JP2000237921A - ワイヤ―カット式の放電加工機、及び、これに用いるワイヤ―供給装置 - Google Patents
ワイヤ―カット式の放電加工機、及び、これに用いるワイヤ―供給装置Info
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- JP2000237921A JP2000237921A JP11303798A JP30379899A JP2000237921A JP 2000237921 A JP2000237921 A JP 2000237921A JP 11303798 A JP11303798 A JP 11303798A JP 30379899 A JP30379899 A JP 30379899A JP 2000237921 A JP2000237921 A JP 2000237921A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ワイヤーカット式の放電加工機にて、ワイヤ
ーきれが生じても、新規なワイヤーを追加供給すること
によりワイヤーカット式の放電加工機を連続運転できる
ようにすると共に、前記未使用の残量分のワイヤー(A)
が使用されないまま処分される材料の無駄を防止できる
ようにすること。 【解決手段】ワイヤー(A) の供給経路の上手側にワイヤ
ー接合装置(3) と、予備のワイヤーのストック部(2)
と、これとワイヤー接合装置(3) との間に、使用中のワ
イヤー(A) の残量が所定長さ(L) 以下になった時点で前
記予備のワイヤー(A) を使用中のワイヤー(A) の後端に
直列状に位置決めする切替装置(5) と、このように位置
決めされた前記後端と前端とを夫々所定の位置に突合せ
状態にして各別にクランプし、次いでこのクランプ状態
で前記後端と前端とを突合せ接合するワイヤー接合装置
(3) とを具備させたこと。
ーきれが生じても、新規なワイヤーを追加供給すること
によりワイヤーカット式の放電加工機を連続運転できる
ようにすると共に、前記未使用の残量分のワイヤー(A)
が使用されないまま処分される材料の無駄を防止できる
ようにすること。 【解決手段】ワイヤー(A) の供給経路の上手側にワイヤ
ー接合装置(3) と、予備のワイヤーのストック部(2)
と、これとワイヤー接合装置(3) との間に、使用中のワ
イヤー(A) の残量が所定長さ(L) 以下になった時点で前
記予備のワイヤー(A) を使用中のワイヤー(A) の後端に
直列状に位置決めする切替装置(5) と、このように位置
決めされた前記後端と前端とを夫々所定の位置に突合せ
状態にして各別にクランプし、次いでこのクランプ状態
で前記後端と前端とを突合せ接合するワイヤー接合装置
(3) とを具備させたこと。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はワイヤーカット式
の放電加工機、特に、走行するワイヤーからワークの被
加工部に放電することによってこの被加工部を削除する
ワイヤーカット式の放電加工機、及び、これに用いられ
るワイヤー供給装置に関するものである。
の放電加工機、特に、走行するワイヤーからワークの被
加工部に放電することによってこの被加工部を削除する
ワイヤーカット式の放電加工機、及び、これに用いられ
るワイヤー供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のワイヤーカット式の放電加工機
は、図10に示すように、使用中の放電加工用のワイヤ
ー(A) をワーク(W) の被加工部(W1)に挿通させて、この
挿通状態のワイヤー(A) を張力付与状態で走行させなが
ら、このワイヤー(A) から前記被加工部(W1)に放電させ
て、この放電により所要部を削除する。この削除、つま
り、加工の進行に伴って前記ワークが設置されたベッド
を水平面内で移動させると、ワーク(W) に所定の開口部
が形成される。このようにして、例えば、金型等が製作
される。前記放電による加工精度が高いことから精密製
品の加工に数多く採用されている。
は、図10に示すように、使用中の放電加工用のワイヤ
ー(A) をワーク(W) の被加工部(W1)に挿通させて、この
挿通状態のワイヤー(A) を張力付与状態で走行させなが
ら、このワイヤー(A) から前記被加工部(W1)に放電させ
て、この放電により所要部を削除する。この削除、つま
り、加工の進行に伴って前記ワークが設置されたベッド
を水平面内で移動させると、ワーク(W) に所定の開口部
が形成される。このようにして、例えば、金型等が製作
される。前記放電による加工精度が高いことから精密製
品の加工に数多く採用されている。
【0003】ところが、このワイヤーカット式の放電加
工機による放電加工は、常時新しいワイヤー(A) を連続
走行状態で供給して行われるから、放電加工機に装備さ
れる供給用リールのワイヤー(A) がなくなる(所謂ワイ
ヤーきれになる)と、放電加工動作が停止される。つま
り、前記ワイヤー(A) の供給動作と放電動作(ワイヤー
(A) と被加工部(W1)との間に所定の電圧を印加させるこ
と)とが停止される。
工機による放電加工は、常時新しいワイヤー(A) を連続
走行状態で供給して行われるから、放電加工機に装備さ
れる供給用リールのワイヤー(A) がなくなる(所謂ワイ
ヤーきれになる)と、放電加工動作が停止される。つま
り、前記ワイヤー(A) の供給動作と放電動作(ワイヤー
(A) と被加工部(W1)との間に所定の電圧を印加させるこ
と)とが停止される。
【0004】通常、このワイヤーカット式の放電加工機
の加工の進捗速度が他の切削加工に比べて低いことか
ら、深夜にも連続運転されることが多く、前記ワイヤー
きれでの前記放電加工を自動停止装置は、安全装置とし
て機能するものの、予期した加工が実行できないことと
なる。これを防止するには、監視者を常駐させて、ワイ
ヤーきれの時には、新たなリールと取り替える必要があ
る。
の加工の進捗速度が他の切削加工に比べて低いことか
ら、深夜にも連続運転されることが多く、前記ワイヤー
きれでの前記放電加工を自動停止装置は、安全装置とし
て機能するものの、予期した加工が実行できないことと
なる。これを防止するには、監視者を常駐させて、ワイ
ヤーきれの時には、新たなリールと取り替える必要があ
る。
【0005】前記監視者を常駐させない場合には、使用
中のリールにある程度のワイヤー(A) が残っていても、
深夜運転にはいる段階で、予め新たなリールに交換して
おくこととなり、交換された前記使用中のリールには、
ある程度の未使用のワイヤー(A) が残り、これが、使用
されないままに処分されることとなり無駄が大きい。
中のリールにある程度のワイヤー(A) が残っていても、
深夜運転にはいる段階で、予め新たなリールに交換して
おくこととなり、交換された前記使用中のリールには、
ある程度の未使用のワイヤー(A) が残り、これが、使用
されないままに処分されることとなり無駄が大きい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる点に鑑
みてなされたものであり、『放電加工用のワイヤー(A)
をワーク(W) の被加工部に沿って走行させつつこのワイ
ヤー(A) から前記被加工部に放電させて前記被加工部を
加工するワイヤーカット式の放電加工機』において、ワ
イヤーきれが生じても、新規なワイヤーを追加供給する
ことによりワイヤーカット式の放電加工機を連続運転で
きるようにすると共に、前記未使用の残量分のワイヤー
(A) が使用されないまま処分される材料の無駄を防止で
きるようにする、ワイヤーカット式の放電加工機及びこ
れに用いられるワイヤー供給装置を提供することをその
課題とする。 *1項
みてなされたものであり、『放電加工用のワイヤー(A)
をワーク(W) の被加工部に沿って走行させつつこのワイ
ヤー(A) から前記被加工部に放電させて前記被加工部を
加工するワイヤーカット式の放電加工機』において、ワ
イヤーきれが生じても、新規なワイヤーを追加供給する
ことによりワイヤーカット式の放電加工機を連続運転で
きるようにすると共に、前記未使用の残量分のワイヤー
(A) が使用されないまま処分される材料の無駄を防止で
きるようにする、ワイヤーカット式の放電加工機及びこ
れに用いられるワイヤー供給装置を提供することをその
課題とする。 *1項
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ために講じた本発明の解決手段は、前記放電加工機に於
ける前記ワイヤー(A) の供給経路の上手端で予備のワイ
ヤーをも配置するストック部(2) と、前記ストック部
(2) の下手側に設けられ、前記ストック部(2) から送り
出される使用中のワイヤー(A) の後端の走行軌跡上に前
記予備のワイヤー(A) の前端がくるように前記予備のワ
イヤー(A) を前記ストック部(2) から送り出してワイヤ
ー供給経路を予備側へ切り替えるための切替装置(5) と
を、具備させたことである。
ために講じた本発明の解決手段は、前記放電加工機に於
ける前記ワイヤー(A) の供給経路の上手端で予備のワイ
ヤーをも配置するストック部(2) と、前記ストック部
(2) の下手側に設けられ、前記ストック部(2) から送り
出される使用中のワイヤー(A) の後端の走行軌跡上に前
記予備のワイヤー(A) の前端がくるように前記予備のワ
イヤー(A) を前記ストック部(2) から送り出してワイヤ
ー供給経路を予備側へ切り替えるための切替装置(5) と
を、具備させたことである。
【0008】上記解決手段はつぎのように作用する。使
用中のワイヤー(A) がきれても、新規なワイヤーとして
の予備のワイヤー(A) が送り出され、使用中のワイヤー
(A)の後端の走行軌跡上に予備のワイヤー(A)の前端が
くることになる。また、新たなリールの交換をワイヤー
きれの際に行わなくてすむばかりか、前述したようなワ
イヤーの未使用残量が相当量残っている場合の予めのリ
ール交換も行わなくてすむ。
用中のワイヤー(A) がきれても、新規なワイヤーとして
の予備のワイヤー(A) が送り出され、使用中のワイヤー
(A)の後端の走行軌跡上に予備のワイヤー(A)の前端が
くることになる。また、新たなリールの交換をワイヤー
きれの際に行わなくてすむばかりか、前述したようなワ
イヤーの未使用残量が相当量残っている場合の予めのリ
ール交換も行わなくてすむ。
【0009】なお、使用中のワイヤー(A) の後端の後に
又は走行軌跡上に前記予備のワイヤー(A) の前端がくる
ようにするには、使用中のワイヤー(A) の後端と予備の
ワイヤー(A)の前端とが接続しているかを問わず、さら
に、スライドの際、使用中のワイヤー(A) の後端及び予
備のワイヤー(A)の前端が切断により位置決めされてい
るかを問わない状態を含む。
又は走行軌跡上に前記予備のワイヤー(A) の前端がくる
ようにするには、使用中のワイヤー(A) の後端と予備の
ワイヤー(A)の前端とが接続しているかを問わず、さら
に、スライドの際、使用中のワイヤー(A) の後端及び予
備のワイヤー(A)の前端が切断により位置決めされてい
るかを問わない状態を含む。
【0010】
【発明の効果】本発明は、上記構成であるから次の特有
の効果を有する。使用中のワイヤー(A) の後に続く未使
用のワイヤー(A) を用いて放電加工できるから、ワイヤ
ーきれが生じても、ワイヤーカット式の放電加工機の連
続運転を可能にするワイヤー供給装置を提供できる。ま
た、前記未使用の残量分のワイヤー(A) が使用されない
まま処分される材料の無駄を防止できる。
の効果を有する。使用中のワイヤー(A) の後に続く未使
用のワイヤー(A) を用いて放電加工できるから、ワイヤ
ーきれが生じても、ワイヤーカット式の放電加工機の連
続運転を可能にするワイヤー供給装置を提供できる。ま
た、前記未使用の残量分のワイヤー(A) が使用されない
まま処分される材料の無駄を防止できる。
【0011】さらに、このワイヤー供給装置は既に生
産、又は使用されている、ワイヤーカット式の放電加工
機に採用し易い。
産、又は使用されている、ワイヤーカット式の放電加工
機に採用し易い。
【0012】[その他] *2項 1項において、『前記ストック部(2) は、個別に回転自
在に支持された一対のリール(R1)(R2)を具備し、前記切
替装置(5) は、前記予備のワイヤー(A)の前端と先行す
る使用中のワイヤー(A) の後端とを直列状に位置決めす
ることを特徴とする』ものでは、ワイヤー接合を行う場
合の突合せ状態での位置決めが可能になる。 *3項 2項において『前記切替装置(5) は、前記各リールから
引き出されたワイヤー(A) をクランプ状態で且逆転阻止
状態で下手側へ案内給送する為の一対のロール装置を具
備し、これら一対のロール装置は保持台(52)により下手
側で固定されたワイヤー(A) の供給口(31)に対向した位
置とこれから外れた位置とに保持されると共に、前記外
れた位置にあるロール装置が前記供給口(31)と対向する
位置までの範囲で移動できるように前記保持台(52)がス
ライド自在に支持され、前記保持台(52)を前記範囲でス
ライドさせるスライド駆動手段を設け、前記予備のワイ
ヤー(A) を案内給送する為の前記ロール装置を駆動する
駆動源を設けたことを特徴とする』ものでは、直列状に
位置決めすることが使用中のワイヤー(A)の後端に対し
て予備のワイヤー(A)の前端を合わせて行われる。
在に支持された一対のリール(R1)(R2)を具備し、前記切
替装置(5) は、前記予備のワイヤー(A)の前端と先行す
る使用中のワイヤー(A) の後端とを直列状に位置決めす
ることを特徴とする』ものでは、ワイヤー接合を行う場
合の突合せ状態での位置決めが可能になる。 *3項 2項において『前記切替装置(5) は、前記各リールから
引き出されたワイヤー(A) をクランプ状態で且逆転阻止
状態で下手側へ案内給送する為の一対のロール装置を具
備し、これら一対のロール装置は保持台(52)により下手
側で固定されたワイヤー(A) の供給口(31)に対向した位
置とこれから外れた位置とに保持されると共に、前記外
れた位置にあるロール装置が前記供給口(31)と対向する
位置までの範囲で移動できるように前記保持台(52)がス
ライド自在に支持され、前記保持台(52)を前記範囲でス
ライドさせるスライド駆動手段を設け、前記予備のワイ
ヤー(A) を案内給送する為の前記ロール装置を駆動する
駆動源を設けたことを特徴とする』ものでは、直列状に
位置決めすることが使用中のワイヤー(A)の後端に対し
て予備のワイヤー(A)の前端を合わせて行われる。
【0013】*4項 2項において、『前記切替装置(5) は、前記各リールか
ら引き出されたワイヤー(A) をクランプ状態で且逆転阻
止状態で下手側へ案内給送する為の一対のロール装置
と、下手側のワイヤー(A) の供給口(31)を前記一対のロ
ール装置の並設方向に沿ってスライド自在に支持すると
共に駆動装置によって前記並設方向にスライドさせるス
ライド装置とを具備し、これら一対のロール装置は前記
ワイヤー(A) の供給口(31)に対向した位置とこれから外
れた位置とに各別に固定配置され、前記予備のワイヤー
(A) を案内給送する為に前記ロール装置を駆動する駆動
源を設けたことを特徴とする』ものでは、直列状に位置
決めすることが予備のワイヤー(A)の前端に対して使用
中のワイヤー(A)の後端を合わせて行われる。 *5項 2項において、『前記切替装置(5) の下手側に設けられ
るワイヤー接合装置(3) を具備し、前記切替装置(5)
は、ワイヤー供給経路のうち前記ストック部(2) から前
記ワイヤー接合装置(3) へのワイヤー供給経路を切り替
える装置であって、使用中のワイヤー(A) の残量が所定
長さ(L) 以下になった時点で前記予備のワイヤー(A) の
前端と先行する使用中のワイヤー(A) の後端とを直列状
に位置決めし、前記ワイヤー接合装置(3) は、前記切替
装置(5) によって前記直列状に位置決めされた前記後端
と前記前端とを夫々突合せ状態にして各別にクランプ
し、次いでこのクランプ状態で前記後端と前記前端とを
突合せ接合することを特徴とする』ものでは、以下のよ
うになる。
ら引き出されたワイヤー(A) をクランプ状態で且逆転阻
止状態で下手側へ案内給送する為の一対のロール装置
と、下手側のワイヤー(A) の供給口(31)を前記一対のロ
ール装置の並設方向に沿ってスライド自在に支持すると
共に駆動装置によって前記並設方向にスライドさせるス
ライド装置とを具備し、これら一対のロール装置は前記
ワイヤー(A) の供給口(31)に対向した位置とこれから外
れた位置とに各別に固定配置され、前記予備のワイヤー
(A) を案内給送する為に前記ロール装置を駆動する駆動
源を設けたことを特徴とする』ものでは、直列状に位置
決めすることが予備のワイヤー(A)の前端に対して使用
中のワイヤー(A)の後端を合わせて行われる。 *5項 2項において、『前記切替装置(5) の下手側に設けられ
るワイヤー接合装置(3) を具備し、前記切替装置(5)
は、ワイヤー供給経路のうち前記ストック部(2) から前
記ワイヤー接合装置(3) へのワイヤー供給経路を切り替
える装置であって、使用中のワイヤー(A) の残量が所定
長さ(L) 以下になった時点で前記予備のワイヤー(A) の
前端と先行する使用中のワイヤー(A) の後端とを直列状
に位置決めし、前記ワイヤー接合装置(3) は、前記切替
装置(5) によって前記直列状に位置決めされた前記後端
と前記前端とを夫々突合せ状態にして各別にクランプ
し、次いでこのクランプ状態で前記後端と前記前端とを
突合せ接合することを特徴とする』ものでは、以下のよ
うになる。
【0014】使用されているワイヤー(A) の残量が前記
所定の長さ(L) 以下になると、前記切替装置(5) によっ
て予備のワイヤー(A) の前端と前記使用中のワイヤー
(A) の後端とが直列した状態に位置決めされる。
所定の長さ(L) 以下になると、前記切替装置(5) によっ
て予備のワイヤー(A) の前端と前記使用中のワイヤー
(A) の後端とが直列した状態に位置決めされる。
【0015】このあと、ワイヤー接合装置(3) によって
前記前端と後端とが突合せ状態に位置決めされて、この
状態で後端と前記前端とが夫々クランプされて突合せ接
合される。これにより、使用中のワイヤー(A) の残量が
所定の長さ(L) 以下になると、予備のワイヤー(A) が使
用中のワイヤーに連続するように接続されたものとな
り、ワイヤーカット放電加工機がこの接続後には加工運
転を連続させられる。なお、前記ワイヤー(A) の接合部
は突合せ接合となるから、この接合部の前後におけるワ
イヤー(A) の軸線がほぼ一致する。また、ワイヤー(A)
の接合部にバリが生じている場合には、ワイヤー接合装
置(3) を、前記接合動作の後に前記バリを除去する機能
を有する構成とするとよい。
前記前端と後端とが突合せ状態に位置決めされて、この
状態で後端と前記前端とが夫々クランプされて突合せ接
合される。これにより、使用中のワイヤー(A) の残量が
所定の長さ(L) 以下になると、予備のワイヤー(A) が使
用中のワイヤーに連続するように接続されたものとな
り、ワイヤーカット放電加工機がこの接続後には加工運
転を連続させられる。なお、前記ワイヤー(A) の接合部
は突合せ接合となるから、この接合部の前後におけるワ
イヤー(A) の軸線がほぼ一致する。また、ワイヤー(A)
の接合部にバリが生じている場合には、ワイヤー接合装
置(3) を、前記接合動作の後に前記バリを除去する機能
を有する構成とするとよい。
【0016】*6項 5項において『使用中のワイヤー(A) の残量を検知し前
記残量が前記所定の長さ(L) になったときに前記放電加
工機の加工動作を停止させるため所定の信号出力を出す
残量検知手段を設けたことを特徴とする』ものでは、残
量検知手段からの前記所定の信号出力に応答して、放電
加工機は加工動作を停止でき、ワイヤー接合装置による
接合動作中にワイヤーが停止したままでワークの被加工
部が放電加工される等の不都合を防止できる。
記残量が前記所定の長さ(L) になったときに前記放電加
工機の加工動作を停止させるため所定の信号出力を出す
残量検知手段を設けたことを特徴とする』ものでは、残
量検知手段からの前記所定の信号出力に応答して、放電
加工機は加工動作を停止でき、ワイヤー接合装置による
接合動作中にワイヤーが停止したままでワークの被加工
部が放電加工される等の不都合を防止できる。
【0017】*7項 6項において、『前記放電加工機は運転指令信号が入力
されるとワイヤー(A)の供給動作と放電動作とが実行さ
れる構成であり、前記残量検知手段からの前記信号出力
に応答して前記切替装置(5) 及び前記ワイヤー接合装置
(3) の動作を制御する制御装置(C) を設け、この制御装
置(C) は、前記放電加工機の加工運転を停止した後、前
記検知信号入力に応答して前記切替装置(5) による前記
後端と前記前端とを直列状に位置決めさせる直列セット
動作を実行させ、この直列セット動作完了に応答して、
前記後端と前記先端とを突合せ状態にした後に前記クラ
ンプ動作を行わせると共に、このクランプ状態で前記ワ
イヤー接合装置(3)によって突合せ接合する接合動作を
実行させるように各部を制御し、前記接合動作終了後に
前記放電加工機に運転指令信号を出力する制御装置であ
る、』ものでは、残量検知手段がワイヤー(A) の残量が
所定の長さ(L) になった時の前記信号出力に応答して、
制御装置(C) の出力により放電加工が停止されて上記し
た一連のワイヤー接合動作が実行され、接合動作終了後
に運転指令信号が出力されて、ワイヤーカット式の放電
加工が実行される構成である。従って、前記6項の場合
の作用・効果が一層確実なものとなる。
されるとワイヤー(A)の供給動作と放電動作とが実行さ
れる構成であり、前記残量検知手段からの前記信号出力
に応答して前記切替装置(5) 及び前記ワイヤー接合装置
(3) の動作を制御する制御装置(C) を設け、この制御装
置(C) は、前記放電加工機の加工運転を停止した後、前
記検知信号入力に応答して前記切替装置(5) による前記
後端と前記前端とを直列状に位置決めさせる直列セット
動作を実行させ、この直列セット動作完了に応答して、
前記後端と前記先端とを突合せ状態にした後に前記クラ
ンプ動作を行わせると共に、このクランプ状態で前記ワ
イヤー接合装置(3)によって突合せ接合する接合動作を
実行させるように各部を制御し、前記接合動作終了後に
前記放電加工機に運転指令信号を出力する制御装置であ
る、』ものでは、残量検知手段がワイヤー(A) の残量が
所定の長さ(L) になった時の前記信号出力に応答して、
制御装置(C) の出力により放電加工が停止されて上記し
た一連のワイヤー接合動作が実行され、接合動作終了後
に運転指令信号が出力されて、ワイヤーカット式の放電
加工が実行される構成である。従って、前記6項の場合
の作用・効果が一層確実なものとなる。
【0018】*8項 7項において、『ワイヤー供給経路に於ける前記ストッ
ク部(2) の下手側で、前記ワイヤー接合装置(3) の上手
側の所定の切断位置にてワイヤー(A) を切断するカッタ
ー(50)を設け、前記制御装置(C) は、前記放電加工機の
加工運転停止後に先ず前記カッター(50)の切断動作を実
行させ、その後に、前記切替装置(5) による前記直列セ
ット動作からそれに続く上記各動作を実行させる構成で
ある』ものでは、先行する使用中のワイヤー(A) の残量
が所定長さ(L) になった時点でカッター(50)によって切
断するから、ワイヤー接合装置(3) の突合せ接合のため
の位置決め位置と前記ワイヤー(A) の切断位置(使用中
の先行するワイヤーの後端に相当する位置)との距離が
一定になるから、後続のワイヤーの前端をつき合わせ接
合する際の前記後端の位置決めが容易である。
ク部(2) の下手側で、前記ワイヤー接合装置(3) の上手
側の所定の切断位置にてワイヤー(A) を切断するカッタ
ー(50)を設け、前記制御装置(C) は、前記放電加工機の
加工運転停止後に先ず前記カッター(50)の切断動作を実
行させ、その後に、前記切替装置(5) による前記直列セ
ット動作からそれに続く上記各動作を実行させる構成で
ある』ものでは、先行する使用中のワイヤー(A) の残量
が所定長さ(L) になった時点でカッター(50)によって切
断するから、ワイヤー接合装置(3) の突合せ接合のため
の位置決め位置と前記ワイヤー(A) の切断位置(使用中
の先行するワイヤーの後端に相当する位置)との距離が
一定になるから、後続のワイヤーの前端をつき合わせ接
合する際の前記後端の位置決めが容易である。
【0019】*9項 7項に於いて、『ワイヤー供給経路に於ける前記ストッ
ク部(2) の下手側で、前記ワイヤー接合装置(3) の上手
側の所定の切断位置にてワイヤー(A) を切断するカッタ
ー(50)を設け、前記切替装置(5) は、前記各リールから
引き出されたワイヤー(A) をクランプ状態で且逆転阻止
状態で下手側のワイヤー接合装置(3) に案内給送する為
の一対のロール装置を具備し、これら一対のロール装置
は保持台(52)により前記ワイヤー接合装置(3) へのワイ
ヤー(A) の供給口(31)に対向した位置とこれから外れた
位置とに保持されると共に、前記外れた位置にあるロー
ル装置が前記供給口(31)と対向する位置までの範囲で移
動できるように前記保持台(52)がスライド自在に支持さ
れ、前記保持台(52)を前記範囲でスライドさせるスライ
ド駆動手段を設け、前記予備のワイヤー(A) を案内給送
する為の前記ロール装置を駆動する駆動源を設け、前記
制御装置(C) は、前記カッター(50)によるワイヤー(A)
の切断動作が実行された後、前記スライド駆動手段を作
動させて予備のワイヤー(A) を案内給送するためのロー
ル装置を前記供給口(31)に対して前記外れた位置から前
記対向する位置に移動させる前記直列セット動作を実行
させ、その後、前記駆動源を駆動させることにより予備
のワイヤー(A) を所定長さ給送させて、ワイヤー接合装
置(3)内にて前記使用中のワイヤー(A) の前記後端と前
記予備のワイヤーの前記前端とを突合せ状態にし、その
後に前記突合せ接合とこれに続く上記各動作を実行させ
る構成とした』ものでは、一対のリールから引き出され
た一方のワイヤーの残量が少なくなると、前記放電加工
機を運転停止状態とした後、カッター(50)により、使用
中のワイヤー(A) が切断された後、その後端が所定の位
置に位置決めされる。また、スライド駆動手段の動作に
よりロール装置により保持されている予備のワイヤー
(A) の前端が前記後端との関係で前記直列状態に位置決
めされた後、前記ロール装置の動作により前記突合せ状
態にセットされ、次いで、前記後端と前端との突合せ接
合動作、及び、これに続くその他の一連の動作が確実に
実行されることとなる。
ク部(2) の下手側で、前記ワイヤー接合装置(3) の上手
側の所定の切断位置にてワイヤー(A) を切断するカッタ
ー(50)を設け、前記切替装置(5) は、前記各リールから
引き出されたワイヤー(A) をクランプ状態で且逆転阻止
状態で下手側のワイヤー接合装置(3) に案内給送する為
の一対のロール装置を具備し、これら一対のロール装置
は保持台(52)により前記ワイヤー接合装置(3) へのワイ
ヤー(A) の供給口(31)に対向した位置とこれから外れた
位置とに保持されると共に、前記外れた位置にあるロー
ル装置が前記供給口(31)と対向する位置までの範囲で移
動できるように前記保持台(52)がスライド自在に支持さ
れ、前記保持台(52)を前記範囲でスライドさせるスライ
ド駆動手段を設け、前記予備のワイヤー(A) を案内給送
する為の前記ロール装置を駆動する駆動源を設け、前記
制御装置(C) は、前記カッター(50)によるワイヤー(A)
の切断動作が実行された後、前記スライド駆動手段を作
動させて予備のワイヤー(A) を案内給送するためのロー
ル装置を前記供給口(31)に対して前記外れた位置から前
記対向する位置に移動させる前記直列セット動作を実行
させ、その後、前記駆動源を駆動させることにより予備
のワイヤー(A) を所定長さ給送させて、ワイヤー接合装
置(3)内にて前記使用中のワイヤー(A) の前記後端と前
記予備のワイヤーの前記前端とを突合せ状態にし、その
後に前記突合せ接合とこれに続く上記各動作を実行させ
る構成とした』ものでは、一対のリールから引き出され
た一方のワイヤーの残量が少なくなると、前記放電加工
機を運転停止状態とした後、カッター(50)により、使用
中のワイヤー(A) が切断された後、その後端が所定の位
置に位置決めされる。また、スライド駆動手段の動作に
よりロール装置により保持されている予備のワイヤー
(A) の前端が前記後端との関係で前記直列状態に位置決
めされた後、前記ロール装置の動作により前記突合せ状
態にセットされ、次いで、前記後端と前端との突合せ接
合動作、及び、これに続くその他の一連の動作が確実に
実行されることとなる。
【0020】*10項 7項において、『前記切替装置(5) は、前記各リールか
ら引き出されたワイヤー(A) をクランプ状態で且逆転阻
止状態で下手側のワイヤー接合装置(3) に案内給送する
為の一対のロール装置と、前記ワイヤー接合装置(3) を
前記一対のロール装置の並設方向に沿ってスライド自在
に支持すると共に駆動装置によって前記並設方向にスラ
イドさせるスライド装置とを具備し、これら一対のロー
ル装置は前記ワイヤー接合装置(3) へのワイヤー(A) の
供給口(31)に対向した位置とこれから外れた位置とに各
別に配置され、前記予備のワイヤー(A) を案内給送する
為に前記ロール装置を駆動する駆動源を設け、前記制御
装置(C) は、前記カッター(50)によるワイヤー(A) の切
断動作が実行された後、前記駆動装置を作動させてワイ
ヤー供給装置(3) の前記供給口(31)が予備のワイヤー
(A) を案内給送するためのロール装置に対向する位置に
移動させる前記直列セット動作を実行させ、その後、前
記駆動源を作動させることにより、ワイヤー接合装置
(3) 内にて前記使用中のワイヤー(A) の前記後端と前記
予備のワイヤーの前記前端とを突合せ状態にし、その後
に前記突合せ接合とこれに続く上記各動作を実行させる
構成とした』ものの場合、前記ロール装置を固定できる
から、切替装置(5) によるワイヤーの切替動作中にリー
ル(R1)(R2)からのワイヤー供給経路が、屈曲する不都合
がない。
ら引き出されたワイヤー(A) をクランプ状態で且逆転阻
止状態で下手側のワイヤー接合装置(3) に案内給送する
為の一対のロール装置と、前記ワイヤー接合装置(3) を
前記一対のロール装置の並設方向に沿ってスライド自在
に支持すると共に駆動装置によって前記並設方向にスラ
イドさせるスライド装置とを具備し、これら一対のロー
ル装置は前記ワイヤー接合装置(3) へのワイヤー(A) の
供給口(31)に対向した位置とこれから外れた位置とに各
別に配置され、前記予備のワイヤー(A) を案内給送する
為に前記ロール装置を駆動する駆動源を設け、前記制御
装置(C) は、前記カッター(50)によるワイヤー(A) の切
断動作が実行された後、前記駆動装置を作動させてワイ
ヤー供給装置(3) の前記供給口(31)が予備のワイヤー
(A) を案内給送するためのロール装置に対向する位置に
移動させる前記直列セット動作を実行させ、その後、前
記駆動源を作動させることにより、ワイヤー接合装置
(3) 内にて前記使用中のワイヤー(A) の前記後端と前記
予備のワイヤーの前記前端とを突合せ状態にし、その後
に前記突合せ接合とこれに続く上記各動作を実行させる
構成とした』ものの場合、前記ロール装置を固定できる
から、切替装置(5) によるワイヤーの切替動作中にリー
ル(R1)(R2)からのワイヤー供給経路が、屈曲する不都合
がない。
【0021】*11項 放電加工用のワイヤー(A) をワーク(W) の被加工部に沿
って走行させつつこのワイヤー(A) から前記被加工部に
放電させて前記被加工部を削除させることにより加工す
るワイヤーカット式の放電加工機において、『請求項1
から10いずれかのワイヤー供給装置を具備した』もの
では、請求項1から10のそれぞれのワイヤー供給装置
による作用効果を発揮する放電加工機全体を得ることが
できる。 *12項 放電加工用のワイヤー(A) をワーク(W) の被加工部に沿
って走行させつつこのワイヤー(A) から前記被加工部に
放電させて前記被加工部を削除させることにより加工す
るワイヤーカット式の放電加工機において、『請求項7
から10いずれかのワイヤー供給装置を具備し、請求項
7から10のいずれかのワイヤー供給装置の制御装置
(C) からの運転指令信号が入力された後は、放電加工機
の放電動作を停止させてワイヤー(A) の供給動作のみを
実行させ、ワイヤーの前記後端と前端との接合部が前記
ワーク(W) を通過した所定の位置まで到達したことに対
応する信号出力に応答して放電動作を再開させる放電制
御装置(C1)を設けたことを特徴とする』ものでは、使用
中のワイヤー(A) の後端と予備のワイヤー(A) の前端と
の接合部が放電停止状態で被加工部に送られ、前記接合
部が被加工部を通過した後で、放電加工が再開されるこ
ととなるから、前記接合からの放電によって放電加工が
行われる被加工部の精度が低下する不都合が防止でき
る。
って走行させつつこのワイヤー(A) から前記被加工部に
放電させて前記被加工部を削除させることにより加工す
るワイヤーカット式の放電加工機において、『請求項1
から10いずれかのワイヤー供給装置を具備した』もの
では、請求項1から10のそれぞれのワイヤー供給装置
による作用効果を発揮する放電加工機全体を得ることが
できる。 *12項 放電加工用のワイヤー(A) をワーク(W) の被加工部に沿
って走行させつつこのワイヤー(A) から前記被加工部に
放電させて前記被加工部を削除させることにより加工す
るワイヤーカット式の放電加工機において、『請求項7
から10いずれかのワイヤー供給装置を具備し、請求項
7から10のいずれかのワイヤー供給装置の制御装置
(C) からの運転指令信号が入力された後は、放電加工機
の放電動作を停止させてワイヤー(A) の供給動作のみを
実行させ、ワイヤーの前記後端と前端との接合部が前記
ワーク(W) を通過した所定の位置まで到達したことに対
応する信号出力に応答して放電動作を再開させる放電制
御装置(C1)を設けたことを特徴とする』ものでは、使用
中のワイヤー(A) の後端と予備のワイヤー(A) の前端と
の接合部が放電停止状態で被加工部に送られ、前記接合
部が被加工部を通過した後で、放電加工が再開されるこ
ととなるから、前記接合からの放電によって放電加工が
行われる被加工部の精度が低下する不都合が防止でき
る。
【0022】*13項 放電加工用のワイヤー(A) をワーク(W) の被加工部に沿
って走行させつつこのワイヤー(A) から前記被加工部に
放電させて前記被加工部を削除させることにより加工す
るワイヤーカット式の放電加工機において、『請求項1
のワイヤー供給装置と、請求項1のワイヤー供給装置の
切替装置(5) で切り替えられる予備側の供給経路に沿っ
て予備のワイヤー(A) を送り出す送り出し機構とその送
り出された予備のワイヤー(A) を引き込む引き込み機構
とを有する自動装填装置とを具備する』ものでは、たと
え使用中のワイヤーと予備のワイヤーとが接続されず、
張力が使用中のワイヤーから予備のワイヤーに伝達され
なくても、予備のワイヤーを自動装填でき、装填後に放
電加工を再開して継続することができる。
って走行させつつこのワイヤー(A) から前記被加工部に
放電させて前記被加工部を削除させることにより加工す
るワイヤーカット式の放電加工機において、『請求項1
のワイヤー供給装置と、請求項1のワイヤー供給装置の
切替装置(5) で切り替えられる予備側の供給経路に沿っ
て予備のワイヤー(A) を送り出す送り出し機構とその送
り出された予備のワイヤー(A) を引き込む引き込み機構
とを有する自動装填装置とを具備する』ものでは、たと
え使用中のワイヤーと予備のワイヤーとが接続されず、
張力が使用中のワイヤーから予備のワイヤーに伝達され
なくても、予備のワイヤーを自動装填でき、装填後に放
電加工を再開して継続することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】上記発明の実施の形態図1〜図5
に基づいて詳述する。この例の装置では、ワーク(W) の
被加工部(W1)に沿ってワイヤー(A) を走行させながらワ
ーク(W) と前記被加工部(W1)との放電によって放電加工
を行うための公知のワイヤーカット式の放電加工機の加
工機本体(1) に、ワイヤー(A) をコイル状に巻き付けた
一対のリール(R1)(R2)とを自転自在に支持したストック
部(2)と、使用中のワイヤー(A) と未使用のワイヤー(A)
とを接続するワイヤー接合装置(3) とを付加したもの
であり、後者の2つの装置は加工機本体(1) の背面に連
設される付加ボックス(B) に内蔵されている。
に基づいて詳述する。この例の装置では、ワーク(W) の
被加工部(W1)に沿ってワイヤー(A) を走行させながらワ
ーク(W) と前記被加工部(W1)との放電によって放電加工
を行うための公知のワイヤーカット式の放電加工機の加
工機本体(1) に、ワイヤー(A) をコイル状に巻き付けた
一対のリール(R1)(R2)とを自転自在に支持したストック
部(2)と、使用中のワイヤー(A) と未使用のワイヤー(A)
とを接続するワイヤー接合装置(3) とを付加したもの
であり、後者の2つの装置は加工機本体(1) の背面に連
設される付加ボックス(B) に内蔵されている。
【0024】以下、各部の詳細について説明する。 [加工機本体(1) について]この例の放電加工機は、従
来から周知のワイヤーカット式の放電加工機であり、ワ
ーク(W) に対してワイヤー(A) が貫通状態で走行し、こ
の走行状態の前記ワイヤー(A) からワーク(W) の被加工
部(W1)に放電させることで放電加工を実行するものであ
る。この構成に加えて、この例では、図1に示すよう
に、加工機本体(1) 内には、ワイヤー(A) の供給経路で
ワーク(W) の下流側に接合部検知具(4)が設けられてい
る。この接合部検知具(4) は、図2に示すように、発光
部(41)からの光をワイヤー(A) に照射してこれの反射光
を受光部(42)で受ける構成である。通常、ワイヤー(A)
は、直径が一様なしかも表面が平滑に仕上げられた線材
であり、このような部分が通過するときには、発光部(4
1)からの光の反射角度が安定していることから、受光部
(42)は常時受光状態にあるが、この接合部検知具(4) を
ワイヤー(A) の接合部(A0)が通過すると、この接合部の
表面が乱れているから、図2の破線で示すように、受光
部(42)が受光作動しないことととなり、この時の出力に
より接合部(A0)の通過を検知するものである。
来から周知のワイヤーカット式の放電加工機であり、ワ
ーク(W) に対してワイヤー(A) が貫通状態で走行し、こ
の走行状態の前記ワイヤー(A) からワーク(W) の被加工
部(W1)に放電させることで放電加工を実行するものであ
る。この構成に加えて、この例では、図1に示すよう
に、加工機本体(1) 内には、ワイヤー(A) の供給経路で
ワーク(W) の下流側に接合部検知具(4)が設けられてい
る。この接合部検知具(4) は、図2に示すように、発光
部(41)からの光をワイヤー(A) に照射してこれの反射光
を受光部(42)で受ける構成である。通常、ワイヤー(A)
は、直径が一様なしかも表面が平滑に仕上げられた線材
であり、このような部分が通過するときには、発光部(4
1)からの光の反射角度が安定していることから、受光部
(42)は常時受光状態にあるが、この接合部検知具(4) を
ワイヤー(A) の接合部(A0)が通過すると、この接合部の
表面が乱れているから、図2の破線で示すように、受光
部(42)が受光作動しないことととなり、この時の出力に
より接合部(A0)の通過を検知するものである。
【0025】なお、後述の、ワイヤー接合装置(3) によ
る突合せ接合完了後に、それまで放電を停止して加工機
本体(1) によるワイヤー供給動作のみが開始される。そ
して、前記接合部検知具(4) からの信号入力に応答し
て、放電動作を再開し、放電加工が再開されることとな
る。このために、前記ワイヤー供給動作のみを開始した
後、前記信号入力に応答して放電動作を制御する装置
が、放電制御装置(C1)であり、加工機本体(1) に内蔵さ
れている。 [ストック部(2) について]上記加工機本体(1) に付設
される付加ボックス(B) の下部には、図1、図3に示す
ように、ストック部(2) が設けられている。このストッ
ク部(2) は、一対のリール(R1)(R2)を一対の支持ロール
(22)により自転自在に支持する支持部と、その上方に設
けた供給ワイヤーを切り替える切替装置(5) が設けられ
ている。 前記支持部には、リール(R1)(R2)の夫々に対
応して、ワイヤー(A) を巻き付けたリール胴部に接触す
るレバー式のアクチェータ(21)が揺動自在に設けられ、
固定部との間に介装したバネ(23)によって前記リール胴
部に圧接されるように付勢されている。
る突合せ接合完了後に、それまで放電を停止して加工機
本体(1) によるワイヤー供給動作のみが開始される。そ
して、前記接合部検知具(4) からの信号入力に応答し
て、放電動作を再開し、放電加工が再開されることとな
る。このために、前記ワイヤー供給動作のみを開始した
後、前記信号入力に応答して放電動作を制御する装置
が、放電制御装置(C1)であり、加工機本体(1) に内蔵さ
れている。 [ストック部(2) について]上記加工機本体(1) に付設
される付加ボックス(B) の下部には、図1、図3に示す
ように、ストック部(2) が設けられている。このストッ
ク部(2) は、一対のリール(R1)(R2)を一対の支持ロール
(22)により自転自在に支持する支持部と、その上方に設
けた供給ワイヤーを切り替える切替装置(5) が設けられ
ている。 前記支持部には、リール(R1)(R2)の夫々に対
応して、ワイヤー(A) を巻き付けたリール胴部に接触す
るレバー式のアクチェータ(21)が揺動自在に設けられ、
固定部との間に介装したバネ(23)によって前記リール胴
部に圧接されるように付勢されている。
【0026】このアクチェータ(21)の揺動域の先端部と
対向する位置で、リール(R1)又はリール(R2)に巻き付け
たワイヤー(A) の残量が所定の長さ(L) になったときの
アクチェータ(21)の位置(交換位置)と対向する位置に
発光−受光式の検知センサ(200) が設けられている。検
知センサ(200) からの照射光が前記交換位置にあるアク
チェータ(21)の先端の端面に照射されると、反射光が自
身の受光部に入射されて、検知センサ(200) がオンとな
る。従って、この検知センサ(200) のオンによってワイ
ヤー(A) の残量が所定の長さ(L) になったことが検知で
きることとなる。
対向する位置で、リール(R1)又はリール(R2)に巻き付け
たワイヤー(A) の残量が所定の長さ(L) になったときの
アクチェータ(21)の位置(交換位置)と対向する位置に
発光−受光式の検知センサ(200) が設けられている。検
知センサ(200) からの照射光が前記交換位置にあるアク
チェータ(21)の先端の端面に照射されると、反射光が自
身の受光部に入射されて、検知センサ(200) がオンとな
る。従って、この検知センサ(200) のオンによってワイ
ヤー(A) の残量が所定の長さ(L) になったことが検知で
きることとなる。
【0027】切替装置(5) は、リール(R1)から引き出さ
れたワイヤー(A) を送り駆動するためのロール装置(53)
と、リール(R2)から引き出されたワイヤー(A) を送り駆
動するためのロール装置(54)と、これらのロール装置を
ブラケットにより回転自在に保持する保持台(52)と、こ
の保持台をすすみ対偶状態に保持するスライド台(55)
と、この保持台(52)を往復駆動するためのエアーシリン
ダ(51)と、前記ロール装置(53)(54)を回転駆動するモー
タ(M1)と、前記モータ(M1)の出力軸とロール装置(53)及
びロール装置(54)夫々との間に介装されたワンウエイク
ラッチ(56)とから構成される。前記ロール装置(53)(54)
の上方で後述のワイヤー接合装置(3) への供給口(31)の
下方には、カッター(50)が設けられている。
れたワイヤー(A) を送り駆動するためのロール装置(53)
と、リール(R2)から引き出されたワイヤー(A) を送り駆
動するためのロール装置(54)と、これらのロール装置を
ブラケットにより回転自在に保持する保持台(52)と、こ
の保持台をすすみ対偶状態に保持するスライド台(55)
と、この保持台(52)を往復駆動するためのエアーシリン
ダ(51)と、前記ロール装置(53)(54)を回転駆動するモー
タ(M1)と、前記モータ(M1)の出力軸とロール装置(53)及
びロール装置(54)夫々との間に介装されたワンウエイク
ラッチ(56)とから構成される。前記ロール装置(53)(54)
の上方で後述のワイヤー接合装置(3) への供給口(31)の
下方には、カッター(50)が設けられている。
【0028】前記ロール装置(53)とロール装置(54)の間
隔はリール(R1)(R2)の間隔よりも短く(この例では、約
1/3に)設定されており、この切替装置(5) リール(R
1)(R 2)との中間で各リールの上方に仲介車(57)が配置さ
れている。
隔はリール(R1)(R2)の間隔よりも短く(この例では、約
1/3に)設定されており、この切替装置(5) リール(R
1)(R 2)との中間で各リールの上方に仲介車(57)が配置さ
れている。
【0029】このものでは、リール(R1)のワイヤー(A)
が供給口(31)を介してワイヤー接合装置(3) から加工機
本体(1) に供給され、リール交換指令信号(検知センサ
(200) がオンになって加工機本体(1) が停止したことと
対応する信号入力)に応答してエアーシリンダ(51)が作
動してロール装置(54)が供給口(31)の下方に位置するよ
うに移動されて、その後のワイヤー接合動作の後、リー
ル(R2)側のワイヤー(A) が加工機本体(1) に供給され
る。
が供給口(31)を介してワイヤー接合装置(3) から加工機
本体(1) に供給され、リール交換指令信号(検知センサ
(200) がオンになって加工機本体(1) が停止したことと
対応する信号入力)に応答してエアーシリンダ(51)が作
動してロール装置(54)が供給口(31)の下方に位置するよ
うに移動されて、その後のワイヤー接合動作の後、リー
ル(R2)側のワイヤー(A) が加工機本体(1) に供給され
る。
【0030】なお、このリール交換動作の詳細は後述す
る。 [ワイヤー接合装置(3) について]この例のワイヤー接
合装置(3) は、図4に示すように、突合せ溶接の為の突
合せ溶接機構(30)とバリ取り機構(35)と、第3フィード
ローラ(36)と、これを駆動するモータ(M4)とからなる。
このモータ(M4)の駆動軸と前記第3フィードローラ(36)
との間にもワンウエイクラッチ(361) が介装されてい
る。
る。 [ワイヤー接合装置(3) について]この例のワイヤー接
合装置(3) は、図4に示すように、突合せ溶接の為の突
合せ溶接機構(30)とバリ取り機構(35)と、第3フィード
ローラ(36)と、これを駆動するモータ(M4)とからなる。
このモータ(M4)の駆動軸と前記第3フィードローラ(36)
との間にもワンウエイクラッチ(361) が介装されてい
る。
【0031】この例の突合せ溶接には、突合せ状態で溶
接電流を流して加圧することにより溶接する、所謂、フ
ラッシュ溶接を採用している。そして、突合せ溶接機構
(30)は、溶接電流供給装置(図示せず)と、モータ(M2)
によって対称的に正逆駆動される一対のクランプ(32)
と、これらの駆動機構とからなり、前記駆動機構は、前
記モータ(M2)の出力軸(33)が前記クランプ(32)の一方の
爪主体(321) にネジ対偶する構成である。また、前記ク
ランプ(32)は、前記爪主体(321) に取付けたエアーシリ
ンダ(323) の出力軸が他方の爪(322) に連結された構成
である。これにより、エアーシリンダ(323) の動作に応
じて出力軸が進退し、爪主体(321) に対して他方の爪(3
22) が開閉する。爪(322) が閉じると、ワイヤー(A) が
クランプされることから、このクランプ状態でモータ(M
2)が一定角度回動すると、出力軸(33)は各爪主体(321)
に対して逆にネジ対偶しているから、前記回転によって
一対のクランプ(32)が対向接近し又は離反する。
接電流を流して加圧することにより溶接する、所謂、フ
ラッシュ溶接を採用している。そして、突合せ溶接機構
(30)は、溶接電流供給装置(図示せず)と、モータ(M2)
によって対称的に正逆駆動される一対のクランプ(32)
と、これらの駆動機構とからなり、前記駆動機構は、前
記モータ(M2)の出力軸(33)が前記クランプ(32)の一方の
爪主体(321) にネジ対偶する構成である。また、前記ク
ランプ(32)は、前記爪主体(321) に取付けたエアーシリ
ンダ(323) の出力軸が他方の爪(322) に連結された構成
である。これにより、エアーシリンダ(323) の動作に応
じて出力軸が進退し、爪主体(321) に対して他方の爪(3
22) が開閉する。爪(322) が閉じると、ワイヤー(A) が
クランプされることから、このクランプ状態でモータ(M
2)が一定角度回動すると、出力軸(33)は各爪主体(321)
に対して逆にネジ対偶しているから、前記回転によって
一対のクランプ(32)が対向接近し又は離反する。
【0032】従って、先行するワイヤー(A) の後端と接
続される未使用のリールのワイヤー(A) の前端とが突合
せ状態にセットされた状態で、所定の溶接電流を流して
モータ(M2)を所定角度回転さえると、前記前端と後端と
の接触部が溶融してその後に加圧されるから突合せ溶接
される。この例では、前記突合せ溶接の際に、前記ワイ
ヤー(A) の座屈を防止する為に、後述の筒状の工具(37)
と前記クランプ(32)との間に座屈防止筒(372) を介在さ
せている。
続される未使用のリールのワイヤー(A) の前端とが突合
せ状態にセットされた状態で、所定の溶接電流を流して
モータ(M2)を所定角度回転さえると、前記前端と後端と
の接触部が溶融してその後に加圧されるから突合せ溶接
される。この例では、前記突合せ溶接の際に、前記ワイ
ヤー(A) の座屈を防止する為に、後述の筒状の工具(37)
と前記クランプ(32)との間に座屈防止筒(372) を介在さ
せている。
【0033】上記フラッシュ溶接のための突合せ溶接機
構(30)とは別にバリ取り機構(35)が装備されている。こ
のバリ取り機構(35)は、先行するワイヤー(A) に外嵌す
る筒状の工具(37)と、後続のワイヤー(A) に外嵌する筒
状の工具(37)、これら工具の保持腕(38)に螺合する出力
軸(39)を具備するモータ(M3)とからなる。さらに、工具
(37)の先端部には、図8に示すように、中央の環状刃部
(371) の外周に当たり面(370) を具備する構成としてあ
る。
構(30)とは別にバリ取り機構(35)が装備されている。こ
のバリ取り機構(35)は、先行するワイヤー(A) に外嵌す
る筒状の工具(37)と、後続のワイヤー(A) に外嵌する筒
状の工具(37)、これら工具の保持腕(38)に螺合する出力
軸(39)を具備するモータ(M3)とからなる。さらに、工具
(37)の先端部には、図8に示すように、中央の環状刃部
(371) の外周に当たり面(370) を具備する構成としてあ
る。
【0034】そして、一対の工具(37)相互が対向するよ
うに保持腕(38)によって保持されている。これら工具(3
7)を挿通させたワイヤー(A) の前記後端と前記前端とが
突合せ溶接される際には、その接合部(A0)が前記一対の
工具(37)間に位置することとなり、この状態で、モータ
(M3)を駆動させて一対の前記工具(37)相互を対向進出さ
せると、前記環状刃部(371) によって接合部(A0)に生じ
たバリが切除されることとなる。この例では、対向する
一対の前記環状刃部(371) によって切除するが、これを
一方の環状刃のみによって切除する方法としてもよい。
うに保持腕(38)によって保持されている。これら工具(3
7)を挿通させたワイヤー(A) の前記後端と前記前端とが
突合せ溶接される際には、その接合部(A0)が前記一対の
工具(37)間に位置することとなり、この状態で、モータ
(M3)を駆動させて一対の前記工具(37)相互を対向進出さ
せると、前記環状刃部(371) によって接合部(A0)に生じ
たバリが切除されることとなる。この例では、対向する
一対の前記環状刃部(371) によって切除するが、これを
一方の環状刃のみによって切除する方法としてもよい。
【0035】上記した例では、前記環状刃部(371) と前
記当たり面(370) とを同時に当接させた状態にてバリ取
りが実行されることとなるから前記環状刃部(371) が損
傷しにくい。
記当たり面(370) とを同時に当接させた状態にてバリ取
りが実行されることとなるから前記環状刃部(371) が損
傷しにくい。
【0036】なお、このワイヤー接合装置(3) にはモー
タ(M4)によって駆動される第3フィードローラ(36)が内
蔵されている。リール(R1)のワイヤー(A) の残量が所定
の長さ(L) になった時にエアーシリンダ(51)を作動させ
てワイヤー(A) をカットし、その後にモータ(M4)を駆動
させて先行するワイヤー(A) の後端を、前記一対の工具
(37)(37)間の所定の位置に移動させるためである。この
例では、カッター(50)が作動したあと、前記モータ(M4)
を所定角度回転させて停止させることにより、前記後端
の移動距離を定めて、接合部(A0)が所定の位置にセット
される構成である。
タ(M4)によって駆動される第3フィードローラ(36)が内
蔵されている。リール(R1)のワイヤー(A) の残量が所定
の長さ(L) になった時にエアーシリンダ(51)を作動させ
てワイヤー(A) をカットし、その後にモータ(M4)を駆動
させて先行するワイヤー(A) の後端を、前記一対の工具
(37)(37)間の所定の位置に移動させるためである。この
例では、カッター(50)が作動したあと、前記モータ(M4)
を所定角度回転させて停止させることにより、前記後端
の移動距離を定めて、接合部(A0)が所定の位置にセット
される構成である。
【0037】なお、この例では、ワイヤー(A) はワイヤ
ー接合装置(3) の出口から段差ロール機構(25)を介して
直接加工機本体(1) 内に導入されているが、加工機本体
(1)への供給口(31)と前記ワイヤー接合装置(3) のワイ
ヤー出口との間には、第3フィードローラ(36)の駆動に
より、前記後端の位置合わせが実行された場合等に生じ
る余剰のワイヤー(A) を吸収する為に付加されることは
言うまでもないが、この例では、その機構を省略してい
る。
ー接合装置(3) の出口から段差ロール機構(25)を介して
直接加工機本体(1) 内に導入されているが、加工機本体
(1)への供給口(31)と前記ワイヤー接合装置(3) のワイ
ヤー出口との間には、第3フィードローラ(36)の駆動に
より、前記後端の位置合わせが実行された場合等に生じ
る余剰のワイヤー(A) を吸収する為に付加されることは
言うまでもないが、この例では、その機構を省略してい
る。
【0038】上記したワイヤー接合装置(3) 及び切替装
置(5) の動作は、リール(R1)のワイヤー(A) が所定の長
さ(L) になった時に実行さるが、これらの動作を実行す
るため、マイクロコンピュータを用いた制御装置(C) が
内蔵されている。放電加工機(1) 内のワイヤー(A) の供
給動作及び放電動作を制御する放電制御装置(C1)も同様
である。 [各部の動作について]各部の動作を図6に示すフロー
チャートに基づいて説明する。通常は、リール(R1)のワ
イヤー(A) がワイヤー接合装置(3) を介して加工機本体
(1) に供給されて、第1モータ(11)、第2モータ(12)が
「オン」となると共に放電装置(図示せず)が「オン」
となり放電加工が進行する。
置(5) の動作は、リール(R1)のワイヤー(A) が所定の長
さ(L) になった時に実行さるが、これらの動作を実行す
るため、マイクロコンピュータを用いた制御装置(C) が
内蔵されている。放電加工機(1) 内のワイヤー(A) の供
給動作及び放電動作を制御する放電制御装置(C1)も同様
である。 [各部の動作について]各部の動作を図6に示すフロー
チャートに基づいて説明する。通常は、リール(R1)のワ
イヤー(A) がワイヤー接合装置(3) を介して加工機本体
(1) に供給されて、第1モータ(11)、第2モータ(12)が
「オン」となると共に放電装置(図示せず)が「オン」
となり放電加工が進行する。
【0039】この放電加工の進行に伴ってリール(R1)の
ワイヤー(A) が少なくなるが、この残量に応じてリール
(R1)の胴部に巻きついたワイヤー(A) が少なくなる。こ
のことがステップ(ST-04) によって監視され、この減量
に対応してアクチェータ(21)が移動して前記残量が所定
の長さ(L) に相当する巻き量になると、前記アクチェー
タ(21)の前端の端面が検知センサ(200) と一致して、検
知センサ(200) が「オン」となり、このことがステップ
(ST-04) によって判定される。
ワイヤー(A) が少なくなるが、この残量に応じてリール
(R1)の胴部に巻きついたワイヤー(A) が少なくなる。こ
のことがステップ(ST-04) によって監視され、この減量
に対応してアクチェータ(21)が移動して前記残量が所定
の長さ(L) に相当する巻き量になると、前記アクチェー
タ(21)の前端の端面が検知センサ(200) と一致して、検
知センサ(200) が「オン」となり、このことがステップ
(ST-04) によって判定される。
【0040】その後、加工機本体(1) 内のワイヤー(A)
を供給走行させる為の第1、第2モータ(11)(12)がオフ
となり、放電加工の為の放電装置(図示せず)がオフと
なる(ステップ:ST-05 )。
を供給走行させる為の第1、第2モータ(11)(12)がオフ
となり、放電加工の為の放電装置(図示せず)がオフと
なる(ステップ:ST-05 )。
【0041】このあと、カッター(50)が作動して使用中
のリール(R1)のワイヤーが前記カッター(50)の配置位置
で切断されると共に、リール(R2)から引き出してロール
装置(54)にクランプされているワイヤー(A) の前端部分
の余剰部が同時に切断される。この例では、図示しない
が、共通の直線状の刃によってロール装置(53)及びロー
ル装置(54)によってクランプされている各ワイヤー(A)
(A) を同時に切断するから、リール(R2)のワイヤー(A)
の前端と、使用中のワイヤー(A) の後端とが同じ位置
(高さ位置)にある。
のリール(R1)のワイヤーが前記カッター(50)の配置位置
で切断されると共に、リール(R2)から引き出してロール
装置(54)にクランプされているワイヤー(A) の前端部分
の余剰部が同時に切断される。この例では、図示しない
が、共通の直線状の刃によってロール装置(53)及びロー
ル装置(54)によってクランプされている各ワイヤー(A)
(A) を同時に切断するから、リール(R2)のワイヤー(A)
の前端と、使用中のワイヤー(A) の後端とが同じ位置
(高さ位置)にある。
【0042】この後、切替装置(5) が作動して使用リー
ルの切り替えが行われる(ステップ:ST-07 )。この切
替動作が終了すると、その後、ワイヤー接合装置(3) に
よるワイヤー接合動作が実行される(ステップ:ST-09
)。この切替動作から前記ワイヤー接合動作までの詳
細は、図7に示す動作を実行することとなる。
ルの切り替えが行われる(ステップ:ST-07 )。この切
替動作が終了すると、その後、ワイヤー接合装置(3) に
よるワイヤー接合動作が実行される(ステップ:ST-09
)。この切替動作から前記ワイヤー接合動作までの詳
細は、図7に示す動作を実行することとなる。
【0043】前記切替前の状態では、ロール装置(53)(5
4)を取付けた保持台(52)は最も進出した位置(以下、進
出位置という)にあってロール装置(53)と供給口(31)と
が一致している。カッター(50)が動作したあと、エアー
シリンダ(51)が作動して(ステップST:061)、ロール装
置(54)が供給口(31)側に移動するように保持台(52)を引
っ張る。前記保持台(52)の移動域は予め所定の範囲に設
定されているから、前記エアーシリンダ(51)の動作によ
って保持台(52)がその移動域の一端にまで引っ張られる
と、その最終位置(以下、後退位置という)で停止し、
このときロール装置(54)と供給口(31)とが一致する。こ
れでロール装置(54)が供給位置にセットされたこととな
る(ステップST:062)。
4)を取付けた保持台(52)は最も進出した位置(以下、進
出位置という)にあってロール装置(53)と供給口(31)と
が一致している。カッター(50)が動作したあと、エアー
シリンダ(51)が作動して(ステップST:061)、ロール装
置(54)が供給口(31)側に移動するように保持台(52)を引
っ張る。前記保持台(52)の移動域は予め所定の範囲に設
定されているから、前記エアーシリンダ(51)の動作によ
って保持台(52)がその移動域の一端にまで引っ張られる
と、その最終位置(以下、後退位置という)で停止し、
このときロール装置(54)と供給口(31)とが一致する。こ
れでロール装置(54)が供給位置にセットされたこととな
る(ステップST:062)。
【0044】前記供給位置にセットされたことを検知す
る構成については図示しないが、例えば、前記エアーシ
リンダ(51)の始動後前記距離だけ移動するに要する所定
時間経過後に前記エアーシリンダ(51)をオフにする構成
や、ロール装置(54)の支持台が前記供給位置に達した時
点で「オン」となるスイッチをスライド台(55)に取付け
て、このスイッチの前記「オン」出力によって判定する
ことにしてもよい。このような経時手段からの出力又は
スイッチの出力によって判定する方法が採用可能であ
る。このようにして、ロール装置(54)が供給位置に移動
された後前記エアーシリンダ(51)がオフになって(ステ
ップST:063)、停止する。
る構成については図示しないが、例えば、前記エアーシ
リンダ(51)の始動後前記距離だけ移動するに要する所定
時間経過後に前記エアーシリンダ(51)をオフにする構成
や、ロール装置(54)の支持台が前記供給位置に達した時
点で「オン」となるスイッチをスライド台(55)に取付け
て、このスイッチの前記「オン」出力によって判定する
ことにしてもよい。このような経時手段からの出力又は
スイッチの出力によって判定する方法が採用可能であ
る。このようにして、ロール装置(54)が供給位置に移動
された後前記エアーシリンダ(51)がオフになって(ステ
ップST:063)、停止する。
【0045】次いで、ワイヤー(A) (A) の前記後端と前
端とを突合せ状態にセットする(ステップST-064)。こ
の突合せ状態にするには、この例では、先ず使用中のワ
イヤーワイヤー(A) の後端(前記カッター(50)によって
切断された位置)を、図4の一対の工具(37)の先端相互
の中間位置に引きあげて停止する。この例では、モータ
(M4)をサーボモータにして、これの回転角度に対応する
前記後端の移動寸法が予め設定できることから、このモ
ータ(M4)の動作量を設定することによって前記後端の位
置決めがなされる。
端とを突合せ状態にセットする(ステップST-064)。こ
の突合せ状態にするには、この例では、先ず使用中のワ
イヤーワイヤー(A) の後端(前記カッター(50)によって
切断された位置)を、図4の一対の工具(37)の先端相互
の中間位置に引きあげて停止する。この例では、モータ
(M4)をサーボモータにして、これの回転角度に対応する
前記後端の移動寸法が予め設定できることから、このモ
ータ(M4)の動作量を設定することによって前記後端の位
置決めがなされる。
【0046】次に、予備のワイヤー(A) の前端の位置決
めをする。この位置決めに際しては、モータ(M1)を予め
設定された角度だけ回転駆動させる。これによりモータ
(M1)の駆動終了時点では前記後端と対向した位置に前記
前端が位置決めされる。
めをする。この位置決めに際しては、モータ(M1)を予め
設定された角度だけ回転駆動させる。これによりモータ
(M1)の駆動終了時点では前記後端と対向した位置に前記
前端が位置決めされる。
【0047】なお、前記モータ(M1)とロール装置(54)の
駆動軸との伝動機構に所定の伝動トルクに設定されたク
ラッチを介在させると、前記クラッチが滑る状態までモ
ータ(M1)を駆動させることにより前記後端と前記前端と
が当接した状態で予備のワイヤー(A) の移動が強制的に
停止される。前記モータ(M4)ではワンウエイクラッチを
介して第3フィードローラ(36)に伝動して停止した状態
にあるからである。
駆動軸との伝動機構に所定の伝動トルクに設定されたク
ラッチを介在させると、前記クラッチが滑る状態までモ
ータ(M1)を駆動させることにより前記後端と前記前端と
が当接した状態で予備のワイヤー(A) の移動が強制的に
停止される。前記モータ(M4)ではワンウエイクラッチを
介して第3フィードローラ(36)に伝動して停止した状態
にあるからである。
【0048】以上の突合せ状態での位置決めが完了する
と、突合せ溶接機構(30)が作動して(ステップST-065)
クランプ(32)がワイヤー(A) をクランプしたあと、フラ
ッシュ溶接が実行される。このあと上記したバリ取り機
構(35)の動作(ステップST-066)によって前記突合せ溶
接による接合部に生じたバリが取られ、このあと、第1
モータ(11)、第2モータ(12)が「オン」となり(ステッ
プST-11 )、ワイヤー(A) の供給動作が実行される。
と、突合せ溶接機構(30)が作動して(ステップST-065)
クランプ(32)がワイヤー(A) をクランプしたあと、フラ
ッシュ溶接が実行される。このあと上記したバリ取り機
構(35)の動作(ステップST-066)によって前記突合せ溶
接による接合部に生じたバリが取られ、このあと、第1
モータ(11)、第2モータ(12)が「オン」となり(ステッ
プST-11 )、ワイヤー(A) の供給動作が実行される。
【0049】すると、前記第1、第2モータ(11)(12)の
みが運転状態に維持されて放電装置がオフに維持された
ままとなる。その後前記接合部(A0)が接合部検知具(4)
の配置部を通過することとなるが、このことを接合部検
知具(4) が検知すると(ステップST-12 )、放電装置が
「オン」となり(ステップST-13 )、ワイヤー(A) の走
行と相俟って放電加工が再開される。
みが運転状態に維持されて放電装置がオフに維持された
ままとなる。その後前記接合部(A0)が接合部検知具(4)
の配置部を通過することとなるが、このことを接合部検
知具(4) が検知すると(ステップST-12 )、放電装置が
「オン」となり(ステップST-13 )、ワイヤー(A) の走
行と相俟って放電加工が再開される。
【0050】このようにして、一方のリール(R1)のワイ
ヤー(A) が少なくなると、未使用状態にあるワイヤー
(A) を巻きつけた新たなリール(R2)を使用する状態に自
動的に切り替えられることとなる。その後、停止操作が
されると、放電加工機の運転が停止される(ステップST
-14 )。
ヤー(A) が少なくなると、未使用状態にあるワイヤー
(A) を巻きつけた新たなリール(R2)を使用する状態に自
動的に切り替えられることとなる。その後、停止操作が
されると、放電加工機の運転が停止される(ステップST
-14 )。
【0051】[その他]上記実施の形態では、突合せ接
合としてフラッシュ溶接を採用したが、前記モータ(M2)
を所定回数往復回転させると共にこれに合わせてクラン
プ(32)の開閉動作を合わせることにより、冷間突合せ溶
接する溶接方式としてもよい。この冷間突合せ溶接は、
一対のクランプ(32)を介して突合せ状態に保持されてい
るワイヤー(A) の前記後端と前記前端とが離反力が作用
しない状態で且所定の加圧力で所定回数圧接されること
により、冷間突合せ溶接が実行される。この溶接は、突
合せ部に離反力が作用しない状態で繰り返し所定の加圧
力で前記前端と後端との端面相互が圧接されることによ
り金属組織相互の融合一体化されて冷間突合せ溶接する
もので、公知の溶接方式である。
合としてフラッシュ溶接を採用したが、前記モータ(M2)
を所定回数往復回転させると共にこれに合わせてクラン
プ(32)の開閉動作を合わせることにより、冷間突合せ溶
接する溶接方式としてもよい。この冷間突合せ溶接は、
一対のクランプ(32)を介して突合せ状態に保持されてい
るワイヤー(A) の前記後端と前記前端とが離反力が作用
しない状態で且所定の加圧力で所定回数圧接されること
により、冷間突合せ溶接が実行される。この溶接は、突
合せ部に離反力が作用しない状態で繰り返し所定の加圧
力で前記前端と後端との端面相互が圧接されることによ
り金属組織相互の融合一体化されて冷間突合せ溶接する
もので、公知の溶接方式である。
【0052】場合によっては、接着剤による突合せ接合
であってもよい。また、突合せの際、ワイヤー(A) のク
ランプの方式は上記した方式以外の他の方式でも良く、
さらに、突合せの際の往復駆動機構には、油圧シリンダ
等の直動機構やカム機構やクランク機構を用いた往復駆
動機構を採用できる。上記した冷間突合せ溶接では、突
合せ部に離反力が作用しない条件で突合せ圧力がくり返
し作用する機構とする。さらに、上記筒状の工具(37)
は、上記クランプ(32)の機能を具備する部材であっても
よい。このためには、図8の破線で示すように、前記工
具(37)を複数に縦割りして、この縦割りに対して直角方
向に締め付ける機構部を付加することにより、突合せ時
には前記工具がワイヤー(A) を締め付た状態にして、こ
の状態でワイヤー(A) の前端及び後端を軸線方向に加圧
し、バリ取り工程では、前記工具をアンクランプ状態に
してワイヤー(A) に対して摺動可能とすることができ
る。
であってもよい。また、突合せの際、ワイヤー(A) のク
ランプの方式は上記した方式以外の他の方式でも良く、
さらに、突合せの際の往復駆動機構には、油圧シリンダ
等の直動機構やカム機構やクランク機構を用いた往復駆
動機構を採用できる。上記した冷間突合せ溶接では、突
合せ部に離反力が作用しない条件で突合せ圧力がくり返
し作用する機構とする。さらに、上記筒状の工具(37)
は、上記クランプ(32)の機能を具備する部材であっても
よい。このためには、図8の破線で示すように、前記工
具(37)を複数に縦割りして、この縦割りに対して直角方
向に締め付ける機構部を付加することにより、突合せ時
には前記工具がワイヤー(A) を締め付た状態にして、こ
の状態でワイヤー(A) の前端及び後端を軸線方向に加圧
し、バリ取り工程では、前記工具をアンクランプ状態に
してワイヤー(A) に対して摺動可能とすることができ
る。
【0053】また、ロール装置(53)(54)を駆動するモー
タ(M1)(M4)に代えて、ロータリーアクチェータや往復駆
動機構と回転機構との組み合わせによって前記ロール装
置(53)(54)を一定角度回動させるようにして、所定の寸
法だけワイヤー(A) を給送するようにしてもよい。
タ(M1)(M4)に代えて、ロータリーアクチェータや往復駆
動機構と回転機構との組み合わせによって前記ロール装
置(53)(54)を一定角度回動させるようにして、所定の寸
法だけワイヤー(A) を給送するようにしてもよい。
【0054】また、前記実施の形態では、接合部検知具
(4) によって接合部(A0)がワーク(W) の被加工部(W1)を
通過したあとに設けて、前記接合部検知具(4) の出力に
より放電加工を再開する構成としたが、ワイヤー接合装
置(3) による接合動作終了後第1、第2モータ(11)(12)
を「オン」にしてワイヤー供給を再開してから、接合部
(A0)が前記被加工部(W1)を通過した地点までの所定の時
間をタイマーによって管理し、放電制御装置(C1)が、こ
のタイマーによる設定時間経過後に放電を再開するよう
に制御するものであってもよい。また、前記通過した地
点までのワイヤーの走行長さを検知した時点で放電を再
開するようにしてもよい。
(4) によって接合部(A0)がワーク(W) の被加工部(W1)を
通過したあとに設けて、前記接合部検知具(4) の出力に
より放電加工を再開する構成としたが、ワイヤー接合装
置(3) による接合動作終了後第1、第2モータ(11)(12)
を「オン」にしてワイヤー供給を再開してから、接合部
(A0)が前記被加工部(W1)を通過した地点までの所定の時
間をタイマーによって管理し、放電制御装置(C1)が、こ
のタイマーによる設定時間経過後に放電を再開するよう
に制御するものであってもよい。また、前記通過した地
点までのワイヤーの走行長さを検知した時点で放電を再
開するようにしてもよい。
【0055】さらに、リール(R1)の使用中のワイヤーが
空になった状態を、残量が所定の長さ(L) になった状態
としてもよい。そして、この状態となったことを、段差
ロール機構(25)の動作によって検知する構成としてもよ
い。例えば、図1の破線で示すように、前記段差ロール
機構(25)の昇降ロール(251) が最降下位置に降下した時
点で作動するスイッチ(252) を設ける構成である。この
ものでは、リール(R1)から使用中のワイヤー(A) の終端
が外れたとき、段差ロール(25)におけるワイヤーの張力
がなくなるから、前記昇降ロール(251) が最降下位置に
降下し、このときに前記スイッチ(252) が作動し、その
出力によって前記所定の長さ(L) になったことを検知で
きることとなる。つまり、予備のワイヤー(A) への交換
時期が検知できる。
空になった状態を、残量が所定の長さ(L) になった状態
としてもよい。そして、この状態となったことを、段差
ロール機構(25)の動作によって検知する構成としてもよ
い。例えば、図1の破線で示すように、前記段差ロール
機構(25)の昇降ロール(251) が最降下位置に降下した時
点で作動するスイッチ(252) を設ける構成である。この
ものでは、リール(R1)から使用中のワイヤー(A) の終端
が外れたとき、段差ロール(25)におけるワイヤーの張力
がなくなるから、前記昇降ロール(251) が最降下位置に
降下し、このときに前記スイッチ(252) が作動し、その
出力によって前記所定の長さ(L) になったことを検知で
きることとなる。つまり、予備のワイヤー(A) への交換
時期が検知できる。
【0056】この場合、使用中のワイヤーの後端は、切
断されず、終端としてそのまま予備のワイヤーの前端
(切断されているかを問わない)に突合せ接合されてもよ
く、他の方法で予備のワイヤーに接続されてもよい。さ
らに、供給口(31)まで送り出される予備のワイヤーを送
り出し機構によってワイヤー供給経路に沿わせてさらに
送り出し、送り出された予備のワイヤーを引き込み機構
によって放電加工位置まで引き込むような自動装填装置
を用いれば、使用中のワイヤーと予備のワイヤーとの接
続は行われなくてもよい。また、リール(R1)(R2)は、図
1,図3の破線で示すように、モータ(220) で駆動する
ようにしてもよい。
断されず、終端としてそのまま予備のワイヤーの前端
(切断されているかを問わない)に突合せ接合されてもよ
く、他の方法で予備のワイヤーに接続されてもよい。さ
らに、供給口(31)まで送り出される予備のワイヤーを送
り出し機構によってワイヤー供給経路に沿わせてさらに
送り出し、送り出された予備のワイヤーを引き込み機構
によって放電加工位置まで引き込むような自動装填装置
を用いれば、使用中のワイヤーと予備のワイヤーとの接
続は行われなくてもよい。また、リール(R1)(R2)は、図
1,図3の破線で示すように、モータ(220) で駆動する
ようにしてもよい。
【0057】さらに、切替装置(5) は、図9に示すよう
に、ロール装置(53)(54)を固定して、ワイヤー接合装置
(3) を駆動装置(58)によってスライドさせるようにして
もよい。この場合、前記ロール装置(53)(54)とリール(R
1)(R2)との関係が固定される。そして、予備のワイヤー
(A) を給送する前記ロール装置(54)から外れた位置にあ
った前記ワイヤー接合装置(3) が、切替動作の際に、前
記駆動装置(58)によって前記ロール装置(54)側に移動さ
れ、供給口(31)と前記ロール装置(54)とが対向する状
態、つまり、直列セット状態となる。以後、突合せ状態
とする動作、及び、それ以後の動作が実行されると、上
記実施の形態1と同様に機能する。この場合、カッター
(50)が同様に組み込まれる。このカッター(50)と、前記
ロール装置(53)(54)、及び、前記駆動装置(58)の組み合
わせが前記切替装置(5) である。
に、ロール装置(53)(54)を固定して、ワイヤー接合装置
(3) を駆動装置(58)によってスライドさせるようにして
もよい。この場合、前記ロール装置(53)(54)とリール(R
1)(R2)との関係が固定される。そして、予備のワイヤー
(A) を給送する前記ロール装置(54)から外れた位置にあ
った前記ワイヤー接合装置(3) が、切替動作の際に、前
記駆動装置(58)によって前記ロール装置(54)側に移動さ
れ、供給口(31)と前記ロール装置(54)とが対向する状
態、つまり、直列セット状態となる。以後、突合せ状態
とする動作、及び、それ以後の動作が実行されると、上
記実施の形態1と同様に機能する。この場合、カッター
(50)が同様に組み込まれる。このカッター(50)と、前記
ロール装置(53)(54)、及び、前記駆動装置(58)の組み合
わせが前記切替装置(5) である。
【図1】本発明の実施の形態の断面図
【図2】接合部(20)と接合部検知具(4) との関係の説明
図
図
【図3】ストック部(2) 及び切替装置(5) の正面図
【図4】ワイヤー接合装置(3) の説明図
【図5】クランプ(32)の説明図
【図6】制御装置(C) のフローチャート
【図7】突合せ溶接工程のフローチャート
【図8】工具(37)の他の例の説明図
【図9】切替装置(5) の他の例の説明図
【図10】従来例の説明図
(A) :ワイヤー、(W) :ワーク、(3) :ワイヤー接合装
置、(2) :ストック部 (L) :所定の長さ、(C) :制御装置、(5) :切替装置、
(50):カッター (尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。)
置、(2) :ストック部 (L) :所定の長さ、(C) :制御装置、(5) :切替装置、
(50):カッター (尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。)
Claims (13)
- 【請求項1】 放電加工用のワイヤー(A) をワーク(W)
の被加工部に沿って走行させつつこのワイヤー(A) から
前記被加工部に放電させて前記被加工部を削除させるこ
とにより加工するワイヤーカット式の放電加工機に用い
られるワイヤー供給装置において、前記放電加工機に於
ける前記ワイヤー(A) の供給経路の上手端で予備のワイ
ヤーをも配置するストック部(2) と、前記ストック部
(2) の下手側に設けられ、前記ストック部(2) から送り
出される使用中のワイヤー(A) の後端の走行軌跡上に前
記予備のワイヤー(A) の前端がくるように前記予備のワ
イヤー(A) を前記ストック部(2) から送り出してワイヤ
ー供給経路を予備側へ切り替えるための切替装置(5) と
を、具備させたワイヤー供給装置。 - 【請求項2】 前記ストック部(2) は、個別に回転自在
に支持された一対のリール(R1)(R2)を具備し、前記切替
装置(5) は、前記予備のワイヤー(A)の前端と先行する
使用中のワイヤー(A) の後端とを直列状に位置決めする
ことを特徴とする、請求項1記載のワイヤー供給装置。 - 【請求項3】 前記切替装置(5) は、前記各リールから
引き出されたワイヤー(A) をクランプ状態で且逆転阻止
状態で下手側へ案内給送する為の一対のロール装置を具
備し、これら一対のロール装置は保持台(52)により下手
側で固定されたワイヤー(A) の供給口(31)に対向した位
置とこれから外れた位置とに保持されると共に、前記外
れた位置にあるロール装置が前記供給口(31)と対向する
位置までの範囲で移動できるように前記保持台(52)がス
ライド自在に支持され、前記保持台(52)を前記範囲でス
ライドさせるスライド駆動手段を設け、前記予備のワイ
ヤー(A) を案内給送する為の前記ロール装置を駆動する
駆動源を設けたことを特徴とする、請求項2記載のワイ
ヤー供給装置。 - 【請求項4】 前記切替装置(5) は、前記各リールから
引き出されたワイヤー(A) をクランプ状態で且逆転阻止
状態で下手側へ案内給送する為の一対のロール装置と、
下手側のワイヤー(A) の供給口(31)を前記一対のロール
装置の並設方向に沿ってスライド自在に支持すると共に
駆動装置によって前記並設方向にスライドさせるスライ
ド装置とを具備し、これら一対のロール装置は前記ワイ
ヤー(A) の供給口(31)に対向した位置とこれから外れた
位置とに各別に固定配置され、前記予備のワイヤー(A)
を案内給送する為に前記ロール装置を駆動する駆動源を
設けたことを特徴とする、請求項2記載のワイヤー供給
装置。 - 【請求項5】 前記切替装置(5) の下手側に設けられる
ワイヤー接合装置(3) を具備し、前記切替装置(5) は、
ワイヤー供給経路のうち前記ストック部(2) から前記ワ
イヤー接合装置(3) へのワイヤー供給経路を切り替える
装置であって、使用中のワイヤー(A) の残量が所定長さ
(L) 以下になった時点で前記予備のワイヤー(A) の前端
と先行する使用中のワイヤー(A) の後端とを直列状に位
置決めし、前記ワイヤー接合装置(3) は、前記切替装置
(5) によって前記直列状に位置決めされた前記後端と前
記前端とを夫々突合せ状態にして各別にクランプし、次
いでこのクランプ状態で前記後端と前記前端とを突合せ
接合することを特徴とする、請求項2記載のワイヤー供
給装置。 - 【請求項6】 使用中のワイヤー(A) の残量を検知し前
記残量が前記所定の長さ(L) になったときに前記放電加
工機の加工動作を停止させるため所定の信号出力を出す
残量検知手段を設けたことを特徴とする、請求項5記載
のワイヤー供給装置。 - 【請求項7】 前記放電加工機は運転指令信号が入力さ
れるとワイヤー(A)の供給動作と放電動作とが実行され
る構成であり、前記残量検知手段からの前記信号出力に
応答して前記切替装置(5) 及び前記ワイヤー接合装置
(3) の動作を制御する制御装置(C) を設け、この制御装
置(C) は、前記放電加工機の加工運転を停止した後、前
記検知信号入力に応答して前記切替装置(5) による前記
後端と前記前端とを直列状に位置決めさせる直列セット
動作を実行させ、この直列セット動作完了に応答して、
前記後端と前記先端とを突合せ状態にした後に前記クラ
ンプ動作を行わせると共に、このクランプ状態で前記ワ
イヤー接合装置(3)によって突合せ接合する接合動作を
実行させるように各部を制御し、前記接合動作終了後に
前記放電加工機に運転指令信号を出力する制御装置であ
る、請求項6記載のワイヤー供給装置。 - 【請求項8】 ワイヤー供給経路に於ける前記ストック
部(2) の下手側で、前記ワイヤー接合装置(3) の上手側
の所定の切断位置にてワイヤー(A) を切断するカッター
(50)を設け、前記制御装置(C) は、前記放電加工機の加
工運転停止後に先ず前記カッター(50)の切断動作を実行
させ、その後に、前記切替装置(5) による前記直列セッ
ト動作からそれに続く上記各動作を実行させる構成であ
る、請求項7記載のワイヤー供給装置。 - 【請求項9】 ワイヤー供給経路に於ける前記ストック
部(2) の下手側で、前記ワイヤー接合装置(3) の上手側
の所定の切断位置にてワイヤー(A) を切断するカッター
(50)を設け、前記切替装置(5) は、前記各リールから引
き出されたワイヤー(A) をクランプ状態で且逆転阻止状
態で下手側のワイヤー接合装置(3) に案内給送する為の
一対のロール装置を具備し、これら一対のロール装置は
保持台(52)により前記ワイヤー接合装置(3) へのワイヤ
ー(A) の供給口(31)に対向した位置とこれから外れた位
置とに保持されると共に、前記外れた位置にあるロール
装置が前記供給口(31)と対向する位置までの範囲で移動
できるように前記保持台(52)がスライド自在に支持さ
れ、前記保持台(52)を前記範囲でスライドさせるスライ
ド駆動手段を設け、前記予備のワイヤー(A) を案内給送
する為の前記ロール装置を駆動する駆動源を設け、前記
制御装置(C) は、前記カッター(50)によるワイヤー(A)
の切断動作が実行された後、前記スライド駆動手段を作
動させて予備のワイヤー(A) を案内給送するためのロー
ル装置を前記供給口(31)に対して前記外れた位置から前
記対向する位置に移動させる前記直列セット動作を実行
させ、その後、前記駆動源を駆動させることにより予備
のワイヤー(A) を所定長さ給送させて、ワイヤー接合装
置(3)内にて前記使用中のワイヤー(A) の前記後端と前
記予備のワイヤーの前記前端とを突合せ状態にし、その
後に前記突合せ接合とこれに続く上記各動作を実行させ
る構成とした、請求項7記載のワイヤー供給装置。 - 【請求項10】 前記切替装置(5) は、前記各リールか
ら引き出されたワイヤー(A) をクランプ状態で且逆転阻
止状態で下手側のワイヤー接合装置(3) に案内給送する
為の一対のロール装置と、前記ワイヤー接合装置(3) を
前記一対のロール装置の並設方向に沿ってスライド自在
に支持すると共に駆動装置によって前記並設方向にスラ
イドさせるスライド装置とを具備し、これら一対のロー
ル装置は前記ワイヤー接合装置(3) へのワイヤー(A) の
供給口(31)に対向した位置とこれから外れた位置とに各
別に配置され、前記予備のワイヤー(A) を案内給送する
為に前記ロール装置を駆動する駆動源を設け、前記制御
装置(C) は、前記カッター(50)によるワイヤー(A) の切
断動作が実行された後、前記駆動装置を作動させてワイ
ヤー供給装置(3) の前記供給口(31)が予備のワイヤー
(A) を案内給送するためのロール装置に対向する位置に
移動させる前記直列セット動作を実行させ、その後、前
記駆動源を作動させることにより、ワイヤー接合装置
(3) 内にて前記使用中のワイヤー(A) の前記後端と前記
予備のワイヤーの前記前端とを突合せ状態にし、その後
に前記突合せ接合とこれに続く上記各動作を実行させる
構成とした、請求項7記載のワイヤー供給装置。 - 【請求項11】 放電加工用のワイヤー(A) をワーク
(W) の被加工部に沿って走行させつつこのワイヤー(A)
から前記被加工部に放電させて前記被加工部を削除させ
ることにより加工するワイヤーカット式の放電加工機に
おいて、請求項1から10いずれかのワイヤー供給装置
を具備したワイヤーカット式の放電加工機。 - 【請求項12】 放電加工用のワイヤー(A) をワーク
(W) の被加工部に沿って走行させつつこのワイヤー(A)
から前記被加工部に放電させて前記被加工部を削除させ
ることにより加工するワイヤーカット式の放電加工機に
おいて、請求項7から10いずれかのワイヤー供給装置
を具備し、請求項7から10のいずれかのワイヤー供給
装置の制御装置(C) からの運転指令信号が入力された後
は、放電加工機の放電動作を停止させてワイヤー(A) の
供給動作のみを実行させ、ワイヤーの前記後端と前端と
の接合部が前記ワーク(W) を通過した所定の位置まで到
達したことに対応する信号出力に応答して放電動作を再
開させる放電制御装置(C1)を設けたことを特徴とする、
ワイヤーカット式の放電加工機。 - 【請求項13】 放電加工用のワイヤー(A) をワーク
(W) の被加工部に沿って走行させつつこのワイヤー(A)
から前記被加工部に放電させて前記被加工部を削除させ
ることにより加工するワイヤーカット式の放電加工機に
おいて、請求項1のワイヤー供給装置と、請求項1のワ
イヤー供給装置の切替装置(5) で切り替えられる予備側
の供給経路に沿って予備のワイヤー(A) を送り出す送り
出し機構とその送り出された予備のワイヤー(A) を引き
込む引き込み機構とを有する自動装填装置とを具備す
る、ワイヤーカット式の放電加工機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11303798A JP2000237921A (ja) | 1998-12-24 | 1999-10-26 | ワイヤ―カット式の放電加工機、及び、これに用いるワイヤ―供給装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36639998 | 1998-12-24 | ||
JP10-366399 | 1998-12-24 | ||
JP11303798A JP2000237921A (ja) | 1998-12-24 | 1999-10-26 | ワイヤ―カット式の放電加工機、及び、これに用いるワイヤ―供給装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000237921A true JP2000237921A (ja) | 2000-09-05 |
Family
ID=26563633
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11303798A Pending JP2000237921A (ja) | 1998-12-24 | 1999-10-26 | ワイヤ―カット式の放電加工機、及び、これに用いるワイヤ―供給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000237921A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014054724A (ja) * | 2008-07-22 | 2014-03-27 | Y.Y.L. Co Ltd | 切断装置と切断方法 |
JP5507024B1 (ja) * | 2013-07-26 | 2014-05-28 | 三菱電機株式会社 | ワイヤ放電加工装置 |
CN108672857A (zh) * | 2018-07-13 | 2018-10-19 | 华南理工大学广州学院 | 一种高速走丝线切割机床防断丝装置 |
-
1999
- 1999-10-26 JP JP11303798A patent/JP2000237921A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014054724A (ja) * | 2008-07-22 | 2014-03-27 | Y.Y.L. Co Ltd | 切断装置と切断方法 |
JP5507024B1 (ja) * | 2013-07-26 | 2014-05-28 | 三菱電機株式会社 | ワイヤ放電加工装置 |
WO2015011833A1 (ja) * | 2013-07-26 | 2015-01-29 | 三菱電機株式会社 | ワイヤ放電加工装置 |
US9446464B2 (en) | 2013-07-26 | 2016-09-20 | Mitsubishi Electric Corporation | Wire discharge machining apparatus with graphical wire length display |
CN108672857A (zh) * | 2018-07-13 | 2018-10-19 | 华南理工大学广州学院 | 一种高速走丝线切割机床防断丝装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20050128 |