JP2000240614A - 重量物の昇降駆動用の液圧装置 - Google Patents

重量物の昇降駆動用の液圧装置

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JP2000240614A
JP2000240614A JP11047031A JP4703199A JP2000240614A JP 2000240614 A JP2000240614 A JP 2000240614A JP 11047031 A JP11047031 A JP 11047031A JP 4703199 A JP4703199 A JP 4703199A JP 2000240614 A JP2000240614 A JP 2000240614A
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port
fluid machine
hydraulic
pressure port
hydraulic pump
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JP11047031A
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Takashi Sumita
隆 住田
Hirotoshi Nakao
裕利 中尾
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Tokyo Keiki Inc
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Tokimec Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 重量物を途中まで上昇させて一旦停止させた
後にそれを再び上昇させたときにスムーズに重量物を上
昇させることができるようにする。 【解決手段】 重量物8を上昇させたり下降させたりす
る場合には、第1の切換弁10を第2の流体機械6の高
圧ポート6aと液圧シリンダ7のポート7aとを連通さ
せる位置にすると共に、第2の切換弁20を第2の流体
機械6の高圧ポート6aからタンク9へ向かう流体の流
れを遮断する位置にする。また、重量物8を途中の位置
まで上昇させて一旦停止させた後にそれを再び上昇させ
る場合には、第1の切換弁10を液圧シリンダ7のポー
ト7aから第2の流体機械6の高圧ポート6aへ向かう
流体の流れを遮断する位置にすると共に、第2の切換弁
20を第2の流体機械6の高圧ポート6aとタンク9と
を連通させる位置にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プレス機械の金
型の昇降装置、フォークリフトなどの荷役の昇降装置,
エレベータ装置,横型フライスのスピンドル昇降装置な
どのように液圧により駆動される重量物の昇降駆動用の
液圧装置に関し、特に可変容量型のトランスフォーマを
用いた液圧装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、液圧シリンダを定圧力源システム
により省エネルギで駆動するために可変容量型のトラン
スフォーマを用いた液圧装置としては、例えば図2に示
すようなものがある。この液圧装置は、可変容量型の液
圧モータである第1の流体機械5の高圧ポート5aと蓄
圧器4とを接続し、その第1の流体機械5の高圧ポート
5aに略一定の高圧の圧液が導かれるようにしている。
したがって、この第1の流体機械5の押しのけ容積を変
化させることにより、その第1の流体機械5の回転軸1
5に作用する軸トルクの大きさを及び方向を操作するこ
とができる。
【0003】その第1の流体機械5は、その回転軸15
が固定容量型の液圧ポンプである第2の流体機械6の回
転軸16に機械的に連結されている。したがって、第1
の流体機械5の軸トルクが変化すると、第2の流体機械
6の回転速度が変化し、それによって第2の流体機械6
の吐出量が変化する。その第2の流体機械6は、高圧ポ
ート6aが液圧シリンダ7のポート7aに接続されてい
る。したがって、第2の流体機械6が吐出する吐出量に
より、液圧シリンダ7に結合されている重量物8の移動
速度を制御することができる。
【0004】なお、上述した第1の流体機械5と第2の
流体機械6のように、押しのけ容積を制御することので
きる可変容量型の液圧モータと、固定容量型の液圧ポン
プとからなり、それら両者の回転軸を機械的に結合した
ものを可変容量型のトランスフォーマと呼んでいる。図
2の液圧装置は、第1の流体機械5の低圧ポート5bと
第2の流体機械6の低圧ポート6bを、共にタンク9に
接続している。
【0005】また、この液圧装置は、電動機1により回
転される可変容量型の液圧ポンプ2を設けており、その
液圧ポンプ2の高圧ポート2aを、第1の流体機械5の
高圧ポート5aと蓄圧器4とを連通する流路11に逆止
弁3を介して接続し、その逆止弁3の向きを液圧ポンプ
2の高圧ポート2aから蓄圧器4に向かう方向を自由流
れ方向としている。そして、その液圧ポンプ2の低圧ポ
ート2bを、タンク9に接続している。それによって、
おおむね一定の高圧を供給する液圧源を構成している。
【0006】この液圧装置は、重量物8を上昇させると
きには、第1の流体機械5の押しのけ容積を液圧シリン
ダ7が上昇する方向に増加させていく。すると、第1の
流体機械5に発生する軸トルクが増加して、第2の流体
機械6の回転速度が速まるため、その流体機械6からの
吐出量が増加することによって重量物8の上昇速度が増
加する。
【0007】逆に、第1の流体機械5の押しのけ容積を
減少させると、その第1の流体機械5に発生する軸トル
クが減少して、第2の流体機械6の回転速度が遅まるた
め、その流体機械6からの吐出量が減少して重量物8の
上昇速度が遅まる。このように、この液圧装置は、第1
の流体機械5の押しのけ容積を操作することにより、重
量物8の上昇速度を所望の速度に制御することができ
る。
【0008】一方、重量物8を下降させるときには、そ
の重量物8が自重で下降すると、それに応じて液圧シリ
ンダ7から圧液が第2の流体機械6に供給されるため、
その第2の流体機械6がモータ作用をする。それによっ
て、第1の流体機械5がポンプ作用を行なうことにより
に高圧の圧液が蓄圧器4に供給されて、その蓄圧器4の
圧力が高まる。このとき、第1の流体機械5の押しのけ
容積を操作することにより抵抗となる軸トルクを制御す
ることができる。すなわち、重量物8の下降速度を制御
することができる。
【0009】このように、この液圧装置は、重量物8が
持っている位置エネルギで第2の流体機械6にモータ作
用をさせ、それによりその第2の流体機械6に機械的に
結合されている第1の流体機械5にポンプ作用をさせ、
それによって蓄圧器4に高圧の圧液を供給する。
【0010】したがって、重量物8の位置エネルギを蓄
圧器4に液圧エネルギとして回収し、その蓄圧器4に蓄
えた液圧エネルギを次回の重量物8を上昇させる際に再
利用することができるので、省エネルギの液圧装置にな
る。また、重量物8の上昇及び下降の速度は、第1の流
体機械5の押しのけ容積を操作することで制御すること
ができ、絞りを使用した液圧装置のように絞りにより流
量を制御するものではないので、絞り損失のない省エネ
ルギの液圧装置である。
【0011】なお、図2の液圧装置は、重量物8が上昇
あるいは下降する際の位置エネルギを蓄圧器4の液圧エ
ネルギに交換しているだけであるため、その位置エネル
ギと液圧エネルギの総和は一定なはずである。ところ
が、実際にはトランスフォーマや回路中の漏れや摩擦損
失などにより少しずつエネルギが失われていくので、こ
の液圧装置では小型で圧力補償制御方式の可変容量型の
液圧ポンプ2を電動機1により回転させ、上記損失に相
当するエネルギ分を補充して蓄圧器4の液圧エネルギを
補うようにしている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の液圧シリンダを定圧力源システムで省エネルギに駆動
するために可変容量型のトランスフォーマを用いた液圧
装置には、以下に示すような問題点があった。すなわ
ち、重量物を上昇させた際に、それが上昇限に達する前
の途中の位置で一旦停止させた状態から、その重量物を
再度上昇させようとした場合には、第1の流体機械5の
押しのけ容積を最大にしたとしても第2の流体機械6の
回転軸が回転を始めないために、重量物8を上昇させる
ことができない場合があった。
【0013】つまり、このように重量物を上昇させて途
中で一旦停止させると、その位置を保持するために第1
の流体機械5と第2の流体機械6の双方に高い圧力が作
用して回転軸15,16に軸トルクが発生し、その回転
軸15と16の軸トルクが釣り合うことによって回転軸
15と16とが静止する。この状態から再び重量物を上
昇させるには、第2の流体機械6の回転軸16を、その
第2の流体機械6から液圧シリンダ7に圧液を供給する
方向に回転させる必要がある。
【0014】そのためには、第1の流体機械5に作用さ
せるトルクを増大させなければならないので、その第1
の流体機械5の押しのけ容積を増加させる必要がある。
ここで、第1の流体機械5の回転軸15とそれを支持す
る軸受との間には摩擦力が働いているので、第1の流体
機械5に作用させるトルクは、その摩擦力に打ち勝つこ
とができるだけの大きなものにしなければならない。
【0015】ところが、一度停止状態にある回転軸15
とそれを支持する軸受との間には静止摩擦力が働いてい
て、その静止摩擦力は動摩擦力の数倍の大きさであっ
て、しかも上述した摩擦力は第1の流体機械5に作用す
る圧力に対応して大きくなるものであり、その第1の流
体機械5には前述したように高い圧力が作用しているた
め、回転軸15とそれを支持する軸受との間には非常に
大きな摩擦力が発生する。
【0016】さらに、第1の流体機械5の回転軸15と
第2の流体機械6の回転軸16とが釣り合って静止して
いるときは、第2の流体機械6に高圧が作用していて軸
トルクが大きいときには、それに釣り合っている第1の
流体機械5の押しのけ容積も既に大きくなっているた
め、その押しのけ容積をそこから更に増大させて最大の
位置まで大きくしたとしても、上述した摩擦力に打ち勝
つだけのトルクを回転軸15に発生させることができ
ず、回転軸15が回転しないことがある。
【0017】この問題を解決する方法としては、第2の
流体機械6に比べて第1の流体機械5の押しのけ容積を
大きくする方法がある。また、第2の流体機械6の押し
のけ容積を可変にして、重量物8の上昇開始時にはその
押しのけ容積を小さくする方法もある。しかしながら、
トランスフォーマは、第1の流体機械5の回転軸15と
第2の流体機械6の回転軸16の双方に作用する軸トル
クを釣り合わせることによって静止させて重量物8を停
止させるものであるため、仮に定圧力源の圧力と液圧シ
リンダ7の圧力が等しいとすると、両者の押しのけ容積
は同じにするのが普通である。
【0018】したがって、重量物を途中まで上昇させて
一旦停止させた後にそれを再び上昇させるときのために
だけ前者の方法のように、第2の流体機械6に比べて第
1の流体機械5の押しのけ容積を大きくするのはコスト
アップになるだけ、非常に不経済であるということがあ
った。また、後者の第2の流体機械6側を可変容量型の
液圧モータにして押しのけ容積を小さくできるようにす
るのも、同様にコストアップになってしまうだけ不経済
であるということがあった。
【0019】この発明は、上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、重量物を途中まで上昇させて一旦停止さ
せた後にそれを再び上昇させたときに、スムーズにその
重量物を上昇させることができる液圧装置を安価に提供
することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、略一定の圧液を供給する液圧源と、可変
容量型の液圧モータと固定容量型の液圧ポンプのそれぞ
れ回転軸を機械的に結合した可変容量型の液圧トランス
フォーマと、重量物の昇降を行なう液圧シリンダとを備
え、上記液圧源の高圧ポートを上記可変容量型の液圧モ
ータの高圧ポートに接続すると共に、上記固定容量型の
液圧ポンプの高圧ポートを上記液圧シリンダのポートに
接続し、上記可変容量型の液圧モータと上記固定容量型
の液圧ポンプのそれぞれ低圧ポートをタンクに接続した
重量物の昇降駆動用の液圧装置を、次のように構成す
る。
【0021】すなわち、重量物の昇降駆動用の液圧装置
に、上記固定容量型の液圧ポンプの高圧ポートと液圧シ
リンダのポートとを連通する流路に、その固定容量型の
液圧ポンプの高圧ポートと液圧シリンダのポートとを連
通させる位置とその液圧シリンダのポートから上記固定
容量型の液圧ポンプの高圧ポートへ向かう流体の流れを
遮断する位置とに切り換え可能な第1の切換弁を設ける
と共に、上記固定容量型の液圧ポンプの高圧ポートとタ
ンクとを連通する流路に、その固定容量型の液圧ポンプ
の高圧ポートとタンクとを連通させる位置と上記固定容
量型の液圧ポンプの高圧ポートからタンクへ向かう流体
の流れを遮断する位置とに切り換え可能な第2の切換弁
を設ける。
【0022】そして、その重量物の昇降駆動用の液圧装
置を、上記液圧シリンダにより重量物の上昇と下降を行
なう場合には、第1の切換弁を上記固定容量型の液圧ポ
ンプの高圧ポートと液圧シリンダのポートとを連通させ
る位置にすると共に、第2の切換弁を上記固定容量型の
液圧ポンプの高圧ポートからタンクへ向かう流体の流れ
を遮断する位置にし、上記重量物を途中まで上昇させて
一旦停止させた後にそれを再び上昇させる場合には、そ
の上昇動作を再開する前に少なくとも一回は第1の切換
弁を液圧シリンダのポートから上記固定容量型の液圧ポ
ンプの高圧ポートへ向かう流体の流れを遮断する位置に
すると共に、第2の切換弁を上記固定容量型の液圧ポン
プの高圧ポートとタンクとを連通させる位置にするよう
に構成する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1はこの発明による重量物の
昇降駆動用の液圧装置の一実施形態例を示す油圧回路図
であり、図2と対応する部分には同一の符号を付してあ
る。
【0024】この重量物の昇降駆動用の液圧装置は、図
2で説明した液圧装置に対し、第2の流体機械6の高圧
ポート6aと液圧シリンダ7のポート7aとの間の流路
13に第1の切換弁10を設けると共に、その第2の流
体機械6の高圧ポート6aとタンク9との間の流路14
に第2の切換弁20を設けた点のみが異なる。
【0025】すなわち、この液圧装置は、略一定の圧液
を供給する電動機1とそれによって回転される可変容量
型の液圧ポンプ2とからなる液圧源と、可変容量型の液
圧モータである第1の流体機械5の回転軸15と固定容
量型の液圧ポンプである第2の流体機械6の回転軸16
とを機械的に結合した可変容量型の液圧トランスフォー
マと、重量物8の昇降を行なう液圧シリンダ7とを備え
ている。
【0026】そして、その液圧ポンプ2の高圧ポート2
aを第1の流体機械5の高圧ポート5aに流路11を通
して接続すると共に、第2の流体機械6の高圧ポート6
aを液圧シリンダ7のポート7aに流路13により接続
し、第1の流体機械5の低圧ポート5bと第2の流体機
械6の低圧ポート6bをそれぞれタンク9に接続してい
る。さらに、第2の流体機械6の高圧ポート6aと液圧
シリンダ7のポート7aとを連通する流路13に、その
第2の流体機械6の高圧ポート6aと液圧シリンダ7の
ポート7aとを連通させる位置とその液圧シリンダ7の
ポート7aから第2の流体機械6の高圧ポート6aへ向
かう流体の流れを遮断する位置とに切り換え可能な第1
の切換弁10を設けている。
【0027】さらにまた、第2の流体機械6の高圧ポー
ト6aとタンク9とを連通する流路14に、その第2の
流体機械6の高圧ポート6aとタンク9とを連通させる
位置と第2の流体機械6の高圧ポート6aからタンク9
へ向かう流体の流れを遮断する位置とに切り換え可能な
第2の切換弁20を設けている。
【0028】そして、この重量物の昇降駆動用の液圧装
置は、液圧シリンダ7により重量物8を上昇あるいは下
降させる場合には、第1の切換弁10を第2の流体機械
6の高圧ポート6aと液圧シリンダ7のポート7aとを
連通させる位置にすると共に、第2の切換弁20を第2
の流体機械6の高圧ポート6aからタンク9へ向かう流
体の流れを遮断する位置にする。
【0029】また、重量物8を上昇限に至る前の途中の
位置まで上昇させて一旦停止させた後にそれを再び上昇
させる場合には、その上昇動作を再開する前に少なくと
も一回は第1の切換弁10を液圧シリンダ7のポート7
aから第2の流体機械6の高圧ポート6aへ向かう流体
の流れを遮断する位置にすると共に、第2の切換弁20
を第2の流体機械6の高圧ポート6aとタンク9とを連
通させる位置にする。なお、第1の流体機械5の高圧ポ
ート5aと液圧ポンプ2の高圧ポート2aが共に蓄圧器
4に接続されている点は、図2で説明した液圧装置と同
様である。
【0030】また、上述した第1の切換弁10と第2の
切換弁20の位置を切り換える制御は、例えば各種判断
及び処理機能を有する中央処理装置(CPU)と、各処
理プログラム及び固定データを格納したROMと、処理
データを格納するデータメモリであるRAMと、入出力
回路(I/O)とからなるマイクロコンピュータを使用し
て行なうことができる。
【0031】この液圧装置は、このように構成されてい
るので、重量物8を上昇あるいは下降させるときには、
第1の切換弁10を第2の流体機械6の高圧ポート6a
と液圧シリンダ7のポート7aとを連通させる位置にす
ると共に、第2の切換弁20を第2の流体機械6の高圧
ポート6aからタンク9へ向かう流体の流れを遮断する
位置にする。したがって、図2で説明した液圧装置と同
様の回路構成になるため、その図2で説明した場合と同
様な作用で、重量物8の上昇あるいは下降をスムーズに
行なうことができる。
【0032】また、重量物8を上昇限に至る前の途中の
位置まで上昇させて一旦停止させた後にそれを再び上昇
させる場合には、その上昇動作を再開する前に少なくと
も一回は第1の切換弁10を液圧シリンダ7のポート7
aから第2の流体機械6の高圧ポート6aへ向かう流体
の流れを遮断する位置にすると共に、第2の切換弁20
を第2の流体機械6の高圧ポート6aとタンク9とを連
通させる位置にする。
【0033】そうすれば、液圧シリンダ7のポート7a
から第2の流体機械6の高圧ポート6aへ向かう流体の
流れが遮断されるため、液圧シリンダ7のポート7aの
圧力は高圧状態が保たれるので、重量物8はその途中の
上昇位置に保持されたままの状態になる。
【0034】また、第2の流体機械6の高圧ポート6a
とタンク9とが連通状態になるので、その高圧ポート6
aは低圧になる。したがって、第2の流体機械6に作用
する圧力が低圧になるため、その圧力により発生する回
転軸16の軸トルクは小さくなる。そのため、第1の流
体機械5を、第2の流体機械6の回転軸16に作用する
小さな軸トルクに釣り合わせるには、第1の流体機械5
の押しのけ容積は小さくてすむ。したがって、次に重量
物8を上昇させるために第1の流体機械5の回転軸15
に、より大きな軸トルクが必要になったときには、その
第1の流体機械5側の軸トルクを第2の流体機械6側の
軸トルクに比べて十分増加させることができる。
【0035】さらに、第2の流体機械6の高圧ポート6
aは低圧になっているため、回転軸16の回転に際して
抵抗となる静止摩擦力も小さくなっている。このよう
に、この発明による重量物の昇降駆動用の液圧装置によ
れば、重量物8を上昇限に至る前の途中の位置まで上昇
させて一旦停止させた後にそれを再び上昇させる場合で
あっても、第1の流体機械5側の軸トルクを第2の流体
機械6側の軸トルクに比べて十分増加させることがで
き、しかも第2の流体機械6の回転軸16の静止摩擦力
は小さいので、トランスフォーマを構成する第2の流体
機械6の回転軸16を、液圧シリンダ7のピストンを上
昇させる側に回転させて重量物8を再び上昇させること
ができる。
【0036】なお、第1の切換弁10を液圧シリンダ7
のポート7aから第2の流体機械6の高圧ポート6aへ
向かう流体の流れを遮断する位置にすると共に、第2の
切換弁20を第2の流体機械6の高圧ポート6aとタン
ク9とを連通させる位置にするのは、重量物8を途中の
位置まで上昇させて一旦停止させた後にそれを再び上昇
させる場合に限るものではなく、重量物8を停止させて
いる間中行なってもよい。あるいは、重量物8が途中の
位置から上昇する場合に限ることなしに、重量物8の全
ての停止状態から上昇あるいは下降する前の時点で行な
うようにしてもよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、可変容量型の液圧モータの押しのけ容積を固定容量
型の液圧ポンプの押しのけ容積に対して極端に大きくし
たり、その可変容量型の液圧モータの回転軸に機械的に
回転軸を結合させる液圧ポンプを可変容量型にしたりせ
ずに、重量物を上昇限に至る前の途中の位置まで上昇さ
せて一旦停止させた後にそれを再び上昇させることがで
きる液圧装置を安価に製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による重量物の昇降駆動用の液圧装置
の一実施形態例を示す油圧回路図である。
【図2】従来の重量物を昇降駆動するための液圧装置の
一例を示す油圧回路図である。
【符号の説明】
2:液圧ポンプ 2a,5a,6a:高圧ポート 5:第1の流体機械 6:第2の流体機械 7:液圧シリンダ 7a:ポート 8:重量物 9:タンク 10:第1の切換弁 11,13,14:流路 15,16:回転軸 20:第2の切換弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F002 EB04 EB08 3F333 AA02 AB13 FH04 FH08 3H071 AA01 BB01 CC18 CC31 DD16 DD26 DD35 DD72 DD76 3H089 AA10 AA90 BB27 CC01 CC09 DA02 DB44 DB48 GG01 JJ03 JJ09 JJ10 JJ20

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略一定の圧液を供給する液圧源と、可変
    容量型の液圧モータと固定容量型の液圧ポンプのそれぞ
    れ回転軸を機械的に結合した可変容量型の液圧トランス
    フォーマと、重量物の昇降を行なう液圧シリンダとを備
    え、前記液圧源の高圧ポートを前記可変容量型の液圧モ
    ータの高圧ポートに接続すると共に、前記固定容量型の
    液圧ポンプの高圧ポートを前記液圧シリンダのポートに
    接続し、前記可変容量型の液圧モータと前記固定容量型
    の液圧ポンプのそれぞれ低圧ポートをタンクに接続した
    重量物の昇降駆動用の液圧装置において、 前記固定容量型の液圧ポンプの高圧ポートと前記液圧シ
    リンダのポートとを連通する流路に、その固定容量型の
    液圧ポンプの高圧ポートと前記液圧シリンダのポートと
    を連通させる位置と該液圧シリンダのポートから前記固
    定容量型の液圧ポンプの高圧ポートへ向かう流体の流れ
    を遮断する位置とに切り換え可能な第1の切換弁を設け
    ると共に、 前記固定容量型の液圧ポンプの高圧ポートと前記タンク
    とを連通する流路に、その固定容量型の液圧ポンプの高
    圧ポートと前記タンクとを連通させる位置と前記固定容
    量型の液圧ポンプの高圧ポートから前記タンクへ向かう
    流体の流れを遮断する位置とに切り換え可能な第2の切
    換弁を設け、 前記液圧シリンダにより重量物の上昇と下降を行なう場
    合には、前記第1の切換弁を前記固定容量型の液圧ポン
    プの高圧ポートと前記液圧シリンダのポートとを連通さ
    せる位置にすると共に、前記第2の切換弁を前記固定容
    量型の液圧ポンプの高圧ポートから前記タンクへ向かう
    流体の流れを遮断する位置にし、 前記重量物を途中まで上昇させて一旦停止させた後にそ
    れを再び上昇させる場合には、その上昇動作を再開する
    前に少なくとも一回は前記第1の切換弁を前記液圧シリ
    ンダのポートから前記固定容量型の液圧ポンプの高圧ポ
    ートへ向かう流体の流れを遮断する位置にすると共に、
    前記第2の切換弁を前記固定容量型の液圧ポンプの高圧
    ポートと前記タンクとを連通させる位置にするようにし
    たことを特徴とする重量物の昇降駆動用の液圧装置。
JP11047031A 1999-02-24 1999-02-24 重量物の昇降駆動用の液圧装置 Pending JP2000240614A (ja)

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