JP2000243702A - 半導体製造装置 - Google Patents

半導体製造装置

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JP2000243702A
JP2000243702A JP11043179A JP4317999A JP2000243702A JP 2000243702 A JP2000243702 A JP 2000243702A JP 11043179 A JP11043179 A JP 11043179A JP 4317999 A JP4317999 A JP 4317999A JP 2000243702 A JP2000243702 A JP 2000243702A
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Minoru Nakano
稔 中野
Masaaki Ueno
正昭 上野
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Kokusai Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体製造においては、加熱炉内の温度条件
が極めて重要であるが、加熱炉内の温度が所望プロファ
イルではない場合、これに対処する手段が何ら講じられ
ていなかった。この発明の課題は、前記課題を解決する
装置の提供にある。 【解決手段】 加熱部5を備えた加熱炉内にウェハ7を
収納し、加熱炉内を所定の温度に加熱してウェハ7に処
理を施す半導体製造装置において、加熱炉内の温度を任
意の時点でその実測温度に維持することのできる手段を
備えた半導体製造装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、加熱炉を備えた
CVD装置等の半導体製造装置に関し、とくに加熱炉の
温度制御の可能な装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、CVD装置等の半導体製造装置
にあっては、加熱炉にシリコンウェハ等の基板を収容
し、加熱炉内を所定の温度に加熱しつつ反応ガスを供給
して、基板上に薄膜を形成する。半導体製造において
は、加熱炉内の温度条件が極めて重要であり、この温度
制御の精度が品質に大きく影響する。しかしながら従来
は、加熱炉内の温度が所望の温度プロファイルではない
場合に、これに対処する手段が何ら講じられていなかっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、
(A)オペレータが誤った温度設定をおこなった後に、
オペレータがその状態に気づいた時、一旦その状態に温
度を保持させる機構を有する半導体製造装置の提供にあ
る。なお、以下の記述において、半導体製造装置の加熱
炉の温度を任意の時点でその実測温度に維持すること
を、「実測温度HOLD」という。
【0004】また別の目的は、(B)オペレータが、温
度実測値の異常に気づいた時、その状態を保持させるの
に使用できる半導体製造装置の提供にある。また別の目
的は、(C)温度過渡状態において、ある時点における
温度実測値を温度設定値に設定することにより、過渡温
度特性の調査を可能にすることのできる半導体製造装置
の提供にある。また別の目的は、(D)レシピ設定中
に、温度を保持する温度イベントを設定できる半導体製
造装置の提供にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的(A)、
(B)、(C)および(D)は、次の構成によって達成
することができる。すなわちこの発明は、加熱炉内に処
理対象の基板を収納し、前記加熱炉内を所定の温度に加
熱して前記基板に処理を施す半導体製造装置において、
前記加熱炉内の温度を任意の時点でその実測温度に維持
することのできる手段を備えたことを特徴とする半導体
製造装置を提供するものである。
【0006】またこの発明は、半導体製造装置を操作す
るオペレータの指示により実測温度を維持する前記の半
導体製造装置を提供するものである。
【0007】またこの発明は、実測温度の維持が、レシ
ピ中のイベントに設定可能とされている前記の半導体製
造装置を提供するものである。
【0008】(A)の目的を達成する利点について説明
する。オペレータが誤った温度設定を行った後に、それ
に気付いて、例えば、元の温度設定値に実測温度を回復
させようとした時に、操作に手間取って時間を取られる
ことが想定される。その場合、操作に手間取って時間を
取られている間も、誤った温度設定値で加熱炉内は温度
制御されているわけで、例えば、+50℃、−50℃の
温度上昇や、温度降下を引き起こしてしまい、その後元
の温度設定値に実測温度を回復させようとした時に、例
えば、30分〜60分もの無駄な時間を浪費してしま
う。オペレータが誤った温度設定を行ったと気付いた時
点で一旦実測温度HOLDできる仕組みが在れば、その
機能を利用し、無駄な温度上昇や、温度降下を防止する
事ができる。
【0009】(B)の目的を達成する利点について説明
する。何らかの要因により、温度実測値がオペレータの
意図しない状態であった時、その時点で一旦実測温度H
OLDできる仕組みが在れば、その機能を利用し、原因
の追求に役立てることができるし、また、安全上も有効
に働くことになる。例えば、半導体製造装置部品に異常
があって、設定温度になっていない場合には、実測温度
HOLDすることはできない。このような場合には、加
熱炉内の温度グラフを観察して、半導体製造装置部品の
異常を確かめることができる。これとは別に、実測温度
HOLDがなされている場合には、オペレータの操作ミ
スか、あるいはソフトバグの可能性が考えられる。
【0010】(C)の目的を達成する利点について説明
する。例えば、ウェハのボートUP時間(冷ウェハ挿入
時間)が20分要する場合、一定の時間経過後に、一旦
実測温度HOLDすれば、加熱炉における各温度制御ゾ
ーンの温度特性を観察できるようになる。得られた温度
特性をもとに、より良い温度制御アルゴリズムを開発す
ることができる。図21は、加熱炉における各温度制御
ゾーンの温度特性の一例を説明するための図である。図
21によれば、加熱炉内の温度が800℃に上昇し、ボ
ートUPすると、約100℃の温度降下が生じ、加熱炉
内は700℃となる。そしてボートUP後、一定時間経
過後に実測温度HOLDした場合に(HOLD1〜HO
LD5)、温度のオーバーシュート量と、整定時間(ボ
ートUP完了から温度安定するまでの時間)との関係を
把握することができ、加熱炉の温度特性を観察すること
ができる。なお、図21に示したように、ボートUP後
にHOLD1〜HOLD5を行っても、ある程度の温度
降下は避けられず、図21では加熱炉内がいずれも70
0℃まで温度降下している。
【0011】(D)の目的を達成する利点について説明
する。レシピ設定中に、一旦実測温度HOLDできるイ
ベント設定が行えれば、例えば、アラーム機能と組み合
わせて、オペレータが期待しない温度実測値になった時
に、一旦実測温度HOLDし、アラームブザーを鳴らす
ことができる。これとは別の利点として、ボートUPに
おける温度リカバリー時に、例えば、ボートUP開始
後、5分後に温度実測値HOLDを1分間実行し、温度
ランピングを、元の温度(例えば、800℃)まで昇温
速度例えば5℃/分のように設定することにより、温度
設定するまでの時間を短縮することもできる。
【0012】図22は、ボートUP時の温度過渡期にお
ける実測温度HOLDの効果を説明するための図であ
る。図22によれば、曲線46は、この発明の装置の一
例であり、加熱炉内が800℃に達してからボートUP
開始すると、5分間温度降下し、その後1分間実測温度
HOLDし、昇温速度5℃/分に設定し800℃まで加
熱炉内の温度を回復させる。この発明の装置に一例によ
れば、曲線46に示したように迅速に加熱炉内の温度が
800℃に回復している。
【0013】これに対し、実測温度HOLDや昇温動作
を全く行わない曲線47では、整定時間、すなわちボー
トUP完了から温度安定するまでの時間が長く、しかも
温度の変化の度合いも大きい。また、実測温度HOLD
を行わず、ボートUP開始5分後に昇温速度5℃/分に
設定した場合(曲線48)は、曲線47より優れた整定
時間を示しているものの、この発明の装置のそれよりも
劣っている。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は実施の形態における半導体
製造装置を示す全体構成図である。図1において、加熱
部(ヒータ)5内には、筒状の反応管8が立設され、こ
の反応管8内に加熱物保持部であるボート6が複数の加
熱物であるウェハ7を搭載して挿入されている。
【0015】ヒータ5の外周側壁には、ヒータ5内を上
部よりUゾーン、CUゾーン、CLゾーン、Lゾーンの
4ゾーンに分けて各ゾーンを加熱する発熱部11、1
2、13、14が設けられ、また、各発熱部に対向する
加熱部5の外周側壁には、各ゾーンの温度を検出するU
ゾーンの温度検出熱電対1、CUゾーンの温度検出熱電
対2、CLゾーンの温度検出熱電対3、Lゾーンの温度
検出熱電対4が設けられている。ボート6は、その下部
にキャップ9が設けられ、このキャップ端部がエレベー
タ10に支持されている。
【0016】発熱部11、12、13、14には、それ
ぞれ電力ケーブル15、16、17、18が図示しない
電源よりブレーカ23を介して接続されている。各電力
ケーブル15、16、17、18には、それぞれ電力制
御用のサイリスタ19、20、21、22が設けられて
いる。これらサイリスタ19〜22は温度調節器25の
出力側に接続されている。温度調節器25の入力側には
熱電対1〜4の出力部が接続されている。また、温度調
節器25は上位コントローラ26に接続されている。
【0017】以上の構成において、温度調節器25は熱
電対1〜4から温度を読み取り、制御演算を行い、ヒー
タ出力値を決定し、サイリスタ19〜22を制御し、こ
れにより、電力ケーブル15〜18により供給される各
ゾーンのヒータ11〜14への電力供給を制御する。ウ
ェハ7はボート6によって保持され、エレベータ10に
よって反応管8内に挿入される。キャップ9は熱保持の
為に使われる。上位コントローラ26は、温度調節器2
5及び、その他の図示しないガスコントローラ、メカコ
ントローラ、圧力コントローラ等を通信接続し、プロセ
スイベント制御を行う。
【0018】上位コントローラ26は、後で詳述する
が、温度調節器25が温度制御に使用する、温度PID
テーブルの作成機能を持ち、温度PIDテーブルを温度
調節器25にダウンロードする。上位コントローラ26
はイベント制御によって、温度PIDテーブルの中のP
IDテーブル番号を指定する。温度調節器25は、上位
コントローラ26からダウンロードされた温度PIDテ
ーブルの中の、指定されたPIDテーブル番号のPID
定数を使って、PID制御演算を行い、炉内温度を制御
する。
【0019】図2は温度調節器の詳細を示すブロック図
である。温度調節器25は、CPU250、メモリ(プ
ログラム用)251、メモリ(ワーク用)252、AD
コンバータ(熱電対用)253、MUX(マルチプレク
サ熱電対用)254、上位コントローラ26との通信に
使う通信制御ユニット256より構成され、サイリスタ
点弧パルス、インターロック信号を必要に応じて発生さ
せる。
【0020】温度調節器25は、PB、I、Dを定数と
して、次に示すPID演算を行う。 偏差=設定温度値−実測温度値 PID出力値=P出力値+I出力値+D出力値 P出力値=100×偏差÷PB I出力値=100÷PB÷I×偏差時間積分値 D出力値=100÷PB×D×偏差時間微分値
【0021】図3は上位コントローラの詳細を示すブロ
ック図である。上位コントローラ26は、CPU26
0、メモリ(プログラム用)261、メモリ(ワーク
用)262、外部記憶ユニット263、表示制御ユニッ
ト264、表示機器265、通信制御ユニット266よ
り構成され、インターロック信号を必要に応じて発生さ
せる。
【0022】上位コントローラ26は、温度調節器25
が温度制御に使用する温度PIDテーブルの作成機能を
持ち、温度PIDテーブルを温度調節器25にダウンロ
ードする。また、上位コントローラ26はレシピのイベ
ント制御によって、温度設定値を指定する。あるいは、
マニュアル操作により、温度設定値を指定する。あるい
は、実測温度HOLDキー押下のみで、温度設定値を指
定する。
【0023】上述のように、本発明の目的の一つは、
(A)オペレータが誤った温度設定をおこなった後に、
オペレータがその状態に気づいた時、一旦その状態に温
度を保持させる機構を有する半導体製造装置の提供にあ
る。
【0024】(A)の目的を達成する利点は、オペレー
タが誤った温度設定をおこなった後に、それに気づい
て、例えば、元の温度設定値に、実測温度を回復させよ
うとした時に、操作に手間取って時間をとられる事が想
定される。その場合、操作に手間取って時間を取られて
いる間も、誤った温度設定値で温度制御されているわけ
で、例えば、+50℃、−50℃の温度上昇や、温度降
下を引き起こしてしまい、その後、元の温度設定値に実
測温度を回復させようとした時に、例えば、30分〜6
0分もの無駄な時間を浪費してしまう。オペレータが気
づいた時点で、一旦実測温度HOLDできる仕組みが在
れば、その機能を利用し、無駄な温度上昇や温度降下を
防止する事ができる。
【0025】図4は、オペレータが期待するランプダウ
ン温度履歴を示す図である。図4によれば、温度設定値
27と温度実測値28とがほぼ一致しており理想的な曲
線を描いている。
【0026】図5は、オペレータが期待しなかった温度
履歴を示す図である。図5によれば温度設定値29に示
すようにオペレータが誤ったランプダウン指示を行い
(500℃設定のみ、5℃/分降下設定忘れ)、温度実
測値30も500℃まで降下している。
【0027】図6は、オペレータが誤設定に気付いて、
元の温度設定に戻したときの温度履歴を示す図である。
温度設定値31に示されるように、ある時点で誤ったラ
ンプダウン指示を行い温度設定値31が800℃から5
00℃に変更されている。誤設定に気付いた後、温度設
定値31を800℃に変更しているが、温度実測値32
は設定値の800℃になるまでの回復時間が長くなって
いる。
【0028】図7は、オペレータが誤設定に気付いて、
HOLD設定後、元の温度設定に戻したときの温度履歴
を示す図である。図7の例では、誤って、温度設定値3
3で示すように500℃設定のみでランプレート5℃/
分を設定し忘れ、途中で気づき、すぐに、後述の図12
に示すオペレータ画面中の実測温度HOLDボタンを押
し、その後、マニュアルボタンを押して、800℃温度
設定値を含むマニュアル設定項目をすべて入力し、設定
する事により、温度回復させた例である。実測温度HO
LDの機能の効果で、温度実測値34に示されるよう
に、無駄な温度降下を防いでいる。なお、HOLD設定
時点までの温度実測値35は、温度実測値34と同じ線
上にある。
【0029】すなわち実測温度HOLDの動作をしなか
った場合は、温度実測値35に示されるよいうに、80
0℃に再設定したとしても、温度安定までに長い時間が
かかっているが、実測温度HOLDの動作をした場合
は、同じタイミングで800℃に設定したとしても、温
度下降が少なかった分、温度安定するまでの時間も大き
く短縮されている。
【0030】また本発明の別の目的は、(B)オペレー
タが、温度実測値の異常に気づいた時、その状態を保持
させるのに使用できる半導体製造装置の提供にある。
(B)の目的を達成する利点は、何らかの要因により、
温度実測値がオペレータの意図しない状態であった時、
その時点で一旦実測温度HOLDできる仕組みが在れ
ば、その機能を利用し、原因の追求に役立てることがで
きるし、また、安全上も有効に働くことになる。すなわ
ち、半導体製造装置部品に異常があって、設定温度にな
っていない場合には、実測温度HOLDすることはでき
ない。このような場合には、加熱炉内の温度グラフを観
察して、半導体製造装置部品の異常を確かめることがで
きる。これとは別に、実測温度HOLDがなされている
場合には、オペレータの操作ミスか、あるいはソフトバ
グの可能性が考えられる。
【0031】図8は、オペレータが異常温度状態に気付
いて、実測温度HOLDしたときの温度実測値を示す図
である。図8では、オペレータが800℃に温度設定
後、意図しない温度上昇(破線36)または温度低下
(破線37)が生じた場合、ある時点で実測温度HOL
Dすれば(HOLD設定)、実測温度HOLDされてい
る間は、急激な温度の上昇または低下が生じることな
く、その原因の追求に時間を費やすことができる。
【0032】本発明の別の目的は、(C)温度過渡状態
において、ある時点における温度実測値を温度設定値に
設定することにより、過渡温度特性の調査を可能にする
ことのできる半導体製造装置の提供にある。(C)の目
的を達成する利点は、例えば、ウェハのボートUP時間
が20分要するとすると、途中10分経過後に、一旦実
測温度HOLDすれば、加熱炉における各温度制御ゾー
ンの温度特性を観察できるようになる。得られた温度特
性をもとに、より良い温度制御アルゴリズムを開発する
ことができることである。
【0033】図9は、実測温度HOLDの設定による、
温度特性の調査の結果を示す図である。図9によれば、
温度設定値38に示すように設定温度を800℃にし、
ボートUPしたときには、温度実測値39のように当然
の如く加熱炉内温度は低下するが、ある時点でHOLD
設定すると、温度実測値40に示されるように加熱炉内
の温度プロファイルを把握することができ、これをもと
にしてより良い温度制御アルゴリズムを開発することが
できる。
【0034】また本発明の別の目的は、(D)レシピ設
定中に、温度を保持する温度イベントを設定できる半導
体製造装置の提供にある。(D)の目的を達成する利点
は、レシピ設定中に、一旦実測温度HOLDできるイベ
ント設定が行えれば、例えば、アラーム機能と組み合わ
せて、オペレータが期待しない温度実測値になった時
に、一旦実測温度HOLDし、アラームブザーを鳴らす
ことができる。
【0035】ボートUPにおける温度リカバリー時に、
例えば、ボートUP開始後、5分後に温度実測値HOL
Dを1分間実行し、温度ランピングを、元の温度、例え
ば、800℃、5℃/分のように設定する事により、温
度設定するまでの時間を短縮することもできる。
【0036】図10は、レシピ中のアラームイベントし
てのHOLD設定を説明するための図である。図10に
よれば、プロセスレシピRUNした後、オペレータの期
待しない温度実測値41、42になったときに、温度ア
ラーム上限または温度アラーム下限時にHOLD設定さ
れ、その間は、急激な温度の上昇または低下が生じるこ
となく、その原因の追求に時間を費やすことができる。
【0037】図11は、実測温度HOLD機能使用時の
関連図を示す。プロセスレシピ101には、102に示
すように温度イベント「1」、温度イベント「2」、温
度イベント「3」、温度イベント「4」が定義してあ
り、例えば温度イベント「1」では、各ゾーン毎の温度
設定値を定義し、温度イベント「3」では実測温度HO
LDを定義しており、例えばこれらはオペレータ画面の
キー100の押下により操作することができる。
【0038】また、オペレータ画面のマニュアルキー1
03押下により、マニュアル温度設定において104に
示すように各ゾーン毎の温度設定値を定義することもで
きる。さらに、オペレータ画面のマニュアル実測温度H
OLDキー105押下により、マニュアル温度設定にお
いて106に示すように実測温度HOLDを定義するこ
ともできる。
【0039】アラームテーブル107は、温度設定値+
上限を超えた時、或いは、温度設定値−下限を下回った
時のアラーム処理として、実測温度HOLDを定義でき
ることを示している。実測温度HOLD機能を果たす為
に、温度調節器25により測定された温度実測値257
が温調アップロードされ内部メモリー108内に蓄積さ
れる。なお、109に示すようにアラームテーブル限界
値を超えた時、あるいは直接の実測温度HOLD指定の
時、温度実測値は温度設定値に設定される。
【0040】次にアップロードされた温度実測値は、内
部メモリーの温度設定値110に格納する。そして、こ
の温度設定値を、通信回線を通じて温度調節器25に温
調ダウンロードする。温度調節器25は、この温度設定
値を使い、PID演算制御を行う。温度調節器25が熱
電対より得た温度実測値は、通信回線を通して上位コン
トローラ26に送られ、温度実測値として内部メモリー
内に更新蓄積される。
【0041】図12は、上位コントローラのオペレータ
画面を示す図である。画面エリアは、システム状態エリ
ア43、選択状態表示エリア44、コマンド操作エリア
45に分割され、システム状態エリア43には、主とし
て、アラーム状態を表示し、選択状態表示エリア44に
は、コマンド操作によって選択された、温度状態などを
表示する。コマンド操作エリア45には、レシピRUN
451や、マニュアル452等の操作ボタンが配置され
る。
【0042】図13は、上位コントローラのオペレータ
画面を示す別の図である。画面エリアは、システム状態
エリア43、選択状態表示エリア44、コマンド操作エ
リア45に分割され、システム状態エリア43には、主
として、アラーム状態を表示の他に、緊急の操作ボタン
431が配置される。選択状態表示エリア44には、コ
マンド操作によって選択された、温度状態などを表示す
る。コマンド操作エリア45には、レシピRUN451
や、マニュアル452等の操作ボタンが配置される。緊
急ボタン431を押下すると、緊急時に処理すべきコマ
ンドボタンを並べたサブメニューが表示される。サブメ
ニュー中には、温度実測値HOLDボタン432が配置
される。通常、よく使用されるコマンド操作エリアに、
緊急ボタン431がある事により、誤操作が懸念される
為、別の領域、例えば、システム状態エリア43の末端
部等に配置されるのが望ましい。
【0043】図14は、上位コントローラのイベント切
り替え監視処理フローチャートであり、図11の説明を
フローチャート化したものである。まず、ステップS1
において、イベント切り替え監視処理が開始されると、
ステップS2に進み、ここでレシピ温度切り替え時間指
示があるか否かを判定する。指示があった場合は、ステ
ップS3に進み、ここで実測温度HOLD指定があるか
否かを判定する。指定がある場合は、ステップS4に進
み実測温度HOLDがセットされる。指定がなかった場
合は、ステップS5に進み温度設定値が設定される。
【0044】次にステップS6に進み、マニュアル温度
イベント切り替えを行うか否かを判定し、切り替えする
と判定された場合はステップS7に進み、ここでも実測
温度HOLD指定があるか否かを判定する。指定がある
場合は、ステップS8に進み実測温度HOLDがセット
される。指定がなかった場合は、ステップS9に進み温
度設定値が設定される。次にステップS10に進み温度
アラーム監視処理が行われ、ステップS11で処理を終
了する。
【0045】図15は、上位コントローラの温度アラー
ム監視処理フローチャートであり、図11の説明をフロ
ーチャート化したものである。まず、ステップS12に
おいて、温度アラーム監視処理が開始されると、ステッ
プS13に進み、ここで温度実測値が温度設定値+上限
値を超えるか否かを判定する。温度実測値が温度設定値
+上限値を超える場合は、ステップS14に進み、アラ
ーム処理が実測温度HOLDか否かを判定し、そのよう
に設定されている場合にはステップS15において実測
温度HOLD処理が行われ、ステップS16において処
理を終了する。
【0046】一方、ステップS13で温度実測値が温度
設定値+上限値を超えないと判定された場合は、ステッ
プS17に進み、温度実測値が温度設定値−下限値を下
回るか否かを判定する。下回ると判定された場合は、ス
テップS14に進み、下回らないと判定された場合はス
テップS16に進んで処理を終了する。
【0047】図16は、上位コントローラの温度実測値
HOLD処理フローチャートであり、図11の説明をフ
ローチャート化したものである。まず、ステップS19
において、実測温度HOLD処理が開始されると、ステ
ップS20に進み、ここで各チャンネルの実測温度を、
各チャンネルの設定温度にセットする。次にステップS
21で設定温度を通信回線を通して温度調節器に送り、
ステップS22で処理を終了する。
【0048】図17は、温度調節器の電文受信割り込み
フローチャートである。上位コントローラから受信した
設定温度電文を、内部メモリのテーブルにセットする。
ステップS23において、通信電文受信処理が開始され
ると、ステップS24において、受信電文が設定温度で
あるか否かが判定され、設定温度であった場合は、ステ
ップS25において、設定温度を内部メモリに格納し、
ステップS26で処理を終了する。なお、ステップS2
4において、受信電文が設定温度ではないと判定された
場合は、ステップS26に進み処理を終了する。
【0049】図18は、温度調節器のメイン処理フロー
チャートである。この処理は、電源OFFするまで、永
久ループルーチンである。ステップS27で温度調節器
の処理が開示されると、ステップS28において内部メ
モリ格納の温度設定値を用い、制御演算を行い、ヒータ
出力値を算出する。次にステップS29において制御演
算結果のヒータ出力値に対応した、サイリスタゲートパ
ルス信号が出され、ステップS30において、温度を検
知して、検知した温度を上位コントローラに通知し、以
降同じ処理が繰り返される。
【0050】図19は、上位コントローラの電文受信割
り込みフローチャートである。内部メモリに、各ゾーン
の受信した温度実測値をセットする。ステップS31に
おいて、上位コントローラの電文受信処理が開始される
と、ステップS32において、受信電文が温度であるか
否かが判定され、温度であった場合は、ステップS33
において、受信した温度実測値を内部メモリにセット
し、ステップS34で処理を終了する。なお、ステップ
S32において、受信電文が温度ではないと判定された
場合は、ステップS34に進み処理を終了する。
【0051】図20は、上位コントローラのメイン処理
フローチャートである。この処理は、電源OFFするま
で、永久ループルーチンである。ステップS35で上位
コントローラの処理が開示されると、ステップS36に
おいてイベント切り替え監視処理が開始され、以降同じ
処理が繰り返される。
【0052】
【発明の効果】この発明によれば、加熱炉内に処理対象
の基板を収納し、前記加熱炉内を所定の温度に加熱して
前記基板に処理を施す半導体製造装置において、前記加
熱炉内の温度を任意の時点でその実測温度に維持(実測
温度HOLD)することのできる手段を備えているの
で、オペレータが誤った温度設定を行った場合でも、無
駄な温度上昇や、温度降下を防止する事ができる。
【0053】またこの発明によれば、前記の半導体製造
装置においてオペレータの指示により実測温度HOLD
が可能であるので、何らかの要因により、温度実測値が
オペレータの意図しない状態であった時、その原因の追
求が容易であり、また、歩留まりの向上にも役立つ。さ
らに加熱炉における各温度制御ゾーンの温度特性を観察
できるようになり、得られた温度特性をもとに、より良
い温度制御アルゴリズムを開発することができる。
【0054】さらにこの発明のよれば、前記の半導体製
造装置において、実測温度の維持が、レシピ中のイベン
トに設定可能とされているので、例えば、アラーム機能
と組み合わせて、オペレータが期待しない温度実測値に
なった時に、一旦実測温度HOLDし、アラームブザー
を鳴らすことができ、さらに、ボートUPによる温度降
下を迅速に回復することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態における半導体製造装置を示す全体
構成図である。
【図2】温度調節器の詳細を示すブロック図である。
【図3】上位コントローラの詳細を示すブロック図であ
る。
【図4】オペレータが期待するランプダウン温度履歴を
示す図である。
【図5】オペレータが期待しなかった温度履歴を示す図
である。
【図6】オペレータが誤設定に気付いて、元の温度設定
に戻したときの温度履歴を示す図である。
【図7】オペレータが誤設定に気付いて、HOLD設定
後、元の温度設定に戻したときの温度履歴を示す図であ
る。
【図8】オペレータが異常温度状態に気付いて、実測温
度HOLDしたときの温度実測値を示す図である。
【図9】実測温度HOLDの設定による、温度特性の調
査の結果を示す図である。
【図10】レシピ中のアラームイベントしてのHOLD
設定を説明するための図である。
【図11】実測温度HOLD機能使用時の関連図であ
る。
【図12】上位コントローラのオペレータ画面を示す図
である。
【図13】上位コントローラのオペレータ画面を示す別
の図である。
【図14】上位コントローラのイベント切り替え監視処
理フローチャートである。
【図15】上位コントローラの温度アラーム監視処理フ
ローチャートである。
【図16】上位コントローラの温度実測値HOLD処理
フローチャートである。
【図17】温度調節器の電文受信割り込みフローチャー
トである。
【図18】温度調節器のメインフ処理ローチャートであ
る。
【図19】上位コントローラの電文受信割り込みフロー
チャートである。
【図20】上位コントローラのメイン処理フローチャー
トである。
【図21】加熱炉における各温度制御ゾーンの温度特性
の一例を説明するための図である。
【図22】ボートUP時の温度過渡期における実測温度
HOLDの効果を説明するための図である。
【符号の説明】
1,2,3,4 熱電対 5 加熱部(ヒータ) 6 ボート 7 ウェハ 8 反応管 11,12,13,14 発熱部 19,20,21,22 サイリスタ 25 温度調節器 26 上位コントローラ 43 システム状態表示エリア 44 選択状態表示エリア 45 コマンド操作エリア 101 プロセスレシピ 102 温度イベント

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱炉内に処理対象の基板を収納し、前
    記加熱炉内を所定の温度に加熱して前記基板に処理を施
    す半導体製造装置において、前記加熱炉内の温度を任意
    の時点でその実測温度に維持することのできる手段を備
    えたことを特徴とする半導体製造装置。
  2. 【請求項2】 半導体製造装置を操作するオペレータの
    指示により実測温度を維持する請求項1に記載の半導体
    製造装置。
  3. 【請求項3】 実測温度の維持が、レシピ中のイベント
    に設定可能とされている請求項1に記載の半導体製造装
    置。
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