JP2000236142A - 窒化物半導体レーザ素子 - Google Patents
窒化物半導体レーザ素子Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 400nmより長波長領域において、良好で
安定したレーザ発振をする窒化物半導体レーザ素子を提
供する。 【解決手段】 新規な素子構造として、光ガイド層がI
nGaN、クラッド層がGaN、コンタクト層がGaN
からなるSCH構造、すなわちAlを使わない構造とす
る。
安定したレーザ発振をする窒化物半導体レーザ素子を提
供する。 【解決手段】 新規な素子構造として、光ガイド層がI
nGaN、クラッド層がGaN、コンタクト層がGaN
からなるSCH構造、すなわちAlを使わない構造とす
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は発光ダイオード、レーザ
ダイオード等の発光デバイス、またはフォトダイオード
等の受光デバイスに利用される窒化物半導体(InXG
a1-XN、0≦X≦1)よりなる素子に関する。
ダイオード等の発光デバイス、またはフォトダイオード
等の受光デバイスに利用される窒化物半導体(InXG
a1-XN、0≦X≦1)よりなる素子に関する。
【0002】
【従来の技術】我々はGaN基板の上に、活性層を含む
窒化物半導体レーザ素子を作製して、世界で初めて室温
での連続発振1万時間以上を達成したことを発表した
(INCS'97 予稿集,October 27-31,1997,P444-446、及び
Jpn.J.Appl.Phys.Vol.36(1997)pp.L1568-L1571,Part2,N
o.12A,1 December 1997)。さらに、前記レーザ素子より
サファイア基板を除去してGaN単独とすることによ
り、5mW出力でも1万時間以上の連続発振に成功した
ことを発表した(Jpn.J.Appl.Phys.Vol.37(1998)pp.L309
-L312,及びAppl.Phys.Lett.Vol.72(1998)No.16,2014-20
16)。
窒化物半導体レーザ素子を作製して、世界で初めて室温
での連続発振1万時間以上を達成したことを発表した
(INCS'97 予稿集,October 27-31,1997,P444-446、及び
Jpn.J.Appl.Phys.Vol.36(1997)pp.L1568-L1571,Part2,N
o.12A,1 December 1997)。さらに、前記レーザ素子より
サファイア基板を除去してGaN単独とすることによ
り、5mW出力でも1万時間以上の連続発振に成功した
ことを発表した(Jpn.J.Appl.Phys.Vol.37(1998)pp.L309
-L312,及びAppl.Phys.Lett.Vol.72(1998)No.16,2014-20
16)。
【0003】最近のレーザ素子の構造は、基本的に異種
基板上、又はGaN基板上に成長されたn型GaNの上
にInGaNからなるクラック防止層、クラック防止層
に接してAlGaNを含む超格子構造からなるn側クラ
ッド層、n側クラッド層上部に活性層とp側クラッド層
を含むダブルへテロ構造を有する(詳細はJpn.J.Appl.Ph
ys.Vol.37(1998)pp.L309-L312参照)。このレーザ素子は
70mA、閾値電流密度5kA/cm2において、40
8.5nmのシングルモードで発振する。閾値における
電圧は6Vである。
基板上、又はGaN基板上に成長されたn型GaNの上
にInGaNからなるクラック防止層、クラック防止層
に接してAlGaNを含む超格子構造からなるn側クラ
ッド層、n側クラッド層上部に活性層とp側クラッド層
を含むダブルへテロ構造を有する(詳細はJpn.J.Appl.Ph
ys.Vol.37(1998)pp.L309-L312参照)。このレーザ素子は
70mA、閾値電流密度5kA/cm2において、40
8.5nmのシングルモードで発振する。閾値における
電圧は6Vである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来までの窒化物半導
体を用いたレーザダイオードは400nm付近での発光
で、青紫色を呈していた。また、純粋な青色、さらに純
粋な緑色のレーザ光を得るために、より長波長の発光の
研究も進められている。
体を用いたレーザダイオードは400nm付近での発光
で、青紫色を呈していた。また、純粋な青色、さらに純
粋な緑色のレーザ光を得るために、より長波長の発光の
研究も進められている。
【0005】長波長のレーザ素子を作製するには、In
GaNからなる活性層中の井戸層のInの混晶比を高く
すればよいが、従来の構造では結晶欠陥が比較的多く、
Inの混晶比を高くするだけではレーザ発振をしなくな
るという問題が生じていた。
GaNからなる活性層中の井戸層のInの混晶比を高く
すればよいが、従来の構造では結晶欠陥が比較的多く、
Inの混晶比を高くするだけではレーザ発振をしなくな
るという問題が生じていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこでこのような問題を
解決するために、従来の400nm付近で発振するレー
ザダイオードより長波長領域におけるレーザダイオード
について、新規な素子構造として、光ガイド層がInG
aN、クラッド層がGaN、コンタクト層がGaNから
なるSCH構造、すなわちAlを使わない構造とするこ
とで欠陥を少なくし、長波長の発振でも良好で安定した
レーザ素子を得ることができた。
解決するために、従来の400nm付近で発振するレー
ザダイオードより長波長領域におけるレーザダイオード
について、新規な素子構造として、光ガイド層がInG
aN、クラッド層がGaN、コンタクト層がGaNから
なるSCH構造、すなわちAlを使わない構造とするこ
とで欠陥を少なくし、長波長の発振でも良好で安定した
レーザ素子を得ることができた。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に図1を用いて本発明を詳細
に説明する。図1は本発明の素子構造の一実施形態を示
した模式的な断面図であり、レーザ光の共振方向に垂直
な方向で素子を切断した際の図を示している。この図に
おいて1は異種基板、2はバッファ層、3はGaNから
なる第2のバッファ層、4はSiドープのGaNからな
るn側コンタクト層、5はSi変調ドープのGaNから
なるn側クラッド層、6はアンドープInGaNからな
るn側光ガイド層、7はInGaN多重量子井戸構造か
らなる活性層、8はMgドープGaNからなるp側キャ
ップ層、9はMgドープInGaNからなるp側光ガイ
ド層、10はMgドープGaNからなるp側クラッド
層、11はMgドープGaNからなるp側コンタクト層
を示している。
に説明する。図1は本発明の素子構造の一実施形態を示
した模式的な断面図であり、レーザ光の共振方向に垂直
な方向で素子を切断した際の図を示している。この図に
おいて1は異種基板、2はバッファ層、3はGaNから
なる第2のバッファ層、4はSiドープのGaNからな
るn側コンタクト層、5はSi変調ドープのGaNから
なるn側クラッド層、6はアンドープInGaNからな
るn側光ガイド層、7はInGaN多重量子井戸構造か
らなる活性層、8はMgドープGaNからなるp側キャ
ップ層、9はMgドープInGaNからなるp側光ガイ
ド層、10はMgドープGaNからなるp側クラッド
層、11はMgドープGaNからなるp側コンタクト層
を示している。
【0008】本発明は、新規な素子構造として、光ガイ
ド層がInGaN、クラッド層がGaNからなるSCH
構造、即ちAlを使わない構造とする。SCH構造とは
分離閉じ込めヘテロ構造ともいい、キャリアの閉じ込め
領域と光の閉じ込め領域を別々に設けるものである。活
性層が非常に薄い場合、ダブルへテロ構造では光の閉じ
込めが不完全となってしまうため、キャリアの閉じ込め
領域と光の閉じ込め領域を別々に設けたSCH構造が用
いられている。
ド層がInGaN、クラッド層がGaNからなるSCH
構造、即ちAlを使わない構造とする。SCH構造とは
分離閉じ込めヘテロ構造ともいい、キャリアの閉じ込め
領域と光の閉じ込め領域を別々に設けるものである。活
性層が非常に薄い場合、ダブルへテロ構造では光の閉じ
込めが不完全となってしまうため、キャリアの閉じ込め
領域と光の閉じ込め領域を別々に設けたSCH構造が用
いられている。
【0009】本発明において、n側クラッド層はキャリ
ア閉じ込め層として作用し、少なくとも導電型を示す不
純物としてSiをドープしたGaNからなる層で形成す
る。その他導電型を示す不純物としてはGe、Sn、
S、Oが挙げられる。また望ましくは、アンドープのG
aNとSiをドープしたGaNとを交互に多層積層した
変調ドープとする。Si濃度は1×1018〜5×1019
/cm3程度とする。
ア閉じ込め層として作用し、少なくとも導電型を示す不
純物としてSiをドープしたGaNからなる層で形成す
る。その他導電型を示す不純物としてはGe、Sn、
S、Oが挙げられる。また望ましくは、アンドープのG
aNとSiをドープしたGaNとを交互に多層積層した
変調ドープとする。Si濃度は1×1018〜5×1019
/cm3程度とする。
【0010】また本発明において、n側コンタクト層は
少なくともn型不純物としてSiをドープしたGaNと
する。Si濃度は5×1017〜2×1018/cm3とす
る。
少なくともn型不純物としてSiをドープしたGaNと
する。Si濃度は5×1017〜2×1018/cm3とす
る。
【0011】さらに本発明において、n側クラッド層と
n側コンタクト層はどちらもSiをドープしたGaNで
あることから、Siドープ量を同じにして、n側クラッ
ド層兼n側コンタクト層としてもよい。この場合、Si
ドープのGaN単層としても、アンドープのGaNとS
iドープのGaNとの変調ドープとしてもよい。
n側コンタクト層はどちらもSiをドープしたGaNで
あることから、Siドープ量を同じにして、n側クラッ
ド層兼n側コンタクト層としてもよい。この場合、Si
ドープのGaN単層としても、アンドープのGaNとS
iドープのGaNとの変調ドープとしてもよい。
【0012】さらに本発明において、n側クラッド層と
n側コンタクト層の膜厚は、これら2つの層の総膜厚と
して、2.5μm〜5.5μmであることが望ましい。
また、変調ドープとする場合、1層単位での膜厚を20
〜25オングストロームとすることが望ましい。
n側コンタクト層の膜厚は、これら2つの層の総膜厚と
して、2.5μm〜5.5μmであることが望ましい。
また、変調ドープとする場合、1層単位での膜厚を20
〜25オングストロームとすることが望ましい。
【0013】また本発明において、光ガイド層は、n型
およびp型のうち少なくとも一方は、アンドープのIn
bGa1-bN(0≦b<1)とする。Inの混晶比bは、
活性層中のInGaNからなる井戸層のIn混晶比より
小さくする。また、光ガイド層は、n型およびp型のう
ち少なくとも一方は、望ましくはGRIN構造(gra
ded−index)とし、活性層に近づくにつれてI
nの含有量が多くなるようにする。GRIN構造とは光
ガイド層の混晶比を段階的に変えて屈折率を変化させる
ことで、光を効率よく閉じ込める構造を言う。GRIN
構造として段階的に混晶比を変えていったときの上記混
晶比bは層全体の平均値として考える。
およびp型のうち少なくとも一方は、アンドープのIn
bGa1-bN(0≦b<1)とする。Inの混晶比bは、
活性層中のInGaNからなる井戸層のIn混晶比より
小さくする。また、光ガイド層は、n型およびp型のう
ち少なくとも一方は、望ましくはGRIN構造(gra
ded−index)とし、活性層に近づくにつれてI
nの含有量が多くなるようにする。GRIN構造とは光
ガイド層の混晶比を段階的に変えて屈折率を変化させる
ことで、光を効率よく閉じ込める構造を言う。GRIN
構造として段階的に混晶比を変えていったときの上記混
晶比bは層全体の平均値として考える。
【0014】さらに本発明において、光ガイド層は、n
型およびp型のうち少なくとも一方は、アンドープから
なる第1のIncGa1-cN(0≦c<1)と、導電型を
示す不純物がドープされた第2のIndGa1-dN(0≦
d<1)とが積層された超格子構造であることが好まし
い。
型およびp型のうち少なくとも一方は、アンドープから
なる第1のIncGa1-cN(0≦c<1)と、導電型を
示す不純物がドープされた第2のIndGa1-dN(0≦
d<1)とが積層された超格子構造であることが好まし
い。
【0015】さらに本発明において、光ガイド層中の導
電型を示す不純物は、n側でSi、Ge、Sn、S、O
が、p側でMg、Zn、Be、Caが挙げられるが、好
ましくはn側はSi、p側はMgとする。また、光ガイ
ド層中におけるSi濃度は1×1018/cm3程度と
し、Mg濃度は8×1017〜3×1018/cm3でp側
クラッド層のMgドープ量より小さい値とする。
電型を示す不純物は、n側でSi、Ge、Sn、S、O
が、p側でMg、Zn、Be、Caが挙げられるが、好
ましくはn側はSi、p側はMgとする。また、光ガイ
ド層中におけるSi濃度は1×1018/cm3程度と
し、Mg濃度は8×1017〜3×1018/cm3でp側
クラッド層のMgドープ量より小さい値とする。
【0016】また本発明において、p側クラッド層はキ
ャリア閉じ込め層として作用し、少なくとも導電型を示
す不純物としてMgをドープしたGaNからなる層で形
成する。その他導電型を示す不純物としてはZn、B
e、Caが挙げられる。望ましくは、アンドープのGa
NとMgをドープしたGaNとを交互に積層した変調ド
ープとする。Mg濃度は1×1018〜5×1018/cm
3でp側ガイド層のMgドープ量より大きい値とする。
ャリア閉じ込め層として作用し、少なくとも導電型を示
す不純物としてMgをドープしたGaNからなる層で形
成する。その他導電型を示す不純物としてはZn、B
e、Caが挙げられる。望ましくは、アンドープのGa
NとMgをドープしたGaNとを交互に積層した変調ド
ープとする。Mg濃度は1×1018〜5×1018/cm
3でp側ガイド層のMgドープ量より大きい値とする。
【0017】さらに本発明において、p側クラッド層の
膜厚は、0.3μm以上、0.7μm以下であることが
望ましい。また変調ドープとする場合、1層単位での膜
厚を20〜25オングストロームとすることが望まし
い。
膜厚は、0.3μm以上、0.7μm以下であることが
望ましい。また変調ドープとする場合、1層単位での膜
厚を20〜25オングストロームとすることが望まし
い。
【0018】また本発明において、活性層中のInGa
Nの分解を抑えるp側キャップ層は、Mgのドープ量を
1×1019/cm3〜2×1020/cm3とする。またp
側キャップ層の膜厚は数オングストロームから600オ
ングストロームであることが望ましい。また、このp側
キャップ層は省略が可能である。
Nの分解を抑えるp側キャップ層は、Mgのドープ量を
1×1019/cm3〜2×1020/cm3とする。またp
側キャップ層の膜厚は数オングストロームから600オ
ングストロームであることが望ましい。また、このp側
キャップ層は省略が可能である。
【0019】また本発明において、p側コンタクト層は
電極を構成する層であるので、1×1018/cm3以上
の高キャリア濃度とすることが望ましい。1×1018/
cm3より低いと、電極と好ましいオーミックを得るの
が難しくなる傾向にある。さらにコンタクト層の組成を
GaN、InGaN若しくは、GaN、InGaNを含
む超格子とすると、電極材料と好ましいオーミックが得
られやすくなる。
電極を構成する層であるので、1×1018/cm3以上
の高キャリア濃度とすることが望ましい。1×1018/
cm3より低いと、電極と好ましいオーミックを得るの
が難しくなる傾向にある。さらにコンタクト層の組成を
GaN、InGaN若しくは、GaN、InGaNを含
む超格子とすると、電極材料と好ましいオーミックが得
られやすくなる。
【0020】
【実施例】図1は本発明の一実施例の係るレーザ素子の
構造を示す模式的な断面図である。以下、この図を元に
実施例1について説明する。なお本発明の発光素子は図
1の構造に限定されるものではない。
構造を示す模式的な断面図である。以下、この図を元に
実施例1について説明する。なお本発明の発光素子は図
1の構造に限定されるものではない。
【0021】[実施例1] (バッファ層2)2インチφ、C面を主面とするサファ
イアよりなる異種基板1をMOVPE反応容器内にセッ
トし、トリメチルガリウム(TMG)、アンモニア(N
H3)を用い、GaNよりなる第1のバッファ層を20
0オングストロームの膜厚で成長させる。第1のバッフ
ァ層成長後、昇温して同じくGaNよりなる第2のバッ
ファ層を1.5μmの膜厚で成長させる。
イアよりなる異種基板1をMOVPE反応容器内にセッ
トし、トリメチルガリウム(TMG)、アンモニア(N
H3)を用い、GaNよりなる第1のバッファ層を20
0オングストロームの膜厚で成長させる。第1のバッフ
ァ層成長後、昇温して同じくGaNよりなる第2のバッ
ファ層を1.5μmの膜厚で成長させる。
【0022】(n側コンタクト層3)以上のようにして
作製したサファイア基板上のGaNに、次にアンモニア
とTMG、不純物ガスとしてシランガスを用い、Siを
1×1018/cm3ドープしたGaNよりなるn側コン
タクト層3を4.5μmの膜厚で成長させる。
作製したサファイア基板上のGaNに、次にアンモニア
とTMG、不純物ガスとしてシランガスを用い、Siを
1×1018/cm3ドープしたGaNよりなるn側コン
タクト層3を4.5μmの膜厚で成長させる。
【0023】(n側クラッド層4)続いて、シランガス
を流し、Siを1×1019/cm3ドープしたGaNよ
りなる層を25オングストロームの膜厚で成長させ、続
いて、シランガスを止め、アンドープのGaNよりなる
層を25オングストロームの膜厚で成長させる。それら
の層を交互に積層して超格子層を構成し、総膜厚0.4
μmの変調ドープの超格子よりなるn側クラッド層5を
成長させる。
を流し、Siを1×1019/cm3ドープしたGaNよ
りなる層を25オングストロームの膜厚で成長させ、続
いて、シランガスを止め、アンドープのGaNよりなる
層を25オングストロームの膜厚で成長させる。それら
の層を交互に積層して超格子層を構成し、総膜厚0.4
μmの変調ドープの超格子よりなるn側クラッド層5を
成長させる。
【0024】(n側光ガイド層5)次に、1回目にアン
ドープのGaNを25オングストロームの膜厚で成長さ
せ、2回目にTMIを流し、Inを極微量含有したアン
ドープのInGaNを25オングストローム成長させ
る。3回目以降は、先に成長させたInGaNよりもI
n含有量が若干多いアンドープのInGaN層を25オ
ングストローム成長させる。このようにして活性層に接
近するに従ってIn含有量を多くしていき、最後がアン
ドープのIn0.3Ga0.7Nとなる、総膜厚が0.1μm
のn側光ガイド層5を成長させる。
ドープのGaNを25オングストロームの膜厚で成長さ
せ、2回目にTMIを流し、Inを極微量含有したアン
ドープのInGaNを25オングストローム成長させ
る。3回目以降は、先に成長させたInGaNよりもI
n含有量が若干多いアンドープのInGaN層を25オ
ングストローム成長させる。このようにして活性層に接
近するに従ってIn含有量を多くしていき、最後がアン
ドープのIn0.3Ga0.7Nとなる、総膜厚が0.1μm
のn側光ガイド層5を成長させる。
【0025】(活性層6)続いて、TMIを流し、82
0℃でアンドープIn0.35Ga0.65Nからなる井戸層を
30オングストローム、アンドープGaNからなるキャ
ップ層を10オングストローム、続いてアンドープのI
n0.15Ga0.85Nからなるバリア層を60オングストロ
ーム成長させ、これを1ペアとして合計6ペア積層した
総膜厚600オングストロームの多重量子井戸構造(M
QW)の活性層6を成長させる。活性層は本実施例のよ
うにアンドープでも良いし、また導電型を示す不純物を
ドープしても良い。
0℃でアンドープIn0.35Ga0.65Nからなる井戸層を
30オングストローム、アンドープGaNからなるキャ
ップ層を10オングストローム、続いてアンドープのI
n0.15Ga0.85Nからなるバリア層を60オングストロ
ーム成長させ、これを1ペアとして合計6ペア積層した
総膜厚600オングストロームの多重量子井戸構造(M
QW)の活性層6を成長させる。活性層は本実施例のよ
うにアンドープでも良いし、また導電型を示す不純物を
ドープしても良い。
【0026】(p側キャップ層7)次にTMIを止め、
Cp2Mgを流し、Mgを1×1020/cm3ドープした
p型GaNよりなるp側キャップ層7を100オングス
トロームの膜厚で成長させる。
Cp2Mgを流し、Mgを1×1020/cm3ドープした
p型GaNよりなるp側キャップ層7を100オングス
トロームの膜厚で成長させる。
【0027】(p側光ガイド層8)次に、1回目にMg
を1×1018/cm3ドープしたGaNよりなる層を2
5オングストローム成長させて、続いてTMIを流し
て、アンドープのIn0.3Ga0.7Nを25オングストロ
ームの膜厚で成長させる。そして2回目に、Mgを1×
1018/cm3ドープしたGaNよりなる層を25オン
グストローム成長させて、続いてアンドープのIn0.29
Ga0.71Nを25オングストロームの膜厚で成長させ
る。なお、In0.29Ga0.71Nの混晶比は正確な値では
ない。3回目以降は、Mgを1×1018/cm3ドープ
したGaNよりなる層を25オングストローム成長さ
せ、続いて先に成長させたInGaNよりもIn含有量
がさらに少ないアンドープのInGaNを同じく25オ
ングストロームの膜厚で成長させる。このようにしてM
gをドープしたGaN層と、活性層から遠ざかるに従っ
てIn含有量を少なくしていき、最後がアンドープのG
aNとなる層からなる超格子構造のp側光ガイド層8
を、総膜厚0.1μmとなるように成長させる。
を1×1018/cm3ドープしたGaNよりなる層を2
5オングストローム成長させて、続いてTMIを流し
て、アンドープのIn0.3Ga0.7Nを25オングストロ
ームの膜厚で成長させる。そして2回目に、Mgを1×
1018/cm3ドープしたGaNよりなる層を25オン
グストローム成長させて、続いてアンドープのIn0.29
Ga0.71Nを25オングストロームの膜厚で成長させ
る。なお、In0.29Ga0.71Nの混晶比は正確な値では
ない。3回目以降は、Mgを1×1018/cm3ドープ
したGaNよりなる層を25オングストローム成長さ
せ、続いて先に成長させたInGaNよりもIn含有量
がさらに少ないアンドープのInGaNを同じく25オ
ングストロームの膜厚で成長させる。このようにしてM
gをドープしたGaN層と、活性層から遠ざかるに従っ
てIn含有量を少なくしていき、最後がアンドープのG
aNとなる層からなる超格子構造のp側光ガイド層8
を、総膜厚0.1μmとなるように成長させる。
【0028】(p側クラッド層9)続いて、Mgを4×
1018/cm3ドープしたGaNよりなる層を25オン
グストロームの膜厚で成長させ、続いてアンドープのG
aNよりなる層を25オングストロームの膜厚で成長さ
せる。それらの層を交互に積層して超格子層を構成し、
総膜厚0.4μmの変調ドープの超格子よりなるp側ク
ラッド層9を成長させる。
1018/cm3ドープしたGaNよりなる層を25オン
グストロームの膜厚で成長させ、続いてアンドープのG
aNよりなる層を25オングストロームの膜厚で成長さ
せる。それらの層を交互に積層して超格子層を構成し、
総膜厚0.4μmの変調ドープの超格子よりなるp側ク
ラッド層9を成長させる。
【0029】(p側コンタクト層10)最後に、p側ク
ラッド層9の上に、Mgを1×1020/cm3ドープし
たp型GaNよりなるp側コンタクト層10を150オ
ングストロームの膜厚で成長させる。
ラッド層9の上に、Mgを1×1020/cm3ドープし
たp型GaNよりなるp側コンタクト層10を150オ
ングストロームの膜厚で成長させる。
【0030】以上のようにして窒化物半導体を成長させ
たウエハーを反応容器から取り出し、最上層のp側コン
タクト層10の表面に、所定の形状のマスクを介して、
幅1.5μmのストライプからなるSiO2よりなる保
護膜を作製する。保護膜形成後、RIE(反応性イオン
エッチング)を用い、図1に示すように、p側クラッド
層9とp側光ガイド層8との界面付近までエッチングを
行い、幅1.5μmのストライプ状の導波路を形成す
る。
たウエハーを反応容器から取り出し、最上層のp側コン
タクト層10の表面に、所定の形状のマスクを介して、
幅1.5μmのストライプからなるSiO2よりなる保
護膜を作製する。保護膜形成後、RIE(反応性イオン
エッチング)を用い、図1に示すように、p側クラッド
層9とp側光ガイド層8との界面付近までエッチングを
行い、幅1.5μmのストライプ状の導波路を形成す
る。
【0031】ストライプ導波路形成後、SiO2マスク
をつけたまま、窒化物半導体層の表面にZrO2よりな
る絶縁膜を形成する。絶縁膜形成後、バッファードフッ
酸に浸潰して、p側コンタクト層上に形成したSiO2
を溶解除去し、リフトオフ法によりSiO2と共に、p
側コンタクト層上にあるZrO2を除去する。
をつけたまま、窒化物半導体層の表面にZrO2よりな
る絶縁膜を形成する。絶縁膜形成後、バッファードフッ
酸に浸潰して、p側コンタクト層上に形成したSiO2
を溶解除去し、リフトオフ法によりSiO2と共に、p
側コンタクト層上にあるZrO2を除去する。
【0032】このように、活性層よりも上部にある層を
ストライプ状のリッジ形状とすることにより、活性層の
発光がストライプリッジの下に集中するようになって閾
値が低下する。特に超格子よりなるp側クラッド層9以
上の層をリッジ形状とすることが望ましい。
ストライプ状のリッジ形状とすることにより、活性層の
発光がストライプリッジの下に集中するようになって閾
値が低下する。特に超格子よりなるp側クラッド層9以
上の層をリッジ形状とすることが望ましい。
【0033】次にリッジ表面にSiO2マスクを形成
し、RIEにてエッチングを行い、n側コンタクト層3
の表面を露出させる。
し、RIEにてエッチングを行い、n側コンタクト層3
の表面を露出させる。
【0034】次にp側コンタクト層11のリッジ最表面
にNiとAuよりなるp電極20をストライプ状に形成
する。p側コンタクト層と好ましいオーミックが得られ
るp電極20の材料としては、例えばNi、Pt、P
d、Ni/Au、Pt/Au、Pd/Au等を挙げるこ
とができる。
にNiとAuよりなるp電極20をストライプ状に形成
する。p側コンタクト層と好ましいオーミックが得られ
るp電極20の材料としては、例えばNi、Pt、P
d、Ni/Au、Pt/Au、Pd/Au等を挙げるこ
とができる。
【0035】一方、TiとAlよりなるn電極22を先
ほど露出させたn側コンタクト層3の表面にストライプ
状に形成する。n側コンタクト層3と好ましいオーミッ
クの得られるn電極22の材料としてはAl、Ti、
W、Cu、Zn、Sn、In等の金属若しくは合金が好
ましい。
ほど露出させたn側コンタクト層3の表面にストライプ
状に形成する。n側コンタクト層3と好ましいオーミッ
クの得られるn電極22の材料としてはAl、Ti、
W、Cu、Zn、Sn、In等の金属若しくは合金が好
ましい。
【0036】次に図1に示すようにp電極20と、n電
極22との間に露出した窒化物半導体層の表面にSiO
2よりなる絶縁膜30を形成し、この絶縁膜30を介し
てp電極20と電気的に接続したpパッド電極21、お
よびn電極22と電気的に接続したnパッド電極23を
形成する。このpパッド電極22は実質的なp電極21
の表面積を広げて、p電極側をワイヤーボンディング、
ダイボンディングできるようにする作用がある。一方、
nパッド電極23はn電極22の剥がれを防止する作用
がある。
極22との間に露出した窒化物半導体層の表面にSiO
2よりなる絶縁膜30を形成し、この絶縁膜30を介し
てp電極20と電気的に接続したpパッド電極21、お
よびn電極22と電気的に接続したnパッド電極23を
形成する。このpパッド電極22は実質的なp電極21
の表面積を広げて、p電極側をワイヤーボンディング、
ダイボンディングできるようにする作用がある。一方、
nパッド電極23はn電極22の剥がれを防止する作用
がある。
【0037】以上のようにして、p、n両パッド電極形
成後、サファイア基板のA面に沿った、窒化物半導体の
M面(窒化物半導体を六角柱で表した場合にその六角柱
の側面に相当する面)でGaNを劈開してウエハーをバ
ー状とし、そのバーの劈開面に共振面を作製する。共振
面作製後、さらに共振面に垂直な方向でバー状のウエハ
ーを切断してレーザチップとした。
成後、サファイア基板のA面に沿った、窒化物半導体の
M面(窒化物半導体を六角柱で表した場合にその六角柱
の側面に相当する面)でGaNを劈開してウエハーをバ
ー状とし、そのバーの劈開面に共振面を作製する。共振
面作製後、さらに共振面に垂直な方向でバー状のウエハ
ーを切断してレーザチップとした。
【0038】次にそれぞれの電極をワイヤーボンディン
グして、室温でレーザ発振を試みたところ、室温におい
て閾値電流密度2.0kA/cm2、閾値電圧4.0V
で、発振波長465nmの連続発振が確認され、100
0時間以上の寿命を示した。
グして、室温でレーザ発振を試みたところ、室温におい
て閾値電流密度2.0kA/cm2、閾値電圧4.0V
で、発振波長465nmの連続発振が確認され、100
0時間以上の寿命を示した。
【0039】[実施例2]実施例1において、n側光ガ
イド層5を以下のようにした。 (n側光ガイド層5)1回目にSiを1×1018/cm
3ドープしたGaNよりなる層を25オングストローム
成長させ、続いてアンドープのGaNを25オングスト
ロームの膜厚で成長させる。そして2回目にSiを1×
1018/cm3ドープしたGaNよりなる層を25オン
グストローム成長させ、続いてInを極微量含有したア
ンドープのInGaNを25オングストローム成長させ
る。3回目以降は、同様にSiをドープしたGaNより
なる層を25オングストローム成長させ、続いて先に成
長させたInGaNよりもIn含有量が若干多いアンド
ープのInGaN層を25オングストローム成長させ
る。このようにしてSiをドープしたGaN層と、活性
層に接近するに従ってIn含有量を多くしていき、最後
がアンドープのIn 0.3Ga0.7Nとなる層とからなる超
格子構造のn側光ガイド層5を、総膜厚0.1μmとな
るように成長させる。以上のようにした他は実施例1と
同様にしてレーザ素子を作製したところ、実施例1とほ
ぼ同等の特性を有する素子が得られた。
イド層5を以下のようにした。 (n側光ガイド層5)1回目にSiを1×1018/cm
3ドープしたGaNよりなる層を25オングストローム
成長させ、続いてアンドープのGaNを25オングスト
ロームの膜厚で成長させる。そして2回目にSiを1×
1018/cm3ドープしたGaNよりなる層を25オン
グストローム成長させ、続いてInを極微量含有したア
ンドープのInGaNを25オングストローム成長させ
る。3回目以降は、同様にSiをドープしたGaNより
なる層を25オングストローム成長させ、続いて先に成
長させたInGaNよりもIn含有量が若干多いアンド
ープのInGaN層を25オングストローム成長させ
る。このようにしてSiをドープしたGaN層と、活性
層に接近するに従ってIn含有量を多くしていき、最後
がアンドープのIn 0.3Ga0.7Nとなる層とからなる超
格子構造のn側光ガイド層5を、総膜厚0.1μmとな
るように成長させる。以上のようにした他は実施例1と
同様にしてレーザ素子を作製したところ、実施例1とほ
ぼ同等の特性を有する素子が得られた。
【0040】[実施例3]実施例1において、n側光ガ
イド層5とp側光ガイド層8を以下のようにした。 (n側光ガイド層5)1回目にシランガスを流し、Si
を1×1018/cm3ドープしたGaNよりなる層を2
5オングストローム成長させ、続いてアンドープのGa
Nを25オングストロームの膜厚で成長させる。続いて
2回目にシランガスを若干少なくしたGaNを25オン
グストローム成長させ、続いてTMIを流して、Inを
極微量含有したアンドープのInGaNを25オングス
トローム成長させる。3回目以降は、同様に先に成長さ
せたSiドープのGaNよりも、Si含有量がさらに少
ないGaNよりなる層を25オングストローム成長さ
せ、続いて先に成長させたInGaNよりもIn含有量
が若干多いアンドープのInGaN層を25オングスト
ローム成長させる。このようにしてSiの含有量が活性
層に接近するに従って、徐々に少なくなっていくSiド
ープGaN層と、活性層に接近するに従ってIn含有量
を多くしていき、最後がアンドープのIn0.3Ga0.7N
となる層からなる超格子構造のn側光ガイド層5を、総
膜厚0.1μmとなるように成長させる。
イド層5とp側光ガイド層8を以下のようにした。 (n側光ガイド層5)1回目にシランガスを流し、Si
を1×1018/cm3ドープしたGaNよりなる層を2
5オングストローム成長させ、続いてアンドープのGa
Nを25オングストロームの膜厚で成長させる。続いて
2回目にシランガスを若干少なくしたGaNを25オン
グストローム成長させ、続いてTMIを流して、Inを
極微量含有したアンドープのInGaNを25オングス
トローム成長させる。3回目以降は、同様に先に成長さ
せたSiドープのGaNよりも、Si含有量がさらに少
ないGaNよりなる層を25オングストローム成長さ
せ、続いて先に成長させたInGaNよりもIn含有量
が若干多いアンドープのInGaN層を25オングスト
ローム成長させる。このようにしてSiの含有量が活性
層に接近するに従って、徐々に少なくなっていくSiド
ープGaN層と、活性層に接近するに従ってIn含有量
を多くしていき、最後がアンドープのIn0.3Ga0.7N
となる層からなる超格子構造のn側光ガイド層5を、総
膜厚0.1μmとなるように成長させる。
【0041】(p側光ガイド層8)1回目にアンドープ
のGaNを25オングストローム成長させて、続いてT
MIを流して、アンドープのIn0.3Ga0.7Nを25オ
ングストロームの膜厚で成長させる。そして2回目に、
Cp2Mgを極微量流し、Mgを極微量含有したMgド
ープのGaNと、続いてアンドープのIn0.29Ga0.71
Nを25オングストロームの膜厚で成長させる。なお、
このIn0.29Ga0.71Nは正確な値ではない。3回目以
降は、同様に先に成長させたMgドープのGaNより
も、Mg含有量がさらに多いGaNよりなる層を25オ
ングストローム成長させ、続いて先に成長させたInG
aNよりもIn含有量がさらに少ないアンドープのIn
GaNを同じく25オングストロームの膜厚で成長させ
る。このようにしてMgの含有量が活性層から遠ざかる
に従って、徐々に多くなっていき、最後がMgを1×1
0 18/cm3ドープしたGaN層となる層と、活性層か
ら遠ざかるに従って、In含有量を少なくしていき、最
後がアンドープのGaNとなる層からなる超格子構造の
p側光ガイド層8を、総膜厚0.1μmとなるように成
長させる。以上のようにした他は実施例1と同様にして
レーザ素子を作製したところ、実施例1とほぼ同等の特
性を有する素子が得られた。
のGaNを25オングストローム成長させて、続いてT
MIを流して、アンドープのIn0.3Ga0.7Nを25オ
ングストロームの膜厚で成長させる。そして2回目に、
Cp2Mgを極微量流し、Mgを極微量含有したMgド
ープのGaNと、続いてアンドープのIn0.29Ga0.71
Nを25オングストロームの膜厚で成長させる。なお、
このIn0.29Ga0.71Nは正確な値ではない。3回目以
降は、同様に先に成長させたMgドープのGaNより
も、Mg含有量がさらに多いGaNよりなる層を25オ
ングストローム成長させ、続いて先に成長させたInG
aNよりもIn含有量がさらに少ないアンドープのIn
GaNを同じく25オングストロームの膜厚で成長させ
る。このようにしてMgの含有量が活性層から遠ざかる
に従って、徐々に多くなっていき、最後がMgを1×1
0 18/cm3ドープしたGaN層となる層と、活性層か
ら遠ざかるに従って、In含有量を少なくしていき、最
後がアンドープのGaNとなる層からなる超格子構造の
p側光ガイド層8を、総膜厚0.1μmとなるように成
長させる。以上のようにした他は実施例1と同様にして
レーザ素子を作製したところ、実施例1とほぼ同等の特
性を有する素子が得られた。
【0042】[実施例4]実施例1において、n側光ガ
イド層5とp側光ガイド層8を以下のようにした。 (n側光ガイド層5)アンドープのIn0.15Ga0.85N
を0.1μmの膜厚で成長させる。
イド層5とp側光ガイド層8を以下のようにした。 (n側光ガイド層5)アンドープのIn0.15Ga0.85N
を0.1μmの膜厚で成長させる。
【0043】(p側光ガイド層8)まずアンドープのI
n0.15Ga0.85Nを25オングストロームの膜厚で成長
させ、続いてMgを1×1018/cm3ドープしたGa
Nを25オングストロームの膜厚で成長させる。それら
の層を交互に積層し、総膜厚0.1μmの超格子よりな
るp側光ガイド層8を成長させる。以上のようにした他
は実施例1と同様にレーザ素子を作製したところ、室温
において閾値電流密度2.2kA/cm2、閾値電圧
4.5Vで、発振波長465nmの連続発振が確認さ
れ、800時間以上の寿命を示し、実施例1よりは劣る
が、良好な結果が得られた。
n0.15Ga0.85Nを25オングストロームの膜厚で成長
させ、続いてMgを1×1018/cm3ドープしたGa
Nを25オングストロームの膜厚で成長させる。それら
の層を交互に積層し、総膜厚0.1μmの超格子よりな
るp側光ガイド層8を成長させる。以上のようにした他
は実施例1と同様にレーザ素子を作製したところ、室温
において閾値電流密度2.2kA/cm2、閾値電圧
4.5Vで、発振波長465nmの連続発振が確認さ
れ、800時間以上の寿命を示し、実施例1よりは劣る
が、良好な結果が得られた。
【0044】[実施例5]実施例1において、n側クラ
ッド層4を0.4μmのSiを1×1019/cm 3ドー
プしたGaNよりなる層とし、p側クラッド層9を0.
4μmのMgを4×1018/cm3ドープしたGaNよ
りなる層とした他は実施例1と同様にレーザ素子を作製
したところ、室温において閾値電流密度2.2kA/c
m2、閾値電圧4.5Vで、発振波長465nmの連続
発振が確認され、800時間以上の寿命を示し、実施例
1よりは劣るが良好な結果が得られた。
ッド層4を0.4μmのSiを1×1019/cm 3ドー
プしたGaNよりなる層とし、p側クラッド層9を0.
4μmのMgを4×1018/cm3ドープしたGaNよ
りなる層とした他は実施例1と同様にレーザ素子を作製
したところ、室温において閾値電流密度2.2kA/c
m2、閾値電圧4.5Vで、発振波長465nmの連続
発振が確認され、800時間以上の寿命を示し、実施例
1よりは劣るが良好な結果が得られた。
【0045】[実施例6]実施例1において、p側キャ
ップ層7を成長させない他は、実施例1と同様にしてレ
ーザ素子を作製したところ、特性は若干劣るがほぼ同等
の結果が得られた。
ップ層7を成長させない他は、実施例1と同様にしてレ
ーザ素子を作製したところ、特性は若干劣るがほぼ同等
の結果が得られた。
【0046】[実施例7]実施例1において、n側光ガ
イド層5と活性層6、またp側光ガイド層8を以下のよ
うにした他は同様にしてレーザ素子を作製した。 (n側光ガイド層5)1回目にアンドープのGaNを2
5オングストロームの膜厚で成長させ、2回目に、In
を極微量含有したアンドープのInGaNを25オング
ストローム成長させる。3回目以降は、先に成長させた
InGaNよりもIn含有量が若干多いアンドープのI
nGaN層を25オングストローム成長させる。このよ
うにして活性層に接近するに従ってIn含有量を多くし
ていき、最後がアンドープのIn0.4Ga0.6Nとなる、
総膜厚が0.1μmのn側光ガイド層5を成長させる。
イド層5と活性層6、またp側光ガイド層8を以下のよ
うにした他は同様にしてレーザ素子を作製した。 (n側光ガイド層5)1回目にアンドープのGaNを2
5オングストロームの膜厚で成長させ、2回目に、In
を極微量含有したアンドープのInGaNを25オング
ストローム成長させる。3回目以降は、先に成長させた
InGaNよりもIn含有量が若干多いアンドープのI
nGaN層を25オングストローム成長させる。このよ
うにして活性層に接近するに従ってIn含有量を多くし
ていき、最後がアンドープのIn0.4Ga0.6Nとなる、
総膜厚が0.1μmのn側光ガイド層5を成長させる。
【0047】(活性層6)続いて、アンドープIn0.4
Ga0.6Nからなる井戸層を30オングストローム、ア
ンドープGaNからなるキャップ層を10オングストロ
ーム、続いてアンドープのIn0.2Ga0.8Nからなるバ
リア層を60オングストローム成長させ、これを1ペア
として合計6ペア積層した活性層6を成長させる。
Ga0.6Nからなる井戸層を30オングストローム、ア
ンドープGaNからなるキャップ層を10オングストロ
ーム、続いてアンドープのIn0.2Ga0.8Nからなるバ
リア層を60オングストローム成長させ、これを1ペア
として合計6ペア積層した活性層6を成長させる。
【0048】(p側光ガイド層8)次に、1回目にMg
を1×1018/cm3ドープしたGaNよりなる層を2
5オングストローム成長させて、続いてアンドープのI
n0.4Ga0.6Nを25オングストロームの膜厚で成長さ
せる。そして2回目に、Mgを1×1018/cm3ドー
プしたGaNよりなる層を25オングストローム成長さ
せて、続いてアンドープのIn0.38Ga0.62Nを25オ
ングストロームの膜厚で成長させる。なお、In0.38G
a0.62Nの混晶比は正確な値ではない。3回目以降は、
Mgを1×1018/cm3ドープしたGaNよりなる層
を25オングストローム成長させ、続いて先に成長させ
たInGaNよりもIn含有量がさらに少ないアンドー
プのInGaNを同じく25オングストロームの膜厚で
成長させる。このようにしてMgをドープしたGaN層
と、活性層から遠ざかるに従って、In含有量を少なく
していき、最後がアンドープのGaNとなる層からなる
超格子構造のp側光ガイド層8を、総膜厚0.1μmと
なるように成長させる。以上のようにして得られたレー
ザ素子は、室温において閾値電流密度2.0kA/cm
2、閾値電圧4.0Vで、発振波長480nmの連続発
振が確認され、500時間以上の寿命を示した。
を1×1018/cm3ドープしたGaNよりなる層を2
5オングストローム成長させて、続いてアンドープのI
n0.4Ga0.6Nを25オングストロームの膜厚で成長さ
せる。そして2回目に、Mgを1×1018/cm3ドー
プしたGaNよりなる層を25オングストローム成長さ
せて、続いてアンドープのIn0.38Ga0.62Nを25オ
ングストロームの膜厚で成長させる。なお、In0.38G
a0.62Nの混晶比は正確な値ではない。3回目以降は、
Mgを1×1018/cm3ドープしたGaNよりなる層
を25オングストローム成長させ、続いて先に成長させ
たInGaNよりもIn含有量がさらに少ないアンドー
プのInGaNを同じく25オングストロームの膜厚で
成長させる。このようにしてMgをドープしたGaN層
と、活性層から遠ざかるに従って、In含有量を少なく
していき、最後がアンドープのGaNとなる層からなる
超格子構造のp側光ガイド層8を、総膜厚0.1μmと
なるように成長させる。以上のようにして得られたレー
ザ素子は、室温において閾値電流密度2.0kA/cm
2、閾値電圧4.0Vで、発振波長480nmの連続発
振が確認され、500時間以上の寿命を示した。
【0049】[実施例8]実施例1において、n側コン
タクト層3とn側クラッド層4を以下のようにn側コン
タクト層兼n側クラッド層3’とした。 (n側コンタクト層兼n側クラッド層3’)バッファ層
2作成後、次にアンモニアとTMG、不純物ガスとして
シランガスを用い、Siを1×1018/cm3ドープし
たGaNよりなるn側コンタクト層兼n側クラッド層を
5.0μmの膜厚で成長させる。以上のようにした他は
実施例1と同様にしてレーザ素子を作製したところ、実
施例1とほぼ同等の特性を有する素子が得られた。
タクト層3とn側クラッド層4を以下のようにn側コン
タクト層兼n側クラッド層3’とした。 (n側コンタクト層兼n側クラッド層3’)バッファ層
2作成後、次にアンモニアとTMG、不純物ガスとして
シランガスを用い、Siを1×1018/cm3ドープし
たGaNよりなるn側コンタクト層兼n側クラッド層を
5.0μmの膜厚で成長させる。以上のようにした他は
実施例1と同様にしてレーザ素子を作製したところ、実
施例1とほぼ同等の特性を有する素子が得られた。
【0050】[実施例9]実施例1において、n側コン
タクト層3を成長させるまでの異種基板および下地とな
る層を以下のようにした。異種基板1として、オフアン
グル角θ=0.15°、ステップ段差(高さ)が約1原
子層、テラス幅Wが約40オングストロームのステップ
を有し、C面を主面とし、オリフラ面をA面とするサフ
ァイア基板を用いる。図3はこのサファイア基板の断面
を拡大して示す模式図である。図3に示すステップ上に
オフアングルされた基板はほぼ水平なテラス部分Aと段
差部分Bとを有している。またこのようなオフ角を有す
るステップ状部分は、基板全体にわたって連続して形成
されていることが望ましいが、特に部分的に形成されて
いても良い。オフ角θとは、図3に示すように、複数の
段差の底部を結んだ直線と、最上層のステップの水平面
との角度を指すものとする。このオフ角は特にサファイ
ア基板を用いた場合、0.3°以下、さらに好ましくは
0.1°以上0.20°以下であることが望ましい。
タクト層3を成長させるまでの異種基板および下地とな
る層を以下のようにした。異種基板1として、オフアン
グル角θ=0.15°、ステップ段差(高さ)が約1原
子層、テラス幅Wが約40オングストロームのステップ
を有し、C面を主面とし、オリフラ面をA面とするサフ
ァイア基板を用いる。図3はこのサファイア基板の断面
を拡大して示す模式図である。図3に示すステップ上に
オフアングルされた基板はほぼ水平なテラス部分Aと段
差部分Bとを有している。またこのようなオフ角を有す
るステップ状部分は、基板全体にわたって連続して形成
されていることが望ましいが、特に部分的に形成されて
いても良い。オフ角θとは、図3に示すように、複数の
段差の底部を結んだ直線と、最上層のステップの水平面
との角度を指すものとする。このオフ角は特にサファイ
ア基板を用いた場合、0.3°以下、さらに好ましくは
0.1°以上0.20°以下であることが望ましい。
【0051】前記サファイア基板のオフアングル面に、
GaNよりなる第1のバッファ層を200オングストロ
ームの膜厚で成長させる。第1のバッファ層成長後、昇
温して同じくGaNよりなる第2のバッファ層を1.5
μmの膜厚で成長させる。このようにオフアングルされ
た基板を用いることにより基板上に形成する窒化物半導
体の結晶欠陥を少なくすることができる。バッファ層2
成長後は実施例1と同様にして素子を作製したところ、
実施例1とほぼ同等の特性を有する素子が得られた。
GaNよりなる第1のバッファ層を200オングストロ
ームの膜厚で成長させる。第1のバッファ層成長後、昇
温して同じくGaNよりなる第2のバッファ層を1.5
μmの膜厚で成長させる。このようにオフアングルされ
た基板を用いることにより基板上に形成する窒化物半導
体の結晶欠陥を少なくすることができる。バッファ層2
成長後は実施例1と同様にして素子を作製したところ、
実施例1とほぼ同等の特性を有する素子が得られた。
【0052】[実施例10]実施例1において、n側コ
ンタクト層3を成長させるまでの異種基板および下地と
なる層を以下のようにした。異種基板1は実施例9と同
様のオフアングルされたサファイア基板を用いる。この
サファイア基板上にGaNよりなるバッファ層を200
オングストロームの膜厚で成長し、昇温してさらにGa
Nよりなる下地層を1.5μmの膜厚で成長させる。
ンタクト層3を成長させるまでの異種基板および下地と
なる層を以下のようにした。異種基板1は実施例9と同
様のオフアングルされたサファイア基板を用いる。この
サファイア基板上にGaNよりなるバッファ層を200
オングストロームの膜厚で成長し、昇温してさらにGa
Nよりなる下地層を1.5μmの膜厚で成長させる。
【0053】下地層成長後、MOVPE反応容器から取
り出し、この下地層の表面に、ストライプ幅10μm、
ストライプ間隔(窓部)2μmのSiO2よりなる保護
膜を形成する。保護膜形成後、ウエハーを再度MOVP
Eの反応容器内にセットし、アンドープGaN層を15
μm成長させ、SiO2の表面を覆う。このようにして
オフアングルされた基板上に保護膜を形成し、さらにそ
の上に窒化物半導体を形成することにより、実施例9よ
りもさらに結晶欠陥を少なくすることができる。その後
は実施例1と同様にして、n側クラッド層4から順に積
層していきレーザ素子を作製したところ、実施例1とほ
ぼ同等の特性を有する素子が得られた。
り出し、この下地層の表面に、ストライプ幅10μm、
ストライプ間隔(窓部)2μmのSiO2よりなる保護
膜を形成する。保護膜形成後、ウエハーを再度MOVP
Eの反応容器内にセットし、アンドープGaN層を15
μm成長させ、SiO2の表面を覆う。このようにして
オフアングルされた基板上に保護膜を形成し、さらにそ
の上に窒化物半導体を形成することにより、実施例9よ
りもさらに結晶欠陥を少なくすることができる。その後
は実施例1と同様にして、n側クラッド層4から順に積
層していきレーザ素子を作製したところ、実施例1とほ
ぼ同等の特性を有する素子が得られた。
【0054】[実施例11]図4は本発明の他の実施例
にかかるレーザ素子の構造を示す模式断面図である。以
下この図を元に実施例11について説明する。まずSi
ドープのGaN基板1’を用意する。このGaN基板は
以下のようにして成長させたものである。
にかかるレーザ素子の構造を示す模式断面図である。以
下この図を元に実施例11について説明する。まずSi
ドープのGaN基板1’を用意する。このGaN基板は
以下のようにして成長させたものである。
【0055】(GaN基板1’)実施例10と同様に、
オフアングルされたサファイア基板上に、バッファ層の
GaN、下地層のGaN、ストライプ状にSiO2より
なる保護膜、さらにアンドープのGaN層までを形成す
る。続いてHVPE装置でアンドープのGaNを100
μmの膜厚で作製する。
オフアングルされたサファイア基板上に、バッファ層の
GaN、下地層のGaN、ストライプ状にSiO2より
なる保護膜、さらにアンドープのGaN層までを形成す
る。続いてHVPE装置でアンドープのGaNを100
μmの膜厚で作製する。
【0056】次に得られたウエハーをサファイア基板の
方から研磨、除去していき、厚さが約80μmのGaN
層のみのGaN基板を得る。次に異種基板等を除去して
露出させた面とは反対の面に、実施例1と同様にしてn
側クラッド層4からp側コンタクト層10までを積層
し、続いてp側をリッジ形状とする。
方から研磨、除去していき、厚さが約80μmのGaN
層のみのGaN基板を得る。次に異種基板等を除去して
露出させた面とは反対の面に、実施例1と同様にしてn
側クラッド層4からp側コンタクト層10までを積層
し、続いてp側をリッジ形状とする。
【0057】リッジ形成後、p側コンタクト層10のリ
ッジ最表面にNi/Auよりなるp電極20をストライ
プ状に形成し、p電極20以外の最表面の窒化物半導体
層にSiO2よりなる絶縁膜30を形成し、この絶縁膜
を介してp電極20と電気的に接続したpパッド電極2
1を形成する。p側電極形成後、GaN基板の窒化物半
導体が積層されていない第2の主面上にn電極22とし
てTi/Alよりなるオーミック電極及びTi、Pt、
Au、Au/Snの4層よりなるメタライズ電極を全面
に形成する。
ッジ最表面にNi/Auよりなるp電極20をストライ
プ状に形成し、p電極20以外の最表面の窒化物半導体
層にSiO2よりなる絶縁膜30を形成し、この絶縁膜
を介してp電極20と電気的に接続したpパッド電極2
1を形成する。p側電極形成後、GaN基板の窒化物半
導体が積層されていない第2の主面上にn電極22とし
てTi/Alよりなるオーミック電極及びTi、Pt、
Au、Au/Snの4層よりなるメタライズ電極を全面
に形成する。
【0058】以上のようにして電極を形成後、窒化物半
導体のM面でGaN基板を劈開してウエハーをバー状と
し、そのバーの劈開面に共振面を作製する。共振面作製
後、さらに共振面に垂直な方向でバー状のウエハーを切
断してレーザチップとした。
導体のM面でGaN基板を劈開してウエハーをバー状と
し、そのバーの劈開面に共振面を作製する。共振面作製
後、さらに共振面に垂直な方向でバー状のウエハーを切
断してレーザチップとした。
【0059】次にp電極側をワイヤーボンディング、n
電極側をステムなどの支持体とダイボンディングして、
室温でレーザ発振を試みたところ、実施例1と同様に室
温において閾値電流密度2.0kA/cm2、閾値電圧
4.0Vで、発振波長465nmの連続発振が確認さ
れ、1000時間以上の寿命を示した。
電極側をステムなどの支持体とダイボンディングして、
室温でレーザ発振を試みたところ、実施例1と同様に室
温において閾値電流密度2.0kA/cm2、閾値電圧
4.0Vで、発振波長465nmの連続発振が確認さ
れ、1000時間以上の寿命を示した。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は光ガイド
層がInGaN、クラッド層がGaN、コンタクト層が
GaNからなるSCH構造、すなわちAlを使わない素
子構造としたことで、長波長でも良好で安定したレーザ
素子を得ることができた。
層がInGaN、クラッド層がGaN、コンタクト層が
GaNからなるSCH構造、すなわちAlを使わない素
子構造としたことで、長波長でも良好で安定したレーザ
素子を得ることができた。
【図1】 本発明の一実施例にかかるレーザ素子の構造
を示す模式断面図。
を示す模式断面図。
【図2】 本発明の一実施例にかかるレーザ素子の、n
側クラッド層4からp側クラッド層9までのエネルギー
バンドを示す図。
側クラッド層4からp側クラッド層9までのエネルギー
バンドを示す図。
【図3】 本発明の他の実施例にかかるレーザ素子に用
いられる基板の一部を拡大して示した模式断面図。
いられる基板の一部を拡大して示した模式断面図。
【図4】 本発明の他の実施例にかかるレーザ素子の構
造を示す模式断面図。
造を示す模式断面図。
1・・・・異種基板 1’・・・・GaN基板 2・・・・バッファ層 3・・・・n側コンタクト層 4・・・・n側クラッド層 5・・・・n側光ガイド層 6・・・・活性層 7・・・・p側キャップ層 8・・・・p側光ガイド層 9・・・・p側クラッド層 10・・・p側コンタクト層 20・・・p電極 21・・・pパッド電極 22・・・n電極 23・・・nパッド電極 30・・・絶縁膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F041 AA03 AA11 CA04 CA05 CA34 CA40 CA46 CA57 CA58 CA82 CA85 CA87 5F073 AA13 AA45 AA46 AA74 AA76 AA77 CA07 CB05 CB10 CB19 EA07 EA23
Claims (7)
- 【請求項1】 窒化物半導体において、活性層の両側
に、光ガイド層、更にその両側にクラッド層、さらにそ
の両側にコンタクト層が設けられたレーザ素子におい
て、 前記光ガイド層はInbGa1-bN(0≦b<1)からな
り、前記クラッド層はGaNからなり、前記コンタクト
層はGaNからなることを特徴とする窒化物半導体レー
ザ素子。 - 【請求項2】 前記光ガイド層は、n型およびp型のう
ち、少なくとも一方の窒化物半導体は、活性層に近づく
につれてInの含有量が多くなるようにされていること
を特徴とする請求項1に記載の窒化物半導体レーザ素
子。 - 【請求項3】 前記光ガイド層は、n型およびp型のう
ち、少なくとも一方の窒化物半導体は、アンドープから
なる第1のIncGa1-cN(0≦c<1)と、導電型を
示す不純物がドープされた第2のIndGa1-dN(0≦
d<1)とが積層された超格子構造であることを特徴と
する請求項1および請求項2に記載の窒化物半導体レー
ザ素子。 - 【請求項4】 前記第1のIncGa1-cNおよび第2の
IndGa1-dNのうち、少なくとも一方の窒化物半導体
は、活性層に近づくにつれてInの含有量が多くなるよ
うにされていることを特徴とする請求項3に記載の窒化
物半導体レーザ素子。 - 【請求項5】 前記クラッド層は、n型およびp型のう
ち、少なくとも一方の窒化物半導体は、アンドープから
なるGaNと、導電型を示す不純物がドープされたGa
Nとが積層された超格子構造であることを特徴とする請
求項1から請求項4に記載の窒化物半導体レーザ素子。 - 【請求項6】 前記光ガイド層は、n側光ガイド層は導
電型を示す不純物はドープされておらず、p側光ガイド
層の導電型を示す不純物はMgであることを特徴とする
請求項1から請求項5に記載の窒化物半導体レーザ素
子。 - 【請求項7】 前記クラッド層は、n側クラッド層の導
電型を示す不純物はSiであり、p側クラッド層の導電
型を示す不純物はMgであることを特徴とする請求項1
から請求項6に記載の窒化物半導体レーザ素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27991399A JP2000236142A (ja) | 1998-12-15 | 1999-09-30 | 窒化物半導体レーザ素子 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35668798 | 1998-12-15 | ||
JP27991399A JP2000236142A (ja) | 1998-12-15 | 1999-09-30 | 窒化物半導体レーザ素子 |
JP10-356687 | 1999-09-30 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000236142A true JP2000236142A (ja) | 2000-08-29 |
Family
ID=26553540
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27991399A Pending JP2000236142A (ja) | 1998-12-15 | 1999-09-30 | 窒化物半導体レーザ素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000236142A (ja) |
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1999
- 1999-09-30 JP JP27991399A patent/JP2000236142A/ja active Pending
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