JP3286871B2 - 炭酸水素塩を含有する血液透析液の製造方法 - Google Patents

炭酸水素塩を含有する血液透析液の製造方法

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JP3286871B2 JP00891094A JP891094A JP3286871B2 JP 3286871 B2 JP3286871 B2 JP 3286871B2 JP 00891094 A JP00891094 A JP 00891094A JP 891094 A JP891094 A JP 891094A JP 3286871 B2 JP3286871 B2 JP 3286871B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、炭酸水素塩イオン(bic
arbonate ion) を含有する血液透析液の製造方法に関す
るものである。
【0002】1回の血液透析処理には、約120−18
0リットルの透析液が必要である。それは、以下のよう
な代表的な成分を含む水溶液である。
【0003】成分 濃度(mmol/リットル) Na+ 139 K+ 2.5 Ca++ 1.65 Mg++ 0.6 Cl- 111 HCO3 - 32 アセテート- 3 生理的要求に適合する好ましい透析液の組成を選択する
ことの問題については、出版物「透析による腎臓機能の
代替」(編集者;ダブリュー.ドラッカー、エフ.エ
ム.パーソンズ、ジェイ.エフ.マーハー;デンマー
ク、ハーグ、1978 マーティナス ニヨッフ医局)
の、「透析液の組成」の章(著者;エフ.エム.パーソ
ンズ、エイ.エム.デイビソン)の中で議論された。よ
り最近の情報では、書籍「Blutreinigungsverfahren 」
『血液浄化の方法』(編集者;エッチ.イー.フラン
ツ、第4版;ゲオルグ シーム フェアラーク;シュツ
ットガルト、ニューヨーク、1990)及びそれらに引
用された文献が知られている。該文献から明らかなよう
に、それぞれ一人の患者の個々の病状に透析液の組成を
適合させることが、血液透析処理の最適化のための主な
要素の一つである。
【0004】この問題は、加えて急性又は慢性の病気に
かかっている患者、またそれが子供、老人及び弱った患
者、並びに急性の腎不全の場合が考えられる時には、注
意を増す必要がある。これらの場合、しばしば、実際の
診断結果に基づき、透析液の組成を補正し、加えて適用
される治療方法を考慮する必要がある。しかし、一般の
患者についてもまた、後遺症を防ぐため、組成を注意深
く適合すべきである。
【0005】しかしながら、透析液の個々の適合につい
ての技術的手段は、まだ不十分である。操作が簡単であ
り、及び満足のいく費用で、簡単な技術設備で問題が解
決できるシステムはない。
【0006】処置期限中、連続的に又は非連続的段階に
おいて、透析液の特定組成の濃度を変えることにより、
透析の副作用の発生は、減少するかもしれない。この方
法は、透析液の「プロファイリング(profiling)」として
知られている。心血管系の不安定に関し、第一段階で高
ナトリウム濃度(例えば150mmol/ リットル)及び最
終段階で低ナトリウム濃度(例えば130mmol/ リット
ル)を利用すると、とりわけ有効なことがわかってき
た。血中での高カリウム濃度の患者にとって、特に急性
腎不全の場合において、急速なカリウム濃度の低下は、
危険かもしれない。それゆえに最初に高カリウム濃度の
透析液を使用し、最終段階までに0にするようにカリウ
ム濃度を減少させていくことが推薦されている。この種
の手順は、医療面から重要であると思われるが、現存す
る方法及び設備により、十分に支持されていない。
【0007】
【従来の技術】異なった生理的欲求のため、異なった組
成の透析液が使用されている。ナトリウム、カリウム、
カルシウム、及びマグネシウム塩の含有量は、例えば以
下の範囲内(濃度(mmol/ リットル))で変わり得る。
【0008】 Na+ 130-150 K+ 0-5 Ca++ 0,3-2,5 Mg++ 0-1,2 グルコース 0-15 文献では、アミノ酸等の他の物質を含んでも良いと提案
されている。
【0009】4〜6時間の典型的な治療のために大量の
透析液が要求されるため、市販の透析濃縮物を水で希釈
してその適用される場所で透析液を調製するのが一般に
行われている。この目的で、血液透析器(hemodialysis
machine)は、処方された容量比で濃縮物と水を混合す
る比例配分装置を装備している。
【0010】表示の組成の透析液では、カルシウムやマ
グネシウムが炭酸水素塩と結合して、不溶性の沈殿物を
形成する傾向があり、そのためにこの溶液は長時間、安
定なままで存在することはできないという一般的な問題
がある。この傾向は、より高濃度の場合、すなわちその
ような透析液の濃縮物を製造することを試みる場合に
は、なお一層顕著になる。この問題を克服するのに、実
際の使用に際しては二つの異なった方法が用いられてい
る。
【0011】1)酢酸塩透析 全量の炭酸水素塩をアセテートで置換する。アセテート
は、カルシウムやマグネシウムと結合して、考えられる
濃度の範囲で不溶性沈殿物を形成しないため、全ての溶
液成分が単一濃縮物中に混合され得る。市販品で用いら
れている高濃度の酢酸血液透析液の濃縮物は35倍で、
即ち使用可能な透析液を得るために、濃縮物を最初の容
量の35倍に水で希釈しなくてはならない。これら酢酸
塩濃縮物の長所は自家不稔性(self-sterilizing)を有
するという事実にある。
【0012】しかしながら、全炭酸水素塩のアセテート
による置換は非生理的で、この理由により過去において
標準的な方法として確立され、現在も使用されている
が、現在の医療水準によれば最適であるとはみなされな
い。
【0013】II)炭酸水素塩透析 1つの単一濃縮物の代わりに、2つの分割した濃縮物が
用いられ、一方は、炭酸水素部分を含有し、他方は、カ
ルシウム及びマグネシウム部分を含有する(両方とも、
他の組成物と共に含まれる)。
【0014】これら2つの濃縮物は別々に血液透析器に
供給され、別々に比例配分され、水で希釈され、混合さ
れて最終透析液となる。
【0015】成分が混合された後にのみ、この方法で炭
酸塩沈殿物形成の危険性が生ずる。しかしながら、この
傾向は、高度の希釈及び生理的に受容である酸の添加に
よりもたらされるpHの正確な調整で無視されうる。
【0016】2つの分離した濃縮物の使用義務により、
操作がより複雑化し、技術的観点から、酢酸塩透析に対
して、炭酸水素塩透析のより厳しい欠点が示される。そ
の上、その濃縮物の総液量は、典型的には酢酸塩透析で
要求される総量の2倍以上である。170リットルの透
析液を作るのに、それは一度の透析時間について典型的
な最大量であるが、酢酸塩透析がおよそ5リットルの濃
縮物を必要とするのに対し、炭酸水素塩透析は、およそ
11から13リットルの濃縮物を必要とする。この理由
は、炭酸水素ナトリウムが、酢酸ナトリウムに比較して
溶解性が低いからである。その上、2つの濃縮物につい
て必要になる二元比例配分装置(dual proportioning sy
stem) は、付属する監視装置を含めて、より複雑かつ高
価である。これらの問題点にもかかわらず、酢酸塩透析
は、後者の医療上の優位性が理由で、次第に炭酸水素塩
透析により置換されている。
【0017】欧州特許第0022922 号によれば、炭酸水素
塩透析液の成分の二つの濃縮物への細分化のすべての可
能性が考えられていて、既述の2つの基礎物理化学則を
考慮している。: a)一方の濃縮物が炭酸水素イオンの全量を含んでいな
ければならない。
【0018】b)他方の濃縮物が要求されるカルシウム
及びマグネシウムイオンの全量を、並びにpHの調整の
ため、(生理的に許容される)酸の全量を含んでいなけ
ればならない。
【0019】全ての他の成分、特にナトリウム及びカリ
ウムの塩化物は、二つの濃縮物の間で自由に分配され
る。
【0020】欧州特許EP0086553 号では、溶質成分の特
定の細分化を開示し、上記に引用された一般的可能性の
特別な場合を示している。
【0021】a)第一の濃縮物は、炭酸水素ナトリウム
及び塩化ナトリウム及び必要な塩化カリウム及びグルコ
ースの全量を含む。
【0022】b)第二の濃縮物は、要求されるカルシウ
ム及びマグネシウムの塩及びpH調整のための酸のみを
含む。
【0023】この特殊な細分化では、第二の濃縮物の非
常に少ない量のみが必要になり、従って、容易に扱える
利点がある。1回の透析処理においては、この濃縮物1
50mlで十分である。もし、透析液のカルシウム及び
/又はマグネシウム含量のみが修飾されねばならないと
き、少ない濃縮物量の組成を変更するだけで十分であ
る。しかしながら、ナトリウム又はカリウム又はグルコ
ースの含有量もまた変更しなければならないとき、より
頻繁に生じるのであるが、そのときは、両方の濃縮物を
変更しなければならない。これは、困難なことである。
なぜなら、第一の濃縮物の量は一般に12.85リット
ルに達するからである。
【0024】EP0086553 号では、また、米国特許420276
0 号及びBio-System and Renal System companies の刊
行物から、濃縮物の他の組成を引用している。
【0025】EP0022922 号の最初の実施例と同様のこれ
らの例において、第一の濃縮物中で、塩化ナトリウムの
一部が炭酸水素ナトリウムと混合されるのに対して、残
りの塩化ナトリウムは、カルシウム及びマグネシウムの
塩並びにpH調整に必要な酸と一緒に、第二の濃縮物に
含まれる。
【0026】二つの濃縮物の体積比は、これらの場合に
おいて、2:1から1:1の範囲にある。濃縮物体積
は、非常に大きいので、本公知技術によれば、個々の生
理的な要求に対する適合もまた操作上困難である。
【0027】大抵の場合において、現在の技術の実施状
態に従って、以下の濃縮物の組み合わせが使用される。
【0028】(a)商業的に「アルカリ性炭酸水素塩血
液透析濃縮物」として指定される濃縮された(8.4パ
ーセント=1−モル)炭酸水素ナトリウム溶液。最終透
析液において35mmol/lの通常の総炭酸水素塩濃
度に関し、この溶液は28.57倍濃縮物を示す。
【0029】(b)透析液の他の成分の35倍の濃縮
物;それ自身に炭酸水素塩を含んでいないが、酢酸を含
有することから「酸性炭酸水素塩血液透析濃縮物」と名
付けられる。
【0030】一回の透析期間において典型的な最大量で
ある170リットルの透析液について、商業的に利用可
能なこれら濃縮物には、次の量が必要である。:アルカ
リ性炭酸水素塩血液透析濃縮物5.95リットルと、酸
性炭酸水素塩血液透析濃縮物4.86リットルが加えら
れ、合計10.81リットルになる。
【0031】酸性炭酸水素塩血液透析濃縮物は、全ての
成分(ナトリウム、カリウム、カルシウム及びマグネシ
ウムの塩及びグルコース)を含んでいて、それらは生理
的適応にとって重要である。従って、適当な酸性濃縮物
を選択することにより適合が得られるかもしれない。し
かしながら、欠点もある。それは、相対的に量が多く、
そのため扱いが困難なことである。
【0032】透析液の「プロファイリング」、即ち特に
ナトリウムイオンについての濃度変化は、連続的にまた
は断続的に、酸性濃縮物の投与量又は比例配分係数を変
更することにより不完全に実行される。全ての成分の濃
度が同じ比率で変動する欠点がある。広い変更、例えば
急性透析の間、4mmol/lから0へのカリウムレベ
ルの減少は、既述のように、この方法では成し遂げられ
ない。また、多くの血液透析器は、混合比の変化が可能
でない。
【0033】患者の個々の病気の状態や治療の種々の状
況に依存するのだが、異なる治療上の必要性を考えて、
例えば炭酸水素塩血液透析と同様に酢酸塩血液透析のた
め医薬品業界はいろいろな組成域を持つ血液透析液濃縮
物を提供している。
【0034】この目的で1回の透析治療に必要な量に従
い、例えばキャニスタ中10リットルの濃縮物が市販さ
れている。それぞれの患者の状態や治療の目的に応じて
医師により選ばれた型及び組成の濃縮物のキャニスタは
輸送され、透析器に接続され、濃縮物がホースを経由し
て個々キャニスタから器械により取り込まれる。病院で
は、濃縮物の希釈のため必要とされる精製水を、中央供
給システムを介してすべての透析器に供給する。この個
々に接続する形態の利点は有効であるが多額の費用を必
要とする。
【0035】a)重い濃縮物キャニスタ(代表的には1
0kg)の移送には、透析ユニットに従事する人の相当
な労力を要する。
【0036】b)比較的大きなキャニスタの異なる濃縮
物の多数の分類の貯蔵は難しく、費用がかかる。20台
の透析器を備えた透析ユニットは、代表的には1週間で
200から300の透析濃縮物キャニスタを消費する。
【0037】c)衛生上の理由から使用後のキャニスタ
中に残った濃縮物は普通廃棄される。必要量の30%に
もなる残留物の除去は非経済的であり、環境に対する相
当な負担を示す。
【0038】d)空のキャニスタは一般的に高品質の熱
可塑性物質からなり、現在の水準では同じ目的に再利用
できない。材料の再利用や再生もまた、採算がとれな
い。
【0039】これまでに述べてきた操作及び貯蔵の問題
から、多くの場合、透析ユニットは中央濃縮物供給(ce
ntral concentrate supply)を利用するのが好ましい。
これは水供給システムに平行して濃縮物供給システムが
個々の透析器と接続するために、各処理部位でタップで
設置される。この濃縮物供給システムは普通500から
1000リットルの容量を持ったルーチン的に置き換え
られる大きな濃縮物容器から送られる。
【0040】しかし炭酸水素塩透析の場合、別々に透析
器に「アルカリ性」炭酸水素塩濃縮物と他の溶液成分の
「酸性」濃縮物を供給するために2元チュービングシス
テム(dual tubing system)が必要になる。
【0041】中央濃縮物供給システムは、透析ユニット
における濃縮物の内部輸送及び貯蔵の問題を回避する。
大きな濃縮物容器は再利用でき、相対的に少量の残留濃
縮物のみが廃棄される。
【0042】しかしながら、個々の透析患者の要求する
組成について個別に適応することがもはや可能ではない
という大きな欠点がある。なぜなら、中央供給システム
が1つのタイプの濃縮物の分配のみ可能だからである。
この治療に当たっては医師は仮想の「平均」患者の要求
に適応する濃縮物の平均組成を選択しなければならな
い。「平均」患者のための正しい濃縮物組成について非
常に異なる意見があるため、医薬品業界が未だ中央供給
システム用の大型容器に多数の異なる濃縮物を製造し、
提供することを余儀なくされている。このように中央濃
縮物供給システムの理論的な経済上の利点の大部分は十
分に利用できない。
【0043】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前述の欠点の
大部分を回避し、透析液のより柔軟で経済的な製造方法
を提供することを主な目的とする。
【0044】特に本発明は、各患者の身体の状態及び治
療上の要求に個別に適合する透析液の調製及び適用を大
きく簡略化する方法を提供すること目的とする。
【0045】その他の目的は、簡単で、経済的な透析装
置を用いて、及び/又は標準規格の現存する機械と共
に、特殊な又は異例な並びに高価な付加的装置を必要と
せず適用可能なこの種の方法を提供することである。
【0046】本発明は、また透析濃縮物についての省力
化中央供給装置の存在と関連して、及びそれぞれの患者
の個別の要求について透析液組成を適応させるという機
会の提供にかかわらず、適用できることを目的とする。
【0047】さらに、本発明の目的は簡単で経済的に適
切な、透析液のプロファイリングの方法、即ち透析処置
の際に段階的にまた継続的に組成を修飾する方法を提供
することである。
【0048】本発明により得られる別の目的及び改良
は、実施例の記載から明らかにされるであろう。
【0049】
【課題を解決するための手段】これらの目的は、主に以
下の特徴により成し遂げられた。: 1)透析液の製造のために使用されたもの: (a)主に塩化ナトリウム及び炭酸水素ナトリウムを含
んでいる規格化及び標準化された組成の基本濃縮物、並
びに(b)生理的なナトリウムの濃度範囲をカバーする
塩化ナトリウムの個別に選択できる部分を含む、他の溶
液成分を含む、個別に選択できる付加的濃縮物(個別濃
縮物) 2)基本濃縮物は炭酸水素ナトリウム総量と同時に塩化
ナトリウムを少なくとも80%、代表的には90〜95
%供給し、安定化のため酢酸ナトリウムが添加されてい
てもよい。最終透析液との関係で、ナトリウムイオンの
濃度の生理的範囲の下限(125から135mmol/
リットル好ましくは約130mmol/リットル)、又
はそれよりわずかに少ない量を供給する。
【0050】基本濃縮物により供給されたイオンのモル
比は次の範囲である;炭酸水素塩/ナトリウムが0.3
5未満、酢酸塩/ナトリウムが0.03未満。
【0051】3)好適な基本濃縮物は15〜18倍の液
体濃縮物である。
【0052】4)基本濃縮物は、しかしながら異なった
形態で使用され得る; (a)二つの分離した液体濃縮物、即ち本質的に濃縮さ
れた塩化ナトリウム及び炭酸水素ナトリウムの溶液であ
り、単独の基本濃縮物と同様に、酢酸ナトリウムを添加
しても良い、(b)その使用場所で水に溶解する目的
の、適当な乾燥塩の一部の混合物、(c)準連続した投
与にとって適当な、顆粒又は錠剤に形作られたおのおの
の塩の均一の混合物、(d)標準化された幾何的加工物
(バーやロッド)及びより大きいサイズの小片に成形さ
れ、一度の透析治療に必要な量に適合される以外は、
(c)と同様なもの 5)130mmol/リットルの濃度(最終透析液中の
濃度における、mmol/リットル)でナトリウムを供
給する基本濃縮物に関する次の表 平均値 代表的範囲 最大範囲 ナトリウムイオン 9 5...14 (0...25) カリウムイオン 2 1...4 (0...5) カルシウムイオン 1.6 0.75...2 (0.3...2.5) マグネシウムイオン 0.6 0.4...1 (0...1.2) グルコース 5 0...10 (0...15) に従い、個別濃縮物は、ナトリウム、カリウム、カルシ
ウム、及びマグネシウムイオン並びにグルコースを供給
する。
【0053】もし、基本濃縮物が130mmol/リッ
トルより低い/高いナトリウム濃度を供給すれば、より
高い/低いナトリウム濃度の個別濃縮物によって、違い
を調整しなければならない。
【0054】まして、個別濃縮物は、最終透析液につい
て1.5から4mmol/リットルの濃度で、少なくと
も一つの生理的に許容される酸、好ましくは塩酸を含
む。塩酸は、部分的に又は全体的に他の生理的に許容さ
れる酸、特に酢酸により置換され得るが、最終透析液で
のアセテートの総濃度は最大で5mmol/リットルの
に限定される。
【0055】6)個別濃縮物は120から250倍、好
ましくは170倍の液体濃縮物であり、一度の透析治療
に必要な個別濃縮物の量が、一般的には1リットルの注
入バッグに供給されるのが好ましい。
【0056】7)代わりに個別濃縮物は、使用する場所
で水に溶解される目的で、一部を予め用意された(無
水)成分の混合物として供給されても良い。
【0057】8)溶質の量及び溶解度に従い、基本及び
個別の濃縮物の体積比は、もし、予め用意された液体濃
縮物として使用されるのなら、7:1から16:1の範
囲、一般的には約11:1である。
【0058】9)乾燥基本濃縮物は分離した一回分で、
又は連続的に水に溶解され、そうして、多少濃縮された
液体濃縮物が形成し、又は溶解過程に関して、水を高い
割合で混合することにより、より希釈された溶液が得ら
れる。それは最終濃度の基本透析液を提供し、使用され
る透析液を得るため個別濃縮物の添加のみが必要であ
る。
【0059】10)予め用意された液体基本濃縮物、又
は乾燥物質の水への溶解により得られる基本濃縮物、又
は最終濃度の基本透析液は中央供給装置から一群の透析
器へ分配される。
【0060】11)透析液のプロファイリング、即ち透
析現場での組成物の変更は、異なる個別濃縮物を一つの
順序で又は異なる比率で並行して、使用することにより
得られる。
【0061】
【実施例】
実施例 1.0 15倍の液体基本濃縮物を、濃縮物1リットル中に次の
量の塩を含むように、水に溶解させて製造した。
【0062】 塩化ナトリウム 82.85 g 炭酸水素ナトリウム 42.85 g 酢酸ナトリウム(×3H2 O) 3.06 g 最終透析液では、体積の15倍に希釈した後、この基本
濃縮物を供給する。
【0063】 ナトリウムイオン 130 mmol/l 塩化物イオン 94.5 mmol/l 炭酸水素イオン 34 mmol/l 酢酸イオン 1.5 mmol/l 実施例 1.1 一般的な平均組成の適切な個別濃縮物を、以下の表の最
初のコラムに示される濃度で最終透析液溶質成分に加
え、結果的に二番目のコラム(mmol/lの単位)に
基づく透析液中で最終の又は全濃度になった。
【0064】 ナトリウムイオン 9 139 カリウムイオン 2 2 カルシウムイオン 1.65 1.65 マグネシウムイオン 0.5 0.5 塩化物イオン 17.8 112.3 炭酸水素イオン 0 34* ) 酢酸イオン 0 1.5 グルコース 5 5 * )注:透析液中で基本濃縮物からの炭酸水素塩及び、
個別濃縮物からの酸が混合されるとき、炭酸水素塩の一
部は水及び二酸化炭素に変化する。平衡に達した後、結
果的に僅かに炭酸水素塩濃度が減少する。これは、炭酸
水素塩透析液における通常の効果である。
【0065】平均組成の一般的な個別濃縮物は、表示さ
れたように、十分に適合された、通常の代謝機能を有し
及びその他の急性の又は慢性の病気のない成人の透析患
者の要求に適合されている。
【0066】この個別濃縮物を170倍液体濃縮物の形
態で製造するため、透析液170リットルに十分な濃縮
物1リットルを得るため次の量の物質(g)を水に溶解
する。
【0067】 塩化ナトリウム 89.43 塩化カリウム 25.35 塩化カルシウム×6H2 O 61.45 塩化マグネシウム×6H2 O 17.28 塩酸 37% 42.5 グルコース×1H2 O 168.45 実施例 1.2 実施例 1.0の基本濃縮物と組み合わせて使用される目的
の、他の個別濃縮物のデータが次の表に示される。最初
のコラムは、個別濃縮物により寄与された濃度を示して
いる。二番目のコラムは、透析液中の最終の又は全ての
濃度を示している。(mmol/liter) ナトリウムイオン 12 142 カリウムイオン 1 1 カルシウムイオン 1.25 1.25 マグネシウムイオン 0.5 0.5 塩化物イオン 22 116.5 炭酸水素イオン 0 34 酢酸イオン 0 1.5 グルコース 5 5 この個別の濃縮物は、続発性上皮小体亢進症に関連して
腎臓病(renal bone desease)を患った及び高用量のビ
タミンD並びに経口のカルシウムを基礎としたリン酸バ
インダー(oral calcium-based phosphate binder)を摂
取する透析患者には適するかもしれない。
【0068】この個別濃縮物を170倍液体濃縮物の形
態で製造するため、濃縮物1リットルを得るため次の量
の物質(g)を水に溶解した。
【0069】 塩化ナトリウム 98.20 塩化カリウム 10.44 塩化カルシウム×6H2 O 46.56 塩化マグネシウム×6H2 O 17.28 塩酸 37% 42.5 グルコース×1H2 O 168.45 実施例 1.3 これまでの実施例と類似した、次の表は実施例1.0 の基
本濃縮物と組み合わせて使用される三番目の個別濃縮物
を記載している。
【0070】 ナトリウムイオン 5 135 カリウムイオン 3 3 カルシウムイオン 1.75 1.75 マグネシウムイオン 0.7 0.7 塩化物イオン 15.9 110.4 炭酸水素イオン 0 34 酢酸イオン 0 1,5 グルコース 10 10 この個別濃縮物は真性糖尿病及び高血圧に罹った並びに
痙攣の傾向を示す患者の透析に好適である。
【0071】この個別濃縮物を170倍液体濃縮物の形
態で製造するため、濃縮物1リットルを得るため次の量
の物質(g)を水に溶解した。
【0072】 塩化ナトリウム 49.68 塩化カリウム 38.02 塩化カルシウム×6H2 O 65.18 塩化マグネシウム×6H2 O 24.20 塩酸 37% 51.00 グルコース×1H2 O 336.91 実施例 1.4/1.5/1.6 これらは、非常に多く溶質を含有する170倍液体濃縮
物の実施例である。
【0073】 a)個別濃縮物にg/リットルで溶解した物質: 実施例 1.4 実施例 1.5 実施例 1.6 塩化ナトリウム 159 198.7 238.5 塩化カリウム 50.7 63.4 25.3 塩化カルシウム 74.5 74.5 61.5 塩化マグネシウム 34.6 34.6 17.3 酢酸 25.5 25.5 25.5 グルコース 505.4 168.5 0 b)最終透析液の総濃度に対する寄与(mmol/l): 実施例 1.4 実施例 1.5 実施例 1.6 ナトリウムイオン 16 20 24 カリウムイオン 4 5 2 カルシウムイオン 2 2 1.65 マグネシウムイオン 1 1 0.5 塩化物イオン 26 31 30.3 酢酸イオン 2.5 2.5 2.5 グルコース 15 5 0 実施例 1.4/1.5/1.6は、個別濃縮物1リットルのみを使
用して透析液170リットルの組成が驚異的な広範囲で
変化され得ることを示している。
【0074】低温(5℃)であっても、これら濃縮物
は、溶質の沈殿を示さない。例えば、実施例 1.4の個別
濃縮物(密度1.29g/ml)は1リットル中に0.824k
gの乾燥物質を含むという事実の観点から、これは驚く
べきことである。その水及び酸からなる液体含量は濃縮
物1kgあたり、ほぼ361gだけである。(36.1
%) 通常の含有量のグルコースを除いて、実施例 1.5の個別
濃縮物は、非常に高濃度のカリウム、カルシウム、及び
マグネシウムイオンを供給し、それらは組み合わせで必
要とされ、要求されることはめったにない。それにもか
かわらず、この濃縮物は、最終透析液において20mm
ol/リットルまでの濃度でナトリウムイオンを供給で
きる。実施例 1.0の基本濃縮物から開始して、130m
mol/リットルの濃度でナトリウムイオンを供給す
る。これは、最終透析液において150mmol/リッ
トルの濃度のナトリウムが得られることを意味する。透
析液中でナトリウム濃度が130と150mmol/リ
ットルの間で変化する可能性は、全ての生理的範囲をカ
バーするのに十分であり及びナトリウムプロファイルが
文献で推奨されている範囲で調製されることを可能にす
る。
【0075】実施例 2.0 濃縮物1リットル中に次の量の塩を含むように水に溶解
して16倍の液体基本濃縮物を製造した。
【0076】 塩化ナトリウム 92.52 g 炭酸水素ナトリウム 43.69 g 酢酸ナトリウム(×3H2 O) 5.44 g 最終透析液、即ち希釈後は、この基本濃縮物が供給す
る: ナトリウムイオン 135 mmo l/l 塩化物イオン 100 mmol/l 炭酸水素イオン 32.5 mmol/l 酢酸イオン 2.5 mmol/l 実施例 2.1/2.2 これらは、実施例 2.0の16倍基本濃縮物と組み合わせ
て使用される200倍液体個別濃縮物の実施例である。
実施例 2.1は一般的な平均組成物の濃縮物を表示してい
るが、実施例 2.2は高溶質含量の濃縮物を示している。
【0077】 a)個別濃縮物1g/リットル中に溶解させた物質: 実施例 2.1 実施例 2.2 塩化ナトリウム 46.8 116.9 塩化カリウム 29.8 74.6 塩化カルシウム 72.3 87.6 塩化マグネシウム 20.3 40.7 塩酸(37%) 49.3 29.6 酢酸(100%) 0 11.8 グルコース 198.2 495.5 b)最終透析液の総濃度に対する寄与(mmol/l): 実施例 2.1 実施例 2.2 ナトリウムイオン 4 10 カリウムイオン 2 5 カルシウムイオン 1.65 2 マグネシウムイオン 0.5 1 塩化物イオン 10.3 22.5 酢酸イオン 2,5 3,5 グルコース 5 12.5 これら個別濃縮物のほぼ0.85リットルのみが透析液
170リットルの調製に必要である。実施例 2.0の基本
濃度と組み合わせて、主成分の全ての生理的範囲がカバ
ーされる。ナトリウム濃度はこれら必要量に応じて、1
35から145mmol/ リットルの間で変化しても良い。
これは、しかしながら、拡張されたナトリウムのプロフ
ァイリングにとって望ましいかもしれない極端な変化を
考慮していない。
【0078】本発明の主な考えは、全ての場合におい
て、均一で又は標準化された基本濃縮物を用いることで
あるけれども、実施例 1.0及び 2.0において、二つの異
なった基本濃縮物が示されてきた。これら実施例は、し
かしながら標準基本濃縮物の構成又は製剤形態を決定す
るいくつかの許容範囲があることを示すためである。
【0079】この基本濃縮物の組成の定義によれば、次
の要求点が、幾つかは矛盾するが、考えられなければな
らない: 1)好適に非常に少量の個別濃縮物を伴う生理的範囲で
の最終透析液の組成物における変化の最大範囲; 2)前もって作られた液体濃縮物として与えられる際
の、低容量の基本濃縮物; 3)高い安定性及び保存性; 4)生理的に許容できる低酢酸塩含量。
【0080】ナトリウム濃度の生理的適応のため十分な
範囲を持ち、基本濃縮物の量を低く抑えるため、基本濃
縮物のナトリウム含有量は、あまり高くあるべきではな
い。好ましいナトリウム濃度は生理的範囲の下限、即ち
最終透析液でおよそ122.5から135mmol/lの間、
又はその少し下である。これより低いナトリウム含量
は、より高い量のナトリウムを個別濃縮物で要求する。
このことは、個別濃縮物の量を増加し、そして本発明の
他の重要な面と相入れない。
【0081】(特に低温における)基本濃縮物の良好な
安定性と保存性の要求は、酢酸ナトリウムを基本濃縮物
に添加することにより、実験で示されるように、より簡
単に満たすことができる。他方、透析液の酢酸含有量は
生理的理由で限定されるべきである。驚いたことに、基
本濃縮物中の少量の酢酸は、炭酸水素ナトリウムの溶解
度を高め、その沈殿を抑制する。
【0082】思うにこのことは、酢酸塩及び炭酸水素塩
の錯イオンの形成により起こされる。炭酸水素ナトリウ
ム、酢酸ナトリウム及び塩化ナトリウムの異なった混合
物の溶解度に関する実験結果に基づいて、これら錯イオ
ンにおいて、酢酸イオン及び炭酸水素イオンがおよそ
1:3の比に結び付くことが仮定されるかもしれない。
酢酸ナトリウムを含む溶液中での増加した炭酸水素ナト
リウムの溶解度は少なくともこの仮定及び示された比に
対応する。この結果が未だ認めれてないか又は少なくと
も、できるだけ少ない透析用濃縮物量を保持するのに使
用されていないであろう。
【0083】異なったナトリウムイオン総濃度の基本濃
縮物(最終透析液として)にとって、図1〜4は異なっ
た酢酸量が適用されるとき、溶解される炭酸水素ナトリ
ウムの量を示す。これら図は温度10℃について述べら
れる。これは濃縮した(1-molar) 、通常炭酸水素透析液
として使用される、炭酸水素ナトリウム溶液がすでに1
4℃以下で不安定である事実により公正化される。
【0084】za及びzbの量は以下のように定義され
る:zaは酢酸塩/ナトリウム総量のモル比;zbは炭
酸水素塩/ナトリウム総量のモル比である。パラメータ
fは、濃度因子を表し、それは、濃縮物を希釈して透析
液が作られる際に適用される希釈因子に等しい。その曲
線は溶解度の限界を示す。塩化ナトリウム、酢酸ナトリ
ウム、炭酸水素ナトリウムの混合物は、適用される濃度
因子fに関する適当な曲線の下に適当な点があれば、完
全に溶解する。前述のように、zb−軸の交点から始ま
るその曲線は、酢酸の効果がなければ、水平のままであ
る。実施例 1.0及び 2.0は図2及び図4で個々に示され
る。
【0085】これらの結果は、先の考えに関連して、
(個別濃縮物により得られた追加の溶質を考慮せず)基
本濃縮物の特性に対する次の決定を導く。
【0086】a)(希釈後の)最終透析液についてのナ
トリウムイオンの濃度、;125−135mmol/
l; b)モル比 酢酸塩/ナトリウム:0−0.03; c)希釈因子:15−18; d)モル比 炭酸水素塩/ナトリウム:0.2−0.3
5。
【0087】個別濃縮物は透析液のpHを適切なレベル
まで減少させるために、生理的に許容される酸を含んで
いる。本発明よれば、塩酸はその目的、即ち基本濃縮物
由来の酢酸濃度を含めて、透析液中の酢酸の総濃度を5
mmol/l程度に限定するために好ましい。塩酸はし
かしながら、もし総酢酸濃度について限界値を越えなけ
れば、部分的に又は全面的に酢酸及び/又は他の生理的
に許容される酸に置きかえてもよい。典型的組成の透析
液のpH値は、塩酸の添加(mmol/l、透析液の濃
度として)に関して、図5のダイヤグラムに示される。
測定誤差の範囲で、この曲線はまた酢酸に適用される。
酸含有量の標準範囲は、2から3.5mmol/lの間
にある。この量は、またある場合において、患者の全て
の生理的要求への個々の適応に関して重要となる。
【0088】本発明によれば、一回の透析治療に要する
個別濃縮物の総量は非常に少なく、一般的には、1リッ
トル又はそれ以下である。そのような少量の濃縮物で全
ての生理的範囲を満たしながら、ナトリウム、カリウ
ム、カルシウム、マグネシウム、及びグルコースの濃度
を変更する可能性を提供する有効な方法が今まで提供さ
れてこなかった。
【0089】少量の個別濃縮物は、また個別濃縮物を投
与するため病院内で注入ポンプとして利用されてきた従
来の容積ポンプの一つを利用することにより、単純な透
析器、特に酢酸透析のためだけに装備された透析器を使
用できる可能性を提供する。その量の少なさのために、
個別濃縮物は、例えば許容できない温度の急低下の危険
なしに透析液コンジットに直接供給され、透析器に導か
れる。37℃の温度の最初の透析液及び20℃の個別濃
縮物では、温度は0.1℃のみ低下した。
【0090】病院では、標準化された処方の基本濃縮物
の透析単位は、好ましくは中央濃縮物供給装置を介して
分配される。個別濃縮物は、その量の少なさに関連し
て、医療に携わる人によって、その他の透析治療に必要
な材料と同様に容易に運搬される。個別濃縮物の透析循
環への連続的な投与にとって、例えば通常の型の注入ポ
ンプのような体積ポンプは、個別濃縮物を、透析器の上
流の透析液循環に供給するために使用できる。
【0091】本発明の方法は、重要な利点を提供する:
適当な個別濃縮物を選択することにより、それぞれ一人
の患者の要求に透析液の組成を個別に適応させる際、実
質的に制限はない。なぜなら、上記に示された変化の範
囲がこれら要求のすべてを補い、必要であれば拡張もさ
れうる。上記のように、従来の大きいサイズ(例えば1
0リットル)のキャニスタを使用するときの問題と比較
して、操作、運搬、貯蔵の負担が大幅に減少する。使用
される少量の個別濃縮物によれば、これらの残りの量は
非常に少なくなり、注入治療に使用されるのと類似した
比較的小さいボトル又はバッグのリサイクルにも問題が
より少ない。
【0092】重要な利点は、透析液の多様な組成の全範
囲について、均一な、又は標準化された基本濃縮物の使
用により生じる。製造、分配、運搬及び貯蔵は大幅に簡
略化され、したがってコストの削減をもたらす。
【0093】その他の利点: a)標準化された基本濃縮物が幾つかの治療施設又は透
析器へ中央供給装置を通して分配される時、一元チュー
ビングシステム(single tubing system)が要求され、こ
れに対し炭酸水素塩透析において、従来の方法に従え
ば、二元チュービングシステムが同じ目的で必要にな
る。
【0094】b)少量の個別濃縮物が連続的に注入ポン
プ又は類似の外部装置から添加されるとき、血液透析器
の比例配分システムは、均一化された組成の基本濃縮物
である、単独の組成物のみの投与ができなければならな
い。これに対し、炭酸水素透析において、従来に方法に
よれば、より複雑な二元比例配分システムが必要であ
る。
【0095】c)その塩化ナトリウムの高濃度及び一般
的におよそ4000mosmol/lの高容量オスモル
濃度のために、本発明による基本濃縮物は、従来の形態
の炭酸水素塩血液透析では濃縮物の一つとして使用され
る純粋な炭酸水素ナトリウム溶液より微生物が増殖する
傾向が少ない。そのため、一般に炭酸水素透析に関する
衛生上の問題が低減される。
【0096】上記(b)のもとに述べられた利点は実質
的に、単独の濃縮物のみの比例配分システムを有する酢
酸塩血液透析のために存在する血液透析器が比較的簡単
な外部装置の追加により、炭酸水素塩透析のために使用
でき、そのうえ患者の個別の要求に液組成を適応させる
可能性の利益がある。
【0097】図6の配置において、中央供給ユニット2
は、前述の実施例に記載の組成の基本濃縮物又は相当す
る基本透析液を幾つかの透析器1a、1b、1cにリン
グライン3を通して分配するのに適用される。この図は
3つの透析器のみを示す。このタイプの配置は、しかし
ながら、病院で透析ユニットに要求される、より多数の
機器にとって適切である。
【0098】供給ユニット2の内部構造は、純粋に概略
的な方法でのみ示され、導管5を通して貯蔵器から供給
される液体基本濃縮物、及び例えば、導管4を通して逆
浸透ユニットから供給される予め処理された水を用いる
場合では、既に最終濃度に希釈された基本透析液を形成
する。実施例1.0 に従い、15倍濃縮物を使用し、水約
14単位体積を濃縮物各単位体積と混合し、約15単位
体積の基本透析液を形成する。170倍個別濃縮物は、
後の段階でこの基本濃縮物に添加される。それゆえ、1
4単位体積の代りに、水部分は、本当に正確なものとし
ては、正しくは15−1 −15/170=13.91 単位体積である
べきである。
【0099】表示された比での水及び液体基本濃縮物の
比例配分は、異なる技術手段、例えば、容量成分(volum
etric principle)の後の投与ポンプ操作(dosing pump o
perating) 又は、製造された混合物の分析に基づく閉鎖
ループ制御システムを適用することにより得られる。後
者の場合、図6で図解的に示される。水と基本濃縮物の
混合により得られる基本透析液の濃度は、分析装置7に
より測定され、標準値と比較され、濃縮物投与装置6の
操作は、標準値からの測定値の偏差を十分に小さく保つ
ように制御される。
【0100】得られた基本透析液は、容器8、ポンプ1
0、リングライン3及び圧力調整弁11から成る再循環
回路に導入される。ポンプ10は、リングライン3に向
かう基本透析液を接続部3a、b、cにより個々の透析
器に供給する。透析器で消費されない過剰の溶液は、圧
力調節弁11を介して容器8に戻される。圧力調節弁
は、液を透析器に供給するのに要求されるため、リング
ラインを一定の圧力に維持する。
【0101】基本濃縮物及び水の比例配分が中央供給ユ
ニットで実行されるので、個々の透析器が比例配分シス
テムを装備する必要は無い。これは、相当な簡略化及び
コスト削減を導く。その上、通常透析器に前処理された
水を供給するのに必要な分離供給装置は、要求されな
い。また、もし容器8が温度制御ヒーター9を備えてい
れば、体温に透析液を温めることは、供給ユニット中で
起こってもよい。個々の透析器内の加熱装置は、省略さ
れるか、又は温度補正のため小さいヒーターのみにより
置き換えられ得る。そのような中央加熱装置は、有効に
使用前後にそれに結合した透析器の液循環系を含む全て
のリングラインを熱水で殺菌するのに使用される。
【0102】図6の配置は、中央供給装置として基本濃
縮物のみを供給するのに利用される。基本濃縮物は、次
いで直接供給ユニット2の容器8に供給される。中央比
例配分装置は省略される。前処理された水は分離したリ
ングラインを通して透析器に供給される。もちろんこの
場合、各透析器はそれ自身の比例配分装置を装備しなく
てはならない。
【0103】図6はまた図解的に個別濃縮物の供給につ
いて異なる方法を示している。透析器1aに関して、個
別濃縮物はコンテナ14aから、好ましくは、代表的に
は1リットルの注入バッグから、容積ポンプ15aを通
して、透析器17に新鮮な透析液を導入するための導管
16aに供給される。正確な割合、例えば170単位体
積の透析液当たり、1単位体積の割合で、個別濃縮物を
添加することにより、透析液は個別に患者に適合される
最終組成に調整される。透析器17並びに患者の血液循
環のための結合ライン18及び19は、常法により配置
される。
【0104】透析器1bに関しては、透析液のプロファ
イリングの配置が示される。プロファイル、即ち時間の
経過につれての透析液組成の変化は二つの異なる個々の
濃縮物を注入バッグ14b1及び14b2から容器16
bに調節装置20及び容積ポンプ15bを通しての供給
により得られる。調節装置20は、二つの液の経路にお
ける異なる流れ抵抗比をセットし、投与される二つの濃
縮物の比を決定する。最も簡単な場合において、調節装
置は、第一及び第二個別濃縮物の間で切り替えることが
でき、それにより段階的にプロファイルが得られる三方
弁である。
【0105】徐々に透析液の組成を変更する他の方法
は、継続的なプロファイルの意味で、透析器1cに連結
して使用される。二つの適切に選択された個別濃縮物
は、注入バッグ14c1及び14c2から、二つの容積
ポンプ15c1及び15c2を通して供給され、ポンプ
の供給速度は連続的に変化し、一般的に二つの個別濃縮
物の総流量を一定に保っている。
【0106】しかしながら、後の条件は、すべての場合
において支持される必要はない。例えば、一定の速度で
ポンプ15c1を動かす一方、同じ初期量から始めたポ
ンプ15c2は、透析治療の間に直線的にゼロまで減少
するのも有利かもしれない。
【0107】このことは、以下の条件を採用した下記の
実施例により図示される:実施例1.0 の基本濃縮物を使
用する際、透析液組成の濃度(mmol/l)は、以下のように
透析治療の間に変化することもできる。: ナトリウムイオン 145 から135 まで減少 カリウムイオン 4 から1 まで減少 カルシウムイオン 1.65一定 マグネシウムイオン 0.5 一定 グルコース 10から5 まで減少 これは、次の個別濃縮物(最終透析液の濃度をmmol
/lとして表わす))を使用することにより成し遂げら
れる。: 濃縮物1 濃縮物2 ナトリウムイオン 5 5 カリウムイオン 1 3 カルシウムイオン 1.65 0 マグネシウムイオン 0.5 0 塩化物イオン 12.8 8 グルコース 5 5 pH調整(この場合最終透析液1リットル中2.5mm
olの塩酸)のため酸を供給する点で、濃縮物1は、
「一般用」個別濃縮物である。濃縮物2は、プロファイ
ルの調整のためだけの追加の酸を含まない濃縮物であ
り、一般用個別濃縮物と組み合わせにおいてのみ使用さ
れる。
【0108】透析過程全体において、濃縮物1は、ポン
プ15c1を通って、一定の速さで供給される。これに
対して、濃縮物2を供給するポンプ15c2は同じ速さ
で開始し、透析治療の間直線的にその速度をゼロまで減
少させる。結果として、透析液の全ての成分を考慮する
と、濃度は次の変化をする。
【0109】 ナトリウムイオン 145 から135 まで減少 カリウムイオン 4 から1 まで減少 カルシウムイオン 1.65 マグネシウムイオン 0.5 塩化物イオン 115.3 から107.3 まで減
少 炭酸水素イオン 34 酢酸イオン 1.5 グルコース 10から5 まで減少 本発明の他の局面は、例えば病院のような使用する場所
において、乾燥物質を水に溶解させて基本濃縮物を製造
する可能性にある。本発明のこの目的についての実施態
様は図7に図示される。顆粒剤又は錠剤に形作られた、
それぞれの塩の均一の混合物は、乾燥濃縮物として使用
される。顆粒剤及び錠剤はコンテナ100から、例えば
モーター102により駆動されるウォームを使用して、
機械的輸送及び投与装置101を通って、チャンバー1
03に供給され、そこで水に溶解される。もし弁105
が開いていれば、水は導管104を通ってチャンバーに
入る。弁105は、チャンバー103内の液のレベルを
おおよそ一定に保つためにレベルセンサー106により
制御されている。形成された溶液(液体基本濃縮物)
は、ポンプ108により、導管107を通ってチャンバ
ーから回収され、例えば病院において、幾つかの透析器
への基本濃縮物の中央供給のためのチュービングシステ
ムに供給されるために使用されてもよい。図7の配置は
また、従来の型の比例配分システムを置き換えた単独透
析器の一部である。一定濃度の液体を製造するために、
導電率制御装置が好適である。制御ユニット111は、
センサー112によって液の実際の導電率を測定し、ポ
ンプ108及び輸送機構101、102の速度を選択さ
れた範囲内で導電率が維持されるように調整する。
【0110】乾燥濃縮物の粒子に含まれる物質が溶解す
る際の異なる速度に関して、及びその成分について処方
された比で均一溶液を得るため、(a)チャンバー10
3に含まれる透析液の総溶質含量が一度に添加される固
形濃縮物の1投与ユニット(1個の顆粒剤又は錠剤)の
溶質含量よりかなり高くあるべきであり、及び(b)溶
解速度がチャンバー103中で溶解しない物質の蓄積を
妨げるのに十分高くあるべきことが見出された。これ
は、適正なチャンバー容量の選択、及び溶解速度の増
加、好ましくは超音波の使用により達成される。後の目
的のために、チャンバーは底に取り付けられ、及び高周
波発振器110に接続される超音波変換器109を有す
る。
【0111】他の同様に有効な本発明の実施態様は、例
えば、一回の透析治療の量に従った大きさ、即ち、生理
的に許容される結合剤(例えばゼラチン、ポリビニルピ
ロリドン又はポリサッカライド)の要求された量を添加
して粉砕した均等な混合物を圧縮し又は押し出して製造
したおよそ1kgの予め棒状に形作られた又は同様の材
料片の形態の固体基本濃縮物が使用する。この実施態様
によれば、予め用意された固体基本濃縮物片は、使用す
る時にその場所で、連続的な過程で機械的に粉砕又は粉
状化され、物質は液体基本濃縮物を調製するため水流に
溶解される。この目的の配置は、図8に示される。棒状
に形作られた固体濃縮物片120は、溝付ローラー12
1を使用して粉砕され、得られた粉はチャンバー103
に投入される。記載された他の要素は図7と同一の機能
を発揮する。
【0112】溶液を作るため必要な水の添加は、好適に
は、閉ループ導電率制御システムを使用して溶液の導電
率を測定することにより制御される。予め用意された液
体基本濃縮物の適用と同様に、導電率レベルの適当な選
択により、液体基本濃縮物が形成され、透析器に供給さ
れ、次いで水の添加により最終濃度まで希釈される。導
電率レベルの異なるセッティングとともに、溶解過程に
おいて水の増加した割合の添加に対応して、直接最終濃
度の基本透析液を製造することも可能であり、図6につ
いて説明したように、使用可能な透析液を得るための個
別濃縮物の添加のみを必要とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における基本濃縮物中で溶液成分の比率
の範囲を表している図である。
【図2】本発明における基本濃縮物中で溶液成分の比率
の範囲を表している図である。
【図3】本発明における基本濃縮物中で溶液成分の比率
の範囲を表している図である。
【図4】本発明における基本濃縮物中で溶液成分の比率
の範囲を表している図である。
【図5】個別濃縮物により供給された塩酸量の関数とし
て、代表的な最終透析液のpHを示す図である。
【図6】基本濃縮物又は基本透析液を幾つかの透析器に
供給するための循環機構の概略図であり、透析液のプロ
ファイリングを含む個別濃縮物の投与についての異なる
方法を図解している。
【図7】乾燥物質から基本濃縮物又は透析液溶液が連続
的に調製される循環機構の概略図である。
【図8】概略的に基本濃縮物又は透析液を乾燥物質から
連続的に調製する他の方法を記載した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61M 1/14 A61K 31/70,33/10,33/14

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】患者の異なる生理的要求に個別に適合する
    多様な組成の炭酸水素塩含有血液透析液の調製方法であ
    って、以下の範囲(限定されるものではない) で変化する成分を含む水溶液として透析液を得るため濃
    縮物を水で希釈する方法を含み、及び一方が炭酸水素ナ
    トリウムの全量を含み、他方がカルシウム及びマグネシ
    ウム塩の全量、並びにpH値を調整するための生理的に
    許容される酸の全量を含む2種の分離した濃縮物を適用
    することを含み、 (a)主に塩化ナトリウム及び炭酸水素ナトリウムを有
    し、炭酸水素/ナトリウムのモル比が最大で0.3、好
    ましくは、0.27である均一標準組成の第一の又は基
    本濃縮物、及び生理的要件に従い個々に選択された組成
    物中の透析液の溶質含量の残りを供給する第二又は個別
    の濃縮物の混合適用; (b)上述の一次又は基本濃縮物が、最終透析液の総塩
    化ナトリウム濃度の少なくとも80パーセント代表的に
    は95パーセント未満に相当する濃度で塩化ナトリウム
    を含み、それにより生理的範囲の下限のナトリウムイオ
    ンの標準濃度を供給し、該標準濃度が120〜135mm
    ol/リットル、好ましくは130mmol/リットルから選
    ばれる; (c)上述の二次又は個別濃縮物が120〜250倍、
    好ましくは170倍であり、液体濃縮物が次の表(表中
    の数値は、最終透析液にあてはめたときのmmol/l を表
    す) 平均値 好適範囲 最大範囲 カリウムイオン 2 1...4 (0...5) カルシウムイオン 1.6 0.75...2 (0.3...2.5) マグネシウムイオン 0.6 0.4...1 (0...1.2) に従い個別に選択された濃度のカリウム、カルシウム、
    及びマグネシウムイオンとともに最終透析液中のナトリ
    ウムイオンの標準濃度と個別に適合された濃度の差に相
    当する量のナトリウムイオンを供給するにより特徴付け
    られる炭酸水素塩含有血液透析液の調製方法。
  2. 【請求項2】個別濃縮物が次の表示(mmol/l、最終透析
    液にあてはめる)に従いグルコースを付加的に供給して
    使用される請求項1記載の方法。: 平均値 好適範囲 最大範囲 グルコース 5 0...10 (0...17)
  3. 【請求項3】使用された個別濃縮物が、最終透析液とし
    て、4mmol/リットルまでの塩酸を含んでいる請求
    項1又は2の方法。
  4. 【請求項4】使用された基本濃縮物が、最終透析液にお
    いて、アセテート/ナトリウムモル比0.03までのア
    セテートイオンを含み及び15〜18倍液体濃縮物であ
    る請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. 【請求項5】基本濃縮物が二つの分離した液体成分から
    なる、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  6. 【請求項6】基本濃縮物が乾燥物質として使用され、及
    び該プロセスの中間段階において適用される場所で乾燥
    物質が水に溶解され、及びそれにより少なくとも5倍の
    液体基本濃縮物に変換される請求項1から3のいずれか
    に記載の方法。
  7. 【請求項7】基本濃縮物が乾燥物質として使用され、透
    析液の最終濃度に相当する比率で水に溶解され、及び希
    釈される請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  8. 【請求項8】基本濃縮物の乾燥物質が、標準化された幾
    何学的形状及び大きさの予め造られた小片で使用され、
    乾燥濃縮物小片が連続的な過程において粉砕され、及び
    粉砕された物質が水流中に溶解される請求項6又は7に
    記載の方法。
  9. 【請求項9】基本濃縮物、又は最終濃度おのおのに水で
    希釈された基本濃縮物が、中央供給装置から幾つかの透
    析器に分配される、請求項1〜8のいずれかに記載の方
    法。
  10. 【請求項10】個別濃縮物が連続的に、基本濃縮物の溶
    解/希釈により得られる基本透析液の流れに投与され
    る、請求項1〜9のいずれかに記載の方法。
  11. 【請求項11】溶液が、連続的にあらかじめ決められた
    第一の比率で個別濃縮物を水流へ投与することにより得
    られ、基本濃縮物が連続的にあらかじめ決められた二番
    目の比率でその溶液に添加される請求項1から9のいず
    れかに記載の方法。
  12. 【請求項12】個別濃縮物が血液透析器の水供給用導管
    に投与される請求項11に記載の方法。
  13. 【請求項13】1を超える個別濃縮物が並列で、又は連
    続に使用される請求項1〜12のいずれかに記載の方
    法。
  14. 【請求項14】多様な濃度のナトリウム、カリウム、カ
    ルシウム、及びマグネシウムイオンを含み、患者の生理
    的要求に対し個別に適応できる血液透析液を調整するた
    めに個々に選択できる成分の補助濃縮物(個別濃縮物)
    と共に使用される炭酸水素ナトリウム及び塩化ナトリウ
    ムを含む濃縮物であって、(a)上述のイオン濃度(炭
    酸水素塩/ナトリウムの比が好ましくは0.27、最大
    で0.3)の全ての生理的範囲について均一化された標
    準組成を有し、(b)最終透析液における塩化ナトリウ
    ムの総濃度の少なくとも80パーセント、一般的には9
    5パーセント未満に相当する濃度で塩化ナトリウムを含
    んでいる(c)最終透析液に対し、生理的範囲の下限の
    ナトリウムイオンの標準濃度を供給し、該標準濃度が、
    120及び135mmol/リットルの間、好ましくは
    130mmol/リットルから選ばれることにより特徴
    付けられる濃縮物。
  15. 【請求項15】アセテート/ナトリウムの比が0.03
    までに相当する濃度で酢酸ナトリウムを含み、15〜1
    8倍液体濃縮物である請求項14記載の濃縮物。
  16. 【請求項16】請求項14又は15に記載の130mm
    ol/lの標準ナトリウム濃度の基本濃縮物を引用した
    次の表に示されるものとして、グルコース及び生理的に
    許容される酸とともにナトリウム、カリウム、カルシウ
    ム及びマグネシウムイオンを含み、及び120〜250
    倍、好ましくは170倍液体濃縮物である炭酸水素塩含
    有血液透析液の調製のための補助又は個別濃縮物。 平均量 好適範囲 最大範囲 ナトリウムイオン 9 5...14 (0...25) カリウムイオン 2 1...4 (0...5) カルシウムイオン 1.6 0.75...2 (0.3...2.5) マグネシウムイオン 0.6 0.4...1 (0...1.2) グルコース 5 0...10 (0...17) 酸 2.5 1.5...3.5 (1...4)
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