JP2000239641A - ポリウレタン系接着剤 - Google Patents

ポリウレタン系接着剤

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JP2000239641A
JP2000239641A JP11045158A JP4515899A JP2000239641A JP 2000239641 A JP2000239641 A JP 2000239641A JP 11045158 A JP11045158 A JP 11045158A JP 4515899 A JP4515899 A JP 4515899A JP 2000239641 A JP2000239641 A JP 2000239641A
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adhesive
monoterpene
copolymer
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reacting
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JP11045158A
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English (en)
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Atsushi Hamai
篤志 濱井
Shigetoshi Sakai
茂俊 坂井
Koshi Fukuda
耕嗣 福田
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OSHIKA SHINKO CO
Oshika Shinko Co Ltd
Original Assignee
OSHIKA SHINKO CO
Oshika Shinko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 分子内に活性水素基を2個以上有する化合物
とイソシアネート基を2個以上有するポリイソシアネー
ト化合物とをイソシアネート基が過剰となるように混合
反応させて得られた末端イソシアネート基ウレタンプレ
ポリマーに、その水酸基当量が150〜2000で、軟
化点が80℃以上のモノテルペンとフェノール類との共
重合体を、1〜50重量%の含有量で配合してなるポリ
ウレタン系接着剤。モノテルペンとフェノール類との共
重合体を配合反応させてなるとより一層良い。 【効果】 充分な接着性能や密着性の確保が難しいとさ
れる無機質材料や金属材料等の多種多様の材料に対し優
れた接着性能や密着性を発揮し、又、併せて、耐久性、
耐水性、耐熱性を改善し、且、貯蔵安定性に優れた1液
ウレタンプレポリマ−系接着剤を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリウレタン系接
着剤に関し、特に、多種多様の材料に対し優れた接着性
能や密着性を奏し得るポリウレタン系接着剤に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリウレタン系接着剤は、ポリイソシア
ネート化合物を単独で、あるいは、イソシアネートと反
応しやすい活性水素を含む物質等と混合して、1液性
(1液型)もしくは2液性(2液型)として用いられて
いる。即ち、ポリイソシアネート単量体、プレポリマ
ー、イソシアネート変性ポリマーなど種々の形で用いら
れている。当該プレポリマーは、分子内にヒドロキシル
基(OH)やアミン基などの活性水素を2個以上有する
ポリオールとイソシアネート基(NCO)を2個以上有
するポリイソシアネート化合物とを、イソシアネート基
が過剰となるように、即ち、NCO/OH当量比が1よ
り大となるように、両者を混合反応させて得られるもの
で、接着剤用途において、2液型として適当な硬化剤と
共に用いることが出来るが、空気中の湿気や接着塗布さ
れる材料の表面水分で硬化させる一液型もある。尚、2
液型は主剤と硬化剤との秤量混合等の作業が必要で、1
液型に比較してその作業性が劣る為に、1液型の接着剤
やシーリング剤や塗料が多く使用されるようになってき
ている。1液型ウレタンプレポリマー系接着剤は、靴の
製造や自動車の部品取り付けなど各種用途に用いられて
おり、特に、建築分野では工場における建築部材の製造
や建築環場施工等に用いられている。しかしながら、多
種多様の材料が建築に導入されるようになってきて、従
来例のポリウレタン系接着剤では、その被着体如何では
密着性や接着性が不十分となる場合がある。そこで、ポ
リウレタン系接着剤に各種変性を行ったり、他樹脂を添
加する等の改良が行われているが、未だ、不十分な点は
否めないものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の有する欠点を解消し、ポリオレフイン、ポリ塩化ビ
ニル、ポリエステルなどのプラスチックやゴムあるいは
それら発泡体やガラスや陶礎器等を含む無機質材料やア
ルミニウムやステンレス等の不活性酸化膜を生成し易い
金属材料等多種多様の材料への密着性、接着強さに優
れ、又、併せて、耐久性、耐水性、耐熱性を改善し、
且、貯蔵安定性に優れた1液型ウレタンプレポリマ−よ
りなるポリウレタン系接着剤を提供することを目的とす
る。本発明の他の目的は本明細書全体の記述からも明ら
かとなるであろう。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、分子内に活性
水素基を2個以上有する化合物とイソシアネート基を2
個以上有するポリイソシアネート化合物とをイソシアネ
ート基が過剰となるように混合反応させて得られた末端
イソシアネート基ウレタンプレポリマーに、モノテルペ
ンとフェノール類との共重合体を配合してなるか、又
は、当該末端イソシアネート基ウレタンプレポリマーを
得る際に、その反応系にモノテルペンとフェノール類と
の共重合体を配合反応させてなることを特徴とするポリ
ウレタン系接着剤に係るもので、特に、当該モノテルペ
ンとフェノール類との共重合体の水酸基当量が150〜
2000で、かつ、その軟化点が80℃以上のものを用
いてなること、また、当該モノテルペンとフェノール類
との共重合体を接着剤中に1〜50重量%の範囲内で含
有させてなることを特徴とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0006】本発明で使用される分子内に活性水素基を
2個以上有する化合物(以下、活性水素基含有化合物と
いう)としては、例えば末端にヒドロキシル基やアミン
基を有するモノマーまたはプレポリマーが挙げられる。
その具体例としては、例えば、ポリエステルポリオー
ル、ポリエーテルポリオール、ポリカーボネートポリオ
ール、アクリルポリオール、ポリエーテルポリアミン等
の高分子ポリオール、高分子ポリアミン、ひまし油、糖
類が挙げられる。活性水素基含有化合物として、分子量
の調整や水酸基の導入を目的として、鎖延長剤、例えば
エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレン
グリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリ
コール、シクロへキサンジメタノール等の低分子アルコ
ールやプロピレンジアミン、へキサメチレンジアミン等
のジアミン類や低分子アミノアルコール、あるいは水な
どを使用してもよい。その他の活性水素基含有化合物と
して、モノアルコール、モノアミンなども挙げることが
でき、これらや前記の低分子アミノアルコールは、反応
停止剤としても使用される。これらは1種または2種以
上を用いることができる。前記の高分子ポリオールのう
ち、ポリエステルポリオールの具体例としては、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレング
リコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパ
ンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタン
ジオール、1,4一ブタンジオール、ネオペンチルグリ
コール、1,2−ペンタンジオール、1,3一ペンタン
ジオール、1,4−ペンタンジオール、1,5−ペンタ
ンジオール、2−メチルー1,5−ペンタンジオール、
3−メチルー1,5−ペンタンジオール、1,6−へキ
サンジオール、2,2,4−トリメチルー1,3−プロ
パンジオール、2−エチルー1,3−ヘキサンジオー
ル、2,2−ジエチルー1,3−プロパンジオール、2
−n−プチルー2−エチルー1,3−プロパンジオー
ル、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物、ビ
スフェノールAのプロピレンオキサイド付加物等のいわ
ゆる低分子グリコール類や、これらの混合物等と、コハ
ク酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、フタル
酸、イソフタル酸、テレフタル酸、フマル酸、マレイン
酸、シュウ酸、ナフチレンジカルボン酸等のジカルボン
酸、これらの酸エステル、酸無水物等やこれらの混合物
との脱水縮合反応で得られる両末端水酸基のポリエステ
ル、あるいはε−カプロラクトンの開環重合にて得られ
るポリカプロラクトンジオール等が挙げられる。ポリエ
ーテルポリオールの具体例としては、例えばエチレンオ
キシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド等のオ
キシラン化合物を、エチレングリコール、プロピレング
リコール、トリメチロールプロパン、グリセリン等の低
分子量ポリオールまたは水を開始剤として重合して得ら
れるポリエーテルポリオール等やエチレンオキサイド、
プロピレンオキサイド等のエポキサイドの単品や混合物
を開環重合して得られるポリエーテルポリオール、ある
いはテトラヒドロフランを開環重合して得られるポリテ
トラメチレングリコールが挙げられる。ポリカーボネー
トポリオールの具体例としては、上記のポリエステルポ
リオールの合成に用いられる低分子グリコール類とジフ
ェニルカーボネートとの脱フェノール反応にて得られる
ものが挙げられる。このような高分子ポリオールの数平
均分子量は、本発明の目的とする優れた接着性能や密着
性を発揮し、又、併せて、耐久性、耐水性、耐熱性を改
善し、且、貯蔵安定性に優れた1液ウレタンプレポリマ
−組成物を得るためには、500〜10,000の範囲
であることが好ましい。低分子アルコールとしては、先
に示したポリエステルポリオールの合成に使用される低
分子グリコール類が挙げられる。低分子ポリアミンの具
体例としては、エチレンジアミン、ヘキサメチレンジア
ミン等の脂肪族ジアミンや、イソホロンジアミン、シク
ロへキシルジアミン等の脂環族ジアミンや、ジアミノジ
フェニルメタン、ジアミノジフェニルスルホン等の芳香
族ジアミンが挙げられる。低分子アミノアルコールの具
体例としては、モノエタノールアミン、ジエタノールア
ミン等が挙げられる。モノアルコールの具体例として
は、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロ
パノール等が挙げられる。モノアミンの具体例として
は、エチルアミン、ブチルアミン等の第ーモノアミン
類、ジエチルアミン、ジブチルアミン等の第二モノアミ
ン類が挙げられる。
【0007】本発明で使用されるポリイソシアネート化
合物としては、ヘキサメチレンジイソシアネート、リジ
ンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート(I
PDI)、フェニレンジイソシアネート、シクロへキシ
ルジイソシアネート、4,4´−ジシクロヘキシルメタ
ンジイソシアネート、水添キシリレンジイソシアネー
ト、水添トリメチルキシリレンジイソシアネート、2−
メチルペンタンー1,5−ジイソシアネート、3−メチ
ルペンタンー1,5−ジイソシアネート、2,2,4−
トリメチルへキサメチレンー1,6−ジイソシアネー
ト、2,4,4、トリメチルへキサメチレンー1,6−
ジイソシアネート、4,4´ージフェニルメタンジイソ
シアネート(MDI)、2,4´ジフェニルメタンジイ
ソシアネート等のMDl異性体、4,4´ージフェニル
メタンジイソシアネートおよびその異性体またはその多
核体混合物であるポリメチレンポリフェニルイソシアネ
ート(ポリメリックMDI)、4,4−ジベンジルジイ
ソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、
パラフェニレンジイソシアネート、2,4−または2,
6−トリレンジイソシアネートもしくはその混合物、テ
トラメチルキシリレンジイソシアネート、4,4−ジフ
ェニルエーテルジイソシアネート等の芳香族ジイソシア
ネート、1,3−または1,4−キシリレンジイソシア
ネートもしくはその混合物等の芳香脂肪族ジイソシアネ
ートが挙げられる。また、トリフェニルメタンー4,4
´,4´´−トリイソシアネート等、上記ポリイソシア
ネート単量体から誘導されたダイマー,トリマー,ビュ
ーレット体、炭酸ガスと上記ポリイソシアネート単量体
とから得られる2,4,6−オキサジリジントリオン環
を有するポリイソシアネート、エチレングリコール,プ
ロピレングリコール,ブチレングリコール,ヘキシレン
グリコール,ネオペンチルグリコール、シクロヘキサン
ジメタノール等の低分子量ポリオールとポリイソシアネ
ートとの付加体、イソシアネート化合物のカルボジイミ
ドでの変性体、或いはポリエステルポリオール、ポリエ
ーテルポリオール等とポリイソシアネートとの高分子ポ
リオール等との付加体等のNCO末端化合物及び、これ
らの2種以上の混合物等が挙げられる。
【0008】本発明に使用されるモノテルペンとフェノ
ール類との共重合体(以下、テルペンフェノールとい
う)は、モノテルペンとフェノール類とを触媒の存在下
に適宜温度下に適宜時間反応させることにより得ること
ができる。当該モノテルペンの例としては、αーピネ
ン、βーピネン、リモネンなどが挙げられる。テルペン
には、ジテルペンなどがあるが。モノテルペンを使用す
る。フェノール類の例としては、フェノール、クレゾー
ル、キシレノールなどが挙げられる。例えば、モノテル
ペン1モルとフェノール類0.5〜20モルとを、塩
酸、硫酸等の酸性触媒の存在下に、温度40〜60℃で
1〜10時間共重合反応させることにより得ることがで
きる。当該テルペンフェノールは、市販されている例え
ばYSポリスター2000、U、T、S、G、YS90
(ヤスハラケミカル社製)を使用することができる。当
該テルペンフェノールは、その水酸基当量が150〜2
000で、かつ、その軟化点が80℃以上であることが
望ましい。その水酸基当量が150未満では、プレポリ
マーの粘度が上昇し使用し難く、一方、2000を越え
ると、耐熱性が低下してくる。当該テルペンフェノール
の軟化点は、80℃以上であることが望ましい。軟化点
が、80℃未満では、接着性能、耐熱性、耐水性の改善
効果が低くなる。
【0009】本発明のポリウレタン系接着剤(1液湿気
硬化型ウレタンプレポリマー組成物)は、活性水素基含
有化合物とポリイソシアネート化合物とを、イソシアネ
ート基が過剰となるように、即ちNCO/OH当量比が
1より大となるように、混合反応させて得られた末端イ
ソシアネート基ウレタンプレポリマーに、上記テルペン
フェノールを配合してもよいし、一方、当該末端イソシ
アネート基ウレタンプレポリマーを得る際に、その反応
系に当該テルペンフェノールを配合反応させることによ
って得てもよい。前者のように、プレポリマーに、テル
ペンフェノールを配合しても接着性能等に優れた組成物
が得られるが、より優れた効果を奏し得るという観点か
らは、プレポリマー化反応時に同時配合して反応させる
事が望ましい。
【0010】当該テルペンフェノールの含有量は、接着
剤中において、1〜50重量%であることが望ましい。
当該テルペンフェノールの含有量が、1重量%未満で
は、本発明の目的とする多種多様の材料に対する優れた
接着性能や密着性を発揮し、又、併せて、耐久性、耐水
性、耐熱性を改善し、且、貯蔵安定性に優れた1液型ウ
レタンプレポリマ−系接着剤を得るに不充分となり、
又、50重量%を超えて配合すると、樹脂が脆くなる。
【0011】本発明の組成物には、必要に応じて充填
剤、揺変剤、可塑剤、溶剤、前記のイソシアネート系シ
ランカップリング剤以外の接着付与剤、触媒、その他の
ポリウレタンに一般的に使用される添加剤も任意に添加
することが出来る。充填剤の具体例としては、例えば、
クレー、焼成クレー、タルク、シリカ、アルミナ、炭酸
カルシウム、酸化マグネシウム、ケイ酸カルシウム、ア
ルミン酸カルシウム、アルミン酸ナトリウム、ケイ酸マ
グネシウム、水酸化カルシウム、硫酸バリウム、カーボ
ンブラック、ケイ砂、マイカ、酸化チタン、シリカバル
ーン、ガラスバルーン、ゼオライト等の無機充填剤や塩
化ビニル粉末、、ゴム粉末、有機質バルーン等の有機粉
末が挙げられる。揺変剤の具体例としては、脂肪酸アミ
ドワックス、超微粒子シリカ、石綿粉、岩綿粉、セピオ
ライト等の無機揺変剤、有機ペントナイト、変性ポリエ
ステルポリオール系の有機揺変剤、アマイド系ワックス
等で表面処理を施した炭酸カルシウム、雲母粉、短繊維
ポリエチレン等が挙げられる。可塑剤の具体例として
は、例えば、ジオクチルフタレート(DOP)、ジブチ
ルフタレート(DBP)、ジラウリルフタレート(DL
P)、ブチルベンジルフタレート(BBP)、ジオクチ
ルアジベート(DOA)、イソデシルアジペート(DI
DA)、トリオクチルホスへ−ト(TOP)、トリス
(クロロエチル)ホスへ−ト(TCEP)、トリス(ジ
クロロプロピル)ホスへ−ト(TDCPP)、アジビン
酸プロピレングリコールポリエステル、アジピン酸ブチ
レングリコールポリエステル、エポキシステアリン酸ア
ルキル、エポキシ化大豆油等が挙げられる。これらは単
独または混合して使用することができる。溶剤は低沸点
から高沸点のものまで幅広く使用できる。具体例として
は、例えば、トルエン、キシレン、アセトン、MEK、
ガソリン、灯油、軽油、イソパラフィン、流動パラフィ
ン、塩素化パラフィン、ポリブテン等の分子内に活性水
素を持たない脂肪族、脂環族、芳香族の液状低分子有機
溶剤を使用できる。接着性付与剤の具体例としては、各
種チタネート系カップリング剤、カップリング剤とイソ
シアネート化合物との反応生成物、2種類以上のカップ
リング剤の反応生成物(例えば各種アミノシランとエポ
キシシランの反応生成物、2分子以上のカップリング剤
のアルコキシ基の縮合反応生成物)等があげられ、単独
または混合して使用することができる。触媒の具体例と
しては、ジブチルチンジラウレート、オクテン酸錫、オ
クテン酸鉛、ナフテン酸鉛等の有機金属触媒類やN−ト
リエチルアミン、N−メチルモルホリンビス(2−ジメ
チルアミノエチル)エーテル、N,N,N′,N′′.
N′′,N′′−ペンタメチルジエチレントリアミン、
N,N,N′−トリメチルアミノエチルーエタノールア
ミン、ビス(2一ジメチルアミノエチル)エーテル、N
−メチルーN′−ジメチルアミノエチルピペラジン、イ
ミダゾール環の第2級アミン官能基をシアノエチル基で
直線したイミダゾール化合物等の3級アミン類等があげ
られ、1種又は2種以上の混合で使用できる。その他の
添加剤としては安定剤、各種酸化防止剤、紫外線吸収剤
等が挙げられる。これらの副資材は予め脱水処理を行っ
ておき、プレポリマー組成に影響を与えないように留意
すべきである。これらプレポリマーに添加する副資材は
添加量によっては、接着剤では接着性能、塗料やシーリ
ング剤では基材への密着性を損なう場合があるので注意
が必要である。
【0012】
【実施例】次に、本発明を実施例により説明するが、本
発明は、これらの実施例によりなんら限定されるもので
はない。又、特に断らない限り、部は重量部を意味す
る。
【0013】実施例1 ポリオキシプロピレンジオール(数平均分子量200
0)154部を真空加熱脱水処理し、ポリメリックMD
I 140部、4,4´ージフェニルメタンジイソシア
ネート104部を加え窒素雰囲気下で80℃にて2時間
反応せしめNCO基含有ウレタンプレポリマーを得た。
次いで、テルペンフェノール(水酸基当量約1000、
軟化点115℃、ヤスハラケミカル社製YSポリスター
Tー115)38部、触媒(サンアプロ株式会社製U−
CAT2041)0.1部、乾燥させた炭酸カルシウム
(白石工業社製商品名ホワイトンP−70)40部、ア
マイド系ワックスで表面処理された炭酸カルシウム10
部、DBP5部を添加し、十分に混練しさらに真空脱泡
を行いトルエンで粘度調節を行い均一な一液型ウレタン
系接着剤を調製した。このウレタンプレポリマー系接着
剤の粘度は、200ポイズ(BH型粘度計5号ローター
20rpm/25℃)であった。
【0014】実施例2 ポリオキシプロピレンジオール(数平均分子量200
0)154部、テルペンフェノール(水酸基当量約10
00、軟化点145℃、ヤスハラケミカル社製YSポリ
スターTー145)38部、DBP5部を真空加熱脱水
処理し、ポリメリックMDI 104部、4,4´ージ
フェニルメタンジイソシアネート104部を加え窒素雰
囲気下で80℃にて2時間反応せしめNCO基含有ウレ
タンプレポリマーを得た。次いで、触媒(サンアプロ株
式会社製U−CAT2041)0.1部、乾燥させた炭
酸カルシウム(白石工業社製商品名ホワイトンP−7
0)40部、アマイド系ワックスで表面処理された炭酸
カルシウム10部を添加し、十分に混練しさらに真空脱
泡を行いトルエンで粘度調節を行い均一な一液型ウレタ
ン系接着剤を調製した。このウレタンプレポリマー系接
着剤の粘度は、200ポイズ(BH型粘度計5号ロータ
ー20rpm/25℃)であった。
【0015】実施例3 ポリオキシプロピレンジオール(数平均分子量200
0)137部、テルペンフェノール(水酸基当量約10
00、軟化点115℃、ヤスハラケミカル社製YSポリ
スターUー115)59部、DBP5部を真空加熱脱水
処理し、ポリメリックMDI 102部、4,4´ージ
フェニルメタンジイソシアネート102部を加え窒素雰
囲気下で80℃にて2時間反応せしめNCO基含有ウレ
タンプレポリマーを得た。次いで、触媒(サンアプロ株
式会社製U−CAT2041)0.1部、乾燥させた炭
酸カルシウム(白石工業社製商品名ホワイトンP−7
0)40部、アマイド系ワックスで表面処理された炭酸
カルシウム10部を添加し、十分に混練しさらに真空脱
泡を行いトルエンで粘度調節を行い均一な一液型ウレタ
ン系接着剤を調製した。このウレタンプレポリマー系接
着剤の粘度は、200ポイズ(BH型粘度計5号ロータ
ー20rpm/25℃)であった。
【0016】比較例1 ポリオキシプロピレンジオール(数平均分子量200
0)192部を真空加熱脱水処理し、ポリメリックMD
Iを104部、4,4´ージフェニルメタンジイソシア
ネートを104部加え窒素雰囲気下で80℃にて2時間
反応せしめNCO基約12重量%含有ウレタンプレポリ
マーを得た。次いで、触媒(サンアプロ株式会社製U−
CAT2041)0.1部、乾燥させた炭酸カルシウム
(白石工業社製商品名ホワイトンP−70)40部、ア
マイド系ワックスで表面処理された炭酸カルシウム10
部、DBP5部を添加し、十分に混練しさらに真空脱泡
を行いトルエンで粘度調節を行い均一な一液型ウレタン
系接着剤を調製した。このウレタンプレポリマー系接着
剤の粘度は、200ポイズ(BH型粘度計5号ローター
20rpm/25℃)であった。
【0017】比較例2 ポリオキシプロピレンジオール(数平均分子量200
0)157部、テルペン重合体(テルペンの重合体、ヤ
スハラケミカル社製YSレジンPX1250)39部、
DBP5部を真空加熱脱水処理し、ポリメリックMDI
を102部、4,4´ージフェニルメタンジイソシアネ
ートを102部加え窒素雰囲気下で80℃にて2時間反
応せしめNCO基含有ウレタンプレポリマーを得た。次
いで、触媒(サンアプロ株式会社製U−CAT204
1)0.1部、乾燥させた炭酸カルシウム(白石工業社
製商品名ホワイトンP−70)40部、アマイド系ワッ
クスで表面処理された炭酸カルシウム10部を添加し、
十分に混練しさらに真空脱泡を行いトルエンで粘度調節
を行い均一な一液型ウレタン系接着剤を調製した。この
ウレタンプレポリマー系接着剤の粘度は、200ポイズ
(BH型粘度計5号ローター20rpm/25℃)であ
った。
【0018】<性能評価>実施例1〜3、比較例1〜2
で得られた一液型型ポリウレタンプレポリマー系接着剤
の性能を以下の方法で評価し、これらの結果を表1に示
した。 <試験材>一方の披着材にコンクリートを、もう一方の
被着材として普通合板または無機質充填ポリエチレンフ
ォーム(積水化学工業社製商品名ソフトロンFBQ)を
用いた。 <接着作業>コンクリートに対してクシ目ゴテで接着剤
を均一に塗布しそれぞれの材料をのせ、軽く押しつけそ
のまま放置した。 <養生>接着体は20℃,65%RHにおいて7日間養
生した。 <常態>養生終了後、20℃雰囲気下で下記に示した接
着性能評価方法で評価した。 <耐熱>養生の終了した試験片を80℃中に3時間放置
し、下記に示した接着性能評価方法で評価した。 <耐水>養生の終了した試験片を常温水中に7日間浸せ
き後取り出し20℃雰囲気で濡れたまま下記に示した接
着性能評価方法で評価した。 <接着性能評価>試験片を接着平面に対して垂直方向の
単軸方向で引っ張り、その引っ張り抵抗を測定し、その
時の破断面を観察すると共にその強さをkg/cm
表し比較評価した。
【0019】
【表1】 P:PEF破断、 A:接着剤凝集破断、 B:接
着剤ーPEF界面破断
【0020】
【発明の効果】以上本発明によれば、充分な接着性能や
密着性の確保が難しいとされる無機質材料や金属材料等
の多種多様の材料に対し優れた接着性能や密着性を発揮
し、又、併せて、耐久性、耐水性、耐熱性を改善し、
且、貯蔵安定性に優れた1液ウレタンプレポリマ−系接
着剤を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福田 耕嗣 東京都板橋区板橋4丁目13番1号 大鹿振 興株式会社内 Fターム(参考) 4J040 DN072 EF031 EF051 EF061 EF101 EF111 EF121 EF131 EF181 EF211 EF281 EF291 EF301 EF311 EF321 EL012 HA126 JA01 JB11 LA05 LA06 LA07 LA08 MA02 MA05 MA10 MA11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分子内に活性水素基を2個以上有する化
    合物とイソシアネート基を2個以上有するポリイソシア
    ネート化合物とをイソシアネート基が過剰となるように
    混合反応させて得られた末端イソシアネート基ウレタン
    プレポリマーに、モノテルペンとフェノール類との共重
    合体を配合してなることを特徴とするポリウレタン系接
    着剤。
  2. 【請求項2】モノテルペンとフェノール類との共重合体
    が、その水酸基当量が150〜2000で、かつ、その
    軟化点が80℃以上であることを特徴とする、請求項1
    に記載のポリウレタン系接着剤。
  3. 【請求項3】モノテルペンとフェノール類との共重合体
    の含有量が、1〜50重量%であることを特徴とする、
    請求項1または2に記載のポリウレタン系接着剤。
  4. 【請求項4】 分子内に活性水素基を2個以上有する化
    合物とイソシアネート基を2個以上有するポリイソシア
    ネート化合物とをイソシアネート基が過剰となるように
    混合反応させて末端イソシアネート基ウレタンプレポリ
    マーを得る際に、当該反応系にモノテルペンとフェノー
    ル類との共重合体を配合反応させてなることを特徴とす
    るポリウレタン系接着剤。
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JP2009270074A (ja) * 2008-05-12 2009-11-19 Inoac Corp ポリウレタン接着剤及びポリウレタンフォームの接着方法

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