を溶解して、透析液の約5倍
濃縮液を調製した。電磁弁23を開放し、電磁弁21を
閉じて、透析液の約5倍濃縮液の上面が下限レベルセン
サー位置33に達するまで透析液の約5倍濃縮液を貯留
槽4へ送液した。電磁弁24を開放し、希釈槽6の上限
レベルセンサー位置32まで、供給水約4Lを送液した
後、電磁弁25を約10秒間、開放し、貯留槽4の約5
倍濃縮液、約1000mLを落差で送液した。電磁弁2
5を閉じて、電磁弁26を開放し、循環ポンプ12を稼
動して、希釈槽6内の液を混合しながら、導電率計14
にて10秒間の導電率の変化を測定した。その変化が
0.1mS/cm以下となった時点の導電率が14.1
〜14.4mS/cmの範囲であるとき、循環ポンプを
停止し、電磁弁26を閉じた。導電率が14.1mS/
cm未満のとき、電磁弁25を開放して、貯留槽4内の
透析液の約5倍濃縮液を任意時間、送液して、再度、循
環ポンプ12を稼動した。希釈槽6内の液の導電率が1
4.1〜14.4mS/cmの範囲であることを確認し
た後、電磁弁27を開放して、循環ポンプ12を稼動
し、希釈槽6内の透析液を透析液量が希釈槽6内の下限
レベルセンサー位置35に達するまで、透析液貯留槽7
へ送液した。希釈槽6内の透析液量が下限レベルセンサ
ー位置35に達すると、電磁弁27を閉じ、電磁弁2
4、25が開放して、希釈槽6への給水、貯留槽4から
の送液を繰り返した。貯留槽4内の透析液の約5倍濃縮
液が下限センサー位置34に達すると、別途、溶解槽3
で調製された約5倍濃縮液が貯留槽4へ送液された。希
釈槽6内の透析液が最終濃度に調製されると、透析液貯
留槽7へ送液された。使用時に、該貯留槽7から透析患
者監視装置へ送液された。
【0025】参考例1 転動流動造粒乾燥装置(マルチプレックス、MP−01
型、パウレック社製)に、平均粒子径約0.4mmの塩
化ナトリウム1440gを入れ、給気温度80℃の条件
下で、酢酸ナトリウム107gを水に溶解して、水溶液
とし、該水溶液350mlを前記粒子に60分間スプレ
ーし、同時に乾燥した。次いで、塩化カルシウム45g
および塩化マグネシウム24gを混合した水溶液100
mlを20分間スプレーし、同時に乾燥した。次いで、
塩化カリウム35gとクエン酸38gを水に溶解して、
水溶液とし、該水溶液150mlを前記粒子に30分間
スプレーし、同時に乾燥した後、さらに30分間、乾燥
して、新たな微粒子を得た。次いで、該微粒子にグルコ
ース236gおよび炭酸水素ナトリウム556gを混合
し、精製水200mlを40分間、スプレーし、同時に
乾燥した。スプレー終了後、さらに30分間、乾燥した
後、30分間、冷却して、最終造粒物を得た。得られた
造粒物10.5gを水に加えて、溶解し、1000mL
の溶液とした場合の成分含量は下記表2に示すとおりで
ある。
【0026】
【表2】
【0027】実施例2 図2に示される透析液調製装置の電磁弁22を開放し
て、溶解槽3内の上限レベルセンサー位置31まで、約
55Lの水を供給した後、電磁弁22を閉じた。溶解槽
3内へ参考例1にて調製した透析液用固形剤3.3kg
を投入して、電磁弁21を開放した後、循環ポンプ11
を約10分間稼動させ、該固形剤を溶解して、透析液の
約5倍濃縮液を調製した。電磁弁24を開放し、希釈槽
6の上限レベルセンサー位置32まで、供給水約4Lを
送液した後、電磁弁25を約10秒間、開放し、溶解槽
3の約5倍濃縮液、約1000mLを落差で送液した。
電磁弁25を閉じて、電磁弁26を開放し、循環ポンプ
12を稼動して、希釈槽6内の液を混合しながら、導電
率計14にて10秒間の導電率の変化を測定した。その
変化が0.1mS/cm以下となった時点の導電率が1
4.1〜14.4mS/cmの範囲であるとき、循環ポ
ンプを停止し、電磁弁26を閉じた。導電率が14.1
mS/cm未満のとき、電磁弁25を開放して、貯留槽
4内の透析液の約5倍濃縮液を任意時間、送液して、再
度、循環ポンプ12を稼動した。希釈槽6内の液の導電
率が14.1〜14.4mS/cmの範囲であることを
確認した後、電磁弁27を開放して、循環ポンプ12を
稼動し、希釈槽6内の透析液を透析液量が希釈槽6内の
下限レベルセンサー位置35に達するまで、透析液貯留
槽7へ送液した。希釈槽6内の透析液量が下限レベルセ
ンサー位置35に達すると、電磁弁7を閉じ、電磁弁2
4,25を開放して、希釈槽6への給水、貯留槽4から
の送液を繰り返した。希釈槽内の透析液が、最終濃度に
調製されると、透析液貯留槽7へ送液された。 使用時
に、該貯留槽7から透析患者監視装置へ送液された。
【0028】
【発明の効果】本発明では製品包装単位で溶解するため
に、計量手段を講じなくても透析液用固形剤のA液成分
とB液成分の混合比率は常に正確である。また、該透析
液の約5倍濃度液は希釈槽に送られ、供給水と混合して
透析液に調製されるが、該希釈槽中の濃度を測定するこ
とによって、透析液濃度が設定濃度から若干はずれてい
ても供給水または約5倍濃度液が自動追加される。希釈
槽および透析液貯蔵槽の適切な容量は同時に透析治療を
受けている患者数によっても異なるが、通常、それぞれ
2〜50L程度の小型容量で充分である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の透析液調製装置の一例を示す概略図
である。
【図2】 本発明の透析液調製装置の別な例を示す概略
図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小平 精吾 大阪市北区本庄西3丁目9番3号 株式会 社ニッショー内 (72)発明者 原田 和良 大阪市北区本庄西3丁目9番3号 株式会 社ニッショー内 Fターム(参考) 4C077 AA05 BB01 CC08 DD12 DD17 DD25 DD26 EE03 GG08 GG09 HH12 JJ04 JJ08 JJ12

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透析液用固形剤を透析液の約3〜8倍の
    濃縮液に溶解するための溶解槽(a)、必要により該濃
    縮液を貯留するための貯留槽(b)、貯留された濃縮液
    を透析液濃度に希釈して透析液にするための希釈槽
    (c)、該透析液を貯留するための透析液貯留槽
    (d)、上記溶解槽および貯留槽ならびに希釈槽へ供給
    水を送液するための手段(e)、希釈槽内の透析液濃度
    を検出する手段(f)、および該検出濃度に基づいて希
    釈槽へ送液する濃縮液および供給水の液量を制御する手
    段(g)とを有する透析液調製装置。
  2. 【請求項2】 溶解槽(a)と希釈槽(c)の間に、溶
    解槽(a)で調製した濃縮液を一時貯留するための貯留
    槽(b)を有する請求項1記載の透析液調製装置。
  3. 【請求項3】 溶解槽(a)に連通する透析液用固形剤
    を貯留する貯粉槽(h)を有し、該貯粉槽(h)から該
    溶解槽(a)へ透析液用固形剤を送粉する手段(i)を
    有する請求項1記載の透析液調製装置。
  4. 【請求項4】 透析液用固形剤が炭酸水素ナトリウム、
    電解質成分、pH調整剤およびグルコースのいずれか、
    または全てを含む固形剤である請求項1記載の透析液調
    製装置。
  5. 【請求項5】 透析液用固形剤が炭酸水素ナトリウム、
    電解質成分、pH調整剤およびグルコースのいずれか、
    または全てを含む固形剤であって、その剤型が1剤、2
    剤または3剤からなる請求項1記載の透析液調製装置。
  6. 【請求項6】 貯粉槽(h)に、透析液用固形剤を製品
    包装のまま貯留する請求項3記載の透析液調製装置。
  7. 【請求項7】 貯粉槽(h)に、透析液用固形剤の製品
    1包装分を開封して貯留する請求項3記載の透析液調製
    装置。
  8. 【請求項8】 透析液用固形剤を水に溶解して、透析液
    の約3〜8倍の濃縮液とし、必要により該濃縮液を貯留
    し、次いで、該濃縮液を透析液濃度に希釈して透析液と
    し、必要により該透析液を貯留し、さらに、希釈された
    透析液濃度を検出し、該検出濃度に基づいて、該透析液
    に濃縮液および供給水をその液量を制御しながら、送液
    することを特徴とする透析液調製方法。
  9. 【請求項9】 希釈された透析液濃度を検出し、該検出
    濃度に基づいて、該透析液に濃縮液および供給水をその
    液量を制御しながら、送液する工程を繰り返す請求項8
    記載の透析液調製方法。
JP11054064A 1999-03-02 1999-03-02 透析液調製装置 Pending JP2000245825A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11054064A JP2000245825A (ja) 1999-03-02 1999-03-02 透析液調製装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11054064A JP2000245825A (ja) 1999-03-02 1999-03-02 透析液調製装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000245825A true JP2000245825A (ja) 2000-09-12

Family

ID=12960199

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11054064A Pending JP2000245825A (ja) 1999-03-02 1999-03-02 透析液調製装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000245825A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005194199A (ja) * 2003-12-26 2005-07-21 Shimizu Pharmaceutical Co Ltd 固形透析用剤およびその製造方法
JP2005239618A (ja) * 2004-02-26 2005-09-08 Ajinomoto Co Inc 粉末透析製剤の製造方法
WO2008093494A1 (ja) * 2007-01-30 2008-08-07 Nikkiso Co., Ltd. モニター装置及び生体測定装置
JP2016077675A (ja) * 2014-10-20 2016-05-16 株式会社日本トリム 腹膜透析液の製造装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005194199A (ja) * 2003-12-26 2005-07-21 Shimizu Pharmaceutical Co Ltd 固形透析用剤およびその製造方法
JP2005239618A (ja) * 2004-02-26 2005-09-08 Ajinomoto Co Inc 粉末透析製剤の製造方法
WO2008093494A1 (ja) * 2007-01-30 2008-08-07 Nikkiso Co., Ltd. モニター装置及び生体測定装置
JP2008183250A (ja) * 2007-01-30 2008-08-14 Nikkiso Co Ltd モニター装置及び人工膵臓装置
US8340739B2 (en) 2007-01-30 2012-12-25 Nikkiso Co., Ltd. Monitor device and biological component-measuring device
JP2016077675A (ja) * 2014-10-20 2016-05-16 株式会社日本トリム 腹膜透析液の製造装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5616305A (en) Flexible medical hemodialysis packaging unit for the production of concentrated dialysis solution including a device for the same
US6113793A (en) Method of disinfecting an apparatus for the central preparation and distribution of salt concentrates
US5385564A (en) System for preparation and use of dialysis solution
US9254356B2 (en) Dialysis system for preparing a citrate dialysate from a base concentrate and an acid concentrate
JP3138485B2 (ja) 医療に使用される液体の調剤装置
US6645191B1 (en) Multi-chamber container with a concentrated glucose compartment and a concentrated hydrochloric acid compartment
EP0458041B1 (en) System for controlling a medical treatment, for example dialysis
JPS63194666A (ja) 粉末形態の濃縮物を水と混合させることによって医療用溶液を調合するためのシステム、該システムによる処置に適したカートリッジ及び該カートリッジを作る方法
WO1998010745A1 (en) Batch quantity dialysate chemical formulations
JP2002500932A (ja) 透析機械の安全装置およびその安全装置の作動方法
JPH06245995A (ja) 炭酸水素塩を含有する血液透析液の製造方法
JP4359510B2 (ja) 高密度の濃縮物前段物からの透析濃縮物の生産、および透析現場で使用する装置
JP2000245825A (ja) 透析液調製装置
DE20221765U1 (de) Behältnis mit Bestandteilen eines Dialysekonzentrates und Vorrichtung zur Aufbereitung solcher Behältnisse
JPH04668B2 (ja)
US6884441B2 (en) Production of dialysis concentrate from a highly densified concentrate prestage and example of an apparatus for use at the place of dialysis
JP3586767B2 (ja) 透析液の調製方法及び調整装置
JP3685887B2 (ja) 電解質と非電解質の混合溶液の調合方法
JP7046626B2 (ja) 薬剤収納容器および薬液調製方法
JP7078411B2 (ja) 薬剤収納容器、薬液調製装置、および薬液調製方法
JP3286871B2 (ja) 炭酸水素塩を含有する血液透析液の製造方法
JPH03165777A (ja) 固剤溶解透析液調剤方法と透析液調剤用固剤
JP2001218835A (ja) 透析液調製装置
JPH0461865A (ja) 固剤溶解型透析液供給装置と方法
CN101897997A (zh) 由高度增稠的浓缩物前体生产透析浓缩物的方法和在透析场所使用的装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050728

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050802

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051003

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20051003

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060808

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061005

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070227

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070807