JP2000243567A - 有機電界発光素子 - Google Patents

有機電界発光素子

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JP2000243567A
JP2000243567A JP11038747A JP3874799A JP2000243567A JP 2000243567 A JP2000243567 A JP 2000243567A JP 11038747 A JP11038747 A JP 11038747A JP 3874799 A JP3874799 A JP 3874799A JP 2000243567 A JP2000243567 A JP 2000243567A
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organic
cathode
layer
light emitting
metal compound
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JP11038747A
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Hisayoshi Fujikawa
久喜 藤川
Hideki Hosokawa
秀記 細川
Tomohiko Mori
朋彦 森
Masahiko Ishii
昌彦 石井
Seiji Tokito
静士 時任
Yasunori Taga
康訓 多賀
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Toyota Central R&D Labs Inc
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    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K50/00Organic light-emitting devices
    • H10K50/80Constructional details
    • H10K50/805Electrodes
    • H10K50/82Cathodes
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K50/00Organic light-emitting devices
    • H10K50/10OLEDs or polymer light-emitting diodes [PLED]
    • H10K50/17Carrier injection layers
    • H10K50/171Electron injection layers

Abstract

(57)【要約】 【課題】 陰極から有機層に効率的に電子を注入可能で
かつ再現性よく作製可能な有機EL素子を実現する。 【解決手段】 基板10上に陽極12、有機層として正
孔輸送層14および発光層16、陰極20がこの順に形
成され、発光層16の陰極20との界面には電子注入材
料18が金属陰極材料中に島状に点在した混合領域22
が形成され、島状の電子注入材料18によって有機層の
界面を部分的に覆う。電子注入材料18は、アルカリ金
属の化合物またはアルカリ土類金属の化合物を含み、陽
極12の形成された基板10上に真空蒸着により正孔輸
送層14および発光層16を形成した後、アルカリ金属
またはアルカリ土類金属の化合物材料と、金属陰極材料
とを同時に真空蒸着することにより発光層16上に形成
する。陰極全体に電子注入材料18が分散する構成も適
用可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、陽極、有機発光
層および陰極を備える有機電界発光素子(以下有機EL
素子という)に関し、特にこの有機EL素子の有機発光
層と陰極との界面における構造に関する。
【0002】
【従来の技術】基板上に陽極、有機化合物の発光層、陰
極がこの順に形成され、有機発光層に陽極から正孔、陰
極から電子を注入し、有機層中でこの正孔と電子が再結
合することで発光を起こす有機EL素子が知られてお
り、次世代の平面表示装置や平面光源などとして注目さ
れている。
【0003】また、例えば特開平9−17574号など
には、有機発光層への正孔注入効率を高めるために陽極
と有機発光層との間に正孔輸送層を設け、また有機発光
層への電子注入効率を高めるために陰極と有機発光層と
の間に電子注入層を設けることが開示されている。
【0004】図17は、従来知られた有機電界発光素子
の構成を示している。基板40上には、ITO(Indium
Tin Oxide)等からなる透明な陽極30、有機化合物か
らなる正孔輸送層32、有機化合物からなる発光層3
4、電子注入層36、金属陰極38がこの順に形成され
ている。電子注入層36としては、アルカリ金属やアル
カリ土類金属などの化合物、例えばフッ化リチウム(L
iF)、フッ化バリウム(BaF2)、フッ化マグネシ
ウム(MgF2)、酸化マグネシウム(MgO)などの
誘電体を用い、電子輸送性有機化合物層と陰極38との
間にこれを極めて薄く(0.5〜1.0nm)形成し、
陰極38からの電子注入障壁を低下させ低電圧駆動を実
現している。
【0005】このような素子では、誘電体(電子注入層
36)が陰極38と有機化合物層の間に存在することに
より、誘電体に接する有機化合物のエネルギー準位(バ
ンド構造)が変化し、陰極38からの電子注入が容易に
なると解釈されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図17のよう
に電子注入層36と陰極38から構成される二層型陰極
構造においては、電子注入層36の最適膜厚が0.5n
mと極めて薄く、このような薄い電子注入層を有機化合
物上へ均一な膜厚で形成することが難しい。電子注入層
を真空蒸着する際に、基板温度、真空度や堆積速度を厳
密に制御しないと均一な層状にならないためである。従
って、このような電子注入層36を用いた素子は、素子
作製の再現性に乏しいといった問題がある。
【0007】また、図18のような素子構造も知られて
いる。この有機EL素子では、有機化合物層に金属酸化
物や金属塩をドーピングしてドーピング層を形成し、金
属イオンの電子を発光層34に供与することで、有機化
合物層のLUMOレベルを低下させ、陰極金属からの電
子注入効率を改善させている。
【0008】しかし、有機化合物中にドーピングされた
金属酸化物や金属塩は、有機EL素子中に発生する非常
に強い電界と電流で、正孔輸送層と発光層の界面までマ
イグレーションしてしまう。その結果、非発光中心にな
ったり、正孔輸送層と発光層の接合を破壊し、素子の劣
化を早める原因となるという問題がある。
【0009】本発明は、有機化合物からなる発光層への
電子注入効率を高めると共に、容易かつ再現性良く製造
可能な有機EL素子を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、基板上に陽極、発光層を含む有機層、およ
び陰極がこの順に積層されて構成される有機電界発光素
子であって、前記有機層と前記陰極との界面をアルカリ
金属化合物またはアルカリ土類金属化合物によって部分
的に覆うことを特徴とする。
【0011】さらに本発明の別の観点における特徴は、
基板上に陽極、発光層を含む有機層、および陰極がこの
順に積層されて構成される有機電界発光素子であって、
前記有機層と前記陰極との界面が極性の強い電子注入材
料によって部分的に覆われていることである。
【0012】以上のように、本発明では電子注入材料
(例えば、アルカリ金属の化合物またはアルカリ土類金
属の化合物)が、陰極と有機材料層との界面を部分的に
覆う。このような構成とすることで、金属陰極と有機層
の障壁高さが最も低下し、金属陰極から有機層への電子
注入効率が改善される。これは、アルカリ金属化合物や
アルカリ土類金属化合物など、極性の強い電子注入材料
を島状に偏在させて有機層表面を覆うことで、金属陰極
材料と有機層とが直接接している界面にこの島状の電子
注入材料の極性が影響を及ぼし、金属陰極材料側と有機
層側とに電荷が誘起され、金属陰極から有機層への電子
の注入が行われやすくなるためである。
【0013】有機層の表面を部分的に覆うように偏在し
たアルカリ金属化合物またはアルカリ土類金属化合物
は、例えば、有機層上に金属陰極材料と、アルカリ金属
またはアルカリ土類金属の化合物とを同時に蒸着するこ
とで、有機層上に島状に形成できる。このように蒸着形
成されるアルカリ金属化合物またはアルカリ土類金属化
合物は、金属陰極材料中に点在するよう分散し有機層の
表面を部分的に覆う。このような島状構造であれば、有
機層上に薄い均一な層を形成する場合と異なり、再現性
良く有機層表面に形成できる。また、有機層中へ金属化
合物をドーピングする場合と異なり、同時蒸着した金属
陰極の柱状構造中にアルカリ金属化合物が析出した状態
となり、高電界や電流印加時にも安定に存在することが
できる。
【0014】本発明の他の特徴は、基板上に陽極、発光
層を含む有機層、および陰極がこの順に積層されて構成
される有機電界発光素子であって、前記有機層と前記陰
極との界面がアルカリ金属化合物またはアルカリ土類金
属化合物によって部分的に覆われていると共に、前記陰
極が金属陰極材料中にアルカリ金属化合物またはアルカ
リ土類金属化合物が島状に分散して構成されていること
である。
【0015】また、上記アルカリ金属化合物としては、
アルカリ金属を含んでいればどのような化合物、複合化
合物でもよい。例えば、アルカリ金属であるLi、K、
Ca、Cs、Rbのフッ化物、酸化物、塩化物、硫化物
のどれでもよい。
【0016】更に、上記アルカリ土類金属化合物として
は、アルカリ土類金属を含んでおればいずれの化合物、
複合化合物でもよい。例えば、アルカリ土類金属である
Mg、Ca、Sr、Baのフッ化物、酸化物、塩化物、
硫化物のどれでもよい。
【0017】陰極の主原料となる金属陰極材料として
は、例えば、AlやAgなどが利用できる他、Au、C
u、Crなどの金属が利用可能で、さらには、ITOや
ZnO等の透明電極を用いてもよい。また、陰極の膜厚
は、50nm〜10000nmの範囲であればよい。
【0018】次に、陰極と有機層の界面を部分的に覆う
島状のアルカリ金属化合物またはアルカリ土類金属化合
物は、有機層に対する被覆率が100%未満となるよう
に形成されればよく、例えば0.01%以上99%以下
程度であればよい。
【0019】また陰極と有機層との界面又は陰極中又は
その両方において、金属陰極材料中のアルカリ金属化合
物またはアルカリ土類金属化合物の混合量は、例えば
0.01%以上で、金属陰極としての抵抗率が適正上限
を超えないように約50%以下とすることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いてこの発明の好
適な実施の形態(以下実施形態という)について説明す
る。
【0021】[実施形態1]図1は、本発明の実施形態
1に係る有機EL素子の概略図を示している。本実施形
態1において、有機EL素子は、基板10上に陽極1
2、有機層として正孔輸送層14および発光層16、陰
極20がこの順に形成されている。発光層16の陰極2
0との界面には、電子注入材料18が金属陰極材料中に
島状に偏析した混合領域22が形成され、電子注入材料
18によって有機層の界面が部分的に覆われている。ま
た、この島状の電子注入材料18は、アルカリ金属の化
合物またはアルカリ土類金属の化合物を含んでいる。
【0022】電子注入材料18が島状に点在する混合領
域22は、陽極12の形成された基板10上に真空蒸着
にて有機化合物材料を用いて正孔輸送層14および発光
層16を形成した後、続けてアルカリ金属化合物材料ま
たはアルカリ土類金属化合物材料と、金属陰極材料とを
同時に真空蒸着することで形成できる。蒸着によって形
成した混合領域22では、金属陰極材料が柱状構造とな
りその粒界に電子注入材料18が偏析する構造となる。
このような混合領域22を形成した後、アルカリ金属化
合物材料またはアルカリ土類金属化合物材料の蒸着を止
め、金属陰極材料のみを用いて蒸着を行うことで、図1
のように混合領域22上に、陰極20が形成される。
【0023】図2は、従来のように有機層上に電子注入
層を形成した場合のモデルと、本実施形態1のように発
光層と陰極との界面に電子注入材料が島状に点在してい
る場合におけるモデルを示している。電子注入材料とし
てアルカリ金属化合物、例えば酸化リチウム(Li
2 O)を用いた場合において、図2(a)のように従来
の有機層上に層状にLi2 Oを堆積すると、極性の強い
Li2 O分子がその極性を互いにキャンセルするように
配列し、Li2 O層全体としての極性はなくなる。
【0024】これに対して、図2(b)のように有機層
上に極性の強いLi2 Oを島状に点在させた場合、島の
内部領域では、周りが他のLi2 O分子が取り囲まれ、
互いの極性がキャンセルされるが、島の境界では、金属
陰極材料(例えばAl)と、有機層と、電子注入材料で
あるLi2 Oとが互いに接した3重点が形成される。こ
の3重点領域では、島内部領域に比べてLi2 O分子同
士が接する部分が少なく、極性が強いまま維持される。
そして、この極性の効果がクーロン力のために金属陰極
材料Alと有機層とが接している部分まで効果を及ぼ
す。金属陰極材料Alと、有機層とが直接接している
と、電子注入の妨げとなるバンドギャップの広い誘電体
(Li2 O)がないため、金属陰極材料Alと有機層と
の間に電荷が誘起されやすく、界面での電気的な障壁高
さが低くなり、有機層に電子が注入されやすくなる。
【0025】電子注入材料としてアルカリ土類金属化合
物を用いた場合にも、上記図2(a)、(b)と同様の
結果になる。つまり、アルカリ土類金属化合物(例えば
BaF2 )を層状に堆積した場合には、極性の強いBa
2 分子が極性をキャンセルするように配列し、BaF
2 層全体としての極性はなくなる。これに対して、有機
層上にBaF2 を島状に点在させることにより、島の境
界部分において金属陰極材料Alと有機層とBaF2
接する3重点が形成され、BaF2 の極性が強いまま維
持される。そして、極性の効果が、クーロン力のため金
属陰極材料Alと有機層が直接接している部分まで効果
を及ぼし、結果としてより効果的にAlと有機層に電荷
が誘起され、界面での電気的な障壁高さが低くなり、電
子が注入されやすくなる。
【0026】以上のように、有機層と陰極との界面に、
極性の強い電子注入材料(アルカリ金属化合物またはア
ルカリ土類金属化合物)を点在させることで、電子注入
材料の有する極性により、陰極側がマイナス、有機層側
がプラスに帯電する。更にこの帯電の効果によって、界
面の真空順位のシフトが起こり、障壁高さが低下して、
効果的に電子が有機層に注入され、低い電圧で駆動が可
能な有機EL素子が得られる。さらに、素子で発熱する
ジュール熱が少なくなり、素子の長寿命化が図られる。
【0027】本実施形態1において、陰極20の材料と
しては、例えば、一般的なAlやAgなどが利用できる
他、Au、Cu、Crなどの金属が利用可能であり、そ
の他ITOやZnO等の透明電極を用いてもよい。ま
た、混合領域22を含む陰極20の厚さは、50nm〜
10000nm程度の範囲であればよい。
【0028】混合領域22において島状に分散される電
子注入材料として、アルカリ金属化合物を採用する場
合、アルカリ金属元素を含んでおればどのような化合
物、複合化合物でもよい。例えば、アルカリ金属である
Li、K、Ca、Cs、Rbのフッ化物、酸化物、塩化
物、硫化物のどれでも採用可能である。また、同じ電子
注入材料としてアルカリ土類金属化合物を採用する場
合、アルカリ土類金属を含んでおればどのような化合
物、複合化合物でもよく、例えば、アルカリ土類金属で
あるMg、Ca、Sr、Baのフッ化物、酸化物、塩化
物、硫化物のどれでも採用可能である。
【0029】陰極20と有機発光層16との界面で点在
する電子注入材料は、有機発光層16の表面に対する被
覆率が100%未満となるように有機発光層16上に形
成されることで効果を有する。例えば発光層16に対す
る被覆率は0.01%以上99%程度以下とすることが
好適である。また、混合領域22中において、金属陰極
材料に対するアルカリ金属化合物またはアルカリ土類金
属化合物の混合量は、0.01%以上で、金属陰極の抵
抗率が適正上限を超えないために約50%以下の範囲と
すればよい。なお、電子注入材料18の被覆率及び金属
陰極材料に対する混合量は、真空蒸着時に金属陰極材料
及び電子注入材料の各堆積速度を調整することにより、
任意の値とすることができる。
【0030】(実施例1−1)上記実施形態1の実施例
1−1について説明する。基板10としては、ガラス基
板、陽極12としてはITOを採用し、有機EL素子の
作製にあたっては、陽極12であるITOが予めパター
ンニングされているガラス基板を用いた。このガラス基
板を有機アルカリ洗浄剤セミコクリーン56(フルウチ
化学社製)、純水、アセトン、エタノールの順で超音波
洗浄した。洗浄後、ITO表面の有機汚染物質を除去す
るために、UVオゾン処理を行い、すばやく蒸着装置に
セットした。
【0031】次に、蒸着装置内に、真空中にて有機層用
のマスクを装着し、カーボンるつぼ加熱により、有機正
孔輸送層14として化学式(1)に示すようなTPTE
(トリフェニルアミン4量体)、有機発光層16として
化学式(2)に示すようなAlq(キノリノールアミン
のAl錯体)をこの順に成膜した。成膜レートは、2〜
6nm/minに設定した。
【0032】
【化1】
【化2】 その後、真空中でマスクを陰極電極用に換え、陰極電極
材料としてAlをPBNルツボから0.1nm/min
の堆積速度で、電子注入材料としてLi2 OをTaボー
トから3nm/minの堆積速度で堆積することで、有
機発光層16上に金属陰極材料中にアルカリ金属化合物
が分散した混合領域22を0.5nmの厚さに形成し
た。次に、Li2 Oの蒸着を止め、Alを混合領域22
の上に10nm/minの堆積速度で160nm蒸着し
た。
【0033】各層の蒸着に際し、真空度は、5×10-7
Torr以下に設定した。なお、素子の発光面積は9m
2 とした。
【0034】以上のようにして得られた素子を構造分析
した結果、有機層のLi2 Oによる被覆率は、50%で
あった。
【0035】また、比較例1−1として、Li2 Oを図
17に示すような層状に0.5nmの厚さに成膜し、そ
の上に陰極としてAlを160nm成膜した素子も作製
した。
【0036】上述の方法で作製した実施例1−1および
比較例1−1にかかる有機EL素子について、十分に窒
素置換したチャンバー内で、注入電流密度と発光輝度、
印加電圧と発光輝度の関係を測定し、発光効率について
も算出した。また、初期輝度が2400cd/m2 にな
るように素子に電流を注入し、輝度の駆動電圧依存性も
測定した。
【0037】評価結果は、図3、図4および図5に示す
とおりである。まず、図3に示す有機EL素子の電流密
度(縦軸)−印加電圧(横軸)特性に関しては、比較例
1−1の有機EL素子に対し、実施例1−1の有機EL
素子では、電流が立ち上がる電圧が3V程度低い。ま
た、図4に示す視感発光効率(縦軸)−電流密度(横
軸)特性に関しては、比較例1−1に対し実施例1−1
の有機EL素子の低電流密度領域における視感発光効率
は1.5倍程度も高く、高電流密度領域でも実施例1−
1の有機EL素子の方が視感発光効率が高い。また、図
5に示す有機EL素子の発光輝度(縦軸)−駆動時間
(横軸)特性に関しては、初期輝度を2400cd/m
2 としたときの輝度の半減寿命が、比較例1−1の素子
が7時間であるのに対し、実施例1−1の素子では18
時間と2倍以上に向上していることが分かる。
【0038】(実施例1−2)本実施例1−2の有機E
L素子は、図1に示す素子の混合領域22の電子注入材
料としてアルカリ土類金属の化合物(BaF2 )を用い
ている。
【0039】また、基板10としては、ガラス基板、陽
極12としてはITOを採用し、有機EL素子の作製に
あたっては、陽極12であるITOが予めパターンニン
グされているガラス基板を用いた。このガラス基板を有
機アルカリ洗浄剤セミコクリーン56(フルウチ化学社
製)、純水、アセトン、エタノールの順で超音波洗浄す
る。洗浄後、ITO表面の有機汚染物質を除去するため
に、UVオゾン処理を行い、すばやく蒸着装置にセット
した。
【0040】次に、蒸着装置内に、真空中にて有機層用
のマスクを装着し、カーボンるつぼ加熱により、有機正
孔輸送層14として上記化学式(1)のTPTE(トリ
フェニルアミン4量体)、有機発光層16として上記化
学式(2)に示すAlq(キノリノールアミンのAl錯
体)をこの順に成膜した。成膜レートは、2〜6nm/
minに設定した。
【0041】次に、真空中にてマスクを陰極電極用に換
え、金属陰極材料としてAlをPBNルツボから0.1
nm/minの堆積速度、電子注入材料としてBaF2
をTaボートから3nm/minの堆積速度で堆積し、
有機発光層16上に、金属陰極材料中にアルカリ土類金
属化合物が分散した混合領域22を0.5nmの厚さに
形成した。
【0042】混合領域22形成後、BaF2の蒸着を止
め、Alを混合領域22の上に10nm/minの堆積
速度で160nm蒸着した。
【0043】各層の蒸着に際し、真空度は、5×10-7
Torr以下に設定した。なお、素子の発光面積は9m
2 とした。
【0044】以上のような条件で作製した素子を構造分
析した結果、有機層のBaF2による被覆率は、50%
であった。
【0045】比較例1−2として、BaF2 を図17の
ような層状に0.5nmの厚さに成膜し、その上に陰極
としてALを160nm成膜した素子も作製した。
【0046】上述の方法で作製した実施例1−2および
比較例1−2にかかる有機EL素子について、十分に窒
素置換したチャンバー内で、注入電流密度と発光輝度、
印加電圧と発光輝度の関係を測定し、発光効率について
も算出した。また、初期輝度が2400cd/m2 にな
るように素子に電流を注入し、輝度の駆動電圧依存性も
測定した。
【0047】これらの素子の評価結果は、図6、図7お
よび図8に示すようになった。まず、図6に示す有機E
L素子の電流密度(縦軸)−印加電圧(横軸)特性に関
しては、比較例1−2の有機EL素子に対し、実施例1
−2の有機EL素子(島状のBaF2)が、上述の実施
形態1−1と同様、電流が立ち上がる電圧が3V程度低
くなった。また、図7に示す視感発光効率(縦軸)−電
流密度(横軸)特性に関しては、比較例1−2に対し実
施例1−2の有機EL素子の方が高い視感発光効率が得
られた。また、図8に示す有機EL素子の発光輝度(縦
軸)−駆動時間(横軸)特性に関しては、初期輝度を2
400cd/m2 としたときの輝度の半減寿命が、比較
例1−2の素子で10時間であるのに対し、実施例1−
2の素子では30時間と3倍以上に向上していることが
分かる。
【0048】[実施形態2]図9は本実施形態2に係る
有機EL素子の構成を示している。本実施形態2では、
基板10上に陽極12、有機層として正孔輸送層14お
よび発光層16がこの順に形成されている。
【0049】さらに、発光層16上には、金属陰極材料
中に電子注入材料18が島状に分散した混合陰極24が
形成され、発光層16の混合陰極24との界面は、上述
の実施形態1と同様、島状に点在した電子注入材料18
によって部分的に覆われている。電子注入材料18は、
アルカリ金属の化合物またはアルカリ土類金属の化合物
を含んでいる。
【0050】このような混合陰極24は、有機層(発光
層16)を形成した後、アルカリ金属化合物材料または
アルカリ土類金属化合物材料と金属陰極材料の両方を蒸
発材料として用い真空蒸着によって形成することができ
る。
【0051】電子注入材料18としてアルカリ金属化合
物を採用する場合、アルカリ金属元素を含んでおればど
のような化合物、複合化合物でもよい。例えば、アルカ
リ金属であるLi、K、Ca、Cs、Rbのフッ化物、
酸化物、塩化物、硫化物のどれでも採用可能である。ま
た、電子注入材料18としてアルカリ土類金属化合物を
採用する場合、アルカリ土類金属を含んでおればどのよ
うな化合物、複合化合物でもよく、例えば、アルカリ土
類金属であるMg、Ca、Sr、Baのフッ化物、酸化
物、塩化物、硫化物のどれでも採用可能である。
【0052】発光層16の表面を点在する電子注入材料
18が部分的に覆う必要があるが、該発光層16の電子
注入材料18による被覆率は100%未満となるように
形成すればよい。例えば発光層16に対する被覆率は、
0.01%以上99%程度以下が採用可能である。
【0053】また、混合陰極24において、金属陰極材
料(例えばAl)に対するアルカリ金属化合物またはア
ルカリ土類金属化合物の混合量は、0.01%以上で、
金属陰極の抵抗率が適正上限を超えない50%以下程度
であればよい。
【0054】混合陰極24の金属陰極材料としては、例
えば、一般的なAlやAgなどが利用できる他、Au、
Cu、Crなどの金属が利用可能であり、その他ITO
やZnO等の透明電極を用いてもよい。また、混合陰極
24の厚さは、例えば50nm〜10000nm程度の
範囲であればよい。
【0055】実施形態2において、発光層16の混合陰
極24との界面に、図9のようにアルカリ金属化合物や
アルカリ土類金属化合物が点在していることにより、陰
極から発光層16への電子注入の電気的障壁が下がる原
理は、上述の実施形態1と同じであり、これにより素子
の駆動電圧が、有機層(発光層16)の界面に形成され
た電子注入材料18の極性の効果によって低下する。ま
た、本実施形態2のように金属陰極材料中に電子注入材
料が分散する構成は、従来の有機EL素子のように電子
注入材料を層状に形成する場合に比べ、作製方法が簡易
で、かつ高い再現性で作製することができる。
【0056】本実施形態2では、発光層16との界面だ
けでなく、混合陰極24中に電子注入材料のアルカリ金
属化合物またはアルカリ土類金属化合物が分散した構造
をとる。混合陰極24は、図10に示すように、蒸着し
た場合によく観察される金属陰極材料の柱状構造の粒界
に、電子注入材料分子が偏析した構造を有している。例
えば電子注入材料としてLiFや、SrF2等を採用
し、金属陰極材料としてAlを採用した場合、柱状構造
をとるAlの粒界を経て陰極24の層内に水や酸素が侵
入するが、粒界に位置するLiFやSrF2等がこの水
や酸素を遮断する。従って、このような混合陰極24を
採用することにより、侵入した水や酸素が、有機EL素
子の電気的な特性に最も影響を及ぼす陰極24と有機層
16の界面にまで到達することが防止される。
【0057】さらに、はじめからAl等の陰極材料中に
LiFやSrF2等の電子注入材料が存在しているた
め、有機層16との界面に島状に形成された電子注入材
料が、高電界や大電流下でマイグレーションすることも
ない。
【0058】本実施形態2の素子は、以上のような作用
によって実施形態1の有機EL素子に比較してさらに一
層と素子が安定化し、素子寿命が長くなる。
【0059】(実施例2−1)次に、上記実施形態2の
実施例2−1について説明する。基板10としては、ガ
ラス基板、陽極12としてはITOを採用し、この有機
EL素子の作製にあたっては、陽極12であるITOが
予めパターンニングされているガラス基板を用いた。こ
のガラス基板を有機アルカリ洗浄剤セミコクリーン56
(フルウチ化学社製)、純水、アセトン、エタノールの
順で超音波洗浄後、ITO表面の有機汚染物質を除去す
るために、UVオゾン処理を行い、すばやく蒸着装置に
セットした。
【0060】次に、真空中で有機層用のマスクを装着
後、カーボンるつぼ加熱により、有機層として、上記化
学式(1)に示すようなTPTEなどからなる正孔輸送
層14、上記化学式(2)に示すようなAlqなどから
なる発光層16をこの順で堆積した。成膜レートは、2
〜6nm/minで行った。ここまでは、実施例1−1
と同様の手順である。
【0061】次に、真空中でマスクを陰極電極用に換
え、LiFをTaボートから0.3nm/minの堆積
速度で、AlをPBNルツボから10nm/minの堆
積速度で、160nmの厚さに形成し混合陰極24を得
た。
【0062】各層の形成にあたり、真空度は、5×10
-7Torr以下で行った。なお、素子の発光面積は9m
2 とした。
【0063】また、得られた素子の構造分析を行った結
果、発光層16のLiFによる被覆率は、10%であっ
た。
【0064】さらに比較例2−1として、LiFを図1
7に示すような層状に0.5nmの厚さに形成し、さら
にその上に、Alを160nm成膜した素子も作製し
た。
【0065】上述の方法で作製した実施例2−1および
比較例2−1に係る有機EL素子について、十分に窒素
置換したチャンバー内で、注入電流密度と発光輝度、印
加電圧と発光輝度の関係を測定し、発光効率についても
算出した。また、初期輝度が2400cd/m2 になる
ように素子に電流を注入し、輝度の駆動電圧依存性も測
定した。
【0066】評価結果を図11〜図13に示す。図11
に示す有機EL素子の電流密度(縦軸)−印加電圧(横
軸)の特性に関しては、比較例2−1の有機EL素子に
対し、実施例2−1の有機EL素子では、電流が立ち上
がる電圧が3V程度低くなっている。また、図12に示
す視感発光効率(縦軸)−電流密度(横軸)特性に関し
ては、測定した全電流密度範囲において、比較例2−1
の素子よりも実施例2−1の素子の視感発光効率が高い
値を示している。図13に示す有機EL素子の発光輝度
(縦軸)−駆動時間(横軸)の特性に関しては、初期輝
度を2400cd/m2 としたときの輝度の半減寿命
が、比較例2−1の素子が4時間であるのに対して、実
施例2−1の素子では30時間であり、7〜8倍以上に
向上する。
【0067】(実施例2−2)実施例2−2の有機EL
素子では、図9に示す素子の電子注入材料としてアルカ
リ土類金属の化合物(SrF2 )を用いた。
【0068】基板10としては、ガラス基板、陽極12
としてはITOを採用し、有機EL素子の作製にあたっ
ては、陽極12であるITOが予めパターンニングされ
ているガラス基板を用いた。そして、この基板を有機ア
ルカリ洗浄剤セミコクリーン56(フルウチ化学社
製)、純水、アセトン、エタノールの順で超音波洗浄
後、ITO表面の有機汚染物質を除去するために、UV
オゾン処理を行い、すばやく蒸着装置にセットした。
【0069】次に、真空中で有機層用のマスクを装着
後、カーボンるつぼ加熱により、有機層として、化学式
(1)のTPTEなどからなる正孔輸送層14、化学式
(2)のAlqなどからなる発光層16をこの順で成膜
した。成膜レートは、2〜6nm/minで行った。こ
こまでは、上記実施例2−1と同じである。
【0070】その後、真空中でマスクを陰極電極用に換
え、SrF2 をWフィラメントから0.3nm/mi
n、AlをPBNルツボから10nm/minの堆積速
度で、160nm形成した。
【0071】各層の形成条件として、真空度は他の実施
例と同様に5×10-7Torr以下で行った。なお、素
子の発光面積は9mm2 とした。
【0072】得られた有機EL素子を構造分析した結
果、有機発光層16のSrF2 による被覆率は、10%
であった。
【0073】また、比較例2−2として、SrF2 を図
17のような層状に0.5nmの厚さに成膜し、さら
に、Alを160nm成膜した有機EL素子も作製し
た。
【0074】上述の方法で作製した実施例2−2および
比較例2−2にかかる有機EL素子について、十分に窒
素置換したチャンバー内で、注入電流密度と発光輝度、
印加電圧と発光輝度の関係を測定し、発光効率について
も算出した。また、初期輝度が2400cd/m2 にな
るように素子に電流を注入し、輝度の駆動電圧依存性も
測定した。
【0075】評価結果を図14〜図16に示す。図14
に示す有機EL素子の電流密度(縦軸)−印加電圧(横
軸)の特性に関しては、比較例2−2の素子に比べ、実
施例2−2の素子では、電流の立ち上がる電圧が3V程
度低くなっている。また、図15に示す視感発光効率
(縦軸)−電流密度(横軸)の特性に関しては、実施例
2−1の有機EL素子の視感発光効率が比較例2−1の
有機EL素子の効率よりも約2倍向上している。さら
に、図16に示す有機EL素子の発光輝度(縦軸)−駆
動時間(横軸)との関係では、初期輝度を2400cd
/m2 としたときの輝度の半減寿命が、比較例2−2の
素子が1時間であるのに対して、実施例2−2の素子で
は30時間と大幅に向上した。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、この発明において
は、アルカリ金属化合物やアルカリ土類金属化合物など
の極性の強い電子注入材料が、有機層の陰極との界面を
部分的に覆う構成とする。この構成は、再現性良く界面
に形成可能であると共に、陰極から有機層に効率的に電
子を注入できるようになる。従って、より低電圧で有機
EL素子を駆動することが可能となり、また安定性が高
く、寿命の長い有機EL素子を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1に係る有機EL素子の構
成を示す図である。
【図2】 本発明の有機EL素子および従来の有機EL
素子の電子注入原理を示す概念図である。
【図3】 実施例1−1および比較例1−1に係る有機
EL素子の電流密度と印加電圧の特性を示す図である。
【図4】 実施例1−1および比較例1−1に係る有機
EL素子の視感発光効率と電流密度の特性を示す図であ
る。
【図5】 実施例1−1および比較例1−1に係る有機
EL素子の発光輝度の駆動時間依存性を示す図である。
【図6】 実施例1−2および比較例1−2に係る有機
EL素子の電流密度と印加電圧の特性を示す図である。
【図7】 実施例1−2および比較例1−2に係る有機
EL素子の視感発光効率と電流密度の特性を示す図であ
る。
【図8】 実施例1−2および比較例1−2に係る有機
EL素子の発光輝度の駆動時間依存性を示す図である。
【図9】 本発明の実施形態2に係る有機EL素子の構
成を示す図である。
【図10】 本発明の実施形態2に係る有機EL素子の
陰極の構造を示す概念図である。
【図11】 実施例2−1および比較例2−1に係る有
機EL素子の電流密度と印加電圧の特性を示す図であ
る。
【図12】 実施例2−1および比較例2−1に係る有
機EL素子の視感発光効率と電流密度の特性を示す図で
ある。
【図13】 実施例2−1および比較例2−1に係る有
機EL素子の発光輝度の駆動時間依存性を示す図であ
る。
【図14】 実施例2−2および比較例2−2に係る有
機EL素子の電流密度と印加電圧の特性を示す図であ
る。
【図15】 実施例2−2および比較例2−2に係る有
機EL素子の視感発光効率と電流密度の特性を示す図で
ある。
【図16】 実施例2−2および比較例2−2に係る有
機EL素子の発光輝度の駆動時間依存性を示す図であ
る。
【図17】 従来の有機EL素子の構成を示す図であ
る。
【図18】 図17とは別の従来の有機EL素子の構成
を示す図である。
【符号の説明】
10 ガラス基板、12 陽極、14 正孔輸送層、1
6 発光層、18 電子注入材料、20 陰極、22
混合領域、24 混合陰極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 朋彦 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 石井 昌彦 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 時任 静士 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 多賀 康訓 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 Fターム(参考) 3K007 AB02 AB03 AB06 AB11 AB18 CA01 CB01 DA01 DB03 EA02 EB00 EC00 FA01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に陽極、発光層を含む有機層、お
    よび陰極がこの順に積層されて構成される有機電界発光
    素子であって、 前記有機層と前記陰極との界面が、アルカリ金属化合物
    またはアルカリ土類金属化合物に部分的に覆われている
    ことを特徴とする有機電界発光素子。
  2. 【請求項2】 基板上に陽極、発光層を含む有機層、お
    よび陰極がこの順に積層されて構成される有機電界発光
    素子であって、 前記有機層と前記陰極との界面がアルカリ金属化合物ま
    たはアルカリ土類金属化合物によって部分的に覆われる
    と共に、 前記陰極は金属陰極材料中にアルカリ金属化合物または
    アルカリ土類金属化合物が島状に分散して構成されてい
    ることを特徴とする有機電界発光素子。
  3. 【請求項3】 基板上に陽極、発光層を含む有機層、お
    よび陰極がこの順に積層されて構成される有機電界発光
    素子であって、 前記有機層と前記陰極との界面が極性の強い電子注入材
    料によって部分的に覆われていることを特徴とする有機
    電界発光素子。
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