JP2000235808A - 光源装置 - Google Patents

光源装置

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JP2000235808A
JP2000235808A JP11036483A JP3648399A JP2000235808A JP 2000235808 A JP2000235808 A JP 2000235808A JP 11036483 A JP11036483 A JP 11036483A JP 3648399 A JP3648399 A JP 3648399A JP 2000235808 A JP2000235808 A JP 2000235808A
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light emitting
mounting hole
state light
emitting element
base substrate
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Withdrawn
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JP11036483A
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Masaru Sugimoto
勝 杉本
Jiro Hashizume
二郎 橋爪
Eiji Shiohama
英二 塩浜
Hideyoshi Kimura
秀吉 木村
Shinji Hizuma
晋二 日妻
Taku Sumitomo
卓 住友
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】発光ダイオードで生じる熱を効率よく放熱し、
かつ発光ダイオードをベース基板に正確に位置決めす
る。 【解決手段】金属製のベース基板1に電気絶縁層2を介
して導電パターン3を設けた印刷配線基板に取付孔4が
形成され、取付孔4に発光ダイオード6の一部が挿入さ
れる。発光ダイオード6の一方の電極は取付孔4に充填
される半田8により金属ベース1に接続され、他方の電
極はボンディングワイヤ7を用いて導電パターン3に接
続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体発光素子を用
いた照明用の光源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、発光ダイオードに代表される
固体発光素子を照明用の光源装置として用いることが提
案されている。ところで、発光ダイオードの発光効率は
温度に依存しており、温度が上昇すると発光効率が低下
することが知られている。そこで、発光ダイオードの温
度上昇を抑制するために、発光ダイオードから生じる熱
を放熱する構成が考えられている。とくに、上述のよう
に照明用の光源装置を構成するためには、多数の発光ダ
イオードが必要になるから、単位面積当たりの消費電力
が非常に大きくなり、結果的に大量の熱が発生すること
になる。また、発光ダイオードでは、異種導電型の半導
体の接合部付近で光と熱とが生じる。
【0003】発光ダイオードの温度上昇を抑制するため
に、たとえば、特開平1−311501号公報では、絶
縁金属基板に多数の窪みを設け、窪みの底部に発光ダイ
オードを配置した構成が記載されている。絶縁金属基板
は、金属板層に電気絶縁層を介して電極パターンを形成
したものであり、発光ダイオードの一方の電極と電極パ
ターンとが導電性接着剤を用いて接続され、発光ダイオ
ードの他方の電極がボンディングワイヤによって隣接す
る発光ダイオードと接続された構成になっている。この
構成では、発光ダイオードで発生した熱は発光ダイオー
ドの素子内を伝導し、導電性接着剤、電極パターン、電
気絶縁層を通って金属板層に達する。このような構成を
採用することにより、発光ダイオードをガラスエポキシ
基板などに実装する場合よりも放熱性が良好になる。
【0004】また、特公平7−123172号公報に
は、樹脂含浸基材に凹部を形成するとともに、凹部の中
央に貫通孔を設け、凹部と貫通孔との内壁および貫通孔
の周縁に金メッキを施したものを用い、凹部の底部に発
光素子をダイボンドペーストを用いてダイボンディング
し、かつ樹脂含浸基材の表面に設けた回路パターンに発
光素子をワイヤボンディングした構成が記載されてい
る。上記公報には、凹部、貫通孔を通して発光素子の放
熱を行う旨の記載がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記両公報
に記載された構成では、発光ダイオードが導電性接着剤
(あるいはダイボンドペースト)により電極パターンと
より行われているものであるから、導電性接着剤(ある
いはダイボンドペースト)に含まれる合成樹脂によって
熱抵抗が増加することになる。
【0006】これに対して、発光ダイオードのような固
体発光素子をチップ部品のように半田によって金属製の
ベース基板に取り付けるようにすれば、放熱効率が高く
なると考えられる。しかしながら、半田を用いると表面
張力によって固体発光素子の他の部分に付着し、固体発
光素子からの光の放射部位の一部が半田に覆われて発光
効率が低下する場合がある。
【0007】また、固体発光素子を照明用の光源として
用いるには、配光を制御する必要があるから、固体発光
素子をベース基板に対して位置決めしなければならない
が、上記公報に記載の構成では固体発光素子を正確に位
置決めする構成がなく、レンズや反射板のような光学要
素を設計通りに機能させるのは難しいものである。
【0008】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、固体発光素子で生じる熱を効率よく
放熱し、しかも固体発光素子をベース基板に正確に位置
決めすることができるようにした光源装置を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、固体
発光素子と、固体発光素子が装着される取付孔が形成さ
れた印刷配線基板とを有し、印刷配線基板の厚み方向の
一面側から前記取付孔に前記固体発光素子の一部が挿入
された形で印刷配線基板の厚み方向の他側で取付孔内に
充填された低融点金属により前記固定発光素子が印刷配
線基板に固定されているものである。この構成によれ
ば、固体発光素子を印刷配線基板に設けた取付孔に挿入
しているから、固体発光素子の位置決めが容易であり、
しかも、取付孔内に充填した低融点金属により固体発光
素子を印刷配線基板に固定するから、固定発光素子の固
定強度が大きくなるとともに固体発光素子で発生する熱
を印刷配線基板に伝達させやすく放熱効率が高くなる。
【0010】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記印刷配線基板が金属製のベース基板と、ベース
基板に電気絶縁層を介して設けた導電パターンとを有
し、前記固体発光素子の一方の電極が前記低融点金属に
よりベース基板に電気的に接続され、他方の電極が導電
パターンに電気的に接続されるものである。この構成に
よれば、ベース基板が金属製であることによって、ベー
ス基板を電極に利用することができるから、結線が容易
になる上に、ベース基板を通して効率よく放熱すること
ができる。
【0011】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、前記印刷配線基板に複数個の固体発光素子が配列さ
れ、各取付孔をそれぞれ独立させる分離溝がベース基板
に形成され、ベース基板に設けた固体発光素子の少なく
とも一部を直列接続するように導電パターンとベース基
板とを接続する橋絡部が電気絶縁層を貫通する形で形成
されたものである。この構成によれば、ベース基板や導
電パターンを各固体発光素子ごとに分離独立させるとと
もに、橋絡部を介して固体発光素子を直列接続している
から、複数個の固体発光素子に流れる電流を等しくする
ことができ、結果的に各固体発光素子の光出力を略等し
くすることができる。つまり、複数個の固体発光素子を
配列しながらも輝度むらを防止することができる。
【0012】請求項4の発明は、請求項1ないし請求項
3の発明において、前記固体発光素子が、前記取付孔内
に挿入される部位と前記取付孔から露出する部位との間
に前記取付孔の開口周部に当接する段差を有するもので
ある。この構成によれば、固体発光素子を取付孔に挿入
する際に段差によって位置決めすることができ、固体発
光素子の印刷配線基板への取付位置が明確になる。
【0013】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、前記印刷配線基板から前記固体発光素子が所望寸法
だけ突出するように前記段差の位置が設定されているも
のである。この構成によれば、段差の位置を適宜に設計
することにより、固体発光素子の印刷配線基板からの突
出寸法が調節される。
【0014】請求項6の発明は、請求項1ないし請求項
3の発明において、前記取付孔が、前記固体発光素子の
一部が挿入される部位が低融点金属が充填される部位よ
りも大径となる形状に形成され、前記取付孔の内周面に
前記固体発光素子の一部が当接することにより前記印刷
配線基板に対して前記固体発光素子が位置決めされてい
るものである。この構成によれば、固体発光素子の形状
にかかわらず固体発光素子の一部を取付孔の内周面に当
接させて固体発光素子を位置決めすることができる。
【0015】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、前記印刷配線基板から前記固体発光素子が所望寸法
だけ突出するように前記取付孔の内径が設定されている
ものである。この構成によれば、取付孔の内径を適宜に
設計することにより、固体発光素子の印刷配線基板から
の突出寸法が調節される。
【0016】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)本実施形態
では、図1に示すように、アルミニウムよりなるベース
基板1の一面に合成樹脂よりなる電気絶縁層2を介して
印刷配線よりなる導電パターン3を形成することによっ
て印刷配線基板が形成してあり、ベース基板1には電気
絶縁層2および導電パターン3を貫通する取付孔4が貫
設される。この取付孔4の内周面には半田の濡れ性を向
上させるために銅メッキなどによる内層5が形成され
る。このように形成された取付孔4に固体発光素子とし
ての発光ダイオード6が装着されるのであって、発光ダ
イオード6は、図1の上下方向において下端部側が上端
部側よりも大径であって、発光ダイオード6の上下方向
の中間部の径が取付孔4の下端の径に一致するように形
成されている。つまり、発光ダイオード6は側面がテー
パ状に形成されている。したがって、発光ダイオード6
の小径側(上端部)を取付孔4における導電パターン3
側から挿入すると、発光ダイオード6が取付孔4の開口
縁で係止され、取付孔4に対して発光ダイオード6が位
置決めされることになる。この構造では、取付孔4の内
径を変更すれば、発光ダイオード6の挿入量を変えるこ
とができ、取付孔4の内径によってベース基板1の厚み
方向における発光ダイオード6の位置を調節することが
可能になる。
【0017】発光ダイオード6の電極は、最大径側(発
光部側)の一面と最小径側の一面とにそれぞれ形成さ
れ、最大径側の一面に形成された電極はボンディングワ
イヤ7を用いて導電パターン3に接続される。ここに、
導電パターン3はボンディングワイヤ7と接続されやす
く、しかも電気伝導性が良好となるように、複数の金属
を層状に重ねて形成されている。また、発光ダイオード
6の最小径側の電極は取付孔4の内部に位置し、取付孔
4の内周面と発光ダイオード6とに囲まれる空間には低
融点金属としての半田8が充填される。つまり、発光ダ
イオード6の一部は半田8を介してベース基板1に結合
されるから、発光ダイオード6からベース基板1への熱
伝導が効率よく行われることになる。しかも、ベース基
板1と発光ダイオード6とにより囲まれた凹所内に半田
8が充填されることによって、半田8と発光ダイオード
6との接触面積が大きくなり、発光ダイオード6から半
田8への熱の伝導が効率よく行われるとともに、ベース
基板1に対する発光ダイオード6の結合強度が大きくな
る。
【0018】発光ダイオード6から放射される光の配光
制御は、導電パターン3を介して電気絶縁層2の反対側
に積層した枠部材9により行われる。枠部材9には、各
発光ダイオード6に対応する部位に透孔10が形成され
ており、各透孔10は枠部材9の厚み方向において発光
ダイオード6から離れるほど径を大きくする形状に形成
されている。つまり、枠部材9に形成された透孔10の
内周面は反射面として機能し、発光ダイオード6から放
射された光を適宜方向に反射することになる。また、透
孔10には透明樹脂からなる保護体11が充填されてお
り、この保護体11の一部は透孔10から突出し、先端
面が突曲面を形成する。つまり、保護体11の先端部
(図1の下端部)はレンズ状に形成されることになり、
配光制御に寄与することになる。ここに、保護体11は
着色されていてもよい。
【0019】上述した構成では、取付孔4の内周面にメ
ッキを施すことによって内層5を形成しており、ベース
基板1と内層5との間で熱伝導が良好に行われるように
しているが、熱伝導を確保することができるのであれ
ば、ベース基板1と内層5との間に電気的絶縁を施すよ
うにしてもよい。
【0020】(第2の実施の形態)第1の実施の形態に
おいては、発光ダイオード6の側面をテーパ状に形成し
てるが、図2に示すように、広幅部6aと狭幅部6bと
の間に段差6cを設けた形状に形成してもよい。このよ
うな形状の発光ダイオード6は以下の方法により形成す
ることができる。
【0021】たとえば、発光ダイオード6をダイシング
する際に厚みの異なるブレードを用いると、図2に示す
形状の発光ダイオード6を形成することができる。すな
わち、図3の左端部に示すように、厚みが比較的大きい
ブレード21によりウェハ20の厚み方向の途中までの
溝を形成し、その後、図3の左から2番目に示すように
厚みの小さいブレード22を用いてウェハ20を切断す
れば、図3の右端部に示すように図2に示した形状の発
光ダイオード6を形成することができる。ここに、ブレ
ード21,22の厚み方向の中心線は一致させておく。
なお、ブレード21を用いる代わりにエッチングによっ
て溝を形成することも可能である。
【0022】本実施形態のように段差6cを持った形状
の発光ダイオード6を形成するのは、第1の実施の形態
に示したテーパ状の発光ダイオード6を形成する場合に
比較すると工程がやや複雑になるが、本実施形態の形状
のほうが発光ダイオード6の寸法精度を制御しやすくな
る。他の構成は第1の実施の形態と同様である。
【0023】(第3の実施の形態)上述した実施の形態
では、1個の発光ダイオード6について放熱効率を高め
る構成を説明したが、発光ダイオード6を照明用の光源
に用いるには、複数個の発光ダイオード6を配列する必
要がある。発光ダイオード6の光出力は通電される電流
値によって決まるから、複数個の発光ダイオード6が並
列接続されていると各発光ダイオード6ごとに通電電流
にばらつきが生じやすくなる。つまり、多数個の発光ダ
イオード6を発光面に配列しているとすると、発光面の
各場所で輝度にむらが生じることになる。そこで、本実
施形態では複数個の発光ダイオード6を直列接続する構
成について説明する。
【0024】上述した発光ダイオード6の各電極の一方
はベース基板1に接続され、他方は導電パターン3に接
続されているから、複数個の発光ダイオード6を直列接
続するためには、各発光ダイオード6ごとにベース基板
1と導電パターン3とを電気的に独立させる必要があ
る。そこで、図4に示すように、ベース基板1に厚み方
向の全長に亘る深さの分離溝12を形成することによ
り、ベース基板1を各発光ダイオード6ごとに独立させ
ている。また、各発光ダイオード6にそれぞれボンディ
ングワイヤ7を介して接続されている導電パターン3も
それぞれ独立するように形成されている。ここにおい
て、各発光ダイオード6はマトリクス状に配列されてお
り、ベース基板1に形成される分離溝12が格子状に形
成されている。分離溝12により分離された各ベース基
板1にはそれぞれ1個の発光ダイオード6が対応する。
また、各発光ダイオード6に対応する導電パターン3
は、スルーホールないしビアホールのような橋絡部13
を介して他の発光ダイオード6に対応したベース基板1
と電気的に接続される。このような構成によって、隣接
する発光ダイオード6は順次直列に接続されることにな
る。たとえば、図4に示す例では、点A→ベース基板1
→半田8→発光ダイオード6→ボンディングワイヤ7→
導電パターン3→橋絡部13→ベース基板1→半田8→
発光ダイオード6→ボンディングワイヤ7→導電パター
ン3→橋絡部13→ベース基板1→点Bの経路で電流を
流すことができ、図示する2個の発光ダイオード6は直
列接続されていることになる。なお、分離溝12には絶
縁材料を充填してもよい。また、橋絡部13はベース基
板1の中間部まで設けているが貫通していてもよい。
【0025】ところで、第1の実施の形態では、発光ダ
イオード6の側方に放射された光の多くは、電気絶縁層
2や導電パターン3に照射されることになる。上述した
構造の発光ダイオード6の光の放射量は、電極側よりも
側方のほうが多くなるから、発光ダイオード6から側方
に放射される光を十分に反射させなければ、光の損失量
が多くなる。
【0026】そこで、本実施形態では、図4に示すよう
に、ベース基板1に形成する取付孔4の内径を厚み方向
において変化させてある。つまり、ベース基板1の厚み
方向において図4の上半分は取付孔4の内径を一定に
し、下半分では下部ほど取付孔4の内径を大きくしてい
る。言い換えると、図4における取付孔4の上部である
埋込部4aに発光ダイオード6を装着し、取付孔4の下
部である反射部4b内に発光ダイオード6の一部を突出
させている。反射部4bの内周面は枠部材8に形成した
透孔10の内周面と略連続するように形成されている。
この構成を採用することによって、発光ダイオード6の
側方に放射された光はベース基板1の反射部4bにより
反射されて有効に利用され、第1の実施の形態よりも光
の損失が少なくなる。
【0027】(第4の実施の形態)第1の実施の形態で
は、内径が略一定である取付孔4をベース基板1に設け
ていたが、本実施形態は、図5に示すように、取付孔4
を図の下部ほど内径が大きくなるテーパ状に形成したも
のである。この形状の取付孔4を採用すれば、発光ダイ
オード6として図の上部側が下部側よりも大径になった
ものを用いる必要がない。つまり、図5に示すように図
の上部側が下部側よりも大径になった発光ダイオード
6、あるいは径が一定であるような発光ダイオード6を
用いることができる。あるいはまた、第2の実施の形態
と同様に、側面に段差を有する形状の発光ダイオード6
を用いることもできる。他の構成は第1の実施の形態と
同様である。
【0028】(第5の実施の形態)上述の各実施形態で
は、枠部材9に形成した1つの透孔10に対して1つの
発光ダイオード6を配置しているが、図6のように、1
つの透孔10に2個以上の発光ダイオード6を並置する
ことも可能である。この場合、窒化ガリウムを用いた青
色ないし緑色の発光ダイオード6と、ガリウム砒素を用
いた赤色ないし橙色の発光ダイオード6とを1つの透孔
10内に配置したとすると、青色や緑色の光の一部がガ
リウム砒素に吸収されるから、ガリウム砒素を用いた発
光ダイオード6のベース基板1からの突出量を窒化ガリ
ウムを用いた発光ダイオード6の突出量よりも小さくし
ておけば、吸収量を少なくすることができ、発光効率の
低下を抑制することができる。
【0029】たとえば、両発光ダイオード6の外形寸法
が等しい場合に、ベース基板1からの突出量を異ならせ
るには、図6のように各発光ダイオード6を取り付ける
取付孔4の内径を異ならせておけばよい。あるいはま
た、図7のように、内径の等しい2個の取付孔4を形成
しておき、電気絶縁層2(および導電パターン3)に囲
まれる孔の内径のみを異ならせるようにしてもよい。逆
に、取付孔4の内径が等しい場合でも発光ダイオード6
の外形寸法を異ならせておけば、ベース基板1からの発
光ダイオード6の突出寸法を異ならせることができる。
他の構成は第1の実施の形態と同様である。
【0030】(第6の実施の形態)本実施形態は、ベー
ス基板1に設けた取付孔4への発光ダイオード6の挿入
量を調節するために、取付孔4の内径や発光ダイオード
6の外形寸法を変えるのではなく、図8のように、発光
ダイオード6に別部材としてのストッパ14を設けるよ
うにしたものである。つまり、発光ダイオード6の一端
部(図8の下端部)に鍔状のストッパ14を形成し、こ
のストッパ14を取付孔4の周部に当接させることによ
って発光ダイオード6のベース基板1への挿入量を調節
するようになっている。
【0031】ストッパ14には、露光により光化学反応
が生じ、露光された領域が現像後に除去される合成樹脂
を用いている。つまり、複数個の発光ダイオード6を適
宜の深さ位置まで埋入した合成樹脂の板材の一部(図8
に符号15で示す部位)を露光し現像後に除去すること
によって、各発光ダイオード6を分離することができ
る。このようなプロセスによって、発光ダイオード6に
合成樹脂のストッパ14を設けることができる。なお、
この種の合成樹脂はフォトレジストに用いているものと
同様のものである。
【0032】ストッパ14を設けた状態で発光ダイオー
ド6を半田8によりベース基板1に固定した後に、スト
ッパ14を露光して除去すれば、ベース基板1に対して
発光ダイオード6を所望位置に固定した状態で保護体1
0を設けることができる。また、ストッパ14は必ずし
も除去する必要はなく、ストッパ14を設けたまま保護
体10で覆うようにしてもよい。
【0033】発光ダイオード6をベース基板1に対して
位置決めする方法としては、取付孔4内に除去可能な合
成樹脂を充填して発光ダイオード6を仮固定する方法を
採用してもよい。この場合には、発光ダイオード6の仮
固定状態で保護体10により発光ダイオード10を固定
し、次に取付孔4に充填された合成樹脂を溶解させて除
去し、その取付孔4に半田8を充填する。このような手
順でも発光ダイオード6のベース基板1からの突出量を
調節することができる。
【0034】なお、上述した各実施形態において発光ダ
イオード6を用いているが、固体発光素子であれば他の
素子を用いてもよい。
【0035】
【発明の効果】請求項1の発明は、固体発光素子と、固
体発光素子が装着される取付孔が形成された印刷配線基
板とを有し、印刷配線基板の厚み方向の一面側から取付
孔に固体発光素子の一部が挿入された形で印刷配線基板
の厚み方向の他側で取付孔内に充填された低融点金属に
より固定発光素子が印刷配線基板に固定されているもの
であり、固体発光素子を印刷配線基板に設けた取付孔に
挿入しているから、固体発光素子の位置決めが容易であ
るという利点を有し、しかも、取付孔内に充填した低融
点金属により固体発光素子を印刷配線基板に固定するか
ら、固定発光素子の固定強度が大きくなるとともに固体
発光素子で発生する熱を印刷配線基板に伝達させやすく
放熱効率が高くなるという利点がある。
【0036】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、印刷配線基板が金属製のベース基板と、ベース基板
に電気絶縁層を介して設けた導電パターンとを有し、固
体発光素子の一方の電極が低融点金属によりベース基板
に電気的に接続され、他方の電極が導電パターンに電気
的に接続されるものであり、ベース基板が金属製である
ことによって、ベース基板を電極に利用することができ
るから、結線が容易になる上に、ベース基板を通して効
率よく放熱することができるという利点がある。
【0037】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、印刷配線基板に複数個の固体発光素子が配列され、
各取付孔をそれぞれ独立させる分離溝がベース基板に形
成され、ベース基板に設けた固体発光素子の少なくとも
一部を直列接続するように導電パターンとベース基板と
を接続する橋絡部が電気絶縁層を貫通する形で形成され
たものであり、ベース基板や導電パターンを各固体発光
素子ごとに分離独立させるとともに、橋絡部を介して固
体発光素子を直列接続しているから、複数個の固体発光
素子に流れる電流を等しくすることができ、結果的に各
固体発光素子の光出力を略等しくすることができるので
あって、複数個の固体発光素子を配列しながらも輝度む
らを防止することができるという利点がある。
【0038】請求項4の発明は、請求項1ないし請求項
3の発明において、固体発光素子が、取付孔内に挿入さ
れる部位と取付孔から露出する部位との間に取付孔の開
口周部に当接する段差を有するものであり、固体発光素
子を取付孔に挿入する際に段差によって位置決めするこ
とができ、固体発光素子の印刷配線基板への取付位置が
明確になるという利点がある。
【0039】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、印刷配線基板から固体発光素子が所望寸法だけ突出
するように段差の位置が設定されているものであり、段
差の位置を適宜に設計することにより、固体発光素子の
印刷配線基板からの突出寸法が調節される。
【0040】請求項6の発明は、請求項1ないし請求項
3の発明において、取付孔が、固体発光素子の一部が挿
入される部位が低融点金属が充填される部位よりも大径
となる形状に形成され、取付孔の内周面に固体発光素子
の一部が当接することにより印刷配線基板に対して固体
発光素子が位置決めされているものであり、固体発光素
子の形状にかかわらず固体発光素子の一部を取付孔の内
周面に当接させて固体発光素子を位置決めすることがで
きるという利点がある。
【0041】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、印刷配線基板から固体発光素子が所望寸法だけ突出
するように取付孔の内径が設定されているものであり、
取付孔の内径を適宜に設計することにより、固体発光素
子の印刷配線基板からの突出寸法が調節される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図2】本発明の第2の実施に用いる発光ダイオードを
示す断面図である。
【図3】同上に用いる発光ダイオードの製造過程を示す
説明図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図5】本発明の第4の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図6】本発明の第5の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図7】同上の他の構成例を示す断面図である。
【図8】本発明の第6の実施の形態の組立過程の説明図
である。
【符号の説明】
1 ベース基板 2 電気絶縁層 3 導電パターン 4 取付孔 5 内層 6 発光ダイオード 7 ボンディングワイヤ 8 半田 9 枠部材 10 透孔 11 保護体 12 分離溝 13 橋絡部 14 ストッパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塩浜 英二 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 木村 秀吉 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 日妻 晋二 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 住友 卓 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 3K013 AA01 AA06 AA07 BA01 CA07 CA09 CA16 DA09 3K014 LA01 LB04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固体発光素子と、固体発光素子が装着さ
    れる取付孔が形成された印刷配線基板とを有し、印刷配
    線基板の厚み方向の一面側から前記取付孔に前記固体発
    光素子の一部が挿入された形で印刷配線基板の厚み方向
    の他側で取付孔内に充填された低融点金属により前記固
    定発光素子が印刷配線基板に固定されていることを特徴
    とする光源装置。
  2. 【請求項2】 前記印刷配線基板は金属製のベース基板
    と、ベース基板に電気絶縁層を介して設けた導電パター
    ンとを有し、前記固体発光素子の一方の電極が前記低融
    点金属によりベース基板に電気的に接続され、他方の電
    極が導電パターンに電気的に接続されることを特徴とす
    る請求項1記載の光源装置。
  3. 【請求項3】 前記印刷配線基板に複数個の固体発光素
    子が配列され、各取付孔をそれぞれ独立させる分離溝が
    ベース基板に形成され、ベース基板に設けた固体発光素
    子の少なくとも一部を直列接続するように導電パターン
    とベース基板とを接続する橋絡部が電気絶縁層を貫通す
    る形で形成されて成ることを特徴とする請求項2記載の
    光源装置。
  4. 【請求項4】 前記固体発光素子は、前記取付孔内に挿
    入される部位と前記取付孔から露出する部位との間に前
    記取付孔の開口周部に当接する段差を有することを特徴
    とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の光源
    装置。
  5. 【請求項5】 前記印刷配線基板から前記固体発光素子
    が所望寸法だけ突出するように前記段差の位置が設定さ
    れていることを特徴とする請求項4記載の光源装置。
  6. 【請求項6】 前記取付孔は、前記固体発光素子の一部
    が挿入される部位が低融点金属が充填される部位よりも
    大径となる形状に形成され、前記取付孔の内周面に前記
    固体発光素子の一部が当接することにより前記印刷配線
    基板に対して前記固体発光素子が位置決めされているこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項3記載のいずれか
    に光源装置。
  7. 【請求項7】 前記印刷配線基板から前記固体発光素子
    が所望寸法だけ突出するように前記取付孔の内径が設定
    されていることを特徴とする請求項6記載の光源装置。
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