JP2000237244A - 介助補助機構付き車両 - Google Patents
介助補助機構付き車両Info
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- JP2000237244A JP2000237244A JP11046808A JP4680899A JP2000237244A JP 2000237244 A JP2000237244 A JP 2000237244A JP 11046808 A JP11046808 A JP 11046808A JP 4680899 A JP4680899 A JP 4680899A JP 2000237244 A JP2000237244 A JP 2000237244A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 介助者が車両を押したり引いたりして走行さ
せている自然な流れの中で、状況変化にかかわらず、介
助者の腕や手等が過労力負担とならないように、左右の
各駆動輪の駆動力をそれぞれ独立して制御できると共
に、介助者の身体的な能力が劣る場合にも楽に車両を押
したり引いたりして走行させることができるように、左
右の各駆動輪の駆動力を同時制御できる介助補助機構付
き車両を提供すること。 【解決手段】 駆動輪1a,1bのそれぞれ専用のモー
タ15a,15bの直列接続状態が選択されて当該各専
用モータ15a,15bへの給電がなされる場合、駆動
輪に動摩擦が生じているときのその転がり抵抗の大きさ
に応じて変化される駆動輪の反力に抗することになる車
両に加わる押す力または引く力の一部を担えるように各
駆動輪1a,1bの駆動力を各々独立して制御し、ま
た、車両に加わる押す力または引く力が一定に維持され
るように、各専用モータ15a,15bへの給電に供さ
れる電流量を調整し、各駆動輪1a,1bの駆動力を同
時制御することを特徴とする。
せている自然な流れの中で、状況変化にかかわらず、介
助者の腕や手等が過労力負担とならないように、左右の
各駆動輪の駆動力をそれぞれ独立して制御できると共
に、介助者の身体的な能力が劣る場合にも楽に車両を押
したり引いたりして走行させることができるように、左
右の各駆動輪の駆動力を同時制御できる介助補助機構付
き車両を提供すること。 【解決手段】 駆動輪1a,1bのそれぞれ専用のモー
タ15a,15bの直列接続状態が選択されて当該各専
用モータ15a,15bへの給電がなされる場合、駆動
輪に動摩擦が生じているときのその転がり抵抗の大きさ
に応じて変化される駆動輪の反力に抗することになる車
両に加わる押す力または引く力の一部を担えるように各
駆動輪1a,1bの駆動力を各々独立して制御し、ま
た、車両に加わる押す力または引く力が一定に維持され
るように、各専用モータ15a,15bへの給電に供さ
れる電流量を調整し、各駆動輪1a,1bの駆動力を同
時制御することを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体フレームの両
側部の一方と他方に各々独立して取り付けた各駆動輪を
それぞれ専用のモータで駆動させると共に、バッテリー
電源から各専用モータへの給電時の電流の向きを切替え
る操作で車両の前進・後進の動作切替を行えるようにし
た電動式車両を、母体として構成された介助補助機構付
き車両に係り、特に、介助者が車両を押したり引いたり
して走行させている自然な流れの中で、状況変化にかか
わらず、介助者の腕や手等が過労力負担とならないよう
に、左右の各駆動輪の駆動力をそれぞれ独立して制御で
きると共に、介助者の身体的な能力が劣る場合にも楽に
車両を押したり引いたりして走行させることができるよ
うに、左右の各駆動輪の駆動力を同時制御できる介助補
助機構付き車両に関する。
側部の一方と他方に各々独立して取り付けた各駆動輪を
それぞれ専用のモータで駆動させると共に、バッテリー
電源から各専用モータへの給電時の電流の向きを切替え
る操作で車両の前進・後進の動作切替を行えるようにし
た電動式車両を、母体として構成された介助補助機構付
き車両に係り、特に、介助者が車両を押したり引いたり
して走行させている自然な流れの中で、状況変化にかか
わらず、介助者の腕や手等が過労力負担とならないよう
に、左右の各駆動輪の駆動力をそれぞれ独立して制御で
きると共に、介助者の身体的な能力が劣る場合にも楽に
車両を押したり引いたりして走行させることができるよ
うに、左右の各駆動輪の駆動力を同時制御できる介助補
助機構付き車両に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車椅子,ストレッチャー,乳母
車等の車両は、車両後部に把手やハンドルを取り付けた
り、駆動輪とキャスタとの組合せやキャスタ形状等に種
々の工夫がなされていて、介助者が押して走行させるこ
とを可能にしている。
車等の車両は、車両後部に把手やハンドルを取り付けた
り、駆動輪とキャスタとの組合せやキャスタ形状等に種
々の工夫がなされていて、介助者が押して走行させるこ
とを可能にしている。
【0003】手動車椅子の例では、一般的に座席の背も
たれ部位に左右対称にそれぞれ取り付けられた把手等を
介助者が握って車体フレームを押し出すように力を加え
ることにより、車椅子を前進させることができる。
たれ部位に左右対称にそれぞれ取り付けられた把手等を
介助者が握って車体フレームを押し出すように力を加え
ることにより、車椅子を前進させることができる。
【0004】電動車椅子の例では、原理的にはモータの
電源がオフ状態のまま(車椅子搭乗者が操作しないま
ま)、手動車椅子と同様に押して走行させることが可能
であるものの、電動車椅子は、モータ,減速機等からな
る動力源やバッテリー等を搭載していて車体重量が可成
り重い点、並びに、電源オフ状態で動力源(特にモー
タ)と駆動輪とを連結したままにしていると駆動輪にブ
レーキがかかる点等の理由で、従来は、モータと減速機
との間、または、減速機と駆動輪との間にクラッチを設
け、そのクラッチを切って駆動輪をフリー状態にした
後、介助者が電動車椅子を押して走行させるようにして
いた。
電源がオフ状態のまま(車椅子搭乗者が操作しないま
ま)、手動車椅子と同様に押して走行させることが可能
であるものの、電動車椅子は、モータ,減速機等からな
る動力源やバッテリー等を搭載していて車体重量が可成
り重い点、並びに、電源オフ状態で動力源(特にモー
タ)と駆動輪とを連結したままにしていると駆動輪にブ
レーキがかかる点等の理由で、従来は、モータと減速機
との間、または、減速機と駆動輪との間にクラッチを設
け、そのクラッチを切って駆動輪をフリー状態にした
後、介助者が電動車椅子を押して走行させるようにして
いた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電動車椅子の場合においては、介助者が電動車椅子を押
して走行させるために、モータと減速機との間、また
は、減速機と駆動輪との間のクラッチを切って駆動輪を
フリー状態にするため、次のような問題点があった。
(1)砂利路面やカーぺット路面等のように駆動輪の前
進力を大きく減衰させる走行路面の場合や、上り坂等の
ように車椅子の質量が実質的に増大する場合に、介助者
の腕や手等が過労力負担となる。
電動車椅子の場合においては、介助者が電動車椅子を押
して走行させるために、モータと減速機との間、また
は、減速機と駆動輪との間のクラッチを切って駆動輪を
フリー状態にするため、次のような問題点があった。
(1)砂利路面やカーぺット路面等のように駆動輪の前
進力を大きく減衰させる走行路面の場合や、上り坂等の
ように車椅子の質量が実質的に増大する場合に、介助者
の腕や手等が過労力負担となる。
【0006】(2)車椅子の進行方向の向きを変えよう
とした場合、特に、上り坂等において、例えば右折しよ
うとするとき、左把手を握る手や腕に、更に大きな力を
入れなければならなくなる。
とした場合、特に、上り坂等において、例えば右折しよ
うとするとき、左把手を握る手や腕に、更に大きな力を
入れなければならなくなる。
【0007】(3)下り坂においては、介助者が把手等
をしっかりと握っていたとしても、ブレーキがきかない
ので、一寸した油断で車椅子が転がり落ちることにな
り、危険である。
をしっかりと握っていたとしても、ブレーキがきかない
ので、一寸した油断で車椅子が転がり落ちることにな
り、危険である。
【0008】(4)介助者には、身体的能力に差異があ
り、ある介助者にとって楽にこなせる走行路面の状況で
あっても、別の介助者にとてはその走行路面で車椅子を
操作するのが不可能になる場合がある。
り、ある介助者にとって楽にこなせる走行路面の状況で
あっても、別の介助者にとてはその走行路面で車椅子を
操作するのが不可能になる場合がある。
【0009】本発明は、介助者が車両を押したり引いた
りして走行させている自然な流れの中で、状況変化にか
かわらず、介助者の腕や手等が過労力負担とならないよ
うに、左右の各駆動輪の駆動力をそれぞれ独立して制御
できると共に、介助者の身体的な能力が劣る場合にも楽
に車両を押したり引いたりして走行させることができる
ように、左右の各駆動輪の駆動力を同時制御できる介助
補助機構付き車両を提供することを課題とする。
りして走行させている自然な流れの中で、状況変化にか
かわらず、介助者の腕や手等が過労力負担とならないよ
うに、左右の各駆動輪の駆動力をそれぞれ独立して制御
できると共に、介助者の身体的な能力が劣る場合にも楽
に車両を押したり引いたりして走行させることができる
ように、左右の各駆動輪の駆動力を同時制御できる介助
補助機構付き車両を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の介助補助機構付
き車両は、前記課題を解決するために以下の構成とし
た。請求項1の発明は、車体フレームの両側部の一方と
他方に各々取り付けた各駆動輪をそれぞれ専用のモータ
で駆動させると共に、バッテリー電源から各専用モータ
への給電時の電流の向きを切替えることにより車両の前
進・後進の切替を行えるようにした電動式車両を、母体
として構成された介助補助機構付き車両であって、通常
の電動式車両として自走させる場合には、前記バッテリ
ー電源に対し前記各専用モータを並列接続状態にし、介
助者の外力で走行させる場合には、前記バッテリー電源
に対し前記各専用モータを直列接続状態にする各選択を
所定の操作に基づき行える給電態様選択手段と、この給
電態様選択手段により前記各専用モータの直列接続状態
が選択されている場合を条件として、車両を前進させて
いるときに車両に加わる押す力や、車両を後進させてい
るときに車両に加わる引く力を検出する外力検出手段
と、前記給電態様選択手段により前記直列接続状態が選
択されて当該各専用モータへの給電がなされる場合、駆
動輪に動摩擦が生じているときのその転がり抵抗の大き
さに応じて変化される駆動輪の反力に抗することになる
前記車両に加わる押す力または引く力の一部を担えるよ
うに前記各駆動輪の駆動力を各々独立して制御する第1
の介助補助手段と、前記車両に加わる押す力または引く
力が一定に維持されるように、前記各専用モータへの給
電に供される電流量を調整し、前記各駆動輪の駆動力を
同時制御する第2の介助補助手段と、を具備することを
特徴とする。
き車両は、前記課題を解決するために以下の構成とし
た。請求項1の発明は、車体フレームの両側部の一方と
他方に各々取り付けた各駆動輪をそれぞれ専用のモータ
で駆動させると共に、バッテリー電源から各専用モータ
への給電時の電流の向きを切替えることにより車両の前
進・後進の切替を行えるようにした電動式車両を、母体
として構成された介助補助機構付き車両であって、通常
の電動式車両として自走させる場合には、前記バッテリ
ー電源に対し前記各専用モータを並列接続状態にし、介
助者の外力で走行させる場合には、前記バッテリー電源
に対し前記各専用モータを直列接続状態にする各選択を
所定の操作に基づき行える給電態様選択手段と、この給
電態様選択手段により前記各専用モータの直列接続状態
が選択されている場合を条件として、車両を前進させて
いるときに車両に加わる押す力や、車両を後進させてい
るときに車両に加わる引く力を検出する外力検出手段
と、前記給電態様選択手段により前記直列接続状態が選
択されて当該各専用モータへの給電がなされる場合、駆
動輪に動摩擦が生じているときのその転がり抵抗の大き
さに応じて変化される駆動輪の反力に抗することになる
前記車両に加わる押す力または引く力の一部を担えるよ
うに前記各駆動輪の駆動力を各々独立して制御する第1
の介助補助手段と、前記車両に加わる押す力または引く
力が一定に維持されるように、前記各専用モータへの給
電に供される電流量を調整し、前記各駆動輪の駆動力を
同時制御する第2の介助補助手段と、を具備することを
特徴とする。
【0011】請求項1の発明によれば、車体フレームの
両側部の一方と他方に各々取り付けた各駆動輪をそれぞ
れ専用のモータで駆動させると共に、バッテリー電源か
ら各専用モータへの給電時の電流の向きを切替えること
により車両の前進・後進の切替を行えるようにした電動
式車両を、母体として構成された介助補助機構付き車両
であるので、給電態様選択手段によりバッテリー電源に
対し各専用モータを並列接続状態を選択しておくこと
で、通常の電動式車両として自走させることができる。
両側部の一方と他方に各々取り付けた各駆動輪をそれぞ
れ専用のモータで駆動させると共に、バッテリー電源か
ら各専用モータへの給電時の電流の向きを切替えること
により車両の前進・後進の切替を行えるようにした電動
式車両を、母体として構成された介助補助機構付き車両
であるので、給電態様選択手段によりバッテリー電源に
対し各専用モータを並列接続状態を選択しておくこと
で、通常の電動式車両として自走させることができる。
【0012】また、給電態様選択手段によりバッテリー
電源に対し各専用モータを直列接続状態を選択しておく
ことで、外力検出手段により車両を前進させているとき
に車両に加わる押す力や、車両を後進させているときに
車両に加わる引く力を検出することができる。
電源に対し各専用モータを直列接続状態を選択しておく
ことで、外力検出手段により車両を前進させているとき
に車両に加わる押す力や、車両を後進させているときに
車両に加わる引く力を検出することができる。
【0013】加えて、第1の介助補助手段は、車体フレ
ームの両側部の一方と他方に各々取り付けた各駆動輪の
それぞれは、介助補助機構により駆動輪に動摩擦が生じ
ているときのその転がり抵抗の大きさに応じて変化され
る駆動輪の反力に抗することになる押す力または引く力
の一部を担えるように各駆動輪の駆動力を各々独立して
制御し、また、第2の介助補助手段は、前記車両に加わ
る押す力または引く力が一定に維持されるように、前記
各専用モータへの給電に供される電流量を調整し、前記
各駆動輪の駆動力を同時制御する。よって、本発明が適
用された例えば車椅子の場合において、次のように課題
を解決できる。
ームの両側部の一方と他方に各々取り付けた各駆動輪の
それぞれは、介助補助機構により駆動輪に動摩擦が生じ
ているときのその転がり抵抗の大きさに応じて変化され
る駆動輪の反力に抗することになる押す力または引く力
の一部を担えるように各駆動輪の駆動力を各々独立して
制御し、また、第2の介助補助手段は、前記車両に加わ
る押す力または引く力が一定に維持されるように、前記
各専用モータへの給電に供される電流量を調整し、前記
各駆動輪の駆動力を同時制御する。よって、本発明が適
用された例えば車椅子の場合において、次のように課題
を解決できる。
【0014】(1)砂利路面やカーぺット路面等のよう
に駆動輪の前進力を大きく減衰させる走行路面の場合
や、上り坂等のように車椅子の質量が実質的に増大する
場合に、駆動輪の前進力の減衰や、車椅子の質量の実質
的増大に見合う分を補うのに必要となる駆動力を介助補
助機構により補える。よって、介助者の腕や手等の労力
負担が著しく軽減される。
に駆動輪の前進力を大きく減衰させる走行路面の場合
や、上り坂等のように車椅子の質量が実質的に増大する
場合に、駆動輪の前進力の減衰や、車椅子の質量の実質
的増大に見合う分を補うのに必要となる駆動力を介助補
助機構により補える。よって、介助者の腕や手等の労力
負担が著しく軽減される。
【0015】(2)車椅子の進行方向の向きを変えよう
とした場合、特に、登り坂等において、例えば右折しよ
うとするとき、左駆動輪に極めて大きな駆動力が要求さ
れる。この場合に、左駆動輪側に加える押す力を僅かに
大きくするだけで、駆動輪に対し所望の大きな駆動力を
持たせることが介助補助機構によりなされる。よって、
例えば介助者用ハンドルを握る手や腕に、更に大きな力
を入れなくても済むことになる。
とした場合、特に、登り坂等において、例えば右折しよ
うとするとき、左駆動輪に極めて大きな駆動力が要求さ
れる。この場合に、左駆動輪側に加える押す力を僅かに
大きくするだけで、駆動輪に対し所望の大きな駆動力を
持たせることが介助補助機構によりなされる。よって、
例えば介助者用ハンドルを握る手や腕に、更に大きな力
を入れなくても済むことになる。
【0016】(3)下り坂においては、介助者が例えば
介助者用ハンドルをしっかりと握っていることが要求さ
れるものの、第1の介助補助手段の作用により駆動輪に
ブレーキがかかり、車椅子が転がり落ちるのを抑止でき
る。
介助者用ハンドルをしっかりと握っていることが要求さ
れるものの、第1の介助補助手段の作用により駆動輪に
ブレーキがかかり、車椅子が転がり落ちるのを抑止でき
る。
【0017】(4)身体的能力が多少劣る介助者を想定
して外力検出手段の検出値に対比させる第2の介助補助
手段の閾値を設定しておけば、車両に加わる押す力また
は引く力が可成り小さくても車椅子を楽に操作すること
が可能になる。
して外力検出手段の検出値に対比させる第2の介助補助
手段の閾値を設定しておけば、車両に加わる押す力また
は引く力が可成り小さくても車椅子を楽に操作すること
が可能になる。
【0018】請求項2の発明では、前記給電態様選択手
段は、前記各専用モータの直列接続状態を選択した場
合、前記各専用モータの直列接続状態を選択した場合、
前記方向転換操作がなされた状態を、次にこの操作がな
されるまで保持することを特徴とする。
段は、前記各専用モータの直列接続状態を選択した場
合、前記各専用モータの直列接続状態を選択した場合、
前記方向転換操作がなされた状態を、次にこの操作がな
されるまで保持することを特徴とする。
【0019】請求項2の発明によれば、介助者の外力で
車両を前進または後進させる時に、第1及び第2の介助
補助手段を機能させる状態を容易かつ確実に設定できる
ことになる。
車両を前進または後進させる時に、第1及び第2の介助
補助手段を機能させる状態を容易かつ確実に設定できる
ことになる。
【0020】請求項3の発明では、前記外力検出手段
は、車両の後部に車両の前後方向へ押し込みまたは引き
出し可能に取り付けた介助者用ハンドルの押し込みまた
は引き出しの移動量を検出するストレンゲージ,ボリュ
ーム等の圧力センサ(圧力トランスデューサ)であるこ
とを特徴とする。
は、車両の後部に車両の前後方向へ押し込みまたは引き
出し可能に取り付けた介助者用ハンドルの押し込みまた
は引き出しの移動量を検出するストレンゲージ,ボリュ
ーム等の圧力センサ(圧力トランスデューサ)であるこ
とを特徴とする。
【0021】請求項3の発明によれば、車両の後部に取
り付けた介助者用ハンドルを対象に、車両を前進させて
いるときに車両に加わる押す力や、車両を後進させてい
るときに車両に加わる引く力を検出することを容易に行
える。
り付けた介助者用ハンドルを対象に、車両を前進させて
いるときに車両に加わる押す力や、車両を後進させてい
るときに車両に加わる引く力を検出することを容易に行
える。
【0022】請求項4では、前記外力検出手段は、車両
の後部に車両の前後方向へ押し込みまたは引き出し可能
に取り付けた介助者用ハンドルの押し込みまたは引き出
しの移動量が予め設定した閾値に達したときに検出出力
が生じるように、その閾値を適宜設定変更できることを
特徴とする。
の後部に車両の前後方向へ押し込みまたは引き出し可能
に取り付けた介助者用ハンドルの押し込みまたは引き出
しの移動量が予め設定した閾値に達したときに検出出力
が生じるように、その閾値を適宜設定変更できることを
特徴とする。
【0023】請求項4の発明によれば、介助者の外力で
車両を走行させるに先だって、検出開始の閾値を適宜設
定することにより、モータの定格の範囲内で第2の介助
補助手段による制御開始の駆動力レベルを設定変更でき
るようになる。
車両を走行させるに先だって、検出開始の閾値を適宜設
定することにより、モータの定格の範囲内で第2の介助
補助手段による制御開始の駆動力レベルを設定変更でき
るようになる。
【0024】例えば、介助者の身体的能力が小さい場合
は、閾値設定レベルを小さな値にすることで多少小さめ
の押す力や引く力で介助者が操作できるように駆動力を
サポートできる。また、介助者の身体的能力が大きい場
合は、閾値設定レベルを大きな値にすることが可能であ
る。この条件では、可成り大きめの押す力や引く力が要
求されるものの、第2の介助補助手段による制御限界の
駆動力レベルに余裕があるため、閾値設定レベルを小さ
な値に設定した場合の制御限界の駆動力レベルよりも大
きな駆動力を必要とする場合にも駆動力をサポートでき
る。
は、閾値設定レベルを小さな値にすることで多少小さめ
の押す力や引く力で介助者が操作できるように駆動力を
サポートできる。また、介助者の身体的能力が大きい場
合は、閾値設定レベルを大きな値にすることが可能であ
る。この条件では、可成り大きめの押す力や引く力が要
求されるものの、第2の介助補助手段による制御限界の
駆動力レベルに余裕があるため、閾値設定レベルを小さ
な値に設定した場合の制御限界の駆動力レベルよりも大
きな駆動力を必要とする場合にも駆動力をサポートでき
る。
【0025】請求項5の発明では、前記第1の介助補助
手段は、前記給電態様選択手段により前記バッテリー電
源に対し直列接続状態にした前記各専用モータであるこ
とを特徴とする。
手段は、前記給電態様選択手段により前記バッテリー電
源に対し直列接続状態にした前記各専用モータであるこ
とを特徴とする。
【0026】請求項5の発明によれば、左右の各駆動輪
のそれぞれの動力源である各専用のモータをそのまま使
って第1の介助補助手段を構成しているので、構成部品
数を増加させることなく簡素な構成で、介助者の腕や手
等が過労力負担とならないように、左右の各駆動輪の駆
動力をそれぞれ独立して制御できる。
のそれぞれの動力源である各専用のモータをそのまま使
って第1の介助補助手段を構成しているので、構成部品
数を増加させることなく簡素な構成で、介助者の腕や手
等が過労力負担とならないように、左右の各駆動輪の駆
動力をそれぞれ独立して制御できる。
【0027】請求項6の発明では、前記第2の介助補助
手段は、前記バッテリー電源と、このバッテリー電源に
対し直列接続状態にした前記各専用モータとの間に、挿
入接続される前記圧力センサであることを特徴とする。
手段は、前記バッテリー電源と、このバッテリー電源に
対し直列接続状態にした前記各専用モータとの間に、挿
入接続される前記圧力センサであることを特徴とする。
【0028】請求項6の発明によれば、車両を押す力や
引く力に見合うように抵抗値を可変できる設定とした圧
力センサを用いて、その車両を押す力や引く力が一定に
なるように左右の駆動力を制御する構成を容易に実現で
きる。
引く力に見合うように抵抗値を可変できる設定とした圧
力センサを用いて、その車両を押す力や引く力が一定に
なるように左右の駆動力を制御する構成を容易に実現で
きる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の介助補助機構付き
車両の好ましい実施の形態について、図面に基づいて詳
細に説明する。
車両の好ましい実施の形態について、図面に基づいて詳
細に説明する。
【0030】図1は本発明が適用された介助補助機構付
き電動車椅子の外観構成を示す斜視図、図2は図1の介
助補助機構付き電動車椅子の側面図、図3は図1の介助
補助機構付き電動車椅子における駆動輪と動力源との関
係を示す要部分解斜視図、図4は介助者用ハンドルに一
体に設けた圧力トランスデューサの一例を示す概略図、
図5は介助者用ハンドルに一体に設けた圧力トランスデ
ューサの他の一例を示す概略図、図6は図1の介助補助
機構付き電動車椅子の一実施形態の電気的な接続構成の
概略を示す等価回路図である。これらの各図において、
1a,1bは駆動輪、2bは前部キャスタ、3は後部キ
ャスタ、4は座席、5は背もたれ、6は肘掛けアーム、
7は足載せ台、8は介助者用切替操作部、9は介助者用
ハンドル、10は車体フレーム、11はリンク部材、1
2は自走用操作部、13は操作レバー、14はバッテリ
ー、15a,15bはモータ、16a,16bは減速
機、17はピン、18はパイプ、19は出力軸、20は
連結部、21は座席取り付け用パイプ、22は引っ張り
バネ、23はバネ手段である。
き電動車椅子の外観構成を示す斜視図、図2は図1の介
助補助機構付き電動車椅子の側面図、図3は図1の介助
補助機構付き電動車椅子における駆動輪と動力源との関
係を示す要部分解斜視図、図4は介助者用ハンドルに一
体に設けた圧力トランスデューサの一例を示す概略図、
図5は介助者用ハンドルに一体に設けた圧力トランスデ
ューサの他の一例を示す概略図、図6は図1の介助補助
機構付き電動車椅子の一実施形態の電気的な接続構成の
概略を示す等価回路図である。これらの各図において、
1a,1bは駆動輪、2bは前部キャスタ、3は後部キ
ャスタ、4は座席、5は背もたれ、6は肘掛けアーム、
7は足載せ台、8は介助者用切替操作部、9は介助者用
ハンドル、10は車体フレーム、11はリンク部材、1
2は自走用操作部、13は操作レバー、14はバッテリ
ー、15a,15bはモータ、16a,16bは減速
機、17はピン、18はパイプ、19は出力軸、20は
連結部、21は座席取り付け用パイプ、22は引っ張り
バネ、23はバネ手段である。
【0031】この介助補助機構付き電動車椅子は、図3
に示す関係で、車体フレーム10に、リンク部材11を
介して一対の駆動輪1a,1bが左右に独立して取り付
けられており、また、各駆動輪1a,1bの前後位置で
各一対の前部キャスタ2及び後部キャスタ3が取り付け
られている。
に示す関係で、車体フレーム10に、リンク部材11を
介して一対の駆動輪1a,1bが左右に独立して取り付
けられており、また、各駆動輪1a,1bの前後位置で
各一対の前部キャスタ2及び後部キャスタ3が取り付け
られている。
【0032】各駆動輪1a,1bは、それぞれ専用のモ
ータ15a,15b及び減速機16a,16bからなる
動力源で駆動するようにしている。
ータ15a,15b及び減速機16a,16bからなる
動力源で駆動するようにしている。
【0033】この介助補助機構付き電動車椅子を自走さ
せる場合は、肘掛けアーム6に設けた自走用操作部12
の操作レバー13を搭乗者が操作することにより、バッ
テリー14に接続されたモータ15a,15bを駆動制
御でき、このモータ15a,15bの駆動制御で、車椅
子の前進・後進や、旋回をさせたり、それらの速度調整
をさせたりすることができる。なお、車椅子の前進・後
進の切替のための方向転換操作がなされると、バッテリ
ー14からモータ15a,15bへの給電時の電流の向
きが切替わることになる。
せる場合は、肘掛けアーム6に設けた自走用操作部12
の操作レバー13を搭乗者が操作することにより、バッ
テリー14に接続されたモータ15a,15bを駆動制
御でき、このモータ15a,15bの駆動制御で、車椅
子の前進・後進や、旋回をさせたり、それらの速度調整
をさせたりすることができる。なお、車椅子の前進・後
進の切替のための方向転換操作がなされると、バッテリ
ー14からモータ15a,15bへの給電時の電流の向
きが切替わることになる。
【0034】また、この介助補助機構付き電動車椅子を
介助者が押したり引いたりして走行させることができる
ように、座席4の背もたれ5の上部に介助者用ハンドル
9が取り付けられており、この介助者用ハンドル9を介
助者が握って車体フレーム10を押す力または引く力を
加えることにより、車椅子を前進または後進できる。
介助者が押したり引いたりして走行させることができる
ように、座席4の背もたれ5の上部に介助者用ハンドル
9が取り付けられており、この介助者用ハンドル9を介
助者が握って車体フレーム10を押す力または引く力を
加えることにより、車椅子を前進または後進できる。
【0035】しかし、モータ15a,15bの電源がオ
フ状態のまま(車椅子搭乗者が操作しないまま)、介助
者が車椅子を押したり引いたりして走行させた場合に
は、各駆動輪1a,1bに常にブレーキがかかってしま
う。逆に、介助者の操作によりモータ15a,15bを
バッテリー14に接続(並列接続)し、介助者の操作に
基づいてモータ15a,15bを駆動制御する構成とし
た場合、各駆動輪1a,1bにブレーキがかかった状態
を解除できるものの、介助者が車椅子に加える外力の大
きさ及びその方向よりも、むしろ制御操作に基づく制御
系によるモータの駆動制御が優先されることになり、ま
た、この場合は自走用操作部12の他に介助者による駆
動制御用の操作部が必要になって制御系の構成が複雑に
なる。
フ状態のまま(車椅子搭乗者が操作しないまま)、介助
者が車椅子を押したり引いたりして走行させた場合に
は、各駆動輪1a,1bに常にブレーキがかかってしま
う。逆に、介助者の操作によりモータ15a,15bを
バッテリー14に接続(並列接続)し、介助者の操作に
基づいてモータ15a,15bを駆動制御する構成とし
た場合、各駆動輪1a,1bにブレーキがかかった状態
を解除できるものの、介助者が車椅子に加える外力の大
きさ及びその方向よりも、むしろ制御操作に基づく制御
系によるモータの駆動制御が優先されることになり、ま
た、この場合は自走用操作部12の他に介助者による駆
動制御用の操作部が必要になって制御系の構成が複雑に
なる。
【0036】また、モータ15a(15b)と減速機1
6a(16b)との間、または、減速機16a(16
b)と駆動輪1a(1b)との間にクラッチを設け、そ
のクラッチを切って駆動輪をフリー状態にした後、介助
者が電動車椅子を押して走行させた場合、前述したよう
に次のような問題点が生じる。
6a(16b)との間、または、減速機16a(16
b)と駆動輪1a(1b)との間にクラッチを設け、そ
のクラッチを切って駆動輪をフリー状態にした後、介助
者が電動車椅子を押して走行させた場合、前述したよう
に次のような問題点が生じる。
【0037】(1)砂利路面やカーぺット路面等のよう
に駆動輪の前進力を大きく減衰させる走行路面の場合
や、上り坂等のように車椅子の質量が実質的に増大する
場合に、介助者の腕や手等が過労力負担となる。
に駆動輪の前進力を大きく減衰させる走行路面の場合
や、上り坂等のように車椅子の質量が実質的に増大する
場合に、介助者の腕や手等が過労力負担となる。
【0038】(2)車椅子の進行方向の向きを変えよう
とした場合、特に、登り坂等において、例えば右折しよ
うとするとき、左把手を握る手や腕に、更に大きな力を
入れなければならなくなる。
とした場合、特に、登り坂等において、例えば右折しよ
うとするとき、左把手を握る手や腕に、更に大きな力を
入れなければならなくなる。
【0039】(3)下り坂においては、介助者が介助者
用ハンドルをしっかりと握っていたとしても、ブレーキ
がきかないので、一寸した油断で車椅子が転がり落ちる
ことになり、危険である。
用ハンドルをしっかりと握っていたとしても、ブレーキ
がきかないので、一寸した油断で車椅子が転がり落ちる
ことになり、危険である。
【0040】(4)介助者には、身体的能力に差異があ
り、ある介助者にとって楽にこなせる走行路面の状況で
あっても、別の介助者にとてはその走行路面で車椅子を
操作するのが不可能になる場合がある。
り、ある介助者にとって楽にこなせる走行路面の状況で
あっても、別の介助者にとてはその走行路面で車椅子を
操作するのが不可能になる場合がある。
【0041】そこで、本実施の形態では、車椅子搭乗者
の操作により車椅子を自走させる場合と、介助者が車椅
子を押して走行させる場合との何れか一方を、介助者用
切替操作部8での切替操作で選択できるようにしてい
る。即ち、この介助者用切替操作部8は、給電態様選択
手段として機能されるもので、通常の電動式車両として
自走させる場合には、バッテリー14に対しモータ15
a,15bを並列接続状態にし、介助者の外力で走行さ
せる場合には、バッテリー14に対しモータ15a,1
5bを直列接続状態にする各選択を所定の操作に基づき
行える。更に、モータ15a,15bの直列接続状態を
選択した場合には、モータ15a,15bの直列接続状
態専用の方向転換操作を行えるものであり、車椅子の前
進・後退を選ぶ方向転換操作がなされた状態を、次にこ
の操作がなされるまで保持することができるものであ
る。
の操作により車椅子を自走させる場合と、介助者が車椅
子を押して走行させる場合との何れか一方を、介助者用
切替操作部8での切替操作で選択できるようにしてい
る。即ち、この介助者用切替操作部8は、給電態様選択
手段として機能されるもので、通常の電動式車両として
自走させる場合には、バッテリー14に対しモータ15
a,15bを並列接続状態にし、介助者の外力で走行さ
せる場合には、バッテリー14に対しモータ15a,1
5bを直列接続状態にする各選択を所定の操作に基づき
行える。更に、モータ15a,15bの直列接続状態を
選択した場合には、モータ15a,15bの直列接続状
態専用の方向転換操作を行えるものであり、車椅子の前
進・後退を選ぶ方向転換操作がなされた状態を、次にこ
の操作がなされるまで保持することができるものであ
る。
【0042】また、図4に示すのように、座席4の背も
たれ5に車椅子の前後方向へ押し込みまたは引き出し可
能に取り付けた介助者用ハンドル9に、圧力トランスデ
ューサとしてストレンゲージ24を一体に設けたり、ま
たは、図5に示すように、その介助者用ハンドル9に、
圧力トランスデューサとしてボリューム25を一体に設
けることによって、介助者が介助者用ハンドル9を握っ
て車椅子を前進させているときに車椅子に加わる押す力
や、介助者が介助者用ハンドル9を握って車両を後進さ
せているときに車両に加わる引く力を検出できるように
している。なお、介助者用ハンドル9は、背もたれ5の
筐体に取り付け固定されたバネ26によりハンドル移動
量が抑制される。
たれ5に車椅子の前後方向へ押し込みまたは引き出し可
能に取り付けた介助者用ハンドル9に、圧力トランスデ
ューサとしてストレンゲージ24を一体に設けたり、ま
たは、図5に示すように、その介助者用ハンドル9に、
圧力トランスデューサとしてボリューム25を一体に設
けることによって、介助者が介助者用ハンドル9を握っ
て車椅子を前進させているときに車椅子に加わる押す力
や、介助者が介助者用ハンドル9を握って車両を後進さ
せているときに車両に加わる引く力を検出できるように
している。なお、介助者用ハンドル9は、背もたれ5の
筐体に取り付け固定されたバネ26によりハンドル移動
量が抑制される。
【0043】つまり、ストレンゲージ24またはボリュ
ーム25(圧力トランスデューサ)は、介助者用ハンド
ル9の押し込みまたは引き出しの移動量を検出して、車
椅子に加わる押す力や引く力を検出する圧力センサ(外
力検出手段)として設けている。また、このストレンゲ
ージ24またはボリューム25は、介助者用ハンドル9
の押し込みまたは引き出しの移動量が予め設定した閾値
に達したときに検出出力が生じるように、その閾値を適
宜設定変更できるものである。
ーム25(圧力トランスデューサ)は、介助者用ハンド
ル9の押し込みまたは引き出しの移動量を検出して、車
椅子に加わる押す力や引く力を検出する圧力センサ(外
力検出手段)として設けている。また、このストレンゲ
ージ24またはボリューム25は、介助者用ハンドル9
の押し込みまたは引き出しの移動量が予め設定した閾値
に達したときに検出出力が生じるように、その閾値を適
宜設定変更できるものである。
【0044】また、モータ15a,15bは、バッテリ
ー14に対し直列接続されている場合に第1の介助補助
手段として機能され、また、ストレンゲージ24,ボリ
ューム25等の圧力トランスデューサは、バッテリー1
4にモータ15a,15bを直列接続して形成したモー
タ駆動回路に挿入接続されている場合に第2の介助補助
手段として機能される。
ー14に対し直列接続されている場合に第1の介助補助
手段として機能され、また、ストレンゲージ24,ボリ
ューム25等の圧力トランスデューサは、バッテリー1
4にモータ15a,15bを直列接続して形成したモー
タ駆動回路に挿入接続されている場合に第2の介助補助
手段として機能される。
【0045】第1の介助補助手段として機能は、各駆動
輪1a,1bに動摩擦が生じているときのその転がり抵
抗の大きさに応じて変化される駆動輪1a,1bの反力
に抗することになる押す力または引く力の一部を担える
ように各駆動輪1a,1bの駆動力を制御すること行
う。
輪1a,1bに動摩擦が生じているときのその転がり抵
抗の大きさに応じて変化される駆動輪1a,1bの反力
に抗することになる押す力または引く力の一部を担える
ように各駆動輪1a,1bの駆動力を制御すること行
う。
【0046】第2の介助補助手段として機能は、ストレ
ンゲージ24,ボリューム25等の圧力トランスデュー
サに検出出力が生じたとき、車椅子(介助者用ハンドル
9)に加わる押す力または引く力が一定に維持されるよ
うに、モータ15a,15bへの給電に供される電流量
を調整し、各駆動輪1a,1bの駆動力を同時制御する
ことを行う。
ンゲージ24,ボリューム25等の圧力トランスデュー
サに検出出力が生じたとき、車椅子(介助者用ハンドル
9)に加わる押す力または引く力が一定に維持されるよ
うに、モータ15a,15bへの給電に供される電流量
を調整し、各駆動輪1a,1bの駆動力を同時制御する
ことを行う。
【0047】そして、本発明に係る介助補助機構付き車
椅子は、介助者が車椅子を押したり引いたりして走行さ
せている自然な流れの中で、状況変化にかかわらず、介
助者の腕や手等が過労力負担とならないように、各駆動
輪1a,1bの駆動力をそれぞれ独立して制御できる
(第1の介助補助手段の機能)と共に、介助者が車椅子
を押したり引いたりして車椅子に加えられる外力(押す
力や引く力)が閾値に達したとき、その外力が一定に維
持されるように、各駆動輪1a,1bの駆動力を同時制
御できる(第2の介助補助手段の機能)ものとしてい
る。
椅子は、介助者が車椅子を押したり引いたりして走行さ
せている自然な流れの中で、状況変化にかかわらず、介
助者の腕や手等が過労力負担とならないように、各駆動
輪1a,1bの駆動力をそれぞれ独立して制御できる
(第1の介助補助手段の機能)と共に、介助者が車椅子
を押したり引いたりして車椅子に加えられる外力(押す
力や引く力)が閾値に達したとき、その外力が一定に維
持されるように、各駆動輪1a,1bの駆動力を同時制
御できる(第2の介助補助手段の機能)ものとしてい
る。
【0048】この介助補助機構付き車椅子に適用された
電気的な接続構成を等価回路で示すと、図6に示すよう
な回路構成になる。
電気的な接続構成を等価回路で示すと、図6に示すよう
な回路構成になる。
【0049】同図に示すように、車椅子を押して走行さ
せる車椅子の前進時には、スイッチ27及びスイッチ2
8は、a接点が利用されてモータ15a,15bがバッ
テリー14に対し直列接続状態となり、また、そのモー
タ15a,15bとバッテリー14との間にストレンゲ
ージ,ボリューム等の圧力トランスデューサ29が挿入
接続された状態になる。
せる車椅子の前進時には、スイッチ27及びスイッチ2
8は、a接点が利用されてモータ15a,15bがバッ
テリー14に対し直列接続状態となり、また、そのモー
タ15a,15bとバッテリー14との間にストレンゲ
ージ,ボリューム等の圧力トランスデューサ29が挿入
接続された状態になる。
【0050】また、車椅子を引いて走行させる車椅子の
後進時には、スイッチ27及びスイッチ28は、b接点
に切り替わってモータ15a,15bがバッテリー14
に対し直列接続状態となり、また、そのモータ15a,
15bとバッテリー14との間にストレンゲージ,ボリ
ューム等の圧力トランスデューサ29が挿入接続された
状態になる。
後進時には、スイッチ27及びスイッチ28は、b接点
に切り替わってモータ15a,15bがバッテリー14
に対し直列接続状態となり、また、そのモータ15a,
15bとバッテリー14との間にストレンゲージ,ボリ
ューム等の圧力トランスデューサ29が挿入接続された
状態になる。
【0051】つまり、スイッチ27及びスイッチ28お
けるa接点利用の場合と、b接点利用の場合とでは、バ
ッテリー14からモータ15a,15bへの給電時にお
いて、流れる電流の向きが転換され、車椅子の前進・後
進に対応されるようにモータ15a,15bが回転駆動
されることになり、この車椅子の前進・後進の各場合に
おいて、第1及び第2の介助補助手段による制御動作が
なされる。
けるa接点利用の場合と、b接点利用の場合とでは、バ
ッテリー14からモータ15a,15bへの給電時にお
いて、流れる電流の向きが転換され、車椅子の前進・後
進に対応されるようにモータ15a,15bが回転駆動
されることになり、この車椅子の前進・後進の各場合に
おいて、第1及び第2の介助補助手段による制御動作が
なされる。
【0052】例えば、介助者が車椅子を押して走行させ
ている際、左の駆動輪1aに与えられる押し出し応力の
大きさが右の駆動輪1bのそれと比較して顕著に大きく
なると、これに比例してモータ15aの回転トルクが飛
躍的に大きくなり、また、モータ15aの回転トルクの
増加分だけ駆動輪1b用のモータ15bの回転トルクが
小さくなる(第1の介助補助手段の作用)。
ている際、左の駆動輪1aに与えられる押し出し応力の
大きさが右の駆動輪1bのそれと比較して顕著に大きく
なると、これに比例してモータ15aの回転トルクが飛
躍的に大きくなり、また、モータ15aの回転トルクの
増加分だけ駆動輪1b用のモータ15bの回転トルクが
小さくなる(第1の介助補助手段の作用)。
【0053】この際、介助者用ハンドル9の押し込み移
動量が予め設定した閾値に達したとき、圧力トランスデ
ューサ29には検出出力が生じる。このため、車椅子に
加わる押す力が一定に維持されるように、モータ15
a,15bへの給電に供される電流量を調整し、各駆動
輪1a,1bの駆動力を同時制御することになる(第2
の介助補助手段の作用)。
動量が予め設定した閾値に達したとき、圧力トランスデ
ューサ29には検出出力が生じる。このため、車椅子に
加わる押す力が一定に維持されるように、モータ15
a,15bへの給電に供される電流量を調整し、各駆動
輪1a,1bの駆動力を同時制御することになる(第2
の介助補助手段の作用)。
【0054】換言すれば、第1の介助補助手段が作用す
ることにより、モータ15aの回転トルクと、モータ1
5bの回転トルクとの総和は、常に一定の関係である
が、駆動輪1aに加わる外力と、駆動輪1bに加わる外
力とに違いが生じると、各モータ15a,15bの一方
の回転トルクが大きくなり、その増加分だけ他方の回転
トルクが小さくなる。
ることにより、モータ15aの回転トルクと、モータ1
5bの回転トルクとの総和は、常に一定の関係である
が、駆動輪1aに加わる外力と、駆動輪1bに加わる外
力とに違いが生じると、各モータ15a,15bの一方
の回転トルクが大きくなり、その増加分だけ他方の回転
トルクが小さくなる。
【0055】更に、こうした第1の介助補助手段の作用
時に、介助者用ハンドル9の押し込み移動量が予め設定
した閾値に達したとき、第2の介助補助手段が作用する
ことにより、車椅子に加わる押す力が一定に維持される
ように、圧力トランスデューサ29の抵抗値が可変され
てモータ15a,15bへの給電に供される電流量が調
整されることになる。
時に、介助者用ハンドル9の押し込み移動量が予め設定
した閾値に達したとき、第2の介助補助手段が作用する
ことにより、車椅子に加わる押す力が一定に維持される
ように、圧力トランスデューサ29の抵抗値が可変され
てモータ15a,15bへの給電に供される電流量が調
整されることになる。
【0056】一方、介助者が車椅子を引いて走行させて
いる際、左の駆動輪1aに与えられる引き出し応力の大
きさが右の駆動輪1bのそれと比較して顕著に大きくな
ると、これに比例してモータ15aの回転トルクが飛躍
的に大きくなり、また、モータ15aの回転トルクの増
加分だけ駆動輪1b用のモータ15bの回転トルクが小
さくなる(第1の介助補助手段の作用)。
いる際、左の駆動輪1aに与えられる引き出し応力の大
きさが右の駆動輪1bのそれと比較して顕著に大きくな
ると、これに比例してモータ15aの回転トルクが飛躍
的に大きくなり、また、モータ15aの回転トルクの増
加分だけ駆動輪1b用のモータ15bの回転トルクが小
さくなる(第1の介助補助手段の作用)。
【0057】この際、介助者用ハンドル9の引き込み移
動量が予め設定した閾値に達したとき、圧力トランスデ
ューサ29には検出出力が生じる。このため、車椅子に
加わる押す力が一定に維持されるように、モータ15
a,15bへの給電に供される電流量を調整し、各駆動
輪1a,1bの駆動力を同時制御することになる(第2
の介助補助手段の作用)。
動量が予め設定した閾値に達したとき、圧力トランスデ
ューサ29には検出出力が生じる。このため、車椅子に
加わる押す力が一定に維持されるように、モータ15
a,15bへの給電に供される電流量を調整し、各駆動
輪1a,1bの駆動力を同時制御することになる(第2
の介助補助手段の作用)。
【0058】よって、本発明に係る介護補助機構付き車
椅子によれば、次のように効果が得られる。
椅子によれば、次のように効果が得られる。
【0059】(1)砂利路面やカーぺット路面等のよう
に駆動輪1a,1bの前進力を大きく減衰させる走行路
面の場合や、上り坂等のように車椅子の質量が実質的に
増大する場合に、駆動輪の前進力の減衰や、車椅子の質
量の実質的増大に見合う分を補うのに必要となる駆動力
を介助補助機構により補える。よって、介助者の腕や手
等の労力負担が著しく軽減される。
に駆動輪1a,1bの前進力を大きく減衰させる走行路
面の場合や、上り坂等のように車椅子の質量が実質的に
増大する場合に、駆動輪の前進力の減衰や、車椅子の質
量の実質的増大に見合う分を補うのに必要となる駆動力
を介助補助機構により補える。よって、介助者の腕や手
等の労力負担が著しく軽減される。
【0060】(2)車椅子の進行方向の向きを変えよう
とした場合、特に、登り坂等において、例えば右折しよ
うとするとき、左駆動輪に極めて大きな駆動力が要求さ
れる。この場合に、左駆動輪側に加える押す力を僅かに
大きくするだけで、駆動輪に対し所望の大きな駆動力を
持たせることが介助補助機構によりなされる。よって、
例えば介助者用ハンドルを握る手や腕に、更に大きな力
を入れなくても済むことになる。
とした場合、特に、登り坂等において、例えば右折しよ
うとするとき、左駆動輪に極めて大きな駆動力が要求さ
れる。この場合に、左駆動輪側に加える押す力を僅かに
大きくするだけで、駆動輪に対し所望の大きな駆動力を
持たせることが介助補助機構によりなされる。よって、
例えば介助者用ハンドルを握る手や腕に、更に大きな力
を入れなくても済むことになる。
【0061】(3)下り坂においては、介助者が例えば
介助者用ハンドルをしっかりと握っていることが要求さ
れるものの、第1の介助補助手段の作用により駆動輪に
ブレーキがかかり、車椅子が転がり落ちるのを抑止でき
る。
介助者用ハンドルをしっかりと握っていることが要求さ
れるものの、第1の介助補助手段の作用により駆動輪に
ブレーキがかかり、車椅子が転がり落ちるのを抑止でき
る。
【0062】(4)身体的能力が多少劣る介助者を想定
して外力検出手段の検出値に対比させる閾値を設定して
おけば、第2の介助補助手段の作用により車両に加わる
押す力または引く力が可成り小さくても車椅子を楽に操
作することが可能になる。例えば、介助者の身体的能力
が小さい場合は、閾値設定レベルを小さな値にすること
で多少小さめの押す力や引く力で介助者が操作できるよ
うに駆動力をサポートできる。また、介助者の身体的能
力が大きい場合は、閾値設定レベルを大きな値にするこ
とが可能である。この条件では、可成り大きめの押す力
や引く力が要求されるものの、第2の介助補助手段によ
る制御限界の駆動力レベルに余裕があるため、閾値設定
レベルを小さな値に設定した場合の制御限界の駆動力レ
ベルよりも大きな駆動力を必要とする場合にも駆動力を
サポートできる。
して外力検出手段の検出値に対比させる閾値を設定して
おけば、第2の介助補助手段の作用により車両に加わる
押す力または引く力が可成り小さくても車椅子を楽に操
作することが可能になる。例えば、介助者の身体的能力
が小さい場合は、閾値設定レベルを小さな値にすること
で多少小さめの押す力や引く力で介助者が操作できるよ
うに駆動力をサポートできる。また、介助者の身体的能
力が大きい場合は、閾値設定レベルを大きな値にするこ
とが可能である。この条件では、可成り大きめの押す力
や引く力が要求されるものの、第2の介助補助手段によ
る制御限界の駆動力レベルに余裕があるため、閾値設定
レベルを小さな値に設定した場合の制御限界の駆動力レ
ベルよりも大きな駆動力を必要とする場合にも駆動力を
サポートできる。
【0063】(5)また、第1の介助補助手段は、給電
態様選択手段によりバッテリー14に対し直列接続状態
にしたモータ15a,15bであるので、左右の各駆動
輪1a,1bのそれぞれの動力源である各専用のモータ
15a,15bをそのまま使って第1の介助補助手段を
構成しているので、構成部品数を増加させることなく簡
素な構成で、介助者の腕や手等が過労力負担とならない
ように、左右の各駆動輪の駆動力をそれぞれ独立して制
御できる。
態様選択手段によりバッテリー14に対し直列接続状態
にしたモータ15a,15bであるので、左右の各駆動
輪1a,1bのそれぞれの動力源である各専用のモータ
15a,15bをそのまま使って第1の介助補助手段を
構成しているので、構成部品数を増加させることなく簡
素な構成で、介助者の腕や手等が過労力負担とならない
ように、左右の各駆動輪の駆動力をそれぞれ独立して制
御できる。
【0064】(6)また、第2の介助補助手段は、バッ
テリー14にモータ15a,15bを直列接続して形成
したモータ駆動回路に挿入接続される圧力センサ(圧力
トランスデューサ29)であるので、車両を押す力や引
く力に見合うように抵抗値を可変できる設定とした圧力
センサ(圧力トランスデューサ29)を用いて、その車
両を押す力や引く力が一定になるように左右の駆動力を
制御する構成を容易に実現できる。
テリー14にモータ15a,15bを直列接続して形成
したモータ駆動回路に挿入接続される圧力センサ(圧力
トランスデューサ29)であるので、車両を押す力や引
く力に見合うように抵抗値を可変できる設定とした圧力
センサ(圧力トランスデューサ29)を用いて、その車
両を押す力や引く力が一定になるように左右の駆動力を
制御する構成を容易に実現できる。
【0065】なお、本発明は、前述した実施の形態のよ
うな電動車椅子に限定されるものではなく、本発明の技
術思想を逸脱しない範囲で種々対象を変更できるのは勿
論のことである。
うな電動車椅子に限定されるものではなく、本発明の技
術思想を逸脱しない範囲で種々対象を変更できるのは勿
論のことである。
【0066】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、介助者が車両を押したり引いたりして走行さ
せている自然な流れの中で、状況変化にかかわらず、介
助者の腕や手等が過労力負担とならないように、左右の
各駆動輪の駆動力をそれぞれ独立して制御できると共
に、介助者の身体的な能力が劣る場合にも楽に車両を押
したり引いたりして走行させることができるように、左
右の各駆動輪の駆動力を同時制御できる介助補助機構付
き車両を提供することができる。
によれば、介助者が車両を押したり引いたりして走行さ
せている自然な流れの中で、状況変化にかかわらず、介
助者の腕や手等が過労力負担とならないように、左右の
各駆動輪の駆動力をそれぞれ独立して制御できると共
に、介助者の身体的な能力が劣る場合にも楽に車両を押
したり引いたりして走行させることができるように、左
右の各駆動輪の駆動力を同時制御できる介助補助機構付
き車両を提供することができる。
【図1】本発明が適用された介助補助機構付き電動車椅
子の外観構成を示す斜視図である。
子の外観構成を示す斜視図である。
【図2】図1の介助補助機構付き電動車椅子の側面図で
ある。
ある。
【図3】図1の介助補助機構付き電動車椅子における駆
動輪と動力源との関係を示す要部分解斜視図である。
動輪と動力源との関係を示す要部分解斜視図である。
【図4】介助者用ハンドルに一体に設けた圧力トランス
デューサの一例を示す概略図である。
デューサの一例を示す概略図である。
【図5】介助者用ハンドルに一体に設けた圧力トランス
デューサの他の一例を示す概略図である。
デューサの他の一例を示す概略図である。
【図6】図1の介助補助機構付き電動車椅子の一実施形
態の電気的な接続構成の概略を示す等価回路図である。
態の電気的な接続構成の概略を示す等価回路図である。
1a,1b 駆動輪 2b 前部キャスタ 3 後部キャスタ 4 座席 5 背もたれ 6 肘掛けアーム 7 足載せ台 8 介助者用切替操作部 9 介助者用ハンドル 10 車体フレーム 11 リンク部材 12 自走用操作部 13 操作レバー 14 バッテリー 15a,15b モータ 16a,16b 減速機 17 ピン 18 パイプ 19 出力軸 20 連結部 21 座席取り付け用パイプ 22 引っ張りバネ 23 バネ手段 24 ストレンゲージ 25 ボリューム 26 バネ 27 スイッチ 28 スイッチ 29 圧力トランスデューサ
フロントページの続き (72)発明者 春原 英雄 東京都杉並区高井戸東2丁目4番5号 ミ サワホーム株式会社内 (72)発明者 堀 光生 東京都杉並区高井戸東2丁目4番5号 ミ サワホーム株式会社内 (72)発明者 吉田 勉 東京都杉並区高井戸東2丁目4番5号 ミ サワホーム株式会社内 (72)発明者 鈴木 政善 東京都江東区亀戸2丁目6番35号 株式会 社ユニカム内 (72)発明者 西平 哲也 東京都江東区亀戸2丁目6番35号 株式会 社ユニカム内 (72)発明者 西平 守和 東京都江東区亀戸2丁目6番35号 株式会 社ユニカム内 Fターム(参考) 5H115 PA08 PC06 PG06 PI13 PU02 PU24 QE04 QE06 QE13 QE16 QH08 RB08 RB13 RB14 SE03 TO30 UI19 UI32
Claims (6)
- 【請求項1】 車体フレームの両側部の一方と他方に各
々独立して取り付けた各駆動輪をそれぞれ専用のモータ
で駆動させると共に、バッテリー電源から各専用モータ
への給電時の電流の向きを切替える方向転換操作で車両
の前進・後進の動作切替を行えるようにした電動式車両
を、母体として構成された介助補助機構付き車両であっ
て、 通常の電動式車両として自走させる場合には、前記バッ
テリー電源に対し前記各専用モータを並列接続状態に
し、介助者の外力で走行させる場合には、前記バッテリ
ー電源に対し前記各専用モータを直列接続状態にする各
選択を所定の操作に基づき行える給電態様選択手段と、 この給電態様選択手段により前記各専用モータの直列接
続状態が選択されている場合を条件として、車両を前進
させているときに車両に加わる押す力や、車両を後進さ
せているときに車両に加わる引く力を検出する外力検出
手段と、 前記給電態様選択手段により前記直列接続状態が選択さ
れて当該各専用モータへの給電がなされる場合、駆動輪
に動摩擦が生じているときのその転がり抵抗の大きさに
応じて変化される駆動輪の反力に抗することになる前記
車両に加わる押す力または引く力の一部を担えるように
前記各駆動輪の駆動力を各々独立して制御する第1の介
助補助手段と、 前記車両に加わる押す力または引く力が一定に維持され
るように、前記各専用モータへの給電に供される電流量
を調整し、前記各駆動輪の駆動力を同時制御する第2の
介助補助手段と、 を具備することを特徴とする介助補助機構付き車両。 - 【請求項2】 前記給電態様選択手段は、前記各専用モ
ータの直列接続状態を選択した場合、前記方向転換操作
がなされた状態を、次にこの操作がなされるまで保持す
ることを特徴とする請求項1に記載の介助補助機構付き
車両。 - 【請求項3】 前記外力検出手段は、車両の後部に車両
の前後方向へ押し込みまたは引き出し可能に取り付けた
介助者用ハンドルの押し込みまたは引き出しの移動量を
検出するストレンゲージ,ボリューム等の圧力センサで
あることを特徴とする請求項1,2の何れかに記載の介
助補助機構付き車両。 - 【請求項4】 前記外力検出手段は、車両の後部に車両
の前後方向へ押し込みまたは引き出し可能に取り付けた
介助者用ハンドルの押し込みまたは引き出しの移動量が
予め設定した閾値に達したときに検出出力が生じるよう
に、その閾値を適宜設定変更できることを特徴とする請
求項1〜3の何れかに記載の介助補助機構付き車両。 - 【請求項5】 前記第1の介助補助手段は、前記給電態
様選択手段により前記バッテリー電源に対し直列接続状
態にした前記各専用モータであることを特徴とする請求
項1〜4の何れかに記載の介助補助機構付き車両。 - 【請求項6】 前記第2の介助補助手段は、前記バッテ
リー電源と、このバッテリー電源に対し直列接続状態に
した前記各専用モータとの間に、挿入接続される前記圧
力センサであることを特徴とする請求項1〜5の何れか
に記載の介助補助機構付き車両。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11046808A JP2000237244A (ja) | 1999-02-24 | 1999-02-24 | 介助補助機構付き車両 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11046808A JP2000237244A (ja) | 1999-02-24 | 1999-02-24 | 介助補助機構付き車両 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000237244A true JP2000237244A (ja) | 2000-09-05 |
Family
ID=12757641
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11046808A Pending JP2000237244A (ja) | 1999-02-24 | 1999-02-24 | 介助補助機構付き車両 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000237244A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1710146A3 (en) * | 2005-04-06 | 2008-05-28 | Mastermover International Limited | Driving assembly |
US20210378891A1 (en) * | 2020-06-05 | 2021-12-09 | Toyota Motor North America, Inc. | Wheelchair systems and methods enabling fine manual motion control |
JP7560116B2 (ja) | 2021-03-23 | 2024-10-02 | 公立大学法人前橋工科大学 | 操作コントローラ |
-
1999
- 1999-02-24 JP JP11046808A patent/JP2000237244A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1710146A3 (en) * | 2005-04-06 | 2008-05-28 | Mastermover International Limited | Driving assembly |
US20210378891A1 (en) * | 2020-06-05 | 2021-12-09 | Toyota Motor North America, Inc. | Wheelchair systems and methods enabling fine manual motion control |
US11660240B2 (en) * | 2020-06-05 | 2023-05-30 | Toyota Motor North America, Inc. | Wheelchair systems and methods enabling fine manual motion control |
JP7560116B2 (ja) | 2021-03-23 | 2024-10-02 | 公立大学法人前橋工科大学 | 操作コントローラ |
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