JP2000245685A - 内視鏡用可撓管 - Google Patents

内視鏡用可撓管

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JP2000245685A
JP2000245685A JP11052409A JP5240999A JP2000245685A JP 2000245685 A JP2000245685 A JP 2000245685A JP 11052409 A JP11052409 A JP 11052409A JP 5240999 A JP5240999 A JP 5240999A JP 2000245685 A JP2000245685 A JP 2000245685A
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JP
Japan
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tube
polyurethane elastomer
thermoplastic polyurethane
polyolefin resin
flexible tube
Prior art date
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Pending
Application number
JP11052409A
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English (en)
Inventor
Shinji Hayakawa
真司 早川
Kikuo Iwasaka
喜久男 岩坂
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】近年の強力な殺菌力を有する消毒液に対して十
分な耐久性を有する内視鏡用可撓管を提供すること。 【解決手段】熱可塑性ポリウレタンエラストマを主成分
として形成された外皮3にポリオレフィン樹脂が混合さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内視鏡の挿入部
等を外装する内視鏡用可撓管に関する。
【0002】
【従来の技術】内視鏡用可撓管は、一般に、金属又はプ
ラスチック製の帯材を一定の径で螺旋状に巻いて形成さ
れた螺旋管の外面に、金属細線を編組して形成された網
状管を被覆し、その網状管の外面に合成樹脂材からなる
外皮を被覆して構成されており、外皮の材料としては熱
可塑性ポリウレタンエラストマが広く用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】使用後の内視鏡を滅菌
するにはオートクレーブやエチレンオキサイドガス滅菌
が利用されるが、それらは処理に非常に時間がかかるの
で、一日の全症例が終わった後では有効であるが、その
日の各症例と症例の間に利用するのは難しい。
【0004】しかし、内視鏡を媒体とする患者間感染の
可能性をより低くすることは非常に重要なことなので、
近年は、常温下でも非常に強力な殺菌力を有する消毒液
に内視鏡を浸漬するようになっている。
【0005】そこで本発明は、近年の強力な殺菌力を有
する消毒液に対して十分な耐久性を有する内視鏡用可撓
管を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の内視鏡用可撓管は、熱可塑性ポリウレタン
エラストマを主成分として形成された外皮にポリオレフ
ィン樹脂が混合されていることを特徴とする。
【0007】なお、上記外皮が、熱可塑性ポリウレタン
エラストマ1に対してポリオレフィン樹脂を0.003
〜0.6の割合で混合して形成され、或いは、上記外皮
が、熱可塑性ポリウレタンエラストマ1に対してポリオ
レフィン樹脂を0.004〜0.55の割合で混合して
形成され、或いは、上記外皮が、熱可塑性ポリウレタン
エラストマ1に対してポリオレフィン樹脂を0.005
〜0.5の割合で混合して形成されてもよい。
【0008】また、上記熱可塑性ポリウレタンエラスト
マが、ポリエステル系ポリウレタンとポリエーテル系ポ
リウレタンの少なくとも一方であるとよく、螺旋管の外
面に網状管を被覆し、その網状管の外面に上記外皮を被
覆して形成されていてもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明の実施の形
態を説明する。図1は、内視鏡の挿入部又は連結部(操
作部と光源装置等とを連結する部分)を外装する内視鏡
用可撓管であり、金属製螺旋管1の外面に網状管2が被
覆され、その網状管2の外面に外皮3が被覆されて構成
されている。
【0010】螺旋管1は、例えばステンレス鋼製又は銅
合金製の帯材を一定の径で螺旋状に巻いて形成されてお
り、ここでは一重であるが、巻き方向を順に異ならせた
二重あるいは三重以上のものであってもよい。網状管2
は、金属製又は非金属製の細線を複数束ねたものを編組
して形成されている。
【0011】外皮3は、熱可塑性ポリウレタンエラスト
マを主成分として形成され、それに若干のポリオレフィ
ン樹脂が混合されており、ポリオレフィン樹脂と熱可塑
性ポリウレタンエラストマを押し出し成形機に入れ、チ
ューブ状に成形されて網状管2の外面に被覆される。又
は、直接押し出し成形機にかけることにより、網状管2
の外面に被覆される。熱可塑性ポリウレタンエラストマ
とポリオレフィン樹脂は、十分混練されるので樹脂特性
の改質を図ることが可能になる。
【0012】なお、熱可塑性ポリウレタンエラストマに
は、ポリエステル系ポリウレタンと、ポリエーテル系ポ
リウレタンとがあり、ポリエステル系ポリウレタンは、
アジピン酸とグリコール、トリオールの脱水縮合反応に
よって製造されたポリエステルポリオールとジイソシア
ナートとの重付加反応からなるアジペート系のポリエス
テルポリウレタンである。
【0013】また、ポリエーテル系ポリウレタンは、テ
トラヒドロフランのカチオン重合により得られるポリテ
トラメチレンエーテルグリコール系のポリウレタンであ
る。ポリオレフィン樹脂はポリ塩化ビニルの代替え材料
としての価値が大きく、使用後に廃棄処分を行う際の取
り扱いが容易である。
【0014】外皮3は、ポリエステル系ポリウレタンと
ポリエーテル系ポリウレタンの少なくとも一方の熱可塑
性ポリウレタンエラストマ1に対して、ポリオレフィン
樹脂を0.003〜0.6の割合で混合して形成されて
おり、0.004〜0.55の割合にすればより耐久性
がよく、0.005〜0.5の割合にすれば、さらに耐
久性がよい。
【0015】〔実施例1〕熱可塑性ポリウレタンエラス
トマに対するポリオレフィン樹脂の混合比を変化させた
サンプルを、ジメチルホルムアミド(DMF)1級(9
9%以上)に25℃で48時間浸漬して、外皮3のサン
プルの溶解の程度を調べた。DMF溶媒試験は高度の耐
薬品性の指標とするのに好適なものである。
【0016】使用材料の商品名は、 ポリエステル系ポリウレタン:大日本インキ化学製PA
NDEX(商品名)アジペート系 エーテル系ポリウレタン:大日本インキ化学製PANDEX
(商品名)エーテル系 ポリオレフィン樹脂:三井化学製リュブマー(商品
名)であり、サンプルの大きさは、長さ40mm、幅20
mm、厚さ2mmである。
【0017】図2はその実験結果を示しており、溶解5
%未満を○(合格)で示し、溶解5%以上を×(不合
格)で示している。この結果によれば、熱可塑性ポリウ
レタンエラストマ1に対するポリオレフィン樹脂の混合
の割合を0.005以上にすれば外皮3の溶解が5%未
満(合格)となる。
【0018】〔実施例2〕熱可塑性ポリウレタンエラス
トマに対するポリオレフィン樹脂の混合比を変化させた
サンプルを、ジメチルホルムアミド(DMF)1級(9
9%以上)に25℃で24時間浸漬した後の、曲げ強度
を調べた。
【0019】使用材料の商品名は、実施例1と同じであ
り、サンプルの大きさは、長さ300mm、幅300mm、
厚さ300mmである。図3はその実験結果を示してお
り、曲げ強度300g/mm2 以上を○(合格)で示し、
曲げ強度300g/mm2 未満を×(不合格)で示してい
る。
【0020】この結果によれば、熱可塑性ポリウレタン
エラストマ1に対するポリオレフィン樹脂の混合の割合
を0.5以下にすれば、外皮3の曲げ強度が300g/
mm2以上(合格)となる。
【0021】このように、実施例1及び2からは、外皮
3の使用材料として、大日本インキ化学製PANDEX(商品
名)アジペート系又はPANDEX(商品名)エーテル系、及
び三井化学製リュブマー(商品名)を用いた場合には、
熱可塑性ポリウレタンエラストマ1に対するポリオレフ
ィン樹脂の混合の割合を0.005〜0.5の範囲にす
ることにより耐薬品性強度と曲げ強度が確保されること
がわかった。
【0022】〔実施例3〕上述の実施例1及び2と同様
の実験を、異なるメーカーから販売されているポリオレ
フィン樹脂を用いて行った結果を図4に示す。
【0023】この結果から、熱可塑性ポリウレタンエラ
ストマ1に対するポリオレフィン樹脂の混合の割合を
0.003〜0.6の範囲にとってもある程度適合して
おり、0.004〜0.55の範囲程度であれば半数以
上が適合することがわかった。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、熱可塑性ポリウレタン
エラストマを主成分として形成された外皮にポリオレフ
ィン樹脂が混合されていることにより、近年の強力な殺
菌力を有する消毒液に対して十分な耐久性を有する内視
鏡用可撓管を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の内視鏡用可撓管の構造の
一例を示す略示図である。
【図2】本発明の第1の実施例の実験結果を示す図表で
ある。
【図3】本発明の第2の実施例の実験結果を示す図表で
ある。
【図4】本発明の第3の実施例の実験結果を示す図表で
ある。
【符号の説明】
1 螺旋管 2 網状管 3 外皮

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性ポリウレタンエラストマを主成分
    として形成された外皮にポリオレフィン樹脂が混合され
    ていることを特徴とする内視鏡用可撓管。
  2. 【請求項2】上記外皮が、熱可塑性ポリウレタンエラス
    トマ1に対してポリオレフィン樹脂を0.003〜0.
    6の割合で混合して形成されている請求項1記載の内視
    鏡用可撓管。
  3. 【請求項3】上記外皮が、熱可塑性ポリウレタンエラス
    トマ1に対してポリオレフィン樹脂を0.004〜0.
    55の割合で混合して形成されている請求項1記載の内
    視鏡用可撓管。
  4. 【請求項4】上記外皮が、熱可塑性ポリウレタンエラス
    トマ1に対してポリオレフィン樹脂を0.005〜0.
    5の割合で混合して形成されている請求項1記載の内視
    鏡用可撓管。
  5. 【請求項5】上記熱可塑性ポリウレタンエラストマが、
    ポリエステル系ポリウレタンとポリエーテル系ポリウレ
    タンの少なくとも一方である請求項1、2、3又は4記
    載の内視鏡用可撓管。
  6. 【請求項6】螺旋管の外面に網状管を被覆し、その網状
    管の外面に上記外皮を被覆して形成されている請求項
    1、2、3、4又は5記載の内視鏡用可撓管。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002153418A (ja) * 2000-11-20 2002-05-28 Asahi Optical Co Ltd 外皮材料、内視鏡用可撓管の製造方法および内視鏡用可撓管
JP2011000332A (ja) * 2009-06-19 2011-01-06 Hoya Corp 内視鏡可撓管

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