JP2000239027A - 光学素子の成形用加熱装置 - Google Patents

光学素子の成形用加熱装置

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JP2000239027A
JP2000239027A JP11040800A JP4080099A JP2000239027A JP 2000239027 A JP2000239027 A JP 2000239027A JP 11040800 A JP11040800 A JP 11040800A JP 4080099 A JP4080099 A JP 4080099A JP 2000239027 A JP2000239027 A JP 2000239027A
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heater
optical element
molding
heating
temperature
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JP11040800A
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Koki Iwazawa
広喜 岩沢
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Olympus Optical Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B29/00Reheating glass products for softening or fusing their surfaces; Fire-polishing; Fusing of margins
    • C03B29/02Reheating glass products for softening or fusing their surfaces; Fire-polishing; Fusing of margins in a discontinuous way
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B11/00Pressing molten glass or performed glass reheated to equivalent low viscosity without blowing
    • C03B11/06Construction of plunger or mould
    • C03B11/08Construction of plunger or mould for making solid articles, e.g. lenses

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Control Of Resistance Heating (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学素子成形素材の被成形面の温度および光
学素子成形素材の内部温度分布を所望の条件に容易に設
定できる光学素子の成形用加熱装置を提供する。 【解決手段】 本発明の光学素子の成形用加熱装置は、
ガラス素材1の上下面1a,1bを加熱する一対の加熱
ヒータ5a,5bと、加熱ヒータ5a,5bの温度を各
々測定するための一対の熱電対6a,6bと、を具備
し、熱電対6a,6bの出力に基づいて加熱ヒータ5
a,5bの温度を制御する。第1熱電対6aは、第2加
熱ヒータ5bからの赤外線が第1遮蔽板7aによって遮
蔽されているため、第1加熱ヒータ5aからの赤外線で
のみ加熱される。同様に、第2熱電対6bは、第1加熱
ヒータ5aからの赤外線が第2遮蔽板7bによって遮蔽
されているため、第2加熱ヒータ5bからの赤外線での
み加熱される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学素子成形素材
を成形型で加圧して所望の光学素子とする際に、光学素
子成形素材を加熱する光学素子の成形用加熱装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の光学素子の成形用加熱装
置として、特開平7−267657号公報(従来技術
1)や特開昭62−241832号公報(従来技術2)
に開示されたものがある。
【0003】上記従来技術1の光学素子の成形用加熱装
置は、加熱する素材を上下方向から挟むように対向配置
された一対の円板状の断熱部材に、それぞれスパイラル
状の加熱ヒータ(ニクロム線)を取り付けている。ま
た、この加熱ヒータを、同心円状として上記断熱部材に
取り付ける例も記載されている。
【0004】一方、上記従来技術2の光学素子の成形用
加熱装置は、ガラス素材を加熱するための炉体内に熱電
対を設置し、熱電対の出力をフィードバックすることに
より、炉内温度を制御している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術1の光学素子の成形用加熱装置は、加熱ヒータの
制御が温度フィードバックのないいわゆるオープンルー
プ制御のため、電源電圧の変動により、加熱温度が大き
くばらつく、といった問題点が生じてしまう。
【0006】また、上記従来技術2の光学素子の成形用
加熱装置は、ガラス素材の上面と下面とで異なる温度に
加熱するために、炉体を上下方向に分割して対向配置さ
せた場合、例えば上方の炉体を制御するための熱電対
が、下方の炉体の発熱によって加熱されてしまうため、
上下の炉体の温度を独立して制御することができない、
といった問題点が生じてしまう。
【0007】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、光学素子成形素材の被成形面の温度および光学
素子成形素材の内部温度分布を所望の条件に容易に設定
できる光学素子の成形用加熱装置を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明に係る光学素子の成形用加熱装置は、光
学素子成形素材を成形型で加圧して所望の光学素子とす
る際に、上記光学素子成形素材を加熱する光学素子の成
形用加熱装置において、上記光学素子成形素材の被成形
面を加熱する一対の加熱ヒータと、上記加熱ヒータの温
度を各々測定するための一対の温度制御用センサと、上
記温度制御用センサの出力に基づいて上記加熱ヒータの
温度を制御する出力制御ユニットと、を具備し、一方の
温度制御用センサは、一方の加熱ヒータからの輻射(す
なわち輻射線)に影響されない位置で且つ他方の加熱ヒ
ータからの輻射のみで加熱される位置に設置されてい
る。
【0009】また、第2の発明に係る光学素子の成形用
加熱装置は、光学素子成形素材を成形型で加圧して所望
の光学素子とする際に、上記光学素子成形素材を加熱す
る光学素子の成形用加熱装置において、上記光学素子成
形素材の第1被成形面を加熱する第1加熱ヒータと、上
記第1加熱ヒータに対向配設されており、上記光学素子
成形素材の第2被成形面を加熱する第2加熱ヒータと、
上記第1加熱ヒータの温度を測定するための第1温度制
御用センサと、上記第2加熱ヒータの温度を測定するた
めの第2温度制御用センサと、上記第1温度制御用セン
サの出力に基づいて上記第1加熱ヒータの温度を制御す
る第1出力制御ユニットと、上記第2温度制御用センサ
の出力に基づいて上記第2加熱ヒータの温度を制御する
第2出力制御ユニットと、を具備し、上記第1温度制御
用センサは、上記第2加熱ヒータからの輻射に影響され
ない位置で且つ上記第1加熱ヒータからの輻射のみで加
熱される位置に設置されており、上記第2温度制御用セ
ンサは、上記第1加熱ヒータからの輻射に影響されない
位置で且つ上記第2加熱ヒータからの輻射のみで加熱さ
れる位置に設置されている。
【0010】さらに、第3の発明に係る光学素子の成形
用加熱装置は、第1または第2の発明に係る光学素子の
成形用加熱装置において、1000℃における放射率が
0.7以下で且つ上記加熱ヒータによって加熱されると
きの上記光学素子成形素材の中心部に向って溝が設けら
れている断熱材をさらに具備し、上記断熱材の溝に上記
加熱ヒータを配設することで、上記加熱ヒータからの輻
射を上記光学素子成形素材の中心部に向ける。
【0011】すなわち、第1の発明に係る光学素子の成
形用加熱装置は、光学素子成形素材の被成形面を一対の
加熱ヒータによって加熱する。そして、一対の加熱ヒー
タの温度を一対の温度制御用センサによって各々測定す
る。
【0012】一方の温度制御用センサは、一方の加熱ヒ
ータからの輻射に影響されない位置で且つ他方の加熱ヒ
ータからの輻射のみで加熱される位置に設置されてい
る。この温度制御用センサの出力に基づいて、出力制御
ユニットで加熱ヒータの温度を制御する。
【0013】また、第2の発明に係る光学素子の成形用
加熱装置は、光学素子成形素材の第1被成形面を第1加
熱ヒータによって加熱し、光学素子成形素材の第2被成
形面を第2加熱ヒータによって加熱する。
【0014】そして、第1加熱ヒータの温度を第1温度
制御用センサによって測定し、第2加熱ヒータの温度を
第2温度制御用センサによって測定する。第1温度制御
用センサは、第2加熱ヒータからの輻射に影響されない
位置で且つ第1加熱ヒータからの輻射のみで加熱される
位置に設置されている。また、第2温度制御用センサ
は、第1加熱ヒータからの輻射に影響されない位置で且
つ第2加熱ヒータからの輻射のみで加熱される位置に設
置されている。
【0015】第1温度制御用センサの出力に基づいて、
第1出力制御ユニットで第1加熱ヒータの温度を制御
し、第2温度制御用センサの出力に基づいて、第2出力
制御ユニットで第2加熱ヒータの温度を制御する。
【0016】さらに、第3の発明に係る光学素子の成形
用加熱装置は、1000℃における放射率が0.7以下
の断熱材に設けた溝に加熱ヒータを配設し、加熱ヒータ
からの輻射を光学素子成形素材の中心部に向ける。
【0017】
【発明の実施の形態】(発明の第1の実施の形態)本発
明の第1の実施の形態における光学素子の成形用加熱装
置を含む成形装置の概略図を図1に示す。
【0018】図1において、この光学素子の成形装置
は、光学素子成形素材としての両凸形状のガラス素材1
を加熱する加熱部(成形用加熱装置)10と、加熱部1
0で加熱されたガラス素材1を成形する成形部20と、
ガラス素材1を搬送する搬送手段30と、を具備してい
る。なお、加熱部10と成形部20は、連結部40によ
って連結されている。
【0019】まず、成形用加熱装置すなわち加熱部10
の構成を説明する。加熱炉体2は、円筒の上下の孔を2
枚の円板でそれぞれ閉塞し、この円筒の側面に加熱部入
口2aと加熱部出口2bとを穿設した形状をなしてい
る。この加熱部入口2aと加熱部出口2bは、それぞれ
が対向する位置に設けられており、搬送手段30が挿通
できるような形状に加工されている。
【0020】加熱炉体2の内部の上方には、円板形状の
第1断熱材3a(1000℃における放射率が0.7以
下)が組み込まれている。そして、第1断熱材3aの下
面には、第1加熱ヒータ5a(赤外線照射ヒータ)を埋
設するための複数の溝部4aが設けられている。この各
溝部4aに設けた第1加熱ヒータ5aによって、ガラス
素材1の上面(第1被成形面)1aを加熱する。
【0021】各溝部4aは、加熱炉体2内でガラス素材
1を加熱する位置に停止させたときに第1加熱ヒータ5
aから照射された輻射線(赤外線)がガラス素材1の中
心部(加熱炉体2の略中心)に向くように傾斜されて構
成されている。
【0022】すなわち、それぞれの溝部4aの開口方向
は、上記ガラス素材1の中心部に向くように傾斜角度が
異なっている。ここで、第1断熱材3aには、1000
℃における放射率が0.7以下のものを用いている理由
は、1000℃における放射率が0.7よりも大きい
と、第1加熱ヒータ5aからの赤外線が溝部4aの開口
方向に効率よく照射されないからである。
【0023】同様に、加熱炉体2の内部の下方には、円
板形状の第2断熱材3b(1000℃における放射率が
0.7以下)が組み込まれている。そして、第2断熱材
3bの上面には、第2加熱ヒータ5b(赤外線照射ヒー
タ)を埋設するための複数の溝部4bが設けられてい
る。この第2加熱ヒータ5bで、ガラス素材1の下面
(第2被成形面)1bを加熱する。
【0024】各溝部4bは、加熱炉体2内でガラス素材
1を加熱する位置に停止させたときに第2加熱ヒータ5
bから照射された赤外線がガラス素材の1中心部(加熱
炉体2の略中心)に向くように傾斜されて構成されてい
る。
【0025】すなわち、それぞれの溝部4bの開口方向
は、上記ガラス素材1の中心部に向くように傾斜角度が
異なっている。ここで、第2断熱材3bには、1000
℃における放射率が0.7以下のものを用いている理由
は、1000℃における放射率が0.7よりも大きい
と、第2加熱ヒータ5bからの赤外線が溝部4bの開口
方向に効率よく照射されないからである。
【0026】また、加熱炉体2の加熱部入口2a付近の
第1加熱ヒータ5aは、加熱部入口2aから挿入した第
1温度制御用センサとしての第1熱電対6aによって温
度測定可能になっている。
【0027】そして、第1熱電対6aの下方には、この
第1熱電対6aが第1加熱ヒータ5aから照射された赤
外線でのみ加熱されるように、第1遮蔽板7a(ステン
レス板)が加熱炉体2の側面に固定されている。すなわ
ち、この第1遮蔽板7aは、第2加熱ヒータ5bからの
赤外線が第1熱電対6aに当たらないように遮蔽する役
目を果たしている。
【0028】同様に、加熱炉体2の加熱部入口2a付近
の第2加熱ヒータ5bは、加熱部入口2aから挿入した
第2温度制御用センサとしての第2熱電対6bによって
温度測定可能になっている。
【0029】そして、第2熱電対6bの上方には、この
第2熱電対6bが第2加熱ヒータ5bから照射された赤
外線でのみ加熱されるように、第2遮蔽板7b(ステン
レス板)が加熱炉体2の側面に固定されている。すなわ
ち、この第2遮蔽板7bは、第1加熱ヒータ5aからの
赤外線が第2熱電対6bに当たらないように遮蔽する役
目を果たしている。
【0030】また、第1熱電対6aには、この第1熱電
対6aの出力に基づいて第1加熱ヒータ5aの温度を調
節するための温度信号を出力する第1温度調節計8aが
接続されている。
【0031】そして、第1温度調節計8aには、この第
1温度調節計8aから出力された温度信号に応じた電力
を第1加熱ヒータ5aに供給する第1電力調整機9aが
接続されている。ここで、第1温度調節計8aと第1電
力調整機9aとで、第1出力制御ユニットを構成してい
る。
【0032】同様に、第2熱電対6bには、この第2熱
電対6bの出力に基づいて第2加熱ヒータ5bの温度を
調節するための温度信号を出力する第2温度調節計8b
が接続されている。
【0033】そして、第2温度調節計8bには、この第
2温度調節計8bから出力された温度信号に応じた電力
を第2加熱ヒータ5bに供給する第2電力調整機9bが
接続されている。ここで、第2温度調節計8bと第2電
力調整機9bとで、第2出力制御ユニットを構成してい
る。
【0034】次に、成形部20の構成を説明する。成形
部20は、加熱されたガラス素材1の上面1aを成形す
るための上型11と、加熱されたガラス素材1の下面1
bを成形するための下型12と、を具備している。これ
ら上下型(成形型)11,12は、図示しない成形型駆
動手段によって、それぞれ上下方向に移動できるように
成形室壁13に設置されている。
【0035】最後に、搬送手段30の構成を説明する。
搬送手段30は、ガラス素材1を載置させる搬送皿21
と、この搬送皿21を移動させるための搬送アーム22
と、を具備している。搬送皿21は、ガラス素材1の外
周部が挿通可能な内径を有する略円筒形状である。
【0036】そして、搬送皿21の内周面には、ガラス
素材1の外周部が載置できるように、内方に向って突起
部21aが設けられている。また、搬送皿21の外周面
には、搬送アーム22の先端に穿設された孔部22aに
嵌合して載置できるように、外方に向ってフランジ部2
1bが設けられている。
【0037】搬送アーム22は、図示しないエアシリン
ダ等のアーム駆動手段によって加熱部10と成形部20
との間を水平方向に移動できるようになっている。以
下、上記光学素子の成形装置を用いて光学素子の成形方
法を説明する。
【0038】まず、加熱炉体2内の温度を、加熱部10
の部材を用いて、一定に制御しておく。このとき、熱電
対6a,6bは、制御しようとする加熱ヒータ5a,5
b以外からの赤外線が照射されないように、それぞれ遮
蔽板7a,7bによって遮蔽されている。
【0039】すなわち、第1熱電対6aは、第2加熱ヒ
ータ5bからの赤外線が第1遮蔽板7aによって遮蔽さ
れ、第1加熱ヒータ5aからの赤外線でのみ加熱され
る。同様に、第2熱電対6bは、第1加熱ヒータ5aか
らの赤外線が第2遮蔽板7bによって遮蔽され、第2加
熱ヒータ5bからの赤外線でのみ加熱される。
【0040】次に、ガラス素材1を搬送皿21上に載置
し、さらに、この搬送皿21を搬送アーム22に載置す
る。その後、搬送アーム22を加熱炉体2の加熱部入口
2aから挿入させ、ガラス素材1が加熱炉体2の略中心
に位置するまで前進させる。そして、ガラス素材1が加
熱炉体2の略中心に位置した時点で、搬送アーム22を
停止させる。
【0041】このとき、加熱ヒータ5a,5bから照射
された赤外線は、溝4a,4bの開口方向すなわちガラ
ス素材1の中心部に向うため、搬送皿21およびガラス
素材1を効率よく加熱する。第1加熱ヒータ5aはガラ
ス素材1の上面1aを加熱し、第2加熱ヒータ5bはガ
ラス素材1の下面1bを加熱する。
【0042】ガラス素材1が成形可能な所望の温度にな
った時点で、さらに、搬送アーム22を前進させ、加熱
炉体2の加熱部出口2bを介して成形部20に挿入させ
る。そして、加熱されたガラス素材1が成形部20の略
中心に位置した時点で、搬送アーム22を停止させる。
【0043】次に、下型12を上昇させて、搬送皿21
内に挿入させる。さらに、下型12を上昇させることに
より、搬送皿21の突起部21aに載置されているガラ
ス素材1を持ち上げる。
【0044】そして、下降する上型11と下型12によ
って、ガラス素材1の上下面1a,1bをプレス成形す
る。プレス成形された成形品(光学素子)は、下型12
を下降させることにより、再度、搬送皿21に載置さ
れ、搬送アーム22によって外部へ排出される。
【0045】本実施の形態における光学素子の成形用加
熱装置によれば、ガラス素材の上面と下面とを、別々の
温度に正確に制御することができるため、転写性の良い
光学素子が得られる。
【0046】また、本実施の形態における光学素子の成
形用加熱装置によれば、加熱ヒータから照射される赤外
線がガラス素材の中心部に集中できるため、加熱効率が
向上するとともにガラス素材の同心円方向の温度ムラが
生じないため、アスやコマのない光学素子が得られる。
【0047】なお、本実施の形態では、遮蔽板としてス
テンレス板を用いたが、これに限らず、加熱ヒータから
の赤外線を遮蔽できる材質のものであれば良い。 (発明の第2の実施の形態)本実施の形態では、第1の
実施の形態で用いた遮蔽板7a,7bを廃止し、図2に
示すように、複数の溝4a,4bの一部に水平に貫通す
る貫通孔31a,31bを断熱材3a,3bと加熱炉体
2に設け、この貫通孔31a,31bに熱電対6a,6
bをそれぞれ差し込んで取り付けた。その他の構成は、
第1の実施の形態と同一であるので、同一部分に同一番
号を付して説明を省略する。
【0048】以下、上記光学素子の成形装置を用いて光
学素子の成形方法を説明する。まず、加熱炉体2内の温
度を、加熱部10の部材を用いて、一定に制御してお
く。このとき、熱電対6a,6bは、それぞれ囲まれて
いる断熱材3a,3bによって、制御しようとする加熱
ヒータ5a,5b以外から照射される赤外線が遮蔽され
ている。
【0049】すなわち、第1熱電対6aは、第1断熱材
3aによって囲まれているため、第2加熱ヒータ5bか
らの赤外線が当たらずに、第1加熱ヒータ5aの温度の
みを測定できる。
【0050】同様に、第2熱電対6bは、第2断熱材3
bによって囲まれているため、第1加熱ヒータ5aから
の赤外線が当たらずに、第2加熱ヒータ5bの温度のみ
を測定できる。
【0051】これ以降の動作は、第1の実施の形態の動
作と同様なため、説明を省略する。本実施の形態におけ
る光学素子の成形用加熱装置によれば、第1の実施の形
態の効果に加え、構成部品を少なくすることができる。
【0052】(発明の第3の実施の形態)本実施の形態
では、第1の実施の形態で用いた遮蔽板7a,7bを廃
止し、図3に示すように、加熱炉体2と断熱材3a,3
bの中心に垂直に貫通孔41a,41bを設け、この貫
通孔41a,41bに熱電対6b,6aをそれぞれ差し
込んで取り付けた。その他の構成は、第1の実施の形態
と同一であるので、同一部分に同一番号を付して説明を
省略する。
【0053】以下、上記光学素子の成形装置を用いて光
学素子の成形方法を説明する。まず、加熱炉体2内の温
度を、加熱部10の部材を用いて、一定に制御してお
く。このとき、第1加熱ヒータ5aからの赤外線は、こ
のヒータ5aに対向する第2断熱材3bの貫通孔41b
に挿入された第1熱電対6aのみに照射され、第1断熱
材3aの貫通孔41aに挿入された第2熱電対6bに照
射されない。
【0054】同様に、第2加熱ヒータ5bからの赤外線
は、このヒータ5bに対向する第1断熱材3aの貫通孔
41aに挿入された第2熱電対6bのみに照射され、第
2断熱材3bの貫通孔41bに挿入された第1熱電対6
aに照射されない。
【0055】すなわち、第1熱電対6aは、第2加熱ヒ
ータ5bからの輻射線の影響を受けずに、第1加熱ヒー
タ5aからの輻射線によって生ずる熱のみを測定し、一
方、第2熱電対6bは、第1加熱ヒータ5aからの輻射
線の影響を受けずに、第2加熱ヒータ5bからの輻射線
によって生ずる熱のみを測定する。
【0056】これ以降の動作は、第1の実施の形態の動
作と同様なため、説明を省略する。本実施の形態におけ
る光学素子の成形用加熱装置によれば、第1の実施の形
態の効果に加え、構成部品を少なくすることができると
ともに加熱ヒータ全面からの輻射線によって生ずる熱を
制御することができるため、よりばらつきの少ない温度
制御が可能になる。
【0057】なお、各実施の形態では、ガラス素材とし
て両凸形状のものを用いたが、これに限らず、円柱形状
のもの等を用いても良い。また、各実施の形態では、断
熱材として円板形状のものを2つ用いたが、半円筒形状
や1/4円筒形状等の曲面を有するものを2つ用いても
良い。
【0058】さらに、上記した具体的実施の形態から次
のような構成の技術的思想が導き出される。 (1)光学素子成形素材を被成形面に対向配設した一対
の加熱ヒータにより加熱し、軟化した後、前記被成形面
を成形型で加圧して光学素子を成形する成形装置におけ
る光学素子成形用加熱装置において、前記加熱ヒータの
各々に温度制御用センサと出力制御ユニットを具備し、
前記温度制御用センサは、対向して設置されているヒー
タの輻射の影響を受けずに、制御する加熱ヒータからの
輻射のみで加熱される位置に設置することを特徴とする
光学素子の成形用加熱装置。
【0059】上記(1)の光学素子の成形用加熱装置に
よれば、対向配設した一対の加熱ヒータをそれぞれ独立
して制御することができるため、面精度の良好な光学素
子を得ることができる。 (2)上記(1)の光学素子の成形用加熱装置におい
て、1000℃における放射率が0.7以下の断熱材
に、前記光学素子成形素材の中心部に向って溝が設けら
れると共に、前記加熱ヒータが前記溝の開口方向のみに
赤外線を放出するように配設されたことを特徴とする。
【0060】上記(2)の光学素子の成形用加熱装置に
よれば、上記(1)の効果に加え、輻射による加熱を光
学素子成形素材に集中させることができるため、加熱効
率が向上するとともに加熱ムラがなくなり、アスやコマ
のない光学素子が得られる。
【0061】
【発明の効果】請求項1または請求項2による本発明の
光学素子の成形用加熱装置によれば、光学素子成形素材
の被成形面の温度を所望の温度に制御することが可能に
なるため、面精度の良好な光学素子を得られる、といっ
た効果を奏する。
【0062】また、請求項3による本発明の光学素子の
成形用加熱装置によれば、請求項1または請求項2の効
果に加え、輻射による加熱を光学素子成形素材に集中さ
せることができるため、加熱効率が向上するとともに加
熱ムラがなくなり、アスやコマのない光学素子が得られ
る、といった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における光学素子の
成形用加熱装置を含む成形装置の概略図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態における光学素子の
成形用加熱装置を含む成形装置の概略図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態における光学素子の
成形用加熱装置を含む成形装置の概略図である。
【符号の説明】
1 ガラス素材 2 加熱炉体 3a 第1断熱材 3b 第2断熱材 4a 溝 4b 溝 5a 第1加熱ヒータ 5b 第2加熱ヒータ 6a 第1熱電対 6b 第2熱電対 7a 第1遮蔽板 7b 第2遮蔽板 8a 第1温度調節計 8b 第2温度調節計 9a 第1電力調整機 9b 第2電力調整機 10 加熱部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学素子成形素材を成形型で加圧して所
    望の光学素子とする際に、上記光学素子成形素材を加熱
    する光学素子の成形用加熱装置において、 上記光学素子成形素材の被成形面を加熱する一対の加熱
    ヒータと、 上記加熱ヒータの温度を各々測定するための一対の温度
    制御用センサと、 上記温度制御用センサの出力に基づいて上記加熱ヒータ
    の温度を制御する出力制御ユニットと、を具備し、 一方の温度制御用センサは、一方の加熱ヒータからの輻
    射に影響されない位置で且つ他方の加熱ヒータからの輻
    射のみで加熱される位置に設置されていることを特徴と
    する光学素子の成形用加熱装置。
  2. 【請求項2】 光学素子成形素材を成形型で加圧して所
    望の光学素子とする際に、上記光学素子成形素材を加熱
    する光学素子の成形用加熱装置において、 上記光学素子成形素材の第1被成形面を加熱する第1加
    熱ヒータと、 上記第1加熱ヒータに対向配設されており、上記光学素
    子成形素材の第2被成形面を加熱する第2加熱ヒータ
    と、 上記第1加熱ヒータの温度を測定するための第1温度制
    御用センサと、 上記第2加熱ヒータの温度を測定するための第2温度制
    御用センサと、 上記第1温度制御用センサの出力に基づいて上記第1加
    熱ヒータの温度を制御する第1出力制御ユニットと、 上記第2温度制御用センサの出力に基づいて上記第2加
    熱ヒータの温度を制御する第2出力制御ユニットと、を
    具備し、 上記第1温度制御用センサは、上記第2加熱ヒータから
    の輻射に影響されない位置で且つ上記第1加熱ヒータか
    らの輻射のみで加熱される位置に設置されており、 上記第2温度制御用センサは、上記第1加熱ヒータから
    の輻射に影響されない位置で且つ上記第2加熱ヒータか
    らの輻射のみで加熱される位置に設置されていることを
    特徴とする光学素子の成形用加熱装置。
  3. 【請求項3】 1000℃における放射率が0.7以下
    で且つ上記加熱ヒータによって加熱されるときの上記光
    学素子成形素材の中心部に向って溝が設けられている断
    熱材をさらに具備し、 上記断熱材の溝に上記加熱ヒータを配設することで、上
    記加熱ヒータからの輻射を上記光学素子成形素材の中心
    部に向けることを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載の光学素子の成形用加熱装置。
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