JP2000240133A - サイホン式大便器の洗浄方法とサイホン式大便器 - Google Patents

サイホン式大便器の洗浄方法とサイホン式大便器

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JP2000240133A
JP2000240133A JP11046611A JP4661199A JP2000240133A JP 2000240133 A JP2000240133 A JP 2000240133A JP 11046611 A JP11046611 A JP 11046611A JP 4661199 A JP4661199 A JP 4661199A JP 2000240133 A JP2000240133 A JP 2000240133A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 便器各部の形状に左右されることなくサイホ
ン作用を発生させ、汚物排出の際の節水化の実効性を高
める。 【解決手段】 吐出ノズル5からの洗浄水吐出により、
ゼット吐水口6からは、排水トラップ2の入口2aに向
けて直に洗浄水が吐出される。この洗浄水吐出により、
矢印XAで示すように、入口2aに向かう洗浄水の流れ
が形成される。この洗浄水の流れXAは、ボール部封水
を矢印XAWで示すように排水トラップ2の流路内に流
れ込ませる。よって、ゼット吐水口6からの洗浄水吐出
による洗浄水の流れXAとボール部封水の流れXAWと
によって、排水トラップ2に洗浄水が瞬時に大量に流れ
込み、ボール部1aにサイホン作用を発生させる。この
際、便器排水口2eからの排水積算量が排水開始から約
1秒後に約1リットル以上となるように入口2aへの洗
浄水入水を行えば、サイホン作用発生に排水トラップ2
の形状の影響を排除できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、便器のボール部内
の汚物を、トラップ排水路を介してボール内洗浄水と共
に吸引して排出するサイホン式大便器に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の大便器は、トラップ排水路を洗
浄水で満たしてボール部にサイホン作用を発生させ、ボ
ール内の汚物排出にこのサイホン作用を利用している。
こうした大便器、即ちサイホン式大便器では、サイホン
作用による吸引で汚物を搬送・排出できることから、汚
物排出のために新たに供給する洗浄水を少なくでき節水
化を図ることができる。
【0003】この節水化はサイホン作用の発生を前提と
しているので、従来から、サイホン作用を確実に発生さ
せるため種々の提案がなされている。
【0004】例えば、特開平4−289344では、ト
ラップ排水路の頂上トラップ部の管路内側の曲率半径を
大きくすると共にその下流側の内壁に段部を設けること
で、サイホン作用の促進を図る技術が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に、便器は陶器製
であるため寸法管理が難しく、頂上トラップ部の曲率半
径や内壁に設けた段部形状を便器ごとにほぼ一律とした
りすることは困難であった。よって、便器ごとにサイホ
ン作用の発生状況が異なり、節水化を各便器で実現でき
ないこともあった。
【0006】その一方、便器は、その設置場所であるト
イレの寸法やトイレにおける排水管設置の様子から、そ
の大きさや形状が制約される。よって、トラップ排水路
において、頂上トラップ部の曲率半径を望ましいものに
できなかったり、内壁に段部を設けることが困難な場合
もあった。また、ボール部内に新たに洗浄水を送り込ん
でボール部内洗浄水水位を頂上トラップ部より高くし、
その際の水頭圧によりサイホン作用を起こさせるもので
は、水頭圧をある程度以上とするためにボール部を大き
くせざるを得ないような場合もあった。これらの場合に
は、サイホン作用を利用した節水化が可能な便器を設置
できないことがあった。
【0007】本発明は、上記問題点を解決するためにな
され、便器各部の形状に左右されることなくサイホン作
用を発生させ、汚物排出の際の節水化の実効性を高める
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】か
かる課題を解決するため、本発明の洗浄方法は、便器の
ボール部に臨んだ開口から連続形成されたトラップ排水
路を備え、該トラップ排水路を介して前記ボール部内の
汚物をボール内洗浄水と共に吸引して排出するサイホン
式大便器の洗浄方法であって、前記開口に向かう洗浄水
の流れにより前記ボール内洗浄水が前記開口から前記ト
ラップ排水路内に流れ込むようにすると共に、前記トラ
ップ排水路からの積算排水量が排水開始から1.5秒経
過する間に約1リットル以上となる排水状況を引き起こ
すように、前記洗浄水の流れを形成することを特徴とす
る。
【0009】また、本発明のサイホン式大便器は、便器
のボール部に臨んだ開口から連続形成されたトラップ排
水路を備え、該トラップ排水路を介して前記ボール部内
の汚物をボール内洗浄水と共に吸引して排出するサイホ
ン式大便器であって、前記開口に向かう洗浄水の流れに
より前記ボール内洗浄水が前記開口から前記トラップ排
水路内に流れ込むように前記ボール部に洗浄水を吐出す
ると共に、前記トラップ排水路からの積算排水量が排水
開始から1.5秒経過する間に約1リットル以上となる
排水状況を引き起こすように、前記ボール部に洗浄水を
吐出する吐出手段を有することを特徴とする。
【0010】上記構成を有する本発明のサイホン式大便
器とその洗浄方法では、ボール部に臨んだ開口に向かう
洗浄水の流れを形成して、この洗浄水の流れによりボー
ル内洗浄水を開口からトラップ排水路内に流れ込ませ
る。よって、従来のように水頭圧確保のためにボール部
を設計・製造する必要がない。また、この形成した洗浄
水の流れとこの流れにより流れ込むボール内洗浄水と
で、トラップ排水路からの積算排水量が排水開始から
1.5秒経過する間に約1リットル以上となる排水状況
を引き起こす。このようにして短時間の内に多量の排水
がなされていることから、トラップ排水路では、その内
部の残存空気並びに残存洗浄水は、上記の排水状況を引
き起こす洗浄水の流れでもってして強い入力を受けて当
初から押し出される。この際の洗浄水の流れによる入力
はトラップ排水路の形状の影響を受けないことから、ト
ラップ排水路を介して早期のうちに確実にサイホン作用
が発生する。これらの結果、本発明によれば、ボール部
やトラップ排水路の形状に左右されることなくサイホン
作用を早期のうちに確実に発生させることができるの
で、汚物排出の際の節水化の実効性を高めることができ
る。
【0011】なお、トラップ排水路の内容積は、通常、
約1.5〜2.0リットル程度であることから、積算排
水量が排水開始から1.5秒経過する間に約1リットル
以上となる排水状況が起きていれば、サイホン作用は、
排水開始から早期のうちに発生しているともいえる。
【0012】上記の構成を有する本発明のサイホン式大
便器は、以下の態様を採ることもできる。即ち、前記吐
出手段を、前記トラップ排水路を介して前記ボール部に
サイホン作用が発生するまで、前記ボール部に洗浄水を
吐出する手段を有するものとすることができる。こうす
れば、サイホン作用発生後において新たな洗浄水吐出を
要しないので、より節水化を図ることができる。なお、
サイホン作用の発生は、トラップ排水路内が負圧となる
ことで検出したり、洗浄水吐出からの経過時間で検出で
きることから、このようにして検出したサイホン作用の
発生時点で、洗浄水吐出を停止すればよい。
【0013】また、前記吐出手段による洗浄水吐出が終
了する前に、前記ボール部の上縁から洗浄水を吐出して
ボール部内壁に沿って洗浄水を流す上縁吐出手段を有す
るものとすることができる。こうすれば、ボール部内壁
に付着したトイレットペーパー等が内壁に沿って流れる
洗浄水によりボール内洗浄水に流し込まれた状態とでき
る。あるいは、この内壁のトイレットペーパーが水に濡
れた状態でボール内洗浄水に一部浸っている状態とでき
る。よって、このトイレットペーパー等をトラップ排水
路に流れ込むボール内洗浄水により、確実に排出でき
る。
【0014】更に、前記トラップ排水路を、管路径が約
40〜70mmの管路軌跡と、管路内側の曲率半径が約
45〜100mmの頂上トラップ部とを有するものとす
ることができる。これら寸法は、既存のサイホン式大便
器で通常採用されているものであることから、既存のも
のと容易に置換できる。あるいは、トイレ寸法等の便器
周りの設備状況を大きく変更する必要がなく、設計変更
に伴うコスト増加を招かない。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を実施
例に基づき説明する。図1は、実施例のサイホン式大便
器100の概略断面図、図2は、このサイホン式大便器
100の要部Zの拡大断面図である。図示するように、
サイホン式大便器100は、便器とは別体の洗浄水タン
クを備えないいわゆるローシルエットタイプのサイホン
式大便器である。そして、サイホン式大便器100は、
その概略断面図である図1に示すように、便器本体1の
やや前方よりにボール部1aを備え、このボール部1a
の上周縁には通水リム3を有する。この通水リム3は、
便器上端の分配弁8と給水管9を介して接続されてお
り、この分配弁8とそれより上流に配設された図示しな
い給水弁の弁駆動により給水源から供給を受けた洗浄水
(水道水)をボール部1aに吐出する。これにより、便
器のボール部1aの内壁に沿って洗浄水を流すいわゆる
リム洗浄が行われる。また、ボール部底部の汚物落し込
み凹部1bの奥壁部には、排水トラップ2の入口2aが
ボール部1aに臨んで開設されており、汚物落し込み凹
部1bの前壁部には、排水トラップ2の入口2aに対向
してゼット吐水口6(洗浄水吐出口)が開設されてい
る。
【0016】ボール部1aの前方側(図1における左
側)には、洗浄水を貯め置く洗浄水貯留部4が、隔壁1
cによりボール部1aから区画形成されている。この洗
浄水貯留部4は、図2に詳細に示すように、ゼット吐水
口6の奥側部位6aに配設されたスロート61の前端部
並びにこのスロート61の側壁貫通孔62を介して、ゼ
ット吐水口6並びにボール部1aと連通している。よっ
て、ボール部1aに洗浄水が貯め置かれると(以下、こ
のボール部内の洗浄水を封水と呼ぶ)、洗浄水貯留部4
にも洗浄水が進入し、この洗浄水貯留部4に所定量の洗
浄水が貯留される。本実施例では、この洗浄水貯留部4
に約0.5リットル程度の洗浄水が貯留されるようにさ
れている。なお、洗浄水貯留部4に洗浄水が支障なく進
入するよう、洗浄水貯留部4には、ボール部の封水水面
より高い位置で開口した図示しない空気孔が設けられて
いる。
【0017】このスロート61は、ゼット吐水口6に向
けた洗浄水導水路として機能し、スロート奥側には、ス
ロート61の指向方向と略同一方向に向けられた吐出ノ
ズル5を有する。図2に示すように、吐出ノズル5とス
ロート61とは一体化されており、固定ブッシュ63を
介して、洗浄水貯留部4の周囲壁に固定されている。こ
の場合、吐出ノズル5の先端部のノズル径とスロート6
1の内径(開口径)とは、その比が0.3〜0.7の範
囲になるように、決定されている。また、スロート61
は、排水トラップ2の入口2aを指向していることか
ら、吐出ノズル5もこの入口2aを指向することにな
る。この吐出ノズル5は、分配弁8と給水管11を介し
て接続されており、図示しない給水弁とこの分配弁8の
弁駆動により給水源から供給を受けた洗浄水(水道水)
を吐出する。
【0018】このように吐出ノズル5から洗浄水が吐出
されると、その吐出洗浄水は、1〜2kgf/cm2
いう給水源とほぼ同じ高水圧で、図中白塗り矢印Xのよ
うにスロート61の内部を高速に通過する。すると、洗
浄水貯留部4内の洗浄水は、エジェクタ効果を受けて図
中実線矢印Yのように側壁貫通孔62を介して吐出ノズ
ル5からの吐出洗浄水に大量に巻き込まれ、スロート6
1を通過する。つまり、この吐出ノズル5とスロート6
1とは、吐出ノズル5からの吐出洗浄水を駆動流体とし
洗浄水貯留部4内の洗浄水を被駆動流体とするジェット
ポンプを構成し、吐出ノズル5からの吐出洗浄水を洗浄
水貯留部4内の洗浄水を巻き込む噴流とする。このた
め、この噴流と巻き込まれた洗浄水貯留部4内の水と
が、ジェットポンプによる吐水のようにしてスロート6
1内部の先端、即ちゼット吐水口6から図中白塗り矢印
Xaのように吐出される。
【0019】また、スロート61の先端部では、洗浄水
貯留部4内の洗浄水は、図中点線矢印Yaのようにスロ
ート先端の切欠を介してスロート61からの吐出洗浄水
に巻き込まれて、スロート61からの吐出洗浄水と共に
ゼット吐水口6から吐出される。この場合、ゼット吐水
口6は排水トラップ2の入口2aに対向していることか
ら、ゼット吐水口6からは、排水トラップ2の入口2a
に向けて直に洗浄水が吐出される。このため、このよう
なゼット吐水口6からの洗浄水吐出により、ボール部1
aの汚物落し込み凹部1bでは、図1に白塗り矢印XA
で示すように、排水トラップ2の入口2aに向かう洗浄
水の流れが形成される。この洗浄水の流れXAは、ボー
ル部1aの封水を図1に白塗り矢印XAWで示すように
入口2aから排水トラップ2の流路内に流れ込ませる。
よって、ゼット吐水口6からの洗浄水吐出による洗浄水
の流れXAと、この洗浄水の流れXAによるボール部1
aの洗浄水(封水)の流れXAWとによって、排水トラ
ップ2に洗浄水が瞬時に大量に流れ込み、ボール部1a
にサイホン作用を発生させる。こうした一連の吐水動作
によりいわゆるジェット洗浄が実施され、その際の排水
トラップ2への洗浄水の入水状況、延いては当該トラッ
プ出口からの出水状況(排水水量)は、ゼット吐水口6
からの洗浄水吐出状態とボール部1aの封水水量(本実
施例では約2リットル)等で定まる。なお、サイホン作
用発生の様子については後述する。
【0020】このようにしてサイホン作用が発生する
と、汚物落し込み凹部1bに沈降した汚物やボール部内
の封水に浮遊した汚物は、サイホン作用による吸引を受
けて封水と共に排水トラップ2から排出される。なお、
ゼット吐水口6から入口2aに向けた上記の洗浄水の流
れXAが形成されていることから、汚物落し込み凹部1
bの沈降汚物は、この洗浄水の流れXAに直接押し流さ
れて排水トラップ2内に強力に押し込まれる。
【0021】本実施例では、吐出ノズル5とスロート6
1とでジェットポンプを構成するに当たり、以下のスペ
ックを想定した。吐出ノズル5には上記水圧の給水を行
うと共に、その際の瞬間流量(給水瞬間流量・吐出瞬間
流量)は、約16リットル/分とした。そして、ジェッ
トポンプの巻き込み比を約1.01とし、ジェットポン
プからの吐出出力瞬間流量を約32.16(=16x
2.01)リットル/分とした。このスペックでのジェ
ットポンプ吐出により、上記の洗浄水の流れXAを形成
し、この洗浄水の流れXAとボール部1aの封水の流れ
XAWとで排水トラップ2に洗浄水の入水状況を引き起
こすようにした。なお、吐出ノズル5への給水瞬間流量
が上記の値から変化すると、巻き込み比もこの変化に応
じて変化するため、排水トラップ2への洗浄水の入水状
況も変化する。
【0022】次に、排水トラップ2について説明する。
本実施例では、上記したジェットポンプによる排水トラ
ップ2への入水により後述するように排水トラップ2か
らの積算排水量が所定のものであれば、排水トラップ2
の管路形状の影響を排除できるが、便器製造の上で排水
トラップ2の管路形状の決定は不可欠であるため、以下
のように定めた。
【0023】排水トラップ2は、前述のようにその入口
2aがボール部1aの底部分に設けた汚物落し込み凹部
1bに開口されており、この入口2aからボール部1a
の裏面に沿って便器本体1の後方に向かって斜め上向き
に延びる上昇路2bと、上昇路2b上端から下方に向か
ってほぼ垂直に延びる下降路2cと、下降路2c下端か
ら便器本体1前方に横向きに延びる横引き路2dとによ
り連続する屈曲流路に構成され、上記横引き路2d先端
において便器排水口2eが垂直方向に開口している。な
お、排水トラップ2の堰部2gで洗浄水の剥離が生じた
場合、その剥離した洗浄水が管路内で乱流となって空気
を巻き込んだ状態となり、迅速な空気の排出ができない
ことがある。よって、堰部2gの曲率半径は40〜10
0mm(排水トラップの直径φ55に対して、0.7〜
1.8倍程度)、好ましくは45〜80mm(排水トラ
ップの直径φ55に対して、0.9〜1.4倍程度)と
してできるだけ、堰部2gから水が剥離しないように構
成する。本実施例では、堰部2gの曲率半径を45m
m、排水トラップの直径をその管路に亘ってφ55とし
た。
【0024】上昇路2bは、入口2aにおける傾斜角度
が40〜80度で形成されている。下降路2cは、重力
方向に略円筒状に堰部2gから100〜150mm(排
水トラップの直径φ55に対して、1.8〜2.7倍程
度)形成し、その下降路2c直下付近に段部2fが位置
するように形成する。本実施例では、上昇路2bの傾斜
角度が60度、下降路2cは、230mmとした。
【0025】また、横引き路2dは上記のごとく一度上
向きに屈曲して第2堰部2hを形成した後、直ちに下向
きに屈曲してこの下向き屈曲部30がそのまま便器排水
口2eに連絡している。なお、排水トラップ2の管路形
状の影響を排除できることから、この横引き路2dや第
2堰部2hを設けることなく下降路2cを便器排水口2
eに連絡してもよい。
【0026】上記の段部2fは、図面に示す位置、即ち
下降路2cと横引き路2dが交差する部分の排水トラッ
プ2外側壁面に設けてある。斯る位置に設けることによ
り、通常、排水トラップ2の下降路2cから横引き路2
dに連続する屈曲部を曲がり切ったところで生ずる不均
一な流速分布の補正を行うことができる。
【0027】この段部2fの位置としては、横引き路2
dの高さ方向に対し、中央より上、天井壁から10〜2
0mmの位置が最も有効に流速分布の補正を行い、且つ
排水トラップ2内の空気を速やかに排出できる。なお、
この段部2fにあっても省略することもできる。
【0028】段部2fを下降路2cと横引き路2dの交
差部より上の位置に設けると、上記のように下降路2c
から横引き路2dに連続する屈曲部を曲がり切ったとこ
ろの流速分布が不均一になるばかりでなく、段部2fに
より横に曲げられた水流がトラップ2を塞ぐ流れとな
り、サイホン成長を妨げることがある。また、逆に、こ
の位置を上記よりも低くすると、流速補正の効果が低く
なって行く。
【0029】また、この排水トラップ2は第2堰部2h
を構成する屈曲部頂部から便器排水口2eにかけて形成
される下向き屈曲部2hの曲率半径を40〜65mm
(排水トラップの直径φ55に対して、0.7〜1.2
倍程度)、好ましくは45〜55mm(排水トラップの
直径φ55に対して、0.8〜1.0倍程度)と大きく
形成すると共に便器排水口2eが開口するその端末が便
器本体1の底面と同じレベルに達するように形成して排
出経路を可及的に延長してある。なお、本実施例におい
ては下向き屈曲部30の曲率半径は55mm(排水トラ
ップの直径φ55に対して、1.0倍)に形成してい
る。
【0030】次に、このサイホン式大便器100におけ
る便器洗浄動作について説明する。図示しない遠隔操作
盤等にて便器洗浄指示が出されると、分配弁8より上流
の給水弁が、当該操作盤から発せられる赤外光を受光し
て管路を所定時間に亘って開放する。こうして分配弁8
に給水がなされると、分配弁8は、給水弁を経て供給さ
れた洗浄水の供給先を、以下のように時系列的に切り換
える。つまり、この分配弁8は、洗浄水(水道水)供給
先を、当初は、通水リム3に洗浄水を流し込むための給
水管9とし、その後は、上記した吐水ノズルに連結され
た給水管9とし、その後は再度、給水管9に切り換え
る。そして、これら配管への洗浄水の供給先の時系列的
な切り換えにより、リム洗浄に引き続いてジェット洗浄
が行われ、その後に、再度リム洗浄が行われるようにさ
れている。なお、分配弁8の詳細な構成は、本発明の要
旨と直接関係しないので、その説明は省略することとす
る。
【0031】この最初のリム洗浄により、ボール部内壁
が洗浄されると共に、当該内壁に落とされたトイレット
ペーパーは、この内壁に沿って流れる洗浄水によりボー
ル部1aの封水に流し込まれたり、水に濡れた状態で封
水に一部浸っている状態となる。よって、その後のジェ
ット洗浄により、このトイレットペーパー等を封水と共
に排水トラップ2に流れ込ませ、確実に排出できる。
【0032】ジェット洗浄の過程では、既述したように
ゼット吐水口6から洗浄水が吐出され、洗浄水の流れX
Aと封水の流れXAWとで排水トラップ2に洗浄水の入
水状況を引き起こす。こうして上昇路2bに洗浄水が入
水すると、上昇路内の洗浄水が押されて堰部2gを乗り
越え、当該堰部に存在した空気を巻き込んで洗浄水が下
降路2cに流れ込む。よって、汚物落し込み凹部1bか
ら下降路2cまでが上昇路2bを介して洗浄水で満たさ
れるため、サイホン作用が起きる。そして、このサイホ
ン作用で生じた引き力により、汚物落し込み凹部1bに
おける汚物並びに封水が上昇路2bに引き込まれ、この
洗浄水の引き込みにより汚物が上昇路2bを通って排出
される。
【0033】上記したように汚物を排水トラップ2から
排出するジェット洗浄が完了すると、分配弁8により洗
浄水の供給先が給水管9に再度切り換えられる。このた
め、洗浄水は再び通水リム3に導かれ、改めてリム洗浄
が開始される。そして、この際のリム洗浄により流れ出
た洗浄水は、ボール部1aに新たな封水として溜置かれ
る。
【0034】次に、上記したジェット洗浄実行時におけ
る排水トラップ2への洗浄水の入水状況並びにこの入水
により起きる排水トラップ2からの排水状況について説
明する。この入水状況並びに排水状況は、上記したサイ
ホン式大便器100における排水トラップ2の形状を図
3に示すようにコンピュータ上で再現し、このコンピュ
ータ上で再現した仮想排水トラップ102でシューミレ
ートした。即ち、この仮想排水トラップ102にあって
は、その入口102a・排水口102e形状や管路途中
の管路径はサイホン式大便器100と同じとされ、この
入口102aに継続して洗浄水入力をかけたときの当該
洗浄水入力と排水口102eでの洗浄水出力をコンピュ
ータにて演算し、この入力と出力との関係をシュミレー
トした。また、排水口102eからの排出洗浄水の積算
排水量をもコンピュータにて演算し、上記の入力開始か
らの経過時間とこの積算排水量との関係をもシュミレー
トした。これらの結果を図4〜図6に示す。
【0035】図4は、洗浄水入力が大きい場合の入力と
出力との関係を、図5は、洗浄水入力が小さい場合の入
力と出力との関係を示す。この場合、洗浄水入力は入口
102aにおける断面平均流量とし、洗浄水出力にあっ
ては排水口102eにおける断面平均流量とした。図面
中の見出し欄には、仮想排水トラップ102の入口10
2aに洗浄水入力があった時点から1.5秒を経過した
時の断面平均流量を記載した。よって、この見出し欄に
おける断面平均流量の記載90〜380(L/min)
/1.5sは、入力開始時刻(時刻ゼロ/流量0リット
ル/min)から約1.5秒経過後の流量が90〜38
0リットル/minであることを意味する。なお、図に
おける時間ゼロの時点は、実際のサイホン式大便器10
0において吐出ノズル5、即ちゼット吐水口6から洗浄
水吐出(便器洗浄)が実行されたときに相当する。
【0036】図4に示すように、断面平均流量が160
(L/min)/1.5s以上のもの(以下、高入力モ
デルという)では、いずれも、出力が観察された当初
の出力の傾きが入力の傾きを大きく越えている。また、
入力と出力が一致するまでの期間に亘っては、出力の
傾きが入力の傾きに勝っており、この期間において出
力の傾きが入力の傾きを下回るのはごく短時間だけしか
見られない。例えば、断面平均流量が160(L/mi
n)/1.5sの高入力モデルでは、図にaで示した約
0.2secでしかない。しかも、短時間の内に
(1.1〜1.7sec)入力と出力が一致した。
【0037】図5に示すように、断面平均流量が90〜
150(L/min)/1.5sのもの(以下、低入力
モデルという)では、断面平均流量が90(L/mi
n)/1.5sのもの(以下、最低入力モデルという)
を除き、上記の高入力モデルと同様に〜の現象が見
られた。この場合、については1.8〜2.2sec
で入力と出力が一致した。その一方、最低入力モデルで
あっても、’出力観察当初の出力の傾きは入力の傾き
を越えていた。また、’約1secの経過後からは、
出力の傾きは入力の傾きとほぼ同じか僅かに出力の傾き
が勝るに過ぎないものの、’図にbで示したように約
0.5secと比較的短時間に亘ってしか出力の傾きが
入力の傾きを下回っていない。また、’約2.5se
c経過すれば、入力と出力は一致すると予想される。
【0038】図6に示すように、入力開始時刻(時刻ゼ
ロ)から約0.5秒経過するまでは、いずれの断面平均
流量のものであっても排水口102eからの排出洗浄水
の積算排水量(排水積算体積)は観察されなかった。つ
まり、この間は、排水路内の空気排出のためのものと考
えられる。そして、この0.5秒経過時点の時刻を排水
口102eから排水が開始されるようになると仮定する
と、上記の最低入力モデルであっても、この排水開始時
点から約1.5秒経過するまでに(入力開始からは約2
秒後)、排水口102eから積算で1リットルを越える
洗浄水(約1.2リットルの洗浄水)が排出されている
ことがわかった。
【0039】図3に示す仮想排水トラップ102におい
て、その内部のエアーが洗浄水入力により押し出されて
トラップ内が洗浄水で置換されると、サイホン作用が発
生しそれ以降では洗浄水入力と出力が一致するといえ
る。この現象を図4ないし図6の結果に照らし合わせる
と、以下のように考えることができる。
【0040】入力開始時点から出力が立ち上がるまでの
間は、それまでの入力によりエアーが先に排水口102
eから排出されるので、出力はゼロであり、出力立上が
り後は、洗浄水の出力状況(図4,図5の出力並びに図
6の積算体積)がグラフ化される。そして、この出力立
上がりが急であるほど、エアーがより早く排出されて管
路内が流れ込んだ洗浄水で満たされるようになり、その
分、サイホン作用も早期に発生する。
【0041】こうした洗浄水の出力状況のうち、入力と
出力が一致するまでは、洗浄水にトラップ内エアーが混
在した出力状況となり、この間は、エアーを除いた洗浄
水出力となる。そして、サイホン作用は、入力と出力の
一致が起きたことで、その発生が確認される。各高入力
モデルと、最低入力モデルを除く各低入力モデルとは、
約2秒以内という短時間の内で入力と出力の一致が観察
されていることから、この一致が観察される以前のいず
れかの時点でサイホン作用が確実に発生しているといえ
る。よって、断面平均流量が380(L/min)/
1.5sの高入力モデルでは、入力開始から、即ち便器
洗浄開始から約1sec以前に確実にサイホン作用が発
生し、断面平均流量が110(L/min)/1.5s
の低入力モデルでは、便器洗浄開始から約2.2sec
以前に確実にサイホン作用が発生しているといえる。し
かも、このような短時間の間に、積算排水量は約1リッ
トルを超える量となっており、管路内は洗浄水で確実に
満たされている。その一方、最低入力モデルであって
も、約2.5秒経過後には、入力と出力とが一致すると
予想されるので、上記の場合よりは遅いものの、この
2.5秒経過以前にはサイホン作用が確実に発生してい
るといえる。この最低入力モデルであっても、比較的短
時間の内にサイホン作用が発生するといえる。そして、
この最低入力モデルであっても、排水開始から短時間の
間に、積算排水量は約1リットルを超える量となってお
り、管路内は洗浄水で確実に満たされている。従って、
このような洗浄水の排出状況を引き起こすよう上記のよ
うにして洗浄水入力を与えれば、早期のうちの確実なサ
イホン作用の発生により、速やかな便器洗浄完了と節水
化を図ることができる。なお、上記の最低入力モデルを
下回る入力を加えても、排水開始から約1.5秒後に約
1リットル以上の積算排水量とすることはできず、サイ
ホン作用の早期発生は確認できなかった。
【0042】このようなコンピュータシュミレーション
の結果を踏まえ、実機たるサイホン式大便器100にて
実際に便器洗浄を行って見たところ、ほぼ同様の結果が
得られ、早期の洗浄完了と節水化を図ることができた。
即ち、約2リットルのボール部1aの封水に対して、吐
出ノズル5からの吐出洗浄水によりゼット吐水口6から
洗浄水の流れXAを加えることで、この洗浄水の流れX
Aと封水の流れXAWとによって、速やかに便器洗浄を
行うことができた。その際、サイホン式大便器100で
は、洗浄水の流れXAを形成するために吐出ノズル5か
ら新たに約1.3リットルの洗浄水(水道水)を吐出す
るだけでよく、確実に節水化を図ることができた。この
場合、洗浄水貯留部4内の洗浄水が上記スペックのジェ
ットポンプにより総て巻き込まれる前に、吐出ノズル5
からの洗浄水吐出を停止しても、確実に汚物を排出でき
た。しかも、上記したように、当初のリム洗浄を行うこ
とで、トイレットペーパーも洗浄水並びに汚物と共に排
出できた。つまり、吐出ノズル5とスロート61で構成
されるジェットポンプにより、本実施例では、図4ある
いは図5に示す洗浄水の入水状況と図6に示す排水状況
を得ることができ、このために節水化を図ることができ
たといえる。
【0043】上記したコンピュータシュミレーション
を、サイホン式大便器100における排水トラップ2の
形状(堰部2gの曲率半径:45mm、排水トラップ直
径:φ55、上昇路2bの傾斜角度:65度、下降路2
cの全経路長:230mm等)を再現した仮想排水トラ
ップ102以外の仮想排水トラップ、具体的には、堰部
2gの曲率半径が40〜100mmで、排水トラップ直
径がφ55〜φ60で、上昇路2bの傾斜角度が40〜
80度で、下降路2cの経路長が100〜150mmで
あるような種々の仮想排水トラップについて実施したと
ころ、ほぼ同じ結果が得られた。よって、排水トラップ
2の形状が上記のように便器製造の上で通常採られるも
のであれば、上記の洗浄水入水状況を発現させること
で、排水トラップ2の管路形状の影響を受けることなく
サイホン作用を早期のうちに確実に発生させることがで
きるといえる。そして、このように排水トラップ2の管
路形状の影響を排除して、汚物排出の際の節水化の実効
性を高めることができる。
【0044】次に、変形例について説明する。この変形
例では、図7に示すように、上昇路2bの壁面に、管路
内の圧力を検出する圧力センサ101を管路内洗浄水に
水没して備える。この圧力センサ101は、図示しない
制御装置と接続されており、上昇路2b内の検出圧力を
出力する。この出力を受ける制御装置は、検出圧力を所
定時間ごとにスキャンし、その結果からサイホン作用発
生の有無を検出する。具体的には、検出圧力が負圧とな
る所定状況が観察されると、サイホン作用が発生したと
判断する。これは、サイホン作用の発生により、この上
昇路2b内が負圧となることによる。そして、制御装置
は、サイホン作用の発生により、吐出ノズル5からの洗
浄水吐出が停止するよう、分配弁8を弁制御する。この
ように洗浄水吐出が停止しても、既に発生済みのサイホ
ン作用により封水の吸引はその後も継続されるので、汚
物やトイレットペーパーは排水トラップ2から確実に排
出される。よって、この変形例によれば、吐出ノズル5
からの吐出洗浄水量を低減できるので、これを通してよ
り節水化を図ることができる。なお、圧力センサ101
からの検出圧力推移ではなく、吐出ノズル5による洗浄
水吐出開始からの経過時間とサイホン作用発生の関係を
把握し、経過時間が所定時間となると吐出ノズル5から
の洗浄水吐出を停止するよう変形することもできる。こ
のようにしても、吐出ノズル5からの吐出洗浄水量の低
減を通してより節水化を図ることができる。
【0045】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明は上記の実施例や実施形態になんら限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種
々なる態様で実施し得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のサイホン式大便器100の概略断面図
である。
【図2】このサイホン式大便器100の要部Zの拡大断
面図である。
【図3】サイホン式大便器100における排水トラップ
2の形状をコンピュータ上で再現した仮想排水トラップ
102を説明する説明図である。
【図4】この仮想排水トラップ102に洗浄水入力を加
えた場合の入力と出力との関係を、洗浄水入力が大きい
場合について表すグラフである。
【図5】この入力と出力との関係を、洗浄水入力が小さ
い場合について表すグラフである。
【図6】仮想排水トラップ102の排水口102eから
の排出洗浄水の積算排水量と入力開始からの経過時間と
の関係を表すグラフである。
【図7】変形例のサイホン式大便器100の概略断面図
である。
【符号の説明】 1…便器本体 1a…ボール部 1b…汚物落とし込み凹部 1c…隔壁 2…排水トラップ 2a…入口 2b…上昇路 2c…下降路 2d…横引き路 2e…便器排水口 2f…段部 2g…堰部 2h…第2堰部 2h…屈曲部 3…通水リム 4…洗浄水貯留部 5…吐出ノズル 6…ゼット吐水口 6a…奥側部位 8…分配弁 9…給水管 11…給水管 30…屈曲部 61…スロート 62…側壁貫通孔 63…固定ブッシュ 100…サイホン式大便器 101…圧力センサ 102…仮想排水トラップ 102a…入口 102e…排水口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴田 信次 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 Fターム(参考) 2D039 AA02 AC03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 便器のボール部に臨んだ開口から連続形
    成されたトラップ排水路を備え、該トラップ排水路を介
    して前記ボール部内の汚物をボール内洗浄水と共に吸引
    して排出するサイホン式大便器の洗浄方法であって、 前記開口に向かう洗浄水の流れにより前記ボール内洗浄
    水が前記開口から前記トラップ排水路内に流れ込むよう
    にすると共に、前記トラップ排水路からの積算排水量が
    排水開始から1.5秒経過する間に約1リットル以上と
    なる排水状況を引き起こすように、前記洗浄水の流れを
    形成することを特徴とするサイホン式大便器の洗浄方
    法。
  2. 【請求項2】 便器のボール部に臨んだ開口から連続形
    成されたトラップ排水路を備え、該トラップ排水路を介
    して前記ボール部内の汚物をボール内洗浄水と共に吸引
    して排出するサイホン式大便器であって、 前記開口に向かう洗浄水の流れにより前記ボール内洗浄
    水が前記開口から前記トラップ排水路内に流れ込むよう
    に前記ボール部に洗浄水を吐出すると共に、前記トラッ
    プ排水路からの積算排水量が排水開始から1.5秒経過
    する間に約1リットル以上となる排水状況を引き起こす
    ように、前記ボール部に洗浄水を吐出する吐出手段を有
    することを特徴とするサイホン式大便器。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のサイホン式大便器であっ
    て、 前記吐出手段は、 前記トラップ排水路を介して前記ボール部にサイホン作
    用が発生するまで、前記ボール部に洗浄水を吐出する手
    段を有する、サイホン式大便器。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3記載のサイホン式
    大便器であって、 前記吐出手段による洗浄水吐出が終了する前に、前記ボ
    ール部の上縁から洗浄水を吐出してボール部内壁に沿っ
    て洗浄水を流す上縁吐出手段を有する、サイホン式大便
    器。
  5. 【請求項5】 請求項2ないし請求項4いずれか記載の
    サイホン式大便器であって、 前記トラップ排水路は、管路径が約40〜70mmの管
    路軌跡と、管路内側の曲率半径が約45〜100mmの
    頂上トラップ部とを有する、サイホン式大便器。
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