JP2000237482A - 無回転ボビン - Google Patents

無回転ボビン

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JP2000237482A
JP2000237482A JP11046641A JP4664199A JP2000237482A JP 2000237482 A JP2000237482 A JP 2000237482A JP 11046641 A JP11046641 A JP 11046641A JP 4664199 A JP4664199 A JP 4664199A JP 2000237482 A JP2000237482 A JP 2000237482A
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JP
Japan
Prior art keywords
bobbin
flange
lower thread
rotating
winding shaft
Prior art date
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Pending
Application number
JP11046641A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Iwata
寿之 岩田
Masayoshi Tomita
政義 富田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Juki Corp
Original Assignee
Juki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無回転ボビンから下糸を引き出す際に生じ
る、下糸の巻き位置による下糸張力の変化を減少させ
て、縫い不良等の不具合を低減する。 【解決手段】 下糸Lを巻く巻軸13の両端に一対のフ
ランジ11、12を備えて、ボビンケース4内で回転す
ることなく下糸Lを引き出すことが可能な無回転ボビン
10である。巻軸13は、外周面を周回する段部13c
を有し、該段部13cからフランジ11の周縁部11a
にかけて巻軸13の直径が拡径するように傾斜13aが
つけられている。また、フランジ11の周縁部11aに
は、ポリテトラフルオロエチレンからなる被覆層20が
形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボビンケース内で
回転することなく下糸を引き出すことが可能な無回転ボ
ビンに関する。
【0002】
【従来の技術】無回転ボビンは、ボビンケース内で回転
することなく下糸を引き出すことが可能なボビンで、ボ
ビンが回転することによる様々な不具合(例えば、空転
による下糸のもつれなど)を解消することができるとい
う利点を有している。この無回転ボビンは、例えば、図
3に示すように、下糸Lを巻き付ける巻軸53の両端に
一対の略円盤状のフランジ51、52を有しており、ボ
ビンケース55内では回転不能となっている。この無回
転ボビン50の巻軸53に巻き付けられた下糸Lは、そ
の繰り出し位置(P3の位置)をフランジ51の周縁部
51aに沿って移動しながら、糸通し穴55aより引き
出されていくようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の無回転ボビン50では、下糸Lの引き出しに際し
て、以下に示すように、下糸Lの巻き位置によって下糸
張力に変化が生じていた。例えば、無回転ボビン50に
巻かれている下糸Lの巻量が減少して、下糸Lの巻き位
置が巻軸53に近づいていくと、無回転ボビン50のフ
ランジ51(下糸Lを通す側のフランジ)の周縁部51
aと下糸Lとの間に生じる摩擦力が増加し、それに伴
い、下糸張力が変化する。特に、より本数の多い飾り糸
の場合には、下糸Lの巻き位置が巻軸53に近づくにつ
れて、フランジ51の周縁部51aに下糸Lが巻き付く
ような状態となって、他の種類の糸に比べ、上記摩擦力
の増加、及びそれに伴う下糸張力の変化が著しかった。
また、図3に示すように、下糸Lの巻き位置が、無回転
ボビン50のフランジ51に近い場合(例えば、P4の
位置)と、遠い場合(例えば、P5の位置)とでは、下
糸Lの引き出しに際してフランジ51の周縁部51aと
下糸Lとの間に生じる摩擦力が変化し、それに伴い、下
糸張力が変化する。即ち、下糸Lの巻き位置がフランジ
51から遠い場合には、下糸Lの引き出しに際して、図
3の2点鎖線a1で示すように、下糸Lがフランジ51
の周縁部51aより外側にふくらんだ状態となって、下
糸Lがフランジ51の周縁部51aに接触しなくなる一
方、下糸Lの巻き位置がフランジ51に近い場合には、
図3の点線a2で示すように、下糸Lがふくらんだ状態
とならずに、下糸Lがフランジ51の周縁部51aに接
触しながら引き出されていく。このため、上記摩擦力に
変化が生じていた。以上のように、上記従来の無回転ボ
ビン50では、下糸Lの引き出しに際して、下糸Lの巻
き位置によって下糸張力に変化が生じていたため、縫い
不良等の不具合が発生することがあった。
【0004】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、下糸を引き出す際に生じる、
下糸の巻き位置による下糸張力の変化を減少させて、縫
い不良等の不具合を低減することが可能な無回転ボビン
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、下糸を巻く巻軸の両端に一
対のフランジを備えて、ボビンケース内で回転すること
なく下糸を引き出すことが可能な無回転ボビンにおい
て、前記巻軸は、外周面を周回する段部を有し、該段部
から一方の前記フランジの周縁部にかけて前記巻軸の直
径が拡径するように傾斜がつけられている構成とした。
【0006】この請求項1記載の発明によれば、巻軸が
外周面を周回する段部を有し、該段部から一方のフラン
ジの周縁部にかけて巻軸の直径が拡径するように傾斜が
つけられているため、一方のフランジに近く、巻軸の軸
心に近い位置、即ち、下糸の引き出しに際して下糸とフ
ランジの周縁部との間に生じる摩擦力が最も大きくなる
位置に、下糸が巻き付けられないようにして、前記摩擦
力の変化を小さくすることができる。従って、下糸を引
き出す際に生じる下糸張力の変化を減少させて、縫い不
良等の発生を低減することができる。また、巻軸が段部
を有するため、例えば、段部のない巻軸に比べ、巻軸に
多くの下糸を巻き付けることが可能になる。
【0007】ここで、外周面を周回する段部とは、その
位置を境に巻軸の外径が変化する軸径方向の段差を示し
ている。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の無
回転ボビンにおいて、前記フランジの少なくとも一方の
周縁部には、ポリテトラフルオロエチレン(テフロン)
からなる被覆層が形成されている構成とした。
【0009】この請求項2記載の発明によれば、フラン
ジの少なくとも一方の周縁部には、ポリテトラフルオロ
エチレンからなる被覆層が形成されているため、下糸の
引き出しに際して下糸とフランジの周縁部との間に生じ
る摩擦力を、下糸の巻き位置に関係なく小さくすること
ができる。従って、前記摩擦力の変化が著しい、例え
ば、より本数の多い飾り糸についても、下糸張力の変化
を減少させて、縫い不良等の発生を低減することができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図1及び図2の図面を参照しながら説明する。
【0011】図1は、本発明に係る無回転ボビンを装着
したミシンの釜を示すもので、(a)はその平面図、
(b)は(a)のA−A矢視に相当する部分の縦断面図
である。図2は、図1の無回転ボビンを拡大して示すも
ので、(a)はその正面図、(b)は平面図である。図
1及び図2において、1はミシンの釜、3は内釜、4は
ボビンケース、10は無回転ボビンを示している。な
お、図1では外釜が図示省略されている。
【0012】この実施の形態の無回転ボビン10は、ボ
ビンケース4内で回転することなく下糸Lを引き出すこ
とが可能なボビンであり、下糸Lを巻き付ける巻軸13
の両端には、図2に示すように、略円盤状で外径の異な
る一対のフランジ11、12を有している。フランジ1
1の周縁部11aは、アール状に面取りが施されてお
り、このアール状部分、即ち、下糸Lの引き出しに際し
て下糸Lが接触する部分には、ポリテトラフルオロエチ
レン(テフロン)からなる被覆層20が形成されてい
る。巻軸13は、フランジ11とフランジ12のほぼ中
間位置に、外周面を周回する軸径方向(外径が変化する
方向)の段部13cを有し、この段部13cから各フラ
ンジ11、12にかけて、フランジ11、12に近づく
につれて外径が増大していくように傾斜13a、13b
がそれぞれつけられている。これら傾斜の中で、前記段
部13cからフランジ11にかけての傾斜13aは、フ
ランジ11の周縁部11aを通るように形成されてい
る。また、前記段部13cでは、図2に示すように、フ
ランジ11側の外径(l1)よりもフランジ12側の外
径(l2)の方が小さくなっている。即ち、巻軸13
は、フランジ11に近く、巻軸13の軸心に近い位置
(例えば、図2のP2の位置)、つまり、下糸Lの引き
出しに際して下糸Lとフランジ11の周縁部11aとの
間で大きな摩擦力が発生しやすい位置に、下糸Lが巻き
付けられないような形状となっている。
【0013】このように構成される無回転ボビン10
は、図1に示すように、フランジ11がボビンケース4
の奥側に入り込むようにボビンケース4に装着されてい
る。この状態において、フランジ11とボビンケース4
の上面4bとの間には、下糸Lを通すための間隙Sが形
成されている。そして、この無回転ボビン10を装着し
たボビンケース4は、無回転ボビン10のフランジ12
を下にして、フランジ12中央の孔14に内釜3の支持
軸3aを嵌入させることによって、内釜3に取り付けら
れている。こうして内釜3に取り付けられた無回転ボビ
ン10は、ボビンケース4内で回転不能に固定されてい
て、下糸Lの引き出しに際しても回転することはない。
即ち、巻軸13に巻回されている下糸Lは、その繰り出
し位置(図1のP1の位置)をフランジ11の周縁部1
1aに沿って移動しながら、糸通し穴4aより引き出さ
れていくようになっている。
【0014】以上のように、この実施の形態の無回転ボ
ビン10によれば、巻軸13がその外周面を周回する軸
径方向の段部13cを有し、該段部13cからフランジ
11の周縁部11aにかけて巻軸13の直径が拡径する
ように傾斜13aがつけられているため、フランジ11
に近く、巻軸13の軸心に近い位置、即ち、下糸Lの引
き出しに際して下糸Lとフランジ11の周縁部11aと
の間に生じる摩擦力が最も大きくなる位置に、下糸Lが
巻き付けられることがなくなって、前記摩擦力の変化を
小さくすることができる。従って、下糸Lを引き出す際
に生じる下糸張力の変化を減少させて、縫い不良等の発
生を低減することができる。また、巻軸13が段部13
cを有するため、例えば、段部のない巻軸に比べ、巻軸
13に多くの下糸Lを巻き付けることが可能になる。ま
た、フランジ11の周縁部11aには、ポリテトラフル
オロエチレンからなる被覆層20が形成されているた
め、下糸Lの引き出しに際して下糸Lとフランジ11の
周縁部11aとの間に生じる摩擦力を、下糸Lの巻き位
置に関係なく小さくすることができる。従って、前記摩
擦力の変化が著しい、例えば、より本数の多い飾り糸に
ついても、下糸張力の変化を減少させて、縫い不良等の
発生を低減することができる。
【0015】なお、この発明は、この実施の形態の無回
転ボビン10に限られるものではなく、例えば、フラン
ジ12側から下糸Lを通すタイプの無回転ボビンに適用
することも可能である。その場合には、フランジ11か
らフランジ12の方向に外径が大きくなるような段部を
形成し、この段部からフランジ12の周縁部にかけて傾
斜をつけるようにする。そして、フランジ12の周縁部
に、ポリテトラフルオロエチレンからなる被覆層を形成
すればよい。また、この実施の形態では、傾斜13a、
13bが、曲線的な傾斜となっているが、直線的な傾斜
としても良い。また、段部13cにおける段差や、傾斜
13a、13bの角度など、その他、具体的な細部構造
等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
【0016】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、巻軸が外
周面を周回する段部を有し、該段部から一方のフランジ
の周縁部にかけて巻軸の直径が拡径するように傾斜がつ
けられているため、一方のフランジに近く、巻軸の軸心
に近い位置、即ち、下糸の引き出しに際して下糸とフラ
ンジの周縁部との間に生じる摩擦力が最も大きくなる位
置に、下糸が巻き付けられないようにして、前記摩擦力
の変化を小さくすることができる。従って、下糸を引き
出す際に生じる下糸張力の変化を減少させて、縫い不良
等の発生を低減することができる。また、巻軸が段部を
有するため、例えば、段部のない巻軸に比べ、巻軸に多
くの下糸を巻き付けることが可能になる。
【0017】請求項2記載の発明によれば、フランジの
少なくとも一方の周縁部には、ポリテトラフルオロエチ
レンからなる被覆層が形成されているため、下糸の引き
出しに際して下糸とフランジの周縁部との間に生じる摩
擦力を、下糸の巻き位置に関係なく小さくすることがで
きる。従って、前記摩擦力の変化が著しい、例えば、よ
り本数の多い飾り糸についても、下糸張力の変化を減少
させて、縫い不良等の発生を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る無回転ボビンを装着したミシンの
釜を示すもので、(a)はその平面図、(b)は(a)
のA−A矢視に相当する部分の縦断面図である。
【図2】図1の無回転ボビンを拡大して示すもので、
(a)はその正面図、(b)は平面図である。
【図3】従来の無回転ボビンをボビンケースに装着した
状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 釜 3 内釜 4 ボビンケース 10 無回転ボビン 11、12 フランジ 11a 周縁部 13 巻軸 13c 段部 20 被覆層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下糸を巻く巻軸の両端に一対のフランジを
    備えて、ボビンケース内で回転することなく下糸を引き
    出すことが可能な無回転ボビンにおいて、 前記巻軸は、外周面を周回する段部を有し、該段部から
    一方の前記フランジの周縁部にかけて前記巻軸の直径が
    拡径するように傾斜がつけられていることを特徴とする
    無回転ボビン。
  2. 【請求項2】前記フランジの少なくとも一方の周縁部に
    は、ポリテトラフルオロエチレンからなる被覆層が形成
    されていることを特徴とする請求項1記載の無回転ボビ
    ン。
JP11046641A 1999-02-24 1999-02-24 無回転ボビン Pending JP2000237482A (ja)

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