JP2000233522A - インクジェット記録ヘッド及び該インクジェット記録ヘッドを用いたインクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録ヘッド及び該インクジェット記録ヘッドを用いたインクジェット記録装置

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JP2000233522A
JP2000233522A JP3861199A JP3861199A JP2000233522A JP 2000233522 A JP2000233522 A JP 2000233522A JP 3861199 A JP3861199 A JP 3861199A JP 3861199 A JP3861199 A JP 3861199A JP 2000233522 A JP2000233522 A JP 2000233522A
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ink
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ink jet
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Keisuke Matsuo
圭介 松尾
Torachika Osada
虎近 長田
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Canon Inc
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    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
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    • B41J2/14032Structure of the pressure chamber
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクの吐出特性の安定化およびノズル密度
を最適化する。 【解決手段】 表面積の小さい高密度記録用の電気熱変
換素子21が設けられた、幅W1の高密度記録用のノズ
ル11と、高密度記録用の第1の電気熱変換素子21お
よび表面積の大きい低密度記録用の第2の電気熱変換素
子22が設けられた、幅W1よりも幅の広い幅W2の高
密度記録および低密度記録の両用のノズル12とが交互
に同一のピッチPで並列に配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録ヘッド及び該インクジェット記録ヘッドを用いたイン
クジェット記録装置に関し、特にインク滴を吐出するノ
ズルと電気熱変換素子との組み合わせを複数有し、記録
モードに応じて吐出量を変調可能なインクジェット記録
ヘッド及び該インクジェット記録ヘッドを用いたインク
ジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、熱等のエネルギをインクに与える
ことで、インクに急峻な体積変化(気泡の発生)を伴う
状態変化を生じさせ、この状態変化に基づく作用力によ
って吐出口からインクを吐出し、これを被記録媒体上に
付着させて画像形成を行なうインクジェット記録方法、
いわゆるバブルジェット記録方法が知られている。この
インクジェット記録方法を用いる記録装置は、インクジ
ェット記録ヘッド及びインクタンク一体型の記録ユニッ
トを有し、インクジェット記録ヘッドのノズルはインク
流路内に配されたインクを吐出口から吐出するためのエ
ネルギを発生するエネルギ発生手段としての電気熱変換
体を有する。
【0003】ここで、図6(a)〜図6(c)に示すイ
ンクジェット記録ヘッドのノズルの断面図を用いて、イ
ンク滴の吐出状態を説明する。
【0004】図6(a)に初期状態を示す。ノズル50
1の内部はインク508で満たされており、ノズル50
1の内壁には電気エネルギを熱エネルギに変換する電気
熱変換素子502が設けられている。この電気熱変換素
子502は吐出口503側の端部が吐出口503からの
距離がL3となる位置に設けられている。ここでインク
滴吐出のため電気熱変換素子502に通電し電気熱変換
素子502の近傍のインク508を急激に加熱すること
によって、電気熱変換素子502上に膜沸騰による気泡
504が発生し、急激に膨張する。
【0005】この気泡504はさらに慣性抵抗の小さい
吐出口503側へ成長を続け、図6(b)に示すよう
に、気泡504の膨張に伴い、気泡504と吐出口50
3の間に挟まれたインク508はノズル501の中を吐
出口503側に押し出されることで吐出インク滴506
を発生することとなる。
【0006】そして、遂には図6(c)に示すように吐
出インク滴506は飛翔インク滴507となって吐出口
503より外に飛翔する。
【0007】上述の記録方法によれば、品位の高い画像
を高速、低騒音で記録することができると共に、この記
録方法を行うインクジェット記録ヘッドではインクを吐
出するための吐出口を高密度に配置することができるた
め、小型の装置で高解像度の記録画像、さらにカラー画
像をも容易に得ることができるという多くの優れた点を
有している。このため、このバブルジェット記録方法は
近年、プリンタ、複写機、ファクシミリ等の多くのオフ
ィス機器に利用されており、さらに、捺染装置等の産業
用システムにまで利用されるようになってきている。
【0008】このようにバブルジェット技術が多方面の
製品に利用されるに従って、次のような様々な要求が近
年さらにたかまっている。
【0009】そのなかでも、要求される記録画像の密度
に対応するため、インクの吐出量を変調可能なインクジ
ェット記録ヘッドが開発されている。
【0010】その一例である従来の吐出量を変調可能な
インクジェット記録ヘッドの平面断面図を図7に示す。
【0011】このインクジェット記録ヘッドは2種類の
ノズルを有し、第1のノズル611内には、表面積が後
述の低密度記録用の第2の電気熱変換素子622よりも
小さく、小滴のインクを吐出させる高密度記録用の第1
の電気熱変換素子621が、また、第2のノズル612
内には表面積の大きい、大滴のインクを吐出させる低密
度記録用の第2の電気熱変換素子622がそれぞれ配置
されている。これら第1のノズル611および第2のノ
ズル612は交互に配置されており、必要に応じて使用
するノズルを使い分けることで吐出量を変調するもので
ある。
【0012】また、図8に別の従来の吐出量を変調可能
なインクジェット記録ヘッドの平面断面図を示す。
【0013】このインクジェット記録ヘッドのノズル
は、1つのノズル711内に表面積がそれぞれ異なる、
高密度記録用の第1の電気熱変換素子721および低密
度記録用の第2の電気熱変換素子722を有するもので
あり、所望する記録密度に応じて使用する電気熱変換素
子を使い分けることで吐出量を変調するものである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7に
示した従来のインクジェットヘッドの場合、高密度記録
用の第1の電気熱変換素子621がインクジェットヘッ
ドの全ノズル数の半分の密度しか配置されていないこと
で、例えば高密度記録モードで記録を行う場合、記録速
度が遅くなる。
【0015】また図8に示した別の従来のインクジェッ
トヘッドの場合、すべてのノズルに高密度記録用および
低密度記録用の2つの電気熱変換素子を配置されている
ため、1本おきにしか使用しない低密度記録用の電気熱
変換素子および駆動回路は高密度記録時に無駄となる。
また、吐出量と電気熱変換素子面積はほぼ比例関係にあ
るので、吐出量比を大きくしようとすると、電気熱変換
素子の面積比も大きくしなければならず、ノズルが高密
度記録用のピッチで配置されていると、低密度記録用の
電気熱変換素子の形状の最適化が困難となる。
【0016】そこで、本発明は、インクの吐出特性が安
定し、記録モードに応じて吐出量を変調可能な、最適な
ノズル密度のインクジェット記録ヘッド該インクジェッ
ト記録ヘッドを用いたインクジェット記録装置を提供す
ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明のインクジェット記録ヘッドは、それぞれイン
クを吐出する吐出口が開口した、第1のノズルと、第1
のノズルよりも幅の広い第2のノズルとが、交互に並列
に配列されたインクジェット記録ヘッドであって、前記
第1のノズルおよび前記第2のノズルにそれぞれ設けら
れた、インクに吐出用の熱エネルギを与えるための第1
の電気熱変換素子と、前記第2のノズルに設けられた、
インクに吐出エネルギを与えるための、前記第1の電気
熱変換素子よりも表面積の大きい第2の電気熱変換エネ
ルギとを有する。
【0018】以上の通り構成された本発明のインクジェ
ット記録ヘッドは、第2の電気熱変換素子の表面積が第
1の電気熱変換素子の表面積よりも大きいので、第1の
電気熱変換素子の駆動により小滴のインクが吐出され、
第2の電気熱変換素子の駆動により大滴のインクが吐出
される。従って、第1の電気熱変換素子が設けられた第
1および第2のノズルは高密度記録用として用いられ、
第2の電気熱変換素子が設けられた第2のノズルは低密
度記録用として用いられる。このように、高密度記録時
には全てのノズルが用いられるので、高密度用のノズル
の実装密度が向上する。しかも、第2のノズルの幅は第
1のノズルの幅よりも広いので、大滴のインクを吐出さ
せるための第2の電気熱変換素子の幅を広げることがで
き、第2の電気熱変換素子の設計の自由度は高まる。
【0019】第2のノズルに形成された吐出口の口径
は、第1のノズルに形成された吐出口の口径よりも大き
いものでもよいし、第2のノズルに設けられた第1の電
気熱変換素子の吐出口側の端部から第2のノズルの吐出
口までの距離は、第1のノズルに設けられた第1の電気
熱変換素子の吐出口側の端部から第1のノズルの吐出口
までの距離よりも短いものでもよい。
【0020】また、第2のノズルに設けられた第1の電
気熱変換素子の吐出口側の端部から第2のノズルの吐出
口までの第1のノズルの体積は、第1のノズルに設けら
れた第1の電気熱変換素子の吐出口側の端部から第1の
ノズルの吐出口までの第1のノズルの体積と略同一であ
ってもよい。
【0021】さらに、吐出口から第1の電気熱変換素子
までの距離は、インクの吐出時に第1の電気熱変換素子
により発生した気泡が外気と連通可能な距離であっても
よいし、第1の電気熱変換素子および第2の電気熱変換
素子は、発熱によりインクに膜沸騰を生じさせ、これに
より生じた気泡の成長に伴う圧力を利用してインクを吐
出させるものであってもよい。
【0022】本発明のインクジェット記録装置は、被記
録媒体を搬送する搬送手段と、インクを吐出し、被記録
媒体に記録を行う本発明のインクジェット記録ヘッドを
保持し、かつ、被記録媒体の搬送方向に対して略直角方
向に往復移動する保持手段とを有する。
【0023】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0024】(第1の実施の形態)図1は本発明の第1
の実施形態のインクジェット記録ヘッド70の構造の一
部を示す模式断面図である。
【0025】本実施形態のインクジェット記録ヘッド7
0は、2種類のノズルを有している。
【0026】1つは、表面積が後述の低密度記録用の第
2の電気熱変換素子22よりも小さく、小滴のインクを
吐出させる高密度記録用の第1の電気熱変換素子21が
設けられた、幅W1の高密度記録用の第1のノズル11
である。もう1つは、高密度記録用の第1の電気熱変換
素子21、および第1の電気熱変換素子21よりも表面
積の大きい大滴のインクを吐出させる低密度記録用の第
2の電気熱変換素子22が設けられた、幅W1よりも幅
の広い幅W2の高密度記録および低密度記録の両用の第
2のノズル12であり、第1の第1のノズル11と第2
のノズル12とは交互に同一のピッチPで並列に配置さ
れている。第1のノズル11に形成されている第1の吐
出口23の径d1は、第2のノズル12に形成されてい
る第2の吐出口24の径d2よりも小さい。また、第2
のノズル12において第1の電気熱変換素子21および
第2の電気熱変換素子22は、不図示のインクタンクか
ら供給されて矢印Aの方向に流れるインクの流れ方向に
対して、第1の電気熱変換素子21が流れ方向の下流側
となる第2の吐出口24付近に、第2の電気熱変換素子
22は上流側となるように直列に配置されている。
【0027】以上説明したように、小滴のインクを吐出
させて行う高密度記録時には全てのノズルを用いること
ができるので、図7に示したインクジェット記録ヘッド
と比較して、高密度記録用の第1のノズル11を2倍の
密度で実装することができる。従って、高密度記録時の
記録速度の低下が抑制される。
【0028】また、低密度記録時には、表面積の大きい
大滴のインクを吐出させる低密度記録用の第2の電気熱
変換素子22が設けられた第2のノズル12が用いら
れ、高密度記録の1/2の記録密度で記録が行われる。
ここで、第2のノズル12は幅W2が第1のノズル11
の幅W1よりも広く設定されているため、第2の電気熱
変換素子22の幅を広くすることができる等、形状の最
適化を図ることができる。
【0029】(第2の実施の形態)次に、図2に本発明
の第2の実施形態のインクジェット記録ヘッド170の
構造の一部の模式断面図を示す。
【0030】本実施形態のインクジェット記録ヘッド1
70は、第1の第1のノズル111に形成された第1の
吐出口123から第1の電気熱変換素子21までの距離
L1に対して、第2の第1のノズル112に形成された
第2の吐出口124から第2の電気熱変換素子22まで
の距離L2が短い構成となっている。それ以外は、図1
に示した第1の実施形態のインクジェット記録ヘッド7
0と同様の構成であるため、詳細の説明は省略する。
【0031】吐出口径とインクの吐出速度、あるいは吐
出口から電気熱変換素子の距離とインクの吐出速度は、
それぞれ比例関係にある。従って、第2の吐出口124
の径d2に比べて小さい第1の吐出口123が形成され
た第1の第1のノズル111の、第1の吐出口123か
ら第1の電気熱変換素子21の前端部までの距離L1
を、第2の第1のノズル112の第2の吐出口124か
ら第2の電気熱変換素子22の前端部までの距離L2よ
りも長くすることで、第1の実施形態と同様の効果に加
え、高密度記録時のインク滴の吐出速度を合せることが
できる。このため、シリアルタイプのインクジェット記
録装置において記録を行う際の、記録紙へのインクの着
弾位置のずれを防止できる。
【0032】(第3の実施の形態)次に、図3に本発明
の第3の実施形態のインクジェット記録ヘッド270の
構造の一部の模式断面図を示す。
【0033】本実施形態のインクジェット記録ヘッド2
70は、第1のノズル211の第1の電気熱変換素子2
21の前端から第1の吐出口223までの第1のノズル
211内の体積V1と、第2のノズル212の第1の電
気熱変換素子221の前端から第2の吐出口224まで
の第2のノズル212内の体積V2とが等しくなるよう
な位置に各第1の電気熱変換素子221が配置されてい
る。
【0034】それ以外の構成は図2に示した第2の実施
形態のインクジェット記録ヘッド170と同様であるた
め、詳細の説明は省略する。
【0035】インクの吐出量は、電気熱変換素子から吐
出口までの間のノズル内の体積に依存する。従って、以
上説明したように、第1の電気熱変換素子221および
第2の電気熱変換素子222を配置し、体積V1および
体積V2を等しくすることで、第2の実施形態と同様の
効果に加え、幅および吐出口径等、異なる形状のノズル
から吐出されるインク滴の吐出量をより安定させること
ができる。
【0036】(第4の実施の形態)次に、図4(a)な
いし図4(c)に本発明の第4の実施形態のインクジェ
ット記録ヘッド470の第1のノズル401の構造の一
部の側方断面図を示す。
【0037】図4(a)に初期状態を示す。第1のノズ
ル401の内部はインク408で満たされており、第1
のノズル401の内壁には電気エネルギを熱エネルギに
変換する第1の電気熱変換素子402が設けられてい
る。この第1の電気熱変換素子402は吐出口403側
の端部が吐出口403からの距離がL4となる位置に設
けられている。ここでインク滴吐出のため第1の電気熱
変換素子402に通電し第1の電気熱変換素子402の
近傍のインク408を急激に加熱することによって、第
1の電気熱変換素子402上に膜沸騰による気泡404
が発生し、急激に膨張する。この気泡404はさらに慣
性抵抗の小さい吐出口403側へ成長を続ける。
【0038】図4(b)の状態で、成長した気泡404
と外気とがついに連通し、これにより、吐出口403と
第1の電気熱変換素子402との間の距離L4に挟まれ
ていたインク408が吐出インク滴406として吐出さ
れはじめる。
【0039】さらに図4(c)の状態で、吐出インク滴
406は飛翔インク滴407となって吐出口403より
外に飛翔する。
【0040】なお、図4には図示しないが、第2のノズ
ルについても第1の電気熱変換素子402の位置は、第
1のノズル401と同じで、その上流に第2の電気熱変
換素子が設けられいる。
【0041】このように、図6で示した、吐出口503
から電気熱変換素子502までの距離L3に対して、本
実施形態のように吐出口403から電気熱変換素子40
2までの距離L4を短くすることで、加熱により成長し
た気泡404と外気とが連通しやすくさせることで、第
1の電気熱変換素子402から吐出口403までのイン
クがより確実に吐出されるので、異なる形状のノズルか
ら吐出される液滴の吐出量をさらに安定させることがで
きる。
【0042】本実施形態では、第1および第2の電気熱
変換素子の距離が同じ場合について説明したが、第2の
実施形態のように、吐出口から第1の電気熱変換素子ま
での距離を第2の電気熱変換素子のものよりも短くして
吐出速度を合わせてもよいし、また、第3の実施形態の
ように、吐出口から電気熱変換素子までのノズル内の体
積を、第1の電気熱変換素子と第2の電気熱変換素子と
で同じにすることで吐出量をより安定させる構成とする
ものでもよい。
【0043】次に、上述した第1ないし第4の実施形態
に示したインクジェット記録ヘッド70、170、27
0、470が搭載されるインクジェット記録装置につい
て説明する。
【0044】図5は、インクジェット記録ヘッド70を
用いた、本発明のインクジェット記録装置の一例の概略
斜視図である。
【0045】本体フレーム551には、螺旋溝553の
刻まれたリードスクリュー552が回転自在に軸支され
ている。リードスクリュー552は、駆動モータ559
の正逆回転に連動し、駆動力伝達ギア560,561を
介して回転駆動される。さらに、本体フレーム551に
は、キャリッジ555を摺動自在に案内する案内レール
554が固定されている。キャリッジ555には、螺旋
溝553に係合するピン(不図示)が設けられており、
駆動モータ559の回転によりリードスクリュー552
を回転させることで、キャリッジ555が図示矢印a,
b方向に往復移動できるようになっている。紙押え板5
72は、キャリッジ555の移動方向にわたって、被記
録媒体590をプラテンローラ573に対して押圧す
る。
【0046】キャリッジ555には、インクジェット記
録ヘッドカートリッジ580が搭載される。インクジェ
ット記録ヘッドカートリッジ580は、上述したインク
ジェット記録ヘッド70をインクタンクと一体化したも
のである。また、このインクジェット記録ヘッドカート
リッジ580は、キャリッジ555に設けられている位
置決め手段および電気的接点によってキャリッジ555
に固定支持されるとともに、キャリッジ555に対して
着脱可能に設けられている。
【0047】フォトカプラ557,558は、キャリッ
ジ555のレバー556のこの域での存在を確認して駆
動モータ559の回転方向の逆転等を行うためのホーム
ポジション検知手段を構成する。インクジェット記録ヘ
ッド70の前面(第1の吐出口23及び第2の吐出口2
4が形成された面)をキャップするキャップ部材567
は、支持部材562によって支持され、さらに吸引手段
566を備え、キャップ内開口568を介してインクジ
ェット記録ヘッド70の吸引回復を行う。本体支持板5
64には支持板565が取り付けられており、この支持
板565に摺動自在に支持されたクリーニングブレード
563は、図示しない駆動手段によって前後方向に移動
される。クリーニングブレード563の形態は図示する
ものに限られず、公知のものが適用できることはいうま
でもない。レバー570は、インクジェット記録ヘッド
70の吸引回復動作を開始するためのもので、キャリッ
ジ555と当接するカム571の移動に伴って移動し、
駆動モータ559から駆動力がギアやラッチ切換え等の
公知の伝達手段によって移動制御される。
【0048】これらのキャッピング、クリーニング、吸
引回復の各処理は、キャリッジ555がホームポジショ
ン側領域に移動したときにリードスクリュー552の作
用によって、それぞれの対応位置で行われるようになっ
ている。周知のタイミングで所望の動作を行うようにす
れば、本例にはいずれも適用できる。
【0049】以上説明したインクジェット記録装置にお
いては、搭載したインクジェット記録ヘッド70の電気
熱変換体を駆動するための記録信号をインクジェット記
録ヘッド70に与える記録信号供給手段を有し、インク
ジェット記録装置の動作を司る制御部を備えている。
【0050】本発明のインクジェット記録装置は、上述
したインクジェット記録ヘッド70を搭載しているので
インクの吐出が安定し、その結果、画像品位の劣化が少
ない記録装置を達成することができる。なお、本発明の
インクジェット記録装置ではキャリッジ555にインク
ジェット記録ヘッドカートリッジ580が着脱可能に搭
載される例を示したが、これに限らず、インクジェット
記録ヘッド70をキャリッジ555に一体化し、インク
タンクのみを着脱可能に搭載する構成としてもよい。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1の電気熱変換素子が第1のノズルだけでなく、第2
の電気熱変換素子を有する第2のノズルにも設けられて
いるため、高密度記録用のノズルの実装密度が高めるこ
とができる。このため、高密度記録あるいは低密度記録
の各記録モードに応じることが可能であり、また、ノズ
ルの実装密度、特に高密度記録用のノズルの実装密度の
最適化がなされる。
【0052】さらに、低密度記録用の第2の電気熱変換
素子を有する第2のノズルは幅広であるため、第2の電
気熱変換素子の設計の自由度は高まる。これにより、イ
ンクの吐出特性の安定化、特に低密度記録時のインクの
吐出特性の安定化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のインクジェット記録
ヘッドの模式断面図である。
【図2】本発明の第2の実施形態のインクジェット記録
ヘッドの模式断面図である。
【図3】本発明の第3の実施形態のインクジェット記録
ヘッドの模式断面図である。
【図4】本発明の第4の実施形態のインクジェット記録
ヘッドの側面断面図である。
【図5】本発明のインクジェット記録装置の概略構成図
である。
【図6】インクジェット記録ヘッドからのインク滴の吐
出状態を説明する図である。
【図7】従来のインクジェット記録ヘッドの模式断面図
である。
【図8】別の従来のインクジェット記録ヘッドの模式断
面図である。
【符号の説明】
11、111、211、401 第1のノズル 12、112、212 第2のノズル 21、121、221、402 第1の電気熱変換素
子 22、122、222 第2の電気熱変換素子 23、123、223 第1の吐出口 24、124、224 第2の吐出口 70、170、270、470 インクジェット記録
ヘッド 403 吐出口 404 気泡 406 吐出インク滴 407 飛翔インク滴 408 インク 551 本体フレーム 552 リードスクリュー 553 螺旋溝 554 案内レール 555 キャリッジ 556、570 レバー 557、558 フォトカプラ 559 駆動モータ 560、561 駆動力伝達ギア 562 支持部材 563 クリーニングブレード 564 本体支持板 565 支持板 566 吸引手段 567 キャップ部材 568 キャップ内開口 571 カム 572 紙押え板 573 プラテンローラ 580 液体吐出ヘッドカートリッジ 590 被記録媒体

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれインクを吐出する吐出口が開口
    した、第1のノズルと、第1のノズルよりも幅の広い第
    2のノズルとが、交互に並列に配列されたインクジェッ
    ト記録ヘッドであって、 前記第1のノズルおよび前記第2のノズルにそれぞれ設
    けられた、インクに吐出用の熱エネルギを与えるための
    第1の電気熱変換素子と、 前記第2のノズルに設けられた、インクに吐出エネルギ
    を与えるための、前記第1の電気熱変換素子よりも表面
    積の大きい第2の電気熱変換エネルギとを有することを
    特徴とするインクジェット記録ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記第2のノズルに形成された吐出口の
    口径は、前記第1のノズルに形成された吐出口の口径よ
    りも大きい請求項1に記載のインクジェット記録ヘッ
    ド。
  3. 【請求項3】 前記第2のノズルに設けられた前記第1
    の電気熱変換素子の吐出口側の端部から前記第2のノズ
    ルの吐出口までの距離は、前記第1のノズルに設けられ
    た前記第1の電気熱変換素子の吐出口側の端部から前記
    第1のノズルの吐出口までの距離よりも短い請求項1ま
    たは2に記載のインクジェット記録ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記第2のノズルに設けられた前記第1
    の電気熱変換素子の吐出口側の端部から前記第2のノズ
    ルの吐出口までの前記第1のノズルの体積は、前記第1
    のノズルに設けられた前記第1の電気熱変換素子の吐出
    口側の端部から前記第1のノズルの吐出口までの前記第
    1のノズルの体積と略同一である請求項1ないし3のい
    ずれか1項に記載のインクジェット記録ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記吐出口から前記第1の電気熱変換素
    子までの距離は、前記インクの吐出時に前記第1の電気
    熱変換素子により発生した前記気泡が外気と連通可能な
    距離である請求項1ないし4のいずれか1項に記載のイ
    ンクジェット記録ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記第1の電気熱変換素子および前記第
    2の電気熱変換素子は、発熱によりインクに膜沸騰を生
    じさせ、これにより生じた気泡の成長に伴う圧力を利用
    してインクを吐出させるものである請求項1ないし5の
    いずれか1項に記載のインクジェット記録ヘッド。
  7. 【請求項7】 被記録媒体を搬送する搬送手段と、イン
    クを吐出し、前記被記録媒体に記録を行う請求項1ない
    し6のいずれか1項に記載のインクジェット記録ヘッド
    を保持し、かつ、前記被記録媒体の搬送方向に対して略
    直角方向に往復移動する保持手段とを有することを特徴
    とするインクジェット記録装置。
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