JPH025055Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （技術分野） 本考案は車輌の排気ガスを浄化するモノリス触
媒担体をケーシング内に於て径方向に保持するサ
ポータに関するものである。

（従来技術） モノリス触媒担体をケーシング内に保持する場
合、従来第１図乃至第４図に示す如くステンレス
細線１をメリヤス編した金網筒２を扁平にして波
付加工した扁平金網３の両端山部３ａ，３ｂを重
合し溶接部４で一体にして筒状のサポータ５を形
成し、第５図、第６図の如くケーシング６内にモ
ノリス触媒担体７を嵌挿し、ケーシング６内周面
とモノリス触媒担体７外周面との環状間隙８内に
前記サポータ５を嵌挿し、モノリス触媒担体７の
両端面にワイヤーメツシユクツシヨン９，１０を
当接して保持していたが、モノリス触媒担体７の
溶接部４の荷重特性が高くなり、溶接部４のある
側の隙間をａとし、反対側の隙間をｂとすると第
５図、第６図の如くａ≫ｂの状態に偏心するか又
は第７図の如くケーシングの軸に対してモノリス
触媒担体７が角α傾きワイヤーメツシユクツシヨ
ン９，１０がモノリス触媒担体７にしつかりと組
付ができず、ワイヤーメツシユクツシヨン９，１
０による軸方向保持力に差ができるのでワイヤー
メツシユクツシヨン９，１０の肉厚を大きくする
必要があるが、そうすると排気ガスの流れを妨げ
るという欠点があつた。

そのため第８図の如く波付加工した扁平金網３
の端部半山３ｃ，３ｄを水平状に変形して重合溶
接したり、又は第９図の如く端部半山３ｅ，３ｆ
を半山合せしたり、又は溶接部を圧縮して荷重を
下げたりすることも考えられたが作業が面倒でコ
ストアツプになるという欠点があつた。

（目的） 本考案はサポータによりケーシング内に保持さ
れたりモノリス触媒担体が偏心したり傾いたりす
るのを防止し排気ガスの流れを円滑にすることを
目的としている。

（実施例） 第１０図、第１１図は本考案の一実施例であ
る。１１は第３図に示したような波付加工した扁
平金網で、その山部を重合して２巻きし、該扁平
金網１１の始端１１ａと終端１１ｂとの間半山１
１ｃは一重として溶接部１２，１３で一体として
いる。

上記実施例以外に波付加工した扁平金網を３回
以上巻回し、その端部を一定間隔を隔てゝ溶接し
てもよい。上記一定間隔は半山でも１山でもよ
い。

（効果） 本考案によると波付加工した扁平金網の山部を
重合して数巻きし、該金網の始端と終端山部を所
定の間隔を隔てて溶接してあるので溶接部の荷重
特性が高くても２つの溶接部の間の部分は他の部
分より一巻き薄くなつているので、この薄い部分
があるので高い荷重特性が吸収され全体としてモ
ノリス触媒担体外周をケーシング内で均等に保持
するのでモノリス触媒担体が偏心したり傾いたり
することを防止でき排気ガスの流れを円滑にする
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に用いる金網筒斜視図、第２図
は第１図の金網筒を波付加工した扁平金網斜視
図、第３図は第２図の扁平金網を筒状に溶接した
従来のサポータ斜視図、第４図は第３図のＡ−Ａ
平断面拡大図、第５図は第３図の従来のサポータ
使用時の第１比較例正断面図、第６図は第５図の
平面図、第７図は第３図の従来のサポータ使用時
の第２比較例正断面図、第８図は従来のサポータ
の溶接部の第３比較例平断面拡大図、第９図は従
来のサポータの溶接部の第４比較例平断面拡大
図、第１０図は本考案の一実施例斜視図、第１１
図は第１０図のＡ−Ａ平断面図である。 １……ステンレス細線、２……金網筒、３……
扁平金網、１１ａ……扁平金網始端、１１ｂ……
扁平金網終端、１２，１３……溶接部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 波付加工した扁平金網の山部を重合して数巻き
   し、該金網の始端と終端山部を所定の間隔を隔て
   て溶接したモノリス触媒担体保持用サポータ。