JP2000236771A - 不良卵検出装置 - Google Patents

不良卵検出装置

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JP2000236771A
JP2000236771A JP11041589A JP4158999A JP2000236771A JP 2000236771 A JP2000236771 A JP 2000236771A JP 11041589 A JP11041589 A JP 11041589A JP 4158999 A JP4158999 A JP 4158999A JP 2000236771 A JP2000236771 A JP 2000236771A
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Tadashi Tanenaka
忠司 種中
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Kyowa Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 卵殻の厚みの違いによる影響を無くし不良卵
の検出精度を向上できる不良卵検出装置を提供するこ
と。 【解決手段】 搬送経路に沿って卵を搬送させる搬送手
段と、搬送経路上の卵に向けて光を発光するLED光源
32と、この光源32からの光が卵殻内を透過して出て
きた透過光を検出するCCDカメラ15とを備え、この
CCDカメラ15からの検出結果に基づいて不良卵を判
定する不良卵検出装置において、不良卵の判定を行なう
前に、卵の卵殻厚さのグレードを測定する卵殻厚さ測定
部45と、この測定部45による測定結果に基づいて光
源32の発光量を調整する光量調整部47とを備えたこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送経路に沿って
卵を搬送させる搬送手段と、前記搬送経路上の卵に向け
て光を発光する発光手段と、この発光手段からの光が卵
殻内を透過して出てきた透過光を検出する検出手段とを
備え、この検出手段の検出結果に基づいて不良卵を判定
する不良卵検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】かかる不良卵検出装置は、例えば、鶏卵
自動選別装置において用いられる。鶏卵自動選別装置に
おける鶏卵 (卵の1例) の処理手順の概略を説明する
と、鶏舎から運び込まれた鶏卵は、列状で搬送経路を搬
送され、洗浄・乾燥・方向整列などの処理工程を通過し
た後、搬送経路上に設置された不良卵検出装置において
不良卵の検出がされる。不良卵の検出工程を過ぎると軽
量部に送り込まれ個々の鶏卵の重量が計測されて、農林
規格で定められているM級、S級などの等級別に選別ス
テーションにて選別されて所定の包装容器に収容され
る。不良卵であると判定された鶏卵については、不良卵
専用の回収ステーションを設けて回収するようにしてい
る。
【0003】ここで、不良卵検出装置における不良卵を
検出するシステムを簡単に説明すると、搬送経路上の鶏
卵に向けて光を発光する発光手段 (ストロボ光等の発光
光源) と、この発光手段からの光が卵殻内を透過して出
てきた透過光を検出する検出手段(CCDカメラなど)
を備えており、検出手段により得られた鶏卵の画像を解
析することにより、ヒビ卵、汚卵、血卵、鮮度不良とい
った不良卵を検出するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、鶏卵に
は固体差があり、卵殻の薄いのもあれば卵殻の厚いのも
ある。これは、鶏に与えるえさの量・種類や、鶏の種類
などによって異なってくるものである。このような場
合、発光手段からの発光量を一定にしておくと、卵殻の
厚い鶏卵を通過してくる透過光量は少なく、卵殻の厚い
鶏卵を通過してくる透過光量は多くなることになる。し
たがって、卵殻の薄い鶏卵にあわせて発光量を設定する
と、卵殻の厚い鶏卵から得られる画像は暗い画像となっ
てノイズ成分の影響を受けやすくなり、また、卵殻の厚
い鶏卵に合わせて発光量を設定すると卵殻の薄い鶏卵か
ら得られる画像は真っ白となって、鶏卵表面の模様が映
らないということがあり、その結果として不良卵の検出
精度を低下させる原因となっていた。
【0005】また、卵殻の厚さの違い以外の原因とし
て、鮮度不良の卵は白濁していることから透過光量が少
なくなる。また、卵白がヨードチンキのような色をした
不良卵もあり、同様に透過光量が少なくなり、不良卵の
検出精度を低下させる原因となる。
【0006】本発明は上記実情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、卵殻の厚みの違い等による影響を無
くし不良卵の検出精度を向上できる不良卵検出装置を提
供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明に係る不良卵検出装置は、搬送経路に沿って卵を
搬送させる搬送手段と、前記搬送経路上の卵に向けて光
を発光する発光手段と、この発光手段からの光が卵殻内
を透過して出てきた透過光を検出する検出手段とを備
え、この検出手段からの検出結果に基づいて不良卵を判
定する不良卵検出装置において、前記不良卵の判定を行
なう前に、卵の卵殻厚さのグレードを測定する測定手段
と、この測定手段による測定結果に基づいて前記発光手
段の発光量を調整する光量調整手段とを備えたことを特
徴とするものである。
【0008】この構成によると、不良卵の判定を行なう
前に、まず、卵の卵殻厚さのグレードを測定手段により
測定する。測定されるべきグレードは、要求される不良
卵の検出精度に応じて設定すれば良い。そして、測定結
果に基づいて発光手段の発光量を調整するのである。そ
の一例として、基準となる透過光量 (中程度の厚さの卵
殻を有する卵)を予め設定しておき、この基準透過光量
になるように発光量を調整するのである。したがって、
卵殻の厚い卵の場合は発光量を増加するようにし、卵殻
の薄い卵の場合は逆に発光量を減少するようにする。
【0009】以上のようにして、実際に不良卵の検出を
行なう場合には、調整後の発光手段の発光量に基づいて
行なわれる。したがって、適切な明るさの画像を取り込
むことができる。その結果、卵殻の厚みの違いによる影
響を無くし不良卵の検出精度を向上できる不良卵検出装
置を提供することができた。
【0010】本発明の好適な実施形態として、前記測定
手段は、前記搬送経路において、前記検出手段よりも上
流側に設けられているものがあげられる。この構成によ
ると、検出手段と測定手段は別々の場所に設けられてお
り、搬送経路の上流側にある測定手段により、まず、卵
殻のグレードが測定される。その測定結果に基づいて発
光手段の発光量が調整され、調整された発光手段からの
発光量に基づいて、搬送経路の下流側にある検出手段に
よる不良卵の検出・判定がされる。したがって、不良卵
の検出精度が確実なものになった。
【0011】本発明の別の好適な実施形態として、前記
検出手段は、同一の卵からの透過光を少なくとも2回検
出することが可能であり、前記測定手段は、最初の透過
光に基づいて前記卵殻厚さのグレードを測定することを
特徴とするものがあげられる。
【0012】この構成は、不良卵を検出するための検出
手段及び発光手段を利用して卵殻のグレードを予め測定
しようとするものである。この構成の作用を説明する
と、 (1)卵殻を通過してきた透過光量に基づいて卵殻のグ
レードを測定する。 (2)測定結果に基づき発光手段の発光量を調整する。 (3)調整後の発光量により、同じ卵をもう一度光を照
射し、その透過光に基づいて画像を取り込む。 (4)不良卵の検出処理を行なう。
【0013】同一の卵からの透過光は少なくとも2回得
られれば良く、3回、4回得るようにして、そのうちの
何回かを卵殻のグレードの測定に割り当てるようにして
も良い。上記構成によれば、専用の測定手段を別個に設
けないからコスト的な利点を有する。
【0014】本発明の目的を達成するための別の不良卵
検出装置は、前記不良卵の判定を行なう前に、卵の透過
光量を測定する測定手段と、この測定手段による測定結
果に基づいて前記発光手段の発光量を調整する光量調整
手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0015】この構成によると、不良卵の判定を行なう
前に、卵の透過光量を測定し、測定結果に基づいて発光
手段の発光量を調整するのである。その一例として、基
準となる透過光量を予め設定しておき、この基準透過光
量になるように発光量を調整するのである。したがっ
て、卵殻の厚い卵の場合や鮮度不良などの場合は発光量
を増加するようにし、卵殻の薄い卵の場合等は逆に発光
量を減少するようにする。したがって、同様に適切な明
るさの画像を取り込むことができる。その結果、卵殻の
厚みの違いによる影響を無くし不良卵の検出精度を向上
できる不良卵検出装置を提供することができた。
【0016】本発明の更に別の好適な実施形態として、
前記発光手段はLEDであり、前記光量調整手段は、L
EDに流れる電流量を調整するものがあげられる。LE
Dの電流量を調整するという簡単な構成により発光量を
調整することができた。
【0017】本発明の更に別の好適な実施形態として、
前記光量調整手段は、前記発光手段の光路中にフィルタ
ーを挿入するものがあげられる。このように、フィルタ
ーを光路中に挿入するか否かと言う簡単な構成により発
光量を調整することができた。
【0018】本発明の更に別の好適な実施形態として、
前記発光手段は、卵に対して近接・離間可能に構成して
あり、前記発光手段は、卵に対して近接するタイミング
で発光するように制御されるものがあげられる。
【0019】この構成によれば、発光手段は常時発光状
態にあるのではなく、必要なときのみに発光するように
制御されるからエネルギー消費の点で好ましい。また、
発光手段は卵に対して近接するタイミングで発光するか
ら、発光量のほとんどを卵を通過 (透過) させることが
でき、したがって光量を無駄にすることがない。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明に係る不良卵検出装置及び
これが用いられる卵の自動選別包装装置の実施形態につ
いて図面を用いて説明する。図1は、卵の自動選別包装
装置の全体構成を示す模式図である。この装置は、矢印
A方向に鶏卵1を搬送する6列の給卵コンベア2 (卵の
搬送手段に相当する。) と、給卵コンベア2から鶏卵1
を受け取って矢印Bの方向に鶏卵を搬送する単列コンベ
ア3と、単列コンベア3の鶏卵搬送方向に直交する矢印
aで示す方向に包装容器4を搬送する複数(図1では6
箇所)の容器コンベア5a〜5fを備えたパッキングス
テーション5と、装置の各部の作動の制御などを行う制
御装置6と不良卵の検査を行う不良卵検出装置7とを備
えている。不良卵検出装置7は、ヒビ卵や血卵や腐敗卵
などの不良卵かどうかの検査をする。制御装置6は、主
にCPU、記憶装置などのハードウェアの部分と、装置
の作動プログラムなどのソフトウェアの部分で構成され
ている。
【0021】給卵コンベア2から供給される鶏卵1は、
各鶏卵1毎に秤量された後、単列コンベア3に移載さ
れ、容器コンベア5a〜5fとの交差箇所まで搬送され
る。この間、制御装置6は、各鶏卵1の秤量値に基づい
て、農林規格によるサイズ別の詰め方等により容器コン
ベア5c〜5fの包装容器4に移載される。又、不良卵
については秤量値に関わらず容器コンベア5a,5bの
包装容器4に移載される。鶏卵1の収納が完了した包装
容器4は、容器コンベア5a〜5fにおける包装容器4
の搬送方向下流側端部から完成品として取り出される。
なお、どの容器コンベア5a〜5fにおいて、どの様な
パッキングを行うかは任意に設定できる。
【0022】給卵コンベア2は鶏卵1を適当に離間した
状態で搬送し、給卵コンベア2の搬送経路最下流に鶏卵
1の重量を測定する秤量装置8が備えられている。秤量
装置8で秤量された鶏卵1の秤量データは、制御装置6
に送られる。
【0023】単列コンベア3は駆動モータ9により駆動
され、鶏卵1を給卵コンベア2の秤量装置8から単列コ
ンベア3の鶏卵を収納するカップに移しかえる移し替え
装置10と、カップから鶏卵1を落下させるキック装置
11と、キック装置11の作動によりカップから落下す
る鶏卵1を受け止め包装容器4に収納する包装装置12
とが備えられている。
【0024】駆動モータ9は制御装置6により制御さ
れ、カップ上の鶏卵1の搬送量は、制御用エンコーダ1
3により検出され制御装置6に送られる。なお、駆動モ
ータ9の動力は給卵コンベア2にも供給される。給卵コ
ンベア2上の鶏卵1の搬送量も制御用エンコーダ14に
より制御される。なお、後述するように、エンコーダ1
4の出力に基づき不良卵検出装置7の作動も制御され
る。
【0025】不良卵もふくめた鶏卵1が秤量装置8に到
達すると、その秤量値に基づいて、容器コンベア5c〜
5fのいずれかに放出される。制御装置6はどの容器コ
ンベア5c〜5fで放出すべきかを決めると共に、秤量
装置6からパッキングステーション5までの搬送距離を
各鶏卵1について設定する。この搬送距離はエンコーダ
13のパルス数として設定される。そして搬送装置6か
ら鶏卵が単列コンベア3に搭載されて搬送されると、そ
の搬送に伴って発生するエンコーダ13のパルス数に基
づいて前記設定されたパルス数を減算していき、パルス
数がゼロになった時点で単列コンベア3から容器コンベ
ア5a〜5fに向けて鶏卵1を放出させる。また、自動
検査装置7にて不良卵あるとして検出された鶏卵1は、
秤量値にかかわらず容器コンベア5a,5bのいずれか
にて回収される。あるいは、不良卵の種類に応じていず
れかの容器コンベア5a,5bに区別して回収するよう
にしてもよい。また、不良卵回収用の容器コンベアの本
数を更に増やすことも可能である。
【0026】給卵コンベア2と単列コンベア3とは連動
して駆動されるようになっており、単列コンベア3にお
ける鶏卵1の搬送速度は給卵コンベア3の6倍の速さと
なっている。
【0027】<不良卵検出装置の構成>図2は、鶏卵の
自動検査装置7の外観斜視図である。鶏卵1を搬送する
装置は図3にも示されるが、多数の搬送用ローラ17を
チェ−ン18で連結したものであり、ローラコンベアと
呼ばれている。鶏卵1の不良を検査する区域Rの上方に
は、検出手段であるCCDカメラ15 (検出手段に相当
する。) が合計12台(2*6)セッティングされてい
る。
【0028】図3により、搬送用ローラ17を詳しく説
明する。この搬送用ローラ17は、チェ−ン18に対し
て支持される端部17aと、鶏卵1が搭載される鼓型凹
部17b、鼓型凹部17b同士を連結する連結軸部17
cとを備えている。これら各部は一体的に連結され、ま
た、端部17aは回転自在にチェーン18に対して取り
付けられている。さらに、各端部17aの下部にはベー
ス19が設けられており、このベース19の表面に各端
部17aが接触しながら、チェーン18が駆動される。
また、各搬送用ローラ17同士の間は光源からの光が透
過できるように、隙間が形成されている。
【0029】したがって、図4に示されるように、各搬
送用ローラ17は時計方向に回転しながら、搬送経路を
進んでいく。なお、チェーン18はスプロケット20,
21を含めた複数のスプロケットに巻回された無端チェ
ーンとして構成されている。エンコーダ14はスプロケ
ット20と同軸に設けられており、このエンコーダ14
の回転量を検出するセンサー22が更に設けられ、エン
コーダ14からの出力信号は制御装置6に入力されてい
る。
【0030】<照明装置の構成>図4により、不良卵検
出装置7に備えられた照明装置について説明する。照明
装置は、伸縮自在な蛇腹31と、この蛇腹31の内部に
取り付けられた多数のLEDチップにより構成される光
源32 (発光手段に相当する。) と、蛇腹31を保持す
る蛇腹保持板33と、蛇腹保持板33を上下方向に駆動
する駆動シリンダ34とを備えている。蛇腹31の先端
には光源32からの光を通過させる導光部31aが形成
されている。図4は、導光部31aが最も鶏卵1の卵殻
面に接近した状態を示しており、図5は最も離間した状
態を示している。駆動シリンダ34は、エンコーダ14
からの出力信号( パルス信号) に基づいてその駆動が制
御されており、図4に示されるように、導光部31aが
最も上昇したときに、ちょうど搬送用ローラ17とロー
ラ17の間の隙間が位置するように、電気的に位相を調
整される。このように、光源32は鶏卵1の搬送動作と
連動して昇降動作を行なう。
【0031】搬送経路の上方には多数のCCDカメラ1
5が設置されている。CCDカメラ15の出力は後述す
る画像処理部に伝達され、画像処理の結果はモニターに
表示される。CCDカメラ15による撮像は4回行われ
る。図4、図5から明らかなようにCCDカメラ15は
搬送経路に沿って2台並ぶ状態で配置され、上流側のC
CDカメラ15により最初の2回の撮像を行ない、下流
側のCCDカメラ15により後の2回の撮像を行なう。
4回の撮像のうち、最初の1回は後述するように鶏卵1
の卵殻厚さのグレードを測定するためであり、残りの3
回は不良卵検出のためである。不良卵を検出するために
は、鶏卵1の全面を調べる必要があり、そのために複数
回の撮像が行われる。また、搬送用ローラ17は回転し
ているから鶏卵1も回転しながら搬送されている。この
ように、鶏卵1を回転させるのは不良の個所を効率よく
確実に発見するためである。これにより、不良卵検出装
置7の信頼性の向上を達成することができる。
【0032】<制御装置の構成>次に、制御装置6の構
成について図6のブロック図により説明する。CCDカ
メラ15により撮影された鶏卵1の画像データを取り込
むための画像取込部40を備え、画像取込部40にてA
/D変換等の所定の処理がされた画像データは画像処理
部41にて不良卵を検出するための画像処理がなされ
る。不良卵判定部42は画像処理の結果に基づいて不良
卵であるか否かと、不良卵の種別 (ヒビ卵、汚卵、血
卵、鮮度不良卵等)が判定され判定結果はシステムコン
トローラ30に送られる。鶏卵1の画像を画像処理した
結果はモニタードライバ43を介してモニター44に表
示される。
【0033】卵殻厚さ測定部45は、卵殻厚さのグレー
ドを測定する測定手段として機能するものであり、領域
抽出部45aと、透過光量演算部45bと、調整量決定
部45cとを備えている。この卵殻厚さ測定部45で
は、鶏卵1を透過してきた透過光量を測定するものであ
るから、結果として、血卵や鮮度不良などの原因による
光量低下の場合についても測定できることになる。領域
抽出部45aは、画像取込部40にて取り込んだ画像デ
ータのうち特定の領域の部分のデータを抽出するもので
ある。卵殻厚さのグレードを測定するためには全画像デ
ータは必要ないからであり、これにより処理速度を速く
することができる。透過光量演算部45bは、抽出され
た領域の透過光量 (平均値) を測定するものである。透
過光量は個々の画素の輝度データから求めることができ
る。そして、これを予め設定しておいた透過光量データ
(基準値) と比較する。基準となる透過光量データとし
ては、所定の発光量で光源32 (LED) を発光したと
きに、平均的な卵殻厚さを有する鶏卵1を透過してくる
透過光量データを用いる。以上のようにして、卵殻厚さ
のグレードを測定する。調整量決定部45cは、透過光
量演算部45bにより測定されたグレードに基づいて光
源32の発光量の基準発光量に対する調整量 (補正量)
を決定し、そのデータを光量調整部47に送る。
【0034】次に光源32の発光制御について説明す
る。タイミング制御部46は、センサー22から得られ
るエンコーダ14のパルス出力に基づいて、光源32の
発光するタイミングを制御するものである。具体的に
は、光源32が最も鶏卵1に近接したときに所定時間発
光するように制御する。
【0035】光量制御部47 (光量調整手段に相当す
る。) は、光源32に流れる電流量を調整することによ
り光源32の発光量を調整するものであり、通常は所定
の発光量 (基準発光量) になるように設定してある。前
述した調整量決定部45cから光量を調整するように指
令が来た場合には、その調整量を加味して電流量を調整
して光源32を発光させる。例えば、卵殻の厚い鶏卵1
の場合は透過光量が少ないので、光量を基準値から増加
させるように (LEDに流れる電流を増加させる。)調
整する。逆に、卵殻の薄い鶏卵1の場合は透過光量が多
いので、光量を基準値から減少させるように調整する。
【0036】また、鶏卵1の卵殻厚さのグレード測定は
鶏卵1の1個1個について測定するので、光量調整も光
源32の1個1個について独立して調整することができ
るようにしている。
【0037】このようにすることで、卵殻の厚さにかか
わらず鶏卵1を透過してくる透過光量を所定の量に調整
することができ、CCDカメラ15により取り込まれる
画像が、明る過ぎたり暗すぎたりすることがなく、不良
卵を検出するにあたり好適な明るさの画像データが得ら
れる。その結果、不良卵の検出精度を向上させることが
できる。
【0038】なお、センサー22の出力はシリンダドラ
イバ48にも供給され、鶏卵1の搬送されるタイミング
と同期して光源32が昇降動作できるように駆動シリン
ダ34は制御される。
【0039】<作動説明>次に、図7のフローチャート
により作動 (システムコントローラ30による処理手
順) を説明する。まず、不良卵であるか否かを検出すべ
き鶏卵1が搬送されてくると、CCDカメラ15により
鶏卵1の1回目の画像を取り込む(#01)。取り込ま
れた画像データを基にして卵殻厚さのグレードを測定す
る(#02)。ここで測定されるグレードは、厚さが厚
い・普通 (標準) ・薄い、といった荒い段階でも良く、
更に細かく段階分けをしても良い (連続的でも良い。)
。次に、透過光量から光源32の光量調整が必要か否
かを判定する(#03)。光量調整が必要であれば、光
量調整部47に調整データを送り、光量調整部47は、
その調整データに基づいてLEDに流れる電流量を調整
する。これにより、光源32の発光量が調整される。
【0040】光量調整がされるとその調整された発光量
に基づいて、第2回目から第4回目までの画像取込を行
なう(#05,06,07)。取り込まれた画像は所定
の画像処理がされて(#08)、不良卵か否かの判定が
行なわれる(#09)。
【0041】<別の実施形態>本実施形態では、光源3
2としてLEDを用いているが、その他の光源 (ハロゲ
ンランプやフラッシュ装置など) を用いても良い。光量
調整はLEDが行いやすい。本実施形態では、CCDカ
メラ15による画像の取込は4回であるがこれに限定さ
れるものではない。また、4回取り込む場合でも最初の
1回目のみが卵殻グレードの測定のためであるが、最初
の2回を測定用、後の2回を不良卵判定用にしてもよ
い。また、最初の1回目の画像データを測定用に用いる
と共に、透過光量が適切で光量調整が不要な場合は1回
目に取り込んだ画像データを不良卵判定用に用いても良
い。
【0042】<卵殻厚さのグレードの測定手段の別実施
形態>本実施形態では、不良卵検出装置7において卵殻
厚さのグレード (鶏卵1の透過光量) を測定するように
しているが、不良卵検出装置7とは別に搬送経路の上流
側に卵殻厚さのグレードを測定するための専用の装置を
設けても良い。具体的な装置としては、搬送されてくる
鶏卵1に対して光を照射し、鶏卵1を透過してきた透過
光を照度計により測定するものがあげられる。照度計に
より測定された結果に基づいて、不良卵検出装置7の光
源32の光量を調整すれば良い。
【0043】本実施形態では、LEDの電流を調整する
ことで発光量を調整しているが、光源32から鶏卵1に
至るまでの光路中にフィルターを挿入・待避可能に構成
して、これにより発光量を調整しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】卵の自動選別包装装置の全体構成を示す模式図
【図2】不良卵検出装置が設けられる給卵コンベアの構
成を示す斜視図
【図3】ローラコンベアの詳細を説明する図
【図4】不良卵検出装置の構成を示す模式図(光源が上
昇した状態)
【図5】不良卵検出装置の康生を示す模式図 (光源が下
降した状態)
【図6】制御装置の構成を示すブロック図
【図7】作動を説明するためのフローチャート
【符号の説明】
1 鶏卵 2 給卵コンベア 6 制御装置 7 不良卵検出装置 15 CCDカメラ 30 システムコントローラ 32 光源 42 不良卵判定部 45 卵殻厚さ測定部 47 光量調整部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送経路に沿って卵を搬送させる搬送手
    段と、 前記搬送経路上の卵に向けて光を発光する発光手段と、 この発光手段からの光が卵殻内を透過して出てきた透過
    光を検出する検出手段とを備え、この検出手段からの検
    出結果に基づいて不良卵を判定する不良卵検出装置にお
    いて、 前記不良卵の判定を行なう前に、卵の卵殻厚さのグレー
    ドを測定する測定手段と、 この測定手段による測定結果に基づいて前記発光手段の
    発光量を調整する光量調整手段とを備えたことを特徴と
    する不良卵検出装置。
  2. 【請求項2】 前記測定手段は、前記搬送経路におい
    て、前記検出手段よりも上流側に設けられていることを
    特徴とする請求項1に記載の不良卵検出装置。
  3. 【請求項3】 前記検出手段は、同一の卵からの透過光
    を少なくとも2回検出することが可能であり、前記測定
    手段は、最初の透過光に基づいて前記卵殻厚さのグレー
    ドを測定することを特徴とする請求項1に記載の不良卵
    検出装置。
  4. 【請求項4】 搬送経路に沿って卵を搬送させる搬送手
    段と、 前記搬送経路上の卵に向けて光を発光する発光手段と、 この発光手段からの光が卵殻内を透過して出てきた透過
    光を検出する検出手段とを備え、この検出手段からの検
    出結果に基づいて不良卵を判定する不良卵検出装置にお
    いて、 前記不良卵の判定を行なう前に、卵の透過光量を測定す
    る測定手段と、 この測定手段による測定結果に基づいて前記発光手段の
    発光量を調整する光量調整手段とを備えたことを特徴と
    する不良卵検出装置。
  5. 【請求項5】 前記発光手段はLEDであり、前記光量
    調整手段は、LEDに流れる電流量を調整するものであ
    ることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載
    の不良卵検出装置。
  6. 【請求項6】 前記光量調整手段は、前記発光手段の光
    路中にフィルターを挿入するものであることを特徴とす
    る請求項1〜5のいずれか 1項に記載の不良卵検出装
    置。
  7. 【請求項7】 前記発光手段は、卵に対して近接・離間
    可能に構成してあり、前記発光手段は、卵に対して近接
    するタイミングで発光するように制御されることを特徴
    とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の不良卵検出
    装置。
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