JP2000244122A - 層間絶縁層の製造方法及びそれを用いた画像形成装置 - Google Patents
層間絶縁層の製造方法及びそれを用いた画像形成装置Info
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- JP2000244122A JP2000244122A JP4441999A JP4441999A JP2000244122A JP 2000244122 A JP2000244122 A JP 2000244122A JP 4441999 A JP4441999 A JP 4441999A JP 4441999 A JP4441999 A JP 4441999A JP 2000244122 A JP2000244122 A JP 2000244122A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 絶縁層を多層化する際にピンホールの連続的
な成長を防止でき、上下の配線層間のショート欠陥の防
止を図れ、焼成に際して層パターンのダレなど損傷を防
止でき、配線接続を不良化しない層間絶縁層の製造方法
を提供する。 【解決手段】 基板9上に、素子電極1,2を配列させ
て形成し(a)、Y方向配線4を素子電極1と接続させ
て形成する(b)。層間絶縁層51をY方向配線4と交
差させて形成し、さらに第二,第三の絶縁層52,53
を形成する(c)。各層の絶縁材料は最下層及び最上層
よりも中間層を軟化点の低いものとし、焼成は当該軟化
点よりも高くて、しかし直下層をなす絶縁材料の軟化点
程度の温度で行う。X方向配線6を最上層53上に形成
し(d)、素子電極2と接続する接続配線7を形成し、
導電性薄膜3を素子電極1,2の間に形成する(e)。
中間層52の焼成では当該層が適度に軟化し、直下層5
1はほとんど軟化しない。
な成長を防止でき、上下の配線層間のショート欠陥の防
止を図れ、焼成に際して層パターンのダレなど損傷を防
止でき、配線接続を不良化しない層間絶縁層の製造方法
を提供する。 【解決手段】 基板9上に、素子電極1,2を配列させ
て形成し(a)、Y方向配線4を素子電極1と接続させ
て形成する(b)。層間絶縁層51をY方向配線4と交
差させて形成し、さらに第二,第三の絶縁層52,53
を形成する(c)。各層の絶縁材料は最下層及び最上層
よりも中間層を軟化点の低いものとし、焼成は当該軟化
点よりも高くて、しかし直下層をなす絶縁材料の軟化点
程度の温度で行う。X方向配線6を最上層53上に形成
し(d)、素子電極2と接続する接続配線7を形成し、
導電性薄膜3を素子電極1,2の間に形成する(e)。
中間層52の焼成では当該層が適度に軟化し、直下層5
1はほとんど軟化しない。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上下の配線層の間
に形成する層間絶縁層の製造方法及びそれを用いた画像
形成装置に関し、とりわけ、その層間絶縁層を少なくと
も3積層に焼成により形成するような層間絶縁層の製造
方法及びそれを用いた画像形成装置に関する。
に形成する層間絶縁層の製造方法及びそれを用いた画像
形成装置に関し、とりわけ、その層間絶縁層を少なくと
も3積層に焼成により形成するような層間絶縁層の製造
方法及びそれを用いた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、表示ディバイスとして、薄い平面
型の画像形成装置は設置スペースの利用性に優れている
ことから開発が盛んであり、例えば液晶表示装置は携帯
用パーソナルコンピュータの表示部等に利用されていて
既によく知られている。
型の画像形成装置は設置スペースの利用性に優れている
ことから開発が盛んであり、例えば液晶表示装置は携帯
用パーソナルコンピュータの表示部等に利用されていて
既によく知られている。
【0003】しかし、液晶表示装置は画像が暗くて視野
角が狭いという課題があり、このため自発光型のディス
プレイが注目されている。即ち、プラズマディスプレ
イ,蛍光表示管,表面伝導型電子放出素子などの電子放
出素子を用いたディスプレイなどの自発光型のディスプ
レイは、液晶表示装置に比べて明るい画像が得られると
共に視野角も広い。
角が狭いという課題があり、このため自発光型のディス
プレイが注目されている。即ち、プラズマディスプレ
イ,蛍光表示管,表面伝導型電子放出素子などの電子放
出素子を用いたディスプレイなどの自発光型のディスプ
レイは、液晶表示装置に比べて明るい画像が得られると
共に視野角も広い。
【0004】そして、自発光型で平面型の画像形成装置
の中でも、電子放出素子を用いた画像形成装置、特に簡
単な構造で電子の放出が得られる表面伝導型電子放出素
子を用いた画像形成装置が注目を集めている。
の中でも、電子放出素子を用いた画像形成装置、特に簡
単な構造で電子の放出が得られる表面伝導型電子放出素
子を用いた画像形成装置が注目を集めている。
【0005】表面伝導型電子放出素子は、M.I.El
insonらによって[Radio.Eng.Elec
tron.Phys.,10,1290,(196
5)]に発表されており、基板上に形成された小面積の
薄膜面に平行に電流を流すことにより電子放出が起こる
ものである。この表面伝導型電子放出素子としては、上
記したエリンソンらによるSnO2 の薄膜を用いたも
の、Au薄膜によるもの[G.Dittmer:Thi
n Solid Films,9,317(197
2)]、In2 O3 /SnO2 薄膜によるもの[M.H
artwell andC.G.Fonstad:IE
EE Trans.ED Conf.,519(197
5)]、カーボン薄膜によるもの[荒木 久 他:真
空,第26巻,第1号,22頁(1983)]等が報告
されている。
insonらによって[Radio.Eng.Elec
tron.Phys.,10,1290,(196
5)]に発表されており、基板上に形成された小面積の
薄膜面に平行に電流を流すことにより電子放出が起こる
ものである。この表面伝導型電子放出素子としては、上
記したエリンソンらによるSnO2 の薄膜を用いたも
の、Au薄膜によるもの[G.Dittmer:Thi
n Solid Films,9,317(197
2)]、In2 O3 /SnO2 薄膜によるもの[M.H
artwell andC.G.Fonstad:IE
EE Trans.ED Conf.,519(197
5)]、カーボン薄膜によるもの[荒木 久 他:真
空,第26巻,第1号,22頁(1983)]等が報告
されている。
【0006】例えば、上記したM.ハートウェルの素子
構成では、基板上に導電性薄膜を形成するものであっ
て、その導電性薄膜はスパッタによりH型形状のパター
ンに形成された金属酸化物薄膜等からなり、フォーミン
グと呼ばれる通電処理により電子放出部が形成される。
構成では、基板上に導電性薄膜を形成するものであっ
て、その導電性薄膜はスパッタによりH型形状のパター
ンに形成された金属酸化物薄膜等からなり、フォーミン
グと呼ばれる通電処理により電子放出部が形成される。
【0007】米国特許5066883には、対をなす素
子電極間に、電子を放出させる微粒子を分散状態に配置
させるようにした表面伝導型電子放出素子が提案されて
おり、この場合、電子放出部の位置を精密に決めること
ができる。
子電極間に、電子を放出させる微粒子を分散状態に配置
させるようにした表面伝導型電子放出素子が提案されて
おり、この場合、電子放出部の位置を精密に決めること
ができる。
【0008】図5は、表面伝導型電子放出素子の一例を
示し、(a)は素子構成の平面図、(b)はその断面図
である。同図において、201は絶縁性基板、202,
203は電気的接続を得るための素子電極、204は分
散状態に配置された微粒子導電材からなる導電薄膜であ
る。
示し、(a)は素子構成の平面図、(b)はその断面図
である。同図において、201は絶縁性基板、202,
203は電気的接続を得るための素子電極、204は分
散状態に配置された微粒子導電材からなる導電薄膜であ
る。
【0009】図5に示した素子構成は単位素子の構成で
あり、画像形成装置には、この単位素子を画素に対応さ
せて基板上に多数配列して電子放射源(配列群)として
備えている。そして、その基板上には、電子放出素子の
配列群から一素子を選択するためX方向配線列とY方向
配線列とを絶縁層を挟んで設けていわゆるマトリックス
配線となし、電子放射源基板(リアプレート)を形成し
ている。なお、基板にはガラス板を用いることが多い。
あり、画像形成装置には、この単位素子を画素に対応さ
せて基板上に多数配列して電子放射源(配列群)として
備えている。そして、その基板上には、電子放出素子の
配列群から一素子を選択するためX方向配線列とY方向
配線列とを絶縁層を挟んで設けていわゆるマトリックス
配線となし、電子放射源基板(リアプレート)を形成し
ている。なお、基板にはガラス板を用いることが多い。
【0010】この電子放射源及びそれを駆動するための
マトリックス配線を設けた電子放射源基板(リアプレー
ト)は様々な製造方法により製作できるが、一つには素
子電極,配線等を全てフォトリソグラフィー法により製
作する方法を採ることができる。また、スクリーン印
刷,オフセット印刷などの印刷技術を転用して、表面伝
導型電子放出素子による電子放射源を製作し、当該基板
を製造する方法を採ることができる。
マトリックス配線を設けた電子放射源基板(リアプレー
ト)は様々な製造方法により製作できるが、一つには素
子電極,配線等を全てフォトリソグラフィー法により製
作する方法を採ることができる。また、スクリーン印
刷,オフセット印刷などの印刷技術を転用して、表面伝
導型電子放出素子による電子放射源を製作し、当該基板
を製造する方法を採ることができる。
【0011】印刷法は大面積のパターンを形成するのに
適しており、これによれば基板上に多数の表面伝導型電
子放出素子を配列させて形成することを容易に行える。
適しており、これによれば基板上に多数の表面伝導型電
子放出素子を配列させて形成することを容易に行える。
【0012】例えば特開平6−342636号公報など
には、電子放射源基板(リアプレート)を印刷法により
製作するようにした技術が開示されており、また例えば
特開平6−342636号公報などには、X方向配線,
層間絶縁層,Y方向配線をスクリーン印刷により形成す
るようにした技術が開示されている。
には、電子放射源基板(リアプレート)を印刷法により
製作するようにした技術が開示されており、また例えば
特開平6−342636号公報などには、X方向配線,
層間絶縁層,Y方向配線をスクリーン印刷により形成す
るようにした技術が開示されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記公報に
開示されたようなマトリックス配線など、上下の配線層
の間(交差部)に絶縁層を設ける構成では、その層間絶
縁層は、当然ながら上下の配線間の絶縁抵抗を数MΩ以
上に確保する必要があり、そのためピンホールによるシ
ョートがあってはならないが、層間絶縁層の成膜が一層
だけではピンホールの発生を防げないことが多い。
開示されたようなマトリックス配線など、上下の配線層
の間(交差部)に絶縁層を設ける構成では、その層間絶
縁層は、当然ながら上下の配線間の絶縁抵抗を数MΩ以
上に確保する必要があり、そのためピンホールによるシ
ョートがあってはならないが、層間絶縁層の成膜が一層
だけではピンホールの発生を防げないことが多い。
【0014】特に、画像形成装置の電子放射源基板の製
作では、上述したように電子放出素子を画素に対応させ
て多数配列して電子放射源に作り込むため、その画素数
つまり絶縁を要する上下配線の交差部は数十万〜数百万
ヶ所となり、それら配線交差部のピンホールを無くする
ために、層間絶縁層を2層以上、あるいは5層以上に多
層に積み重ねる必要がある。
作では、上述したように電子放出素子を画素に対応させ
て多数配列して電子放射源に作り込むため、その画素数
つまり絶縁を要する上下配線の交差部は数十万〜数百万
ヶ所となり、それら配線交差部のピンホールを無くする
ために、層間絶縁層を2層以上、あるいは5層以上に多
層に積み重ねる必要がある。
【0015】しかし、層間絶縁層を多層構成としても、
下層側から順次に焼成して多層に積み重ねるため、直下
の層間絶縁層に封じられた気泡が、その上層の焼成中に
当該焼成層に入り込んだり、逆に焼成中に生じた気泡が
下層とつながってしまうことがあり、その結果、図6に
示すように、多層に渡って連続したピンホールができて
しまうという問題があった。なお、図6は回路基板の断
面図であり、この回路基板は、基板9の上に、下側配線
4,三層構成の層間絶縁層5,上側配線6を順に形成し
たものである。
下層側から順次に焼成して多層に積み重ねるため、直下
の層間絶縁層に封じられた気泡が、その上層の焼成中に
当該焼成層に入り込んだり、逆に焼成中に生じた気泡が
下層とつながってしまうことがあり、その結果、図6に
示すように、多層に渡って連続したピンホールができて
しまうという問題があった。なお、図6は回路基板の断
面図であり、この回路基板は、基板9の上に、下側配線
4,三層構成の層間絶縁層5,上側配線6を順に形成し
たものである。
【0016】一般にピンホールの発生を防ぐには、層間
絶縁層を印刷によりパターニングした後に、焼成工程
を、層間絶縁層となす絶縁材料の軟化点よりも十分に高
温で行うものであり、これにより絶縁材料の膜層を十分
に溶融して流動させ、印刷時にピンホールがあってもう
まく埋め込んで塞ぐことができる。
絶縁層を印刷によりパターニングした後に、焼成工程
を、層間絶縁層となす絶縁材料の軟化点よりも十分に高
温で行うものであり、これにより絶縁材料の膜層を十分
に溶融して流動させ、印刷時にピンホールがあってもう
まく埋め込んで塞ぐことができる。
【0017】しかし、高温で焼成すると、基板に用いた
ガラスの歪み点を越えてしまい、そのガラス基板が不可
逆な変形を起こすことがあり、このため、次工程のパタ
ーニングが不可能になったり、ガラス基板の歪み変形が
大きすぎて全く使いものにならなくなるという問題があ
った。
ガラスの歪み点を越えてしまい、そのガラス基板が不可
逆な変形を起こすことがあり、このため、次工程のパタ
ーニングが不可能になったり、ガラス基板の歪み変形が
大きすぎて全く使いものにならなくなるという問題があ
った。
【0018】また、高温で焼成すると、絶縁材料の膜層
が溶融して流動し、ピンホールが塞がるのは都合よいも
のの、そのとき膜層は自重により流れてしまうので、当
該層間絶縁層はせっかく高精度にパターニングしたもの
が崩れてしまい、予定した精度が出なくなり、近辺にあ
る配線接続を不良にしてしまう。
が溶融して流動し、ピンホールが塞がるのは都合よいも
のの、そのとき膜層は自重により流れてしまうので、当
該層間絶縁層はせっかく高精度にパターニングしたもの
が崩れてしまい、予定した精度が出なくなり、近辺にあ
る配線接続を不良にしてしまう。
【0019】そこで、高温で焼成するため、歪み点の高
い特殊ガラスを基板に用いることにしてもよいが、特殊
ガラスの使用はコストを上昇させ、製品の競争力を失
う。
い特殊ガラスを基板に用いることにしてもよいが、特殊
ガラスの使用はコストを上昇させ、製品の競争力を失
う。
【0020】一方逆に、層間絶縁層となす絶縁材料を軟
化点の極低いものとし、その軟化点よりも高いが比較的
に低温で焼成を行う方法を採ることも考えられるが、軟
化点の極低い絶縁材料は一般にPbOやZnOの含有率
が高く、そのため上下の配線間の絶縁抵抗を所定に確保
できなく、層間絶縁層には適用できない。
化点の極低いものとし、その軟化点よりも高いが比較的
に低温で焼成を行う方法を採ることも考えられるが、軟
化点の極低い絶縁材料は一般にPbOやZnOの含有率
が高く、そのため上下の配線間の絶縁抵抗を所定に確保
できなく、層間絶縁層には適用できない。
【0021】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
てなされたものであって、絶縁層を多層化する際に、高
歪み点ガラス等の特殊部材による基板を使用せずにピン
ホールの連続的な成長を防止でき、上下の配線層間のシ
ョート欠陥の防止を図れて、焼成に際して絶縁層パター
ンのダレなど損傷を防止でき、配線接続を不良化しない
層間絶縁層の製造方法及びそれを用いた画像形成装置を
提供することを目的とする。
てなされたものであって、絶縁層を多層化する際に、高
歪み点ガラス等の特殊部材による基板を使用せずにピン
ホールの連続的な成長を防止でき、上下の配線層間のシ
ョート欠陥の防止を図れて、焼成に際して絶縁層パター
ンのダレなど損傷を防止でき、配線接続を不良化しない
層間絶縁層の製造方法及びそれを用いた画像形成装置を
提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明の請求項1に示す層間絶縁層の製造方法は、
上下の配線層の間に形成する層間絶縁層の製造方法であ
って、前記層間絶縁層を少なくとも3積層に焼成により
形成する際に、各層の絶縁材料は最下層及び最上層より
も中間層を軟化点の低いものとし、当該軟化点よりも高
くて、しかし直下層をなす絶縁材料の軟化点程度の温度
で焼成を行う。
めに本発明の請求項1に示す層間絶縁層の製造方法は、
上下の配線層の間に形成する層間絶縁層の製造方法であ
って、前記層間絶縁層を少なくとも3積層に焼成により
形成する際に、各層の絶縁材料は最下層及び最上層より
も中間層を軟化点の低いものとし、当該軟化点よりも高
くて、しかし直下層をなす絶縁材料の軟化点程度の温度
で焼成を行う。
【0023】また、請求項2に示す画像形成装置は、複
数の電子放出素子を配列すると共に、その配列群から一
素子を選択するためX方向配線列とY方向配線列とを絶
縁層を挟んで設けた第一基板と、前記電子放出素子の配
列群と対向して電子線の照射により画像を形成する画像
形成部材を設けた第二基板と、前記第一基板と前記第二
基板の隙間に配置されて一体に封止される枠部材とを備
える画像形成装置において、前記第一基板の絶縁層を、
請求項1に記載の層間絶縁層の製造方法を用いて形成す
る。
数の電子放出素子を配列すると共に、その配列群から一
素子を選択するためX方向配線列とY方向配線列とを絶
縁層を挟んで設けた第一基板と、前記電子放出素子の配
列群と対向して電子線の照射により画像を形成する画像
形成部材を設けた第二基板と、前記第一基板と前記第二
基板の隙間に配置されて一体に封止される枠部材とを備
える画像形成装置において、前記第一基板の絶縁層を、
請求項1に記載の層間絶縁層の製造方法を用いて形成す
る。
【0024】そして、請求項3に示す配線基板は、配線
層と絶縁層とを多段に備える配線基板において、当該絶
縁層を、請求項1に記載の層間絶縁層の製造方法を用い
て形成する。
層と絶縁層とを多段に備える配線基板において、当該絶
縁層を、請求項1に記載の層間絶縁層の製造方法を用い
て形成する。
【0025】以上の工程により請求項1の層間絶縁層の
製造方法は、層間絶縁層を少なくとも3積層に焼成によ
り形成する際に、各層の絶縁材料は最下層及び最上層よ
りも中間層を軟化点の低いものとし、当該軟化点よりも
高くて、しかし直下層をなす絶縁材料の軟化点程度の温
度で焼成を行うので、中間層の焼成では当該中間層が適
度に軟化するものの、その直下層はほとんど軟化しな
い。このため、直下層にあるピンホールは、現在焼成中
の中間層が軟化することで塞がれ、層間にまたがって成
長することを防げる。そして、焼成温度は当該中間層に
適した比較的に低温となっていて、絶縁層パターンのダ
レは起こさない。
製造方法は、層間絶縁層を少なくとも3積層に焼成によ
り形成する際に、各層の絶縁材料は最下層及び最上層よ
りも中間層を軟化点の低いものとし、当該軟化点よりも
高くて、しかし直下層をなす絶縁材料の軟化点程度の温
度で焼成を行うので、中間層の焼成では当該中間層が適
度に軟化するものの、その直下層はほとんど軟化しな
い。このため、直下層にあるピンホールは、現在焼成中
の中間層が軟化することで塞がれ、層間にまたがって成
長することを防げる。そして、焼成温度は当該中間層に
適した比較的に低温となっていて、絶縁層パターンのダ
レは起こさない。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の層間絶縁層の製造
方法の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
方法の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
【0027】図1は、本発明の一実施形態を示し、画像
形成装置を構成する電子放射源基板の製造工程を順に説
明する平面図であり、煩雑さを避けるため電子放射源基
板の一部分のみを図示している。
形成装置を構成する電子放射源基板の製造工程を順に説
明する平面図であり、煩雑さを避けるため電子放射源基
板の一部分のみを図示している。
【0028】この電子放射源基板は、電子放射源とし
て、表面伝導型の電子放出素子を多数配列して備えるも
のであり、それら電子放出素子を選択的に駆動するため
のマトリックス配線部分に本発明の製造方法を適用して
いる。
て、表面伝導型の電子放出素子を多数配列して備えるも
のであり、それら電子放出素子を選択的に駆動するため
のマトリックス配線部分に本発明の製造方法を適用して
いる。
【0029】電子放射源基板の製造は、まず、よく洗浄
した基板9上に、金属材料からなる導電性薄膜を形成
し、その導電性薄膜をフォトリソグラフィーによって微
細加工して、対になる素子電極1,2を、多数配列させ
た状態に形成する[図1(a)]。
した基板9上に、金属材料からなる導電性薄膜を形成
し、その導電性薄膜をフォトリソグラフィーによって微
細加工して、対になる素子電極1,2を、多数配列させ
た状態に形成する[図1(a)]。
【0030】基板9としては、石英ガラス,Na等の不
純物の含有量を減少したガラス,青板ガラス,青板ガラ
スにSiO2 をスパッタ法やCVD法等により積層した
ガラス基板などのガラス材料によるものが挙げられ、ま
たアルミナ等のセラミック材料によるものとしてもよ
い。
純物の含有量を減少したガラス,青板ガラス,青板ガラ
スにSiO2 をスパッタ法やCVD法等により積層した
ガラス基板などのガラス材料によるものが挙げられ、ま
たアルミナ等のセラミック材料によるものとしてもよ
い。
【0031】素子電極1,2の形成には、真空蒸着法,
スパッタリング法,プラズマCVD法等の真空系の成膜
方法を用いて金属薄膜を成膜させた後に、フォトリソグ
ラフィー法等によりパターニングしてエッチングする方
法や、有機金属を含有させたMOペーストをガラス凹版
を使つてオフセット印刷する方法等を選択することがで
きる。
スパッタリング法,プラズマCVD法等の真空系の成膜
方法を用いて金属薄膜を成膜させた後に、フォトリソグ
ラフィー法等によりパターニングしてエッチングする方
法や、有機金属を含有させたMOペーストをガラス凹版
を使つてオフセット印刷する方法等を選択することがで
きる。
【0032】素子電極1,2は、例えば電極間隔を数〜
数百ミクロンとされ、膜厚は数百〜数千オングストロー
ムとされる。そして、その材料としては導電性を有する
材料であればよく、例えば、Ni,Cr,Au,Mo,
W,Pt,Ti,Al,Cu,Pd等の金属やそれらの
合金、及びPd,Ag,Au,RuO2 ,Pd−Ag等
の金属やそれらの金属酸化物とガラス等から構成される
印刷導体、及びポリシリコン等の半導体材料、及びIn
2 O3 −SnO2 等の透明導電体などが挙げられる。
数百ミクロンとされ、膜厚は数百〜数千オングストロー
ムとされる。そして、その材料としては導電性を有する
材料であればよく、例えば、Ni,Cr,Au,Mo,
W,Pt,Ti,Al,Cu,Pd等の金属やそれらの
合金、及びPd,Ag,Au,RuO2 ,Pd−Ag等
の金属やそれらの金属酸化物とガラス等から構成される
印刷導体、及びポリシリコン等の半導体材料、及びIn
2 O3 −SnO2 等の透明導電体などが挙げられる。
【0033】次に、マトリックス配線をなすY方向配線
4として、導電性ペーストをスクリーン印刷法により塗
布し、直接にパターンを形成して焼成を行う。このと
き、Y方向配線4は、素子電極2と接続するように形成
する[図1(b)]。
4として、導電性ペーストをスクリーン印刷法により塗
布し、直接にパターンを形成して焼成を行う。このと
き、Y方向配線4は、素子電極2と接続するように形成
する[図1(b)]。
【0034】このY方向配線4は電気抵抗を低減するた
めに膜厚を厚く形成され、導電性ペーストとして例えば
銀,金,銅,ニッケル等を用い、厚膜印刷法等により形
成することが好ましい。
めに膜厚を厚く形成され、導電性ペーストとして例えば
銀,金,銅,ニッケル等を用い、厚膜印刷法等により形
成することが好ましい。
【0035】そして、第一層間絶縁層51を、Y方向配
線4と交差する方向に、つまり後述するX方向配線の方
向に延ばして形成する[図1(c)]。
線4と交差する方向に、つまり後述するX方向配線の方
向に延ばして形成する[図1(c)]。
【0036】つまり、層間絶縁層の最下層となる第一層
間絶縁層51の形成は、酸化鉛を主成分とするフリット
ガラス,セルロースなどの適当なポリマー及び有機溶剤
等とビヒクルとを混合してなるペーストを、スクリーン
印刷等により所定位置に塗布し、そして焼成することで
行う。その際、層間絶縁層51は、厚さを例えば10〜
100μmとされるが、20〜50μmが好ましく、し
かし絶縁性を確保できれば特に制限はない。そして、そ
の材料としては、酸化鉛を主成分とするガラス物質や、
PbO,B2 O3 ,ZnO,Al2 O3 ,SiO2 等か
ら適宜に選択した成分の混合物などが挙げられる。
間絶縁層51の形成は、酸化鉛を主成分とするフリット
ガラス,セルロースなどの適当なポリマー及び有機溶剤
等とビヒクルとを混合してなるペーストを、スクリーン
印刷等により所定位置に塗布し、そして焼成することで
行う。その際、層間絶縁層51は、厚さを例えば10〜
100μmとされるが、20〜50μmが好ましく、し
かし絶縁性を確保できれば特に制限はない。そして、そ
の材料としては、酸化鉛を主成分とするガラス物質や、
PbO,B2 O3 ,ZnO,Al2 O3 ,SiO2 等か
ら適宜に選択した成分の混合物などが挙げられる。
【0037】次に、中間層となる第二層間絶縁層52
を、第一層間絶縁層51の上に形成する[図1
(c)]。
を、第一層間絶縁層51の上に形成する[図1
(c)]。
【0038】この第二層間絶縁層52の形成は、第一層
間絶縁層51と同様に行う。その材料には、第一層間絶
縁層51との密着性がよく、かつ第一層間絶縁層51よ
りも軟化点の低いものを用いる。第一層間絶縁層51が
酸化鉛を主成分とするガラス物質で形成されている場合
は、第二層間絶縁層52も酸化鉛を主成分とするガラス
物質で形成し、しかも軟化点が第一層間絶縁層51より
も3〜40℃程度低くなるように調合したもの、より好
ましくは8〜20℃程度低くなるように調合したものを
用いる。これには、前述した成分の混合比率等を適宜に
変更することで調整できる。
間絶縁層51と同様に行う。その材料には、第一層間絶
縁層51との密着性がよく、かつ第一層間絶縁層51よ
りも軟化点の低いものを用いる。第一層間絶縁層51が
酸化鉛を主成分とするガラス物質で形成されている場合
は、第二層間絶縁層52も酸化鉛を主成分とするガラス
物質で形成し、しかも軟化点が第一層間絶縁層51より
も3〜40℃程度低くなるように調合したもの、より好
ましくは8〜20℃程度低くなるように調合したものを
用いる。これには、前述した成分の混合比率等を適宜に
変更することで調整できる。
【0039】第二層間絶縁層52の形成は、第一層間絶
縁層51の形成と同じようにペーストをスクリーン印刷
等によって所定位置に塗布した後、第二層間絶縁層52
の絶縁材料の軟化点よりも高い温度であって、しかし直
下層をなす第一層間絶縁層51の軟化点と同程度の温度
で焼成して行う[図1(c)]。
縁層51の形成と同じようにペーストをスクリーン印刷
等によって所定位置に塗布した後、第二層間絶縁層52
の絶縁材料の軟化点よりも高い温度であって、しかし直
下層をなす第一層間絶縁層51の軟化点と同程度の温度
で焼成して行う[図1(c)]。
【0040】この第二層間絶縁層52の焼成では当該中
間層52が適度に軟化するものの、その直下層51はほ
とんど軟化しない。このため、直下層51にあるピンホ
ールは、現在焼成中の中間層52が軟化することで塞が
れ、層間にまたがって成長することを防げる。そして、
焼成温度は当該中間層52に適した比較的に低温となっ
ていて、絶縁層パターンのダレは起こさない。
間層52が適度に軟化するものの、その直下層51はほ
とんど軟化しない。このため、直下層51にあるピンホ
ールは、現在焼成中の中間層52が軟化することで塞が
れ、層間にまたがって成長することを防げる。そして、
焼成温度は当該中間層52に適した比較的に低温となっ
ていて、絶縁層パターンのダレは起こさない。
【0041】さらに、最上層となる第三層間絶縁層53
を、第二層間絶縁層52の上に形成する[図1
(c)]。
を、第二層間絶縁層52の上に形成する[図1
(c)]。
【0042】この第三層間絶縁層53の絶縁材料には、
第二層間絶縁層52よりも軟化点が高いものを用い、そ
の軟化点の温度で焼成する。
第二層間絶縁層52よりも軟化点が高いものを用い、そ
の軟化点の温度で焼成する。
【0043】なお、層間絶縁層51,52,53は、少
なくともY方向配線4とX方向配線6の交差部を隔絶で
きればよいので、図1に示した長帯形状に限られるもの
ではなく適宜に設定することができる。
なくともY方向配線4とX方向配線6の交差部を隔絶で
きればよいので、図1に示した長帯形状に限られるもの
ではなく適宜に設定することができる。
【0044】また、第三層間絶縁層53を最上層にする
構成には限らなく、より多層に積み重ねてもよい。その
場合、各層の絶縁材料は最下層及び最上層よりも中間層
を軟化点の低いものとし、焼成は当該軟化点よりも高く
て、しかし直下層をなす絶縁材料の軟化点程度の温度で
行う。従って、多層にした中間層において、軟化点が上
層へ向かって順に低くなる多層構成を採ってもよい。
構成には限らなく、より多層に積み重ねてもよい。その
場合、各層の絶縁材料は最下層及び最上層よりも中間層
を軟化点の低いものとし、焼成は当該軟化点よりも高く
て、しかし直下層をなす絶縁材料の軟化点程度の温度で
行う。従って、多層にした中間層において、軟化点が上
層へ向かって順に低くなる多層構成を採ってもよい。
【0045】この後、マトリックス配線をなすX方向配
線6を、第三層間絶縁層53の上に形成する[図1
(d)]。つまり、Y方向配線4と同様に、電気抵抗を
低減するために膜厚を厚く形成できる厚膜印刷法を用い
るものであり、導電性ペーストをスクリーン印刷法によ
り第三層間絶縁層53上に塗布し、直接にパターンを形
成して焼成を行う。そしてこのとき、X方向配線6に
は、素子電極2と接続する接続配線7を付設させて形成
する[図1(e)]。
線6を、第三層間絶縁層53の上に形成する[図1
(d)]。つまり、Y方向配線4と同様に、電気抵抗を
低減するために膜厚を厚く形成できる厚膜印刷法を用い
るものであり、導電性ペーストをスクリーン印刷法によ
り第三層間絶縁層53上に塗布し、直接にパターンを形
成して焼成を行う。そしてこのとき、X方向配線6に
は、素子電極2と接続する接続配線7を付設させて形成
する[図1(e)]。
【0046】次に、導電性薄膜3を、素子電極1と素子
電極2の間に渡して微粒子膜に形成する[図1
(e)]。これにはフォトリソグラフィー等によってパ
ターニングを行う。そしてここに、画像形成装置の電子
放射源基板が完成する。
電極2の間に渡して微粒子膜に形成する[図1
(e)]。これにはフォトリソグラフィー等によってパ
ターニングを行う。そしてここに、画像形成装置の電子
放射源基板が完成する。
【0047】微粒子膜とは、複数の微粒子が集合した膜
であり、構造的には、微粒子が個々に分散した状態だけ
ではなく、微粒子が互いに隣接した状態、あるいは重な
り合った状態(島状も含む)の膜でもある。
であり、構造的には、微粒子が個々に分散した状態だけ
ではなく、微粒子が互いに隣接した状態、あるいは重な
り合った状態(島状も含む)の膜でもある。
【0048】導電性薄膜3の材料としては、Pt,R
u,Ag,Au,Ti,In,Cu,Cr,Fe,Z
n,Sn,Ta,W,Pb等の金属、PdO,SnO
2 ,In2O3 ,PbO,Sb2 O3 等の酸化物、Hf
B2 ,ZrB2 ,LaB6 ,CeB6 ,YB4 ,GdB
4 等のホウ化物、TiC,ZrC,HfC,TaC,S
iC,WC等の炭化物、TiN,ZrN,HfN等の窒
化物、Si,Ge等の半導体、カーボン、AgMg,N
iCu,Pb,Snなどが挙げられる。
u,Ag,Au,Ti,In,Cu,Cr,Fe,Z
n,Sn,Ta,W,Pb等の金属、PdO,SnO
2 ,In2O3 ,PbO,Sb2 O3 等の酸化物、Hf
B2 ,ZrB2 ,LaB6 ,CeB6 ,YB4 ,GdB
4 等のホウ化物、TiC,ZrC,HfC,TaC,S
iC,WC等の炭化物、TiN,ZrN,HfN等の窒
化物、Si,Ge等の半導体、カーボン、AgMg,N
iCu,Pb,Snなどが挙げられる。
【0049】以上の工程により本実施形態の層間絶縁層
の製造方法は、層間絶縁層を少なくとも3積層に焼成に
より形成する際に、各層の絶縁材料は最下層(第一層間
絶縁層51)及び最上層(第三層間絶縁層53)よりも
中間層(第二層間絶縁層52)を軟化点の低いものと
し、当該軟化点よりも高くて、しかし直下層51をなす
絶縁材料の軟化点程度の温度で焼成を行うので、中間層
52の焼成では当該中間層52が適度に軟化するもの
の、その直下層51はほとんど軟化しない。このため、
直下層51にあるピンホールは、現在焼成中の中間層5
2が軟化することで塞がれ、層間にまたがって成長する
ことを防げる。
の製造方法は、層間絶縁層を少なくとも3積層に焼成に
より形成する際に、各層の絶縁材料は最下層(第一層間
絶縁層51)及び最上層(第三層間絶縁層53)よりも
中間層(第二層間絶縁層52)を軟化点の低いものと
し、当該軟化点よりも高くて、しかし直下層51をなす
絶縁材料の軟化点程度の温度で焼成を行うので、中間層
52の焼成では当該中間層52が適度に軟化するもの
の、その直下層51はほとんど軟化しない。このため、
直下層51にあるピンホールは、現在焼成中の中間層5
2が軟化することで塞がれ、層間にまたがって成長する
ことを防げる。
【0050】従って、絶縁層を多層化する際に、高歪み
点ガラス等の特殊部材による基板を使用せずにピンホー
ルの連続的な成長を防止することができる。その結果、
上下の配線層間のショート欠陥の防止を図れる。
点ガラス等の特殊部材による基板を使用せずにピンホー
ルの連続的な成長を防止することができる。その結果、
上下の配線層間のショート欠陥の防止を図れる。
【0051】そして、焼成温度は当該中間層52に適し
た比較的に低温となっているので、絶縁層パターンのダ
レは起こさなく、即ち、焼成に際して絶縁層パターンの
ダレなど損傷を防止することができる。その結果、配線
接続を不良化しなく、製造時の歩留まりを向上できる。
た比較的に低温となっているので、絶縁層パターンのダ
レは起こさなく、即ち、焼成に際して絶縁層パターンの
ダレなど損傷を防止することができる。その結果、配線
接続を不良化しなく、製造時の歩留まりを向上できる。
【0052】
【実施例】以下、本発明の層間絶縁層の製造方法及びそ
れを用いた画像形成装置の実施例と比較例を説明する。
れを用いた画像形成装置の実施例と比較例を説明する。
【0053】(実施例1,2及び比較例1,2,3)層
間絶縁層の成膜には、各種の絶縁材料を調合した絶縁ペ
ーストを用いた。絶縁ペーストは、下記表1に示すよう
に、軟化点を550〜450℃に調整したA〜Fまでの
5種類を用意した。
間絶縁層の成膜には、各種の絶縁材料を調合した絶縁ペ
ーストを用いた。絶縁ペーストは、下記表1に示すよう
に、軟化点を550〜450℃に調整したA〜Fまでの
5種類を用意した。
【0054】
【表1】
【0055】実施例1,2及び比較例1,2,3は、上
記表1に示した絶縁ペーストA〜Fを用いて層間絶縁層
を多層に形成したものであり、各層の絶縁ペースト,焼
成温度、及び後述する上下のショート数,基板の変形状
態を、下記表2に示す。
記表1に示した絶縁ペーストA〜Fを用いて層間絶縁層
を多層に形成したものであり、各層の絶縁ペースト,焼
成温度、及び後述する上下のショート数,基板の変形状
態を、下記表2に示す。
【0056】
【表2】
【0057】つまり、実施例1,2及び比較例1,2,
3は、画像形成装置の電子放射源基板となるものであ
り、前述した実施形態の工程により、素子電極、Y方向
配線、第一,第二,第三層間絶縁層、X方向配線を、そ
れぞれ順次にスクリーン印刷法によって形成し、焼成し
たもので、焼成温度は、表2に示した温度をピークと
し、これを約10分間保持した後に徐々に冷却した。
3は、画像形成装置の電子放射源基板となるものであ
り、前述した実施形態の工程により、素子電極、Y方向
配線、第一,第二,第三層間絶縁層、X方向配線を、そ
れぞれ順次にスクリーン印刷法によって形成し、焼成し
たもので、焼成温度は、表2に示した温度をピークと
し、これを約10分間保持した後に徐々に冷却した。
【0058】素子電極は、よく洗浄したソーダライムガ
ラスにスパッタリング法によって金属薄膜を形成し、そ
の後にフォトリソグラフィー法によってパターニングし
て形成した。素子電極の材質は、Tiを下引きした厚さ
60nmのPt薄膜とし、素子電極のギャップは10μ
mとした。
ラスにスパッタリング法によって金属薄膜を形成し、そ
の後にフォトリソグラフィー法によってパターニングし
て形成した。素子電極の材質は、Tiを下引きした厚さ
60nmのPt薄膜とし、素子電極のギャップは10μ
mとした。
【0059】マトリックス配線をなすY方向配線とX方
向配線は、共にAgの微粉末を65wt%、低温フリッ
トガラス(軟化点温度約340℃)を約3wt%添加し
て、セルロース樹脂をα‐ターピネオールに5wt%添
加したビヒクルを約30wt%ローラーミルで混合撹拌
した導電ペーストとし、これは約400℃以上で焼成が
可能であった。
向配線は、共にAgの微粉末を65wt%、低温フリッ
トガラス(軟化点温度約340℃)を約3wt%添加し
て、セルロース樹脂をα‐ターピネオールに5wt%添
加したビヒクルを約30wt%ローラーミルで混合撹拌
した導電ペーストとし、これは約400℃以上で焼成が
可能であった。
【0060】そして、それら各例のものについて、マト
リックスチェッカーで各配線の交差部分のショート数を
カウントした。
リックスチェッカーで各配線の交差部分のショート数を
カウントした。
【0061】表2に示すように、比較例1は、ガラス基
板の歪み点よりも高温で焼成したものであり、この場合
にはピンホールによるショート数は減っているが、基板
が歪んでしまって使用不能となった。比較例2は、3層
共に同一材料を用いて同一温度で焼成したものであり、
この場合にはピンホールによるショート数の発生が多
い。比較例3は、軟化点の低い絶縁ペーストFのみを用
いて、その軟化点よりも高い温度で焼成したものであ
り、この場合にはピンホールによるショート数は減って
いるが、図2に示すように、層間絶縁層の膜層がダレて
形成パターンにズレが生じた部所が多くあり、X方向配
線6と素子電極2との接続が不良になって配線基板とし
ては使用できない。
板の歪み点よりも高温で焼成したものであり、この場合
にはピンホールによるショート数は減っているが、基板
が歪んでしまって使用不能となった。比較例2は、3層
共に同一材料を用いて同一温度で焼成したものであり、
この場合にはピンホールによるショート数の発生が多
い。比較例3は、軟化点の低い絶縁ペーストFのみを用
いて、その軟化点よりも高い温度で焼成したものであ
り、この場合にはピンホールによるショート数は減って
いるが、図2に示すように、層間絶縁層の膜層がダレて
形成パターンにズレが生じた部所が多くあり、X方向配
線6と素子電極2との接続が不良になって配線基板とし
ては使用できない。
【0062】実施例1,2は、中間絶縁層(第二層)に
軟化点の低い絶縁ペーストFを用いたものであり、この
場合にはピンホールによるショートがなく、形成パター
ンのズレもなく、X方向配線6と素子電極2との接続に
不良もない。
軟化点の低い絶縁ペーストFを用いたものであり、この
場合にはピンホールによるショートがなく、形成パター
ンのズレもなく、X方向配線6と素子電極2との接続に
不良もない。
【0063】(実施例3)実施例3は、実施例1,2に
よる電子放射源基板を用いて画像形成装置を製作したも
のであり、図3はその画像形成装置を一部分解して示す
斜視図である。
よる電子放射源基板を用いて画像形成装置を製作したも
のであり、図3はその画像形成装置を一部分解して示す
斜視図である。
【0064】この画像形成装置の製造は、まず実施例
1,2のもの、即ち、表面伝導型の電子放出素子174
を多数配列して備えた電子放射源基板171を、リアプ
レート181の上にフリットガラスにより固定した。電
子放射源基板171には、もちろんX方向配線172,
層間絶縁層,Y方向配線173が設けられている。
1,2のもの、即ち、表面伝導型の電子放出素子174
を多数配列して備えた電子放射源基板171を、リアプ
レート181の上にフリットガラスにより固定した。電
子放射源基板171には、もちろんX方向配線172,
層間絶縁層,Y方向配線173が設けられている。
【0065】この後、リアプレート181上に、支持枠
182とフェースプレート186をセットするが、それ
らの接合部にはフリットガラスを塗布し、大気中におい
て焼成を温度400℃で10分以上行って封着した。な
お、この封着に際して、カラーの場合は、各色蛍光体と
電子放出素子とを正しく対応させる必要があるので、十
分な位置合わせを行った。
182とフェースプレート186をセットするが、それ
らの接合部にはフリットガラスを塗布し、大気中におい
て焼成を温度400℃で10分以上行って封着した。な
お、この封着に際して、カラーの場合は、各色蛍光体と
電子放出素子とを正しく対応させる必要があるので、十
分な位置合わせを行った。
【0066】フェースプレート186は、ガラス基板1
83の内面に、蛍光膜184とメタルバック185を設
けたもので、予め他の工程により製作した。
83の内面に、蛍光膜184とメタルバック185を設
けたもので、予め他の工程により製作した。
【0067】これにより、リアプレート181とフェー
スプレート186とが所定に離間して対向するが、ここ
では電子放射源基板171の5mm上方にフェースプレ
ート186が位置する設定とした。
スプレート186とが所定に離間して対向するが、ここ
では電子放射源基板171の5mm上方にフェースプレ
ート186が位置する設定とした。
【0068】蛍光膜184は、モノクロームの場合は蛍
光体のみからなるが、本実施例では蛍光体はストライプ
形状を採用したもので、まずブラックストライプを形成
し、その隙間部に各色蛍光体を塗布することにより形成
した。ブラックストライプの材料としては、黒鉛を主成
分とする材料を用いた。ガラス基板183に蛍光体を塗
布する方法にはスラリー法を用いた。蛍光膜184の表
面には、フィルミングと呼ばれる平滑化処理を行った。
そして、蛍光膜184の表面に、Alを真空蒸着させて
メタルバック185を形成した。
光体のみからなるが、本実施例では蛍光体はストライプ
形状を採用したもので、まずブラックストライプを形成
し、その隙間部に各色蛍光体を塗布することにより形成
した。ブラックストライプの材料としては、黒鉛を主成
分とする材料を用いた。ガラス基板183に蛍光体を塗
布する方法にはスラリー法を用いた。蛍光膜184の表
面には、フィルミングと呼ばれる平滑化処理を行った。
そして、蛍光膜184の表面に、Alを真空蒸着させて
メタルバック185を形成した。
【0069】フェースプレート186には、蛍光膜18
4の導伝性を高めるため、蛍光膜184の外面側に透明
電極(不図示)を設けた。
4の導伝性を高めるため、蛍光膜184の外面側に透明
電極(不図示)を設けた。
【0070】次に、封着したガラス容器つまり外囲器1
88に、図示しない排気管を接続し、内部の雰囲気を真
空ポンプにより排気して所定の真空度とし、その状態に
おいて、容器外の駆動端子Dxl〜Dxm,Dyl〜D
ynに制御装置を接続して、電子放出素子174の素子
電極1,2間に電圧を印加し、導電性薄膜3のフォーミ
ング処理を行った。
88に、図示しない排気管を接続し、内部の雰囲気を真
空ポンプにより排気して所定の真空度とし、その状態に
おいて、容器外の駆動端子Dxl〜Dxm,Dyl〜D
ynに制御装置を接続して、電子放出素子174の素子
電極1,2間に電圧を印加し、導電性薄膜3のフォーミ
ング処理を行った。
【0071】この後、1.3×10-5Pa程度の真空度
まで排気して、図示しない排気管をガスバーナーで加熱
し、これにより排気管を溶着させて外囲器188の封止
を行った。そして最後に、封止後の真空度を維持するた
め、高周波加熱法によりゲッター処理を行った。
まで排気して、図示しない排気管をガスバーナーで加熱
し、これにより排気管を溶着させて外囲器188の封止
を行った。そして最後に、封止後の真空度を維持するた
め、高周波加熱法によりゲッター処理を行った。
【0072】以上の工程により完成した画像表示装置に
は、信号発生手段及び高電圧源を接続して画像の表示を
行った。つまり、容器外の駆動端子Dxl〜Dxm,D
yl〜Dynに信号発生手段を接続して、各電子放出素
子174に対して走査信号及び変調信号を適宜に印加す
ることにより電子放出を起こさせ、高圧端子Hvを通じ
てメタルバック184、あるいは透明電極(不図示)に
5kV以上の高圧を印加し、これにより電子ビームを加
速して蛍光膜184に衝突させ、励起,発光させて画像
を表示した。その結果、ほとんどの画素について、蛍光
体の画素中心と電子ビームの中心とが概ね一致してお
り、輝度ムラが少なく高品位な表示が得られた。また、
画像表示時の無効電流も非常に少なく、駆動電力を抑え
られることを確認した。
は、信号発生手段及び高電圧源を接続して画像の表示を
行った。つまり、容器外の駆動端子Dxl〜Dxm,D
yl〜Dynに信号発生手段を接続して、各電子放出素
子174に対して走査信号及び変調信号を適宜に印加す
ることにより電子放出を起こさせ、高圧端子Hvを通じ
てメタルバック184、あるいは透明電極(不図示)に
5kV以上の高圧を印加し、これにより電子ビームを加
速して蛍光膜184に衝突させ、励起,発光させて画像
を表示した。その結果、ほとんどの画素について、蛍光
体の画素中心と電子ビームの中心とが概ね一致してお
り、輝度ムラが少なく高品位な表示が得られた。また、
画像表示時の無効電流も非常に少なく、駆動電力を抑え
られることを確認した。
【0073】(実施例4)実施例4は、プリント基板や
回路基板などの配線基板となるものであって、図4はそ
の配線基板の製造工程を順に説明する平面図であり、繁
雑さを避けるため配線基板の一部分のみを図示してい
る。
回路基板などの配線基板となるものであって、図4はそ
の配線基板の製造工程を順に説明する平面図であり、繁
雑さを避けるため配線基板の一部分のみを図示してい
る。
【0074】この配線基板の製造は、まず、よく洗浄し
た青板ガラスよりなる基板9に、Y方向配線4を100
本形成した[図4(a)]。このY方向配線4は、銀ペ
ーストを用いてスクリーン印刷法によりパターン化し、
乾燥させた後に温度480℃,ピーク保持時間5分の条
件で焼成して形成したもので、帯幅100μmで厚さ1
0μmの印刷配線である。
た青板ガラスよりなる基板9に、Y方向配線4を100
本形成した[図4(a)]。このY方向配線4は、銀ペ
ーストを用いてスクリーン印刷法によりパターン化し、
乾燥させた後に温度480℃,ピーク保持時間5分の条
件で焼成して形成したもので、帯幅100μmで厚さ1
0μmの印刷配線である。
【0075】次に、第一層間絶縁層51を、ガラスを主
成分とした絶縁ペーストの印刷と、その後の焼成により
形成した[図4(b)]。絶縁ペーストには前述した絶
縁ペーストEを使用し、印刷して乾燥した後に、温度4
80℃,ピーク保持時間10分の条件で焼成した。
成分とした絶縁ペーストの印刷と、その後の焼成により
形成した[図4(b)]。絶縁ペーストには前述した絶
縁ペーストEを使用し、印刷して乾燥した後に、温度4
80℃,ピーク保持時間10分の条件で焼成した。
【0076】そして、第二層間絶縁層52を、第一層間
絶縁層51と同様にして印刷及び焼成により形成した
[図4(b)]。絶縁ペーストには前述した絶縁ペース
トCを使用し、印刷して乾燥した後に、温度520℃,
ピーク保持時間10分の条件で焼成した。
絶縁層51と同様にして印刷及び焼成により形成した
[図4(b)]。絶縁ペーストには前述した絶縁ペース
トCを使用し、印刷して乾燥した後に、温度520℃,
ピーク保持時間10分の条件で焼成した。
【0077】さらに、第三層間絶縁層53を、第一層間
絶縁層51と同様にして印刷及び焼成により形成した
[図4(b)]。絶縁ペーストには前述した絶縁ペース
トEを使用し、印刷して乾燥した後に、温度480℃,
ピーク保持時間10分の条件で焼成した。
絶縁層51と同様にして印刷及び焼成により形成した
[図4(b)]。絶縁ペーストには前述した絶縁ペース
トEを使用し、印刷して乾燥した後に、温度480℃,
ピーク保持時間10分の条件で焼成した。
【0078】この後、X方向配線6を、第三層間絶縁層
53の上に100本形成した[図4(c)]。このX方
向配線6の形成は、Y方向配線4と同様であり、前述し
た銀ペーストを用いてスクリーン印刷法によりパターン
化し、乾燥させた後に温度430℃,ピーク保持時間1
0分の条件で焼成して形成したもので、帯幅300μm
で厚さ20μmの印刷配線である。
53の上に100本形成した[図4(c)]。このX方
向配線6の形成は、Y方向配線4と同様であり、前述し
た銀ペーストを用いてスクリーン印刷法によりパターン
化し、乾燥させた後に温度430℃,ピーク保持時間1
0分の条件で焼成して形成したもので、帯幅300μm
で厚さ20μmの印刷配線である。
【0079】以上の工程により完成した配線基板を検査
した。その結果、X方向配線6とY方向配線4との間で
ショートがないことを確認した。
した。その結果、X方向配線6とY方向配線4との間で
ショートがないことを確認した。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように本発明の層間絶縁層
の製造方法及びそれを用いた画像形成装置は、次に示す
ような優れた効果を奏する。 (1) 請求項1の層間絶縁層の製造方法は、層間絶縁
層を少なくとも3積層に焼成により形成する際に、各層
の絶縁材料は最下層及び最上層よりも中間層を軟化点の
低いものとし、当該軟化点よりも高くて、しかし直下層
をなす絶縁材料の軟化点程度の温度で焼成を行うので、
中間層の焼成では当該中間層が適度に軟化するものの、
その直下層はほとんど軟化しない。このため、直下層に
あるピンホールは、現在焼成中の中間層が軟化すること
で塞がれ、層間にまたがって成長することを防げる。
の製造方法及びそれを用いた画像形成装置は、次に示す
ような優れた効果を奏する。 (1) 請求項1の層間絶縁層の製造方法は、層間絶縁
層を少なくとも3積層に焼成により形成する際に、各層
の絶縁材料は最下層及び最上層よりも中間層を軟化点の
低いものとし、当該軟化点よりも高くて、しかし直下層
をなす絶縁材料の軟化点程度の温度で焼成を行うので、
中間層の焼成では当該中間層が適度に軟化するものの、
その直下層はほとんど軟化しない。このため、直下層に
あるピンホールは、現在焼成中の中間層が軟化すること
で塞がれ、層間にまたがって成長することを防げる。
【0081】従って、絶縁層を多層化する際に、高歪み
点ガラス等の特殊部材による基板を使用せずにピンホー
ルの連続的な成長を防止することができる。その結果、
上下の配線層間のショート欠陥の防止を図れる。
点ガラス等の特殊部材による基板を使用せずにピンホー
ルの連続的な成長を防止することができる。その結果、
上下の配線層間のショート欠陥の防止を図れる。
【0082】そして、焼成温度は当該中間層に適した比
較的に低温となっているので、絶縁層パターンのダレは
起こさなく、即ち、焼成に際して絶縁層パターンのダレ
など損傷を防止することができる。その結果、配線接続
を不良化しなく、製造時の歩留まりを向上できる。
較的に低温となっているので、絶縁層パターンのダレは
起こさなく、即ち、焼成に際して絶縁層パターンのダレ
など損傷を防止することができる。その結果、配線接続
を不良化しなく、製造時の歩留まりを向上できる。
【図1】本発明の一実施形態を示す電子放射源基板の製
造工程を順に説明する平面図である。
造工程を順に説明する平面図である。
【図2】比較例3について層間絶縁層のダレを説明する
製造基板の平面図である。
製造基板の平面図である。
【図3】本発明の実施例3を示す画像形成装置を一部分
解した斜視図である。
解した斜視図である。
【図4】本発明の実施例4を示す配線基板の製造工程を
順に説明する平面図である。
順に説明する平面図である。
【図5】表面伝導型電子放出素子の一例を示す素子構成
の平面図(a)及びその断面図(b)である。
の平面図(a)及びその断面図(b)である。
【図6】層間絶縁層のピンホールショートを説明する回
路基板の断面図である。
路基板の断面図である。
1,2 素子電極 3 導電性薄膜 4,173 Y方向配線 6,172 X方向配線 7 接続配線 9 基板 51 第一層間絶縁層 52 第二層間絶縁層 53 第三層間絶縁層 171 電子放射源基板 174 電子放出素子 181 リアプレート 182 支持枠(枠部材) 184 蛍光膜(画像形成部材) 185 メタルバック 186 フェースプレート(第二基板) 188 外囲器
Claims (3)
- 【請求項1】 上下の配線層の間に形成する層間絶縁層
の製造方法であって、前記層間絶縁層を少なくとも3積
層に焼成により形成する際に、各層の絶縁材料は最下層
及び最上層よりも中間層を軟化点の低いものとし、当該
軟化点よりも高くて、しかし直下層をなす絶縁材料の軟
化点程度の温度で焼成を行うことを特徴とする層間絶縁
層の製造方法。 - 【請求項2】 複数の電子放出素子を配列すると共に、
その配列群から一素子を選択するためX方向配線列とY
方向配線列とを絶縁層を挟んで設けた第一基板と、前記
電子放出素子の配列群と対向して電子線の照射により画
像を形成する画像形成部材を設けた第二基板と、前記第
一基板と前記第二基板の隙間に配置されて一体に封止さ
れる枠部材とを備える画像形成装置において、前記第一
基板の絶縁層を、請求項1に記載の層間絶縁層の製造方
法を用いて形成したことを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項3】 配線層と絶縁層とを多段に備える配線基
板において、当該絶縁層を、請求項1に記載の層間絶縁
層の製造方法を用いて形成したことを特徴とする配線基
板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4441999A JP2000244122A (ja) | 1999-02-23 | 1999-02-23 | 層間絶縁層の製造方法及びそれを用いた画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4441999A JP2000244122A (ja) | 1999-02-23 | 1999-02-23 | 層間絶縁層の製造方法及びそれを用いた画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000244122A true JP2000244122A (ja) | 2000-09-08 |
Family
ID=12690985
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4441999A Withdrawn JP2000244122A (ja) | 1999-02-23 | 1999-02-23 | 層間絶縁層の製造方法及びそれを用いた画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000244122A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6758712B2 (en) | 2000-12-18 | 2004-07-06 | Canon Kabushiki Kaisha | Methods of manufacturing wiring substrate and electron source substrate and image forming apparatus with the same |
-
1999
- 1999-02-23 JP JP4441999A patent/JP2000244122A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6758712B2 (en) | 2000-12-18 | 2004-07-06 | Canon Kabushiki Kaisha | Methods of manufacturing wiring substrate and electron source substrate and image forming apparatus with the same |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
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