JP2000243464A - 半導体電極及び光電池 - Google Patents

半導体電極及び光電池

Info

Publication number
JP2000243464A
JP2000243464A JP11041464A JP4146499A JP2000243464A JP 2000243464 A JP2000243464 A JP 2000243464A JP 11041464 A JP11041464 A JP 11041464A JP 4146499 A JP4146499 A JP 4146499A JP 2000243464 A JP2000243464 A JP 2000243464A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
organic
photoelectric conversion
group
semiconductor electrode
semiconductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11041464A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4026266B2 (ja
Inventor
Hidekazu Hirose
英一 廣瀬
Katsuhiro Sato
克洋 佐藤
Akira Imai
彰 今井
Yoshiyuki Ono
好之 小野
Hokuto Takada
北斗 高田
Takeshi Agata
岳 阿形
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP04146499A priority Critical patent/JP4026266B2/ja
Publication of JP2000243464A publication Critical patent/JP2000243464A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4026266B2 publication Critical patent/JP4026266B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/549Organic PV cells

Landscapes

  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)
  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)
  • Hybrid Cells (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光電変換効率、安定性等に優れ、安価にかつ
容易に製造することができ、広い分野で好適な半導体電
極を提供する。 【解決手段】 導電性基体上に、有機微粒子が凝集して
なる光電変換層を有することを特徴とする半導体電極で
ある。前記有機微粒子が、有機色材を高分子有機化合物
中に分散してなる態様、前記有機微粒子が、有機色材及
び高分子有機化合物を溶剤中に溶解乃至分散させた油性
相成分を、水性相中で造粒して得られる態様、前記有機
色材が、下記一般式(1)で表される化合物から選択さ
れる少なくとも1種である態様、などが好ましい。 一般式(1) 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光電気分解、二次
電池電極、センサー等の広い分野で好適に使用すること
ができる半導体電極及びそれを用いた光電池に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、化石燃料の大量消費に伴う地球環
境の破壊とCO2増加による地球温暖化の問題が深刻に
なってきており、CO2削減の必要性が叫ばれている。
こうした状況の下、環境に優しく、化石燃料の代替エネ
ルギー源として、太陽エネルギーが注目され、該太陽エ
ネルギーを利用したエネルギー研究が盛んに行われてい
る。その中でも特に、シリコン半導体やひ素化ガリウム
等の無機化合物半導体を用いて太陽エネルギーを直接電
気エネルギーに変換する素子の研究が盛んに行われ、該
無機化合物半導体の単結晶、多結晶あるいはアモルファ
ス薄膜を用いた光電池が実用化されてきている。
【0003】しかしながら、無機化合物半導体を用いた
これらの光電池は、その作製に際して極めて高度な技術
を必要とする上、多くのエネルギーを投入を要するとい
う問題がある。また、有毒なガスを原料として用いる等
の点で環境上の問題もあり、原料の精製、単結晶の作
製、結晶のマルチワイヤー等による高速スライス、アモ
ルファス薄膜の作製、ドーピングプロセス等の製造過程
が必要なため、生産性が低く、製造コストも多額である
という問題がある。また、結晶系を用いた光電池の場
合、曲率半径の小さな曲面部分などに設置することが困
難であったり、光電池の設置に際し受光面積を大きくす
る合理的な配置を容易に行うことができない等、用途が
限定されてしまう問題もある。
【0004】そこで、前記無機化合物半導体を用いた光
電池における諸問題を克服する目的で、多様性、安全
性、加工性等に優れ、低コストで製造し得る有機化合物
半導体を用いた光起電力素子の研究も盛んに行われてい
る。前記光起電力素子においては、光電流の生成に内部
電界の存在が必要となるが、前記有機化合物半導体を用
いて前記内部電界を形成する方法を以下に幾つか挙げ
る。
【0005】1)ショットキー接合又はMIS型接合に
よる方法 これは、金属/半導体接合で生じる内部電界を利用した
ものであり、前記有機半導体化合物として、メロシアニ
ン色素、フタロシアニン色材を利用した光起電力素子が
報告されている(A.K.Ghosh et al.,J.Appl.Phys.,49,5
982,1978)。この光起電力素子は、開放電圧を大きくす
ることができるものの、電極として金属材料を用いるた
め該電極の透光性が低く、光電流を低下させ、変換効率
が低くなってしまう問題がある。また、これらの材料は
耐酸化性に乏しいため、安定性に欠け、光電変換効率が
低下してしまう問題がある。
【0006】2)n型有機半導体/p型有機半導体接合
を利用したヘテロp/n接合による方法 n型材料として、電子受容性有機物質であるマラカイト
グリーン、メチルバイオレット等の色素、ペリレン色材
を用い、p型有機半導体材料として電子供与性有機物質
であるメロシアニン色素、フタロシアニン色材を用いた
ものが報告されている(C.W.Tang, et al.,Appl.Phys.L
ett., 48,183,1986)。この素子においては、素子構成
が複雑になるため、成膜時にピンホールができ易く、光
電流、開放電圧、安定性等が十分でないという問題があ
る。また、蒸着法を用いて薄膜を作製する場合、無機半
導体化合物を用いた光電池におけるアモルファス薄膜と
同様に幾つかの製造プロセスを必要とし、製造コストが
多額になるという問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来に
おける諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課
題とする。即ち、本発明は、光電変換効率、安定性等に
優れ、安価にかつ容易に製造することができ、広い分野
で好適な半導体電極及びそれを用いた光電池を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段は以下の通りである。 <1> 導電性基体上に、有機微粒子が凝集してなる光
電変換層を有することを特徴とする半導体電極である。 <2> 有機微粒子が、有機色材を高分子有機化合物中
に分散してなる前記<1>に記載の半導体電極である。 <3> 有機微粒子が、有機色材及び高分子有機化合物
を溶剤中に溶解乃至分散させた油性相成分を、水性相中
で懸濁造粒して得られる前記<1>又は<2>に記載の
半導体電極である。 <4> 有機色材が、下記一般式(1)で表される化合
物から選択される少なくとも1種である前記<1>から
<3>のいずれかに記載の半導体電極である。 一般式(1)
【0009】
【化2】
【0010】前記一般式(1)において、L1〜L4は、
ベンゼン環、ナフタレン環、アントラセン環又は炭素数
2〜20の複素環を表し、これらは互いに同一であって
もよいし、異なっていてもよい。X1 〜X4 は、水素原
子、ハロゲン原子、芳香族炭化水素基、脂肪族炭化水素
基、複素環基、アルコキシル基、スルホニル基又はエス
テル基を表し、これらは互いに同一であってもよいし、
異なっていてもよい。Mは、水素原子(2個)、金属又
はその誘導体を表す。k、m、n及びqは、0〜8の整
数を表す。 <5> 導電性基体が、可撓性高分子の表面に導電性材
料が被覆されてなる前記<1>から<4>のいずれかに
記載の半導体電極である。 <6> 前記<1>から<5>のいずれかに記載の半導
体電極と、対向電極とを備え、該半導体電極と該対向電
極とを電解質に接触するように対向配置したことを特徴
とする光電池である。
【0011】前記<1>に記載の半導体電極は、無機半
導体を用いないので複雑な製造工程を要せず、安価にか
つ容易にしかも均一に製造し得る。また、導電性基体上
に、有機微粒子が凝集してなる光電変換層を有するの
で、該光電変換層の表面積が広く、光電変換効率、安定
性等に優れる。更に、蒸着法を用いて形成した従来の場
合におけるピンホール等の欠陥を抑えることができる。
その上、該光電変換層は、前記導電性基体との密着性が
よく、剥離乃至破損を生ずることもない。
【0012】前記<2>に記載の半導体電極は、前記有
機微粒子が、有機色材を高分子有機化合物中に分散して
なるので、前記光電変換層において前記有機色材が均一
に広く分散しており、更に光電変換効率、安定性等に優
れる。
【0013】前記<3>に記載の半導体電極は、前記有
機微粒子が、有機色材及び高分子有機化合物を溶剤中に
溶解乃至分散させた油性相成分を、水性相中で懸濁造粒
して得られるので、前記光電変換層において前記有機色
材が均一に広く分散しており、光電変換効率、安定性等
に優れた光電変換層が安価にかつ容易に得られる。
【0014】前記<4>に記載の半導体電極において
は、前記有機色材が、前記一般式(1)で表される化合
物から選択される少なくとも1種であるので、光電変換
効率、安定性等により優れる。
【0015】前記<5>に記載の半導体電極は、可撓性
高分子の表面に導電性材料が被覆されてなるので、フレ
キシブルである。
【0016】前記<6>に記載の光電池は、半導体電極
と対向電極とを備え、該半導体電極と該対向電極とを電
解質に接触するように対向配置してなり、該半導体電極
が、前記<1>から<5>のいずれかに記載の半導体電
極であるので、光電変換効率、安定性等に優れ、安価に
かつ容易に製造し得る。
【0017】
【発明の実施の形態】(半導体電極)本発明の半導体電
極は、導電性基体上に、有機微粒子が凝集してなる光電
変換層を有する。
【0018】−導電性基体− 前記導電性基体としては、前記光電変換層とオーミック
に接合することができれば、導電性材料のみで形成され
ていてもよいし、該導電性材料と非導電性材料とが組み
合わされて形成されていてもよい。後者の場合として
は、前記非導電性材料の表面に前記導電性材料が被覆さ
れてなる導電性基体が挙げられる。
【0019】前記導電性基体は、透光性であってもよい
し、そうでなくてもよいが、透光性である場合には、可
視光領域の波長の光を広く透過するものが好ましい。
【0020】前記導電性基体の形状としては、特に制限
はなく、目的に応じて適宜選択することができる。例え
ば、板状、フィルム状、シート状、棒状、などが挙げら
れる。前記導電性基体の構造としては、特に制限はな
く、目的に応じて適宜選択することができる。例えば、
一つの部材から形成されていてもよいし、二以上の部材
から形成されていてもよく、また、単層構造であっても
よいし、積層構造であってもよい。前記導電性基体の大
きさとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択
することができる。
【0021】前記導電性材料としては、例えば、酸化ス
ズインジウム(ITO)、酸化スズ(NESA)、酸化インジウ
ム、酸化亜鉛、銅、クロム、金などが挙げられる。
【0022】前記非導電性材料としては、例えば、合成
石英、並ガラス、BK7、鉛ガラス等のガラス、ポリイミ
ド、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタ
レート、ポリエステル、ポリエチレン、ポリビニルブチ
ラート、ポリプロピレン、透明ナイロン、ポリ四弗化エ
チレン、四弗化エチレン、六弗化プロピレン共重合体等
の可撓性高分子、などが挙げられる。
【0023】本発明においては、前記可撓性高分子の表
面に前記導電性材料が被覆されてなる導電性基体を使用
すると、半導体電極をフレキシブルにすることができ
る。
【0024】―光電変換層― 前記光電変換層は、有機微粒子が凝集してなる。前記有
機微粒子は、有機色材を高分子有機化合物中に分散して
なる。
【0025】前記高分子有機化合物としては、例えば、
絶縁性高分子、導電性高分子、などが挙げられる。前記
絶縁性高分子としては、例えば、ポリビニルブチラール
樹脂、ポリビニルホルマール樹脂、ブチラールの一部が
ホルマールやアセトアセタール等で変性された部分アセ
タール化ポリビニルブチラール樹脂等のポリビニルアセ
タール系樹脂、スチレン、メチルスチレン、ジメチルス
チレン、トリメチルスチレン、エチルスチレン等を重合
して得られるポリスチレン系樹脂、ポリメタクリル酸メ
チル、ポリメタクリル酸エチル、ポリメタクリル酸ブチ
ル、ポリメタクリル酸2-エチルヘキシル、ポリメタク
リル酸ラウリル等のメタクリル酸エステル系重合体、ポ
リアリレート樹脂(ビスフェノールAとフタル酸の重縮合
体等)、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、変
性エーテル型ポリエステル樹脂、フェノキシ樹脂、ポリ
塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリ酢酸ビ
ニル樹脂、尿素−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン−ホ
ルムアルデヒド樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、
ポリアクリルアミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリビニル
ピリジン樹脂、セルロース系樹脂、ポリウレタン樹脂、
クマリン樹脂、テンペル樹脂、フェノール樹脂、メラミ
ン樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、ポリビニルアル
コール樹脂、ポリビニルピロリドン樹脂、塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体、ヒドロキシル変性塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体、カルボキシル変性塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイ
ン酸共重合体等の塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体、
スチレン−ブタジエン共重合体、塩化ビニリデン−アク
リロニトリル共重合体、スチレン−アルキッド樹脂、シ
リコーン−アルキッド樹脂、フェノール−ホルムアルデ
ヒド、などが挙げられる。
【0026】前記導電性高分子としては、例えば、ポリ
チオフェン、ポリアニリン、ポリ−N−ビニルカルバゾ
ール、ポリビニルアントラセン、ポリビニルピレン、ポ
リシラン等の電荷輸送性物質、などが挙げられる。
【0027】これらの高分子有機化合物は、1種単独で
使用してもよく、2種以上を併用してもよい。本発明に
おいては、これらの高分子の中でも、カルボキシル変性
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体などが好ましい。
【0028】前記有機色材としては、例えば、フタロシ
アニン系色材、ナフタロシアニン系色材、ペリレン系色
材、アゾ系色材、キサンテンシアニン系色材、インダス
ロン色材、アントラキノンアクリドン色材、スクエアリ
イウム系色材、ポリフィリン系色材、などが挙げられ
る。
【0029】本発明においては、これらの中でも、下記
一般式(1)〜(6)のいずれかで表される化合物が好ま
しい。 一般式(1)
【0030】
【化3】
【0031】前記一般式(1)において、Mは、水素原
子(2個)、又は、Li,Be,Na,Mg,Al,S
i,K,Ca,Sc,Ti,V,Cr,Hn、Fe,C
o,Cu,Zn,Ga,Ge,As,Y,Zr,Nb,
Mo,Tc,Ru,Rh,Pb,Ag,Cb、In,S
n,Sb、Ba,Hf,Ta,W,Os,Ir,Pt,
Au,Hg,Tl,Pb,La,Ce,Pr,Nd,P
m,Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,T
m、Yb,Lu,Th,Pa,U,Np及びAmから選
択される金属若しくはその誘導体を表す。L 1 〜L
4 は、ベンゼン環、ナフタレン環、アントラセン環又は
炭素数2〜20の複素環を表す。X1 〜X4 は、水素原
子、ハロゲン原子、芳香族炭化水素基、脂肪族炭化水素
基、複素環基、アルコキシル基、スルホキシド基又はエ
ステル基を表す。k、m、n及びqは、0〜8の整数を
表す。
【0032】前記一般式(1)において、Mで表される
金属誘導体としては、TiO、GaCl又はGaOHが
好ましい。
【0033】前記一般式(1)で表される化合物の中で
も、フタロシアニン系色材、ナフタロシアニン系色材が
好ましい。
【0034】これら有機色材は、アモルファス状態でも
結晶状態のどちらを用いてもよいが、結晶性によりその
特性が変化するため、電荷発生効率、光吸収性等の観点
から、チタニルフタロシアニン色材では、CuKαを線
源とするX線回折のブラック角度(2θ±0.2°)
が、9.3、10.6、13.2、15.1、15.7、16.1、20.8、23.3
及び26.6°に強い回折ピークを有する結晶、並びにブラ
ック角度(2θ±0.2°)が、9.7、11.7、15.0、2
3.5及び27.3°に強い回折ピークを有する結晶が好まし
く、クロロガリウムフタロシアニン色材では、CuKα
を線源とするX線回折のブラック角度(2θ±0.2
°)が7.4、16.6、25.5及び28.3°に強い回折ピークを
有する結晶、ブラック角度(2θ±0.2°)が6.8、1
7.3、23.6及び26.9°に強い回折ピークを有する結晶、
並びにブラック角度(2θ±0.2°)が8.7〜9.2、1
7.6、24.0、27.4及び28.8°に強い回折ピークを有する
結晶が好ましく、ヒドロキシガリウムフタロシアニン色
材においてCuKαを線源とするX線回折のブラック角
度(2θ±0.2°)が7.7、16.5、25.1及び26.6°に
強い回折ピークを有する結晶、ブラック角度(2θ±
0.2°)が7.9、16.5、24.4及び27.6°に強い回折ピ
ークを有する結晶、並びにブラック角度(2θ±0.2
°)が7.0、7.5、10.5、11.7、12.7、17.3、18.1、24.
5、26.2及び27.1°に強い回折ピークを有する結晶、が
好ましい。
【0035】
【化4】
【0036】前記一般式(2)〜(5)で表されるペリレン
系色材において、A及びA'は、互いに同一であっても
よいし、異なっていてもよく、2価の芳香族炭化水素又
は窒素原子を含む2価の複素環基を表し、下記式(a1)
〜(a6)で表される基が好ましい。
【0037】
【化5】
【0038】これらにおいて、Xは、アルキル基、アル
コキシル基、エステル基、ハロゲン基又はニトロ基を表
す。nは、0、1又は2を表す。
【0039】また、前記一般式(2)〜(5)で表されるペ
リレン系色材において、B及びB'は、互いに同一であ
ってもよいし、異なっていてもよく、アルキル基、置換
若しくは未置換のアリール基、又は、置換若しくは未置
換のアラルキル基を表し、下記式(b1)〜(b3)で表され
る基が好ましい。
【0040】
【化6】
【0041】これらにおいて、Xは、アルキル基、アル
コキシル基、エステル基、ハロゲン基又はニトロ基を表
す。Yは、−S−又は−NH−を表す。nは、0、1又
は2を表す。
【0042】 Cp−N=N−G−N=N−Cp' 一般式(6) 前記一般式(6)で表されるアゾ系色材において、Gは、
アゾ基が結合している炭素原子が二重結合を形成するs
2形の炭素原子である2価の基を表し、下記(c1)〜(c
9)で表される基が好ましい。Cp及びCp'は、互いに同
一であってもよいし、異なってもよく、カプラーを表
す。
【0043】
【化7】
【0044】これらの中で、Xは、水素原子、ハロゲン
原子、アルキル基、シアノ基、エステル基、アルコキシ
ル基、ニトロ基又はヒドロキシル基を表す。nは、0、
1又は2を表す。Yは、酸素原子又はジシアノメチレン
基を表す。
【0045】
【化8】
【0046】これらの中で、Xは、水素原子、ハロゲン
原子、低級アルキル基又は低級アルコキシル基を表す。
【0047】
【化9】
【0048】ここで、R1は、水素原子、アルキル基、
置換されてもよいアリール基又はベンジル基を表す。
【0049】
【化10】
【0050】これらの中でも、R1、R2、R3及びR
4は、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基又はアルコ
キシル基を表し、R1とR2とは及びR3とR4とは、
それぞれ互いに結合してベンゼン環と共にナフタレン環
を形成するに必要な原子団を表す。
【0051】前記カプラーとしては、下記式(d1)〜
(d3)で表されるものが好適に挙げられる。
【0052】
【化11】
【0053】ここで、前記式(d1)〜(d3)におい
て、L5は、下記式(e1)又は(e2)を表す。
【0054】
【化12】
【0055】前記式(e1)及び(e2)において、X
は、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜5の脂肪族炭
化水素基又はニトロ基を表す。m及びnは、1〜3の整
数を表す。
【0056】前記式(d4)〜(d5)で表されるカプ
ラーにおいて、Dは、2価の芳香族炭化水素を表し、下
記式(f1)〜(f3)で表されるものが好ましい。
【0057】
【化13】
【0058】ここで、Xは、アルキル基、アルコキシル
基、エステル基、ハロゲン基又はニトロ基を表し、nは
0、1、又は2を表す。
【0059】
【化14】
【0060】前記式(d6)において、Eは、水素原子
又はアルキル基を表す。前記有機微粒子は、例えば、界
面重合法、in situ重合法、液中硬化被覆法、コアセル
ベーション法、などの公知の手法に従って得られるが、
これらの中でも、例えば以下の手法に従って好適に得ら
れる。
【0061】即ち、前記有機微粒子は、前記高分子有機
化合物を第1の溶剤中に溶解乃至分散し、更に前記有機
色材を溶解乃至分散した後で、又は、前記有機色材と前
記高分子有機化合物とを第1の溶剤に溶解乃至分散した
後で、この溶解物乃至分散物を該第1の溶剤とは異なる
第2の溶剤中に液滴状に分散(懸濁)し、該第1の溶剤
及び/又は該第2の溶剤を除去して造粒することにより
得られる。具体的には、前記高分子有機化合物が油溶性
の場合、該高分子有機化合物を特定の溶剤中に溶解乃至
分散し、更に前記有機色材を溶解乃至分散して油性相を
形成し、この油性相成分を水性溶剤中に液滴状に乳化分
散(懸濁)して水中油滴型のエマルジョンを形成させた
後、該溶剤を除去して造粒することにより得られる。
【0062】前記有機微粒子の平均粒径としては、0.
01〜10μmが好ましい。前記平均粒径が、0.01
μm未満であると、取扱いが難しくなり、成膜が困難に
なることがあり、10μmを超えると、表面積を増すの
に光電変換層を厚くしなければならず、そのため内部抵
抗が上昇し効率が低下することがある。
【0063】前記有機微粒子における、前記有機色材と
前記高分子有機化合物との重量比(有機色材:高分子有
機化合物)としては、通常40:1〜1:20であり、
10:1〜1:10が好ましい。前記重量比が、1/2
0未満であると、光吸収性が小さくなり、また内部抵抗
が増大し、光電変換効率が低下することがあり、40/
1を超えると、有機微粒子が凝集し易くなり、成膜し難
く光電変換層の形成が困難になることがあり、また、電
荷が発生する光電変換層と電解質との界面に光が届かな
くなり、光電変換効率が低下することがあるため好まし
くない。
【0064】また、本発明においては、前記有機微粒子
において、前記高分子有機化合物中に前記有機色材を分
散させる場合、電荷発生効率、電荷輸送効率を向上させ
る目的で、電子受容性の高分子有機化合物を用いて電子
供与性の前記有機色材を増感させることもできる。
【0065】前記電子受容性の高分子有機化合物として
は、例えば、前記高分子有機化合物中に電子受容性分子
を混入させたものや、それ自身が電子受容性である前記
高分子有機化合物、などが挙げられる。
【0066】前記電子受容性分子としては、例えば、p
-ベンゾキノン、p-クロラニル、ブロモアニル、2,3
−ジクロロアントラキノン等のキノン系化合物、テトラ
シアノキノジメタン系化合物、4-ニトロベンズアルデヒ
ド等の芳香族化合物、N-(n-ブチル)−1,8−ナフタ
ルイミド等の芳香族カルボン酸イミド類、無水マレイン
酸等の環状カルボン酸無水物、9−ジシアノメチレンフ
ルオレン−4−カルボン酸n−オクチル、2,4,7−
トリニトルフルオレノン等のフルオレン系化合物、キサ
ントン系化合物、ベンゾフェノン系化合物、シアノビニ
ル系化合物、エチレン系化合物、などが挙げられる。
【0067】前記電子受容性の高分子有機化合物を用い
ることにより、前記有機色材が増感されるメカニズム
は、以下の通りであると考えられる。即ち、前記有機色
材と、光キャリア生成物質である電子供与性の前記高分
子有機化合物との電子相互作用により、キャリアの解離
効率が促進され、かつキャリアの再結合が抑制され、自
由キャリアの生成に有利に作用しているためと考えられ
る。
【0068】また、本発明においては、前記有機色材と
して、錫フタロシアニン、ペリレン系色材等の電子受容
性のものを用いた場合は、前記高分子有機化合物とし
て、電子供与性のものを用いると、該有機色材を増感さ
せることができる。
【0069】前記電子供与性の高分子有機化合物として
は、例えば、前記高分子有機化合物中に電子供与性分子
を混入させたものや、それ自身が電子供与性である前記
高分子有機化合物、などが挙げられる。
【0070】前記電子供与性分子としては、例えば、
2,5−ビス(4−ギメチルアミノフェニル)−1,
3,4−オキサジアゾール等のオキサジアゾール類、9
−(4−ジメチルアミノスチリル)アントラセン等のス
チリル系化合物、N−メチル−N−フェニルヒドラゾン
−3−メチリデン−9−エチルカルバゾール等のカルバ
ゾール系化合物、1−フェニル−3−(p−ジメチルア
ミノフェニル)−5−(p−ジメチルアミノフェニル)
ピラゾリン等のピラゾリン系化合物、トリ(4−メチル
フェニル)アミン、N,N‘−ジフェニル−N,N’−
ビス(3−メチルフェニル)ベンジジン等のトリフェニ
ルアミン系化合物、テトラチアフルバレン、N,N,N
‘,N’−テトラエチルフェニレンジアミン、などが挙
げられる。
【0071】前記第1の溶剤としては、特に制限はな
く、該高分子有機化合物の溶解性又は分散性、該有機色
材の溶解性又は分散性等に応じて適宜選択することがで
き、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘ
キサノン等のケトン類、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸
n−ブチル等のエステル類、塩化メチレン、クロロホル
ム、四塩化炭素、ジクロロエチレン、トリクロロエチレ
ン等の脂肪族ハロゲン化炭素類、リグロイン等の鉱油、
ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、ク
ロロベンゼン、ジクロロベンゼン等の芳香族ハロゲン化
炭化水素類、などが挙げられる。これらは、一種単独で
使用してよいし、2種以上を併用してもよい。
【0072】前記第1の溶剤中への前記高分子有機化合
物の溶解乃至分散及び前記有機色材の溶解乃至分散は、
公知の方法に従って公知の装置等を用いて行なうことが
でき、前記溶解は、例えば、マグネッティクスターラ
ー、超音波等を用いて行なうことができ、前記分散は、
例えば、ボールミル、アトライター、サンドミル等を用
いて行なうことができる。
【0073】前記第2の溶剤としては、前記第1の溶剤
と異なる性質を有するもの、即ち前記高分子有機化合物
及び前記有機色材を溶解乃至分散させた前記第1の溶剤
を、分散してエマルジョン化し、造粒することができれ
ば特に制限はなく、例えば、前記第1の溶剤が油性溶剤
の場合には、水、メチルアルコール、エチルアルコー
ル、n−プロパノール、i−プロパノール、n−ブタノ
ール、ベンジルアルコール等の脂肪族アルコール等の水
性溶剤が好適に挙げられ、前記第1の溶剤が水性溶剤で
あれば、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサ
ノン等のケトン類、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸n−
ブチル等のエステル類、塩化メチレン、クロロホルム、
四塩化炭素、ジクロロエチレン、トリクロロエチレン等
の脂肪族ハロゲン化炭素類等の油性溶剤が好適に挙げら
れる。
【0074】前記第2の溶剤中で、前記高分子有機化合
物及び前記有機色材を溶解乃至分散させた前記第1の溶
剤を分散してエマルジョン化し造粒する場合、平均粒径
の小さな有機微粒子を得る観点からは高速剪断下で造粒
するのが好ましく、高速剪断機能を有する分散機を用い
て造粒するが好ましい。
【0075】前記高速剪断機能を有する分散機として
は、例えば、各種ホモミキサ−、ホモジナイザー、コロ
イドミル等の高速羽根回転型の分散機、強制間隔通過型
の分散機などが好適に挙げられる。
【0076】前記造粒の後に(前記造粒の際であっても
よい)、前記第1の溶剤(該第1の溶剤が溶剤である場
合は該溶剤)を除去するが、該第1の溶剤の除去は、例
えば、常温で行ってよい。この場合は、前記第1の溶剤
の沸点より低く、かつ前記高分子有機化合物同士が凝集
しないよう該高分子有機化合物のガラス転移点(以下
「Tg」と称することがある。)を考慮して温度を設定
する。また、ロータリーエバポレーター等を用いて減圧
しながら行ってもよいし、凍結乾燥しながら行ってもよ
い。以上の造粒の結果、平均粒径が0.01〜10μm
程度の有機微粒子が得られる。
【0077】なお、前記高分子化合物及び前記有機色材
を分散させた前記第1の溶剤を、前記第2の溶剤中に分
散させて造粒する際、該第2の溶剤中に予め保護コロイ
ドを含有させておいてもよい。
【0078】前記保護コロイドとしては、例えば、前記
第2の溶剤として水性媒体を用いた場合には水溶性高分
子を好適に使用することができ、具体的には、公知のア
ニオン性高分子、ノニオン性高分子、両性高分子の中か
ら適宜選択することができるが、これらの中でも、ポリ
ビニルアルコール、ゼラチン及びセルロース系水溶性高
分子が特に好ましい。
【0079】こうして得られた有機微粒子は、適宜、洗
浄操作を施し、ろ過して、有機微粒子単体として使用し
てもよいし、溶剤置換を行い、有機微粒子を分散した分
散溶液状態で使用してもよい。
【0080】前記光電変換層は、例えば、前記有機微粒
子を前記導電性基体上に公知のコーティング法に従って
コーティングすることにより形成することができ、具体
的には、例えば、前記有機微粒子単体を使用する場合
は、再びこれを適宜選択した溶剤中に分散させてから、
また、前記分散溶液状態で使用する場合はそのままこの
分散溶液を、スピンコーティング法、ブレードコーティ
ング法、デップコーティング法、エアーナイフコーティ
ング法、スプレーコーティング法等の公知のコーティン
グ法に従って、前記導電性基体上にコーティングするこ
とにより形成することができる。また、その後、適宜、
真空乾燥機等を行なって乾燥又は加熱等することによ
り、前記光電変換層を前記導電性基体上に形成すること
ができ、所望の半導体電極を作製することができる。
【0081】こうして形成された前記光電変換層は、前
記有機微粒子が凝集してなる構造を有する。なお、前記
光電変換層は、透光性であってもよいし、そうでなくて
もよい。
【0082】本発明の半導体電極は、前記光電変換層
が、無機半導体を用いて形成する必要がないので、複雑
な製造工程を要せず、安価にかつ容易に、しかも均一に
製造し得る。また、前記有機微粒子が凝集してなる構造
を有するので、該光電変換層の表面積が広く、光電変換
効率、安定性等に優れる。更に、蒸着法を用いて形成し
た従来の場合におけるピンホール等の欠陥を抑えること
ができ、短絡電流を効果的に抑えることができる。その
上、該光電変換層は、前記導電性基体との密着性がよ
く、剥離乃至破損を生ずることもない。
【0083】本発明の半導体電極は、各種分野において
好適に使用することができるが、以下の本発明の光電池
に特に好適に使用することができる。なお、本発明の半
導体電極を本発明の光電池に使用する場合、該半導体電
極を透光性に設計すると好ましい。
【0084】(光電池)本発明の光電池は、前記本発明
の半導体電極と、対向電極とを備え、該半導体電極と該
対向電極とを電解質に接触するように対向配置してい
る。
【0085】―電解質― 前記電解質としては、特に制限はなく、目的に応じて適
宜選択することができるが、安定な化学種のレドックス
対で電荷を十分な速度で電極間を輸送できる物質が好ま
しい。
【0086】前記レドックス対としては、例えば、I-
/I3 -、Br- /Br3 -、キノン/ヒドロキノン対、など
が挙げられ、該レドックス対のポテンシャルが、前記半
導体電極における前記光電変換層の伝導帯電位より小さ
いことが必要である。
【0087】前記電解質は、通常、溶剤に溶解されて使
用されるが、該溶剤を用いずに前記電解質に代えてイオ
ン伝導性を有する高分子固体電解質を前記電解質として
使用してもよい。
【0088】前記溶剤としては、特に制限はなく、目的
に応じて適宜選択することができ、電気化学的に不活性
であり、電解質を十分な量を溶解でき、かつ前記半導体
電極における前記光電変換層中の成分を溶解しない性質
を有するものが好ましく、例えば、アセトニトリル、炭
酸プロピレン、水などが好適に挙げられる。これらの溶
剤は、精製してから使用するのが好ましく、例えば、ア
セトニトリルの場合、分子ふるいで水分を取り除いたア
セトニトリル3000mlに対してメタノール300m
lを添加し、蒸留した後、残った溶剤中に、パラフィン
オイル中に縣濁させておいたNaHを1g加えて蒸留
し、その留分を酸化アルミナを詰めたカラムに通し、さ
らにCaH2 を5g加えてから該留分を使用するのが好
ましい。
【0089】―対向電極― 前記対向電極としては、例えば、I- などの還元体の酸
化反応を十分な速さで行い得る材料で形成されているの
が好ましく、例えば、白金、金、銀、錫、炭素、インジ
ウム、アルミニウム、酸化ルテニウム、ニッケル、アル
ミニウム、酸化スズ、酸化インジウム、若しくは酸化ス
ズインジウムで形成されたもの、又は、これらを導電性
基体に担持したものなどが挙げられる。該導電性基体と
しては、上述のものが好適に挙げられる。
【0090】前記対向電極の形状、構造、大きさ等つい
ては、特に制限はなく、前記半導体電極の大きさ、使用
目的等に応じて適宜選択することができる。前記対向電
極は、透光性であってもよいし、そうでなくてもよい
が、本発明においては、前記半導体電極及び該対向電極
の少なくとも一方が光透過性であるようにしておく。
【0091】―構成― 前記光電池は、例えば、以下のように設計することがで
きる。即ち、前記半導体電極と前記対向電極との間に、
レドックス対を含む電界溶液と、両電極の接触を防止す
るためのスペーサーとを挟み、シール剤で封止する。前
記スペーサーとしては、特に制限はないが、例えば、テ
フロン、ガラス、ポリスチレン等の絶縁性シートなどが
挙げられる。
【0092】前記光電池において、前記半導体電極と前
記対向電極との間の距離は、短いほど好ましいが、短す
ぎると短絡する危険が増すため、通常、1〜100μm
程度が好ましい。
【0093】前記シール剤としては、特に制限はない
が、例えば、前記電解質を溶解した前記溶剤に対して不
溶な材料が好ましく、例えば、エポキシ樹脂、シリコー
ン系樹脂等が挙げられる。
【0094】以下、図面を参照しながら、本発明の光電
池について説明する。図1は、本発明の半導体電極の概
略説明図であり、該半導体電極は、前記高分子有機化合
物中に前記有機色材を分散させてなる前記有機微粒子を
凝集させて形成した光電変換層1を、前記非導電性材料
の基板1上に前記導電性材料2を被覆してなる前記導電
性基体上に有している。
【0095】本発明の光電池における光起電力は、前記
光電変換層(半導体層)と前記電解質との界面におい
て、該光電変換層のフェルミエネルギーとレドックス・
ポテンシャルとの差によって生ずる該光電変換層(半導
体層)側の界面近傍の内部電界に起因している。この内
部電界の領域で、光吸収による励起子が生成し、この励
起子が該内部電界により電子とホールとに分離され、最
終的に外部に電流として取り出される。このため、該内
部電界の領域にいかに多くの光が吸収されるか、主に電
子供与性の高分子有機化合物と、還元体の電子状態の相
対的関係で決まる内部電界の大きさに起因するキャリア
発生能、該光電変換層等の各層内での電子及びホールの
移動度、及び電極への注入性等が、光電変換効率を支配
する大きな要因となる。
【0096】前記光電池における光電変換効率(η)は、
例えば、下記数式(1)によって表わされる。 η(%)=(VOC×JSC×ff)×100/Pin・・・(1) 前記数式(1)において、VOCは、開放端電圧を表す。J
SCは、短絡光電流密度を表す。ffは、光照射時の電圧
・電流特性を示す形状因子を表し、0〜1までの数値で
あり、1に近いほど変換効率は高いことを意味する。P
inは、入射光のエネルギーを表す。ffは、前記光電変
換層(電子供与性有機物層)と前記電解質との界面での
逆電流、つまりリークと、前記光電変換層と前記電解質
とにおける電子・ホール又はイオンの移動度及び電極へ
の注入性等に代表される光電池の順方向への抵抗の比
と、により大きく左右され、前者が小さいほど、また後
者が小さいほど1に近づく。ここで、前記順方向とは、
光照射時における電流の流れる方向のことである。
【0097】光電池(太陽電池)としての性能を表す最
も重要な指標は、光電変換効率であるが、同じ光電池
(太陽電池)であっても、照射する光のスペクトルや強
度により異なる値の光電変換効率を示す。
【0098】前記数式(1)において、VOC(開放端電
圧)、JSC(短絡光電流密度)、及びff(光照射時に
おける電圧・電流特性を表す曲線因子)が増加すれば、
光電変換効率(η)は大きくなるので、それぞれの値が
大きい方が、光電変換効率(η)に優れた光電池とな
る。
【0099】なお、前記光電池においては、前記半導体
電極及び前記対向電極の少なくとも一方は、光を入射さ
せるため透光性に設計され、また、両電極はそのまま使
用してもよいし、これに支持体層、保護層等を設けてか
ら使用してもよい。
【0100】本発明の光電池は、前記本発明の半導体電
極を用いるので、安定的にかつ容易に製造することがで
き、半導体電極における光電変換層が有機微粒子の凝集
層であるので、該光電変換層と該電界質との界面が増加
し、有機物を用いた従来の光電池に比べて光電変換効率
を向上させることができ、安定した性能を発揮する。
【0101】本発明の光電池は、光電気分解、二次電池
電極、センサー等の広い分野で好適に使用することがで
きる。
【0102】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明するが、
本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではな
い。
【0103】なお、以下の実施例において作製した光電
池の光電変換効率は、以下のようにして求めた。即ち、
キセノンランプ(ORIEL社製)を光源として用い、該キセ
ノンランプの光を、分光装置(光研工業製)を用いて波長
400〜950nmにおける任意の波長の光に単色化さ
せた。定光強度照射装置(オプテル社製)を用いて光強度
を10〜1000μW/cm2 の範囲内で一定に保ちなが
ら、前記光を半導体電極側から照射し、該半導体電極と
対向電極との間に定電圧を印可した時に光電池に流れる
電流をSource Measure Unit(KEITHLEY社製)を用いて測
定することにより求めた。
【0104】また、各実施例の光電池につき、光を照射
したときの電圧−電流特性を以下のようにして測定し
た。即ち、測定条件は、照射した光が700nm、25
μW/cm2 の単色光であって、電圧は−0.2〜0.
6Vの範囲とした。得られた電圧−電流特性から、VOC
(開放端電圧)、JSC(短絡光電流密度)、及びff(光
照射時の電圧・電流特性を表わす曲線因子)を求めた。
この電圧−電流特性において、電圧軸との交点、つまり
電流I=0のときの電圧が開放電圧VOCである。また、
電流軸との交点、つまり電圧V=0のときの電流を短絡
光電流ISCと呼び、この値を光電池における素子面積で
割ってJSC(短絡光電流密度)を求めた。さらに、ff
(光照射時の電圧・電流特性を表わす曲線因子)は、素
子の最大出力値(I×Vの最大値)を、先に求めたISC
×VOCで割った値に相当する。
【0105】(実施例1) ―導電性基体の作製― 10mm×10mmの正方形のITO電極が形成された
ガラス基板を以下の手順で洗浄した。まず、アセトン
(和光純薬製、特級)を用いて5分間超音波洗浄し、次に
塩化メチレン(和光純薬製、特級)を用いて5分間超音波
洗浄した。さらに、1.1重量%水酸化ナトリウム水溶
液95体積部と、洗浄液(和光純薬製、NCW-601A)5体
積部とからなるアルカリ洗浄液にて10分間超音波洗浄
後、純水でリンスした。その後、アセトン(関東化学
(株)製、EL級)を用いて5分間超音波洗浄し、イソプ
ロピルアルコール(関東化学(株)製、EL級)を用いて
5分間超音波洗浄し、さらにエタノール(関東化学(株)
製、EL級)で5分間超音波洗浄し、窒素雰囲気中で十分
乾燥させた。以上により得られたものを、前記導電性基
体として用いた。
【0106】―有機微粒子の調製― 前記高分子有機化合物としての、カルボキシル変性塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体(VMCH)を3重量部と、
前記第1の溶剤としての、酢酸エチルを100重量部と
を、ガラス容器に入れ、超音波洗浄機を用いて溶解、混
合させた。さらに、前記有機色材としての、無金属フタ
ロシアニンを3重量部、1mmφガラスビーズと共にペ
イントシェーカー(浅田鉄工社製)を用いて2時間分散
し、スラリー状の分散溶液とし、これを油性相とした。
該油性相20重量部を、前記第2の溶剤としての、ジイ
ソオクチル・ソジウム・スルホサクシネート(和光純薬
工業(株)製、Aerosol OT)の1重量%水溶液100重
量部とポリビニルアルコール(クラレ(株)製)の1重量
%水溶液100重量部とを混合した溶液に添加し、ホモ
ジナイザー(エースホモジナイザー、日本精機社製)に投
入し、8000rpmの回転数で2分間攪拌し乳化分散
した。その後、60℃の恒温槽にて常圧で3時間加熱
し、酢酸エチルを除去して、有機微粒子を造粒した。
【0107】―半導体電極の作製― 調製した有機微粒子をエチルアルコールで溶剤置換した
分散液を、スピンコーター(共和理研社製)を用いて、前
述の手順にて洗浄して用意した前記導電性基体上に塗布
し、光電変換層を形成した後、十分乾燥させて半導体電
極を作製した。
【0108】―対向電極― 前記対向電極としては、前述の手順にて洗浄して用意し
た前記導電性基体上に、スパッタリング装置(日立製作
所製)を用いて厚みが360nmの白金薄膜を形成した
ものを用いた。
【0109】―電解質― 前記電解質としては、ヨウ化リチウム(和光純薬製、0.
25M)、ヨウ素(和光純薬製、0.025M)を用い、そ
の溶剤としては、蒸留精製したアセトニトリルを用い
た。該溶剤に該電解質を溶解したものを、電解質溶液と
した。
【0110】前記半導体電極と、前記対向電極と、前記
電解質溶液とを用いて、光電池を作製した。光電池は、
該電解質溶液及びスペーサーの両側を、前記半導体電極
と前記対向電極(白金薄膜電極)とで挟んだサンドイッチ
状構造として作製した。前記スペーサートしては、厚み
が100μmであるテフロンシートを用いた。こうして
作製した光電池における有効面積は1.0cm2 であっ
た。該光電池の光照射時における光電流の波長依存性を
図2に示した。なお、実施例1の光電池につき、上述の
条件にて光電変換特性を測定した。その結果を表1に示
した。
【0111】(実施例2)実施例1において、前記有機
色材として、クロロガリウムフタロシアニンを用いた外
は、実施例1と同様にした。また、作製した光電池につ
き、実施例1と同じ条件で光電変換特性を測定した。そ
の結果を表1に示した。
【0112】(実施例3)実施例1において、前記有機
色材として、チタニルフタロシアニンを用いた外は、実
施例1と同様にした。また、作製した光電池につき、実
施例1と同じ条件で光電変換特性を測定した。その結果
を表1に示した。
【0113】(実施例4)実施例1において、前記有機
色材として、ヒドロキシガリウムフタロシアニンを用い
た外は、実施例1と同様にした。また、作製した光電池
につき、実施例1と同じ条件で光電変換特性を測定し
た。その結果を表1に示した。
【0114】(実施例5)実施例1において、前記有機
色材として、銅フタロシアニンを用い、前記高分子有機
化合物として、ポリスチレンを用いた外は、実施例1と
同様にした。作製した光電池につき、実施例1と同じ条
件で光電変換特性を測定した。その結果を表1に示し
た。
【0115】(実施例6)実施例1において、以下の点
を変更した外は、実施例1と同様にした。前記導電性基
体として、ITO電極が形成されたガラス基板を、IT
O電極が形成されたポリエチレンテレフタレートフィル
ム(帝人(株)製、T-COAT)に代えた。また、この導電性
基体を、アセトンを用いて5分間超音波洗浄し、イソプ
ロピルアルコールを用いて5分間超音波洗浄、さらにエ
タノールを用いて5分間超音波洗浄し、窒素雰囲気下で
十分に乾燥させた。
【0116】また、前記高分子有機化合物としてのカル
ボキシル変性塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(VMC
H)を3重量部と、前記第1の溶剤としての酢酸エチルを
100重量部とを、ガラス容器に入れ超音波洗浄機を用い
て溶解させた。更に、前記有機色材としてのチタニルフ
タロシアニンを3重量部、2,4,7−トリニトロフル
オレノンを0.1重量部、1mmφガラスビーズと共に
ペイントシェーカー(浅田鉄工社製)を用いて、2時間分
散してスラリー状の分散溶液を調製した。これを油性相
とした。該油性相20重量部を、前記第2の溶剤である
ジイソオクチル・ソジウム・スルホサクシネート(和光
純薬工業(株)製、Aerosol OT)の1重量%水溶液10
0重量部と、ポリビニルアルコール(クラレ(株)製)の
1重量%水溶液100重量部を混合した溶液に添加し、
ホモジナイザー(エースホモジナイザー、日本精機社製)
に投入し2000rpmの回転数で2分間攪拌し乳化分
散した。その後、60℃の恒温槽にで常圧で3時間加熱
し、酢酸エチルを除去し、有機微粒子を作製した。
【0117】―半導体電極の作製― エチルアルコールで溶剤置換した前記有機微粒子の分散
液を、スピンコーター(共和理研社製)を用いて前記導電
性基体上に塗布し光電変換層を形成した後、十分乾燥さ
せて半導体電極を作製した。
【0118】―光電池― 前記対向電極として、前述の手順にて洗浄した前記導電
性基体に白金薄膜を形成したものを使用した。前記スペ
ーサーとして、ミクロパール(積水ファインケミカル、
SP-21)をエタノールに分散させ、前記対向電極に塗布
し、実施例1と同様の電解質を注入し、シール剤で封止
し、光電池を作製した。実施例1と同じ条件での光電変
換特性を測定した。その結果を表1に示した。
【0119】(比較例1)実施例1において、前記導電
性基体上に、下記構造式(2)(A)及び(B)で表さ
れるペリレン色材と、無金属フタロシアニン色材とを、
真空蒸着法により順次積層した。各々の色材による層の
厚みは、0.1μmであり、この時の真空度は10-5
orrであった。続いて、アルミニウムを背面電極とし
て真空蒸着法により形成した。以上の手順により、光電
池を作製した。該光電池における素子の有効面積は、
1.0cm2 であった。作製した光電池につき、実施例
1と同じ条件で光電変換特性を測定した。その結果を表1
に示した。 構造式(2)
【0120】
【化15】
【0121】
【表1】
【0122】表1の結果から、フタロシアニン系色材を
用いた実施例1〜6の光電池では、ペリレン色材及び無
金属フタロシアニン系色材を用いた光電池に比べて特性
が良いことが明らかである。また、実施例1〜5では、
半導体電極の光電変換層は、有機微粒子が凝集した構造
を有し、蒸着法等を要しないので製造が容易である。さ
らに、実施例6においては、前記導電性基体及び前記対
向電極にポリエチレンテレフタレートフィルムを用いる
ことにより、フレキシブルで加工性の高い光電池が得ら
れた。また、図2から明らかなように、フタロシアニン
系色材を使用した光電池は、広い波長領域において良好
な光感度を示した。
【0123】
【発明の効果】本発明は、光電変換効率、安定性等に優
れ、安価にかつ容易に製造することができ、広い分野で
好適な半導体電極及びそれを用いた光電池を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の半導体電極の概略説明図で
ある。
【図2】 図2は、実施例1の光電池の光照射時におけ
る光電流の波長依存性を示すグラフである。
【符号の説明】
1 非導電性材料の基板 2 導電性材料 3 光電変換層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今井 彰 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 小野 好之 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 高田 北斗 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 阿形 岳 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 Fターム(参考) 4M104 BB02 BB04 BB05 BB06 BB08 BB09 BB13 BB36 CC01 DD37 GG05 4M118 CA14 CB20 EA20 5F051 AA14 BA15 GA02 GA05 5H032 AA06 AS16 BB05 EE04 EE16 EE18 EE20

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性基体上に、有機微粒子が凝集して
    なる光電変換層を有することを特徴とする半導体電極。
  2. 【請求項2】 有機微粒子が、有機色材を高分子有機化
    合物中に分散してなる請求項1に記載の半導体電極。
  3. 【請求項3】 有機微粒子が、有機色材及び高分子有機
    化合物を溶剤中に溶解乃至分散させた油性相成分を、水
    性相中で造粒して得られる請求項1又は2に記載の半導
    体電極。
  4. 【請求項4】 有機色材が、下記一般式(1)で表され
    る化合物から選択される少なくとも1種である請求項1
    から3のいずれかに記載の半導体電極。 一般式(1) 【化1】 前記一般式(1)において、L1〜L4は、ベンゼン環、
    ナフタレン環、アントラセン環又は炭素数2〜20の複
    素環を表し、これらは互いに同一であってもよいし、異
    なっていてもよい。X1 〜X4 は、水素原子、ハロゲン
    原子、芳香族炭化水素基、脂肪族炭化水素基、複素環
    基、アルコキシル基、スルホニル基又はエステル基を表
    し、これらは互いに同一であってもよいし、異なってい
    てもよい。Mは、水素原子(2個)、金属又はその誘導
    体を表す。k、m、n及びqは、0〜8の整数を表す。
  5. 【請求項5】 導電性基体が、可撓性高分子の表面に導
    電性材料が被覆されてなる請求項1から4のいずれかに
    記載の半導体電極。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれかに記載の半導
    体電極と、対向電極とを備え、該半導体電極と該対向電
    極とを電解質に接触するように対向配置したことを特徴
    とする光電池。
JP04146499A 1999-02-19 1999-02-19 半導体電極及び光電池 Expired - Fee Related JP4026266B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04146499A JP4026266B2 (ja) 1999-02-19 1999-02-19 半導体電極及び光電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04146499A JP4026266B2 (ja) 1999-02-19 1999-02-19 半導体電極及び光電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000243464A true JP2000243464A (ja) 2000-09-08
JP4026266B2 JP4026266B2 (ja) 2007-12-26

Family

ID=12609110

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04146499A Expired - Fee Related JP4026266B2 (ja) 1999-02-19 1999-02-19 半導体電極及び光電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4026266B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000243463A (ja) * 1999-02-19 2000-09-08 Fuji Xerox Co Ltd 光半導体電極、光電変換装置及び光電変換方法
WO2004049458A1 (ja) * 2002-11-28 2004-06-10 Nippon Oil Corporation 光電変換素子
KR100475527B1 (ko) * 2000-12-07 2005-03-10 세이코 엡슨 가부시키가이샤 광전 변환소자
WO2008004580A1 (fr) 2006-07-05 2008-01-10 Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha Cellule solaire sensible à la coloration

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000243463A (ja) * 1999-02-19 2000-09-08 Fuji Xerox Co Ltd 光半導体電極、光電変換装置及び光電変換方法
KR100475527B1 (ko) * 2000-12-07 2005-03-10 세이코 엡슨 가부시키가이샤 광전 변환소자
WO2004049458A1 (ja) * 2002-11-28 2004-06-10 Nippon Oil Corporation 光電変換素子
JP2008235937A (ja) * 2002-11-28 2008-10-02 Nippon Oil Corp 光電変換素子
WO2008004580A1 (fr) 2006-07-05 2008-01-10 Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha Cellule solaire sensible à la coloration

Also Published As

Publication number Publication date
JP4026266B2 (ja) 2007-12-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6153824A (en) Photo-semiconductive electrode and photo-electic cell using the same
KR102571879B1 (ko) 증감 색소, 광전 변환용 증감 색소 조성물 및 그것을 사용한 광전 변환 소자 그리고 색소 증감 태양 전지
CN104937736A (zh) 整合有溶液和真空沉积的活性层的多结有机光伏器件
JP5416450B2 (ja) 光電変換材料、半導体電極並びにそれを用いた光電変換素子
JP4189199B2 (ja) 有機太陽電池
JP5096758B2 (ja) 光電変換材料、半導体電極並びにそれを用いた光電変換素子
JP4026266B2 (ja) 半導体電極及び光電池
JP3269247B2 (ja) 有機太陽電池およびその製造方法
JP4977358B2 (ja) 光起電力素子およびその製造方法
JP2002222970A (ja) 光電変換素子及びその製造方法
JP4941834B2 (ja) 光起電力素子
JPH01215070A (ja) 有機太陽電池
JPH01154571A (ja) 光電変換素子
JPH0521824A (ja) 光電変換素子
JP2007231171A (ja) 増感色素単量体、増感色素重合体、光電変換材料、半導体電極及び光電変換素子
JP2947593B2 (ja) 積層型有機太陽電池
JP2004327265A (ja) 半導体電極の製造方法、並びにそれを用いた光電変換素子
JPH0198266A (ja) 光電変換素子
JP2516750B2 (ja) 光電変換素子
JPH01165177A (ja) 光電変換素子
JP6359987B2 (ja) 色素増感型太陽電池用色素、半導体電極及び色素増感型太陽電池
JP2010028138A (ja) 光起電力素子の製造方法
JPH0335566A (ja) 光電変換素子
JP2014077042A (ja) ジベンゾピロメテン化合物を含む有機薄膜太陽電池材料
JPS61252671A (ja) 光電変換素子

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070619

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070820

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070918

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071001

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101019

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111019

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121019

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121019

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131019

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees