JP2000240440A - 触媒コンバータにおけるモノリス担体用保持マット - Google Patents

触媒コンバータにおけるモノリス担体用保持マット

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JP2000240440A
JP2000240440A JP11040379A JP4037999A JP2000240440A JP 2000240440 A JP2000240440 A JP 2000240440A JP 11040379 A JP11040379 A JP 11040379A JP 4037999 A JP4037999 A JP 4037999A JP 2000240440 A JP2000240440 A JP 2000240440A
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JP
Japan
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mat
peripheral surface
monolith carrier
circumferential direction
mat body
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JP11040379A
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Inventor
Shinichi Tosa
真一 土佐
Junichi Nakade
純一 中出
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モノリス担体外周面に巻付けられた筒形状態
を保つための手段を備え、これにより粘着テープの貼付
作業を不要にした保持マットを提供する。 【解決手段】 保持マット6は、触媒コンバータにおい
て、そのアウタシェル内に円柱状モノリス担体5を保持
すべく、アウタシェル内周面およびモノリス担体5外周
面間に配置される。保持マット6は、モノリス担体5外
周面に巻付けられたマット本体10と、そのマット本体
10の周方向両端a,bにそれぞれ設けられて互に係合
する第1および第2鉤形部11,12とよりなる。マッ
ト本体10は、その周方向中間位置に、そのマット本体
10の周長を伸ばすために伸び、且つ復元力を持つ伸長
部13を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は触媒コンバータにお
けるモノリス担体用保持マット、特に、触媒コンバータ
において、そのアウタシェル内に柱状モノリス担体を保
持すべく、アウタシェル内周面およびモノリス担体外周
面間に配置される保持マットの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の保持マットは、モノリス
担体外周面に巻付けられた筒形状態を保つための手段を
備えていない。そこで、前記筒形状態を保つべく保持マ
ットの両端間には複数の粘着テープが貼付される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら保持マッ
トの表面はぼさぼさしていて粘着テープとの接着性が悪
いため、その粘着テープの貼付にはそれ相当の手数を要
し、これは触媒コンバータの生産性を向上させる上でネ
ックとなっている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、モノリス担体
外周面に巻付けられた筒形状態を保つための手段を備
え、これにより粘着テープの貼付作業を不要にし得るよ
うにした前記保持マットを提供することを目的とする。
【0005】前記目的を達成するため本発明によれば、
触媒コンバータにおいて、そのアウタシェル内に柱状モ
ノリス担体を保持すべく、前記アウタシェル内周面およ
び前記モノリス担体外周面間に配置される保持マットで
あって、前記モノリス担体外周面に巻付けられたマット
本体と、そのマット本体の周方向両端にそれぞれ設けら
れて互に係合する第1および第2鉤形部とよりなり、前
記マット本体は、その周方向中間位置に、そのマット本
体の周長を伸ばすために伸び、且つ復元力を持つ伸長部
を有する、モノリス担体用保持マットが提供される。
【0006】前記のように構成すると、第1および第2
鉤形部の係合およびその係合を強める伸長部の復元力に
より、保持マットをモノリス担体外周面上において筒形
状態に保つことが可能である。
【0007】またモノリス担体は、セラミックスよりな
る押出し材より切出されたもので、その周長には比較的
大きなばらつきがある。伸長部は、これに対応し得るも
ので、その伸長部が収縮している状態において、保持マ
ットの周方向長さを、1ロット中、前記ばらつきが最も
小さいと考えられるモノリス担体の周長よりも短く設定
しておくことにより、保持マットを1ロット中の全ての
モノリス担体に適用することが可能である。
【0008】
【発明の実施の形態】図1〜4において、自動車用触媒
コンバータ1は、筒状本体2と、その排気ガス導入側の
端部に接合されるインレットコーン3と、その排気ガス
排出側の端部に接合されるアウトレットコーン4とより
なる。筒状本体2は、触媒を担持する柱状、図示例では
円柱状をなすモノリス担体5と、そのモノリス担体5の
外周面に一重に巻付けられた保持マット6と、その保持
マット6を覆うアウタシェル7とを有する。このように
モノリス担体5は保持マット6を介してアウタシェル7
内に保持される。アウタシェル7は、保持マット6の外
周面に巻付けられてその保持マット6を圧縮する金属板
8の一方の端縁部8a上に他方の端縁部8bを重ねて両
端縁部8a,8b間を溶接部9により接合したものであ
る。
【0009】モノリス担体5は、セラミックスであるコ
ージェライトより構成されたハニカムである。また保持
マット6は、アルミナ繊維、シリカ繊維、バインダおよ
びバーミキュライトの混合物よりなる。バインダとして
はアクリル酸エステル、NBR等が用いられている。ア
ウタシェル7、インレットコーン3およびアウトレット
コーン4はフェライト系ステンレス鋼板(例えば、JI
S SUS409、またはJIS SUS410)を用
いて形成されたものである。
【0010】図3,4に明示するように、保持マット6
は、モノリス担体5外周面に巻付けられたマット本体1
0と、そのマット本体10の周方向両端a,bにそれぞ
れ設けられて互に係合する第1および第2鉤形部11,
12とよりなる。またマット本体10は、その周方向中
間位置に、そのマット本体10の周長を伸ばすために伸
び、且つ復元力を持つ伸長部13を有する。
【0011】前記のように構成すると、第1および第2
鉤形部11,12の係合およびその係合を強める伸長部
13の復元力により、保持マット6をモノリス担体5外
周面上において筒形状態に保つことが可能である。
【0012】またモノリス担体5は、セラミックスより
なる押出し材より切出されたもので、その周長には比較
的大きなばらつきがある。伸長部13はこれに対応し得
るもので、その伸長部13が収縮している状態におい
て、保持マット6の周方向長さを、1ロット中、前記ば
らつきが最も小さいと考えられるモノリス担体5の周長
よりも短く設定しておくことにより、保持マット6を1
ロット中の全てのモノリス担体5に適用することができ
る。
【0013】図3に明示するように、第1鉤形部11
は、マット本体10の周方向一端aからその一方の周縁
を延出するように周方向に突出する第1基端部分14
と、その第1基端部分14から内側へ折曲ってマット本
体10の母線方向に延びる第1係合部分15とよりな
る。一方、第2鉤形部12は、マット本体10の周方向
他端bからその他方の周縁を延出するように周方向に突
出して第1基端部分14と平行する第2基端部分16
と、その第2基端部分16から内側、つまり第1係合部
分15と接近する方向に折曲ってマット本体10の母線
方向に延び、且つ第1係合部分15と係合する第2係合
部分17とよりなる。
【0014】第1係合部分15の周方向先端面cは、そ
れと対向する第2基端部分16の周方向側面dに密着す
ると共に、その第1係合部分15とマット本体10の周
方向他端bとの間に間隙eが存する。一方、第2係合部
分17の周方向先端面fは、それと対向する第1基端部
分14の周方向側面gに密着すると共に、その第2係合
部分17とマット本体10の周方向一端aとの間に間隙
hが存する。
【0015】図4に明示するように、伸長部13はジグ
ザグ状をなし、マット本体10の両周縁側にそれぞれ開
口する複数のV形間隙jが存する。
【0016】第1,第2係合部分15,17を挟む両間
隙e,hと、複数のV形間隙jを有する伸長部13と
は、モノリス担体5の中心を挟んで相対向する位置にあ
る。
【0017】図5は保持マット6を展開した状態を示
す。伸長部13は、平板状をなすマット本体10の中央
部において両周縁から交互に複数の切込み18を入れる
ことによって形成されている。展開保持マット6におい
て、その中心点mを挟む左、右両部はその中心点mに関
して点対称の関係にある。保持マット6は矢印のように
曲げられる。
【0018】前記のようにモノリス担体5外周面に保持
マット6を巻付け、その保持マット6外周面上にアウタ
シェル7を形成する場合、図6に示すように、金属板8
における両端縁部8a,8bの重ね合せ位置を、例えば
保持マット6の第1および第2係合部分15,17の係
合位置に合せる。そして、両端縁部8a,8bを重ね合
せるときに、図3にも示すように第1鉤形部11および
その近傍と、第2鉤形部12およびその近傍とが、矢示
のごとく互に逆方向に引摺られると、両間隙e,hの周
方向幅nが狭まり、これにより重ね合せ位置における保
持マット6の密度上昇が抑制される、つまり、この重ね
合せ位置におけるモノリス担体5に対する面圧上昇が抑
制される。
【0019】この場合、第1,第2係合部分15,17
が離間してそれらの間に間隙s(図1参照)が生じる
が、第1,第2係合部分15,17の周方向先端面c,
fは第2,第1基端部分16,14の周方向側面d,g
にそれぞれ密着しているので、保持マット6に、未浄化
排気ガスのバイパスが形成されるようなことはない。一
方、伸長部13はジグザグ状をなすので未浄化排気ガス
の通過阻止機能を持つ。
【0020】図7に示すように、アウタシェル7を半環
状第1および第2半体18,19を合せて形成する場合
には、それらの両折曲げ縁18a,19aの両合せ位置
をそれぞれ第1および第2係合部分15,17の係合位
置および伸長部13の存する位置に合せる。これによ
り、前記同様に、両合せ位置におけるモノリス担体5に
対する面圧上昇を抑制し得る。
【0021】図8〜10は保持マット6の他例を示す。
この例は次のような特徴を有する。即ち、第1鉤形部1
1の第1係合部分15において、その周方向先端面c側
の一方の母線方向半部には、その外周面側を第2係合部
分17に向けて張出した庇状部分oが設けられ、その庇
状部分oは、第2鉤形部12の第2係合部分17におい
て、その第2基端部分16側の一方の母線方向半部に形
成されて、その外周面より陥没する段付部分pに嵌合さ
れる。
【0022】また第2鉤形部12の第2係合部分17に
おいて、その周方向先端面f側の他方の母線方向半部に
は、その外周面側を第1係合部分15に向けて張出した
庇状部分qが設けられ、その庇状部分qは、第1鉤形部
11の第1係合部分15において、その第1基端部分1
4側の他方の母線方向半部に形成されて、その外周面よ
り陥没する段付部分rに嵌合される。
【0023】このように構成すると、第1および第2係
合部分15,17において、その一方の、モノリス担体
5外周面からの離間を他方により抑えることができ、こ
れにより第1および第2鉤形部11,12の係合状態を
維持することができる。
【0024】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば前記のよう
に構成することによって、筒形状態保持のための粘着テ
ープの貼付作業を不要にして、触媒コンバータの生産性
向上を図ることが可能な保持マットを提供することがで
きる。
【0025】また請求項2記載の発明によれば前記のよ
うに構成することにより、前記効果に加えて、アウタシ
ェル形成に際し、モノリス担体に対する面圧の不均一化
を回避し得る保持マットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】触媒コンバータの正面図である。
【図2】図1の2−2矢視図である。
【図3】モノリス担体と保持マットの一例との関係を示
す斜視図である。
【図4】図3のものを、モノリス担体軸線回りに約18
0°回転させたときの斜視図である。
【図5】保持マットの展開図である。
【図6】アウタシェル形成時の一例を示す説明図で、図
2に対応する。
【図7】アウタシェル形成時の他例を示す説明図であ
る。
【図8】モノリス担体と保持マットの他例との関係を示
す斜視図である。
【図9】図8の9−9線断面図である。
【図10】図8の10−10線断面図である。
【符号の説明】
1 触媒コンバータ 5 モノリス担体 6 保持マット 7 アウタシェル 10 マット本体 11 第1鉤形部 12 第2鉤形部 13 伸長部 14 第1基端部分 15 第1係合部分 16 第2基端部分 17 第2係合部分 a 周方向一端 b 周方向他端 c,f 周方向先端面 d,g 周方向側面 e,h 間隙
フロントページの続き Fターム(参考) 3G091 AA02 AB01 BA39 GA06 GB01Z GB10Z GB17X HA26 HA27 HA28 HA29 HA31 4G069 AA01 AA11 BA13B CA03 EA06 EA19 FA03

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 触媒コンバータ(1)において、そのア
    ウタシェル(7)内に柱状モノリス担体(5)を保持す
    べく、前記アウタシェル(7)内周面および前記モノリ
    ス担体(5)外周面間に配置される保持マット(6)で
    あって、前記モノリス担体(5)外周面に巻付けられた
    マット本体(10)と、そのマット本体(10)の周方
    向両端(a,b)にそれぞれ設けられて互に係合する第
    1および第2鉤形部(11,12)とよりなり、前記マ
    ット本体(10)は、その周方向中間位置に、そのマッ
    ト本体(10)の周長を伸ばすために伸び、且つ復元力
    を持つ伸長部(13)を有することを特徴とする、触媒
    コンバータにおけるモノリス担体用保持マット。
  2. 【請求項2】 前記第1および第2鉤形部(11,1
    2)は、前記マット本体(10)の周方向一端(a)お
    よび周方向他端(b)からその周方向にそれぞれ互に平
    行に突出する第1および第2基端部分(14,16)
    と、それら第1および第2基端部分(14,16)から
    それぞれ互に接近する方向に折曲がって前記マット本体
    (10)の母線方向に伸びると共に互に係合する第1お
    よび第2係合部分(15,17)とよりなり、前記第1
    および第2係合部分(15,17)の周方向先端面
    (c,f)は、それらと対向する前記第2および第1基
    端部分(16,14)の周方向側面(d,g)にそれぞ
    れ密着すると共に、それら第1および第2係合部分(1
    5,17)と、それらと対向する前記マット本体(1
    0)の前記周方向他端(b)および周方向一端(a)と
    の間にそれぞれ間隙(e,h)が存し、前記伸長部(1
    3)はジグザグ状をなす、請求項1記載の触媒コンバー
    タにおけるモノリス担体用保持マット。
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