JP2000236363A - フレーム同期信号検出装置及びそれを用いたキャリア再生装置 - Google Patents

フレーム同期信号検出装置及びそれを用いたキャリア再生装置

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JP2000236363A
JP2000236363A JP11038568A JP3856899A JP2000236363A JP 2000236363 A JP2000236363 A JP 2000236363A JP 11038568 A JP11038568 A JP 11038568A JP 3856899 A JP3856899 A JP 3856899A JP 2000236363 A JP2000236363 A JP 2000236363A
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、キャリア周波数にオフセットが生
じていても、フレーム同期信号を正確に検出することが
できるフレーム同期信号検出装置を提供することを目的
としている。 【解決手段】位相変調が施された入力信号を復調してな
る復調信号I1,Q1のシンボル間差分を、それぞれが
相互に異なるスレッショルドで多値化する複数の多値化
手段31a〜31eと、この多値化された各信号と予め
設定されたフレーム同期信号のシンボル間差を示す信号
ΔUWとの相関をそれぞれカウントする複数の相関手段
31f〜31hと、この各カウント値のうちのいずれか
が予め設定された基準値αを実質的に超えたことを検出
する検出手段31i〜31lとを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばBS(Br
oadcasting Satellite)デジタル放送受信機等に使用し
て好適するフレーム同期信号検出装置及びそれを用いた
キャリア再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、BSデジタル放送波信号
は、位相変調が施されている。このフレーム構成は、図
11に示すように、フレーム単位で、一定周期かつ規定
のビット数でBPSK(Binary Phase Shift Keying)
変調されたフレーム同期信号と、8PSK、QPSK
(Quadrature Phase Shift Keying)及びBPSKのい
ずれかの方式で変調された主信号とからなる。
【0003】そして、BSデジタル放送受信機では、受
信信号からフレーム同期信号を検出して、全体の同期を
確立するようにしている。BSデジタル放送受信機がフ
レーム同期信号を復調する際には、図12(a)に示す
ように、BPSK変調波のシンボル間差分を検出(遅延
検波)し、既知である同期信号との比較を行なった上で
同期判定をしている。
【0004】例えば、正規のフレーム同期信号が「10
111001010……」であったとすると、そのシン
ボル間差分は「1100101111……」なる固定パ
ターンとなる。このため、受信機では、受信信号を遅延
検波した信号が、この固定パターンに一致したときに、
フレーム同期信号とみなすようにしており、その2値化
の際のスレッショルドは、図12(b)のQ′軸にな
る。
【0005】また、BSデジタル放送では、伝送に直交
変調を採用しているため、受信機側で、復調用のキャリ
アを迅速に再生することが重要となる。特に、システム
の初期状態においては、主信号が、8PSK、QPSK
及びBPSKのいずれの変調方式で送られているか不明
であるため、主信号を用いて正確な復調用キャリアを再
生することはできない。このため、復調用キャリアの再
生を行なう場合にも、必ず定められた位置に一定の変調
方式で変調されたフレーム同期信号の存在するBPSK
シンボル期間を使用することになる。
【0006】ところで、本来、BPSK変調されたシン
ボルは、図13(a)に〇印で示すように、I軸上の0
°及び180°のいずれかに位置している。しかしなが
ら、図13(b)に示すように、キャリア周波数がオフ
セットした周波数離調時で、さらには受信C/N(Carr
ier to Noise ratio)が非常に低い場合には、BPSK
変調されたシンボルの位置は、0(または180)°、
0(または180)°±α、0(または180)°±2
α、……というように時間的に変化をしてしまい、その
オフセット量とノイズ量とによっては、図13(c)に
斜線で示すように、遅延検波した信号がQ′軸のスレッ
ショルドを超えてしまい、正しくフレーム同期信号を復
調することができなくなるという問題が生じている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、BSデ
ジタル放送受信機等に用いるために従来より考えられて
いるフレーム同期信号検出装置では、キャリア周波数が
オフセットすると、そのオフセット量とノイズ量とによ
っては、フレーム同期信号を正確に検出することができ
なくなるという問題を有している。
【0008】そこで、この発明は上記事情を考慮してな
されたもので、キャリア周波数にオフセットが生じてい
ても、フレーム同期信号を正確に検出することができる
極めて良好なフレーム同期信号検出装置を提供すること
を目的とする。
【0009】また、この発明は、キャリア周波数にオフ
セットが生じていても、フレーム同期信号を正確に検出
して復調用キャリアを迅速に得ることができ、受信機に
おける同期引き込みを高速化し得る極めて良好なキャリ
ア再生装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係るフレーム
同期信号検出装置及び方法は、位相変調が施された入力
信号を復調し、該復調信号からフレーム同期信号を検出
するものを対象としている。
【0011】そして、復調信号のシンボル間差分を相互
に異なる複数のスレッショルドでそれぞれ多値化し、こ
の多値化された各信号と予め設定されたフレーム同期信
号のシンボル間差を示す信号との相関をそれぞれカウン
トし、この各カウント値と予め設定された基準値とを比
較して各カウント値のうちのいずれかが基準値を実質的
に超えたことを検出するようにしたものである。
【0012】上記のような構成及び方法によれば、復調
信号のシンボル間差分を相互に異なる複数のスレッショ
ルドでそれぞれ多値化し、この多値化された各信号と予
め設定されたフレーム同期信号のシンボル間差を示す信
号との相関をそれぞれカウントし、この各カウント値の
うちのいずれかが予め設定された基準値を実質的に超え
たフレーム同期信号を検出するようにしたので、キャリ
ア周波数にオフセットが生じていても、フレーム同期信
号を正確に検出することができる。
【0013】また、この発明に係るキャリア再生装置
は、位相変調が施された入力信号を、相互に直交する位
相を有するキャリアで復調し、該復調信号からフレーム
同期信号を検出するもので、キャリアの入力信号に対す
る位相誤差を検出し、その検出結果に基づいてキャリア
の位相を制御するものを対象としている。
【0014】そして、復調信号のシンボル間差分をそれ
ぞれが相互に異なるスレッショルドで多値化する複数の
多値化手段と、この複数の多値化手段で多値化された各
信号と予め設定されたフレーム同期信号のシンボル間差
を示す信号との相関をそれぞれカウントする複数の相関
手段と、この複数の相関手段の中でカウント値が最大値
になったものに対応して設定された所定のオフセットデ
ータを、キャリアの入力信号に対する位相誤差検出結果
に付加する制御手段とを備えるようにしたものである。
【0015】上記のような構成によれば、フレーム同期
信号を検出する際に、どの相関手段の出力カウント値が
最大になったかによって、対応するオフセットデータ
を、キャリアの入力信号に対する位相誤差検出結果に付
加するようにしたので、キャリア周波数にオフセットが
生じていても、フレーム同期信号を正確に検出して復調
用キャリアを迅速に得ることができ、受信機における同
期引き込みを高速化することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図面を参照して詳細に説明する。図1は、この実
施の形態で説明するBSデジタル放送受信機の構成を示
している。すなわち、入力端子11に供給されたBSデ
ジタル放送波信号は、同期検波回路12,13にそれぞ
れ入力される。
【0017】このうち、同期検波回路12には、局部発
振器14から出力される局部発振信号が、そのまま復調
用キャリアとして供給されている。また、同期検波回路
13には、局部発振器14から出力された局部発振信号
を、90°移相器15で90°移送した信号が、復調用
キャリアとして供給されている。
【0018】これら同期検波回路12,13の各検波出
力は、それぞれ、LPF(Low PassFilter)16,17
を介して同期検波信号I,Qとなり、A/D(Analogue
/Digital)変換器18,19でデジタルデータに変換
された後、複素乗算器20に供給される。
【0019】この複素乗算器20には、後述する分解器
21から出力される相互に90°位相差を有する2つの
発振信号が、キャリア誤差修正用の復調キャリアとして
供給されている。このため、複素乗算器20からは、デ
ジタル化された同期検波信号I,Qが、正確に位相復調
されて出力されている。
【0020】この複素乗算器20から出力された同期検
波信号I,Qは、それぞれ、ロールオフ特性を有する伝
送マッチングフィルタ22,23に供給されて波形整形
された後、出力端子24,25を介して取り出されると
ともに、同期検波信号I1,Q1として位相角算出回路
26に供給されている。
【0021】この位相角算出回路26は、伝送マッチン
グフィルタ22,23から出力される同期検波信号I
1,Q1が、それぞれcosθ及びsinθなる電力成分を有
していることを利用して、逆正接関数つまりtan-1の演
算を行なって位相角θを得ている。
【0022】すなわち、入力端子11に供給されたBS
デジタル放送波信号の位相角をθとし、局部発振器14
から出力される局部発振信号の位相が、入力信号の絶対
位相に一致していれば、位相角算出回路26からは、入
力信号と同じ位相角θ′を得ることができる。
【0023】しかしながら、受信機の初期状態において
は、局部発振器14から出力される局部発振信号の位相
は、入力信号の絶対位相に一致していないので、位相角
算出回路26から出力された位相角θ′をキャリア誤差
検出回路27に供給することにより、局部発振信号の位
相と入力信号の絶対位相との誤差に対応する誤差信号を
生成する。
【0024】そして、この誤差信号を、ループフィルタ
28、加算器29及びデジタル発振器30を介して前記
分解器21に供給し、局部発振信号の位相と入力信号の
絶対位相とが一致するように、つまり、位相角算出回路
26から出力される位相角θ′が入力信号の位相角θに
一致するように、デジタル発振器30の発振周波数が制
御される。
【0025】ここで、上記位相角算出回路26から出力
される位相角θ′は、UW(UniqueWord)検出器31に
供給される。このUW検出器31は、フレーム同期信号
の位置を検出する機能を有するもので、図2にその詳細
を示している。すなわち、位相角算出回路26から出力
された位相角θ′は、減算器31aにより、D(Dela
y)タイプのフリップフロップ31bにて1クロック分
遅延された位相角θ″との差分Φの算出に供される。
【0026】そして、この差分Φは、3種類の2値化回
路31c,31d,31eにそれぞれ供給されて「0」
と「1」との判定が行なわれ、遅延検波が行なわれる。
この場合、2値化回路31cは、先に図13(a)で示
したように、正規のシンボル位置に対して±90°のQ
軸をスレッショルドとして入力信号を遅延検波し、2値
化回路31d,31eは、それぞれ、図3(a),
(b)に示すように、図13(a)で示したQ軸に対し
て、正側及び負側に一定のオフセット角を与えたQ″軸
をスレッショルドとして入力信号を遅延検波する。
【0027】これら2値化回路31c,31d,31e
の各出力は、それぞれ、相関器31f,31g,31h
に供給される。これらの相関器31f,31g,31h
は、それぞれ、2値化回路31c,31d,31eの出
力と、ΔUW(既知のフレーム同期信号と、そのフレー
ム同期信号を1クロック遅延した信号との排他的論理和
演算を行なった出力)とをパターン比較し、一致した回
数をカウントした数値A1,A2,A3を出力してい
る。
【0028】このため、例えば、受信したBSデジタル
放送波信号のキャリア周波数に正の周波数離調成分が存
在し、かつ受信C/Nが低いときには、図3(a)に示
すスレッショルドを有する2値化回路31dの出力がノ
イズマージンに最も余裕があるので、相関器31gの出
力数値A2が最大となる。
【0029】逆に、受信したBSデジタル放送波信号の
キャリア周波数に負の周波数離調成分が存在し、かつ受
信C/Nが低いときには、図3(b)に示すスレッショ
ルドを有する2値化回路31eの出力がノイズマージン
に最も余裕があるので、相関器31hの出力数値A3が
最大となる。
【0030】そして、これら相関器31f,31g,3
1hの各出力は、それぞれ、比較器31i,31j,3
1kに供給されて、予め設定された基準値αと大小比較
される。これら比較器31i,31j,31kは、それ
ぞれ、入力された数値A1,A2,A3が基準値αを超
えたとき、H(High)レベルの信号を出力する。
【0031】これら比較器31i,31j,31kの各
出力は、オア回路31lに供給される。すなわち、オア
回路31lの出力がHレベルになることにより、フレー
ム同期信号が検出されたことになる。
【0032】次に、上記UW検出器31の出力は、AF
C(Automatic Frequency Control)オフセット算出回
路32に供給される。このAFCオフセット検出回路3
2は、図4に示すように、UW検出器31の相関器31
f,31g,31hの出力数値A1,A2,A3を、多
数決判定器32aの3つの入力端A,B,Cに入力して
いる。
【0033】この多数決判定器32aは、入力された数
値A1,A2,A3の中から最大の値を選択し、その選
択された値が供給されている入力端A,B,Cを示す信
号を2ビットY0,Y1にコード化して、オフセット決
定器32bに出力している。このオフセット決定器32
bは、入力されたコードに応じたAFCのオフセットデ
ータを、前記加算器29に出力している。
【0034】上記した実施の形態によれば、まず、正規
のシンボル位置に対して±90°のQ軸をスレッショル
ドとする2値化回路31cの外に、そのQ軸に対して正
側及び負側に一定のオフセットを与えたQ″軸をスレッ
ショルドとする2値化回路31d,31eを設け、各2
値化回路31c,31d,31eの出力と規定のΔUW
とのパターンの一致回数が基準値αを超えたときフレー
ム同期信号を検出するようにしたので、キャリア周波数
にオフセットが生じていても、フレーム同期信号を正確
に検出することができるようになる。
【0035】また、上記のようにフレーム同期信号を検
出する際に、どの2値化回路31c,31d,31eの
出力が、ΔUWとのパターンの一致回数が基準値αを超
えたかによって、デジタル発振器30の発振周波数を制
御する信号に、対応するAFCのオフセットを与えるよ
うにしたので、キャリア周波数にオフセットが生じてい
ても、復調用キャリアを迅速に得ることができ、受信機
におけるキャリア再生を高速化することができる。
【0036】次に、図5は、この発明の他の実施の形態
を示している。図5において、図1と同一部分には同一
符号を付して示し、その説明は省略している。すなわ
ち、伝送マッチングフィルタ22,23から出力された
同期検波信号I1,Q1は、C/N検出器33に供給さ
れている。
【0037】このC/N検出器33は、受信C/Nの状
態が所定の基準値以下であるときL(Low)レベル、基
準値を超えているときHレベルのオフセット選択信号を
出力するもので、その動作の概念を、図6を参照して説
明する。図6は、受信された直交変調波の非同期状態の
コンスタレーションを示している。
【0038】すなわち、一定のC/Nの元では、非同期
状態においても、受信キャリア電力Rとノイズ電力rと
の比例関係が一定であることは明らかであるから、受信
C/Nを換算するには、 (C/N)=(r/R) を計算してやれば良いことがわかる。さらに、その計算
結果に対して、適当なスレッショルドKを設定し、 (r/R)<K なる関係が成立した、つまり、設定C/Nよりも高C/
N状態であると判定された場合、C/N検出器33は、
Hレベルのオフセット選択信号を出力する。
【0039】一方、前記位相角算出回路26から出力さ
れる位相角θ′は、もう1つのUW検出器34に供給さ
れる。このUW検出器34は、図7に示すように、位相
角算出回路26から出力された位相角θ′から、減算器
34aにより、Dタイプのフリップフロップ34bにて
1クロック分遅延された位相角θ″との差分Φを算出し
ている。
【0040】そして、この差分Φは、複数種類の2値化
回路34c1,34c2,34c3,34c4,34c
5,……にそれぞれ供給されて遅延検波され、「0」と
「1」との判定が行なわれる。この場合、2値化回路3
41は、図8(a)に点線で示すように、正規のシンボ
ル位置に対して±90°以内の判定角度βに設定された
スレッショルドで入力信号を遅延検波する。
【0041】また、2値化回路34c2は、図8(b)
に点線で示すように、上記βに対して、正側に一定のオ
フセット角θを与えた判定角度±β+θをスレッショル
ドとして入力信号を遅延検波する。さらに、2値化回路
34c3は、図8(c)に点線で示すように、上記βに
対して、負側に一定のオフセット角θを与えた判定角度
±β−θをスレッショルドとして入力信号を遅延検波す
る。
【0042】一方、2値化回路34c4は、図8(d)
に点線で示すように、上記βに対して、正側に一定のオ
フセット角、この例では2θを与えた判定角度±β+2
θをスレッショルドとして入力信号を遅延検波する。ま
た、2値化回路34c5は、図8(e)に点線で示すよ
うに、上記βに対して、負側に一定のオフセット角、こ
の例では2θを与えた判定角度±β−2θをスレッショ
ルドとして入力信号を遅延検波する。なお、このオフセ
ット角及びスレッショルドに用いた2θは、必ずしもθ
の2倍である必要はなく、θと異なる所定の値であれば
良い。
【0043】これら2値化回路34c1,34c2,3
4c3,34c4,34c5,……の各出力は、それぞ
れ、相関器34d1,34d2,34d3,34d4,
34d5,……に供給される。これら相関器34d1,
34d2,34d3,34d4,34d5,……は、そ
れぞれ、2値化回路34c1,34c2,34c3,3
4c4,34c5,……の出力と、前記したΔUWとを
パターン比較し、一致した回数をカウントした数値A
1,A2,A3,A4,A5,……を出力している。
【0044】このため、例えば、受信したBSデジタル
放送波信号のキャリア周波数に正の周波数離調成分が多
く存在するほど、数値A2,A4,……が順次最大とな
る。逆に、受信したBSデジタル放送波信号のキャリア
周波数に負の周波数離調成分が多く存在するほど、数値
A3,A5,……が順次最大となる。
【0045】そして、これら相関器34d1,34d
2,34d3,34d4,34d5,……の各出力は、
それぞれ、比較器34e1,34e2,34e3,34
e4,34e5,……に供給されて、予め設定された基
準値αと大小比較される。これら比較器34e1,34
e2,34e3,34e4,34e5,……は、それぞ
れ、入力された数値A1,A2,A3,A4,A5,…
…が基準値αを超えたとき、Hレベルの信号を出力す
る。
【0046】これら比較器34e1,34e2,34e
3,34e4,34e5,……の各出力は、オア回路3
4fに供給される。すなわち、オア回路34fの出力が
Hレベルになることにより、フレーム同期信号が検出さ
れたことになる。
【0047】次に、再び、図5において、上記UW検出
器34の出力は、AFCオフセット算出回路35に供給
される。このAFCオフセット検出回路35は、図9に
示すように、UW検出器34の相関器34d1,34d
2,34d3,34d4,34d5,……の出力数値A
1,A2,A3,A4,A5,……を、多数決判定器3
5aの複数の入力端A,B,C,D,E,……に入力し
ている。
【0048】この多数決判定器35aは、入力された数
値A1,A2,A3,A4,A5,……の中から最大の
値を選択し、その選択された値が供給されている入力端
A,B,C,D,E,……を示す信号をnビットY0,
Y1,Y2,……,Yn−1にコード化して、オフセッ
ト決定器35bに出力している。このオフセット決定器
35bは、入力されたコードに応じたAFCのオフセッ
トデータを出力している。
【0049】ここで、前記AFCオフセット算出回路3
2,35から出力される各オフセットデータは、セレク
タ36に供給されている。このセレクタ36は、前記C
/N検出器33から出力されるオフセット選択信号がL
レベルのとき、AFCオフセット算出回路32から出力
されるオフセットデータを加算器29に導くように切り
替えられる。また、オフセット選択信号がHレベルのと
き、AFCオフセット算出回路35から出力されるオフ
セットデータを加算器29に導くように切り替えられ
る。
【0050】上記した他の実施の形態によれば、まず、
それぞれ少しづつスレッショルドの異なる複数の2値化
回路34c1,34c2,34c3,34c4,34c
5,……を設けておき、各2値化回路34c1,34c
2,34c3,34c4,34c5,……の出力と規定
のΔUWとのパターンの一致回数が基準値αを超えたと
きフレーム同期信号を検出するようにしたので、キャリ
ア周波数にオフセットが生じていても、高精度でフレー
ム同期信号を検出することが可能になる。
【0051】また、低C/N時、つまり、C/N検出器
33から出力されるオフセット選択信号がLレベルのと
きには、UW検出器31及びAFCオフセット算出回路
32の出力を使用して広範囲の周波数離調に対応し、高
C/N時、つまり、C/N検出器33から出力されるオ
フセット選択信号がHレベルのときには、UW検出器3
4及びAFCオフセット算出回路35の出力を使用して
高速に周波数離調に対応することができるので、キャリ
ア周波数にオフセットが生じていても、フレーム同期信
号を正確に検出して復調用キャリアを迅速に得ることが
でき、受信機における同期引き込みを高速化することが
できる。
【0052】なお、上記した各実施の形態では、位相角
算出回路26から出力された位相角θ′と、その1クロ
ック分遅延された位相角θ″との差分Φを、2値化回路
31c,31d,31e及び34c1,34c2,34
c3,34c4,34c5,……でそれぞれ2値化する
ようにしたが、これは、2値化に限らず、n(2以上の
整数)値化(多値化)するようにしても良いものであ
る。
【0053】次に、図10は、図1に示した実施の形態
の変形例を示している。すなわち、入力端子11に供給
されたBSデジタル放送波信号を、A/D変換器37で
デジタルデータに変換した後、乗算器20aによりデジ
タル発振器30の出力のcos成分を乗算して同期検波信
号Iを得るとともに、乗算器20bによりデジタル発振
器30の出力のsin成分を乗算して同期検波信号Qを得
る。このような入力信号処理を行なう場合にも、この発
明を適用することができる。また、この入力信号処理
は、図5に示した実施の形態にも適用することができ
る。
【0054】なお、この発明は上記した各実施の形態に
限定されるものではなく、この外その要旨を逸脱しない
範囲で種々変形して実施することができる。
【0055】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
キャリア周波数にオフセットが生じていても、フレーム
同期信号を正確に検出することができる極めて良好なフ
レーム同期信号検出装置を提供することができる。
【0056】また、この発明によれば、キャリア周波数
にオフセットが生じていても、フレーム同期信号を正確
に検出して復調用キャリアを迅速に得ることができ、受
信機における同期引き込みを高速化し得る極めて良好な
キャリア再生装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を示すブロック構成図。
【図2】同実施の形態におけるUW検出器の詳細を示す
ブロック構成図。
【図3】同UW検出器に使用される各2値化回路のスレ
ッショルドを説明するために示す図。
【図4】同実施の形態におけるAFCオフセット算出回
路の詳細を示すブロック構成図。
【図5】この発明の他の実施の形態を示すブロック構成
図。
【図6】同他の実施の形態におけるC/N検出器の動作
概念を説明するために示す図。
【図7】同他の実施の形態におけるUW検出器の詳細を
示すブロック構成図。
【図8】同UW検出器に使用される各2値化回路のスレ
ッショルドを説明するために示す図。
【図9】同他の実施の形態におけるAFCオフセット算
出回路の詳細を示すブロック構成図。
【図10】図1に示した実施の形態の変形例を示すブロ
ック構成図。
【図11】BSデジタル放送信号におけるフレーム構成
を説明するために示す図。
【図12】BSデジタル放送受信機の遅延検波を説明す
るために示す図。
【図13】従来より考えられているフレーム同期信号検
出手段の問題点を説明するために示す図。
【符号の説明】
20…複素乗算器、21…分解器、26…位相角算出回
路、27…キャリア誤差検出回路、28…ループフィル
タ、29…加算器、30…デジタル発振器、31…UW
検出器、32…AFCオフセット算出回路、33…C/
N検出器、34…UW検出器、35…AFCオフセット
算出回路、36…セレクタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西川 正樹 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝マルチメディア技術研究所内 Fターム(参考) 5K004 AA05 FA07 FB01 FG02 FG04 FK16 5K047 AA02 AA13 CC08 EE02 HH01 HH15 MM13 MM31 MM56 MM60

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位相変調が施された入力信号を復調し、
    該復調信号からフレーム同期信号を検出するフレーム同
    期信号検出装置において、 前記復調信号のシンボル間差分を、それぞれが相互に異
    なるスレッショルドで多値化する複数の多値化手段と、 この複数の多値化手段で多値化された各信号と、予め設
    定された前記フレーム同期信号のシンボル間差を示す信
    号との相関をそれぞれカウントする複数の相関手段と、 この複数の相関手段から得られた各カウント値と、予め
    設定された基準値とを比較し、前記各カウント値のうち
    のいずれかが前記基準値を実質的に超えたことを検出す
    る検出手段とを具備してなることを特徴とするフレーム
    同期信号検出装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の多値化手段は、前記フレーム
    同期信号がBPSK変調されている場合、少なくともス
    レッショルド範囲として、正規のシンボル位置に対して
    ±90°、±90°+(一定のオフセット角)、±90
    °−(一定のオフセット角)の3種類を備えたものでな
    ることを特徴とする請求項1記載のフレーム同期信号検
    出装置。
  3. 【請求項3】 位相変調が施された入力信号を復調し、
    該復調信号からフレーム同期信号を検出するフレーム同
    期信号検出方法において、 前記復調信号のシンボル間差分を、相互に異なる複数の
    スレッショルドでそれぞれ多値化する第1の工程と、 この第1の工程で多値化された各信号と、予め設定され
    た前記フレーム同期信号のシンボル間差を示す信号との
    相関をそれぞれカウントする第2の工程と、 この第2の工程で得られた各カウント値と予め設定され
    た基準値とを比較し、前記各カウント値のうちのいずれ
    かが前記基準値を実質的に超えたことを検出する第3の
    工程とを具備してなることを特徴とするフレーム同期信
    号検出方法。
  4. 【請求項4】 位相変調が施された入力信号を、相互に
    直交する位相を有するキャリアで復調し、該復調信号か
    らフレーム同期信号を検出するもので、前記キャリアの
    前記入力信号に対する位相誤差を検出し、その検出結果
    に基づいて前記キャリアの位相を制御するキャリア再生
    装置において、 前記復調信号のシンボル間差分を、それぞれが相互に異
    なるスレッショルドで多値化する複数の多値化手段と、 この複数の多値化手段で多値化された各信号と、予め設
    定された前記フレーム同期信号のシンボル間差を示す信
    号との相関をそれぞれカウントする複数の相関手段と、 この複数の相関手段の中でカウント値が最大値になった
    ものに対応して設定された所定のオフセットデータを、
    前記キャリアの前記入力信号に対する位相誤差検出結果
    に付加する制御手段とを具備してなることを特徴とする
    キャリア再生装置。
  5. 【請求項5】 前記複数の多値化手段は、前記フレーム
    同期信号がBPSK変調されている場合、少なくともス
    レッショルド範囲として、正規のシンボル位置に対して
    ±90°、±90°+(一定のオフセット角)、±90
    °−(一定のオフセット角)の3種類を備えたものでな
    ることを特徴とする請求項4記載のキャリア再生装置。
  6. 【請求項6】 位相変調が施された入力信号を、相互に
    直交する位相を有するキャリアで復調し、該復調信号か
    らフレーム同期信号を検出するもので、前記キャリアの
    前記入力信号に対する位相誤差を検出し、その検出結果
    に基づいて前記キャリアの位相を制御するキャリア再生
    装置において、 前記フレーム同期信号がBPSK変調されている場合、
    前記復調信号のシンボル間差分を、少なくとも、正規の
    シンボル位置に対して±90°、±90°+(一定のオ
    フセット角)、±90°−(一定のオフセット角)の3
    種類のスレッショルドでそれぞれ多値化する複数の第1
    の多値化手段と、 この複数の第1の多値化手段で多値化された各信号と、
    予め設定された前記フレーム同期信号のシンボル間差を
    示す信号との相関をそれぞれカウントする複数の第1の
    相関手段と、 この複数の第1の相関手段の中でカウント値が最大値に
    なったものに対応して設定された所定の第1のオフセッ
    トデータを発生する第1のオフセット算出手段と、 前記フレーム同期信号がBPSK変調されている場合、
    前記復調信号のシンボル間差分を、少なくとも、正規の
    シンボル位置に対して±90°以内の角度±β、±β+
    (オフセット角α1)、±β−(オフセット角α1)、
    ±β+(オフセット角α2)、±β−(オフセット角α
    2)の5種類のスレッショルドでそれぞれ多値化する複
    数の第2の多値化手段と、 この複数の第2の多値化手段で多値化された各信号と、
    予め設定された前記フレーム同期信号のシンボル間差を
    示す信号との相関をそれぞれカウントする複数の第2の
    相関手段と、 この複数の第2の相関手段の中でカウント値が最大値に
    なったものに対応して設定された所定の第2のオフセッ
    トデータを発生する第2のオフセット算出手段と、 前記入力信号のC/Nの状態に応じて、前記第1及び第
    2のオフセット算出手段から得られる第1及び第2のオ
    フセットデータを選択的に、前記キャリアの前記入力信
    号に対する位相誤差検出結果に付加する制御手段とを具
    備してなることを特徴とするキャリア再生装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記入力信号のキャリ
    ア電力とノイズ電力との比を、所定の基準値と比較した
    結果に基づいて、前記入力信号のC/Nを判定すること
    を特徴とする請求項6記載のキャリア再生装置。
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