JP2000238280A - インクジェットプリンタの製造方法 - Google Patents
インクジェットプリンタの製造方法Info
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- JP2000238280A JP2000238280A JP4730799A JP4730799A JP2000238280A JP 2000238280 A JP2000238280 A JP 2000238280A JP 4730799 A JP4730799 A JP 4730799A JP 4730799 A JP4730799 A JP 4730799A JP 2000238280 A JP2000238280 A JP 2000238280A
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- filter
- print head
- filter sheet
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Abstract
(57)【要約】
【課題】ノズル列のインク流入孔毎に区画された濾過部
を有するフィルタを容易に形成して確実に配置できるイ
ンクジェットプリンタの製造方法を提供する。 【解決手段】印字ヘッドユニットの印字ヘッド及びイン
ク供給装置を形成するサブタンクの配設されているヘッ
ドベース前半部66を治具90内に上下を逆向きにして
保持させる。サブタンク部材92を熱可塑性材料で形成
し且つ各サブタンクの隔壁部接合面(隔壁部先端)93
をやや突出させて形成する。この接合面93に一様な多
層メッシュ構造の熱可塑性濾過シート87を載置する。
偏平な押圧面を有するホーン94を当てて濾過シート8
7を押圧しつつ超音波振動エネルギーを加え、隔壁部先
端93と濾過シート87の濾過部70となるべき部分を
除く他の部分とを溶融・固化させた後、治具90から取
り出し、濾過シート87の余剰部分を取り除き、接合面
に固定されたフィルタ69に両面接着テープ91−2を
介して印字ヘッド67の受給インク流入孔71側を接合
する。
を有するフィルタを容易に形成して確実に配置できるイ
ンクジェットプリンタの製造方法を提供する。 【解決手段】印字ヘッドユニットの印字ヘッド及びイン
ク供給装置を形成するサブタンクの配設されているヘッ
ドベース前半部66を治具90内に上下を逆向きにして
保持させる。サブタンク部材92を熱可塑性材料で形成
し且つ各サブタンクの隔壁部接合面(隔壁部先端)93
をやや突出させて形成する。この接合面93に一様な多
層メッシュ構造の熱可塑性濾過シート87を載置する。
偏平な押圧面を有するホーン94を当てて濾過シート8
7を押圧しつつ超音波振動エネルギーを加え、隔壁部先
端93と濾過シート87の濾過部70となるべき部分を
除く他の部分とを溶融・固化させた後、治具90から取
り出し、濾過シート87の余剰部分を取り除き、接合面
に固定されたフィルタ69に両面接着テープ91−2を
介して印字ヘッド67の受給インク流入孔71側を接合
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インク吐出ノズル
列へのインク流入孔ごとに対応して区画された濾過部を
有するフィルタを容易に形成して配設できるインクジェ
ットプリンタの製造方法に関する。
列へのインク流入孔ごとに対応して区画された濾過部を
有するフィルタを容易に形成して配設できるインクジェ
ットプリンタの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、インクジェットプリンタが使
用されている。このインクジェットプリンタにおける印
字方法は、印字ヘッド(インクジェットプリンタヘッ
ド)のノズルからインクの液滴を吐出させ、このインク
滴を紙、布などの被記録材に吸収させて文字や画像等の
記録(印字)を行なうものである。この記録方式は、騒
音の発生が少なく、特別な定着処理を要することもな
く、しかも高速記録が行えて、且つフルカラー記録も可
能な記録方法である。
用されている。このインクジェットプリンタにおける印
字方法は、印字ヘッド(インクジェットプリンタヘッ
ド)のノズルからインクの液滴を吐出させ、このインク
滴を紙、布などの被記録材に吸収させて文字や画像等の
記録(印字)を行なうものである。この記録方式は、騒
音の発生が少なく、特別な定着処理を要することもな
く、しかも高速記録が行えて、且つフルカラー記録も可
能な記録方法である。
【0003】フルカラー記録の場合は、通常、減法混色
の三原色であるイエロー(黄色)、マゼンタ(赤色染料
名)及びシアン(緑味のある青色)の3色のインクに、
文字や画像の黒色部分等に用いられるブラック(黒)を
加えた4色のインクを用いて行なわれる。すなわち、記
録ヘッドに各色専用のノズル列を配設し、これらのノズ
ル列からイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色
のインクを、各々の色の吐出量を制御しながら吐出し、
被記録材の1画素に各々のインクを混合吸収させてフル
カラーの記録を行う。
の三原色であるイエロー(黄色)、マゼンタ(赤色染料
名)及びシアン(緑味のある青色)の3色のインクに、
文字や画像の黒色部分等に用いられるブラック(黒)を
加えた4色のインクを用いて行なわれる。すなわち、記
録ヘッドに各色専用のノズル列を配設し、これらのノズ
ル列からイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色
のインクを、各々の色の吐出量を制御しながら吐出し、
被記録材の1画素に各々のインクを混合吸収させてフル
カラーの記録を行う。
【0004】ノズル列のノズルからインクの液滴を吐出
させる方法としては、ピエゾ素子などの電気機械変換素
子を用いて、微細に形成されたインク室に機械的変形に
よる圧力を生じさせ、この瞬撥的な圧力により微小ノズ
ルから液滴を吐出させる方法と、微細なインク房に抵抗
発熱素子を配して、これに電気パルスを与え、高速でイ
ンクを加熱発泡させて気泡の成長力を利用して吐出させ
る方法などがある。
させる方法としては、ピエゾ素子などの電気機械変換素
子を用いて、微細に形成されたインク室に機械的変形に
よる圧力を生じさせ、この瞬撥的な圧力により微小ノズ
ルから液滴を吐出させる方法と、微細なインク房に抵抗
発熱素子を配して、これに電気パルスを与え、高速でイ
ンクを加熱発泡させて気泡の成長力を利用して吐出させ
る方法などがある。
【0005】このようなインクジェットプリンタは、家
庭で個人的に使用されるプリンタの場合は、通常、イン
クを吐出する印字ヘッド部とインクを保持するインクカ
ートリッジがユニットとして構成されている。そして、
これらは、一体構造あるいは着脱式に分離可能な一体形
状に形成されているものが多く、両者一体となって印字
主走査方向に往復走行する。
庭で個人的に使用されるプリンタの場合は、通常、イン
クを吐出する印字ヘッド部とインクを保持するインクカ
ートリッジがユニットとして構成されている。そして、
これらは、一体構造あるいは着脱式に分離可能な一体形
状に形成されているものが多く、両者一体となって印字
主走査方向に往復走行する。
【0006】また、特殊な用途として、デザイン関連や
設計関連などの業務用で使用されるプリンタでは、大サ
イズ(例えばA3判以上の用紙を用いるもの)のインク
ジェットプロツタがあるが、このようなプリンタは大量
のインクを使用する。したがって、通常は、印字ヘッド
部とインクを保持するインクカートリッジが分離されて
おり、双方が可動チューブで連結され、印字ヘッド部の
みが主走査方向に往復走行駆動されるようになってい
る。
設計関連などの業務用で使用されるプリンタでは、大サ
イズ(例えばA3判以上の用紙を用いるもの)のインク
ジェットプロツタがあるが、このようなプリンタは大量
のインクを使用する。したがって、通常は、印字ヘッド
部とインクを保持するインクカートリッジが分離されて
おり、双方が可動チューブで連結され、印字ヘッド部の
みが主走査方向に往復走行駆動されるようになってい
る。
【0007】また、本発明の出願人からは、携帯用の極
めて小型なインクジェットプリンタが既に出願されてい
る。この小型インクジェットプリンタは、印字ヘッドと
インクタンクとが互いに独立して配置され、小型のイン
ク保持室を備えた印字ヘッドのみが主走査方向に往復移
動して印字を行うようになっている。
めて小型なインクジェットプリンタが既に出願されてい
る。この小型インクジェットプリンタは、印字ヘッドと
インクタンクとが互いに独立して配置され、小型のイン
ク保持室を備えた印字ヘッドのみが主走査方向に往復移
動して印字を行うようになっている。
【0008】図7(a) は、上記のようなインクジェット
プリンタヘッド(以下、単に印字ヘッドという)のイン
ク吐出面を模式的に示す平面図であり、同図(b) は、そ
のA−A′断面矢視図、同図(c) は、この印字ヘッドが
製造されるシリコンウエハを示す図である。
プリンタヘッド(以下、単に印字ヘッドという)のイン
ク吐出面を模式的に示す平面図であり、同図(b) は、そ
のA−A′断面矢視図、同図(c) は、この印字ヘッドが
製造されるシリコンウエハを示す図である。
【0009】同図(a) に示すように、印字ヘッド1は、
およそ10×15mmの大きさのチップ基板2にオリフ
ィス板3が積層され、そのオリフィス板3には、互いに
平行する四列のノズル列4が形成されている。各ノズル
列4は128個又は256個のノズル(オリフィス)5
が縦一列に配置され、各ノズル列4毎に、後述する抵抗
発熱体を発熱駆動する駆動回路の配線電極6及び7が形
成されている。このような印字ヘッド1は、同図(c) に
示すシリコンウエハ8上に多数一括形成することによっ
て製造される。このような印字ヘッド1の製造は、現在
のLSI製造技術及び薄膜形成技術からすれば容易であ
る。
およそ10×15mmの大きさのチップ基板2にオリフ
ィス板3が積層され、そのオリフィス板3には、互いに
平行する四列のノズル列4が形成されている。各ノズル
列4は128個又は256個のノズル(オリフィス)5
が縦一列に配置され、各ノズル列4毎に、後述する抵抗
発熱体を発熱駆動する駆動回路の配線電極6及び7が形
成されている。このような印字ヘッド1は、同図(c) に
示すシリコンウエハ8上に多数一括形成することによっ
て製造される。このような印字ヘッド1の製造は、現在
のLSI製造技術及び薄膜形成技術からすれば容易であ
る。
【0010】同図(b) を用いて、以下に、その製造工程
を簡単に説明すると、先ず、工程1として、4インチ以
上のシリコンウエハ8上に所定の数だけ区画された各チ
ップ基板2に、LSI形成処理により電源配線等の電極
配線を備える駆動回路9とその端子を形成すると共に、
厚さ1〜2μmの酸化膜を形成する。次に、工程2とし
て、薄膜技術を用いて、Ta−Si−Oなどからなる抵
抗膜と、W−Al(又はW−Ti、W−Si)などから
なるバリアメタルとAuとによる多層化された共通電極
や個別配線電極等の各電極膜を形成する。そして、これ
らから、ホトリソ技術によって共通電極11、個別配線
電極12及び発熱部(抵抗発熱素子)13のパターンを
形成する。
を簡単に説明すると、先ず、工程1として、4インチ以
上のシリコンウエハ8上に所定の数だけ区画された各チ
ップ基板2に、LSI形成処理により電源配線等の電極
配線を備える駆動回路9とその端子を形成すると共に、
厚さ1〜2μmの酸化膜を形成する。次に、工程2とし
て、薄膜技術を用いて、Ta−Si−Oなどからなる抵
抗膜と、W−Al(又はW−Ti、W−Si)などから
なるバリアメタルとAuとによる多層化された共通電極
や個別配線電極等の各電極膜を形成する。そして、これ
らから、ホトリソ技術によって共通電極11、個別配線
電極12及び発熱部(抵抗発熱素子)13のパターンを
形成する。
【0011】続いて、工程3として、個々の抵抗発熱素
子13に対応するインク溝を形成すべく感光性ポリイミ
ドなどの有機材料からなる隔壁部材をコーティングによ
り高さ20μm程度に形成し、これをパターン化した後
に、300℃〜400℃の熱を30分〜60分加えるキ
ュア(乾燥硬化、焼成)を行い、高さ10μmの上記感
光性ポリイミドによる隔壁14を形成・固着させる。
子13に対応するインク溝を形成すべく感光性ポリイミ
ドなどの有機材料からなる隔壁部材をコーティングによ
り高さ20μm程度に形成し、これをパターン化した後
に、300℃〜400℃の熱を30分〜60分加えるキ
ュア(乾燥硬化、焼成)を行い、高さ10μmの上記感
光性ポリイミドによる隔壁14を形成・固着させる。
【0012】この隔壁14は、右方の共通電極11部分
と個別配線電極12が配設されている部分、及び各抵抗
発熱体13と抵抗発熱体13の間(同図(b) とは断面が
異なるため図では見えない)に形成される。これによ
り、隔壁14の個別配線電極12上の部分を櫛の胴とす
れば、各抵抗発熱体13間に伸び出す部分は櫛の歯に相
当する形状をなし、この櫛の歯を仕切り壁として、その
歯と歯の間の付け根部分に抵抗発熱素子13が位置する
微細なインク房15が、抵抗発熱素子13の数だけ形成
される。
と個別配線電極12が配設されている部分、及び各抵抗
発熱体13と抵抗発熱体13の間(同図(b) とは断面が
異なるため図では見えない)に形成される。これによ
り、隔壁14の個別配線電極12上の部分を櫛の胴とす
れば、各抵抗発熱体13間に伸び出す部分は櫛の歯に相
当する形状をなし、この櫛の歯を仕切り壁として、その
歯と歯の間の付け根部分に抵抗発熱素子13が位置する
微細なインク房15が、抵抗発熱素子13の数だけ形成
される。
【0013】次に、工程4として、ウェットエッチング
またはサンドブラスト法などにより上記チップ基板2の
面に、後から形成されるノズル列4に平行する溝状の共
通インク供給路16を形成し、更にこの共通インク供給
路16に連通しチップ基板2の下面に開口する複数個の
インク流入孔17を形成する。このインク流入孔17
は、将来外部に接続されるインクタンク、可動チュー
ブ、又は小型インク保持室等のインク供給装置から供給
されるインクを印字ヘッド内に導入するためのものであ
る。
またはサンドブラスト法などにより上記チップ基板2の
面に、後から形成されるノズル列4に平行する溝状の共
通インク供給路16を形成し、更にこの共通インク供給
路16に連通しチップ基板2の下面に開口する複数個の
インク流入孔17を形成する。このインク流入孔17
は、将来外部に接続されるインクタンク、可動チュー
ブ、又は小型インク保持室等のインク供給装置から供給
されるインクを印字ヘッド内に導入するためのものであ
る。
【0014】この後、工程5として、ポリイミドからな
る厚さ10〜30μmのフィルムのオリフィス板3を、
その片面に接着剤としての熱可塑性ポリイミドを極薄に
例えば厚さ2〜5μmにコーテングし、上記積層構造の
最上層に張り付けて、隔壁14によって形成されたイン
ク溝等に蓋をし、これにより、インク房15と共通イン
ク供給路16とを連通させるインク通路18を形成す
る。そして、200〜300℃で加熱しながら加圧して
オリフィス板3を固着させる。続いて、Ni、Cu又は
Alなどの厚さ0.5〜1μm程度の金属膜を形成す
る。
る厚さ10〜30μmのフィルムのオリフィス板3を、
その片面に接着剤としての熱可塑性ポリイミドを極薄に
例えば厚さ2〜5μmにコーテングし、上記積層構造の
最上層に張り付けて、隔壁14によって形成されたイン
ク溝等に蓋をし、これにより、インク房15と共通イン
ク供給路16とを連通させるインク通路18を形成す
る。そして、200〜300℃で加熱しながら加圧して
オリフィス板3を固着させる。続いて、Ni、Cu又は
Alなどの厚さ0.5〜1μm程度の金属膜を形成す
る。
【0015】更に、工程6として、オリフィス板3の上
の金属膜をパターン化して、ポリイミドを選択的にエッ
チングするマスクを形成し、続いて、オリフィス板3を
ECRなどのドライエッチングなどにより上記の金属膜
マスクに従って40μmφ〜20μmφの孔空けをして
多数のノズル5を一括形成する。この孔空けはエキシマ
レーザなどを用いて行ってもよい。これにより、4列の
ノズル列4を備えたフルカラーの印字ヘッド1がシリコ
ンウエハ8上に多数完成する。
の金属膜をパターン化して、ポリイミドを選択的にエッ
チングするマスクを形成し、続いて、オリフィス板3を
ECRなどのドライエッチングなどにより上記の金属膜
マスクに従って40μmφ〜20μmφの孔空けをして
多数のノズル5を一括形成する。この孔空けはエキシマ
レーザなどを用いて行ってもよい。これにより、4列の
ノズル列4を備えたフルカラーの印字ヘッド1がシリコ
ンウエハ8上に多数完成する。
【0016】ここまでが、ウエハの状態で処理される。
そして、最後に、工程7として、ダイシングソーなどを
用いてカッテングして個々の印字ヘッドに分離する。こ
のようにして得られたチップ基板2(印字ヘッド1)
を、実装基板にダイスボンデングし、端子接続して、実
用可能な印字ヘッド1が完成する。この印字ヘッド1の
上記インク流入孔17が形成されている裏面には、別体
のインク供給器が接合される。
そして、最後に、工程7として、ダイシングソーなどを
用いてカッテングして個々の印字ヘッドに分離する。こ
のようにして得られたチップ基板2(印字ヘッド1)
を、実装基板にダイスボンデングし、端子接続して、実
用可能な印字ヘッド1が完成する。この印字ヘッド1の
上記インク流入孔17が形成されている裏面には、別体
のインク供給器が接合される。
【0017】ところで、印字ヘッド1にインクを供給す
るインク供給器が、前述したインクタンク、可動チュー
ブ、又は小型インク保持室のいずれの場合においても、
これら印字ヘッド1の外部から印字ヘッド1のノズル列
4にインクを供給する接合部には、インク中に混入して
いるかも知れないゴミ等を除去(濾過)するためにフィ
ルタを介装する必要がある。
るインク供給器が、前述したインクタンク、可動チュー
ブ、又は小型インク保持室のいずれの場合においても、
これら印字ヘッド1の外部から印字ヘッド1のノズル列
4にインクを供給する接合部には、インク中に混入して
いるかも知れないゴミ等を除去(濾過)するためにフィ
ルタを介装する必要がある。
【0018】図8(a),(b) は、印字ヘッドとインク供給
器の接合面、及びこれに介装されるフィルタ部分の分解
断面図である。同図(a) には、インク供給器21、フィ
ルタ22、及び印字ヘッド1と、フィルタ22をインク
供給器21と印字ヘッド1間に介装・固定するための両
面接着シート23−1及び23−2を示している。上記
のインク供給器21には、イエロー(y)、マゼンタ
(m)、シアン(c)及び黒(k)の4種類のインクを
夫々印字ヘッドに供給するための4つのインク供給流路
24(24y、24m、24c、24k)が設けられて
いる。
器の接合面、及びこれに介装されるフィルタ部分の分解
断面図である。同図(a) には、インク供給器21、フィ
ルタ22、及び印字ヘッド1と、フィルタ22をインク
供給器21と印字ヘッド1間に介装・固定するための両
面接着シート23−1及び23−2を示している。上記
のインク供給器21には、イエロー(y)、マゼンタ
(m)、シアン(c)及び黒(k)の4種類のインクを
夫々印字ヘッドに供給するための4つのインク供給流路
24(24y、24m、24c、24k)が設けられて
いる。
【0019】両面接着シート23−1及び23−2には
上記の各インク供給流路24に対応する位置に孔25が
形成されている。そして、印字ヘッド1の裏面(同図
(a) では上面)に各ノズル列に対応して穿設されている
上述した複数個一組のインク流入孔17(図7(b) 参
照)が、組毎に上記両面接着シート23−2の孔25に
対応している。先ずインク供給器21の接合面26に両
面接着シート23−1を貼りつけ、この上に(図では下
面に)フィルタ22を貼りつけ、更にその上に両面接着
シート23−2を貼りつけ、そして、その上に印字ヘッ
ド1を貼りつける。このようにして介装されたフィルタ
22を介して、インク供給器21から4種類のインクが
印字ヘッド1に供給される。
上記の各インク供給流路24に対応する位置に孔25が
形成されている。そして、印字ヘッド1の裏面(同図
(a) では上面)に各ノズル列に対応して穿設されている
上述した複数個一組のインク流入孔17(図7(b) 参
照)が、組毎に上記両面接着シート23−2の孔25に
対応している。先ずインク供給器21の接合面26に両
面接着シート23−1を貼りつけ、この上に(図では下
面に)フィルタ22を貼りつけ、更にその上に両面接着
シート23−2を貼りつけ、そして、その上に印字ヘッ
ド1を貼りつける。このようにして介装されたフィルタ
22を介して、インク供給器21から4種類のインクが
印字ヘッド1に供給される。
【0020】ところが、このようにフィルタ22が連続
した一枚ものであると、隣接するインク供給流路24か
らのインクがフィルタ22を横方向に浸透して、異なる
色のインク同士が混ざり合う虞がある。
した一枚ものであると、隣接するインク供給流路24か
らのインクがフィルタ22を横方向に浸透して、異なる
色のインク同士が混ざり合う虞がある。
【0021】図8(b) は、そのようなインク混合の虞を
防止するために、インク供給器21′の接合面26′
に、隔壁27を設けた例を示している。そして隔壁27
によって区画されて分離された各インク供給流路24毎
の接合面に対応して、上方の両面接着シート23−1を
4つに分割して個別両面接着シート23−1′として接
合面26′に接着し、フィルタ22も分離された各イン
ク供給流路24毎の接合面に対応して4つに分割して個
別フィルタ22′として接着・固定する。この上に同図
(a) の場合と同様に両面接着シート23−2を貼りつ
け、更に印字ヘッド1を貼りつけて、印字ヘッド1裏面
へのフィルタを介したインク供給器21の接合が完成す
るというものである。
防止するために、インク供給器21′の接合面26′
に、隔壁27を設けた例を示している。そして隔壁27
によって区画されて分離された各インク供給流路24毎
の接合面に対応して、上方の両面接着シート23−1を
4つに分割して個別両面接着シート23−1′として接
合面26′に接着し、フィルタ22も分離された各イン
ク供給流路24毎の接合面に対応して4つに分割して個
別フィルタ22′として接着・固定する。この上に同図
(a) の場合と同様に両面接着シート23−2を貼りつ
け、更に印字ヘッド1を貼りつけて、印字ヘッド1裏面
へのフィルタを介したインク供給器21の接合が完成す
るというものである。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
印字ヘッド1は、前述したように、およそ10×15m
m程度の大きさのものであり、その裏面に形成されてい
る複数個一組で4組のインク流入孔17間の間隔は極め
て狭い。これに対応して同様に狭く小さな間隙のインク
供給器21′の接合面に、細かく4つに分割した個別両
面接着シート23−1′や個別フィルタ22′を貼り付
ける作業は、繊細な注意力と正確な手作業を必要とする
仕事であり、また、極めて繁雑であり時間のかかる作業
であって、これが作業工程の能率を阻害するという問題
を有している。また、そればかりでなく、細かく4つに
分割した個別両面接着シート23−1′では縁部の接着
面が小さくなり接着性に問題を有していた。
印字ヘッド1は、前述したように、およそ10×15m
m程度の大きさのものであり、その裏面に形成されてい
る複数個一組で4組のインク流入孔17間の間隔は極め
て狭い。これに対応して同様に狭く小さな間隙のインク
供給器21′の接合面に、細かく4つに分割した個別両
面接着シート23−1′や個別フィルタ22′を貼り付
ける作業は、繊細な注意力と正確な手作業を必要とする
仕事であり、また、極めて繁雑であり時間のかかる作業
であって、これが作業工程の能率を阻害するという問題
を有している。また、そればかりでなく、細かく4つに
分割した個別両面接着シート23−1′では縁部の接着
面が小さくなり接着性に問題を有していた。
【0023】本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、
印字ヘッドのインク流入孔に対応して区画された濾過部
を有するフィルタを容易に形成して配設できるインクジ
ェットプリンタの製造方法を提供することである。
印字ヘッドのインク流入孔に対応して区画された濾過部
を有するフィルタを容易に形成して配設できるインクジ
ェットプリンタの製造方法を提供することである。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
プリンタの製造方法は、色の異なる複数種類のインクを
供給するインク供給部と、該インク供給部から色の異な
る複数種類のインクを夫々対応するインク流入孔に供給
されて上記複数種類のインクをインク吐出ノズル列から
吐出する吐出ヘッド部とを有するインクジェットプリン
タの製造方法であって、熱可塑性材料からなり一様な多
層メッシュ構造を成す濾過シートを用意し、該濾過シー
トの上記インク流入孔に対応する濾過部を除く他の部分
を溶融・固化させてフィルタを形成し、該フィルタの上
記濾過部が上記吐出ヘッド部の上記インク流入孔に位置
するように上記フィルタを上記吐出ヘッド部の上記イン
ク流入孔と上記インク供給装置の接合面間に介装するよ
うに構成される。
プリンタの製造方法は、色の異なる複数種類のインクを
供給するインク供給部と、該インク供給部から色の異な
る複数種類のインクを夫々対応するインク流入孔に供給
されて上記複数種類のインクをインク吐出ノズル列から
吐出する吐出ヘッド部とを有するインクジェットプリン
タの製造方法であって、熱可塑性材料からなり一様な多
層メッシュ構造を成す濾過シートを用意し、該濾過シー
トの上記インク流入孔に対応する濾過部を除く他の部分
を溶融・固化させてフィルタを形成し、該フィルタの上
記濾過部が上記吐出ヘッド部の上記インク流入孔に位置
するように上記フィルタを上記吐出ヘッド部の上記イン
ク流入孔と上記インク供給装置の接合面間に介装するよ
うに構成される。
【0025】上記フィルタは、例えば請求項2記載のよ
うに、上記濾過部に対応するキャビティを備えた金型を
加熱しつつ上記濾過シートに押圧して形成するのが好ま
しい。また、例えば請求項3記載のように、上記インク
供給部の少なくともインク流路を区画する隔壁を熱可塑
性材料で形成し、該インク供給部の上記吐出ヘッド部と
の接合面に上記濾過シートを載置し、溶融エネルギーを
加えて上記接合面における上記隔壁の先端部と上記濾過
シートの上記濾過部を除く他の部分とを溶融・固化させ
ることにより、上記フィルタを形成すると共に該フィル
タを上記接合面に固定した後、該接合面に上記フィルタ
を介して上記吐出ヘッド部のインク流入孔側を接合する
ように構成してもよい。そして、上記溶融エネルギー
は、例えば請求項4記載のように、超音波振動エネルギ
ーであることが好ましい。
うに、上記濾過部に対応するキャビティを備えた金型を
加熱しつつ上記濾過シートに押圧して形成するのが好ま
しい。また、例えば請求項3記載のように、上記インク
供給部の少なくともインク流路を区画する隔壁を熱可塑
性材料で形成し、該インク供給部の上記吐出ヘッド部と
の接合面に上記濾過シートを載置し、溶融エネルギーを
加えて上記接合面における上記隔壁の先端部と上記濾過
シートの上記濾過部を除く他の部分とを溶融・固化させ
ることにより、上記フィルタを形成すると共に該フィル
タを上記接合面に固定した後、該接合面に上記フィルタ
を介して上記吐出ヘッド部のインク流入孔側を接合する
ように構成してもよい。そして、上記溶融エネルギー
は、例えば請求項4記載のように、超音波振動エネルギ
ーであることが好ましい。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1は、一実施の形態におけ
るインクジェットプリンタの主要部の構成を示す分解斜
視図である。同図に示すように、インクジェットプリン
タ30の主要部は、インクタンクユニット31、液供給
口キャッピングユニット32、印字ヘッドユニット3
3、廃インク処理部材34、ヘッド駆動機構35、及び
用紙搬送ユニット36を備えている。
を参照しながら説明する。図1は、一実施の形態におけ
るインクジェットプリンタの主要部の構成を示す分解斜
視図である。同図に示すように、インクジェットプリン
タ30の主要部は、インクタンクユニット31、液供給
口キャッピングユニット32、印字ヘッドユニット3
3、廃インク処理部材34、ヘッド駆動機構35、及び
用紙搬送ユニット36を備えている。
【0027】上記のインクタンクユニット31は、印字
ヘッドユニット33から独立して配置されており、上下
に薄く平らで水平方向には長方形をなし、その長方形の
長手方向がヘッド駆動機構35の長手方向に並行して延
在し、装置本体(インクジェットプリンタ30)のフレ
ームに固定配置されている。同図には、インクタンクユ
ニット31の上面を覆う密閉シート37の一部を切り欠
いて示している。その切り欠いて示すインクタンクユニ
ット31の内部には、4色のインクを収容する4つのイ
ンク用液室38(黒インク室38−1、シアンインク室
38−2、マゼンタインク室38−3、イエローインク
室38−4)と洗浄液を収容する液室39が設けられて
いる。
ヘッドユニット33から独立して配置されており、上下
に薄く平らで水平方向には長方形をなし、その長方形の
長手方向がヘッド駆動機構35の長手方向に並行して延
在し、装置本体(インクジェットプリンタ30)のフレ
ームに固定配置されている。同図には、インクタンクユ
ニット31の上面を覆う密閉シート37の一部を切り欠
いて示している。その切り欠いて示すインクタンクユニ
ット31の内部には、4色のインクを収容する4つのイ
ンク用液室38(黒インク室38−1、シアンインク室
38−2、マゼンタインク室38−3、イエローインク
室38−4)と洗浄液を収容する液室39が設けられて
いる。
【0028】これらの液室38及び39に夫々対応する
5つの液充填口41が、インクタンクユニット31の上
面端部に設けられており、その下方内部にはフィルタ4
2が配設されている。また、インクタンクユニット31
の下面には上記の洗浄液用液室39に対応する4つの液
供給口43−1と4種類のインク用液室38に対応する
4つの液供給口43−2(図では陰になって定かには見
えない)が形成されている。
5つの液充填口41が、インクタンクユニット31の上
面端部に設けられており、その下方内部にはフィルタ4
2が配設されている。また、インクタンクユニット31
の下面には上記の洗浄液用液室39に対応する4つの液
供給口43−1と4種類のインク用液室38に対応する
4つの液供給口43−2(図では陰になって定かには見
えない)が形成されている。
【0029】液供給口キャッピングユニット32は、ス
ライダー44とゴム系の弾性体からなる蓋部材45とで
構成されている。蓋部材45は、インク供給口43−2
に対応する4個の蓋46−2と洗浄液供給口43−1に
対応する4個の蓋46−1を備え、スライダー44に固
着する根元近傍と先端部近傍に2つの谷折り節目47が
形成され、下面には上記合計8個の蓋46−1、46−
2の配設領域の前後に位置して2つの山折り節目48が
それぞれ形成されている。また、先端には柔軟で吸湿性
のある清掃部材49が立設され、根元近傍下面には剛性
部材からなる押え部材51が当接している。
ライダー44とゴム系の弾性体からなる蓋部材45とで
構成されている。蓋部材45は、インク供給口43−2
に対応する4個の蓋46−2と洗浄液供給口43−1に
対応する4個の蓋46−1を備え、スライダー44に固
着する根元近傍と先端部近傍に2つの谷折り節目47が
形成され、下面には上記合計8個の蓋46−1、46−
2の配設領域の前後に位置して2つの山折り節目48が
それぞれ形成されている。また、先端には柔軟で吸湿性
のある清掃部材49が立設され、根元近傍下面には剛性
部材からなる押え部材51が当接している。
【0030】印字ヘッドユニット33が、図の左端位置
(図の斜め左上端部)のホームポジションで、インクタ
ンクユニット31からインクを補給あるいは洗浄液を注
入されるときには、液供給口キャッピングユニット32
のスライダー44が、図に示す右方位置(図の斜め右下
方向の開成位置)に引き出されて、インクタンクユニッ
ト31の8個の液供給口43(43−1、43−2)が
開放される。
(図の斜め左上端部)のホームポジションで、インクタ
ンクユニット31からインクを補給あるいは洗浄液を注
入されるときには、液供給口キャッピングユニット32
のスライダー44が、図に示す右方位置(図の斜め右下
方向の開成位置)に引き出されて、インクタンクユニッ
ト31の8個の液供給口43(43−1、43−2)が
開放される。
【0031】そして、インクの補給又は洗浄液の注入が
終了すると、スライダー44が図の矢印Bで示す左方
(図の斜め左上方向)に不図示の駆動機構により押し込
まれ、先ず、清掃部材49が8個の液供給口43の先端
を拭き取って残液を清掃し、続いて蓋部材45の先端部
(清掃部材49の付け根部)がインクタンクユニット3
1側にある係止用リブ52に当接する。スライダー44
が更に押し込まれることにより、押え部材51により下
方への変形を制止されている蓋部材45は、山折りと谷
折りの4つの節目47及び48によって蓋46−1及び
46−2部分が上に持ち上がる方向へ座屈を起こし、こ
の座屈により、蓋46−1及び46−2が8つの液供給
口43に外嵌してこれらを外部から封止する。
終了すると、スライダー44が図の矢印Bで示す左方
(図の斜め左上方向)に不図示の駆動機構により押し込
まれ、先ず、清掃部材49が8個の液供給口43の先端
を拭き取って残液を清掃し、続いて蓋部材45の先端部
(清掃部材49の付け根部)がインクタンクユニット3
1側にある係止用リブ52に当接する。スライダー44
が更に押し込まれることにより、押え部材51により下
方への変形を制止されている蓋部材45は、山折りと谷
折りの4つの節目47及び48によって蓋46−1及び
46−2部分が上に持ち上がる方向へ座屈を起こし、こ
の座屈により、蓋46−1及び46−2が8つの液供給
口43に外嵌してこれらを外部から封止する。
【0032】このように、液供給口キャッピングユニッ
ト32は、インク供給時又は洗浄液供給時以外は、液供
給口43を常時封止しており、これにより液供給口43
の乾燥が防止される。
ト32は、インク供給時又は洗浄液供給時以外は、液供
給口43を常時封止しており、これにより液供給口43
の乾燥が防止される。
【0033】印字ヘッドユニット33は、上述したよう
にインクタンクユニット31とは切り離されて独立して
おり、印字に際しては、インクタンクユニット31から
インクの補給を受けた後、単独で図の両方向矢印Cで示
す主走査方向に往復移動しながら印字を行う。すなわ
ち、印字ヘッドユニット33は、フレキシブル・メイン
信号ケーブル53により装置本体の不図示の制御部に接
続され、ヘッド駆動機構35のリニアレール54に係合
し、同じくヘッド駆動機構35のリニアスケール55に
より移動量を検出しながら、ヘッド駆動機構35の長手
方向に沿って往復移動しながら印字を実行する。
にインクタンクユニット31とは切り離されて独立して
おり、印字に際しては、インクタンクユニット31から
インクの補給を受けた後、単独で図の両方向矢印Cで示
す主走査方向に往復移動しながら印字を行う。すなわ
ち、印字ヘッドユニット33は、フレキシブル・メイン
信号ケーブル53により装置本体の不図示の制御部に接
続され、ヘッド駆動機構35のリニアレール54に係合
し、同じくヘッド駆動機構35のリニアスケール55に
より移動量を検出しながら、ヘッド駆動機構35の長手
方向に沿って往復移動しながら印字を実行する。
【0034】廃インク処理部材34は、下水平部56と
上水平部57とが垂直部を介して連設された断面が逆コ
の字形の部材であり、印字ヘッドユニット33が左方の
ホームポジションで休止する際に、図の矢印Dで示すよ
うに印字ヘッドユニット33のホームポジションに移動
して、下水平部56の全面に配設された吸水シート上に
接着層を介して接着された4列の起毛部59により、印
字ヘッドユニット33の後述するノズル口に残留するイ
ンクを拭き取って除去する。
上水平部57とが垂直部を介して連設された断面が逆コ
の字形の部材であり、印字ヘッドユニット33が左方の
ホームポジションで休止する際に、図の矢印Dで示すよ
うに印字ヘッドユニット33のホームポジションに移動
して、下水平部56の全面に配設された吸水シート上に
接着層を介して接着された4列の起毛部59により、印
字ヘッドユニット33の後述するノズル口に残留するイ
ンクを拭き取って除去する。
【0035】用紙搬送ユニット36は、搬送ローラ6
1、補助ローラ62、減速機構63、及びモータ64を
備えている。モータ64は減速機構63を介して搬送ロ
ーラ61を回転駆動し、搬送ローラ61は、これに従動
する補助ローラ62とで不図示の用紙を挟持し、その用
紙を図の矢印Eで示す装置本体後方(図の斜め右上方
向)へ間欠搬送する。この用紙上に上述したように印字
ヘッドユニット33が印字を実行する。
1、補助ローラ62、減速機構63、及びモータ64を
備えている。モータ64は減速機構63を介して搬送ロ
ーラ61を回転駆動し、搬送ローラ61は、これに従動
する補助ローラ62とで不図示の用紙を挟持し、その用
紙を図の矢印Eで示す装置本体後方(図の斜め右上方
向)へ間欠搬送する。この用紙上に上述したように印字
ヘッドユニット33が印字を実行する。
【0036】図2(a) は、上記の印字ヘッドユニット3
3のみを取り出して示す斜視図であり、同図(b) は、同
図(a) のF−F′断面矢視図である。図3は、上記の印
字ヘッドユニット33の分解斜視図である。上記の図2
(a),(b) 及び図3に示すように、印字ヘッドユニット3
3は、ヘッドベース65の前半部66の下部に印字ヘッ
ド(チップ基板)67を配置し、この印字ヘッド67に
上記フィルタ69を介して、印字ヘッド67にインクを
供給するインク供給部としてのインク液を一時的に保持
する4つのサブタンク68を接合してなる。これら4つ
のサブタンク68は、フルカラー印刷を行うためのイエ
ロー、マゼンタ、シアン及びブラックの4種類のインク
液に応じて同じ数だけ設けられている。
3のみを取り出して示す斜視図であり、同図(b) は、同
図(a) のF−F′断面矢視図である。図3は、上記の印
字ヘッドユニット33の分解斜視図である。上記の図2
(a),(b) 及び図3に示すように、印字ヘッドユニット3
3は、ヘッドベース65の前半部66の下部に印字ヘッ
ド(チップ基板)67を配置し、この印字ヘッド67に
上記フィルタ69を介して、印字ヘッド67にインクを
供給するインク供給部としてのインク液を一時的に保持
する4つのサブタンク68を接合してなる。これら4つ
のサブタンク68は、フルカラー印刷を行うためのイエ
ロー、マゼンタ、シアン及びブラックの4種類のインク
液に応じて同じ数だけ設けられている。
【0037】印字ヘッド67は、上面に個々のノズル列
(図7(a) のノズル列4参照)に夫々対応する3個で一
組の受給インク流入孔71が4組形成されている。これ
ら4組の受給インク流入孔71に上記4つのサブタンク
68から4種類のインクがそれぞれ供給される。
(図7(a) のノズル列4参照)に夫々対応する3個で一
組の受給インク流入孔71が4組形成されている。これ
ら4組の受給インク流入孔71に上記4つのサブタンク
68から4種類のインクがそれぞれ供給される。
【0038】サブタンク68底部の印字ヘッド67との
接合部の上記のフィルタ69は、サブタンク68から印
字ヘッド67に供給するインク液に混入するかも知れな
いゴミ等を除去するためのものであり、上記3個で一組
となる4組の受給インク流入孔71毎に夫々対応する4
つの濾過部70が形成されている。これらの濾過部70
は一様な多層メッシュ構造を成しており、その周囲は、
多層メッシュ構造を溶融・固化して濾過性を失わせた構
造となっている。
接合部の上記のフィルタ69は、サブタンク68から印
字ヘッド67に供給するインク液に混入するかも知れな
いゴミ等を除去するためのものであり、上記3個で一組
となる4組の受給インク流入孔71毎に夫々対応する4
つの濾過部70が形成されている。これらの濾過部70
は一様な多層メッシュ構造を成しており、その周囲は、
多層メッシュ構造を溶融・固化して濾過性を失わせた構
造となっている。
【0039】そして、印字ヘッド67の下面(インク吐
出面)には多数のノズル72からなるノズル列が4列形
成されている。このノズル72からインク滴73が紙面
に向けて吐出される。この印字ヘッド67は、その配線
電極(図7(a) の配線電極6及び7参照)をフレキシブ
ル配線テープ74によってフレキシブル・メイン信号ケ
ーブル53とを接続されている。また、上記のサブタン
ク68の上部には、複数の液受給口75が開口している
蓋部材76が配置される。
出面)には多数のノズル72からなるノズル列が4列形
成されている。このノズル72からインク滴73が紙面
に向けて吐出される。この印字ヘッド67は、その配線
電極(図7(a) の配線電極6及び7参照)をフレキシブ
ル配線テープ74によってフレキシブル・メイン信号ケ
ーブル53とを接続されている。また、上記のサブタン
ク68の上部には、複数の液受給口75が開口している
蓋部材76が配置される。
【0040】ヘッドベース65の後半部77は、側壁に
略長方形の孔78の形成された空房79を備え、その内
部にリニアコイル81が配設される。このリニアコイル
81及び側壁の長方形の孔78に、図1に示したリニア
レール54が嵌入する。また、この後半部77の後端に
はスリット溝82が形成されており、このスリット溝8
2を挟んでセンサ対83が配設されている。
略長方形の孔78の形成された空房79を備え、その内
部にリニアコイル81が配設される。このリニアコイル
81及び側壁の長方形の孔78に、図1に示したリニア
レール54が嵌入する。また、この後半部77の後端に
はスリット溝82が形成されており、このスリット溝8
2を挟んでセンサ対83が配設されている。
【0041】センサ対83は、センサ用フレキシブル通
信ケーブル84を介してフレキシブル・メイン信号ケー
ブル53に接続されており、スリット溝82に挿通して
相対的に移動する図1に示したリニアスケール55に形
成されているマーク(バーコード又は切り欠きスリッ
ト)を読み取って制御部に送信する。これにより、制御
部は、リニアコイル81への通電を制御して、印字ヘッ
ドユニット33の移動量を制御する。これらの上から支
持部材85が、全体を締め付けるようにして取り付けら
れて、図2(a) に示す印字ヘッドユニット33が完成す
る。
信ケーブル84を介してフレキシブル・メイン信号ケー
ブル53に接続されており、スリット溝82に挿通して
相対的に移動する図1に示したリニアスケール55に形
成されているマーク(バーコード又は切り欠きスリッ
ト)を読み取って制御部に送信する。これにより、制御
部は、リニアコイル81への通電を制御して、印字ヘッ
ドユニット33の移動量を制御する。これらの上から支
持部材85が、全体を締め付けるようにして取り付けら
れて、図2(a) に示す印字ヘッドユニット33が完成す
る。
【0042】図4(a),(b) は、上述したフィルタ69の
形成方法を示す図である。同図(a)に示すように、先ず
上下に分離する金型86−1及び86−2と、熱可塑性
材料からなり一様な多層メッシュ構造を成す濾過シート
87を用意する。上記の金型86−1及び86−2は、
前述したフィルタ69の濾過部70に対応するキャビテ
ィ88を備えて構成されている。
形成方法を示す図である。同図(a)に示すように、先ず
上下に分離する金型86−1及び86−2と、熱可塑性
材料からなり一様な多層メッシュ構造を成す濾過シート
87を用意する。上記の金型86−1及び86−2は、
前述したフィルタ69の濾過部70に対応するキャビテ
ィ88を備えて構成されている。
【0043】この上下に分離した金型86−1及び86
−2の間に濾過シート87を挿入して、同図(b) に示す
ように、金型86−1及び86−2を加熱しつつ上下か
ら濾過シート87を押圧する。これにより、濾過シート
87の上記キャビティ88に対応する濾過部を除く他の
部分が、熱した金型に押圧されて溶融した後、固化して
複数の濾過部70に仕切られた隔壁89を形成する。、
この後、同図(c) に示すように、濾過シート87を適宜
の形状に切り出してフィルタ69を形成する。そして、
このフィルタ69を、図3に示した手順で、図2(b) に
示したように、濾過部70の所定位置に印字ヘッド67
の対応する受給インク流入孔71が夫々位置するよう
に、印字ヘッド67のインク流入孔71とインク供給器
であるヘッドベース前半部66(つまりサブタンク6
8)との接合面(インク流路)間に介装する。
−2の間に濾過シート87を挿入して、同図(b) に示す
ように、金型86−1及び86−2を加熱しつつ上下か
ら濾過シート87を押圧する。これにより、濾過シート
87の上記キャビティ88に対応する濾過部を除く他の
部分が、熱した金型に押圧されて溶融した後、固化して
複数の濾過部70に仕切られた隔壁89を形成する。、
この後、同図(c) に示すように、濾過シート87を適宜
の形状に切り出してフィルタ69を形成する。そして、
このフィルタ69を、図3に示した手順で、図2(b) に
示したように、濾過部70の所定位置に印字ヘッド67
の対応する受給インク流入孔71が夫々位置するよう
に、印字ヘッド67のインク流入孔71とインク供給器
であるヘッドベース前半部66(つまりサブタンク6
8)との接合面(インク流路)間に介装する。
【0044】図5は、その介装方法を示す図である。図
2(b) 及び図3には図示を省略したが、実際には図5に
示すように、フィルタ69の上下には、フィルタ69を
サブタンク68の接合面に貼着するための両面接着テー
プ91−1と、フィルタ69に印字ヘッド67を貼着す
るための両面接着テープ91−2が用意される。
2(b) 及び図3には図示を省略したが、実際には図5に
示すように、フィルタ69の上下には、フィルタ69を
サブタンク68の接合面に貼着するための両面接着テー
プ91−1と、フィルタ69に印字ヘッド67を貼着す
るための両面接着テープ91−2が用意される。
【0045】これらの両面接着テープ91−1及び91
−2の構成は、図8(a) に示した構成と同様であり、部
材相互の貼着方法も同様であるが、図8(a) の場合と異
なる点は、フィルタ69の濾過部70が隔壁89によっ
て各サブタンク68に対応して独立に形成されているこ
とである。
−2の構成は、図8(a) に示した構成と同様であり、部
材相互の貼着方法も同様であるが、図8(a) の場合と異
なる点は、フィルタ69の濾過部70が隔壁89によっ
て各サブタンク68に対応して独立に形成されているこ
とである。
【0046】そして、図8(b) に示したような、わざわ
ざ上の両面接着テープとフィルタを4つに分割する手法
を採る必要はなく、図8(a) 同様の図5に示す接合方法
で、各サブタンク68からそれぞれ供給される4種類の
インクが、フィルタ69部分で混ざり合うようなことな
く、印字ヘッド67の対応する受給インク流入孔71
(図3参照)に供給される。
ざ上の両面接着テープとフィルタを4つに分割する手法
を採る必要はなく、図8(a) 同様の図5に示す接合方法
で、各サブタンク68からそれぞれ供給される4種類の
インクが、フィルタ69部分で混ざり合うようなことな
く、印字ヘッド67の対応する受給インク流入孔71
(図3参照)に供給される。
【0047】図6(a) 〜(d) は、本発明の他のフィルタ
の形成方法と接合部への介装方法を示す図である。この
方法では、先ず、同図(a) に示すように、ヘッドベース
前半部66を治具90内に図3とは上下を逆向きにして
保持させる。また、この例の場合は、インク供給部を形
成するサブタンク部材92を熱可塑性材料で形成し、且
つ各サブタンク68を区画する隔壁部接合面(隔壁部先
端)93をやや突出させて形成する。そして、このイン
ク供給部(サブタンク部材92)の印字ヘッドとの接合
面(隔壁部接合面93)に、図5の場合と同様の濾過シ
ート87を載置する。
の形成方法と接合部への介装方法を示す図である。この
方法では、先ず、同図(a) に示すように、ヘッドベース
前半部66を治具90内に図3とは上下を逆向きにして
保持させる。また、この例の場合は、インク供給部を形
成するサブタンク部材92を熱可塑性材料で形成し、且
つ各サブタンク68を区画する隔壁部接合面(隔壁部先
端)93をやや突出させて形成する。そして、このイン
ク供給部(サブタンク部材92)の印字ヘッドとの接合
面(隔壁部接合面93)に、図5の場合と同様の濾過シ
ート87を載置する。
【0048】次に、高周波の一種である超音波を発生さ
せる偏平な押圧面を有するホーン94を当てて、同図
(b) に示すように、濾過シート87を押圧しつつ、濾過
シート87及び突出して形成されている隔壁部接合面9
3に溶融エネルギーとして超音波振動エネルギーを加え
る。これにより、接合面における各サブタンクを区画す
る隔壁部先端93と、この部分に載置される濾過シート
87の濾過部70となるべき部分を除く他の部分とが選
択的に溶融・固化される。尚、本実施形態で用いる溶融
エネルギーとしては、超音波振動エネルギーに限らず、
電磁波等の他の種々の高周波エネルギーを好適に利用で
きる。
せる偏平な押圧面を有するホーン94を当てて、同図
(b) に示すように、濾過シート87を押圧しつつ、濾過
シート87及び突出して形成されている隔壁部接合面9
3に溶融エネルギーとして超音波振動エネルギーを加え
る。これにより、接合面における各サブタンクを区画す
る隔壁部先端93と、この部分に載置される濾過シート
87の濾過部70となるべき部分を除く他の部分とが選
択的に溶融・固化される。尚、本実施形態で用いる溶融
エネルギーとしては、超音波振動エネルギーに限らず、
電磁波等の他の種々の高周波エネルギーを好適に利用で
きる。
【0049】この後、同図(c) に示すように、ヘッドベ
ース前半部66を治具90から取り出し、濾過シート8
7の余剰部分を取り除く。これにより、フィルタ69が
形成されると共にこのフィルタ69が接合面(同図(a)
の隔壁部接合面93)に固定される。この後、同図(d)
に示すように、上記接合面に固定されているフィルタ6
9に、両面接着テープ91−2を介して印字ヘッド67
の受給インク流入孔71側を接合する。この方法は、フ
ィルム69を所定位置に確実に配設できるとともに、従
来よりも手数が大幅に減少し、量産に極めて適してい
る。
ース前半部66を治具90から取り出し、濾過シート8
7の余剰部分を取り除く。これにより、フィルタ69が
形成されると共にこのフィルタ69が接合面(同図(a)
の隔壁部接合面93)に固定される。この後、同図(d)
に示すように、上記接合面に固定されているフィルタ6
9に、両面接着テープ91−2を介して印字ヘッド67
の受給インク流入孔71側を接合する。この方法は、フ
ィルム69を所定位置に確実に配設できるとともに、従
来よりも手数が大幅に減少し、量産に極めて適してい
る。
【0050】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、熱可塑性の一様な多層メッシュ構造を成す濾過シ
ートを用いてその濾過部を除く他の部分を溶融・固化さ
せてフィルタを形成するので、フィルタの濾過部をイン
ク供給部のインク供給流路及び印字ヘッドの受給インク
流入孔に位置するように介装するだけで、隣接するイン
ク供給流路のインクが混入する虞なしにインクを印字ヘ
ッドに濾過して供給することができ、これにより、イン
ク吐出ノズル列への受給インク流入孔ごとに対応して区
画された濾過部を有するフィルタを容易に形成して少な
い工数で確実に配置できるインクジェットプリンタの製
造方法が実現可能となる。
れば、熱可塑性の一様な多層メッシュ構造を成す濾過シ
ートを用いてその濾過部を除く他の部分を溶融・固化さ
せてフィルタを形成するので、フィルタの濾過部をイン
ク供給部のインク供給流路及び印字ヘッドの受給インク
流入孔に位置するように介装するだけで、隣接するイン
ク供給流路のインクが混入する虞なしにインクを印字ヘ
ッドに濾過して供給することができ、これにより、イン
ク吐出ノズル列への受給インク流入孔ごとに対応して区
画された濾過部を有するフィルタを容易に形成して少な
い工数で確実に配置できるインクジェットプリンタの製
造方法が実現可能となる。
【図1】一実施の形態におけるインクジェットプリンタ
の主要部の構成を示す分解斜視図である。
の主要部の構成を示す分解斜視図である。
【図2】(a) は印字ヘッドユニットのみ取り出して示す
斜視図、(b) は(a) のF−F′断面矢視図である。
斜視図、(b) は(a) のF−F′断面矢視図である。
【図3】印字ヘッドユニットの分解斜視図である。
【図4】(a),(b) はフィルタの形成方法を示す図であ
る。
る。
【図5】図4で作成したフィルタを介装する方法を示す
図である。
図である。
【図6】(a) 〜(d) は本発明の更なる他のフィルタの形
成方法と接合部への介装方法を示す図である。
成方法と接合部への介装方法を示す図である。
【図7】(a) はインクジェットプリンタヘッド(印字ヘ
ッド)のインク吐出面を模式的に示す平面図、(b) はそ
のA−A′断面矢視図、(c) はそれが製造されるシリコ
ンウエハを示す図である。
ッド)のインク吐出面を模式的に示す平面図、(b) はそ
のA−A′断面矢視図、(c) はそれが製造されるシリコ
ンウエハを示す図である。
【図8】(a),(b) は従来の印字ヘッドとインク供給装置
の接合面に介装されるフィルタ部分の分解断面図であ
る。
の接合面に介装されるフィルタ部分の分解断面図であ
る。
1 印字ヘッド 2 チップ基板 3 オリフィス板 4 ノズル列 5 ノズル(オリフィス) 6、7 配線電極 8 シリコンウエハ 9 駆動回路 11 共通電極 12 個別配線電極 13 発熱部(抵抗発熱素子) 14 隔壁 15 インク房 16 共通インク供給路 17 インク流入孔 18 インク通路 21 インク供給装置 22 フィルタ 22′ 個別フィルタ 23−1、23−2 両面接着シート 23−1′ 個別両面接着シート 24(24y、24m、24c、24k) インク供給
流路 25 孔 26、26′ 接合面 27 隔壁 30 一実施形態のインクジェットプリンタ 31 インクタンクユニット 32 液供給口キャッピングユニット 33 印字ヘッドユニット 34 廃インク処理部材 35 ヘッド駆動機構 36 用紙搬送ユニット 37 密閉シート 38 液室 38−1 黒インク室 38−2 シアンインク室 38−3 マゼンタインク室 38−4 イエローインク室 39 洗浄液液室 41 液充填口 42 フィルタ 43−1、43−2 液供給口 44 スライダー 45 蓋部材 46 蓋 47 谷折り節目 48 山折り節目 49 清掃部材 51 押え部材 52 係止用リブ 53 フレキシブル・メイン信号ケーブル 54 リニアレール 55 リニアスケール 56 下水平部 57 上水平部 58 液受給口 59 起毛部 61 搬送ローラ 62 補助ローラ 63 減速機構 64 モータ 65 ヘッドベース 66 ヘッドベース前半部 67 印字ヘッド(チップ基板) 68 サブタンク 69 フィルタ 70 濾過部 71 受給インク流入孔 72 ノズル口 73 インク滴 74 フレキシブル配線テープ 75 液受給口 76 蓋部材 77 ヘッドベース後半部 78 長方形の孔 79 空房 81 リニアコイル 82 スリット溝 83 センサ対 84 センサ用フレキシブル通信ケーブル 85 支持部材 86−1、86−2 金型 87 濾過シート 88 キャビティ 89 隔壁
流路 25 孔 26、26′ 接合面 27 隔壁 30 一実施形態のインクジェットプリンタ 31 インクタンクユニット 32 液供給口キャッピングユニット 33 印字ヘッドユニット 34 廃インク処理部材 35 ヘッド駆動機構 36 用紙搬送ユニット 37 密閉シート 38 液室 38−1 黒インク室 38−2 シアンインク室 38−3 マゼンタインク室 38−4 イエローインク室 39 洗浄液液室 41 液充填口 42 フィルタ 43−1、43−2 液供給口 44 スライダー 45 蓋部材 46 蓋 47 谷折り節目 48 山折り節目 49 清掃部材 51 押え部材 52 係止用リブ 53 フレキシブル・メイン信号ケーブル 54 リニアレール 55 リニアスケール 56 下水平部 57 上水平部 58 液受給口 59 起毛部 61 搬送ローラ 62 補助ローラ 63 減速機構 64 モータ 65 ヘッドベース 66 ヘッドベース前半部 67 印字ヘッド(チップ基板) 68 サブタンク 69 フィルタ 70 濾過部 71 受給インク流入孔 72 ノズル口 73 インク滴 74 フレキシブル配線テープ 75 液受給口 76 蓋部材 77 ヘッドベース後半部 78 長方形の孔 79 空房 81 リニアコイル 82 スリット溝 83 センサ対 84 センサ用フレキシブル通信ケーブル 85 支持部材 86−1、86−2 金型 87 濾過シート 88 キャビティ 89 隔壁
Claims (4)
- 【請求項1】 色が異なる複数種類のインクを供給する
インク供給部と、該インク供給部から色の異なる複数種
類のインクを夫々対応するインク流入孔に供給されて前
記複数種類のインクをインク吐出ノズル列から吐出する
吐出ヘッド部とを有するインクジェットプリンタの製造
方法であって、 熱可塑性材料からなり一様な多層メッシュ構造を成す濾
過シートを用意し、 該濾過シートの前記インク流入孔に対応する濾過部を除
く他の部分を溶融・固化させてフィルタを形成し、 該フィルタの前記濾過部が前記吐出ヘッド部の前記イン
ク流入孔に位置するように前記フィルタを前記吐出ヘッ
ド部の前記インク流入孔と前記インク供給部の接合面間
に介装することを特徴とするインクジェットプリンタの
製造方法。 - 【請求項2】 前記フィルタは、前記濾過部に対応する
キャビティを備えた金型を加熱しつつ前記濾過シートに
押圧して形成されることを特徴とする請求項1記載のイ
ンクジェットプリンタの製造方法。 - 【請求項3】 前記インク供給部の少なくともインク流
路を区画する隔壁を熱可塑性材料で形成し、 該インク供給部の前記吐出ヘッド部との接合面に前記濾
過シートを載置し、 溶融エネルギーを加えて前記接合面における前記隔壁の
先端部と前記濾過シートの前記濾過部を除く他の部分と
を溶融・固化させることにより前記フィルタを形成する
と共に該フィルタを前記接合面に固定した後、 該接合面に前記フィルタを介して前記吐出ヘッド部のイ
ンク流入孔側を接合することを特徴とする請求項1記載
のインクジェットプリンタの製造方法。 - 【請求項4】 前記溶融エネルギーは、超音波振動エネ
ルギーであることを特徴とする請求項3記載のインクジ
ェットプリンタの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4730799A JP2000238280A (ja) | 1999-02-25 | 1999-02-25 | インクジェットプリンタの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4730799A JP2000238280A (ja) | 1999-02-25 | 1999-02-25 | インクジェットプリンタの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000238280A true JP2000238280A (ja) | 2000-09-05 |
Family
ID=12771644
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4730799A Withdrawn JP2000238280A (ja) | 1999-02-25 | 1999-02-25 | インクジェットプリンタの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000238280A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1798040A1 (en) * | 2005-12-16 | 2007-06-20 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Ink-jet head and method of manufacturing the same |
JP2016215536A (ja) * | 2015-05-22 | 2016-12-22 | キヤノン株式会社 | 液体吐出ヘッド |
JP2019191016A (ja) * | 2018-04-25 | 2019-10-31 | マグネデザイン株式会社 | 超薄型高感度磁気センサ |
-
1999
- 1999-02-25 JP JP4730799A patent/JP2000238280A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1798040A1 (en) * | 2005-12-16 | 2007-06-20 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Ink-jet head and method of manufacturing the same |
US7922311B2 (en) | 2005-12-16 | 2011-04-12 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Ink-jet head and method of manufacturing the same |
JP2016215536A (ja) * | 2015-05-22 | 2016-12-22 | キヤノン株式会社 | 液体吐出ヘッド |
US10471727B2 (en) | 2015-05-22 | 2019-11-12 | Canon Kabushiki Kaisha | Liquid ejecting head and liquid ejecting apparatus |
JP2019191016A (ja) * | 2018-04-25 | 2019-10-31 | マグネデザイン株式会社 | 超薄型高感度磁気センサ |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060509 |