JP2000241698A - 撮影光学系駆動装置 - Google Patents

撮影光学系駆動装置

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JP2000241698A
JP2000241698A JP11040053A JP4005399A JP2000241698A JP 2000241698 A JP2000241698 A JP 2000241698A JP 11040053 A JP11040053 A JP 11040053A JP 4005399 A JP4005399 A JP 4005399A JP 2000241698 A JP2000241698 A JP 2000241698A
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JP
Japan
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optical system
cam
photographing optical
gear
photographing
Prior art date
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JP11040053A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Ichinokawa
和宏 市ノ川
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影時の合焦動作においてレンズ駆動を効率
よく行なう。 【解決手段】 無限遠に合焦する撮影レンズの位置と最
も近距離に合焦する撮影レンズの位置のうち、撮影時の
撮影レンズの現在位置により近い方を合焦動作開始の原
点位置として撮影レンズを移動する。ステッピングモー
タの回転に応じて回転し、ステッピングモータの回転を
撮影レンズ支持枠に伝達するカム付きギア72の周方向
に沿ってドグ72aを形成する。ドグ72aの端部D
A、DBのフォトインタラプタ90の発光素子と受光素
子の間の通過を感知することにより、原点位置を検出す
る。端部DAが通過する場合、撮影レンズが無限遠に位
置決めされ、端部DBが通過する場合、撮影レンズが最
も近距離に合焦する位置に位置決めされるよう、ドグ7
2a及びフォトインタラプタ90を配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルカメラ等
の撮影光学系駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、デジタルカメラ等の光学機器に
は、撮影レンズを被写体に対する合焦位置へ移動させる
駆動源としてステッピングモータ等を用いたオープンル
ープの駆動機構を備えたものがある。このような駆動機
構において、撮影レンズの移動量及び位置はステッピン
グモータの駆動パルス数により以下のように判断され
る。撮影レンズの移動可能な範囲におけるある位置を、
撮影レンズの移動量を算出する際の基準となる位置とし
て定める。撮影レンズの被写体に対する合焦位置までの
駆動量は、基準位置から合焦位置まで撮影レンズを移動
するためのステッピングモータの駆動パルス数と、基準
位置から現在の撮影レンズの位置まで移動するために要
した駆動パルス数との差分に基づいて算出される。換言
すれば、撮影レンズの合焦可能な範囲における各位置
は、基準位置からその位置まで移動するために要するス
テッピングモータの駆動パルス数で表わされる。
【0003】このような光学機器において合焦動作のた
めに撮影レンズの光軸方向における移動を繰り返すと、
駆動機構のバックラッシュ等が原因となって、駆動パル
ス数から計算される撮影レンズの移動量と、実際の撮影
レンズの移動量との間に誤差が生じる。すなわち、駆動
された撮影レンズの実際の位置と駆動パルス数から演算
される撮影レンズの位置との間に誤差が生じる。この誤
差が蓄積されると、撮影レンズのピント調整の精度が低
下するため、所定のタイミングで撮影レンズを基準位置
へ強制的に戻すことにより誤差を解消するという処理が
行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、例えば無限
遠にある物体に合焦する場合の撮影レンズの位置を基準
位置とし、撮影レンズの現在の位置が至近距離の被写体
に対して合焦する位置にある場合において、上述した誤
差解消のために撮影レンズを基準位置へ戻す処理は、撮
影レンズの移動量が大きく効率が悪いという問題があ
る。またそれに応じてステッピングモータの駆動ステッ
プ数も多くなるため消費電力が大きくなり経済的にも問
題があった。
【0005】本発明は、以上の問題を解決するものであ
り、効率的に合焦動作を行なう撮影光学系駆動装置を提
供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる撮影光学
系駆動装置は、被写体までの距離を測定、あるいは撮影
光学系の合焦状態を検出する測距手段と、撮影光学系を
光軸に沿って駆動する駆動手段と、撮影光学系が無限遠
にある物体に合焦する第1の位置と、撮影光学系の合焦
可能な範囲において最も近距離にある物体に撮影光学系
が合焦する第2の位置のうち、撮影光学系の現在位置に
より近い合焦位置を被写体の撮影時において合焦動作を
開始する原点位置として判定する原点位置判定手段と、
被写体の撮影時、原点位置判定手段の判定結果に基づい
て駆動手段を制御し撮影光学系を原点位置まで移動させ
る位置決め手段と、測距手段の測定結果に基づいて、原
点位置から被写体に対する撮影光学系の合焦位置までの
撮影光学系の駆動量を算出する駆動量算出手段と、駆動
量算出手段の算出結果に基づいて駆動手段を制御し、撮
影光学系を被写体の合焦位置まで移動させる制御手段と
を備えることを特徴とする。
【0007】好ましくは、第2の位置が原点位置として
判定された場合、駆動量算出手段において、第1の位置
から第2の位置までの駆動量と、第1の位置から被写体
の合焦位置までの駆動量との差分が算出される。
【0008】駆動手段は例えば、ステッピングモータと
ステッピングモータの回転運動を撮影光学系の光軸に沿
った直線運動に変換する変換手段とを備える。
【0009】好ましくは、さらに、撮影光学系を光軸方
向に移動可能に支持する支持枠を備え、変換手段は、ス
テッピングモータの出力軸に固定されたピニオンギア
と、ピニオンギアと噛合し、光軸と直交する側面にカム
溝が形成されたカム付きギアと、支持枠においてカム付
きギアと対向する面に形成され、カム溝に係合するカム
フォロアとを備える。
【0010】好ましくは、位置決め手段は、カム付きギ
アの回転位置を検出することにより撮影光学系が第1の
位置若しくは第2の位置に位置決めされたことを検出す
る原点位置検出手段を備える。
【0011】原点位置検出手段は、例えば、フォトイン
タラプタと、カム付きギアにおいて光軸と直交する側面
の一部に、カム付きギアの円周に沿って形成された壁状
のドグとを備え、フォトインタラプタは、カム付きギア
の回転に応じてドグがフォトインタラプタの発光素子と
受光素子の間隙を通過するよう位置決めされており、カ
ム付きギアの回転方向と、ドグの端部が通過することに
伴うフォトインタラプタの出力電流の変化に基づいて、
撮影光学系が第1の位置若しくは第2の位置に到達した
ことを検出する。
【0012】ドグは例えば、カム付きギアの周方向にお
いて約200度にわたって形成されている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明に係る実施形態が
適用されるデジタルカメラの断面を一部模式的に示す図
である。レンズ鏡筒10の小径部11内には前群レンズ
20が保持され、大径部12内にはレンズ保持枠30に
保持された、合焦作用を担うフォーカシングレンズであ
る後群レンズ40が配設されている。図1においてレン
ズ保持枠30の上面及び下面には、それぞれ上下方向に
延出する保持枠支持部31、32が形成されている。保
持枠支持部31、32には穴が穿設されており、それぞ
れの穴にはガイドシャフト51、52が摺動可能に挿通
している。
【0014】レンズ保持枠30を挟んでレンズ鏡筒10
の反対側には、撮像素子保持部材60が配設されてい
る。撮像素子保持部材60において、前群レンズ20及
び後群レンズ40の光軸に直交し後群レンズ40に対向
する外壁面60aの周囲には、所定の高さを有するリン
グ状の壁部60bが形成されている。撮像素子保持部材
60の底面にはCCDセンサ61が固定されており、C
CDセンサ61と後群レンズ40の間にはモアレ縞防止
のための水晶フィルタ(光学ローパスフィルタ)62が
配設されている。すなわち、前群レンズ20及び後群レ
ンズ40を透過した被写体からの反射光は、水晶フィル
タ62を介してCCDセンサ61へ導かれ、CCDセン
サ61の受光領域に被写体像が結像する。
【0015】ガイドシャフト51及び52の一方の端部
は、前群レンズ20及び後群レンズ40の光軸に直交す
る大径部12の内壁面12aに固定され、他方の端部
は、撮像素子保持部材60の外壁面60aに固定されて
いる。また、ガイドシャフト51及び52は、その中心
軸が前群レンズ20及び後群レンズ40の光軸と平行と
なるよう位置決めされている。すなわち、レンズ保持枠
30は、ガイドシャフト51及び52により後群レンズ
40の光軸方向に沿って移動可能なように支持されてい
る。
【0016】撮像素子保持部材60の上面には、ステッ
ピングモータ70が固定されている。ステッピングモー
タ70の出力軸にはピニオンギア71が固定されてお
り、ステッピングモータ70のロータ(図示せず)の回
転に応じて所定方向に回転する。ピニオンギア71には
環状のカム付きギア72が噛合している。カム付きギア
72において前群レンズ20側の側面にはカム溝(図示
せず)が形成され、反対側の側面には、内周に沿って環
状のリング溝が形成されている。また、リング溝が形成
された側の側面の一部には、所定の高さを有する壁状の
ドグ72aが形成されている。
【0017】カム付きギア72において、カム溝が形成
された面にはレンズ鏡筒10の大径部12の底面が摺動
可能に当接し、環状のリング溝には撮像素子保持部材6
0の壁部60bが摺動可能に嵌合している。
【0018】レンズ保持枠30の上面側の保持枠支持部
31にはカム付きギア72のカム溝に摺動可能に係合す
るカムフォロア31aが形成されている。また、ガイド
シャフト51において、大径部12の内壁面12aと保
持枠支持部31の間に相当する部分には圧縮バネ80が
巻き付けられており、保持枠支持部31を常時、カム付
きギア72側へ付勢している。従って、カムフォロア3
1aは常時、カム付きギア72のカム溝に当接してい
る。すなわち、ステッピングモータ70が回転し、ピニ
オンギア71を介してカム付きギア72が回転すると、
それに伴うカム溝の深さの変化に応じてレンズ保持枠3
0は後群レンズ40の光軸方向に沿って移動する。
【0019】撮像素子保持部材60の下面には、原点セ
ンサ90が固定されている。原点センサ90はフォトイ
ンタラプタであり、受光素子と発光素子の間隙をカム付
きギア72の回転に応じてドグ72aが通過するよう位
置決めされている。
【0020】図2は、カム付きギア72と原点センサ9
0を拡大して示す斜視図である。上述のように原点セン
サ90は所定の間隔をおいて配設された発光素子と受光
素子を備えたフォトインタラプタであり、カム付きギア
72の回転に応じてドグ72aが発光素子と受光素子の
間を通過するよう、原点センサ90は位置決めされてい
る。
【0021】例えば、ステッピングモータ70(図1参
照)の正転に伴い、カム付きギア72が図2に示す状態
から方向αに回転し、ドグ72aの一方の端部DBが原
点センサ90を通過すると、それまでドグ72aにより
遮断されていた発光素子から出射され受光素子に入射す
る光束が、端部DBの通過に伴い受光素子により感知さ
れる状態となり、その結果、原点センサ90から出力さ
れる電流値に変化が生じる。
【0022】また、ステッピングモータ70の逆転に伴
い、カム付きギア72が図2に示す状態から方向βに回
転し、ドグ72aの他方の端部DAが原点センサ90を
通過すると、それまでドグ72aにより遮断されていた
発光素子から受光素子への入射光が端部DAの通過に伴
い受光素子により感知される状態となり、その結果、原
点センサ90から出力される電流値に変化が生じる。
【0023】すなわち、カム付きギア72の回転方向、
及び原点センサ90の出力電流の値の変化を検出するこ
とにより、ドグ72aの端部DA及びDBの通過を確認
することができる。
【0024】本実施形態において、ステッピングモータ
70が逆転しカム付きギア72がβ方向に回転すると無
限遠に合焦する方向に後群レンズ40が移動され、ステ
ッピングモータ70が正転しカム付きギア72がα方向
に回転すると近距離に合焦する方向に後群レンズ40が
移動されるよう、カム付きギア72のカム溝は形成され
ている。また、後群レンズ40が無限遠に合焦する位置
に到達するとき端部DAの通過が原点センサ90により
検知され、後群レンズ40が合焦可能な範囲のうち最も
近距離の被写体に合焦する位置に到達するとき端部DB
の通過が原点センサ90により検知されるよう、ドグ7
2aはカム付きギア72の周方向において約200度に
わたって形成されている。
【0025】また、本実施形態では、後群レンズ40が
無限遠に合焦する位置から合焦可能な範囲のうち最も近
距離の被写体に合焦する位置に到達するために要するス
テッピングモータ70の駆動パルス数が100パルスと
なるよう、1パルスに対するステッピングモータ70の
ステップ数、及び後群レンズ40の移動量は定められて
いる。すなわち、ステッピングモータ70を100パル
ス駆動することにより、原点センサ90がドグ72aの
端部DAを検出した状態から端部DBを検出するまでカ
ム付きギア72が回転される。
【0026】従って、後群レンズ40の合焦可能な範囲
の各位置は、無限遠に合焦する位置からのステッピング
モータ70の駆動パルス数で示される。
【0027】尚、本明細書では説明を簡略化するため
に、後群レンズ40の近距離に合焦する方向への移動を
プラス方向への移動とし、無限遠に合焦する方向への移
動をマイナス方向への移動とする。
【0028】図3は、本実施形態のデジタルカメラのブ
ロック図である。制御部100は例えばCPUであり、
デジタルカメラ全体の制御を行なう。制御部100には
メインスイッチ101が接続されている。メインスイッ
チ101がオンされることにより電源が投入され、制御
部100によるデジタルカメラの制御が開始される。ま
た、制御部100には測光スイッチ102及びレリーズ
スイッチ103が接続されている。デジタルカメラ本体
に備えられたシャッタスイッチを半押しすると測光スイ
ッチ102がオンし、全押しするとレリーズスイッチ1
03がオンする。
【0029】制御部100には測光センサ104及び測
距センサ105が接続されている。測光スイッチ102
がオンすると、測光センサ104により被写体の輝度情
報が検出され、測距センサ105により被写体までの距
離情報が検出され、それぞれ制御部100に入力され
る。尚、測距センサ105は、撮影レンズの合焦状態
(デフォーカス量)を検出する構成のものを用いてもよ
い。制御部100は被写体の輝度情報に基づいてシャッ
タ106の制御信号を出力する。また、制御部100は
被写体までの距離情報に基づいて後群レンズ40の駆動
量を算出し、駆動量に応じたステッピングモータの回転
量を演算し制御信号をモータドライバ107へ出力す
る。モータドライバ107は、制御部100から入力さ
れた制御信号に基づいて駆動パルス信号をステッピング
モータ70に出力する。ステッピングモータ70の回転
に伴って後群レンズ40が光軸方向に沿って移動する。
【0030】後群レンズ40を通過しCCDセンサ61
の受光部に結像した被写体像は、CCDセンサ61で光
電変換され、画像情報として制御部100に入力され
る。制御部100は、CCDセンサ61から入力された
画像情報に基づいて、モニタ108に被写体の状況を表
示する。
【0031】また、制御部100には原点センサ90が
接続されており、制御部100は原点センサ90から入
力される電流値の変化、及びステッピングモータ70の
回転方向に基づいて、後群レンズ40の位置を検出す
る。
【0032】図4は本実施形態のデジタルカメラにおけ
る撮影処理の手順の前半を示すフローチャート、図5は
後半を示すフローチャートである。メインスイッチ10
1がオンし、電源が投入されると処理が開始される。ス
テップS200で、ステッピングモータ70のマイナス
方向への回転処理が開始され、ステップS202で原点
センサ90によりドグ72の端部DAが検出されたか否
かが確認される。端部DAが検出されない場合は、ステ
ップS200の回転処理が継続され、端部DAが検出さ
れるとステップS204へ進みステッピングモータ70
の回転は停止される。すなわち、ステッピングモータ7
0は、原点センサ90により端部DAが検出されるまで
マイナス方向に回転され続け、後群レンズ40は無限遠
に合焦する位置に位置決めされる。ステップS206
で、ステッピングモータ70の駆動パルス数を格納する
パルスカウンタに0がセットされ、パルスカウント値が
クリアされる。
【0033】次いでステップS208で測光スイッチ1
02がオンされているかチェックされ、オンされている
場合はステップS210へ進む。ステップS210では
測光処理及び測距処理が行なわれ、被写体の輝度情報及
び被写体までの距離情報が取得される。ステップS21
2では、CCDセンサ61が駆動され、CCDセンサ6
1から出力される被写体の画像情報に基づいて被写体の
状況がモニタ108に表示されると共に、画像メモリへ
のデータの書き込みが許可される。
【0034】ステップS214では、現時点の後群レン
ズ40の位置に基づくレンズ駆動のサブルーチンが行わ
れる。図6は、このレンズ駆動サブルーチンの処理手順
を示すフローチャートである。ステップS300で後群
レンズ40の現在の位置がチェックされ、無限遠に合焦
する位置(第1の位置)から現在の位置まで後群レンズ
40を移動するために必要なステッピングモータ70の
駆動パルス数が50以下の場合、ステップS302へ進
む。
【0035】ステップS302では、後群レンズ40が
マイナス方向へ駆動されるよう、ステッピングモータ7
0が正転される。ステップS304で、原点センサ90
の出力電流の値がチェックされ、ドグ72aの端点DA
が検出されたか否かがチェックされる。原点センサ90
の出力電流の値に変化が生じず、端点DAが検出されて
いない場合、ステップS302へ戻る。すなわち、端点
DAが検出されるまで、ステッピングモータ70は正転
され続け、それに伴い後群レンズ40は無限遠に合焦す
る方向へ移動され続ける。
【0036】ステップS304において、原点センサ9
0の出力電流の値の変化が感知され端点DAが検出され
ると、ステップS306へ進み、ステッピングモータ7
0の回転は停止される。すなわち、カム付きギア72は
ドグ72aの端点DAが原点センサ90の発光素子と受
光素子の間隙に位置する状態の回転位置に位置決めさ
れ、後群レンズ40は第1の位置に位置決めされる。
【0037】次いで、ステップS308において、図4
のステップS210で演算された被写体の距離情報に基
づいてステッピングモータ70の駆動パルス数が算出さ
れる。ステップS310では、ステッピングモータ70
の逆転運動が開始され、後群レンズ40はプラス方向へ
移動される。ステップS308で算出された駆動パルス
数分、ステッピングモータ70が逆転されると、ステッ
プS312において回転運動は停止され、ステップS3
14へ進む。
【0038】一方、ステップS300において、第1の
原点位置から現在の位置まで後群レンズ40を移動する
ために必要なステッピングモータ70の駆動パルス数が
50より大きい場合、ステップS316へ進む。
【0039】ステップS316では、後群レンズ40が
プラス方向へ駆動されるよう、ステッピングモータ70
が逆転される。ステップS318で、原点センサ90の
出力電流の値がチェックされ、ドグ72aの端点DBが
検出されたか否かがチェックされる。原点センサ90の
出力電流の値に変化が生じず、端点DBが検出されてい
ない場合、ステップS316へ戻る。すなわち、端点D
Bが検出されるまで、ステッピングモータ70は逆転さ
れ続け、それに伴い後群レンズ40は近距離の被写体に
合焦する方向へ移動され続ける。
【0040】ステップS318において、原点センサ9
0の出力電流の値の変化が感知され、端点DBが検出さ
れると、ステップS320へ進み、ステッピングモータ
70の回転は停止される。この時点で、カム付きギア7
2はドグ72aの端点DBが原点センサ90の発光素子
と受光素子の間隙に位置する状態の回転位置に位置決め
され、後群レンズ40は合焦可能な範囲のうち最も近距
離の被写体に合焦する位置(第2の位置)に位置決めさ
れている。
【0041】次いで、ステップS322において、図4
のステップS210で演算された被写体の距離情報に基
づいて、後群レンズ40を第2の位置から被写体に合焦
する位置まで移動させるために必要なステッピングモー
タ70の駆動パルス数が算出される。具体的には、後群
レンズ40を第1の原点位置から被写体に合焦する位置
まで移動させるために必要なステッピングモータ70の
駆動パルス数が算出され、その駆動パルス数を100パ
ルスから除算することにより算出される。
【0042】ステップS324では、ステッピングモー
タ70の正転運動が開始され、後群レンズ40はマイナ
ス方向へ移動される。ステップS322で算出された駆
動パルス数分、ステッピングモータ70が逆転される
と、ステップS312へ進み回転運動は停止され、ステ
ップS314へ進む。
【0043】ステップS314では、ステップカウンタ
にステップS308若しくはステップS322で算出さ
れた、後群レンズ40を第1の原点位置から被写体に合
焦する位置まで移動させるために必要なステッピングモ
ータ70の駆動パルス数が格納される。以上でレンズ駆
動のサブルーチンは終了し、図4のステップS214へ
リターンする。
【0044】レンズ駆動サブルーチンが終了すると図4
のステップS214へ戻り、次いでステップS216
で、レリーズスイッチ103がオンしているか否かがチ
ェックされる。レリーズスイッチ103がオンしていな
い場合、ステップS208へ戻る。レリーズスイッチ1
03がオンしている場合、図5のステップS218へ進
む。
【0045】ステップS218では、ステップS210
で行われた測光処理による被写体の輝度情報に基づいて
露出制御、すなわちシャッタ106の駆動制御が行なわ
れる。次いでステップS220で画像メモリへのデータ
書き込みが禁止された上で、ステップS222におい
て、画像メモリに格納されている画像データがPCカー
ド等の記録媒体へ記録される。
【0046】ステップS224で5秒を計時するタイマ
ーがスタートされ、ステップS226でタイマーが5秒
計時したか否かがチェックされる。タイマーが5秒を計
時した場合、ステップS228へ進み画像メモリへのデ
ータ書き込みが許可される。すなわち、ステップS22
0からステップS228までの処理は、CCDセンサ6
1により撮影され記録媒体に記録された画像データをモ
ニター108に静止画として5秒間表示させるための処
理である。
【0047】次いで、ステップS230で測光スイッチ
102がオンしているか否かがチェックされる。測光ス
イッチ102がオンしている場合、デジタルカメラ本体
のシャッタスイッチが半押しされている状態なので、図
4のステップS210へ戻り、測光処理及び測距処理以
降の処理が繰り返される。一方、測光スイッチ102が
オンしていなければステップS232へ進む。
【0048】ステップS232ではCCDセンサ61及
びモニター108の駆動が停止され、ステップS234
でメインスイッチ101がオンしているか否かがチェッ
クされる。メインスイッチ101がオンしている場合、
デジタルカメラに電源が投入されている状態が維持され
ているので、図4のステップS208へ戻り、測光スイ
ッチ102の状態を確認する処理以降の処理が繰り返さ
れる。メインスイッチ102がオンしていない場合、す
なわちデジタルカメラへの電源投入が停止されている場
合は、ステップS236へ進み画像メモリの内容がクリ
アされ、処理は終了する。
【0049】以上のように、本実施形態によれば、後群
レンズ40が無限遠の物体に合焦する位置と最も近距離
の物体に合焦する位置との2つを撮影時において合焦動
作を開始する原点位置とし、撮影開始時の後群レンズ4
0の位置により近い原点位置に後群レンズ40を移動さ
せている。従って、後群レンズ40の移動時間を短縮す
ることができる。
【0050】また、本実施形態によれば、カム付きギア
72の周方向に約200度にわたって形成されたドグ7
2aの回転位置を検出することにより原点位置を検出し
ているため、μ(ミクロン)単位の精度が要求される撮
影レンズの光軸方向に沿った位置検出に比べ要求される
精度が比較的緩やかである。従って、原点位置の検出が
容易である。
【0051】さらに、後群レンズ40の駆動手段の一構
成要素であるカム付きギア72を原点位置検出のために
利用しているので、原点位置検出のための新たな部材を
設ける必要がなく、装置全体の小型化が図れる。
【発明の効果】以上のように本発明によれば、効率的に
合焦動作を行なう撮影光学系駆動装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態が適用されるデジタルカ
メラの断面を模式的に示す図である。
【図2】カム付きギアと原点センサの斜視図である。
【図3】本発明の実施形態が適用されるデジタルカメラ
のブロック図である。
【図4】デジタルカメラによる撮影処理の前半を示すフ
ローチャートである。
【図5】デジタルカメラによる撮影処理の後半を示すフ
ローチャートである。
【図6】レンズ駆動のサブルーチンの処理手順を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
10 レンズ鏡筒 20 前群レンズ 30 レンズ保持枠 31 保持枠支持部 31a カムフォロア 40 後群レンズ 51、52 ガイドシャフト 70 ステッピングモータ 71 ピニオンギア 72 カム付きギア 72a ドグ 80 圧縮バネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H011 AA01 AA03 CA19 CA26 CA29 2H044 BE03 BE18 DA01 DB03 DC02 DC09 DC11 DD03 DD08 DD09 DE06 2H051 AA00 DD20 FA04 FA16 FA17 FA18 FA38 FA45 FA47 FA53 FA76 5C022 AA13 AB22 AB27 AC21 AC54 AC74 AC78

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体までの距離を測定、あるいは撮影
    光学系の合焦状態を検出する測距手段と、 前記撮影光学系を光軸に沿って駆動する駆動手段と、 前記撮影光学系が無限遠にある物体に合焦する第1の位
    置と、前記撮影光学系の合焦可能な範囲において最も近
    距離にある物体に前記撮影光学系が合焦する第2の位置
    のうち、前記撮影光学系の現在位置により近い方の位置
    を被写体の合焦動作を開始する原点位置として判定する
    原点位置判定手段と、 前記被写体の撮影時、前記原点位置判定手段の判定結果
    に基づいて前記駆動手段を制御し前記撮影光学系を前記
    原点位置まで移動させる位置決め手段と、 前記測距手段の測定結果に基づいて、前記原点位置から
    前記被写体に対する前記撮影光学系の合焦位置までの前
    記撮影光学系の駆動量を算出する駆動量算出手段と、 前記駆動量算出手段の算出結果に基づいて前記駆動手段
    を制御し、前記撮影光学系を前記被写体の合焦位置まで
    移動させる制御手段とを備えることを特徴とする撮影光
    学系駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の位置が前記原点位置として判
    定された場合、前記駆動量算出手段において、前記第1
    の位置から前記第2の位置までの駆動量と、前記第1の
    位置から前記被写体の合焦位置までの駆動量との差分が
    算出されることを特徴とする請求項1に記載の撮影光学
    系駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動手段は、ステッピングモータと
    ステッピングモータの回転運動を前記撮影光学系の光軸
    に沿った直線運動に変換する変換手段とを備えることを
    特徴とする請求項1に記載の撮影光学系駆動装置。
  4. 【請求項4】 さらに、前記撮影光学系を光軸方向に移
    動可能に支持する支持枠を備え、 前記変換手段は、前記ステッピングモータの出力軸に固
    定されたピニオンギアと、 前記ピニオンギアと噛合し、前記光軸と直交する側面に
    カム溝が形成されたカム付きギアと、 前記支持枠において前記カム付きギアと対向する面に形
    成され、前記カム溝に係合するカムフォロアとを備える
    ことを特徴とする請求項3に記載の撮影光学系駆動装
    置。
  5. 【請求項5】 前記位置決め手段は、前記カム付きギア
    の回転位置を検出することにより前記撮影光学系が前記
    第1の位置若しくは前記第2の位置に位置決めされたこ
    とを検出する原点位置検出手段を備えることを特徴とす
    る請求項1に記載の撮影光学系駆動装置。
  6. 【請求項6】 前記原点位置検出手段は、フォトインタ
    ラプタと、前記カム付きギアにおいて前記光軸と直交す
    る側面の一部に、前記カム付きギアの円周に沿って形成
    された壁状のドグとを備え、 前記フォトインタラプタは、前記カム付きギアの回転に
    応じて前記ドグが前記フォトインタラプタの発光素子と
    受光素子の間隙を通過するよう位置決めされており、 前記カム付きギアの回転方向と、前記ドグの端部が通過
    することに伴う前記フォトインタラプタの出力電流の変
    化に基づいて、前記撮影光学系が前記第1の位置若しく
    は前記第2の位置に到達したことを検出することを特徴
    とする請求項4に記載の撮影光学系駆動装置。
  7. 【請求項7】 前記ドグは、カム付きギアの周方向にお
    いて約200度にわたって形成されていることを特徴と
    する請求項6に記載の撮影光学系駆動装置。
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