JP2000243598A - 中性原子ビーム光電離装置 - Google Patents

中性原子ビーム光電離装置

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JP2000243598A
JP2000243598A JP11038969A JP3896999A JP2000243598A JP 2000243598 A JP2000243598 A JP 2000243598A JP 11038969 A JP11038969 A JP 11038969A JP 3896999 A JP3896999 A JP 3896999A JP 2000243598 A JP2000243598 A JP 2000243598A
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Japan
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laser
neutral
neutral atom
photoionization
laser beam
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JP11038969A
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English (en)
Inventor
Yasuo Suzuki
康夫 鈴木
Michikazu Kanemasa
倫計 金正
Hironobu Kimura
博信 木村
Noriyasu Kobayashi
徳康 小林
Sakae Ikuta
栄 生田
Yoshimichi Onishi
嘉道 大西
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Toshiba Corp
Japan Atomic Energy Agency
Original Assignee
Toshiba Corp
Japan Atomic Energy Research Institute
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高出力のレーザービームを安定して供給するこ
とができる中性原子ビーム光電離装置を提供する。 【解決手段】H- ビームを中性粒子ビームに中性化し、
この中性粒子ビームをH + ビームに荷電変換する中性原
子ビーム光電離装置において、レーザービームを発生さ
せるレーザービーム発生装置11と、この発生したレー
ザービームを多重回反射させ、かつこのレーザービーム
を前記中性粒子ビームの入射に合わせて反応させる多重
反射光学系13a,13bとを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入射エネルギーの
高い陽子蓄積リングへH- ビームを入射する場合、H+
ビーム(陽子ビーム)に荷電変換して入射させるための
中性原子ビーム光電離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、入射エネルギーの高い陽子蓄積
リングにH- ビームを入射する場合には、このH- ビー
ムをH0 ビーム(中性粒子ビーム,中性原子ビーム)に
中性化し、さらにH+ ビームに荷電変換する必要があ
る。
【0003】以下、図5を参照して中性原子ビーム光電
離装置の従来例について説明する。図5において、従来
の中性原子ビーム光電離装置は、通常、H- ビームを生
成するH- イオン源1と、このイオン源1により生成さ
れたH- ビームを加速する線形加速器群2と、これら線
形加速器群2により加速されたH- ビームから電子を取
り除いてH0 ビームに中性化させる中性化アンジュレー
タ3と、この中性化されたH0 ビームを光励起させると
ともに、対をなす光閉じ込めリングミラー4と、これら
光閉じ込めリングミラー4内に配設された非線形光学素
子5と、この非線形光学素子5を励起する励起レーザー
6と、前記光励起手段である光閉じ込めリングミラー4
により励起されたH*ビーム(励起状態のH原子ビー
ム)を電離させる電離用アンジュレータ7とから構成さ
れている。
【0004】このように構成された中性原子ビーム光電
離装置においては、まずH- イオン源1によりH- ビー
ムを生成させ、このイオン源1で生成されたH- ビーム
を線形加速器群2によって加速し、代表的に1.5Ge
V程度まで加速させる。この加速されたH- ビームを、
強い交番磁場(磁場のビーム軸上の積分は全体で0とな
るようにする。)を生成する中性化アンジュレータ3内
に通過させる。
【0005】すると、この強い交番磁場によりH- ビー
ムから電子が取り除かれ、中性化されH0 ビームに変換
される。このとき磁場の軸上の積分は全体で0となるよ
うにしてあるので、H0 ビーム(中性粒子ビーム)の軌
道はH- ビームの進行方向と変わらない。そして、この
0 ビームとほぼ同軸上にH0 ビームに対向するように
光閉じ込めリングミラー4が配設されていることから、
水素原子に共鳴する波長のレーザー光を循環させる。
【0006】ここで、この光閉じ込めリングミラー4に
は、非線形光学素子5が内包され、この非線形光学素子
5が励起レーザー6により励起される。例えば、励起レ
ーザー6としてYAGレーザーを、非線形光学素子5と
してKD* P(KD2 PO4)またはKDP(KH2
4 )など2倍高調波発生結晶を用いると、光閉じ込め
リングミラー4には、励起レーザー6の波長1.06ミ
クロンの近赤外光は透過し、かつ非線形光学素子5が発
生する532nmの波長を反射するようなものが使用さ
れる。
【0007】このように構成された中性原子ビーム光電
離装置は、励起レーザー6の作用により非線形光学素子
5が励起され、この非線形光学素子5で波長変換された
レーザービームは光閉じ込めリングミラー4の作用によ
り、H0 ビームに対向する形でレーザービームが光閉じ
込めミラー104内を一定方向に回りながら蓄積され
る。なお、励起レーザー4は非線形光学素子5に連続的
に励起光を供給するため、この供給量がミラー損失より
上回れば、蓄積されたレーザービームのパワーはさらに
増大する。
【0008】この出力が増大されたレーザービームは、
0 ビームと対向して衝突するため、ドップラー効果に
より、以下のような影響がある。すなわち、水素原子の
共鳴波長である、例えばライマンβ吸収波長102.2
nmは、中性粒子ビームエネルギーが1.6GeVの
時、長波長側にドップラーシフトして532nmの可視
光域となる。これにより、H0 ビームが光閉じ込めリン
グミラー4内を旋回するレーザービームにより励起さ
れ、H*ビーム(励起状態のH原子ビーム)となる。
【0009】このH*ビームを、交番磁界を発生する電
離用アンジュレータ107内に通過させると、水素原子
内の高励起レベルに励起された電子が容易に外れて電離
し、H+ ビームとなる。以上のようにして、高エネルギ
ーのH- ビームから中性原子ビーム光電離装置によりH
+ ビームが得られる。そして、このH+ ビームは、入射
エネルギーの高い陽子蓄積リング8に入射される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の中性原子ビーム光電離装置においては、非線形光学
素子5の透過損失が大きいので効率が悪い。また、レー
ザー強度を増大するため、励起レーザー6の強度を増大
すると、非線形光学素子5にダメージを与え、ついには
破壊してしまう可能性があった。因みに、励起レーザー
6としてYAGレーザーの2倍高調波を使用しようとし
た場合には、100〜300W程度の出力が現状で実現
可能なパワーであった。
【0011】さらに、H- ビーム加速時の選択におい
て、H- ビーム加速エネルギーが変化し、H0 ビームの
エネルギーが変化すると、ドップラー効果による水素吸
収波長のライマンβ吸収波長102.2nmのシフト量
が変化し、レーザーの波長とずれてしまい、H0 ビーム
を励起状態のH*ビームに変換することができなくな
り、ひいてはH+ ビームが得られないという課題があっ
た。
【0012】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
で、高出力のレーザービームを安定して供給することが
できる中性原子ビーム光電離装置を提供することを目的
とする。
【0013】また、本発明の他の目的とするところは、
中性粒子ビームのエネルギーが変化しても中性粒子ビー
ムをH*ビームに変換することができ、ひいては安定し
てH + ビームに変換することの可能な中性原子ビーム光
電離装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、H- ビームを中性粒子ビームに
中性化し、この中性粒子ビームをH+ ビームに荷電変換
する中性原子ビーム光電離装置において、レーザービー
ムを発生させるレーザービーム発生装置と、この発生し
たレーザービームを多重回反射させ、かつこのレーザー
ビームを前記中性粒子ビームの入射に合わせて反応させ
る多重反射光学系とを備えたことを特徴とする。
【0015】請求項2の発明は、H- ビームを中性粒子
ビームに中性化し、この中性粒子ビームをH+ ビームに
荷電変換する中性原子ビーム光電離装置において、色素
レーザービームを発生させる色素レーザービーム発生装
置と、この発生した色素レーザービームを多重回反射さ
せ、かつこの色素レーザービームを前記中性粒子ビーム
の入射に合わせて反応させる多重反射光学系とを備えた
ことを特徴とする。
【0016】請求項3の発明は、請求項1または2記載
の中性原子ビーム光電離装置において、多重反射光学系
は、互いに対向して配置された多重反射ミラーであるこ
とを特徴とする。
【0017】請求項1〜3の発明によれば、中性粒子ビ
ームが存在するときには、常に高強度のレーザービーム
が多重反射ミラー内に中性粒子ビームに対向するように
閉じ込められるので、高出力のレーザービームを安定し
て供給することができる。
【0018】請求項4の発明は、請求項1または2記載
の中性原子ビーム光電離装置において、レーザービーム
発生装置から発生するレーザービームは、レーザーパル
ス光であって、このレーザーパルス光のパルス波形を整
形する波形整形機構を設けたことを特徴とする。
【0019】請求項4の発明によれば、波形整形機構を
設けたことにより、強度がほぼ一定で高強度のレーザー
パルス光を光励起ないし電離に十分な波形に整形するこ
とができる。
【0020】請求項5の発明は、請求項4記載の中性原
子ビーム光電離装置において、波形整形機構は、レーザ
ーパルス光を2分割する第1のハーフミラーと、このハ
ーフミラーを経た2つの光路のいずれかに設置した光学
的遅延光路と、前記第1のハーフミラーおよび前記光学
的遅延光路をそれぞれ透過した波形を合成する第2のハ
ーフミラーとを備えたことを特徴とする。
【0021】請求項5の発明によれば、光学的遅延光路
の光路長を調整すると、波形が時間的にオーバーラップ
されるので、時間中心部の強度が一定となる。
【0022】請求項6の発明は、請求項1記載の中性原
子ビーム光電離装置において、多重反射光学系を同時に
移動可能とし、かつ中性粒子ビームと交差するレーザー
ビームの角度を変更可能な入射角変更機構を備えたこと
を特徴とする。
【0023】請求項6の発明によれば、中性粒子ビーム
のエネルギーが変わったとき、入射角変更機構によりレ
ーザービームと中性粒子ビームとの交差角を変化させ、
中性粒子ビーム吸収波長のドップラーシフトにレーザー
ビームを同調させることにより、中性粒子ビームをH*
ビームに変換することができ、ひいては安定してH+
ームに変換することができる。
【0024】請求項7の発明は、請求項1または2記載
の中性原子ビーム光電離装置において、多重反射光学系
に、垂直偏向を透過しかつ水平偏向を反射する偏向反射
ミラーと、垂直偏向を水平偏向にかつ水平偏向を垂直偏
向にそれぞれ変換する位相板とを設け、前記多重反射光
学系による多重反射回数を倍増することを特徴とする。
【0025】請求項7の発明によれば、多重反射光学系
による多重反射回数を倍増することにより、多重反射光
学系に閉じ込めたレーザービームを中性粒子ビームと高
強度に反応させることができる。
【0026】請求項8の発明は、請求項1または2記載
の中性原子ビーム光電離装置において、レーザービーム
発生装置を複数直列に設置する一方、これらのレーザー
ビーム発生装置に発振ビームを入射させるパルスレーザ
ー発振器と、このパルスレーザー発振器の発振繰り返し
数を可変するタイミング制御装置とを設けたことを特徴
とする。
【0027】請求項8の発明によれば、レーザービーム
発生装置からのレーザービーム発振繰り返し数を多重化
することにより、多重反射光学系に高出力のレーザービ
ームを閉じ込める時間を容易に調整することができ、効
率の高い荷電変換が可能となる。
【0028】請求項9の発明は、請求項1記載の中性原
子ビーム光電離装置において、レーザービーム発生装置
は、紫外域でパルス発振する窒素レーザーおよびエキシ
マレーザーのいずれかであることを特徴とする。
【0029】請求項10の発明は、請求項1記載の中性
原子ビーム光電離装置において、レーザービーム発生装
置は、可視域でパルス発振する金属蒸気レーザーである
ことを特徴とすることを特徴とする。
【0030】請求項9および請求項10の発明によれ
ば、レーザービーム発生装置は、紫外域でパルス発振す
る窒素レーザーおよびエキシマレーザーのいずれかであ
ったり、可視域でパルス発振する金属蒸気レーザーであ
るため、装置としての汎用性を向上させることができ
る。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0032】[第1実施形態]図1は本発明に係る中性
原子ビーム光電離装置の第1実施形態を示す構成図であ
る。なお、従来の構成と同一または対応する部分には、
図5と同一の符号を用いて説明する。
【0033】図1において、本実施形態の中性原子ビー
ム光電離装置は、高いピーク出力のレーザーパルス光を
発生させるレーザービーム発生装置としてのパルスレー
ザー装置11と、このパルスレーザー装置11から発生
したレーザーパルス光のパルス波形を整形する波形整形
機構12と、互い対向して設置され、時間空間的に整形
されたレーザーパルス光を多重回反射させ、H0 ビーム
(中性粒子ビーム)の入射に合わせて反応させるレーザ
ービームを閉じ込める多重反射光学系としての多重反射
ミラー13a,13bと、これら多重反射ミラー13
a,13bを同時に移動可能とし、H0 ビームと交差す
るレーザービームの入射角を変化させる入射角変更機構
14とを具備している。
【0034】本実施形態において、パルスレーザー装置
11には、H0 ビームエネルギーが1.5GeV程度の
場合、可視域でパルス発振する金属蒸気レーザーである
銅蒸気レーザーが用いられ、これ以外に金(Au)また
はマンガン(Mn)などの金属蒸気レーザーを使用して
もよい。また、H0 ビームエネルギーが0.8GeV程
度の場合には、紫外域でパルス発振する窒素レーザーま
たはエキシマレーザー(XeF、XeCl、KrF,A
rFなど)を使用してもよい。
【0035】さらに、多重反射ミラー13a,13bお
よび入射角変更機構14には、例えばアームに多重反射
ミラー13a,13bを対向して配置し、このアームを
モータなどの駆動機構により回転駆動させるものが用い
られる。そして、これ以外に、電動ミラーホルダーを用
いてH0 ビームと交差するレーザービームの入射角を変
更するようにしてもよい。
【0036】本実施形態では、図5に示す中性原子ビー
ム光電離装置と同様に、H- ビームを生成するH- イオ
ン源1と、このイオン源1により生成されたH- ビーム
を加速する線形加速器群2と、これら線形加速器群2に
より加速されたH- ビームから電子を取り除いてH0
ームに中性化させる中性化アンジュレータ3と、多重反
射ミラー13a,13bにより励起されたH*ビームを
電離させる電離用アンジュレータ7とを備えている。
【0037】次に、本実施形態の作用を説明する。
【0038】まず、H- イオン源1によりH- ビームを
生成させ、このイオン源1で生成されたH- ビームを線
形加速器群2によって加速し、代表的に1.5GeV程
度まで加速させる。この加速されたH- ビームを、強い
交番磁場を生成する中性化アンジュレータ3内に通過さ
せる。すると、この強い交番磁場によりH- ビームから
電子が取り除かれ、中性化されH0 ビームに変換され
る。
【0039】一方、パルスレーザー装置11により高出
力のレーザーパルス光を発生させる。通常、このレーザ
ーパルス光は幅が狭過ぎたり、波形が乱れたりしている
ので、波形整形機構12によりパルス幅を広げ、ピーク
出力を平均化させる処理を行う。例えば、レーザーパル
ス幅が9nsec程度の場合、この元のレーザーパルス
光をハーフミラーで2ビームに分割し、そのうちの一つ
のビームに光路差を付加し、光学遅延させた後に両者を
合成させれば、パルス幅18nsecのピークパルスの
1/2のビームが生成される。
【0040】次に、このように波形整形されたレーザー
ビームを互いに対向配置させた多重反射ミラー13a,
13bに入射させる。これらの多重反射ミラー13a,
13b内では、例えば、多重反射ミラー13aと13b
間の距離を3m程度に決めた場合、レーザーパルス光
は、3nsec当たり1m進むので、多重反射ミラー1
3a,13b間に常にレーザービームが存在し、レーザ
ーパルス幅×反射回数だけレーザーパルス光はH0 ビー
ムと衝突する。例えば、反射回数200回の場合、レー
ザーパルス幅は18nsecであるから、3.6μse
c間、レーザーパルス光は、H0 ビームと反応し続け
る。
【0041】ここで、多重反射ミラー13a,13bの
反射率による損失は、実現可能なイオンスパッタ蒸着法
を用いた反射鏡の場合、99.8%程度であるから、2
00回ミラーで反射した場合のレーザービーム強度は9
9.8200 =0.67倍となり減衰は少ない。
【0042】ところで、本実施形態では、ドップラー効
果を利用してレーザー波長を選択するため、H0 ビーム
とレーザービームとの交差角が異なると、波長がずれる
可能性がある。以下にその交差角を計算する。
【0043】振動数nの光源から出射した光を光源と相
対的に、光の進行方向と角度θをなす方向に速さvで移
動する人が観測する振動数n′は、光速をcとし、v/
c=β(光速との比)とすると、
【数1】 ここで、光と観測者の方向が異なる(正面入射)の場
合、
【数2】 したがって、必要レーザー波長λは、中性原子ビームの
吸収波長をλ′とした場合、
【数3】 となる。
【0044】そのため、H0 ビームとレーザービームと
の交差角θを変えれば、必要レーザー波長は(3)式の
通りに調整することができる。したがって、多重反射ミ
ラー13a,13bを対向配置させたまま、H0 ビーム
を中心として回転させることにより、上記交差角θが変
化することとなって、必要レーザー波長を調整すること
ができる。
【0045】例えば、H0 ビームのエネルギーが1.6
GeVのとき、H0 ビームのライマンβ吸収波長λ′=
532nmであるが、入射レーザー光の波長がこの波長
より短ければ、交差角θを大きくして(3)式を満足す
るような交差角θとなったとき、レーザー波長は吸収さ
れて励起され、H*ビームとなる。このH*ビームを交
番磁界からなる電離用アンジュレータ7を通過させる
と、水素原子内の高励起レベルに励起された電子が容易
に外れ電離してH+ ビームとなる。
【0046】このように本実施形態によれば、パルスレ
ーザー装置11を使用するため、ピークパワーの大きい
レーザーを使用することができる。例えば、銅蒸気レー
ザーの場合、通常発振パルス幅60nsec、発振繰り
返し数6kHzで動作可能である。したがって、平均出
力500Wクラスの銅蒸気レーザーの場合、511nm
の発振成分は500×3/5=300Wとなり、ピーク
出力は、300/6000×60×10−9=834k
Wとなる(銅蒸気レーザーの場合、発振出力は511n
mのグリーン成分と、578nmのイエロー成分が同時
発振し、その強度比は3:2である。)。但し、レーザ
ーパルス波形は、半値幅30nsec、全幅60nse
cのガウス波形であり、レーザーピーク強度が時間と共
に変化する。
【0047】そこで、波形整形機構12によってこの波
形を、フラットトップ形状とする。具体的には、レーザ
ービームをビームスプリッタで分割し、そのうちの一方
に光学的遅延光路を設けて時間を遅らせた後、元のビー
ムと合成する。このようにすると、パルス幅60nse
cでほぼビーム強度が一定のビームが得られる。
【0048】このレーザービームを10m離して対向配
置させた多重反射ミラー13a,13bに入射させ、2
00回程度反射させると、この多重反射ミラー13a,
13b内に最低でも834×0.998200 =559k
Wのビーム強度が、30nsec×200回=6μse
cの間、閉じ込められることになる。
【0049】したがって、レーザービームとH0 ビーム
との同期をとることにより、この高強度のレーザービー
ムがH0 ビームと反応することにより、H0 ビームから
励起状態粒子であるH*ビームに変換される効率が飛躍
的に向上し、100〜300W程度の出力であった従来
例より3桁高い出力のレーザービームをH0 ビームと反
応させることができる。
【0050】以上のように本実施形態によれば、レーザ
ービーム発生装置11から発生したレーザービームを多
重反射ミラー13a,13bにより多重回反射させ、か
つこのレーザービームをH0 ビームの入射に合わせて反
応させるようにしたので、H 0 ビームが存在するときに
は、常に高強度のレーザービームが多重反射ミラー13
a,13b内にH0 ビームと対向するように閉じ込めら
れるので、高出力のレーザービームを安定して供給する
ことができる。
【0051】また、本実施形態によれば、波形整形機構
12を設けたことにより、強度がほぼ一定で高強度のレ
ーザーパルス光を光励起ないし電離に十分な波形に整形
することができる。
【0052】さらに、本実施形態によれば、H0 ビーム
のエネルギーが変化したときには、入射角変更機構14
によってレーザービームとH0 ビームとの交差角を変化
させ、H0 ビーム吸収波長のドップラーシフトにレーザ
ービームを同調させることにより、中性粒子ビームをH
*ビームに変換することができ、ひいては安定してH +
ビームに変換することができる。
【0053】そして、パルスレーザー装置11は、紫外
域でパルス発振する窒素レーザーおよびエキシマレーザ
ーのいずれかを使用したり、可視域でパルス発振する金
属蒸気レーザーを使用することにより、装置としての汎
用性を向上させることができる。
【0054】なお、上記実施形態では、レーザービーム
発生装置としてパルスレーザー装置11を用いたが、こ
れに限らず色素レーザービーム発生装置を使用してもよ
い。この色素レーザービーム発生装置を使用した場合に
は、H+ ビームの波長に一致させるようにレーザービー
ムの波長を容易に変更することができるため、入射角変
更機構14が不要になる。
【0055】また、上記実施形態では、多重反射光学系
として多重反射ミラー13a,13bを用いたが、これ
に限らず例えばコーナーキューブを使用してもよい。
【0056】[第2実施形態]図2は本発明に係る中性
原子ビーム光電離装置の第2実施形態を示す概略図であ
る。
【0057】本実施形態では、前記第1実施形態におけ
るパルスレーザー装置11に代えて、複数(2台)直列
に設置したパルスレーザー装置11a,11bを有し、
これらのパルスレーザー装置11a,11bのうちのパ
ルスレーザー装置11aに発振ビームを入射させるパル
スレーザー発振器15を接続し、このパルスレーザー発
振器15およびパルスレーザー装置11a,11bにタ
イミング制御装置16を接続してパルスレーザー発振器
15の発振繰り返し数を可変するようにしたものであ
る。
【0058】すなわち、本実施形態では、複数のパルス
レーザー装置11a,11b、パルスレーザー発振器1
5およびタイミング制御装置16によりパルスレーザー
装置からの発振繰り返し数を多重化し、これらと多重反
射ミラー13a,13bとを組み合わせることにより、
高出力のレーザービームを閉じ込める時間を調整し易く
したものである。
【0059】次に、本実施形態の作用を説明する。
【0060】まず、発振繰り返し数が可変であるパルス
レーザー発振器15を用意し、例えば銅蒸気レーザーを
例にとった場合、この発振繰り返し数を12kHzとす
る。この発振ビームを2台直列に設置されたパルスレー
ザー装置11a,11bに入射させる。すると、これら
パルスレーザー装置11a,11bは高出力なため、発
振繰り返し数は6kHzに制限される。
【0061】そこで、12kHzで発振しているパルス
レーザー発振器15の第1のレーザーパルス光がパルス
レーザー装置11aを通過する瞬間、タイミング制御装
置16により、このパルスレーザー装置11aを動作さ
せ、レーザーパルス光を増幅させる。次に、パルスレー
ザー発振器5の次のレーザーパルス光がパルスレーザー
装置11aを通過するときは、パルスレーザー装置11
aは次の増幅に備えた準備段階にあるため、そのレーザ
ーパルス光を素通しさせる。このレーザーパルス光がパ
ルスレーザー装置11bに入射した瞬間、このパルスレ
ーザー装置11bを動作させれば、レーザーパルス光は
増幅される。
【0062】このような動作を繰り返して行うことによ
り、12kHzで動作するピークパワーの高いレーザー
パルス光が得られる。このレーザーパルス光を前述した
多重反射ミラー13a,13b間に導けば、6μsec
のパルス幅のレーザービームが12kHz間隔で得られ
ることになる。
【0063】このように本実施形態によれば、複数直列
にパルスレーザー装置11a,11bを設置し、これら
のパルスレーザー装置11a,11bに発振ビームを入
射させるパルスレーザー発振器15と、このパルスレー
ザー発振器15の発振繰り返し数を可変するタイミング
制御装置16とを設け、レーザーパルス幅と発振間隔を
任意に調整することにより、レーザーパルス光をH0
ームの入射間隔に適合させることで、効率の高い荷電変
換が可能になる。
【0064】[第3実施形態]図3は本発明に係る中性
原子ビーム光電離装置の第3実施形態における波形整形
機構を示す概略図である。
【0065】本実施形態の波形整形機構は、レーザーパ
ルス光を2分割する第1のハーフミラー17aと、この
ハーフミラー17aを経た2つの光路のいずれか一方に
設置した光学的遅延光路18と、ハーフミラー17aお
よび光学的遅延光路18をそれぞれ透過した波形を合成
する第2のハーフミラー17bとを備えたものである。
【0066】すなわち、本実施形態では、パルスレーザ
ー装置11のパルス波形を整形し、ある時間間隔におけ
るレーザー強度分布を一定にするためのものである。
【0067】次に、本実施形態の作用を説明する。
【0068】通常、パルスレーザー装置11の出力波形
は、図3に示すように、ガウス波形となる。この波形を
第1のハーフミラー17aを透過させて2分割し、一方
の光路に光学的遅延光路18を設け、この光学的遅延光
路18を透過した後、再び第2のハーフミラー17bで
合成する。
【0069】したがって、光学的遅延光路18の光路長
を調整すれば、図3に示すように波形が時間的にオーバ
ーラップされ、時間中心部の強度が一定となる。よっ
て、このような光学的遅延光路18をさらに多重化すれ
ば、時間的にフラットトップの強度分布波形を作成する
ことができる。
【0070】[第4実施形態]図4は本発明に係る中性
原子ビーム光電離装置の第4実施形態を示す概略図であ
る。なお、前記第1実施形態と同一の部分には、同一の
符号を付して説明する。
【0071】本実施形態では、多重反射ミラー13a,
13bの近傍に、垂直偏向を透過しかつ水平偏向を反射
する偏向反射ミラー19と、多重反射ミラー13a,1
3bで多重回反射したレーザービームを反射する全反射
ミラー20と、垂直偏向を水平偏向にかつ水平偏向を垂
直偏向にそれぞれ変換する位相板21とを設け、多重反
射ミラー13a,13bによる多重反射回数を倍増する
ものである。
【0072】すなわち、本実施形態では、パルスレーザ
ー装置11のレーザーパルス波形を波形整形機構12に
よりフラットトップに整形した後、このレーザーパルス
光を最小限の多重反射ミラー13a,13bで閉じ込
め、高強度長時間のレーザービームを中性原子ビームH
0 と反応させるためのものである。
【0073】次に、本実施形態の作用を説明する。
【0074】まず、レーザービームを垂直偏光させてお
いて、そのレーザービームを垂直偏光は透過しかつ水平
偏光は反射する偏光反射ミラー19を透過させた後、多
重反射ミラー13a,13bに入射させて多重回反射す
る。そして、多重回反射した後に出射したレーザービー
ムを全反射ミラー20により反射させる。
【0075】次いで、このレーザービームを垂直偏光が
透過すると水平偏光に変換させる位相板21に通した
後、それを偏光反射ミラー19に入射させる。このと
き、位相板21によってレーザービームは水平偏光に変
換されており、偏光反射ミラー19で反射される。
【0076】したがって、レーザービームを入射レーザ
ービームの光路上をトレースするように全反射ミラー2
0および偏光反射ミラー19を位置調整すると、一回目
にH 0 ビームと反応して通過してきたレーザービームは
もう1度、多重反射ミラー13a、13bを伝播し、H
0 ビームを再度励起する。但し、このレーザービーム
は、今度は水平偏光であるため、位相板21を透過する
と垂直偏光となり、今度は偏光反射ミラー19を透過し
た後、ビームダンパー22に入射して吸収されることと
なる。
【0077】いま、レーザービームの光パルス幅を、多
重反射ミラー13a,3bを丁度往復する時間に調整し
ておけば、レーザービームがこの多重反射ミラー13
a,13b間を伝播している間、H0 ビームと反応し続
けることになる。例えば、多重反射ミラー13a,13
bの間隔を10m、レーザービームのフラットトップ部
分の時間を60nsecとし、多重反射ミラー13a,
13b間で100回の反射が行われているとすると、光
は1m伝播するのに3nsecかかることから、一旦レ
ーザービームをこの系に入射させると、3×10×10
0×2=6,000nsecつまり、6μsecの間、
レーザービームはH0 ビームと高強度で反応し続けるこ
ととなる。
【0078】このように本実施形態によれば、多重反射
ミラー13a,13bによる多重反射回数を倍増するこ
とにより、多重反射ミラー13a,13bに閉じ込めた
レーザービームをH0 ビームと高強度に反応させること
ができる。その結果、多重反射ミラーの数を半減させる
ことが可能となる。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜3の発
明によれば、中性粒子ビームが存在するときには、常に
高強度のレーザービームが多重反射ミラー内に中性粒子
ビームに対向するように閉じ込められるので、高出力の
レーザービームを安定して供給することができる。
【0080】請求項4の発明によれば、波形整形機構を
設けたことにより、強度がほぼ一定で高強度のレーザー
パルス光を光励起ないし電離に十分な波形に整形するこ
とができる。
【0081】請求項5の発明によれば、光学的遅延光路
の光路長を調整すると、波形が時間的にオーバーラップ
されるので、時間中心部の強度が一定となる。
【0082】請求項6の発明によれば、中性粒子ビーム
のエネルギーが変わったとき、入射角変更機構によりレ
ーザービームと中性粒子ビームとの交差角を変化させ、
中性粒子ビーム吸収波長のドップラーシフトにレーザー
ビームを同調させることにより、中性粒子ビームをH*
ビームに変換することができ、ひいては安定してH+
ームに変換することができる。
【0083】請求項7の発明によれば、多重反射光学系
による多重反射回数を倍増することにより、多重反射光
学系に閉じ込めたレーザービームを中性粒子ビームと高
強度に反応させることができる。その結果、多重反射光
学系の数を半減させることが可能となる。
【0084】請求項8の発明によれば、レーザービーム
発生装置からのレーザービーム発振繰り返し数を多重化
することにより、多重反射光学系に高出力のレーザービ
ームを閉じ込める時間を容易に調整することができ、効
率の高い荷電変換が可能となる。
【0085】請求項9および請求項10の発明によれ
ば、レーザービーム発生装置は、紫外域でパルス発振す
る窒素レーザーおよびエキシマレーザーのいずれかであ
ったり、可視域でパルス発振する金属蒸気レーザーであ
るため、装置としての汎用性を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る中性原子ビーム光電離装置の第1
実施形態を示す構成図。
【図2】本発明に係る中性原子ビーム光電離装置の第2
実施形態を示す概略図。
【図3】本発明に係る中性原子ビーム光電離装置の第3
実施形態における波形整形機構を示す概略図。
【図4】本発明に係る中性原子ビーム光電離装置の第4
実施形態を示す概略図。
【図5】従来の中性原子ビーム光電離装置を示す構成
図。
【符号の説明】
1 H- イオン源 2 線形加速器群 3 中性化アンジュレータ 7 電離用アンジュレータ 11 パルスレーザー装置 12 波形整形機構 13a,13b 多重反射ミラー(多重反射光学系) 14 入射角変更機構 15 パルスレーザー発振器 16 タイミング制御装置 17a 第1のハーフミラー 17b 第2のハーフミラー 18 光学的遅延光路 19 偏光反射ミラー 20 全反射ミラー 21 位相板 22 ビームダンパー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金正 倫計 茨城県那珂郡東海村白方字白根2番地の4 日本原子力研究所 東海研究所内 (72)発明者 木村 博信 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 小林 徳康 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 生田 栄 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 東 芝変電機器テクノロジー株式会社内 (72)発明者 大西 嘉道 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 Fターム(参考) 2G085 AA03 AA13 BA04 BA11 BE10 CA06 CA30 DA01 DA04 DA10 DB08 5F072 AA03 AA04 AA06 AC02 JJ04 JJ05 JJ20 KK05 KK11 KK12 QQ02 RR03 RR05 SS06

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 H- ビームを中性粒子ビームに中性化
    し、この中性粒子ビームをH+ ビームに荷電変換する中
    性原子ビーム光電離装置において、レーザービームを発
    生させるレーザービーム発生装置と、この発生したレー
    ザービームを多重回反射させ、かつこのレーザービーム
    を前記中性粒子ビームの入射に合わせて反応させる多重
    反射光学系とを備えたことを特徴とする中性原子ビーム
    光電離装置。
  2. 【請求項2】 H- ビームを中性粒子ビームに中性化
    し、この中性粒子ビームをH+ ビームに荷電変換する中
    性原子ビーム光電離装置において、色素レーザービーム
    を発生させる色素レーザービーム発生装置と、この発生
    した色素レーザービームを多重回反射させ、かつこの色
    素レーザービームを前記中性粒子ビームの入射に合わせ
    て反応させる多重反射光学系とを備えたことを特徴とす
    る中性原子ビーム光電離装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の中性原子ビーム
    光電離装置において、多重反射光学系は、互いに対向し
    て配置された多重反射ミラーであることを特徴とする中
    性原子ビーム光電離装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載の中性原子ビーム
    光電離装置において、レーザービーム発生装置から発生
    するレーザービームは、レーザーパルス光であって、こ
    のレーザーパルス光のパルス波形を整形する波形整形機
    構を設けたことを特徴とする中性原子ビーム光電離装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の中性原子ビーム光電離装
    置において、波形整形機構は、レーザーパルス光を2分
    割する第1のハーフミラーと、このハーフミラーを経た
    2つの光路のいずれかに設置した光学的遅延光路と、前
    記第1のハーフミラーおよび前記光学的遅延光路をそれ
    ぞれ透過した波形を合成する第2のハーフミラーとを備
    えたことを特徴とする中性原子ビーム光電離装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の中性原子ビーム光電離装
    置において、多重反射光学系を同時に移動可能とし、か
    つ中性粒子ビームと交差するレーザービームの角度を変
    更可能な入射角変更機構を備えたことを特徴とする中性
    原子ビーム光電離装置。
  7. 【請求項7】 請求項1または2記載の中性原子ビーム
    光電離装置において、多重反射光学系に、垂直偏向を透
    過しかつ水平偏向を反射する偏向反射ミラーと、垂直偏
    向を水平偏向にかつ水平偏向を垂直偏向にそれぞれ変換
    する位相板とを設け、前記多重反射光学系による多重反
    射回数を倍増することを特徴とする中性原子ビーム光電
    離装置。
  8. 【請求項8】 請求項1または2記載の中性原子ビーム
    光電離装置において、レーザービーム発生装置を複数直
    列に設置する一方、これらのレーザービーム発生装置に
    発振ビームを入射させるパルスレーザー発振器と、この
    パルスレーザー発振器の発振繰り返し数を可変するタイ
    ミング制御装置とを設けたことを特徴とする中性原子ビ
    ーム光電離装置。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の中性原子ビーム光電離装
    置において、レーザービーム発生装置は、紫外域でパル
    ス発振する窒素レーザーおよびエキシマレーザーのいず
    れかであることを特徴とする中性原子ビーム光電離装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の中性原子ビーム光電離
    装置において、レーザービーム発生装置は、可視域でパ
    ルス発振する金属蒸気レーザーであることを特徴とする
    ことを特徴とする中性原子ビーム光電離装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003046173A (ja) * 2001-07-30 2003-02-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd レーザ装置、波長変換素子、レーザ発振器、波長変換装置およびレーザ加工方法
JP2007007644A (ja) * 2005-06-07 2007-01-18 Vladimir Yakovlevich Shiripov ディスプレイ製造におけるシャドウマスクの洗浄方法(変形)および装置

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