JP2000236450A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2000236450A
JP2000236450A JP11038057A JP3805799A JP2000236450A JP 2000236450 A JP2000236450 A JP 2000236450A JP 11038057 A JP11038057 A JP 11038057A JP 3805799 A JP3805799 A JP 3805799A JP 2000236450 A JP2000236450 A JP 2000236450A
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data
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JP11038057A
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Hiroyuki Suzuki
浩之 鈴木
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンズ系の色収差に起因する各色要素の画像
データ間の位相ずれをより適切に補正し、しかも、その
補正量をレンズ系やイメージセンサの特性に応じて切り
換えることが可能な画像処理装置を提供する。 【解決手段】 画像処理装置の色収差補正部16は、G
画像データを基準として、R画像データ及びB画像デー
タを互いに逆方向にずらすための補間処理を行う補間処
理部31R,31Bと、主走査方向に分割された複数の
エリアごとに補間係数を設定して補間処理部31R,3
1Bに与える補間係数設定部32とを備えている。更
に、補間処理部31R,31Bで生成されたずれ方向及
びずれ量の異なる複数の補正後の画像データの中から、
彩度値が最も小さいものを選択するための彩度値生成部
33A〜33E、及び、データ選択部34R,34Bを
備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー複写機など
に搭載される画像処理装置に関し、詳しくは、レンズ系
の色収差に起因するR,G,Bの各色要素の画像データ
間の主走査方向における位相ずれを補正する色収差補正
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、光の波長によって屈折率が異な
ることから生ずる色収差に起因して、レンズ系の光軸か
ら離れた周辺部ほど、色ずれ(各色間の位相ずれ)が大
きくなることが知られている。カラー複写機などにおい
て、このような色収差に起因する色ずれは、レンズ系の
工夫などにより、1ドット未満の小さな範囲に抑えられ
るが、完全に除くことは困難である。
【0003】色収差に起因する色ずれは、特に、黒文字
(黒細線を含む)の再現性に悪影響を与える。通常、カ
ラー複写機では、画像データから黒文字部を判別し、エ
ッジ強調などの補正処理によって黒文字部の再現性を向
上させている。黒文字部の判別には種々の方法が提案さ
れているが、いずれの方法でも、R,G,B各色の画像
データに基づいて無彩色か否かを判定する。例えば、
R,G,B各色の画像データの最大値と最小値との差を
求め、得られた値を彩度値とする。この彩度値をしきい
値と比較することにより、無彩色か否かを判別する。
【0004】しかしながら、上記のような色収差に起因
する色ずれが大きくなると、黒文字を読み取った場合で
あっても、R,G,B各色の画像データの最大値と最小
値との差、すなわち彩度値がしきい値より大きくなり、
無彩色と判定されなくなってしまう。この結果、黒文字
であるのに黒文字部と判別されず、エッジ強調などの補
正処理が行われないので、黒文字の再現性が悪くなる。
【0005】そこで、このような色収差に起因する黒文
字の再現性の悪化を抑えるために、例えば特開平9−2
61491号公報に記載された補正処理が提案されてい
る。この補正処理では、G画像データを基準として、R
画像データとB画像データとを互いに逆方向に同じ量
(主走査方向に1ドット未満)だけずらすフィルタを複
数種類用意する。波長の長い赤色光によるR画像データ
と波長の短い青色光によるB画像データとは、緑色光に
よるG画像データに関して、位相ずれの方向が互いに逆
であり、しかも、主走査方向の両側において、それらの
位相ずれの方向が互いに逆になる。
【0006】したがって、位相をずらす方向と量が異な
る複数のフィルタを用意し、原稿を読み取って得られた
画像データを、同時にそれらのフィルタに通す。そし
て、各フィルタから得られた画像データについて最大値
と最小値との差、すなわち彩度値を求める。この彩度値
が最も低いものを補正後の彩度値として採用し、これに
基づいて上述のような黒文字部の判別を行う。
【0007】あらかじめ予想される範囲内の適切なずれ
量を有する複数のフィルタを用意することにより、主走
査方向の端部で色収差に起因する位相ずれが生じても、
黒文字部が有彩色であると誤判別されることがなくな
る。これにより、エッジ強調などの補正処理が適切に行
われるので、黒文字部の再現性が向上する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述の色収差の補正処
理は、主走査方向の全エリアにわたって一律に行われる
が、実際に色収差が問題になるのは、主走査方向の両端
部である。ところが、色収差の影響が少ない中央部でも
上述の色収差の補正処理を行うので、例えば緑色の線に
ついて彩度が低くなるように補正される。その結果、緑
色の線のエッジ部が黒線エッジ部と誤判別されることが
あり、その改善が求められていた。
【0009】また、上述の補正処理で用いるフィルタ
は、R画像データとB画像データとを互いに逆方向に同
じ量だけずらすことになるが、実際には、レンズ系、イ
メージセンサの読み取り解像度などの特性によって色収
差に起因する位相ずれの量は色ごとに変化する。
【0010】更に、上述の補正処理は、各色の画像デー
タそのものを補正するのではなく、あくまで、黒文字判
別のための彩度値の判別に与える色収差の影響を補正し
ているに過ぎない。
【0011】本発明は、上述の問題に鑑みてなされたも
ので、レンズ系の色収差に起因する各色要素の画像デー
タ間の位相ずれをより適切に補正し、しかも、その補正
量をレンズ系やイメージセンサの特性に応じて切り換え
ることが可能な画像処理装置を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明による画像処理装置は、レンズ系を介して
原稿画像をイメージセンサにて読み取り、イメージセン
サからの画像信号をA/D変換して得られた画像データ
の補正処理を行うものにおいて、レンズ系の色収差に起
因する各色要素の画像データ間の主走査方向における位
相ずれの補正を、主走査方向に分割された複数のエリア
ごとに実行する。
【0013】具体的な実施形態として、請求項2の発明
に係る画像処理装置は、画像処理装置が搭載される機械
ごとに、所定のテスト用画像を読み取り、得られた画像
データから、エリアごとの補正のための情報を取得す
る。
【0014】さらに具体的な実施形態として、請求項3
の発明に係る画像処理装置は、主走査方向に所定ピッチ
で黒線が配置されたラダ−チャートをテスト用画像とし
て読み取り、得られたR,G,Bの各色要素の画像デー
タ間の重心位置のずれを求め、主走査方向におけるR,
G,Bの各色要素の画像データ間の重心位置のずれの分
布に基づいて、エリアの境界及びエリアごとの補正係数
をエリアごとの補正のための情報として取得する。
【0015】
【発明の実施の形態】図1に、本発明に係るカラー画像
処理装置M1の全体構成をブロック図で示す。
【0016】図1において、光学系を介して原稿画像を
縮小投影した情報がカラーCCDセンサ12で読み取ら
れる。得られたR,G,B各色のカラー画像信号は、A
/D変換器13に入力される。A/D変換器13は、ア
ナログ信号であるR,G,Bのカラー画像信号を8ビッ
トのディジタルデータ(256階調の濃度データ)であ
るR,G,Bのカラー画像データに変換する。得られた
カラー画像データは、シェーディング補正部14によっ
て、主走査方向の光量むらを補正するシェーディング補
正が施された後、ライン間補正部15に入力される。
【0017】ライン間補正部15は、カラーCCDセン
サ12のR,G,Bの各ライン間の位置ずれに起因する
R,G,Bのカラー画像信号(データ)の位相ずれを補
正する回路である。フィールドメモリを用いてR及びG
のカラー画像データを遅延させることにより補正を行
う。ライン間補正部15から出力されたR,G,Bのカ
ラー画像データは、色収差補正部16にてレンズ系の色
収差に起因する位相ずれを補正される。色収差補正部1
6の詳細については後述する。
【0018】色収差補正部16で位相ずれが補正された
カラー画像データは、更に、変倍用ラインメモリを含む
変倍・移動処理部17にて、変倍率に応じた主走査方向
の拡大・縮小処理が施される。変倍・移動処理部17か
ら出力されたR,G,Bのカラー画像データは色変換部
18に入力され、R,G,B間の調整が行われた後、色
補正部19にてRGB系(加色系)のカラー画像データ
からCMY系(減色系)のカラー画像データC(シア
ン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、Bk(ブラッ
ク)に変換される。C,M,Y,Bkのカラー画像デー
タは、MTF補正部20にてエッジ強調、スムージング
などの処理を施された後、プリンタインターフェイス2
1を介してプリンタ部に与えられる。
【0019】また、色変換部18から出力されたR,
G,Bのカラー画像データは領域判別部22にも与えら
れ、読み取られた画像が網点画像か、文字画像か、又は
写真画像かといった判別が領域判別部22で行われる。
その判別結果がMTF補正部20に与えられることによ
り、MTF補正部20はその領域の画像の種類に応じ
て、エッジ強調、スムージングなどの補正処理を施すか
否かを切り換える。
【0020】図2に色収差補正部16の回路構成例を示
す。色収差補正部16は、補間処理部31R,31B、
補間係数設定部32、彩度値生成部33A〜33E、及
びデータ選択部34R,34Bを含む。補間処理部31
R,31B及びデータ選択部34R,34Bは、R画像
データ及びB画像データについてそれぞれ設けられ、G
画像データについては設けられていない。視認性の高い
G画像データについては補間処理を行わずに入力データ
をそのまま出力データとする。そして、R画像データ及
びB画像データについて、G画像データを基準として、
位相ずれを補正している。
【0021】補間処理部31R,31Bは、それぞれ、
補間係数設定部32から与えられる補間係数を用いて、
式(数1〜数5)に示すような補間処理を行い、5種類
の補間データQ0,Q1,Q,Q2,Q3を出力する。
【0022】
【数1】
【0023】
【数2】
【0024】
【数3】
【0025】
【数4】
【0026】
【数5】
【0027】式(数1〜数5)において、Dnは主走査
方向にn番目の画素データを示す。Dn+1はn+1番目
の画素データ、すなわちDnの一つ後の画素データを示
す。D n-1はn−1番目の画素データ、すなわちDnの一
つ前の画素データを示す。K0〜K3は補間係数設定部
32から与えられるR画像データ用補間係数RK0〜R
K3、又は、B画像データ用補間係数BK0〜BK3で
ある。
【0028】式(数1)は、現在(n番目)の画素デー
タDnと一つ後(n+1番目)の画素データとの間で、
補間係数K1による補間処理を行った結果を出力データ
Q1とすることを意味している。例えば、K0=1/4
に設定される。これにより、n番目の画素データをn+
1番目の画素の方向にK0=1/4だけずらした出力デ
ータQ0が得られることになる。
【0029】式(数2)は、同様に、現在(n番目)の
画素データDnと一つ後(n+1番目)の画素データと
の間で、補間係数K1による補間処理を行った結果を出
力データQ1とすることを意味している。ただし、K1
<K0であり、例えばK1=1/8に設定される。これ
により、n番目の画素データをn+1番目の画素の方向
にK1=1/8だけずらした出力データQ1が得られる
ことになる。
【0030】式(数3)は現在(n番目)の画素データ
nをそのまま出力データQとして出力することを示し
ている。
【0031】式(数4)は、現在(n番目)の画素デー
タDnと一つ前(n−1番目)の画素データとの間で、
補間係数K2による補間処理を行った結果を出力データ
Q2とすることを意味している。例えばK2=1/8に
設定される。これにより、n番目の画素データをn−1
番目の画素の方向にK2=1/8だけずらした出力デー
タQ2が得られることになる。
【0032】式(数5)は、同様に、現在(n番目)の
画素データDnと一つ前(n−1番目)の画素データと
の間で、補間係数K3による補間処理を行った結果を出
力データQ3とすることを意味している。ただし、K3
>K2であり、例えばK3=1/4に設定される。これ
により、n番目の画素データをn−1番目の画素の方向
にK3=1/4だけずらした出力データQ3が得られる
ことになる。
【0033】上記のようにして、R画像データ及びB画
像データのそれぞれについて、補間方向(ずれ方向)及
び補間量(補正量、0を含む)が異なる5種類の補間出
力データQ0,Q1,Q,Q2,Q3が得られる。な
お、補間係数設定部32における補間係数K0〜K3、
つまり、R画像データ用補間係数RK0〜RK3、及
び、B画像データ用補間係数BK0〜BK3の生成方法
については後述する。
【0034】R画像データ及びB画像データのそれぞれ
についての5種類の補間出力データQ0,Q1,Q,Q
2,Q3は、5対のデータとして5つの彩度値生成部3
3A〜33Eに入力される。ただし、前述のように、色
収差によるR画像データ及びB画像データの位相ずれの
方向は、G画像データを基準として互いに逆方向であ
る。したがって、その補正のための補間処理されたR画
像データ及びB画像データの対は、例えばQ0出力同士
ではなく、R画像データのQ0出力とB画像データのQ
3出力とが対になる。逆に、R画像データのQ3出力と
B画像データのQ0出力とが対になる。Q1出力とQ2
出力との対についても同様である。
【0035】また、5つの彩度値生成部33A〜33E
には、G画像データがそのまま入力される。したがっ
て、彩度値生成部33A〜33Eのそれぞれに、補間処
理が施されていないG画像データと、補間処理されたR
画像データ及びB画像データとの3色の画像データが入
力される。ただし、中央の彩度値生成部33Cに入力さ
れるR画像データ及びB画像データは、補間処理部31
R,31Bの出力Qであり、実質的に補間処理が施され
ていない画像データである。
【0036】5つの彩度値生成部33A〜33Eは、入
力されたR,G,B3色の画像データの最大値MAX
(R,G,B)と最小値MIN(R,G,B)との差を
演算し、その結果である彩度値W=MAX(R,G,
B)−MIN(R,G,B)を出力する。各彩度値生成
部33A〜33Eから出力された彩度値Wは、データ選
択部34R,34Bの選択制御端子W0〜W4に与えら
れる。
【0037】データ選択部34Rのデータ入力端子A0
〜A4には、補間処理部31Rの出力Q0,Q1,Q,
Q2,Q3が入力されている。また、データ選択部34
Bのデータ入力端子A0〜A4には、補間処理部31B
の出力Q3,Q2,Q,Q1,Q0が入力されている。
そして、データ選択部34R,34Bは、5つの選択用
制御端子W0〜W4に入力された制御信号のうちの最も
小さい値の制御信号に対応するデータ入力を選択し、出
力端子Yから出力する。
【0038】つまり、選択用制御端子W0の入力信号が
最小値である場合は、データ入力端子A0に入力される
R画像データのQ0出力とB画像データのQ3出力とが
対で選択されてR画像データ出力及びB画像データ出力
となる。選択用制御端子W1の入力信号が最小値である
場合は、データ入力端子A1に入力されるR画像データ
のQ1出力とB画像データのQ2出力とが選択される。
選択用制御端子W2の入力信号が最小値である場合は、
データ入力端子A2に入力されるR画像データのQ出力
とB画像データのQ出力とが選択される。選択用制御端
子W3の入力信号が最小値である場合は、データ入力端
子A3に入力されるR画像データのQ2出力とB画像デ
ータのQ1出力とが選択される。そして、選択用制御端
子W4の入力信号が最小値である場合は、データ入力端
子A4に入力されるR画像データのQ3出力とB画像デ
ータのQ0出力とが選択される。
【0039】図3に、補間係数設定部32の回路構成例
を示す。補間係数設定部32は、有効エリア信号HD及
び画素クロック信号VCLKと、エリア情報AR1〜A
R4とに基づいて、あらかじめ定められた4組20個の
R補間係数セットRK01〜05,11〜15,21〜
25,31〜35の中から、適切な4種類のR補間係数
RK0〜RK3を選択して出力する。同様に、あらかじ
め定められた4組20個のB補間係数セットBK01〜
05,11〜15,21〜25,31〜35の中から、
適切な4種類のB補間係数BK0〜BK3を選択して出
力する。補間係数設定部32は、インバータ41、カウ
ンタ42、4個のコンパレータ43A〜43D、4個の
R補間係数セレクタ44A〜44D、及び4個のB補間
係数セレクタ45A〜45Dを備えている。
【0040】図4に示すように、カウンタ42は、主走
査方向での有効画像エリアを示す有効エリア信号HDが
ハイ(H)レベルからロー(L)レベルに変化したとき
に画素クロック信号VCLKのパルスのカウントを開始
し、有効エリア信号HDがHレベルに戻るまで、n個
(例えば4000個程度)のパルスをカウントする。な
お、図3に示すように、有効エリア信号HDは、インバ
ータ41を介してカウンタ42に入力されている。
【0041】カウンタ42は、そのカウンタ値を刻々出
力し、カウンタ値は4個のコンパレータ43A〜43D
のP入力にそれぞれ与えられている。4個のコンパレー
タ43A〜43DのQ入力には、互いに異なる4個のエ
リア情報AR1〜AR4が比較用基準値として入力され
ている。4個のエリア情報AR1〜AR4は、主走査方
向の全エリアを5つのエリアEA1〜5に分けるための
境界のアドレスであり、AR1<AR2<AR3<AR
4の関係が成り立つ。
【0042】したがって、カウンタ42のカウンタ値が
0からnまで変化する間に、Q入力にエリア情報AR1
が入力されたコンパレータ43Aの出力が最初にアクテ
ィブとなり、次に、Q入力にエリア情報AR2が入力さ
れたコンパレータ43Bの出力がアクティブとなり、次
に、Q入力にエリア情報AR3が入力されたコンパレー
タ43Cの出力がアクティブとなり、最後に、Q入力に
エリア情報AR4が入力されたコンパレータ33Dの出
力がアクティブとなる。このようにして、4個のコンパ
レータ43A〜43Dの出力から、主走査方向の5つの
エリアEA1〜5を判別することができる。
【0043】つまり、図4に示すように、有効エリア信
号HDがLレベルに変化してからコンパレータ43Aの
出力が反転してアクティブとなるまでのエリアEA1、
次にコンパレータ43Bの出力がアクティブとなるまで
のエリアEA2、次にコンパレータ43Cの出力がアク
ティブとなるまでのエリアEA3、次にコンパレータ4
3Dの出力がアクティブとなるまでのエリアEA4、最
後に信号HDがHレベルに戻るまでのエリアEA5であ
る。
【0044】4個のコンパレータ43A〜43Dの出力
(以下、エリア判別信号という)は、図3に示すよう
に、4個のR補間係数セレクタ44A〜44D、及び、
4個のB補間係数セレクタ45A〜45Dのそれぞれの
選択制御端子S3−0に、4ビットのデータとして与え
られている。
【0045】第1のR補間係数セレクタ44Aは、前述
の式(数1)に用いられる補間係数K0であるR画像デ
ータ用の第1の補間係数RK0を、上記のエリアEAご
とに設定するためのセレクタである。5個のデータ入力
端子A〜Eには、エリアEA1〜5用の5個の補間係数
RK01〜RK05が入力されており、選択制御端子S
3−0に与えられるエリア判別信号に基づいて、5個の
補間係数RK01〜RK05のうちの1個を選択し、第
1の補間係数RK0として出力する。
【0046】同様に、第2のR補間係数セレクタ44B
は5個の補間係数RK11〜RK15のうちの1個を選
択して第2の補間係数RK1として出力し、第3のR補
間係数セレクタ44Cは5個の補間係数RK21〜RK
25のうちの1個を選択して第3の補間係数RK2とし
て出力し、第4のR補間係数セレクタ44Dは5個の補
間係数RK31〜RK35のうちの1個を選択して第4
の補間係数RK3として出力する。
【0047】B補間係数セレクタ45A〜45Dについ
ても、上述のR補間係数セレクタ44A〜44Dと同様
にして、エリアEA1〜5の判別信号に応じて、第1の
補間係数セットBK01〜BK05の中から第1の補間
係数BK0を選択し、第2の補間係数セットBK11〜
BK15の中から第2の補間係数BK1を選択し、第3
の補間係数セットBK21〜BK25の中から第3の補
間係数BK2を選択し、第4の補間係数セットBK31
〜BK35の中から第4の補間係数BK3を選択する。
そして、選択された4個の補間係数BK0〜BK3を出
力する。
【0048】図5は、上記のエリア情報AR1〜AR4
と補間係数セットRK01〜05,11〜15,21〜
25,31〜35、BK01〜05,11〜15,21
〜25,31〜35との設定方法を示すフローチャート
である。
【0049】まず、図6に示すようなラダーチャートC
Hの画像を読み取る(ステップ#101)。このラダー
チャートCHは、主走査方向に所定ピッチで黒線が配置
されたテストパターンである。得られたR,G,Bの各
色要素の画像データは、レンズ系の色収差のために、少
しずつ位相がずれたものとなる。つまり、図6に示すよ
うに、実線で示すG画像データを中心として、破線で示
すR画像データと一点鎖線で示すB画像データとが互い
に逆方向にずれている。このずれ量の分布を以下のよう
にして定量的に求める。
【0050】主走査方向の一端側からずれ量を求めてい
くために、アドレスを初期化する(ステップ#10
2)。次に、ラダーチャートの黒線部に相当する画像デ
ータ領域について、R,G,B各色の画像データの重心
Cr,Cg,Cbを式(数6)から求める(ステップ#
103)。
【0051】
【数6】 Σ(D×n)/n ただし、Dは各色の画像データ(反射率データ)であ
り、nは主走査方向のアドレスである。
【0052】次に、G画像データの重心Cgを基準とし
て、R画像データの重心Crのずれ量Sr=Cr−Cg
と、B画像データの重心Cbのずれ量Sb=Cb−Cg
とを求める(ステップ#104)。通常、これらのずれ
量Sr,Sbは、主走査方向の両端部に近づくほど大き
くなる。アドレスを所定量だけ増加し(ステップ#10
5)、有効画像エリア外になるまで(ステップ#10
6)、すなわち、主走査方向の他端側に達するまで、ス
テップ#103〜#105の処理を繰り返す。
【0053】このようにして、所定のアドレス間隔で、
R画像データ及びB画像データの重心Cr、CbのG画
像データの重心Cgからのずれ量Sr,Sbの分布が求
められる(ステップ#107)。ずれ量Sr,Sbの分
布の例が図7に示されている。最後に、ずれ量Sr,S
bの分布に基づいて、エリア情報(複数のエリアの境界
アドレス)と各エリアごとの補間係数セットRK,BK
が設定される。
【0054】上記のような処理により、レンズ系の特性
に応じてきめ細かな補間による色収差の補正を行うこと
ができる。
【0055】前述の例では、主走査方向の全エリアを5
つのエリアEA1〜5に分割した。中央のエリアEA3
では、色収差に起因する位相ずれはほとんど問題となら
ないので、補間係数をゼロとして補間処理を実質的に行
わない。その両側のエリアEA2及びEA4では補間係
数を1/8として、G画像データを中心に、R画像デー
タ及びB画像データを1/8ドット分だけ互いに逆方向
にずらす補間(補正)を行う。最も外側のエリアEA1
及びEA5では、補間係数を1/4として、G画像デー
タを中心に、R画像データ及びB画像データを1/4ド
ット分だけ互いに逆方向にずらす補間(補正)を行う。
【0056】したがって、この場合は、補間係数は、
0,1/8,1/4の3種類にあらかじめ定められてお
り、図5のステップ#108において、エリア情報AR
のみを設定すればよい。すなわち、ずれ量Sr,Sbの
分布に基づいて、補間係数0のエリアEA3と補間係数
1/8のエリアEA2及びEA4との境界であるエリア
情報AR2及びAR3を設定し、更にその外側のエリア
EA1及びEA5との境界であるエリア情報AR1及び
AR4を設定すればよい(図4参照)。通常は、この程
度のエリア分割で十分である。
【0057】ただし、本発明は上記の例に限られるわけ
ではなく、もっと細かく主走査方向にエリアを分割して
各エリアごとの補間係数を定めてもよい。また、上記の
例のように、中央のエリアを挟んで両側のエリアの補間
係数を必ずしも対称的に定める必要性はなく、レンズ系
などに非対称性が存在する場合は、両側で異なる補間係
数を設定することにより、その非対称性を補正すること
ができる。さらに、R画像データとB画像データとの補
間係数を必ずしも互いに合わせる必要性はなく、レンズ
系の特性などに応じて異なる値を設定してもよい。
【0058】また、図2における彩度値生成部33A〜
33E、及びデータ選択部34R,34Bの働きによ
り、最も小さい彩度値に対応する補正(補間処理)後の
R画像データ及びB画像データが選択される。したがっ
て、エリア情報及び補間係数がある程度荒く設定された
場合であっても、最も適切な補正量(補間量)のR画像
データ及びB画像データが選択され、出力されることに
なる。これは、R,G,B各色の画像データの最大値と
最小値との差、すなわち彩度値が小さいほど、色収差が
適切に補正されていると考えられるからである。
【0059】上述の実施形態において、色収差補正部1
6、カラー画像処理装置M1の全体又は各部の構成、構
造、形状、寸法、個数、処理内容、処理順序などは、本
発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
【0060】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の画像処
理装置によれば、レンズ系の色収差に起因する各色要素
の画像データ間の位相ずれを、主走査方向に分割した複
数のエリアごとに、より適切に補正し、しかも、その補
正量をレンズ系やイメージセンサの特性に応じて切り換
えることができる。
【0061】さらに、請求項2又は3の発明に係る画像
処理装置によれば、上記エリアごとの補正のための情
報、例えば各エリアの境界やエリアごとの補正係数を、
画像処理装置が搭載される機械の特性に応じて、自動的
に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る画像処理装置の全体構
成を示すブロック図である。
【図2】画像処理装置を構成する色収差補正部の回路構
成例を示す図である。
【図3】色収差補正部を構成する補間係数設定部の回路
構成例を示す図である。
【図4】補間係数設定部の動作を説明するためのタイミ
ングチャートである。
【図5】エリア情報及び補間係数セットを設定する処理
のフローチャートである。
【図6】エリア情報及び補間係数セットの設定に用いら
れるラダーチャートと、その画像データを模式的に示す
図である。
【図7】重心のずれ量の分布の例を示す図である。
【符号の説明】
M1 カラー画像処理装置(画像処理装置) 12 イメージセンサ 13 A/D変換器 16 色収差補正部(画像処理装置) 31R,31B 補間処理部 32 補間係数設定部 33A〜33E 彩度値生成部 34R,34B データ選択部 CH ラダーチャート EA1〜EA5 エリア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 AA11 BA11 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CC02 CE17 DA07 DB02 DB06 DB09 DC06 5C077 LL01 LL19 MM03 MM27 MP08 NP01 PP32 PP39 PP58 PQ08 RR19 TT06 5C079 HB01 JA12 JA23 LA17 LA24 LA31 MA10 NA03 PA02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レンズ系を介して原稿画像をイメージセン
    サにて読み取り、イメージセンサからの画像信号をA/
    D変換して得られた画像データの補正処理を行う画像処
    理装置であって、 レンズ系の色収差に起因する各色要素の画像データ間の
    主走査方向における位相ずれの補正を、前記主走査方向
    に分割された複数のエリアごとに実行することを特徴と
    する画像処理装置。
  2. 【請求項2】画像処理装置が搭載される機械ごとに、所
    定のテスト用画像を読み取り、得られた前記画像データ
    から、前記エリアごとの補正のための情報を取得する請
    求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】主走査方向に所定ピッチで黒線が配置され
    たラダ−チャートを前記テスト用画像として読み取り、
    得られたR,G,Bの各色要素の画像データ間の重心位
    置のずれを求め、前記主走査方向における前記R,G,
    Bの各色要素の画像データ間の重心位置のずれの分布に
    基づいて、前記エリアの境界及び前記エリアごとの補正
    係数を、前記エリアごとの補正のための情報として取得
    する請求項2記載の画像処理装置。
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