JP2000235412A - ロギング装置 - Google Patents

ロギング装置

Info

Publication number
JP2000235412A
JP2000235412A JP3511099A JP3511099A JP2000235412A JP 2000235412 A JP2000235412 A JP 2000235412A JP 3511099 A JP3511099 A JP 3511099A JP 3511099 A JP3511099 A JP 3511099A JP 2000235412 A JP2000235412 A JP 2000235412A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
logging
trigger
unit
bus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3511099A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoki Ishizawa
智樹 石沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
Priority to JP3511099A priority Critical patent/JP2000235412A/ja
Publication of JP2000235412A publication Critical patent/JP2000235412A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、監視対象設備を制御する制御手段
(PLC)の内部バスから信号を直接取出すことに着目
し、内部バスから信号を直接取出すことによりPLCデ
ータをサイクルタイムレベル(最短時間の高速データ収
集化)でロギングすることができるロギング装置を提供
することを目的としている。 【解決手段】この発明は、監視対象設備の動作状態を時
間的推移にしたがって記録するロギング装置であって、
上記監視対象設備を制御する制御手段の内部バスに、直
接接続して内部バスの信号を取出すロギングデータ収集
手段を備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動化された製
造装置等の監視対象設備を保守管理するためのロギング
装置に関し、さらに詳しくは監視対象設備のデータをサ
イクルタイムレベルで容易にロギングすることができる
ロギング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のロギング装置は監視対
象設備のトラブル発生原因の解析、保守改善の拠り所の
一つとして利用され、そのためには監視対象設備がどの
ように動いたかの稼働状態を正確に知る必要がある。こ
の実現手段として、例えば当出願人が先に出願した特願
平10−133972号が存在する。
【0003】これは、図1に示すように、ロギング対象
である監視対象設備11をPLC(プログラマブル・ロ
ジック・コントローラ)12によって制御し、この制御
したPLCのデータを、PLCのデータ通信手段13を
介してロギング装置14に収集し、またカメラ15やマ
イクロホン16で取得した監視対象設備11のデータを
ロギング装置14に導いて記録している。そして、デー
タの再生要請に応じてロギング装置14で記録したPL
Cの内部情報と、画像情報及び音響情報との各データを
同期してディスプレイ17及びスピーカ18で再生して
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、PLCのデー
タ通信手段13は、RS−232C、RS−422等の
汎用シリアル通信、またはPLCのアーキテクチャに依
存した専用の通信インターフェースであるため、このP
LCのデータ通信手段13の転送処理性能が遅いだけで
なく、この通信処理時にオーバーヘッドタイムを要して
データ転送が遅くなり、現状ではデータ転送性能に限界
が生じ、ロギング装置14の高速データ収集化を実現で
きなかった。
【0005】そこでこの発明は、監視対象設備を制御す
る制御手段(PLC)の内部バスから信号を直接取出す
ことに着目し、内部バスから信号を直接取出すことによ
りPLCデータをサイクルタイムレベル(最短時間の高
速データ収集化)でロギングすることができるロギング
装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
監視対象設備の動作状態を時間的推移にしたがって記録
するロギング装置であって、上記監視対象設備を制御す
る制御手段の内部バスに、直接接続して内部バスの信号
を取出すロギングデータ収集手段を備えたことを特徴と
する。
【0007】請求項2記載の発明は、ロギングデータ収
集手段がデータ収集した内部バスの信号を監視手段によ
り監視することを特徴とする。
【0008】請求項3記載の発明は、制御手段の実行サ
イクル開始時点を自動的に判定する判定手段を備えたロ
ギングデータ収集手段であることを特徴とする。
【0009】請求項4記載の発明は、内部バスの入出力
信号をロギングトリガに設定したロギングデータ収集手
段であることを特徴とする。
【0010】
【発明の作用及び効果】この発明によれば、監視対象設
備を制御する制御手段の内部バスに、直接接続して内部
バスの信号を取出すロギングデータ収集手段を備えてデ
ータ収集する構成のため、このロギングデータ収集手段
を備えたロギング装置は、制御手段のデータを最短時間
でデータ収集するサイクルタイムレベルでロギングする
ことができる。
【0011】したがって、既存の転送処理性能の遅いデ
ータ通信手段に代えて、データ収集能力の限界を超えた
高速データ収集化を実現でき、監視対象設備のロギング
を高精度化できる。例えば、監視対象設備に異常が発生
した場合であれば、その時点のサイクルタイムレベルの
稼働情報から、そのときの状態値と状態遷移タイミング
の両側面から異常現象を正しく分析することができ、シ
ーケンスプログラムと照合して、その後の保守改善等を
効率よく行うことができる。
【0012】また、ロギングデータ収集手段に、データ
収集した内部バスの信号を監視する監視手段を備えた場
合は、この内部バスの信号から内部バスサイクルを常時
監視できるため、CPUに対する負担を一切かけずに制
御手段のデータを監視でき、さらにユーザプログラムに
データロギング用の処理を追加せずにロギングできるた
め、ユーザ負担が発生せず、プログラム領域などの制御
手段のリソースも圧迫しない利点がある。
【0013】さらに、ロギングデータ収集手段に、制御
手段の実行サイクル開始時点を自動的に判定する判定手
段を備えた場合は、この制御手段の実行サイクル開始時
点を自動的に判定することができるため、制御手段内の
CPUの実行サイクルに同期させてロギングすることが
でき、CPUの実行サイクル内でのデータ分析の確認が
容易に行える。
【0014】さらに、内部バスの入出力信号をロギング
トリガに設定した場合は、ロギング対象となる監視対象
設備の接点データの状態変化や時系列パターンのマッチ
ングをトリガに設定できるため、効率よくロギングを開
始することができる。
【0015】
【実施例】この発明の実施例を以下図面に基づいて詳述
する。図2はPLCのロギングデータを収集するロギン
グユニットの一体化接続タイプを示し、このロギングユ
ニット21は、制御盤の中のPLC22の空きスロット
23に装填して一体に取付けられ、PLC22との間の
省配線化を図っている。
【0016】ロギングユニット21は縦長の箱形状を有
し、前面にログファイル蓄積状態通知装置24と、ロギ
ング設定入力インターフェース(I/F)25と、ロギ
ングデータ出力I/F26とを有し、後面(PLC装着
側)に内部バス接続I/F27を有している。
【0017】ログファイル蓄積状態通知装置24は、L
ED、ランプ、接点、ブザー、表示器等の通知部材の一
つを備えて構成され、ログファイルの空き領域がなくな
ったことを検出したとき、あるいはログファイルの空き
領域が、設定された閾値を下回ったとき、その通知手段
としてユーザに報知する。また、空き容量の状態以外
に、空き容量不足になったときの時刻もユーザに表示し
て通知することもできる。
【0018】ロギング設定入力I/F25は、通信I/
F、端子台、設定スイッチ等を使用して、記録条件の設
定や記録トリガを外部から入力するためのものである。
【0019】ロギングデータ出力I/F26は、リムー
バブルストレージ、ホストコンピュータとの通信I/
F、CRT出力I/F、LANI/Fの一つあるいは複
数を組合せて構成し、記録トリガを蓄積したロギングデ
ータを外部に移動または表示出力するものであって、こ
のログデータを解析して監視対象設備に発生したトラブ
ルの保守に役立てる。
【0020】内部バス接続I/F27は、PLCのバッ
クプレーン上に配線されている内部バスコネクタ28に
差込み式に対応し、ロギングユニット21をPLC22
の空きスロット23に装填するとき、電気的に対応して
接続するためのものである。
【0021】図3はロギングユニットのケーブル接続タ
イプを示し、このロギングユニット31はPLC32を
備えた制御盤の外部に分離して設置する場合に適用さ
れ、ロギングユニット31の内部バス接続I/F33
と、PLC32の内部バスコネクタ34との間を内部バ
ス接続ケーブル35で接続して構成するタイプであり、
PLC32の空きスロット36がある場合に利用され
る。
【0022】図4はロギングユニットの分岐接続タイプ
を示し、このロギングユニット41はPLC42に空き
スロットがない場合に利用され、このときはPLC42
の内部のI/Oユニットとバックプレーンとの間に同配
線構造のサブバックプレーン43を介在させて、その下
部を外方に取出し、この取出したサブバックプレーン4
3の内部バスコネクタ44と、ロギングユニット41の
内部バス接続I/F45との間を内部バス接続ケーブル
46で接続して構成するタイプであり、この場合は空き
スロットの有無にかかわらずロギングユニット41を接
続利用することができる。
【0023】図5はロギングユニット21の制御回路ブ
ロック図を示し、このロギングユニット21は、PLC
バスI/F51と、入力制御部52と、トリガ検知部5
3と、記録条件設定部54と、データ編集部55と、一
時ファイル56と、ログファイル57と、ログ転送部5
8と、ログ加工表示部59とを備えて構成される。
【0024】PLCバスI/F51は、PLC内部のC
PUバス信号やI/Oバス信号に接続してバススヌープ
(バスの監視)を行い、主にCPUバスからはPLCの
CPUユニット上の時計データを取得すると共に、I/
Oバスからはロギング対象であるPLCのI/O接点デ
ータ(以下、CI/Oと称す)を常時取得し、入力制御
部52の指示にしたがって、それらを一時ファイル56
にデータ転送し、格納する。
【0025】ところで、ロギングユニット21はバスバ
ッファ機能、バスサイクル認識機能、スロットアドレス
/物理アドレス/データの各ライトバッファ機能を備え
ており、PLCのI/Oユニットのようなバスマスタま
たはバススレーブ機能は持たない。このため、このロギ
ングユニット21はPLCのCPUユニットからは認識
不能のユニットとなり、この結果、このロギングユニッ
トを接続することに伴うシーケンスプログラムの修正追
加は不要となり、バスサイクル数やサイクルタイムへの
影響を与えずに済む。
【0026】入力制御部52は、取得したCI/Oをサ
イクルタイム毎に一時ファイルにリングバッファ形式に
て記録させる。トリガ検知部53は、外部トリガ信号の
入力やトリガ条件の成立を検出し、ログファイル57へ
の蓄積指示を入力制御部52に通知し、通知終了後は自
己リセットして、次のトリガ信号の検知に備える。
【0027】記録条件設定部54は、以下の項目のユー
ザの記録条件を設定する。 A、トリガ条件(トリガ入力前のデータを記録/トリガ
入力前後のデータを記録/トリガ入力後のデータを記
録) B、トリガ入力信号種別(外部トリガ信号/内部CI/
O信号) C、トリガ入力信号形態(オンオフ/時系列パターン) D、オンオフ指定時の発火論理(High/Low) E、時系列パターン指定時の時系列参照パターン F、記録時間 これらの設定条件は予めトリガ検知部53、入力制御部
52、データ編集部55に通知して、それらの各種設定
条件に反映される。
【0028】データ編集部55は、記録トリガを受けて
一時ファイル56からデータを取出し、時刻やファイル
サイクル等の管理情報を添付してログファイル57を作
成する。その際に物理アドレスデータを論理アドレスデ
ータに変換させてもよい。
【0029】一時ファイル56は、サイクルタイム毎の
CI/Oを揮発性・不揮発性を問わずリングバッファ状
に常時ログする。ログファイル57は、不揮発性メディ
アまたはバッテリバックアップされた記憶手段にて実装
された、ユーザが参照すべきロギングデータを格納す
る。ログ転送部58は、通信I/Fに該当し、データ編
集部55が編集を終えたログファイルの内容をパソコン
やPLCツール等のユニットの外部に転送する。
【0030】ログ加工表示部59は、ログ内容をタイミ
ングチャートやリスト状に加工し、ある部分の拡大表示
や分割表示を行う。また、ディスプレイ60への出力I
/Fを備えている。そのため、ロギングした物理アドレ
スデータを論理アドレスデータに変換する手段や外部か
らパソコンや専用ツール等を介してログデータの加工条
件や表示様式等の設定をオンラインで入力/変更する機
能がある。これによって、その都度、表示を変更許容す
る。
【0031】図6は図5のログ転送部58を省略したロ
ギングユニット61の制御回路ブロック図を示し、この
ロギングユニット61の場合はログ転送部58がなくて
もログ加工表示部59を介してデータを取出すことがで
きる。
【0032】図7は図5のログ加工表示部59を省略し
たロギングユニット71の制御回路ブロック図を示し、
このロギングユニット71の場合はログ加工表示部59
がなくてもログ転送部58を介してデータを取出すこと
ができる。
【0033】図8は図5のログ転送部58とログ加工表
示部59とを省略したロギングユニット81の制御回路
ブロック図を示し、このロギングユニット81の場合は
ログファイル57をロギングユニット81の外部に取出
すことを考慮したものであって、例えばログファイル5
7自身がPCカードのようなリムーバブル(取外し可
能)なストレージとして実現される。このストレージの
抜差しに関しては、ラインを止めずに利用できるように
電源を入れた状態で抜差し許容する活線挿抜機能を含ん
でもよい。
【0034】図9は図5のログファイル57を取外し可
能に構成したロギングユニット91の制御回路ブロック
図を示し、このロギングユニット91の場合はログ転送
部58やログ加工表示部59はそのままでログファイル
57のみをロギングユニット91の外部に取出すことを
考慮したものであり、同様にログファイル57自身がP
Cカードのようなリムーバブルなストレージとして実現
される。
【0035】このように構成されたロギングユニットの
基本的な動きを制御する入力制御部52の制御動作を図
10のフローチャートを参照して説明する。今、ロギン
グユニットを起動すると、これに伴って初期化が実行さ
れる。先ず、各バッファ、レジスタ類をクリアし、さら
に記録条件設定部54から記録条件を読込み、関連部位
を初期設定する(ステップn1 )。
【0036】その後、バスサイクルをスヌープして実行
サイクル開始時点を検出(イニシャルアドレスの判定処
理)する。この場合、ログファイル57として残すべき
一時ファイル56の作成のためではなく、実行サイクル
間の切れ目を判定し、イニシャルアドレスを特定するた
めに行い(ステップn2 )、イニシャルアドレスレジス
タ内のイニシャルアドレスデータと照合することによ
り、次の実行サイクル開始時点を検出する(ステップn
3 )。
【0037】実行サイクル開始時点を検出すれば、PL
CバスI/F51によりPLCの内部バスのバススヌー
プを行い、バッファリングし(ステップn4 )、入力制
御部52の指示にしたがって一時ファイル56にリング
バッファ形式で記録する(ステップn5 )。
【0038】続いて、次実行サイクル開始時点か否かを
検出し、イニシャルアドレスレジスタ内のイニシャルア
ドレスデータと照合することにより次実行サイクル開始
時点を検出する。この場合、次実行サイクル開始時点の
判定処理の発生は、現実行サイクル終了時点及び現実行
サイクルのレコードが出来上ることを意味している(ス
テップn6 )。
【0039】次実行サイクル開始時点を検出すれば、ト
リガ入力があるか否かを確認し、トリガ入力がなければ
ステップn4 に戻り、繰返しトリガ入力をチェックする
(ステップn7 )。
【0040】このとき、トリガ入力があれば(トリガの
記録条件設定が「トリガ前」に設定されている場合)、
直ぐにステップn12にジャンプしてデータ編集部55に
対し、完了通知データと完了時のレコード情報(例えば
実行サイクル番号や記録時刻等の完了時のレコードを特
定できるデータ)を通知する。
【0041】ところで、トリガの記録条件設定が「トリ
ガ前後」、「トリガ後」に設定されている場合は、トリ
ガ後に対するバススヌープを行ってバッファリングし
(ステップn8 )、そのデータを一時ファイル56にリ
ングバッファ形式で記録する(ステップn9 )。
【0042】そして、次実行サイクル開始時点を待ち
(ステップn10)、次実行サイクル開始時点を検出すれ
ば、トリガ後に対する設定記録時間分のレコードを一時
ファイルに記録する(ステップn11)。
【0043】そのトリガに対する記録が終了すれば、一
時ファイル上のリングバッファの記録終了位置をデータ
編集部55に通知し、通知後は再びステップn4 に戻っ
て繰返しトリガ入力に応じたデータを記録する(ステッ
プn12)。
【0044】ところで、前述したPLCバスI/F51
でのバススヌープについて説明すると、このPLCバス
I/F51にてI/Oバス上のアドレス線、データ線の
状態を常時バッファリングする。これには、常時バスサ
イクル動作が発生しているか否かを監視し、同一バスサ
イクル中のアドレス情報とデータ情報をそれぞれバスサ
イクル毎にセットでバッファリングする。
【0045】また、バスサイクルの開始を検知するに
は、PLCの内部バス仕様のバスサイクル認識手段を用
いる。例えば、バスサイクルの開始を意味する信号がア
クティブになったときを監視したり、アドレス線やアド
レスストローブ信号、他のコントロール信号が同時にア
クティブになったときをバスサイクル開始の合図として
定めて監視することによりバスサイクルの開始を認識す
る。このバスサイクル開始の認識後は、アドレス線上の
アドレスデータと、データ線上の接点データをロギング
対象としてバススヌープとバッファリングを継続する。
【0046】次に、ロギングユニットのデータ編集処理
動作を図11のフローチャートを参照して説明する。
今、ロギングユニットが起動されると、これに基づいて
各バッファ、レジスタ類がクリアされ、また関連部位が
初期設定される(ステップn21)。この初期設定後は記
録完了通知がくるのを確認し、入力制御部52の指示に
したがって記録完了通知が通知されたか否かを判定する
(ステップn22)。
【0047】記録完了通知がない場合は、記録完了通知
が来るまで待機状態となり、ポーリングや割込み等の技
術によって通知を監視することができる。そして、記録
完了通知があると、「トリガ前」、「トリガ前後」、
「トリガ後」のいずれかのリングバッファ形式の記録完
了レコード位置を認識し(ステップn23)、認識した記
録完了レコード位置に応じたヘッダ情報を書込み(ステ
ップn24)、 ログファイル移し替え分の記録開始レ
コード位置をリングバッファから特定して読込んだ後
(ステップn25)、その読込んだ記録開始レコード位置
をログファイル57に書込む(ステップn26)。
【0048】そして、設定した記録時間に対し、トリガ
受付け時刻とレコード時刻との差を求めて記録時間を満
たしたか否かを判定する等の終了レコード判定方法によ
りログファイル移し替え分の終了レコードを判定すれ
ば、一トリガに対するデータ収集を終了する(ステップ
n27)。
【0049】これに対し、ログファイル移し替え分の終
了レコードを判定できなければ、リングバッファの次の
レコードを読込み、終了レコードを読込むまで実行する
(ステップn28)。
【0050】次に、CPU実行サイクル開始時点の検出
処理(イニシャルアドレスの検出処理)について述べる
と、PLCデータをロギングする最終目的は、PLCで
制御されている監視対象設備の保守を効率化するための
入力情報を得ることである。このため、PLCの最短実
行時間単位である実行サイクル周期毎の接点情報収集が
必要となり、ロギングデータをサイクルタイム単位で扱
う必要がある。また、この場合、ロギング処理だけのた
めにシーケンスプログラムの追加などのPLCリソース
やユーザに負担をかけないようにすることが特徴であ
り、また重要な狙いであるため、実行サイクル単位での
データ取得を実現するには、一切の負担なしで実行サイ
クル(または各実行サイクルの開始時点)を知るための
工夫が必要である。
【0051】以下、その実行サイクルを知る実現方法と
その説明を行う。先ず、CPUユニットの実行サイクル
そのものについて図12を参照して説明する。図12は
PLCにおけるシーケンス処理の一実行サイクルの動作
説明をタイムチャートで示し、この一実行サイクルの最
初の時期はPLCの全入力接点のデータを読取るINリ
フレッシュ処理が実行される。このINリフレッシュ処
理の期間が過ぎると次の期間の命令実行処理を経て、そ
の結果を基にPLCの全出力接点にデータを書込むOU
Tリフレッシュ処理が実行される。このような一連のデ
ータ処理が繰返し実行される。
【0052】一実行サイクルの開始時点(Startポ
イント)と終了時点(Endポイント)は、シーケンス
プログラム上に示されている。したがって、これらのポ
イントをデフォルトで知れるユニットとは、シーケンス
プログラムを実行するCPUユニットだけである。通常
のPLCの用途ではCPUユニット以外のユニットがこ
れらのポイントを知る必要性は低い。このため、各ポイ
ントを他のユニットに通知するようなハード構成は備え
ておらず、仮に、他のユニットが実行サイクル開始時点
を知りたければ、予めサイクルの開始時点を他のユニッ
トに通知する処理をシーケンスプログラム上に記述する
必要があり、このためだけに接点やプログラム容量を消
費してしまうことは、併用リソースの効率性からも好ま
しくない。
【0053】このような観点からロギングのためだけに
PLCリソースの消費やユーザプログラムの修正を強い
ることは避けるべきと考え、これらの負担を一切かけず
にロギングを可能にすることに注視し、実行サイクル開
始時点を知るハード的な手段が無い状況下で、ユーザの
シーケンスプログラムを追加修正不要にでき、しかもロ
ギングユニットが自動的にCPUの実行サイクルの開始
時点を検出して、実行サイクル単位でのデータロギング
を実現した。
【0054】次に、実行サイクル開始時点の検出方法に
ついて説明する。既述した図12において、実行サイク
ルの切れ目(前のサイクルの終了時点から次のサイクル
の開始時点)の特徴的な動作を捉えると、第1パターン
と、第2パターンとの2パターンがある。
【0055】第1パターン:初期処理終了後にINリフ
レッシュ処理を連続的に実行、 第2パターン:OUTリフレッシュ処理を連続的に実行
した後、INリフレッシュ処理を連続的に実行、 PLCの内部バスだけを監視しているロギングユニット
にとって、内部バス上の動きだけで第1パターンの切れ
目を正確に検出することは困難である。これは初期処理
中は読取り(リード)サイクルや書込み(ライト)サイ
クルがランダムに発生しており、どこからINリフレッ
シュ開始のリードサイクルなのかを判定できないからで
ある。
【0056】これに対し、第2パターンはライトサイク
ルが何回も続いた後、リードサイクルが何回も続くとい
う特徴的な動きを観測することができる。したがって、
この第2パターンの動きを実行サイクル開始時点の検出
ルールに設定する。
【0057】具体的には、ロギングユニット自身の初期
処理終了後にバススヌープを開始し、ライトサイクルが
予め定めた回数だけ連続して実行された後に、リードサ
イクルが予め定めた回数だけ連続して実行されたことを
判定する。
【0058】上述の実行サイクル開始時点の判定要素と
しては、ライトサイクルカウンタと、とリードサイクル
カウンタと、ライト/リードフラグと、イニシャルアド
レスレジスタとを必要とし、ライトサイクルカウンタ
は、ライトサイクルの連続実行回数を示すカウンタであ
り、カウンタ設定値は予め記録条件設定部54から入力
されるか、または決めうちされている。また、リードサ
イクルカウンタは、リードサイクルの連続実行回数を示
すカウンタであり、カウンタ設定値は記録条件設定部5
4から入力されるか、または決めうちされている。
【0059】ライト/リードフラグは、ライトサイクル
発生時に「1」にセットされ、リードサイクル発生時に
「0」にリセットされるフラグである。
【0060】イニシャルアドレスレジスタは、ライトサ
イクルからリードサイクルに遷移したときのリードサイ
クルのアドレスデータを格納するレジスタで、実行サイ
クル開始時点のイニシャル物理アドレスとしての候補デ
ータであって、実行サイクル開始時点判定後は実行サイ
クル開始を表す参照データとして一時ファイルへのデー
タロギング時に逐次参照される。
【0061】次に、ロギングユニットの実行サイクル開
始時点の検出処理動作を図13のフローチャートを参照
して説明する。今、ロギングユニットを起動すると、こ
れに基づいて入力制御部52はレジスタをクリアし、ま
た各カウント設定値を各カウンタにロードし、ライト/
リードフラグをリセットして初期化する(ステップn3
1)。
【0062】この初期化後にライトサイクルがなけれ
ば、ライト/リードフラグをリセットし、ライトサイク
ルカウンタにカウンタ設定値をロードする(ステップn
32)。ライトサイクルがあれば、ライト/リードフラグ
「1」がセットされているか否かをチェックし(ステッ
プn33〜n34)、ライト/リードフラグがセットされて
いなければ、ライト/リードフラグ「1」をセットする
(ステップn35)。
【0063】セットされていることを確認すると、ライ
トサイクルカウンタのカウンタ値をデクリメントし(ス
テップn36)、その後、ライトサイクルカウンタ値のフ
ラグが「0」になると(ステップn37)、次に、リード
サイクルの処理に移り(ステップn38)、リードサイク
ルがなくライト/リードフラグがリセットされていれ
ば、ライトサイクルカウンタにカウント設定値をロード
して、再びライトサイクルの処理に移る(ステップn39
〜n40)。
【0064】また、リードサイクルがあり、そのライト
/リードフラグがセットされていれば、ライト/リード
フラグをリセットし、またイニシャルアドレスレジスタ
にアドレスデータをセットする(ステップn41〜n4
2)。
【0065】一方、リードサイクルのライト/リードフ
ラグがリセットされていれば、リードサイクルカウンタ
のカウンタ値をデクリメントし(ステップn43)、その
後、リードサイクルカウンタ値のフラグが「0」になる
まで繰返しリードサイクル処理がなされ、同フラグが
「0」になった時点で、実行サイクル開始時点が判定さ
れたことを確認する(ステップn44)。
【0066】次に、ロギング同期(一時ファイル作成)
開始ポイントについて説明する。上述の検出された実行
サイクル開始時点を時間軸上に示したものを図14に示
す。これは、電源投入からのCPUユニットとロギング
ユニットとの動作を平行して示したものである。
【0067】CPUユニットとロギングユニットとは、
互に独立して初期処理を実行するため初期処理期間が異
なり、ロギング開始可能ポイントは第1ケースAの場合
と、第2ケースBの場合のように時間的ずれが生じる。
【0068】第1ケースAの場合は、CPUよりもロギ
ングユニットの方が初期処理が長いために、同期ポイン
トは最初の実行サイクルではなく、その次の実行サイク
ル開始時点となる。
【0069】第2ケースBの場合は、ロギングユニット
の方がCPUユニットよりも早く初期処理を完了し、バ
ススヌープ及びロギングを開始するケースである。この
場合、最初の実行サイクル開始時点で同期を取ることが
期待されるが、初期処理が短いために初期処理後の実行
サイクル開始時点を判定するのは困難につき、敢えてこ
こで同期はとらない。第1ケースAと同様に同期ポイン
トは、その次の実行サイクル開始時点となる。
【0070】このように、ここでの判定処理では初期処
理後の最初の実行サイクル(n番目の実行サイクル)で
同期を取ることはできず、その次の実行サイクル(n+
1番目の実行サイクル)開始時点で同期が取れることと
なる。すなわち、ここからのロギングデータがログファ
イル作成に使用されるデータとして扱われる。なお、同
期タイミングまでの期間にロギングした同期がとれなか
ったデータは同期タイミングを検出した後に一時ファイ
ルから消去する。
【0071】イニシャルアドレスは、実行サイクル開始
時点を検出した際の最初に実行されるINリフレッシュ
の物理アドレスデータであって、イニシャルアドレスレ
ジスタに格納されている。このアドレスデータを特定後
は、一時ファイルへの書込みを実行していく中で、実行
サイクル間の切れ目を認識するために参照される。
【0072】次に、一時ファイルに格納されるロギング
データについて説明する。このロギングデータは、トリ
ガ信号を受付けてログファイル57作成(編集)の通知
が出されるまで、または一時ファイル56として記憶さ
れている記憶容量の使用可能な容量を超えるまで格納さ
れる。
【0073】この一時ファイル56に格納されるロギン
グデータは、図15に示すように、リングバッファ形式
で格納される。図15(a)は、記録条件設定部54に
設定されたトリガ条件が「トリガ前」の場合におけるリ
ングバッファ形式の一時ファイル56上での記録終了レ
コードと記録開始レコードとの関係を示している。この
トリガ条件が「トリガ前」の場合には、トリガ検知部5
3でトリガを検出すると、一時ファイル56に対するデ
ータの記録が直ちに停止される。そして、このデータの
記録が停止された記録完了レコードの次のレコードから
再生が開始される。これにより、「トリガ前」のPLC
情報を再生することができる。
【0074】図15(b)は、記録条件設定部54に設
定されたトリガ条件が「トリガ前後」の場合におけるリ
ングバッファ形式の一時ファイル56上での記録終了レ
コードと記録開始レコードとの関係を示している。この
トリガ条件が「トリガ前後」の場合には、トリガ検知部
53でトリガを検出すると、その後、一時ファイル56
の半分の記憶領域まで記録を続け、その後、一時ファイ
ル56に対するデータの記録が停止される。そして、こ
のデータの記録が停止された記録完了レコードの次のレ
コードから再生が開始される。これにより、「トリガ前
後」のPLC情報を再生することができる。
【0075】図15(c)は、記録条件設定部54に設
定されたトリガ条件が「トリガ後」の場合におけるリン
グバッファ形式の一時ファイル56上での記録終了レコ
ードと記録開始レコードとの関係を示している。このト
リガ条件が「トリガ後」の場合には、トリガ検知部53
でトリガを検出すると、その後、一時ファイル56の全
ての記憶領域まで記録を続け、その後、一時ファイル5
6に対するデータの記録が停止される。そして、このデ
ータの記録が停止された記録完了レコードの次のレコー
ドから再生が開始される。これにより、「トリガ後」の
PLC情報を再生することができる。
【0076】ここでのリングバッファの一区画は、一実
行サイクル分のデータの格納単位でレコードと称し、こ
のレコードはログファイル56への記録単位になる。上
述のレコードは、バスI/Fにおけるバッファリングを
経て、実行サイクル毎に作成される。ロギング対象はア
ドレス線上のアドレスデータとデータ線上の接点データ
であり、これら両方をセットで記録するか、あるいは予
め記録すべきアドレス範囲をユーザが指定しているよう
な場合は(アドレス情報を記録する必要がないため)、
データ線上の接点データだけを記録する。
【0077】次に、一時ファイル56に書込む際のデー
タレコード(バスサイクル単位)の一例を図16に示
す。このデータレコード161はPLC時刻162と、
CI/Oアドレス163と、CI/Oデータ164との
データが記録され、この内、PLC時刻162は実行サ
イクル開始時点の時刻を示し、CI/Oアドレス163
はロギング指定された先頭アドレスを示し、またCI/
Oデータ164はそのロギング指定された先頭アドレス
に対応するデータを示し、この内CI/Oアドレス16
3とCI/Oデータ164との一対はペアとなって以下
ペア毎に記録される。
【0078】この他、レコード単位を明確化するための
ヘッダ情報や、データ編集などのロギング後処理にて必
要となる情報を、予めレコードの一要素として添付する
こともできる。例えば、実行サイクルの通し番号情報を
レコードの先頭に添付すればレコード単位を一層明確化
することができる。
【0079】ところで、トリガの受付け時期とトリガの
判定処理を説明すると、ロギングユニットの外部から入
力される記録トリガ信号は、トリガ検知部53に対して
実行サイクルに「非同期」に入力される。このことは、
この発明の特徴であるサイクルタイムレベルのロギング
を実現することで実行サイクル単位での接点動作を明ら
かにし、ユーザの保守効率を向上させるという観点から
ロギングデータはサイクルタイム単位で扱われる必要が
ある。この意図により、記録トリガを受けて一時ファイ
ル56からログファイル57を生成する場合も、サイク
ルタイム毎に作成されるデータレコード単位で扱う必要
があり、記録トリガの入力制御部52における受付け時
期を考慮する必要がある。
【0080】そこでこの「非同期」の問題を解決するた
め、入力制御部52において、CPUユニットの実行サ
イクル周期毎にトリガを受付けるものである。具体的に
は、実行サイクルの開始時点にて、入力制御部52がト
リガ入力の判定を行う。
【0081】ゆえに、実行サイクル期間中にトリガ検知
部53から記録トリガが発せられても、次に来る実行サ
イクル開始時点にトリガ入力が同期化される。これによ
って、トリガ検知が実行サイクル期間中であっても、そ
のサイクルに対するデータレコードの作成を損なわず、
また現在のサイクルが終了するまでログファイル57へ
の移し替え動作は発生しなくなり、「非同期」のトリガ
信号にも的確に対処することができる。
【0082】例えば、入力制御部52にトリガフラグを
備え、このトリガフラグがロギングユニット初期化時及
びロギングファイル作成時にリセットされ、トリガ検知
部53から発せられたトリガ信号を受付けてセットされ
る。
【0083】また、入力制御部52でのトリガフラグの
参照時期は上述の実行サイクル開始時点を検出した直後
である。ここで、トリガフラグのセットを確認後、即座
に一時ファイル56内のデータが編集されてログファイ
ル57に移し替えられる。その後に、トリガフラグをリ
セットし、次のトリガ入力を待機するという動作が行わ
れる。
【0084】記録トリガの種類としては、外部トリガ、
内部設定トリガ、時系列パターントリガがあり、これら
のトリガのいずれかがトリガ検知部53に入力され、記
録トリガして扱われる。
【0085】外部トリガは、ユニットに端子台やコネク
タを設け、ここにオンオフ信号を入力し、これをトリガ
としている。
【0086】内部設定トリガは、予め設定してPLCの
I/O接点の状態遷移をトリガと見なして扱うものであ
って、そのための監視プログラムをトリガ検知部53に
格納し、その監視プログラムによってトリガ発生の判定
を行う。この監視プログラムは高級言語等で記述する
他、シーケンスプログラムとしてもよい。また、監視プ
ログラムの開発やユニットへのダウンロードはPLCツ
ールを流用してもよい。時系列パターントリガは、予め
指定した時系列パターンにマッチングしたときをトリガ
と見なすものであって、この時系列パターンは参照デー
タとしてトリガ検知部内に設定しておき、トリガ検知部
にてロギングデータの時系列の動きと、このデータを逐
次照合し、適合したときに入力制御部52にトリガ信号
を上げる。
【0087】次に、ログファイル57について説明す
る。入力制御部52においてトリガを受付けると、記録
条件設定部54の設定条件にしたがって一時ファイル5
6のリングバッファから然るべきデータレコードをログ
ファイル57に移し替える。
【0088】一時ファイル56のリングバッファはレコ
ードの集合体であり、トリガを受付けてリングバッファ
のデータレコードをログファイル57に移し替える際
は、レコード単位を特定してログファイル57を作成す
る。
【0089】図17はログファイルフォーマットの一例
を示し、このログファイルフォーマットはログファイル
作成時刻と、予め定められた実行サイクルのログレコー
ド分が順次備えられている。
【0090】次に、アドレスマップの物理/論理変換に
ついて説明する。ユーザから見て、ログデータをPLC
のCPUユニット同様の論理メモリマップとして見せる
ことは、シーケンスプログラムの確認やデバッグのやり
易さから必要な措置である。しかしながら、内部バスは
物理アドレスデータのため、このままロギングしただけ
では論理メモリマップとして見せることができない。
【0091】この発明者は、この点についても考慮し、
ロギングした物理的なメモリマップを論理メモリマップ
に変換する手段を、データ加工表示部59もしくはデー
タ編集部55に備えた。その手法としては、PLCシス
テムを構築する際にユーザがCPUユニットに対してP
LC開発環境ツール等で設定する物理アドレスを論理ア
ドレスに変換するための変換データを用いればよい。
【0092】例えば、ロギングユニット内部のデータ編
集部に変換データを格納すると同時に、変換処理機能を
予めデータ編集部に用意する。この変換テーブルは外部
からPLC開発環境ツール等を用いてロギングユニット
にダウンロードする。そのときの変換タイミングは、ロ
グファイル作成の指示後とし、変換対象データはログフ
ァイル化する範囲の一時ファイルデータとする。
【0093】また、実際に論理アドレスマップとして見
せるのに必要な時期は、ロギングデータをユーザが参照
するときである。このため、変換手段の実装を、ロギン
グデータを吸上げて加工表示するビューワと呼ぶ専用の
ツールまたはパソコン上のアプリケーションソフト側に
持たせる。
【0094】次に、ログファイル57の空き容量不足の
通知手段について説明する。ログファイルが増えると、
ストレージの空き容量が減少し、必要なときにロギング
ができなくなってしまう可能性がある。これを未然に防
止する狙いで、空き容量を監視し、フルになるか、また
は予め定めた閾値を超えた時点を検出すると、ユーザに
消去もしくはロギングファイルの別装置への移動時期が
きたことをユーザに通知する手段を設ける。この通知手
段は、LEDやランプ、特定の接点の状態遷移、ブザー
を鳴らす等の手段により通知する。
【0095】上述のように、監視対象設備を制御するP
LCの内部バスに、直接接続してPLCの内部バスの信
号を取出し、これをデータ収集する構成のためロギング
ユニットはPLCのデータをサイクルタイムレベルでロ
ギングすることができる。したがって、既存の転送処理
性能の遅いデータ通信手段に代えて、データ収集能力の
限界を超えた高速データ収集化を実現でき、これに伴い
監視対象設備のロギング処理を高精度化できる。例え
ば、監視対象設備に異常が発生した場合であれば、その
時点のサイクルタイムレベルの稼働情報から、そのとき
の状態値と状態遷移タイミングの両側面から異常現象を
正しく分析することができ、シーケンスプログラムと照
合して、その後の保守改善等を効率よく行うことができ
る。
【0096】また、データ収集した内部バスの信号を監
視する監視機能を備えているため、この内部バスの信号
から内部バスサイクルを常時監視でき、CPUに対する
負担を一切かけずにPLCのデータを監視することがで
きる。さらに、ユーザプログラムにデータロギング用の
処理を追加せずにロギングできるため、ユーザ負担が発
生せず、プログラム領域などのPLCのリソースも圧迫
しない利点がある。
【0097】さらに、PLCの実行サイクル開始時点を
自動的に判定する判定機能を備えているため、このPL
Cの実行サイクル開始時点を自動的に判定することがで
きる。この結果、PLC内のCPUの実行サイクルに同
期させてロギングすることができ、CPUの実行サイク
ル内でのデータ分析の確認が容易に行える。
【0098】さらに、内部バスの入出力信号をロギング
トリガに設定した場合は、ロギング対象となる監視対象
設備の接点データの状態変化や時系列パターンのマッチ
ングをトリガに設定できるため、効率よくロギングを開
始することができる。
【0099】また、ロギング装置をユニット化してPL
Cに一体に組込めば、省配線化が図れ、また誤配線を解
消できる。また、論理アドレスの表現により、ロギング
データをPLCのCPUと同じ扱いで参照することがで
き、アドレス変換の手間が発生しない利点がある。ま
た、ログファイルの空き容量を確保するときに、その対
処すべき時期を自動的に知ることができる。
【0100】この発明と、上述の実施例の構成との対応
において、この発明のロギング装置は、実施例の各ロギ
ングユニット21,31,41,61,71,81,9
1に対応し、以下同様に、制御手段は、各PLC22,
32,42に対応し、ロギングデータ収集手段、監視手
段及び判定手段は、入力制御部52とそのデータ収集系
に対応するも、この発明は請求項に示される技術思想に
基づいて応用することができ、上述の実施例の構成のみ
に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来のロギング装置の一例を示す概略構成
図。
【図2】 この発明の一体化接続タイプのロギングユニ
ットの接続対応状態を示す外観斜視図。
【図3】 この発明のケーブル接続タイプのロギングユ
ニットの接続状態を示す正面図。
【図4】 この発明の分岐接続タイプのロギングユニッ
トの接続状態を示す正面図。
【図5】 この発明のロギングユニットの制御回路ブロ
ック図。
【図6】 この発明の他の実施例のロギングユニットの
制御回路ブロック図。
【図7】 この発明の他の実施例のロギングユニットの
制御回路ブロック図。
【図8】 この発明の他の実施例のロギングユニットの
制御回路ブロック図。
【図9】 この発明の他の実施例のロギングユニットの
制御回路ブロック図。
【図10】 この発明のロギングユニットの基本的な制
御動作を示すフローチャート。
【図11】 この発明のロギングユニットのデータ編集
処理動作を示すフローチャート。
【図12】 この発明のPLCにおけるシーケンス処理
の一実行サイクル動作を示すタイムチャート。
【図13】 この発明のロギングユニットの実行サイク
ル開始時点の検出処理動作を示すフローチャート。
【図14】 この発明のCPUユニットとロギングユニ
ットとの動作を平行して示すタイムチャート。
【図15】 この発明のリングバッファ形式に格納され
る一時ファイルの記憶領域を示す説明図。
【図16】 この発明の一時ファイルに記録されるデー
タレコードの一例を示す説明図。
【図17】 この発明のログファイルフォーマットの一
例を示す説明図。
【符号の説明】
21,31,41,61,71,81,91…ロギング
ユニット 22,32,42…PLC 23,36…空きスロット 24…ログファイル蓄積状態通知装置 25…ロギング設定入力I/F 26…ロギングデータ出力I/F 27,33,45…内部バス接続I/F 28,34,44…内部バスコネクタ 35,46…内部バス接続ケーブル 43…サブバックプレーン 51…PLCバスI/F 52…入力制御部 53…トリガ検知部 54…記録条件設定部 55…データ編集部 56…一時ファイル 57…ログファイル 58…ログ転送部 59…ログ加工表示部 60…ディスプレイ 161…データレコード

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】監視対象設備の動作状態を時間的推移にし
    たがって記録するロギング装置であって、上記監視対象
    設備を制御する制御手段の内部バスと直接接続するロギ
    ングデータ収集手段を備えたロギング装置。
  2. 【請求項2】ロギングデータ収集手段は、データ収集し
    た内部バスの信号を監視する監視手段を備えたことを特
    徴とする請求項1記載のロギング装置。
  3. 【請求項3】ロギングデータ収集手段は、制御手段の実
    行サイクル開始時点を自動的に判定する判定手段を備え
    たことを特徴とする請求項1または2記載のロギング装
    置。
  4. 【請求項4】ロギングデータ収集手段は、内部バスの入
    出力信号をロギングトリガに設定したことを特徴とする
    請求項1、2または3記載のロギング装置。
JP3511099A 1999-02-15 1999-02-15 ロギング装置 Pending JP2000235412A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3511099A JP2000235412A (ja) 1999-02-15 1999-02-15 ロギング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3511099A JP2000235412A (ja) 1999-02-15 1999-02-15 ロギング装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000235412A true JP2000235412A (ja) 2000-08-29

Family

ID=12432808

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3511099A Pending JP2000235412A (ja) 1999-02-15 1999-02-15 ロギング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000235412A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010511232A (ja) * 2006-12-01 2010-04-08 デュール システムズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 塗装プラント用のエラーを記録する方法
US9369145B2 (en) 2012-10-26 2016-06-14 Mitsubishi Electric Corporation Analog conversion device and programmable controller system
JP2019016325A (ja) * 2017-07-11 2019-01-31 株式会社キーエンス プログラマブル・ロジック・コントローラおよびデータ収集装置
JP2019016326A (ja) * 2017-07-11 2019-01-31 株式会社キーエンス プログラマブル・ロジック・コントローラおよびデータ収集装置
JP2019016327A (ja) * 2017-07-11 2019-01-31 株式会社キーエンス プログラマブル・ロジック・コントローラ、データ収集装置およびプログラム作成支援装置
JP2020013526A (ja) * 2018-10-23 2020-01-23 株式会社キーエンス プログラマブルロジックコントローラおよびメインユニット
JP2020134985A (ja) * 2019-02-12 2020-08-31 株式会社キーエンス プログラマブルロジックコントローラ及びカメラ入力拡張ユニット
JP2020134984A (ja) * 2019-02-12 2020-08-31 株式会社キーエンス プログラマブルロジックコントローラ及びそのログデータ保存方法
JP2020166827A (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 株式会社キーエンス プログラマブル表示器及びこれを備えるプログラマブルロジックコントローラシステム
JP2021036479A (ja) * 2020-08-07 2021-03-04 株式会社キーエンス プログラマブルロジックコントローラおよびメインユニット
JP2022116346A (ja) * 2018-05-18 2022-08-09 キヤノン電子株式会社 加工システム、加工機、加工機の制御方法及びプログラム
EP4372495A1 (en) * 2022-11-11 2024-05-22 ATS Corporation Systems, methods and devices for detecting errors in programmable logic controllers

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9582942B2 (en) 2006-12-01 2017-02-28 Durr Systems Gmbh Error logging method for a coating plant
JP2010511232A (ja) * 2006-12-01 2010-04-08 デュール システムズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 塗装プラント用のエラーを記録する方法
US9369145B2 (en) 2012-10-26 2016-06-14 Mitsubishi Electric Corporation Analog conversion device and programmable controller system
JP6996886B2 (ja) 2017-07-11 2022-01-17 株式会社キーエンス プログラマブル・ロジック・コントローラ、プログラマブル・ロジック・コントローラシステムおよびデータ収集装置
JP2019016325A (ja) * 2017-07-11 2019-01-31 株式会社キーエンス プログラマブル・ロジック・コントローラおよびデータ収集装置
JP2019016326A (ja) * 2017-07-11 2019-01-31 株式会社キーエンス プログラマブル・ロジック・コントローラおよびデータ収集装置
JP2019016327A (ja) * 2017-07-11 2019-01-31 株式会社キーエンス プログラマブル・ロジック・コントローラ、データ収集装置およびプログラム作成支援装置
JP6996888B2 (ja) 2017-07-11 2022-01-17 株式会社キーエンス プログラマブル・ロジック・コントローラ、データ収集装置およびプログラム作成支援装置
JP6996887B2 (ja) 2017-07-11 2022-01-17 株式会社キーエンス プログラマブル・ロジック・コントローラシステムおよびデータ収集装置
JP2022116346A (ja) * 2018-05-18 2022-08-09 キヤノン電子株式会社 加工システム、加工機、加工機の制御方法及びプログラム
JP7433366B2 (ja) 2018-05-18 2024-02-19 キヤノン電子株式会社 加工システム、加工機、加工機の制御方法及びプログラム
US11188048B2 (en) 2018-10-23 2021-11-30 Keyence Corporation Programmable logic controller and main unit
JP2020013526A (ja) * 2018-10-23 2020-01-23 株式会社キーエンス プログラマブルロジックコントローラおよびメインユニット
JP2020134984A (ja) * 2019-02-12 2020-08-31 株式会社キーエンス プログラマブルロジックコントローラ及びそのログデータ保存方法
JP2020134985A (ja) * 2019-02-12 2020-08-31 株式会社キーエンス プログラマブルロジックコントローラ及びカメラ入力拡張ユニット
JP7316056B2 (ja) 2019-02-12 2023-07-27 株式会社キーエンス プログラマブルロジックコントローラ及びカメラ入力拡張ユニット
JP7320953B2 (ja) 2019-02-12 2023-08-04 株式会社キーエンス プログラマブルロジックコントローラ及びそのログデータ保存方法
JP2020166827A (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 株式会社キーエンス プログラマブル表示器及びこれを備えるプログラマブルロジックコントローラシステム
JP7466319B2 (ja) 2019-03-29 2024-04-12 株式会社キーエンス プログラマブル表示器及びこれを備えるプログラマブルロジックコントローラシステム
JP2021036479A (ja) * 2020-08-07 2021-03-04 株式会社キーエンス プログラマブルロジックコントローラおよびメインユニット
EP4372495A1 (en) * 2022-11-11 2024-05-22 ATS Corporation Systems, methods and devices for detecting errors in programmable logic controllers

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6243834B1 (en) Apparatus and method for capturing information off a plurality of bi-directional communications buses
JP2000235412A (ja) ロギング装置
WO2001027736A1 (fr) Dispositif ludique, processeur d'informations et enregistreur portable
US6934891B2 (en) Storage system having trace information fetching structure and method of fetching the same
KR101735590B1 (ko) 트랜잭션 추출 장치 및 방법
JP3344123B2 (ja) データ受信装置
JP3965656B2 (ja) デ−タ収集方法及びシステム
JP2005165825A (ja) トレース情報記録装置
JP2636226B2 (ja) 記録媒体読取装置
JP3184099B2 (ja) ライトキャッシュ装置およびライトキャッシュ回路
JPH06202715A (ja) 状態変化検知記録回路
JPH02308345A (ja) 端末装置のデータ収集システム
JP3262130B2 (ja) 情報処理装置
JP2504617B2 (ja) デ―タ読込制御方式
JPS63193260A (ja) 疎結合マルチプロセツサシステムのホストプロセツサ監視方式
JPH09274599A (ja) バッファメモリ装置
JP3643236B2 (ja) ロジック信号のタイミングデータ記憶装置
JPH05158627A (ja) ディスク装置
JP2008293212A (ja) 情報処理装置のトランザクション管理方法及び情報処理装置
KR19990058631A (ko) 디엠에이 콘트롤러
JPH0324656A (ja) データ蓄積装置
JPH07319804A (ja) Scsiバスモニタ装置及びバスモニタシステム
JPH066358A (ja) トークン制御方法およびその装置
JPH11110349A (ja) コンピュータのネットワークシステム
JPH11287807A (ja) バンクメモリ方式を利用した分析データ収集方式