JP3816642B2 - 画像データの輪郭補正方法および装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像データの輪郭補正装置、より具体的には、たとえばディジタル電子スチルカメラなどの画像データ源から入力される画像データの絵柄の輪郭を補正して、たとえばプリンタなどの利用装置へ出力する画像データの輪郭補正装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
このような画像データの輪郭補正装置は、プリンタやディジタルスチルカメラなどの他に、ファクシミリ装置やスキャナなどにも好適に適用され、もちろん、画像データ源から供給される画像信号は、アナログビデオ信号であってもよい。たとえば特開平2-177770号(特許第 2503614号)公報には、輝度信号を所定の時間遅延させて差信号を導出し、それらの差信号を比較して論理和または論理積をとり、その論理演算結果に応じて原信号または遅延信号のいずれかを選択することによって出力信号に時間的相関を持たせる映像信号輪郭補正装置が開示されている。また、特公平8-8651号公報には、入力画像信号を遅延させて遅延量の異なる3つの信号を生成し、この遅延量より短い時間だけ遅進した信号の加算値または平均値に応じて3つの信号のいずれかを選択することによって輪郭を補正する輪郭補正装置が記載されている。さらに、特開平4-326674号公報には、横縦斜めの各方向の画素での輪郭補正成分との相関性を検出し、最も相関性の高い方向を判定し、これと直交する方向の輪郭補正成分を選択して元の信号に加算することによって輪郭を補正する輪郭補正装置が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
これらの従来の輪郭補正装置は、補正された絵柄の輪郭が視覚的に不自然であったり、画面における一方の方向にしか輪郭補正がされなかったりするなど、絵柄の輪郭補正としては未完成の域を出ない。
【0004】
本発明はこのような従来技術の欠点を解消し、たとえば斜め方向に走る輪郭も階段状になることなく、視覚的に自然に強調された輪郭を得ることができる画像データの輪郭補正方法および装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、1画面の画像を表わすディジタル画像データに対して画像の絵柄の輪郭を補正する輪郭補正を行なう画像データの輪郭補正方法は、ディジタル画像データを準備する工程と、画像データの輝度データについて、画面における1つの方向において、注目画素の輝度値と注目画素に隣接する2つの隣接画素の輝度値の変化が単調変化であるか否かを判定する工程と、前記変化が単調変化でなければ、注目画素の輝度値を注目画素の補正中間値とする工程と、前記変化が単調変化であれば、輝度データについて、画面における1つの方向において、注目画素に隣接する2つの隣接画素の輝度値の単純平均値を含んで所定の範囲内に注目画素の輝度値が含まれるか否かを判定する工程と、注目画素の輝度値が所定の範囲に含まれないときは、2つの隣接画素のうち注目画素の輝度値に近い方の画素の輝度値を注目画素の補正中間値とする工程と、注目画素の輝度値が所定の範囲に含まれるときは、2つの隣接画素のうち注目画素の輝度値に近い方の画素の輝度値と注目画素の輝度値との重み付け平均をとってその重み付け平均値を補正中間値とする工程とを含む。この重み付け平均における重みは、所定の範囲における単純平均値と所定の範囲の限界値との間における注目画素の輝度値の位置に対応している。本方法はさらに、これらの補正中間値を注目画素の補正後の輝度値とする工程を含む。
【0006】
好ましくは、本発明による方法はさらに、画面における垂直方向、水平方向および2つの斜め方向のうちの少なくとも2つの方向において、画面に含まれる注目画素について、注目画素の輝度値の単調変化の優勢な程度を表わす係数を算出する工程と、この少なくとも2つの方向について算出された補正中間値に前記係数を乗じて重み付け平均し、この重み付け平均の結果の値を注目画素の補正後の輝度値とする工程とを含む。
【0007】
本発明による方法はさらに、少なくとも2つの方向のいずれについても前記係数が単調変化の優勢な程度を示さないときは、この少なくとも2つの方向において注目画素に隣接する隣接画素の輝度値の平均をとり、この平均値を注目画素の補正後の輝度値とする工程を含むのが有利である。
【0008】
本発明によればさらに、上述の方法を実行する画像データの輪郭補正装置が提供される。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に添付図面を参照して本発明による画像データの輪郭補正装置の実施例を詳細に説明する。図1を参照すると、実施例の輪郭補正装置10は、画像データ源12から得られる画像データ14に、その表わす絵柄について輪郭補正を施し、輪郭補正された画像データ16として利用装置18へ出力する画像データ処理装置である。画像データ源12は、たとえばディジタル電子スチルカメラ、メモリカードなどの記憶媒体、パーソナルコンピュータ、画像スキャナ、ファクシミリ装置、通信回線またはビデオカメラなどである。原信号がアナログ信号の適用例では、アナログ画像信号はディジタルデータ14に変換されて本装置10に入力される。いずれにせよ、メモリ20へは原画像データ14は、後述の所定のレベル数の量子化レベルで量子化されたディジタルデータの形で供給される。原画像データ14は、本実施例では輝度信号Yおよび色差信号Cの形で画像データ源10から得られる。また、利用装置18は、プリンタ、メモリカードなどの記憶媒体、パーソナルコンピュータ、ファクシミリ装置または通信回線を含む。利用装置18へは、本実施例では輝度信号yおよび色差信号Cの形で出力される。しかし本発明は、これらの実施例の信号の形態のみに限定されるものではなく、本装置10は、利用装置18の種類に応じて、たとえばシアン(Cy)、マゼンタ(Mg)、イエロー(Ye)、または赤(R) 、緑(G) 、青(B) などのカラー信号の形で出力するように構成してもよい。なお、以下の説明において、信号またはデータの参照符号は、それの現れる接続線の参照符号にて指定するものとする。
【0010】
輪郭補正装置は基本的には、ディジタル画像データを一時記憶するメモリ20と、画像データ14に輪郭補正を施す輪郭補正処理を行なう輪郭補正回路22と、輪郭補正のための様々なパラメータを設定するパラメータ設定部24を含む。メモリ20は、基本的には、少なくとも1フレームの静止画を表わす画像データ14を一時的にそれぞれ記憶する2面の記憶領域26および28を有している。一方の記憶領域26は、少なくとも1フレーム分の色差データCが蓄積される記憶領域である。他方の記憶領域28は、画像データ源12から入力される、少なくとも1フレーム分の輝度データYが蓄積され記憶領域である。メモリ20はさらに、第3の記憶領域30を有している。この記憶領域30もやはり、少なくとも1フレーム分の蓄積容量を有し、これには、輪郭補正された輝度データyが蓄積される。したがって、メモリ20は、画像データメモリとしてのみならず、輪郭補正回路22が行なう輪郭補正などの演算の作業領域としても機能する。
【0011】
このような構成からわかるように、実施例の輪郭補正装置10では、画像データ源12から得られる画像データ14の色差データCは一方の記憶領域26に、また輝度データYは他方の記憶領域28に一時蓄積される。他方の記憶領域28に蓄積された輝度データYは、輪郭補正回路22によって設定部24に設定されたパラメータに従って輪郭補正され、第3の記憶領域30に一時蓄積される。輪郭補正された輝度データyは記憶領域30から読み出され、一方の記憶領域26に保持されている色差データCとともに画像データ16として利用装置18へ出力される。
【0012】
輪郭補正回路22は、好ましくは処理システムで実現され、後述する輪郭補正の演算をメモリ20の画像データに対して行なうとともに、本装置全体の動作を制御する制御装置でもある。これらのメモリ20に対する制御や演算は、図1において概念的に接続線32、34および36で示されている。また、輪郭補正の演算に用いられる様々なパラメータや定数は、パラメータ設定部24によって設定される。パラメータ設定部24は、説明の便宜上、1つの機能ブロックとして表わされているが、たとえばキーボード、キーパッドまたはトグルスイッチなどのハードウエアで実現されるものを表わしているのみならず、たとえば制御プログラムや輪郭補正プログラム自体に組み込まれたパラメータをも概念的に示している。
【0013】
本実施例によれば、輪郭補正は次のようにして行なわれる。1画面の画像データ14のうちの輝度データYについて、画面の垂直方向の画素位置をm、また水平方向の画素位置をnとし、輪郭補正処理を行なう注目画素をYm,nで表わす。mは1からMまでの整数、またnは1からNまでの整数であり、mおよびnは自然数である。ある例では、Mは 478、Nは 638である。こうして、注目画素Ym,nに隣接する画素は、図2に示すように表わされる。本実施例によればまず、注目画素の輝度データYm,nと、そのいずれかの方向の隣接画素、たとえば垂直方向の隣接画素の輝度データYm-1,nおよびYm+1,nとの間の輝度値の変化を調べる。これらの輝度値が垂直方向に沿って単調増加または単調減少、すなわち単調変化の傾向にあれば、輪郭補正を行なう可能性がある。単調増加または単調減少の傾向になければ、輪郭補正の対象にならず、基本的には、注目画素の実際の輝度値を維持する。
【0014】
単調増加または単調減少の傾向にある場合、どのようにして輪郭補正するかを、図3を参照して説明する。この図では簡略化のため、水平方向の画素位置nを省略して、注目画素mの輝度値をYmで表わし、これに対する垂直方向の隣接画素m-1 およびm+1 の輝度値をそれぞれYm-1およびYm+1で表わす。図示の例では、画面の垂直方向mについて輝度値Yが単調増加の傾向にある。より詳細には、輝度値Ym-1に対して輝度値Ym+1が増大し、注目画素mの輝度値Ymは、たとえば位置 100または 102にあるとしている。
【0015】
本実施例では、注目画素mの2つの隣接画素m-1 およびm+1 の輝度値Ym-1およびYm+1の単純平均値<Ym> (=[Ym-1+Ym+1]/2) を基準としてその値<Ym>から±a の範囲 104に注目画素mの輝度値Ymが含まれないときは、注目画素mの輝度値Ymに近い方の隣接画素m-1 またはm+1 の輝度値Ym-1またはYm+1を注目画素mの補正中間値X1として採用する。ただし、値aは0から0.5 までの値をとり、パラメータ設定部24(図1)にて設定される。この領域 104を図3では斜線にて示す。領域 104の2つの境界値、すなわち上限YUは<Ym>+2a(Ym+1-<Ym>)に等しく、また下限YLは<Ym>-2a(<Ym>-Ym-1)に等しい。たとえば、注目画素mの輝度値Ymが位置 102にあれば、注目画素mの補正中間値X1として隣接画素m+1 の輝度値Ym+1を採用し、これは位置 110に示す値となる。この場合、他の方向、すなわち水平方向および2つの斜め方向にこの垂直方向の単調変化より優勢な単調変化が存在しなければ、注目画素mの補正後の輝度値ymとしてこの補正中間値X1すなわち隣接画素m+1 の輝度値Ym+1を採用する。そのような場合の補正後の輝度の変化を一点鎖線 112で示す。また、注目画素mの輝度値Ymが位置 114にあって、しかも他の方向にこの垂直方向の単調変化より優勢な単調変化が存在しなければ、注目画素mの輝度値ymとして隣接画素m-1 の輝度値Ym-1を採用する。
【0016】
しかし、注目画素mの輝度値Ymが範囲 104に含まれるときは、注目画素mの輝度値Ymに近い方の隣接画素および注目画素mの輝度値Ymの重み付け平均値を補正中間値X1として採用する。たとえば、注目画素mの輝度値Ymが図3に示す位置 100にあれば、注目画素mの補正中間値X1として注目画素mの輝度値Ymと隣接画素m+1 の輝度値Ym+1との重み付け平均値を採用し、これは位置 106の値となる。この重み付け平均は、領域 104の中央値すなわち平均値<Ym>と境界値YUまたはYLとの間における注目画素mの輝度値Ymの位置に対応し、これについては後に詳述する。この場合も、他の方向にこの垂直方向の単調変化より優勢な単調変化が存在しなければ、注目画素mの補正後の輝度値ymとしてこの補正中間値X1を採用する。したがってその場合、補正後の輝度の変化は、一点鎖線 108に示すようになる。
【0017】
こうして、好ましくは画面の垂直方向、水平方向および2つの斜め方向について、注目画素(m,n) の輝度値Ym,nの補正中間値X1〜X4を算出し、その際、各方向における輝度値の単調変化の優勢な程度を表わす係数K1〜K4を求めておく。注目画素mの最終的な補正後の輝度値ymは、各方向の中間値X1〜X4にその優勢度を表わすそれぞれの係数K1〜K4を乗じて重み付け平均した値を採用する。これにより、最も優勢な単調変化の影響が最も強く輪郭補正に現れる。こうした演算を1画面のすべての画素について行なう。もちろん、画面の垂直方向もしくは水平方向だけについて行なってもよく、または垂直方向と水平方向について行なってもよい。または2つの斜め方向、もしくはいずれかの斜め方向についてのみ行なってもよい。
【0018】
図4を参照して、輪郭補正回路22の動作をより具体的に説明する。画像データ原12から画像データ14が輝度データYおよび色差データCの形で入力されると、これらは、それぞれ記憶領域28および26に蓄積される。輪郭補正回路22は、ステップ 200で初期設定を実行する。初期設定 200では、演算に使用する変数およびパラメータ、たとえば画素位置mおよびnを値「2」に、また後述するパラメータM、Nおよびa、b、c、dをそれぞれの初期値に設定する。これらの変数やパラメータについては、後に必要の都度、説明する。
【0019】
初期設定 200が終了すると、輪郭補正回路22は垂直方向演算ルーチン 202を実行する。以下の演算処理は、記憶領域28(図1)の輝度データYについて行なわれる。図7を参照して、垂直方向演算ルーチン 202ではまず、ステップ 300にて、注目画素の輝度値Ym,nに対する垂直方向mにおける2つの隣接画素の輝度値Ym+1,nおよびYm-1,nの差SA1 およびSA2 を算出する。次に、これらの差SA1 およびSA2 の正負符号が相違するか否かを判定する(ステップ 302)。相違しない場合は、注目画素の輝度値Ym,nに対する隣接画素の輝度値Ym+1,nおよびYm-1,nの変化が同じ向きにあること、すなわち注目画素を含む相続く3つの画素の輝度値Ym-1,n、Ym,nおよびYm+1,nの変化が単調増加または単調減少でないことを意味する。これは、図9または図10に例示するような場合である。この場合は、ステップ 304に進み、値K1を「0」にセットし、また値X1を注目画素の輝度値Ym,nに等しくセットする。これは、注目画素の輝度データとしてその画素の実際の値Ym,nを採用したことを意味する。
【0020】
ステップ 302において、差SA1 およびSA2 の正負符号が相違する場合は、注目画素の輝度値Ym,nに対する隣接画素の輝度値Ym+1,nおよびYm-1,nの変化が互いに反対の方向にあること、すなわち注目画素を含む相続く3つの画素の輝度値Ym-1,n、Ym,nおよびYm+1,nの変化が単調増加または単調減少などの単調変化であることを意味する。これは、図3に示して前述したような場合である。この場合は、ステップ 306に進んで、差SA1 およびSA2 の絶対値に対する差SA1 の比HIの値を算出する。この値HIを前述の値aの1/2 に等しい値aと比較して(ステップ 308)、前者が後者より小さいと、制御はステップ 310に進む。これは、注目画素の輝度値Ym,nが図3に位置 102で示すような値である場合に相当する。値aは、好ましくは0.25であり、パラメータ設定部24で設定されている。ステップ 308では、値X1を注目画素(m,n) の輝度値Ym,nに近い方の隣接画素、すなわちこの例では画素(m+1,n) の輝度値Ym+1,nに等しくセットする。
【0021】
ステップ 308において、値HIが値aに等しいかまたはこれより大きいと、制御は、飛越し記号Dを経て図8のステップ 312に進み、値HIが0.5 より小さいか否かが判定される。値HIが0.5 であることは、注目画素の輝度値Ym,n隣接画素の輝度値の平均値<Ym,n>に等しいことを意味する。値HIが0.5 より小さいと、これは、注目画素の輝度値Ym,nが図3に位置 100で示すような値である場合に相当し、ステップ 314に進む。同ステップ 314では、重み係数R1およびR2を算出する。重み係数R1は4(HI-a) であり、同R2は4(0.5-HI) である。したがって、両重み係数の和は1になる。この重み係数を用いて、注目画素の輝度値Ym,nとそれに近い方の隣接画素の輝度値Ym+1,nとを重み付け加算し、この値 Ym,nR2+Ym+1,nR1に等しく値X1を設定する。
【0022】
ステップ 312に戻って、値HIが0.5 を下回らないと、制御はステップ 316に進み、値HIが0.5+a より小さいか否かが判定される。値HIが0.5+a に等しいかこれより大きいと、これは、注目画素の輝度値Ym,nが図3に示す領域 104の平均値<Ym>より下の半分に含まれる場合に相当し、ステップ 318に進む。ステップ 318では、値X1を注目画素(m,n) の輝度値Ym,nに近い方の隣接画素、すなわちこの例では画素(m-1,n) の輝度値Ym-1,nに等しくセットする。
【0023】
ステップ 316において、値HIが0.5+a より小さいと、これは、注目画素の輝度値Ym,nが図3に位置 114で示すような値である場合に相当し、ステップ 320に進む。同ステップ 320では、重み係数R1およびR2を、式R1=4(HI-0.5)およびR2=4(0.5+a-HI)に従って算出する。これらの重み係数を用いて、注目画素の輝度値Ym,nとそれに近い方の隣接画素の輝度値Ym-1,nとを重み付け加算し、この値 Ym,nR2+Ym-1,nR1に等しく値X1を設定する。
【0024】
こうしてステップ 310、 314、 318および 320で値X1が得られると、制御はステップ 322に進み、値K1を算出して終了する。値K1は、原則として、前述の2つの隣接画素の輝度値Ym+1,nおよびYm-1,nの差SA1 およびSA2 の絶対値の和を値bで正規化した値に等しく設定される。この値bは、入力される原画像データ14が量子化されたときの量子化レベルの数に関連した正の整数であり、たとえば、量子化レベル数が 256のとき、bは有利には 128である。ただし、こうして算出した値K1が所定の値cに等しいか、またはこれを超えるときは、その値cとする。値cは、たとえば1.0 などの正の値である。これからわかるように、値K1は、注目画素(m,n) の2つの隣接画素の輝度値Ym+1,nとYm-1,nとの差が大きいほど大きく、その最大値はcである。こうして、注目画素の輝度値Ym,nについての垂直方向の演算が終了する。
【0025】
図4に戻って、同様の演算を画面の水平方向について行なう。これはルーチン 204にて行なわれるが、その場合の演算は、垂直方向演算ルーチン 202でYm+1,nおよびYm-1,nをYm,n+1およびYm,n-1にそれぞれ置き換えたものに相当する。得られる結果はX2およびK2である。同様にして、一方の斜め方向、すなわち注目画素の輝度値Ym,nに対して斜め方向における2つの隣接画素の輝度値Ym+1,n+1およびYm-1,n-1を用いて演算する斜め1方向の演算ルーチン 206を行なう。その場合の演算は、垂直方向演算ルーチン 202でYm+1,nおよびYm-1,nをYm+1,n+1およびYm-1,n-1にそれぞれ置き換えたものに相当する。得られる結果はX3およびK3である。他方の斜め方向、すなわち注目画素の輝度値Ym,nに対して反対の斜め方向2における2つの隣接画素の輝度値Ym+1,n-1およびYm-1,n+1についても同様である。この場合は、図4における斜め2方向の演算ルーチン 208を行ない、これは、垂直方向演算ルーチン 202でYm+1,nおよびYm-1,nをYm+1,n-1およびYm-1,n+1にそれぞれ置き換えたものに相当する。得られる結果はX4およびK4である。
【0026】
こうして値X1〜X4およびK1〜K4が得られると、制御は図5の飛越し記号Aを経て図5のステップ 210に移行する。ステップ 210で値K1〜K4の和Kを求める。値K1〜K4の最大値はcであるから、値Kは4cまでの正の値をとる。パラメータ設定部24にて値cが、たとえば「1」にセットされていれば、値Kの最大値は「4」である。こうして得た和Kが「0」であれば(ステップ 212)、これは、注目画素の輝度値Ym,nを中心とする単調増加または単調減少となる方向がないことを意味する。つまり、垂直方向、水平方向、斜め方向1および斜め方向2のいずれについても、注目画素の輝度値Ym,nが単調増加または単調減少しない、つまり絵柄の輪郭ではないことを意味している。そこで、注目画素(m,n) の補正後の輝度値ym,nは、隣接する5つの画素の輝度の平均値、すなわち(Ym,n+Ym+1,n+Ym-1,n+Ym,n+1+Ym,n-1)/5に等しく設定する(ステップ 214)。これによって、注目画素とその周囲の輝度値の平均値が新たな輝度値となり、ノイズが平均されて良質な画像が再現されることになる。もちろん、このような5つの画素でなく、図2に示すように、注目画素(m,n) とその周囲の8つの隣接画素の輝度値を平均してその注目画素(m,n) の補正後の輝度値ym,nとしてもよい。
【0027】
ステップ 212に戻って、値K1〜K4の和Kが「0」でなければ、これは、注目画素の輝度値Ym,nを中心とする単調増加または単調減少となる方向があることを意味している。つまり、垂直方向、水平方向、斜め方向1および斜め方向2のいずれかにおいて、注目画素の輝度値Ym,nが単調増加または単調減少し、絵柄の輪郭が存在することを意味している。そこで制御は、ステップ 216に進み、値Xとして(X1K1+X2K2+X3K3+X4K4)/4 を算出する。ここで、前述の和Kを閾値dと比較する。閾値dは、値Kの最大値「4」より小さい値であり、好ましくは「1」である。閾値dは、注目画素の輝度値Ym,nを中心とする単調増加または単調減少が資格状目立たない、すなわち明確な輪郭と視覚上認められない限界の値に設定するのが有利である。
【0028】
ステップ 218において、和Kが閾値dより小さいと、これは明確な輪郭と視覚上認められない場合に相当し、ステップ 220に進んで、注目画素(m,n) の補正後の輝度値ym,nを(1-K)Ym,n+KXに等しく設定する。しかし、和Kが閾値dより大きいと、これは明確な輪郭が視覚上認められることを意味し、ステップ 224に進んで、ステップ 216で求めた値Xを注目画素(m,n) の補正後の輝度値ym,nとして設定する。
【0029】
こうしてステップ 214、 220および 224で算出された補正後の輝度値ym,nは、メモリ20の記憶領域20(図1)に書き込まれる。そこで制御は、図5の飛越し記号Bを経由して図6のステップ 226に進み、垂直画素位置を示す変数mを最終値Mと比較する。最終画素位置Mに達していれば、ステップ 228で水平画素位置を示す変数nを最終値Nと比較する。ステップ 226または 228のいずれかにおいて、最終画素位置MまたはNに達していなければ、ステップ 230に移行して、注目画素の位置(m,n) を表わす画素位置変数mまたはnを「1」だけ歩進させ、飛越し記号Cを経て図4のルーチン 202に戻る。こうして、画素位置変数mまたはnを「1」ずつ歩進させながら、処理 202から 230に至るループを繰り返すことによって、輪郭補正回路22は、1フレームの画像データ14に含まれるすべての画素の輝度データYm,nについて、輪郭補正処理を行なう。
【0030】
ところで、ステップ 226および 228において、画素位置変数mおよびnがそれぞれ最終画素位置MおよびNに達していれば、ステップ 230に進んで、端縁処理を行なう。端縁処理 230では、1フレームの端縁部の画素(1,1) 〜(1,N) 、(2,1) 〜(M-1,1) 、(2,N) 〜(M-1,N) および(M,1) 〜(M,N) を注目画素(m,n) として、補正後の輝度値ym,nとして、注目画素の輝度値Ym,nを採用する演算を行なう。これは、これらの端縁画素を注目画素(m,n) として通常の演算ルーチン 202、 204、 206および 208を実行したとすると、注目画素に隣接する画素の輝度データが不足することがあり、演算が正確でなくなってしまうのを防ぐためである。
【0031】
こうして記憶領域30(図1)には、ステップ 214、 220、 224および 230で得られた補正後の輝度値ym,nが順次蓄積される。これらの輝度値ym,nは、ステップ 210(図5)で算出された中間値Kが閾値dを超えるような、顕著な輝度レベルの単調増加または単調減少、すなわち顕著な輪郭について適切な輪郭強調が行なわれ、それ以外の輝度レベルについては平均化によるノイズの減少がなされたものとなる。こうして輪郭補正された輝度データyは、後に記憶領域30から読み出され、一方の記憶領域26に蓄積されている色差データCとともに画像データ16として利用装置18へ出力される。
【0032】
【発明の効果】
このように本発明によれば、注目画素とその隣接画素について輝度レベルの単調変化の優勢な方向を判別してその変化を強調するような演算を行なうことによって絵柄の輪郭を強調する。したがって、ややぼけた絵柄を滑らかにくっきりとさせ、しかも、たとえば斜め方向に走る輪郭も階段状になることなく、視覚的に自然に強調された輪郭を得ることができる。また、輪郭でない部分は、平均処理によりノイズが低減された良好な画質の画像に形成される。従来、シャープネス処理としてラプラシアンが多く使用されていた。その場合には孤立点のノイズの増大や、オーバーシュート、アンダーシュートが発生していたが、本発明によれば、このような問題は生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像データの輪郭補正装置の実施例の機能構成を示す概略機能ブロック図である。
【図2】図1に示す実施例における画素位置を説明するための説明図である。
【図3】同実施例における輪郭補正の原理を説明するための説明図である。
【図4】同実施例における輪郭補正回路により実行される輪郭補正動作の例を示すフロー図である。
【図5】同実施例における図4に続く輪郭補正動作の例を示すフロー図である。
【図6】同実施例における図5に続く輪郭補正動作の例を示すフロー図である。
【図7】図4に示す垂直方向演算ルーチンの具体例を示すフロー図である。
【図8】図7に示す垂直方向演算ルーチンの続きの処理を示すフロー図である。
【図9】図1に示す実施例における輝度レベルの単調変化でない例を示す説明図である。
【図10】同実施例における輝度レベルの変化でない他の例を示す、図9と同様の説明図である。
【符号の説明】
20 メモリ
22 輪郭補正回路
24 パラメータ設定部
26、28、30 記憶領域
Claims (7)
- 1画面の画像を表わすディジタル画像データに対して該画像の絵柄の輪郭を補正する輪郭補正を行なう画像データの輪郭補正方法において、該方法は、
前記ディジタル画像データを準備する工程と、
該画像データの輝度データについて、前記画面における1つの方向において、注目画素の輝度値と該注目画素に隣接する2つの隣接画素の輝度値の変化が単調変化であるか否かを判定する工程と、
前記変化が単調変化でなければ、前記注目画素の輝度値を該注目画素の補正中間値とする工程と、
前記変化が単調変化であれば、前記輝度データについて、前記画面における1つの方向において、注目画素に隣接する2つの隣接画素の輝度値の単純平均値を含んで所定の範囲内に前記注目画素の輝度値が含まれるか否かを判定する工程と、
前記注目画素の輝度値が前記所定の範囲に含まれないときは、前記2つの隣接画素のうち該注目画素の輝度値に近い方の画素の輝度値を該注目画素の補正中間値とする工程と、
該注目画素の輝度値が前記所定の範囲に含まれるときは、前記2つの隣接画素のうち該注目画素の輝度値に近い方の画素の輝度値と該注目画素の輝度値との重み付け平均をとってその重み付け平均値を補正中間値とする工程とを含み、
前記重み付け平均における重みは、前記所定の範囲における前記単純平均値と該所定の範囲の限界値との間における前記注目画素の輝度値の位置に対応し、
該方法はさらに、前記補正中間値を前記注目画素の補正後の輝度値とする工程を含むことを特徴とする画像データの輪郭補正方法。 - 請求項1に記載の方法において、該方法はさらに、
前記画面における垂直方向、水平方向および2つの斜め方向のうちの少なくとも2つの方向において、該画面に含まれる注目画素について、該注目画素の輝度値の単調変化の優勢な程度を表わす係数を算出する工程と、
前記少なくとも2つの方向について算出された前記補正中間値に前記係数を乗じて重み付け平均し、この重み付け平均の結果の値を前記注目画素の補正後の輝度値とする工程とを含むことを特徴とする画像データの輪郭補正方法。 - 請求項1に記載の方法において、前記所定の範囲は、前記単純平均値をその中心とすることを特徴とする画像データの輪郭補正方法。
- 請求項2に記載の方法において、前記画像データは所定のレベル数の量子化レベルで量子化されたディジタルデータであり、前記係数は、前記所定のレベル数に応じて正規化された値であることを特徴とする画像データの輪郭補正方法。
- 請求項2に記載の方法において、該方法はさらに、前記少なくとも2つの方向のいずれについても前記係数が前記単調変化の優勢な程度を示さないときは、該少なくとも2つの方向において前記注目画素に隣接する隣接画素の輝度値の平均をとり、この平均値を該注目画素の補正後の輝度値とする工程を含むことを特徴とする画像データの輪郭補正方法。
- 1画面の画像を表わすディジタル画像データを蓄積する蓄積手段と、
該蓄積された画像データに対して前記画像の絵柄の輪郭を補正する輪郭補正手段とを含む画像データの輪郭補正装置において、
前記輪郭補正手段は、
前記蓄積手段に蓄積されている画像データの輝度データについて、前記画面における1つの方向において、注目画素の輝度値と該注目画素に隣接する2つの隣接画素の輝度値の変化が単調変化でなければ、該注目画素の輝度値を該注目画素の補正中間値とし、
前記輝度データについて、前記画面における1つの方向において、注目画素に隣接する2つの隣接画素の輝度値の単純平均値を含んで所定の範囲内に前記注目画素の輝度値が含まれないときは、前記2つの隣接画素のうち該注目画素の輝度値に近い方の画素の輝度値を該注目画素の補正中間値とし、
該注目画素の輝度値が前記所定の範囲に含まれるときは、前記2つの隣接画素のうち該注目画素の輝度値に近い方の画素の輝度値と該注目画素の輝度値との重み付け平均をとってその重み付け平均値を補正中間値とし、該重み付け平均は、前記所定の範囲における前記単純平均値と該所定の範囲の境界値との間における前記注目画素の輝度値の位置に対応し、
前記補正中間値を前記注目画素の補正後の輝度値とすることを特徴とする画像データの輪郭補正装置。 - 請求項6に記載の装置において、前記輪郭補正手段は、前記画面の垂直方向、水平方向および2つの斜め方向のうちの少なくとも2つの方向において、該画面に含まれる注目画素について、前記補正中間値と該注目画素の輝度値の単調変化の優勢な程度を表わす係数とを算出し、前記少なくとも2つの方向について算出された前記補正中間値に前記係数を乗じて重み付け平均し、この重み付け平均の結果の値を前記注目画素の補正後の輝度値とすることを特徴とする画像データの輪郭補正装置。
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