JP2000238504A - ゴム付き車輪 - Google Patents

ゴム付き車輪

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JP2000238504A
JP2000238504A JP11043267A JP4326799A JP2000238504A JP 2000238504 A JP2000238504 A JP 2000238504A JP 11043267 A JP11043267 A JP 11043267A JP 4326799 A JP4326799 A JP 4326799A JP 2000238504 A JP2000238504 A JP 2000238504A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価で且つ精度の良いゴム付き車輪を得る。 【解決手段】 ゴム付き車輪10は、機体12の車軸1
4に取り付けられるディスク部20と、ディスク部20
の外周部に取り付けられたゴム部22とで構成されてい
る。ディスク部20は、外径側のゴム取付部24と、内
径側の機体への組付部26とが一体とされており、ゴム
取付部24にはゴム部22が加硫によって一体成形され
ている。ゴム取付部24はゴム部22の赤道31を越え
て延びる長さ持ち、ゴム取付部24の断面形状は略L字
状に変曲された形状となっており、外径側端部24Aは
タイヤ径方向外側に向かって終焉している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はゴム付き車輪に係
り、特に、平板状のディスク部が直接車軸に取り付けら
れ泥濘地・水田走行用に使用されるゴム付き車輪に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、泥濘地・水田走行用に使用される
ゴム付き車輪においては、特開平8−2202号公報及
び特開平8−2203号公報に、車輪本体と車軸との連
結のために車軸方向に沿った円筒形状のボスを用いた構
成が開示れている。この様な、ゴム付き車輪は、図1
1、図12に示される如く、ゴム付き車輪70が、スポ
ーク72、ボス74、パイプ状の芯金76、補助板77
または、図13に示される如く、ボス74、ディスク7
8、タイヤ(ゴム部)77等の部品の組み合わせになっ
ている。また、特開平7−164803号公報には、図
14に示される如く、ゴム付き車輪80が、ディスクホ
イール82、パイプ状の芯金84、タイヤ(ゴム部)8
6といった部品の組み合わせになっており、ディスクホ
イール82の径方向内側部に形成された平板状の取付部
82Aを、車軸88のフランジ90にボルト92で直接
固定したものが開示されている。
【0003】しかしながら、上記の各従来技術において
は、ゴム付き車輪がいくつかの部品によって組み立てら
れるために部品点数が多く、製造単価が高くなると共
に、いくつかの部品を組み合わせて造る事から、各部品
の組立て時に発生する組立て精度のバラツキ、溶接によ
り発生する熱による組立て品の精度のバラツキが発生す
るとうい不具合がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、安価で且つ精度の良いゴム付き車輪を得ることが
目的である。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の
ゴム付き車輪は、外径側のゴム取付部と、内径側の機体
への組付部とが一体とされたディスク部と、該ディスク
部の前記ゴム取付部に加硫によって一体成形されたゴム
部と、とからなり、前記機体への組付部における機体と
の接合部が平板状であり、前記ゴム取付部は前記ゴム部
の赤道を越えて延びる長さを持つと共に、前記ディスク
部における前記ゴム部との境界部は、前記ゴム部におけ
る機体反対側面より前記ゴム部最大巾の5〜30%機体
側に入り込んだ位置に配設されたことを特徴とする。
【0006】従って、ゴム取付部と機体への組付部とを
含むディスク部全体が単一の部品として出来上がってお
り、所謂プレス工程のみによって製作可能である。この
結果、従来必要であった溶接による各部品の組立作業が
無くなり加工性が大幅に向上し、安価となると共に、従
来、各部品の組立て時に発生する組立て精度のバラツ
キ、溶接により発生する熱による組立て品の精度のバラ
ツキが無くなり、精度を向上できる。
【0007】また、ディスク部のゴム取付部が、ゴム部
の赤道を越えて延びる長さを持つと共に、ディスク部に
おけるゴム部との境界部は、ゴム部における機体反対側
面よりゴム部最大巾の5〜30%機体側に入り込んだ位
置に配設されているため、ゴム部をゴム取付部に強固に
拘束することができると共に、ディスク部と泥との接触
を低減できる。この結果、ゴム部に異常な摩耗が発生し
たり、ディスク部の塗膜の早期剥がれ、ディスク部の錆
の発生を防止できる。
【0008】なお、ディスク部におけるゴム部との境界
部を、ゴム部における機体反対側面よりゴム部最大巾の
5〜30%機体側に入り込んだ位置に配設したのは、次
の理由による。
【0009】即ち、ディスク部におけるゴム部との境界
部を、ゴム部における機体反対側面よりゴム部最大巾の
5%未満機体側に入り込んだ位置に配設した場合には、
圃場内等での走行中、ディスク部の機体反対側面が、常
に土と接触することになることから、その擦れによりデ
ィスク部の機体反対側面の摩耗が進行し、その結果、早
期にディスクの機体反対側面の塗装が無くなり酸化が進
行しリムの耐久性を阻害する。また、ディスク部におけ
るゴム部との境界部を、ゴム部における機体反対側面よ
りゴム部最大巾の30%を超えて機体側に入り込んだ位
置に配設した場合には、ゴム部最大巾部とディスク部の
機体反対側面とのギャップが大きくなるため、泥が付着
し易くなり、付着した泥が固まりとなって落下するた
め、圃場内等を荒らすなどの問題を発生する。
【0010】請求項2記載の本発明は請求項1記載のゴ
ム付き車輪において、前記ゴム取付部の断面形状が変曲
された形状であることを特徴とする。
【0011】従って、ゴム部をゴム取付け部によって強
固に拘束できる。
【0012】請求項3記載の本発明は請求項1記載のゴ
ム付き車輪において、前記ゴム取付部の外径側端部がタ
イヤ径方向外側に向かって終焉することを特徴とする。
【0013】従って、プレスの絞り成形時には、外径側
の材料が内径側に縮んで目標の形が完成するため、外径
側の寸法は材料時より収縮する。この結果、所望の形状
より外径側に延びる面を設け、プレス成形後、外径側端
部の最終仕上げを行う事で加工性が増し安定した寸法の
ディスク部が得られる。
【0014】請求項4記載の本発明は請求項1記載のゴ
ム付き車輪において、前記ディスク部は前記ゴム部との
境界部より緩やかな傾斜部を持って機体外側方向に向か
い機体への取付部で車軸に対し略垂直となることを特徴
とする。
【0015】従って、ディスク部への泥の付着を低減す
ることができる。なお、ディスク部がゴム部の最大巾を
越えて外側に突出した場合には、走行中、ディスク部の
機体反対側面が、常に土と接触することになることか
ら、その擦れによりディスク部の機体反対側面の摩耗が
進行し、その結果、早期にディスクの機体反対側面の塗
装が無くなり酸化が進行しリムの耐久性を阻害する。こ
のため、ディスク部がゴム部の最大巾を越えて外側に突
出する場合には、飛び出し量は小さくすることが好まし
い。
【0016】請求項5記載の本発明は請求項1記載のゴ
ム付き車輪において、前記ディスク部は前記ゴム部との
境界部より緩やかな傾斜部を持って機体外側方向へ少な
くともタイヤ半径の二分の一を越える所まで向かい、そ
の後、機体側へ向けて屈曲し、前記機体への組付部にお
いて車軸に対し略垂直となることを特徴とする。
【0017】従って、ディスク部の一部を機体側へ向け
て屈曲させることによって、ディスク部の強度を大きく
することができ、大きな横力が作用した場合にも、容易
に変形しない強度を確保することができる。また、その
分、材料の肉厚を薄くできるため、経済的である。一
方、ディスク部をゴム部との境界部よりタイヤ半径の二
分の一の手前までで傾斜部を止めた場合には、ディスク
部へ泥が付着し易くなって問題が発生する。
【0018】請求項6記載の本発明は請求項1記載のゴ
ム付き車輪において、前記ゴム部は外径側表面部に赤道
付近から外側に向かって延びる左右互い違いに略等間隔
に配置された多数のラグを有し、該ラグは半ピッチ周方
向にずらして左右対称であることを特徴とする。
【0019】従って、泥濘地においても確実に路面をつ
かみ、ラグ間の泥の付着を減らして、大きな推進力を発
生させることができる。
【0020】請求項7記載の本発明は請求項6記載のゴ
ム付き車輪において、前記ラグの赤道側端部が周方向に
延びる突起につながっていることを特徴とする。
【0021】従って、操舵時の横滑りや路面の起伏によ
るふらつきを防止できる。
【0022】請求項8記載の本発明は請求項6記載のゴ
ム付き車輪において、前記ラグの中心線がタイヤの赤道
に対し垂直方向に延び、前記ラグを赤道に平行な面で切
った断面形状が、車軸方向上のどの断面においてもラグ
の中心線に対し略左右対称であることを特徴とする。
【0023】従って、左右の車輪は裏返すことによって
共用することができるので、左右の車輪を別々に準備す
る必要が無いため、設備投資及び車輪の保管スペースの
負担が軽減されると共に、水田走行車用に左右を間違え
て装着する恐れも無くなる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明のゴム付き車輪の第1実施
形態を図1〜図7に従って説明する。
【0025】図1に示される如く、本実施形態のゴム付
き車輪10は、田植え機等の機体12の車軸14の端部
14Aに、ボルト16とナット18等の締結部材で取り
付けられるディスク部20と、このディスク部20の外
周部に取り付けられたゴム部22とで構成されている。
【0026】ディスク部20は、外径側のゴム取付部2
4と、内径側の機体への組付部26とが一体とされてお
り、ゴム取付部24には、ゴム部22が加硫によって一
体成形されている。
【0027】また、ゴム取付部24はゴム部22の赤道
31を越えて延びる長さ持つと共に、ディスク部20に
おけるゴム部22との境界部20Aは、ゴム部22の機
体反対側面22Aよりゴム部22の最大巾Wの5〜30
%の長さ(タイヤ巾−ディスク段差)Lだけ機体側(図
1の紙面左側)に入り込んだ位置に配設されている。
【0028】また、ディスク部20のゴム取付部24の
断面形状は略L字状に変曲された形状となっており、外
径側端部24Aはタイヤ径方向外側に向かって終焉して
いる。
【0029】また、ディスク部20はゴム部22との境
界部20Aと機体への取付部26との間の中間部20B
が、境界部20Aから機体外側方向(図1の紙面右側)
に向かう緩やかな傾斜部となっている。なお、機体への
取付部26は、車軸14に対し略垂直となっている。
【0030】図2に示される如く、ゴム部22の踏面
(外径側表面部)には、多数のラグ34が形成されてい
る。
【0031】図3に示される如く、これらのラグ34
は、赤道31付近から赤道31に対し垂直にトレッド3
2のタイヤ軸方向外側へ延び、左右互い違いに周方向等
間隔に配設されている。また、ラグ34の赤道側端部3
4Aは、赤道31上をタイヤ周方向に延びる突起として
のリブ36につながっており、赤道31に対して同じ側
の隣り合うラグ34とラグ34で囲まれた部位は溝部3
8となっている。
【0032】図4及び図5に示される如く、ラグ34は
赤道31(図3参照)に平行な面で切った断面形状がタ
イヤ軸方向上のどの断面においてもラグの中心線に対し
て左右対称の側壁傾斜面35が凹曲した山形となってい
る。なお、ラグ34の踏面部34Bのタイヤ周方向幅L
はリブ36と略同じ一定幅とされている。
【0033】また、ラグ34の周方向断面においてラグ
34の側壁傾斜面35の踏面側端部34Cのタイヤ軸心
を含む面Hに対する傾斜角度α1、α2がタイヤ軸方向
外側に向かうにしたがい漸減している(α1<α2)。
【0034】次に、本実施形態の作用を説明する。
【0035】本実施形態のゴム付き車輪10において
は、ディスク部20が単一のディスク状部品として出来
上がっており、所謂プレス工程のみによって製作可能で
ある。この結果、従来必要であった溶接による各部品の
組立作業が無くなり加工性が大幅に向上し、安価となる
と共に、従来、各部品の組立て時に発生する組立て精度
のバラツキ、溶接により発生する熱による組立て品の精
度のバラツキが無くなり、精度を向上できる。
【0036】また、本実施形態のゴム付き車輪10にお
いては、ディスク部20におけるゴム取付部24の外径
側端部24Aが、外径方向に向かっている。従って、プ
レスの絞り成形時には、外径側の材料が内径側に縮んで
目標の形が完成するため、外径側の寸法は材料時より収
縮する。この結果、所望の形状より外径側に延びる面を
設け、プレス成形後、外径側端部24Aの最終仕上げを
行う事で加工性が増し安定した寸法のディスク部20を
得られる。
【0037】また、本実施形態のゴム付き車輪10にお
いては、ディスク部20のゴム取付部24が、ゴム部2
2の赤道31を越えて延びる長さを持つと共に、ディス
ク部20におけるゴム部22との境界部20Aが、ゴム
部22における機体反対側面22Aよりゴム部最大巾の
5〜30%機体側に入り込んだ位置に配設されているた
め、ゴム部22をゴム取付部24に強固に拘束すること
ができると共に、ディスク部20と泥との接触を低減で
きる。この結果、ゴム部22に異常な摩耗が発生した
り、ディスク部26の塗膜の早期剥がれ、ディスク部2
6の錆の発生を防止できる。
【0038】また、本実施形態のゴム付き車輪10にお
いては、ディスク部20は境界部20Aより緩やかな傾
斜部20Bを持って機体外側方向(図1の紙面右側)に
向かっている。この結果、ディスク部20に付着する泥
の量を少なくすることができるため、ディスク部20に
付着した泥が走行中に固まりとなって落下しさまざまな
問題を発生するのを防止できる。
【0039】なお、上記問題の発生を抑制するために
は、ディスク部20の機体反対側面20Cは車軸14に
対し略垂直方向あるいは、内径側が機体外側方向(図1
の紙面右側)へ飛び出した形状が望ましいが、ディスク
部20の一部が、ゴム部22の最大巾Wを越えて機体外
側方向(図1の紙面右側)へ突出した場合には、走行
中、ディスク部20の機体反対側面20Cが、常に土と
接触することになることから、その擦れによりディスク
部20の機体反対側面20Cの摩耗が進行し、早期にデ
ィスク20の機体反対側面20Cの塗装が無くなり酸化
が進行しリムの耐久性を阻害する。これを防止するため
には、ディスク部20の内径側が機体外側方向(図1の
紙面右側)へ飛び出す場合には、飛び出し量は小さくす
ることが好ましい。
【0040】また、本実施形態のゴム付き車輪10にお
いては、ゴム部22の踏面のラグパターンは、赤道31
上の左右ラグ間の距離の中心点P(図3参照)に対して
点対称であり、かつ、ラグ34のタイヤ周方向断面が、
図4及び図5に示される如く、回転方向に前後対称であ
る。このため、左右の車輪は裏返すことによって共用す
ることができるので、左右の車輪を別々に準備する必要
が無いため、設備投資及び車輪の保管スペースの負担が
軽減されると共に、水田走行車用に左右を間違えて装着
する恐れも無くなる。
【0041】また、本実施形態のゴム付き車輪10で
は、ラグ34の赤道側端部34Aが、タイヤ周方向に延
びるリブ36につながっているため、操舵時の耐横滑り
性や路面の起伏によるふらつきを防止でき、特に、前輪
では良好な直進性を得ることができる。
【0042】また、本実施形態のゴム付き車輪10で
は、ラグ34の周方向断面において、ラグ34の側壁傾
斜面35の踏面側端部34Cのタイヤ軸心を含む面Hに
対する傾斜角度α1、α2がタイヤ軸方向外側に向かう
にしたがい漸減している(α1<α2)ため、溝部38
の底部での広さが赤道31からタイヤ軸方向外側に向か
うにしたがい広くなり、その結果、排土が円滑に行わ
れ、溝部に土が詰まり難く、トラクション性が向上す
る。
【0043】なお、本実施例では、ラグ34の傾斜面3
5が凹曲した山形とし、ラグ34の踏面部34Bのタイ
ヤ周方向幅Lを一定幅としたが、これに代えて、図6及
び図7に示される如く、ラグ34の傾斜面35を直線と
し、また、ラグ34の踏面部34Bのタイヤ周方向幅L
1、L2をタイヤ軸方向外側に向かうにしたがい漸減し
た(L1<L2)構成としても良い。
【0044】この場合には、車輪の回転により、ラグ3
4が土に踏み込むと、土がラグ34の間に入り、赤道3
1側より外に向かって押し出されるが、ラグ34の踏面
部34Bのタイヤ周方向幅L1、L2がタイヤ軸方向外
側に向かうにしたがい漸減している(L1<L2)た
め、赤道31に対して同じ側の隣り合うラグ34とラグ
34で囲まれた溝部38が、赤道31側より外に向かう
に従い広くなり、その結果、排土が円滑に行われ、溝部
38に土が詰まり難く、トラクション性が向上する。
【0045】なお、図6に示される符号37は、リブ3
6に設けられた切欠き段差部であり、リブ36の外周は
ブロック化しており、異物乗り越え時の補助とすること
ができる。
【0046】次に、本発明のゴム付き車輪の第2実施形
態を図8に従って説明する。
【0047】なお、第1実施形態と同一部材について
は、同一符号を付してその説明を省略する。
【0048】図8に示される如く、本実施形態における
ゴム付き車輪10のディスク部20は、ゴム部22との
境界部20Aと機体への取付部26との間の中間部20
Bが、車軸14に対して略垂直となっている。また、デ
ィスク部20のゴム取付部24の断面形状は、開口部を
機体外側方向(図8の紙面右側)へ向けた略U字状に変
曲された形状となっており、外径側端部24Aはタイヤ
径方向外側に向かって終焉している。
【0049】従って、本実施形態においても第1実施形
態と同様な作用効果が得られる。
【0050】次に、本発明のゴム付き車輪の第3実施形
態を図9に従って説明する。
【0051】なお、第1実施形態と同一部材について
は、同一符号を付してその説明を省略する。
【0052】図9に示される如く、本実施形態における
ゴム付き車輪10のディスク部20は、ゴム部22との
境界部20Aと機体への取付部26との間の中間部20
Bが、境界部20Aから機体外側方向(図9の紙面右
側)に向かう傾斜部となっており、この中間部20B
は、ゴム部22の最大巾と成る位置を越えて延設されて
いる。また、ディスク部20のゴム取付部24の断面形
状は、略S字状に変曲された形状となっており、外径側
端部24Aはタイヤ径方向外側に向かって終焉してい
る。
【0053】従って、本実施形態においても第1実施形
態と同様な作用効果が得られる。
【0054】次に、本発明のゴム付き車輪の第4実施形
態を図10に従って説明する。
【0055】なお、第3実施形態と同一部材について
は、同一符号を付してその説明を省略する。
【0056】図10に示される如く、本実施形態におけ
るゴム付き車輪10のディスク部20は、ゴム部22と
の境界部20Aと機体への取付部26との間の中間部2
0Bが、境界部20Aから機体外側方向(図10の紙面
右側)に向かう傾斜部となっており、この中間部20B
は、ゴム部22の最大巾と成る位置を越えて、少なくと
もタイヤ半径の二分の一を越える所まで向かい、その
後、機体側へ向けて屈曲し、機体への組付部26は車軸
14に対し略垂直となっている。また、機体への組付部
26の内周縁部には、機体外側方向(図10の紙面右
側)に若干突出したフランジ部20Dが形成されてい
る。
【0057】従って、本実施形態においても第1実施形
態と同様な作用効果が得られると共に、ディスク部20
の一部を機体側へ向けて屈曲させることによって、ディ
スク部20の強度を大きくすることができ、大きな横力
が作用した場合にも、容易に変形しない強度を確保する
ことができる。また、その分、材料の肉厚を薄くできる
ため、経済的である。一方、ディスク部20を、ゴム部
22との境界部20Aよりタイヤ半径の二分の一の手前
までで傾斜部を止めた場合には、ディスク部20へ泥が
付着し易くなって問題が発生する。
【0058】〔試験例〕本発明の効果を確認するため
に、代掻きを行い4日後に6条植え田植機にて田植えを
行った際に、田植機の前輪用のタイヤにて試験を行い、
その結果を表1に示した。なお、試験場所は、長さ50
m、巾30mの広さでやや粘土分の多い土質であり、水
が抜けてところどころ土の面が露出している状況とし
た。また、横滑り性能は、直進時の安定性及び旋回時の
横流れの状況をフィーリング評価し、良い・普通・悪い
の3段階で示した。更に、泥の付着性は、走行中のタイ
ヤサイド部から内径部への泥の付着状況を目視し、小を
良好として大・中・小で示した。なお、部品の数におい
ては、ゴム部を1点と数え、従来例における部品の数に
は、オイルシールリングとヒラワッシャーが含まれてい
る。
【0059】
【表1】
【0060】表1の結果から本発明品のゴム付き車輪
が、従来のゴム付き車輪に比べて部品点数が少なく、且
つ横滑り性能が良好であることが明らかである。
【0061】
【発明の効果】請求項1記載の本発明のゴム付き車輪
は、上記構成としたので、安価で且つ精度の良いゴム付
き車輪を得ることができるという優れた効果を有する。
【0062】請求項2記載の本発明のゴム付き車輪は、
上記構成としたので、請求項1記載の効果に加えて、ゴ
ム部をゴム取付け部によって強固に拘束できるという優
れた効果を有する。
【0063】請求項3記載の本発明のゴム付き車輪は、
上記構成としたので、請求項1記載の効果に加えて、安
定した寸法のディスク部が得られるという優れた効果を
有する。
【0064】請求項4記載の本発明のゴム付き車輪は、
上記構成としたので、請求項1記載の効果に加えて、デ
ィスク部への泥の付着を低減することができるという優
れた効果を有する。
【0065】請求項5記載の本発明のゴム付き車輪は、
上記構成としたので、請求項1記載の効果に加えて、泥
濘地においても大きな推進力を発生させることができる
という優れた効果を有する。
【0066】請求項6記載の本発明のゴム付き車輪は、
上記構成としたので、請求項5記載の効果に加えて、操
舵時の横滑りや路面の起伏によるふらつきを防止できる
という優れた効果を有する。
【0067】請求項7記載の本発明のゴム付き車輪は、
上記構成としたので、請求項5記載の効果に加えて、左
右の車輪を別々に準備する必要が無いという優れた効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2の1−1線に沿った断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態のゴム付き車輪を示す側
面図である。
【図3】本発明の第1実施形態のゴム付き車輪のトレッ
ドパターンを示す平面図である。
【図4】図3の4−4線に沿った拡大断面図である。
【図5】図3の5−5線に沿った拡大断面図である。
【図6】本発明の第1実施形態の変形例のゴム付き車輪
のトレッドパターンを示す平面図である。
【図7】図6の7−7線に沿った拡大断面図である。
【図8】本発明の第2実施形態のゴム付き車輪における
図1に対応する断面図である。
【図9】本発明の第3実施形態のゴム付き車輪における
図1に対応する断面図である。
【図10】本発明の第4実施形態のゴム付き車輪におけ
る図1に対応する断面図である。
【図11】(A)は従来のゴム付き車輪を示す側面図で
あり、(B)は図(A)のB−B線に沿った断面図であ
る。
【図12】(A)は従来の他のゴム付き車輪を示す側面
図であり、(B)は図(A)のB−B線に沿った断面図
である。
【図13】(A)は従来の他のゴム付き車輪を示す側面
図であり、(B)は図(A)のB−B線に沿った断面図
である。
【図14】従来の他のゴム付き車輪の断面図である。
【符号の説明】
10 ゴム付き車輪 12 機体 14 車軸 20 ディスク部 20A ディスク部におけるゴム部との境界部 20B ディスク部における中間部 22 ゴム部 24 ディスク部のゴム取付部 24A ゴム取付部の外径側端部 26 ディスク部の機体への組付部 31 赤道 32 トレッド 34 ラグ 35 ラグの側壁傾斜面 36 リブ(突起) 38 溝部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60C 11/00 B60C 11/00 F 11/11 11/08 B

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外径側のゴム取付部と、内径側の機体への
    組付部とが一体とされたディスク部と、 該ディスク部の前記ゴム取付部に加硫によって一体成形
    されたゴム部と、 とからなり、 前記機体への組付部における機体との接合部が平板状で
    あり、前記ゴム取付部は前記ゴム部の赤道を越えて延び
    る長さを持つと共に、前記ディスク部における前記ゴム
    部との境界部は、前記ゴム部における機体反対側面より
    前記ゴム部最大巾の5〜30%機体側に入り込んだ位置
    に配設されたことを特徴とするゴム付き車輪。
  2. 【請求項2】前記ゴム取付部の断面形状が変曲された形
    状であることを特徴とする請求項1記載のゴム付き車
    輪。
  3. 【請求項3】前記ゴム取付部の外径側端部がタイヤ径方
    向外側に向かって終焉することを特徴とする請求項1記
    載のゴム付き車輪。
  4. 【請求項4】前記ディスク部は前記ゴム部との境界部よ
    り緩やかな傾斜部を持って機体外側方向に向かい機体へ
    の取付部で車軸に対し略垂直となることを特徴とする請
    求項1記載のゴム付き車輪。
  5. 【請求項5】前記ディスク部は前記ゴム部との境界部よ
    り緩やかな傾斜部を持って機体外側方向へ少なくともタ
    イヤ半径の二分の一を越える所まで向かい、その後、機
    体側へ向けて屈曲し、前記機体への組付部において車軸
    に対し略垂直となることを特徴とする請求項1記載のゴ
    ム付き車輪。
  6. 【請求項6】前記ゴム部は外径側表面部に赤道付近から
    外側に向かって延びる左右互い違いに略等間隔に配置さ
    れた多数のラグを有し、該ラグは半ピッチ周方向にずら
    して左右対称であることを特徴とする請求項1記載のゴ
    ム付き車輪。
  7. 【請求項7】前記ラグの赤道側端部が周方向に延びる突
    起につながっていることを特徴とする請求項6記載のゴ
    ム付き車輪。
  8. 【請求項8】前記ラグの中心線がタイヤの赤道に対し垂
    直方向に延び、前記ラグを赤道に平行な面で切った断面
    形状が、車軸方向上のどの断面においてもラグの中心線
    に対し略左右対称であることを特徴とする請求項6記載
    のゴム付き車輪。
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