JP4352443B2 - サイホンジェット式水洗便器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、サイホンジェット式水洗便器のジェット部およびトラップ排水路の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4は従来のサイホンジェット式便器の縦断面図である。
従来のサイホンジェット式便器100のジェット部101は、ジェット孔102から洗浄水をトラップ排水路103に噴射してトラップ排水路103にサイホン作用を発生させる。そして、サイホン作用終了後には、トラップ排水路103の入口底部に残留した浮遊汚物などを含む汚水をジェット孔102から噴射させた洗浄水で巻き込んでトラップ排水路103に排出させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、サイホン作用終了後に、トラップ排水路の入口底部に残留した浮遊汚物などを含む汚水をジェット孔から噴射させた流量の多い洗浄水で巻き込むので、巻き込み時に大きな騒音を発生させていた。また、巻き込み時にはジェット孔から噴射させた洗浄水は乱れるので、乱れた洗浄水がトラップ排水路への衝突時に大きな騒音を発生させていた。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的はサイホン作用終了後にトラップ排水路の入口底部に残留した浮遊汚物などを含む汚水をジェット孔から噴射させた流量の多い洗浄水で巻き込むことをなくすことによって、巻き込み時および衝突時の騒音を低減させる便器を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
上記目的を達成するためになされた請求項1記載のサイホンジェット式水洗便器は、トラップ排水路の曲折部へ向けてサイホン作用終了後に洗浄水を噴射するジェット孔を有するジェット部を備えたサイホンジェット式水洗便器において、サイホン作用終了後に前記トラップ排水路の入口底部に残留した汚水である残留汚水と、前記ジェット部から噴射された洗浄水の内で、前記トラップ排水路に衝突した後に前記トラップ排水路の入口底部に返ってきた洗浄水である返り水とを合わせた溜り水の水位を、前記ジェット孔の位置よりも低くする溜り水水位低下手段を設けることを特徴とする。
【0005】
したがって、サイホン作用終了後に、溜り水の水位をジェット孔の位置よりも低くすることができ、ジェット孔から噴射された洗浄水が溜り水を巻き込むことがないので、巻き込み時の騒音がない。また、ジェット孔から噴射された洗浄水が乱れないために、トラップ排水路への衝突時の騒音も低減することができる。
【0006】
また、請求項2記載のサイホンジェット式水洗便器は、請求項1記載のサイホンジェット式水洗便器において、前記溜り水水位低下手段が、外部に前記溜り水を排出する溜り水排出部であることを特徴とする。
したがって、溜り水を外部に排出することによって、溜り水の水位をジェット孔の位置よりも低くすることができ、ジェット孔から噴射された洗浄水が溜り水を巻き込むことがないので、巻き込み時の騒音がない。また、ジェット孔から噴射された洗浄水が乱れないために、トラップ排水路への衝突時の騒音も低減することができる。
【0007】
また、請求項3記載のサイホンジェット式水洗便器は、請求項2記載のサイホンジェット式水洗便器において、前記溜り水排出部が、前記トラップ排水路に連通した溜り水排出穴と、前記溜り水排出穴と前記トラップ排水路の下降部に連通した溜り水排水路と、前記溜り水の排水を調節する溜り水排出用弁とを有することを特徴とする。
したがって、操作開始時間を制御した溜り水排出用弁を用いることで、サイホン作用終了後に溜り水を溜り水排水路を通じてトラップ排水路の下降部に排出することができ、ジェット孔から噴射された洗浄水が溜り水を巻き込むことがないので、巻き込み時の騒音がない。また、ジェット孔から噴射された洗浄水が乱れないために、トラップ排水路への衝突時の騒音も低減することができる。また、溜り水をトラップ排水路の下降部に排出するため、大便器を設置する外部排水路条件を考慮する必要がないので、設置が容易である。
【0008】
また、請求項4記載のサイホンジェット式水洗便器は、請求項2記載のサイホンジェット式水洗便器において、前記溜り水排出部が、前記トラップ排水路に連通した溜り水排出穴と、前記溜り水排出穴と外部排水路に連通した溜り水排水路と、前記溜り水の排水を調節する溜り水排出用弁とを有することを特徴とする。したがって、操作開始時間を制御した溜り水排出用弁を用いることで、サイホン作用終了後に溜り水を溜り水排水路を通じて外部排出路に排出することができ、ジェット孔から噴射された洗浄水が溜り水を巻き込むことがないので、巻き込み時の騒音がない。また、ジェット孔から噴射された洗浄水が乱れないために、トラップ排水路への衝突時の騒音も低減することができる。また、溜り水を外部排出路に排出するため、経済的負担が小さくて設けることができる。
【0009】
また、請求項5記載のサイホンジェット式水洗便器は、請求項2から4のいずれか1項記載のサイホンジェット式水洗便器において、前記溜り水排出部が、前記溜り水を排水する溜り水排出用ポンプを有することを特徴とする。
したがって、溜り水を溜り水排出用ポンプによって短時間で排出することができ、ジェット孔から噴射された洗浄水が溜り水を巻き込むことがないので、巻き込み時の騒音がない。また、ジェット孔から噴射された洗浄水が乱れないために、トラップ排水路への衝突時の騒音も低減することができる。
【0010】
また、請求項6記載のサイホンジェット式水洗便器は、トラップ排水路に洗浄水を噴射するジェット孔と、前記ジェット孔の上流側に連通する流路であるジェット流路と、を有するジェット部を備えたサイホンジェット式水洗便器において、前記ジェット部には、サイホン作用終了後に前記トラップ排水路の入口底部に残留した汚水である残留汚水と、前記ジェット部から噴射された洗浄水の内で、前記トラップ排水路に衝突した後に前記トラップ排水路の入口底部に返ってきた洗浄水である返り水とを合わせた溜り水を巻き込む巻き込み穴と、前記巻き込み穴と前記ジェット流路とを連通する巻き込み路とを有する巻き込み部を設けたことを特徴とする。
【0011】
したがって、トラップ排水路の溜り水は、巻き込み穴および巻き込み路を通じてジェット流路に運ばれて、ジェット流路を流れる洗浄水に巻き込まれることによって、トラップ排水路へ排出されるので、ジェット孔出口における溜り水の巻き込みをなくすことができ、巻き込み時の騒音がない。また、ジェット孔から噴射された洗浄水が乱れないために、トラップ排水路への衝突時の騒音も低減することができる。
【0012】
また、請求項7記載のサイホンジェット式水洗便器は、請求項6記載のサイホンジェット式水洗便器において、前記巻き込み部の近傍に、前記溜り水の巻き込みを促進させる巻き込み促進部を設けたことを特徴とする。
したがって、巻き込み促進部によって、溜り水の巻き込みを促進することができるので、効率よく溜り水を排出することができる。
【0013】
また、請求項8記載のサイホンジェット式水洗便器は、トラップ排水路の上昇部に向けて、洗浄水を噴射するジェット孔を有するジェット部を備えたサイホンジェット式水洗便器において、前記ジェット部から噴射された洗浄水の内で、前記トラップ排水路に衝突した後に前記トラップ排水路の入口底部に返ってくる返り水を前記トラップ排水路の上昇部の下半部へ誘導するガイドを設けることを特徴とする。
【0014】
したがって、返り水をトラップ排水路の上昇部の下半部へ誘導することができ、ジェット孔から噴射された洗浄水が返り水を直接的に巻き込むことがないので、巻き込み時の騒音を低減することができる。また、ジェット孔から噴射された洗浄水がの乱れを低減するために、トラップ排水路への衝突時の騒音も低減することができる。
【0015】
また、請求項9記載のサイホンジェット式水洗便器は、請求項8記載のサイホンジェット式水洗便器において、前記ガイドが、前記トラップ排水路の内壁に設けた螺旋状ガイドであることを特徴とする。
したがって、返り水をトラップ排水路の内壁に設けた螺旋状ガイドにそって、トラップ排水路の上昇部の下半部へ誘導することができ、ジェット孔から噴射された洗浄水が返り水を直接的に巻き込むことがないので、巻き込み時の騒音を低減することができる。また、ジェット孔から噴射された洗浄水の乱れを低減するために、トラップ排水路への衝突時の騒音も低減することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面にそって本発明に係る実施例を説明する。
【0017】
図1は、本発明のサイホンジェット式水洗便器の一実施形態を示す縦断面図である。
図1において、サイホンジェット式便器1は隔壁2で区画されたボウル部3とトラップ排水路4を有する。トラップ排水路4は、ボウル部3の後壁下部に開設した流入口5と、サイホンジェット式便器1の略中央部底面に開設した流出口6とを略逆U字状に屈曲して連結しており、トラップ排水路4の曲折部4aより下流側の下降部4bを略直管形状に形成している。そして、その下端部である流出口6の近傍に管壁を内方へ縮径した絞り部4cを設ける。
【0018】
ボウル部3の上端周縁のリム部7に、リム通水路8をボウル部3の内方に突出するように環状に形成し、このリム通水路8の底面にリム射水孔9を適宜間隔毎にボウル部3に対して斜めに開設する。
【0019】
ボウル部3の底部にトラップ排水路4の流入口5を指向するようジェット部11の形状に対応する大きさを有する凹部10を開口して形成する。この凹部10内にトラップ排水路の曲折部4aを指向するジェット部11をジェット孔12がボウル面と略面一となるよう埋設して水密に取着する。
【0020】
ボウル部3の底部に開口した溜り水排水路入口部26を形成して、この溜り水排水路入口部26に溜り水排水路27を接続し、溜り水排水路27の他端を下降部4bに開口して設けた溜り水排水路出口部23に接続する。溜り水排水路入口部26の近傍に溜り水排出用弁24を設ける。溜り水排水路27に溜り水排出用ポンプ25を設ける。
【0021】
サイホンジェット式便器1の後方上部にボックス13を設け、このボックス13内に洗浄給水装置14を設ける。
【0022】
洗浄給水装置14は、制御装置15と、この制御装置15に洗浄起動入力を与える操作部16と、リム用弁17、ジェット用弁18、および大気開放弁19を備えている。給水管20は分岐してリム用弁17およびジェット用弁18の一端に接続し、リム用弁17の他端はリム給水管を介してリム通水路8へ接続する。ジェット用弁18の他端は大気開放弁19およびジェット用給水管22を介してジェット部11のジェット孔12へ接続する。
【0023】
制御装置15は洗浄水の給水順序および給水時間および溜り水排水および排水時間に関するデータを予め記憶されているメモリ(図示せず)を備えており、洗浄起動入力信号が与えられると、このデータに基いてリム用弁17およびジェット用弁18および溜り水排出用弁24および溜り水排出用ポンプ25を駆動するよう構成している。
【0024】
操作部16からの洗浄起動入力信号が与えられると制御装置15はまずリム用弁17を開弁状態に駆動する。これにより洗浄水が給水管20を介してリム通水路8からボウル部3へ供給され、ボウル部3の壁面を洗浄する。
【0025】
所定時間経過後、リム用弁17を閉弁状態に駆動するとともに、ジェット用弁18を開弁状態に駆動する。これにより洗浄水が大気開放弁19およびジェット用給水管22を介してジェット部11のジェット孔12からトラップ排水路4の曲折部4aへ向けて噴射される。この洗浄水は曲折部4aを超えて下降部4bへ流れ、さらに流出口6から排出されるが、この際トラップ排水路4に生じる負圧によってトラップ排水路4内にサイホン状態が発生し、ボウル部3内の汚物・汚水の排出が開始される。このサイホン状態は封水面が隔壁2の下端2aより低下しトラップ排水路4内へ空気が流入した時点で停止する。
【0026】
サイホン状態が停止した時点で、ジェット用弁18を閉弁状態に駆動するとともに、溜り水排出用弁24を開弁状態に駆動し、溜り水排出用ポンプ25を駆動する。これにより、ボウル部3の底部に残留した溜り水を溜り水排水路27を介して下降部4bに排出する。
【0027】
溜り水の排出が完了した時点で、溜り水排出用弁24を閉弁状態に駆動および溜り水排出用ポンプ25を停止するとともに、リム用弁17を開弁状態に駆動しボウル部3への封水給水を行なう。
【0028】
この封水給水が完了した時点で、リム用弁17を閉弁状態に駆動し一連の洗浄動作を終了する。
なお、本実施例では溜り水排水路が下降管に接続したものについて説明したが、溜り水排水路が外部排水路に接続したものについても基本的な構成は同様であるので割愛する。
【0029】
図2は、本発明の巻き込み部を設けたジェット部の一実施形態を示す縦断面図である。
図2において、ボウル部3の底部にジェット部11の形状に対応する大きさを有する凹部10を開口して形成し、この凹部10内にジェット部11を水密に取着する。
【0030】
ジェット部23は、洗浄水を噴射するジェット孔12と、ジェット孔12の上流側に連通する流路であるジェット流路31を備えるとともに、サイホン作用終了後にボウル3の底部に残留した溜り水を巻き込む巻き込み穴32と、巻き込み穴32とジェット流路31とを連通する巻き込み路33とを有する巻き込み部34を備える。また、巻き込み部34の近傍に溜り水の巻き込みを促進させる巻き込み促進部35を設ける。
【0031】
サイホン作用終了後に、ジェット用弁18を開弁状態に駆動して、洗浄水を噴射する。洗浄水はジェット流路31を介して、ジェット孔12から噴射されるとともに、ボウル部3の底部に残留した溜り水は、ボウル部3の底部に連通した巻き込み穴32から巻き込み路33に介しジェット流路31に送給され、ジェット流路31を流れる洗浄水によって巻き込まれ、トラップ排水路4に排出される。その際に、巻き込み促進部35を設けて、溜り水が巻き込み穴32からジェット流路31へ送給をスムーズにする。
【0032】
図3は、本発明の螺旋状ガイドを設けたトラップ排水路の一実施形態を示す縦断面図である。
図3において、トラップ排水路4の上昇部4dの内壁に巾および厚みともに数mm程度のガイドである螺旋状ガイド41を螺旋状に設ける。
【0033】
サイホン作用終了後に、ジェット部11から洗浄水を噴射して、ボウル部3の底部に残留した溜り水を巻き込んで排出する。その際に、噴射された洗浄水のうちでトラップ排水路4に衝突した後に流入口5の底部に返ってくる返り水は、螺旋状ガイド41により誘導される。螺旋状ガイド41の下端部42をトラップ排水路4の下半部42に設けることによって、返り水を下半部42に誘導する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明のサイホンジェット式水洗便器の一実施形態を示す縦断面図である。
【図2】 図2は、本発明の巻き込み部を設けたジェット部の一実施形態を示す縦断面図である。
【図3】 図3は、本発明の螺旋状ガイドを設けたトラップ排水路の一実施形態を示す縦断面図である。
【図4】 図4は従来のサイホンジェット式便器の縦断面図である。
【符号の説明】
1…サイホンジェット式便器
2…隔壁
2a…下端
3…ボウル部
4…トラップ排水路
4a…曲折部
4b…下降部
4c…絞り部
4d…上昇部
5…流入口
6…流出口
7…リム部
8…リム通水路
9…リム射水孔
10…凹部
11…ジェット部
12…ジェット孔
13…ボックス
14…洗浄給水装置
15…制御装置
16…操作部
17…リム用弁
18…ジェット用弁
19…大気開放弁
20…給水管
21…リム給水管
22…ジェット給水管
23…溜り水排水路出口部
24…溜り水排出用弁
25…溜り水排出用ポンプ
26…溜り水排水路入口部
27…溜り水排水路
31…ジェット流路
32…巻き込み穴
33…巻き込み路
34…巻き込部
41…螺旋状ガイド
42…下端部
43…下半部
100…サイホンジェット式便器
101…ジェット部
102…ジェット孔
103…トラップ排水路

Claims (9)

  1. トラップ排水路の曲折部へ向けてサイホン作用終了後に洗浄水を噴射するジェット孔を有するジェット部を備えたサイホンジェット式水洗便器において、
    サイホン作用終了後に前記トラップ排水路の入口底部に残留した汚水である残留汚水と、前記ジェット部から噴射された洗浄水の内で、前記トラップ排水路に衝突した後に前記トラップ排水路の入口底部に返ってきた洗浄水である返り水とを合わせた溜り水の水位を、前記ジェット孔の位置よりも低くする溜り水水位低下手段を設けることを特徴とするサイホンジェット式便器。
  2. 前記溜り水水位低下手段が、トラップ部の外部に前記溜り水を排出する溜り水排出部であることを特徴とする請求項1記載のサイホンジェット式便器。
  3. 前記溜り水排出部が、前記トラップ排水路に連通した溜り水排出穴と、前記溜り水排出穴と前記トラップ排水路の下降管に連通した溜り水排水路と、前記溜り水の排水を調節する溜り水排出用弁とを有することを特徴とする請求項2記載のサイホンジェット式便器。
  4. 前記溜り水排出部が、前記トラップ排水路に連通した溜り水排出穴と、前記溜り水排出穴と外部排水路に連通した溜り水排水路と、前記溜り水の排水を調節する溜り水排出用弁とを有することを特徴とする請求項2記載のサイホンジェット式便器。
  5. 前記溜り水排出部が、前記溜り水を排水する溜り水排出用ポンプを有することを特徴とする請求項2から4のいずれか1項記載のサイホンジェット式便器。
  6. トラップ排水路に洗浄水を噴射するジェット孔と、前記ジェット孔の上流側に連通する流路であるジェット流路と、を有するジェット部を備えたサイホンジェット式水洗便器において、
    前記ジェット部には、サイホン作用終了後に前記トラップ排水路の入口底部に残留した汚水である残留汚水と、前記ジェット部から噴射された洗浄水の内で、前記トラップ排水路に衝突した後に前記トラップ排水路の入口底部に返ってきた洗浄水である返り水とを合わせた溜り水を巻き込む巻き込み穴と、前記巻き込み穴と前記ジェット流路とを連通する巻き込み路とを有する巻き込み部を設けたことを特徴とするサイホンジェット式便器。
  7. 前記巻き込み部の近傍に、前記溜り水の巻き込みを促進させる巻き込み促進部を設けたことを特徴とする請求項6記載のサイホンジェット式便器。
  8. トラップ排水路の上昇管に向けて、洗浄水を噴射するジェット孔を有するジェット部を備えたサイホンジェット式水洗便器において、
    前記ジェット部から噴射された洗浄水の内で、前記トラップ排水路に衝突した後に前記トラップ排水路の入口底部に返ってくる返り水を前記トラップ排水路の上昇部の下半部へ誘導するガイドを設けることを特徴とするサイホンジェット式便器。
  9. 前記ガイドが、前記トラップ排水路の内壁に設けた螺旋状ガイドであることを特徴とする請求項8記載のサイホンジェット式便器。
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