JP2000244171A - 磁性シートの製造方法 - Google Patents
磁性シートの製造方法Info
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- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
- H01F41/00—Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties
- H01F41/14—Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties for applying magnetic films to substrates
- H01F41/16—Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties for applying magnetic films to substrates the magnetic material being applied in the form of particles, e.g. by serigraphy, to form thick magnetic films or precursors therefor
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 小型通信機に装着する薄型で長期的に性能劣
化を生じない磁性シートを製造できる。 【解決手段】 偏平状金属磁性粉末を樹脂および溶剤中
に分散した磁性塗料1と基材21の表面に離型層22を
有する離型性基材2とを準備(S1)し、磁性塗料1を
離型層22の面上に乾燥膜厚が20μmから200μm
までの寸法となるように塗布(S2)し、塗布した磁性
塗料1を乾燥(S3)して乾燥した磁性塗料11とした
後、磁性材料11を離型性基材2から剥離(S4)して
磁性シート3としている。
化を生じない磁性シートを製造できる。 【解決手段】 偏平状金属磁性粉末を樹脂および溶剤中
に分散した磁性塗料1と基材21の表面に離型層22を
有する離型性基材2とを準備(S1)し、磁性塗料1を
離型層22の面上に乾燥膜厚が20μmから200μm
までの寸法となるように塗布(S2)し、塗布した磁性
塗料1を乾燥(S3)して乾燥した磁性塗料11とした
後、磁性材料11を離型性基材2から剥離(S4)して
磁性シート3としている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁性シートの製造
方法に関し、特に、携帯電話機など、小型通信機器に装
着する薄型で長期的に性能劣化を生じない磁性シートを
製造する磁性シートの製造方法に関する。
方法に関し、特に、携帯電話機など、小型通信機器に装
着する薄型で長期的に性能劣化を生じない磁性シートを
製造する磁性シートの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、磁性シートには、電子部品などか
ら発生する電磁ノイズから他の電子回路などを遮蔽して
悪影響を及ぼさないように、一般には電磁ノイズを反射
するため高透磁率の金属板などを用いた磁気シールド
材、電磁波を吸収する電磁波吸収体といわれる比較的厚
手の磁性シート、または磁性体配合のゴムシートなどが
用いられている。
ら発生する電磁ノイズから他の電子回路などを遮蔽して
悪影響を及ぼさないように、一般には電磁ノイズを反射
するため高透磁率の金属板などを用いた磁気シールド
材、電磁波を吸収する電磁波吸収体といわれる比較的厚
手の磁性シート、または磁性体配合のゴムシートなどが
用いられている。
【0003】しかし、携帯電話機などの小型通信機器の
内部では極めて僅かな空間に装着する場合が多いので、
金属板のような厚手のシートでは装着に際して加工が困
難であり、また現存の電波吸収体の製造方法では比較的
厚いシートしか製造できないので小型機器への装着が困
難であるという問題点が生じている。
内部では極めて僅かな空間に装着する場合が多いので、
金属板のような厚手のシートでは装着に際して加工が困
難であり、また現存の電波吸収体の製造方法では比較的
厚いシートしか製造できないので小型機器への装着が困
難であるという問題点が生じている。
【0004】従来の磁性シートの製造方法では、磁性シ
ートが高透磁率の偏平状粉末を有機結合材中に分散して
フィルム上に塗布することにより得られている。
ートが高透磁率の偏平状粉末を有機結合材中に分散して
フィルム上に塗布することにより得られている。
【0005】例えば、特開平9−27693号公報に記
載される磁気シールド材がある。これは、Si−Cr−
Fe系の偏平状磁性合金粒子から構成される磁気シール
ド用軟磁性粉末である。また、例えば、特開平9−27
694号公報に記載される磁気シールド材では、正の磁
歪をもつ偏平状の軟磁性アモルファス合金粉末と零また
は負の磁歪をもつ偏平状の軟磁性結晶質合金粉末とを混
合した磁気シールド用軟磁性粉末が用いられている。
載される磁気シールド材がある。これは、Si−Cr−
Fe系の偏平状磁性合金粒子から構成される磁気シール
ド用軟磁性粉末である。また、例えば、特開平9−27
694号公報に記載される磁気シールド材では、正の磁
歪をもつ偏平状の軟磁性アモルファス合金粉末と零また
は負の磁歪をもつ偏平状の軟磁性結晶質合金粉末とを混
合した磁気シールド用軟磁性粉末が用いられている。
【0006】後者の公開公報の実施例では、この混合粉
末を結合剤と混錬して塗料化した後に、この塗料を厚さ
75μmのPET(ポリエチレンテレフタラート)基材
に25μm厚に塗布して磁気シールドシートを得る技術
が記載されている。
末を結合剤と混錬して塗料化した後に、この塗料を厚さ
75μmのPET(ポリエチレンテレフタラート)基材
に25μm厚に塗布して磁気シールドシートを得る技術
が記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の磁性シ
ートの製造方法では、得られた磁性シートを回路基板内
に装着する際、実際には不要なPET基材の厚みの制限
を受けて、携帯電話機などの通信機器に使用できないと
いう問題点がある。
ートの製造方法では、得られた磁性シートを回路基板内
に装着する際、実際には不要なPET基材の厚みの制限
を受けて、携帯電話機などの通信機器に使用できないと
いう問題点がある。
【0008】その理由は、適度な厚さを有するPET基
材などの上に磁気シールド材を塗布する製造方法では、
上記公開公報に記載の技術でも厚さ100μm程度の薄
さに製造した場合、磁性層の厚さが薄くなってしまうの
で、十分な特性が得られないからである。
材などの上に磁気シールド材を塗布する製造方法では、
上記公開公報に記載の技術でも厚さ100μm程度の薄
さに製造した場合、磁性層の厚さが薄くなってしまうの
で、十分な特性が得られないからである。
【0009】本発明の課題は、上記問題点を解決し、携
帯電話機などの小型通信機器に装着が可能な薄型でも性
能劣化を生じない磁性シートを製造する磁性シートの製
造方法を提供することである。
帯電話機などの小型通信機器に装着が可能な薄型でも性
能劣化を生じない磁性シートを製造する磁性シートの製
造方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による磁性シート
の製造方法は、偏平状金属磁性粉末を樹脂および溶剤中
に分散した磁性塗料を、離型層を有する基材上に塗布し
て乾燥した後、乾燥した塗布膜を剥離して磁性シートを
得ることである。
の製造方法は、偏平状金属磁性粉末を樹脂および溶剤中
に分散した磁性塗料を、離型層を有する基材上に塗布し
て乾燥した後、乾燥した塗布膜を剥離して磁性シートを
得ることである。
【0011】すなわち、上記偏平状金属磁性粉末として
は、センダスト合金粉末、パーマロイ系合金粉末、アモ
ルファス合金粉末など、公知の磁気シールド材が、特性
および用途に応じて適宜選択される。また、磁気塗料
は、選択された粉末を高分子系結合材および有機溶剤中
に分散させて作製される。離型層を有する基材として
は、PETフィルムがあり、公知の塗工方法により上記
塗料を塗布してよい。
は、センダスト合金粉末、パーマロイ系合金粉末、アモ
ルファス合金粉末など、公知の磁気シールド材が、特性
および用途に応じて適宜選択される。また、磁気塗料
は、選択された粉末を高分子系結合材および有機溶剤中
に分散させて作製される。離型層を有する基材として
は、PETフィルムがあり、公知の塗工方法により上記
塗料を塗布してよい。
【0012】この結果、基材のPETフィルムが含まれ
ないので、磁性シートは、膜厚20μmから200μm
にすることができる。
ないので、磁性シートは、膜厚20μmから200μm
にすることができる。
【0013】また、本発明による磁性シートの製造方法
では、上記偏平状金属磁性粉末を製造する際に、組成、
使用目的のような所定の選別項目にしたがった異なる色
の着色材料を偏平状金属磁性粉末に混入し、あらかじめ
着色しておくか、または磁性塗料に組成、使用目的のよ
うな所定の選別項目にしたがった異なる色の着色材料を
混入している。
では、上記偏平状金属磁性粉末を製造する際に、組成、
使用目的のような所定の選別項目にしたがった異なる色
の着色材料を偏平状金属磁性粉末に混入し、あらかじめ
着色しておくか、または磁性塗料に組成、使用目的のよ
うな所定の選別項目にしたがった異なる色の着色材料を
混入している。
【0014】この着色の結果、製造された磁性シートを
使用する際、粉末組成別、特性別、厚さ別、または用途
別などの選択が色分け識別により容易にできる。
使用する際、粉末組成別、特性別、厚さ別、または用途
別などの選択が色分け識別により容易にできる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
て図面を参照して説明する。
【0016】図1は本発明の実施の一形態を示す製造工
程図である。
程図である。
【0017】まず、準備工程(S1)では、偏平状金属
磁性粉末を樹脂および溶剤中に分散した磁性塗料1と基
材21に離型層22を有する離型性基材2とを準備す
る。
磁性粉末を樹脂および溶剤中に分散した磁性塗料1と基
材21に離型層22を有する離型性基材2とを準備す
る。
【0018】偏平状磁性粉末としては、磁気シールドシ
ートとしての使用目的により異なるため特定できない
が、一般的には高いシールド効果を得るため、高い透磁
率を有する材料であることが好ましく、形状的にもアス
ペクト比(平均粒径を平均厚さで除した値)の高いこと
が望ましい。粉末の粒径、磁性シートの厚さ、粉末の充
填率なども、シールド対象となる目的の周波数特性に合
わせて条件設定が行われる。
ートとしての使用目的により異なるため特定できない
が、一般的には高いシールド効果を得るため、高い透磁
率を有する材料であることが好ましく、形状的にもアス
ペクト比(平均粒径を平均厚さで除した値)の高いこと
が望ましい。粉末の粒径、磁性シートの厚さ、粉末の充
填率なども、シールド対象となる目的の周波数特性に合
わせて条件設定が行われる。
【0019】また、軟磁性の偏平状磁性粉末は、平均の
厚さが0.01μmから1μm以下であることが望まし
い。0.01μmより薄い場合には結合剤の分散性が悪
くなり、外部磁場による配向処理を施しても粒子が一方
向に十分に揃わないことになる。従って、同一組成の材
料でも透磁率など磁気特性が低下し、磁気シールド特性
も低下してしまう。他方、平均の厚さが1μmを越える
場合、充填率が低下すると共にアスペクト比も小さくな
るので反磁界の影響が大きくなり透磁率が低下するなど
のためシールド特性が不十分となる。
厚さが0.01μmから1μm以下であることが望まし
い。0.01μmより薄い場合には結合剤の分散性が悪
くなり、外部磁場による配向処理を施しても粒子が一方
向に十分に揃わないことになる。従って、同一組成の材
料でも透磁率など磁気特性が低下し、磁気シールド特性
も低下してしまう。他方、平均の厚さが1μmを越える
場合、充填率が低下すると共にアスペクト比も小さくな
るので反磁界の影響が大きくなり透磁率が低下するなど
のためシールド特性が不十分となる。
【0020】結合剤としては、特別な制限はないが、塗
料の塗布から乾燥の後、塗布した離型性PET基材から
容易に剥離できる樹脂が望ましい。樹脂の場合には、公
知の熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂などから適宜選択して
よい。又、必要であれば、硬化剤、分散剤、結合剤など
の添加剤を含有してもよい。
料の塗布から乾燥の後、塗布した離型性PET基材から
容易に剥離できる樹脂が望ましい。樹脂の場合には、公
知の熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂などから適宜選択して
よい。又、必要であれば、硬化剤、分散剤、結合剤など
の添加剤を含有してもよい。
【0021】離型性基材2は、離型PETフィルムと呼
ばれるものが一般的に用いられており、PETフィルム
を基材21としその片面にシリコーンなどの離型剤を塗
布して離型層22を形成したものである。勿論、基材2
1となるシートは、PETフィルムに限定されるもので
はなく、他の合成樹脂フィルム、紙、合成紙などの非磁
性材であり、かつ離型剤により表面処理された場合に十
分な離型性を有するものであればよい。
ばれるものが一般的に用いられており、PETフィルム
を基材21としその片面にシリコーンなどの離型剤を塗
布して離型層22を形成したものである。勿論、基材2
1となるシートは、PETフィルムに限定されるもので
はなく、他の合成樹脂フィルム、紙、合成紙などの非磁
性材であり、かつ離型剤により表面処理された場合に十
分な離型性を有するものであればよい。
【0022】次は、離型性基材2の離型層22上に磁性
塗料1をコーターにより塗布する塗料の塗布工程(S
2)が行われた後に、塗布された磁性塗料11の乾燥工
程(S3)がある。る。
塗料1をコーターにより塗布する塗料の塗布工程(S
2)が行われた後に、塗布された磁性塗料11の乾燥工
程(S3)がある。る。
【0023】塗工の方法は、ダイコーター、リバースコ
ーター、グラビアコーター、バーコーターなどの公知の
方法から選択すればよい。必要があれば、塗料塗布の
後、乾燥前に磁場の配向により偏平状粒子を面内方向に
配向する配向処理が行われる。磁性塗料1は、乾燥後に
厚さが20μmから200μmまでの寸法となるように
塗布され、特に50μmから150μmまでの寸法であ
ることが望ましい。すなわち、磁性シートの厚さが20
μm以下の場合では磁気シールド特性など磁気的な特性
が得られない。他方、200μm以上の場合で携帯電話
機などの小型通信機器に装着するには、実際の使用に際
して磁性シートの片面に粘着シートを貼り付けるのでプ
リント基板または筐体に取り付けるためのスペースが不
十分であるからである。
ーター、グラビアコーター、バーコーターなどの公知の
方法から選択すればよい。必要があれば、塗料塗布の
後、乾燥前に磁場の配向により偏平状粒子を面内方向に
配向する配向処理が行われる。磁性塗料1は、乾燥後に
厚さが20μmから200μmまでの寸法となるように
塗布され、特に50μmから150μmまでの寸法であ
ることが望ましい。すなわち、磁性シートの厚さが20
μm以下の場合では磁気シールド特性など磁気的な特性
が得られない。他方、200μm以上の場合で携帯電話
機などの小型通信機器に装着するには、実際の使用に際
して磁性シートの片面に粘着シートを貼り付けるのでプ
リント基板または筐体に取り付けるためのスペースが不
十分であるからである。
【0024】乾燥工程(S3)の終了により、離型性基
材2の離型層22に密着して乾燥した磁性塗料11は磁
性シート3として完成する。
材2の離型層22に密着して乾燥した磁性塗料11は磁
性シート3として完成する。
【0025】次に、磁性シート3を離型性基材2から剥
離する剥離工程(S4)がある。
離する剥離工程(S4)がある。
【0026】剥離の方法として、巻取方式がある。巻取
方式としては、離型性基材2のPETフィルムと磁性シ
ート3を同時に一旦巻き取った後、巻き戻す際に分離す
る方法、または、離型性基材2のPETフィルムと磁性
シート3を2つの巻取軸直前で分離してそれぞれの巻取
軸で巻き取る方法などがあるが、確実に容易に剥離でき
るものであればどのような巻取方法でもよい。
方式としては、離型性基材2のPETフィルムと磁性シ
ート3を同時に一旦巻き取った後、巻き戻す際に分離す
る方法、または、離型性基材2のPETフィルムと磁性
シート3を2つの巻取軸直前で分離してそれぞれの巻取
軸で巻き取る方法などがあるが、確実に容易に剥離でき
るものであればどのような巻取方法でもよい。
【0027】上述したように、乾燥後に厚さが20μm
から200μmまでの寸法となる磁性シートは、厚さが
小型通信機器の内部に装着するのに十分に薄く、かつ、
確実な磁気的特性を有している。
から200μmまでの寸法となる磁性シートは、厚さが
小型通信機器の内部に装着するのに十分に薄く、かつ、
確実な磁気的特性を有している。
【0028】ちなみに、携帯電話機など、小型通信機器
のように内部の送信部、受信部、局部発振部、アンテナ
共用部それぞれに電子部品を搭載するプリント基板で、
それぞれの回路ブロック後とにアースパターンを配置
し、金属導体板を使用して周囲空間を含めた電磁シール
ドを施工した状態で更に、送信部および受信部の部分に
本発明による磁性シートを近接配置することにより、大
幅な受信感度の向上が見られた。
のように内部の送信部、受信部、局部発振部、アンテナ
共用部それぞれに電子部品を搭載するプリント基板で、
それぞれの回路ブロック後とにアースパターンを配置
し、金属導体板を使用して周囲空間を含めた電磁シール
ドを施工した状態で更に、送信部および受信部の部分に
本発明による磁性シートを近接配置することにより、大
幅な受信感度の向上が見られた。
【0029】上記説明では、基材の片面に離型層を有す
る離型性基材について記載したが、基材の両面にあっ
て、3つの巻取軸により剥離する方法であってもよい。
る離型性基材について記載したが、基材の両面にあっ
て、3つの巻取軸により剥離する方法であってもよい。
【0030】
【実施例】次ぎに、具体的な実施例を挙げて、更に詳細
を説明する。
を説明する。
【0031】まず、第1の実施例では、センダスト粉末
をピン型ミルを用いて粉砕し、偏平状金属粉末を得た。
センダスト粉末の偏平化は重量平均粒径D50が30μm
になるまで行った。この際の重量平均粒径D50は光散乱
を利用した粒度分布計により測定した。
をピン型ミルを用いて粉砕し、偏平状金属粉末を得た。
センダスト粉末の偏平化は重量平均粒径D50が30μm
になるまで行った。この際の重量平均粒径D50は光散乱
を利用した粒度分布計により測定した。
【0032】次に、この粉末を次に列挙する結合剤、硬
化剤、および溶剤と混合して塗料化し、磁性塗料を得
た。
化剤、および溶剤と混合して塗料化し、磁性塗料を得
た。
【0033】 ポリウレタン樹脂 ニッポラン2304 200重量部 (日本ポリウレタン社製) ポリイソシアネート コロネートL 10重量部 (日本ポリウレタン社製) 溶剤 MEK 800重量部 ここで得られた磁性塗料を厚さ50μmの離型製PET
フィルム(A43[帝人製])の離型層上にリバースコ
ーターにより塗布し、乾燥膜厚を120μmになるよう
に形成した。次いで、磁性塗料が塗布された離型製PE
Tフィルムをロール状に巻き取った後、摂氏50度で2
日間加熱して硬化した。これを巻き戻すことにより乾燥
した磁性塗料を磁性シートとして離型製PETフィルム
から分離して巻き出し、磁性シールドシートが得られ
た。この磁性粉末の充填率は80重量%であった。
フィルム(A43[帝人製])の離型層上にリバースコ
ーターにより塗布し、乾燥膜厚を120μmになるよう
に形成した。次いで、磁性塗料が塗布された離型製PE
Tフィルムをロール状に巻き取った後、摂氏50度で2
日間加熱して硬化した。これを巻き戻すことにより乾燥
した磁性塗料を磁性シートとして離型製PETフィルム
から分離して巻き出し、磁性シールドシートが得られ
た。この磁性粉末の充填率は80重量%であった。
【0034】次に、第2の実施例では、JIS(日本工
業規格)で規定されるPCパーマロイ粉末をピン型ミル
を用いて粉砕し、偏平状金属粉末を得た。PCパーマロ
イ粉末の偏平化は重量平均粒径D50が30μmになるま
で行った。この際の重量平均粒径D50は光散乱を利用し
た粒度分布計により測定した。
業規格)で規定されるPCパーマロイ粉末をピン型ミル
を用いて粉砕し、偏平状金属粉末を得た。PCパーマロ
イ粉末の偏平化は重量平均粒径D50が30μmになるま
で行った。この際の重量平均粒径D50は光散乱を利用し
た粒度分布計により測定した。
【0035】次に、この粉末を次に列挙する結合剤、硬
化剤、および溶剤と混合して塗料化し、磁性塗料を得
た。
化剤、および溶剤と混合して塗料化し、磁性塗料を得
た。
【0036】 ポリウレタン樹脂 ニッポラン2304 200重量部 (日本ポリウレタン社製) ポリイソシアネート コロネートL 10重量部 (日本ポリウレタン社製) 溶剤 MEK 800重量部 ここで得られた磁性塗料を厚さ50μmの離型製PET
フィルム(A43[帝人製])の離型層上にリバースコ
ーターにより塗布し、乾燥膜厚を120μmになるよう
に形成した。次いで、磁性塗料が塗布された離型製PE
Tフィルムをロール状に巻き取った後、摂氏50度で2
日間加熱して硬化した。これを巻き戻すことにより乾燥
した磁性塗料を磁性シートとして離型製PETフィルム
から分離して巻き出し、磁性シールドシートが得られ
た。この磁性粉末の充填率は80重量%であった。
フィルム(A43[帝人製])の離型層上にリバースコ
ーターにより塗布し、乾燥膜厚を120μmになるよう
に形成した。次いで、磁性塗料が塗布された離型製PE
Tフィルムをロール状に巻き取った後、摂氏50度で2
日間加熱して硬化した。これを巻き戻すことにより乾燥
した磁性塗料を磁性シートとして離型製PETフィルム
から分離して巻き出し、磁性シールドシートが得られ
た。この磁性粉末の充填率は80重量%であった。
【0037】次に、第3の実施例では、公知の方法によ
り下記着色顔料を分散した塗料に偏平状センダスト粉末
を混入して着色粉末を得た。
り下記着色顔料を分散した塗料に偏平状センダスト粉末
を混入して着色粉末を得た。
【0038】 着色顔料 Red 4C−K (チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製) この着色された粉末を次に列挙する結合剤、硬化剤、お
よび溶剤と混合して塗料化し、磁性塗料を得た。
よび溶剤と混合して塗料化し、磁性塗料を得た。
【0039】 ポリウレタン樹脂 ニッポラン2304 200重量部 (日本ポリウレタン社製) ポリイソシアネート コロネートL 10重量部 (日本ポリウレタン社製) 溶剤 MEK 800重量部 ここで得られた磁性塗料を厚さ50μmの離型製PET
フィルム(A43[帝人製])の離型層上にリバースコ
ーターにより塗布し、乾燥膜厚を120μmになるよう
に形成した。次いで、磁性塗料が塗布された離型製PE
Tフィルムをロール状に巻き取った後、摂氏50度で2
日間加熱して硬化した。これを巻き戻すことにより乾燥
した磁性塗料を磁性シートとして離型製PETフィルム
から分離して巻き出し、磁性シールドシートが得られ
た。この磁性粉末の充填率は78重量%であった。
フィルム(A43[帝人製])の離型層上にリバースコ
ーターにより塗布し、乾燥膜厚を120μmになるよう
に形成した。次いで、磁性塗料が塗布された離型製PE
Tフィルムをロール状に巻き取った後、摂氏50度で2
日間加熱して硬化した。これを巻き戻すことにより乾燥
した磁性塗料を磁性シートとして離型製PETフィルム
から分離して巻き出し、磁性シールドシートが得られ
た。この磁性粉末の充填率は78重量%であった。
【0040】次に、第4の実施例では、上述した第2の
実施例の粉砕方法により得たPCパーマロイ粉末を次に
列挙する着色顔料、結合剤、硬化剤、および溶剤と混合
して塗料化し、磁性塗料を得た。
実施例の粉砕方法により得たPCパーマロイ粉末を次に
列挙する着色顔料、結合剤、硬化剤、および溶剤と混合
して塗料化し、磁性塗料を得た。
【0041】 着色顔料 Blue 4G−K 10重量部 (チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製 ポリウレタン樹脂 ニッポラン2304 200重量部 (日本ポリウレタン社製) ポリイソシアネート コロネートL 10重量部 (日本ポリウレタン社製) 溶剤 MEK 800重量部 ここで得られた磁性塗料を厚さ50μmの離型製PET
フィルム(A43[帝人製])の離型層上にリバースコ
ーターにより塗布し、乾燥膜厚を120μmになるよう
に形成した。次いで、磁性塗料が塗布された離型製PE
Tフィルムをロール状に巻き取った後、摂氏50度で2
日間加熱して硬化した。これを巻き戻すことにより乾燥
した磁性塗料を磁性シートとして離型製PETフィルム
から分離して巻き出し、磁性シールドシートが得られ
た。この磁性粉末の充填率は75重量%であった。
フィルム(A43[帝人製])の離型層上にリバースコ
ーターにより塗布し、乾燥膜厚を120μmになるよう
に形成した。次いで、磁性塗料が塗布された離型製PE
Tフィルムをロール状に巻き取った後、摂氏50度で2
日間加熱して硬化した。これを巻き戻すことにより乾燥
した磁性塗料を磁性シートとして離型製PETフィルム
から分離して巻き出し、磁性シールドシートが得られ
た。この磁性粉末の充填率は75重量%であった。
【0042】上記実施例において製造された磁性シート
を、小型通信機内部に実装されるプリント基板で、各回
路ブロックにアースパターンを配置し金属導体板を使用
して周囲空間をも含めた電磁シールドを施した状態で、
送信部および受信部に近接配置したことにより、受信感
度の向上が実測された。
を、小型通信機内部に実装されるプリント基板で、各回
路ブロックにアースパターンを配置し金属導体板を使用
して周囲空間をも含めた電磁シールドを施した状態で、
送信部および受信部に近接配置したことにより、受信感
度の向上が実測された。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、離
型性基材の離型層の上に磁性材料を、乾燥膜厚が20μ
mから200μmまでの寸法となるように塗布し、乾燥
後、離型性基材から剥離した磁性材料を磁性シートとす
ることにより、小型通信機に装着する薄型で長期的に性
能劣化を生じない磁性シートを製造できるという効果を
得ることができる。
型性基材の離型層の上に磁性材料を、乾燥膜厚が20μ
mから200μmまでの寸法となるように塗布し、乾燥
後、離型性基材から剥離した磁性材料を磁性シートとす
ることにより、小型通信機に装着する薄型で長期的に性
能劣化を生じない磁性シートを製造できるという効果を
得ることができる。
【0044】また、製造の際に磁性粉末または磁性塗料
に着色顔料を混入することにより異なる色を有する磁性
シートを、粉末組成別、特性別、厚さ別、用途別などで
あらかじめ区別して着色することにより、使用の際の識
別および選択を容易にするという効果を得ることができ
る。
に着色顔料を混入することにより異なる色を有する磁性
シートを、粉末組成別、特性別、厚さ別、用途別などで
あらかじめ区別して着色することにより、使用の際の識
別および選択を容易にするという効果を得ることができ
る。
【図1】本発明の実施の一形態を示す製造工程図であ
る。
る。
1、11 磁性塗料 2 離型性基材 3 磁性シート 21 基材 22 離型層
Claims (4)
- 【請求項1】 偏平状金属磁性粉末を樹脂および溶剤中
に分散した磁性塗料を、離型層を有する基材上に塗布し
て乾燥した後、乾燥した塗布膜を剥離して磁性シートを
得ることを特徴とする磁性シートの製造方法。 - 【請求項2】 請求項1において、磁性シートが、膜厚
20μmから200μmまで、かつ粉末充填率70%以
上であることを特徴とする磁性シートの製造方法。 - 【請求項3】 請求項1において、所定の選別項目にし
たがった異なる色の着色材料を前記偏平状金属磁性粉末
にあらかじめ混入しておくことを特徴とする磁性シート
の製造方法。 - 【請求項4】 請求項1において、前記磁性塗料が、所
定の選別項目にしたがった異なる色の着色材料を分散す
る材料として更に含むことを特徴とする磁性シートの製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4347299A JP2000244171A (ja) | 1998-12-22 | 1999-02-22 | 磁性シートの製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10-364771 | 1998-12-22 | ||
JP36477198 | 1998-12-22 | ||
JP4347299A JP2000244171A (ja) | 1998-12-22 | 1999-02-22 | 磁性シートの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000244171A true JP2000244171A (ja) | 2000-09-08 |
Family
ID=26383237
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4347299A Withdrawn JP2000244171A (ja) | 1998-12-22 | 1999-02-22 | 磁性シートの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000244171A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006222280A (ja) * | 2005-02-10 | 2006-08-24 | Kitagawa Ind Co Ltd | 磁性シートの製造方法 |
WO2008126416A1 (ja) | 2007-04-11 | 2008-10-23 | Toda Kogyo Corporation | 電磁波干渉抑制シート、高周波信号用フラットケーブル、フレキシブルプリント基板及び電磁波干渉抑制シートの製造方法 |
JPWO2007013436A1 (ja) * | 2005-07-26 | 2009-02-05 | ソニーケミカル&インフォメーションデバイス株式会社 | 軟磁性材料 |
JP2010050254A (ja) * | 2008-08-21 | 2010-03-04 | Alps Electric Co Ltd | 磁性シートの製造方法、磁性シートおよび磁性シートの製造装置 |
US20110203835A1 (en) * | 2007-01-18 | 2011-08-25 | Toda Kogyo Corporation | Conductive magnetic filler, resin composition containing the filler, electromagnetic interference suppressing sheet using the resin composition and applications thereof, and process for producing the electromagnetic interference suppressing sheet |
WO2012173188A1 (ja) | 2011-06-17 | 2012-12-20 | 戸田工業株式会社 | 電磁波干渉抑制体 |
WO2014098065A1 (ja) | 2012-12-19 | 2014-06-26 | 戸田工業株式会社 | 電磁波干渉抑制体 |
-
1999
- 1999-02-22 JP JP4347299A patent/JP2000244171A/ja not_active Withdrawn
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---|---|---|---|
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