JP2000233343A - 加工機における加工形状の変更装置 - Google Patents

加工機における加工形状の変更装置

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JP2000233343A
JP2000233343A JP11295520A JP29552099A JP2000233343A JP 2000233343 A JP2000233343 A JP 2000233343A JP 11295520 A JP11295520 A JP 11295520A JP 29552099 A JP29552099 A JP 29552099A JP 2000233343 A JP2000233343 A JP 2000233343A
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政男 山口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テーブルに支持されたワークの加工形状を検
出して、その加工形状を変更することができる加工機に
おける加工形状の変更装置を提供する。 【解決手段】 機台13の上面13aとX軸ガイドレー
ル21との間に電歪素子80を介在し、X軸ガイドレー
ル21にはX軸テーブル22を往復動可能に装着する。
機台13にはコラム53を立設し、その前面にZ軸ガイ
ドレール56を介してZ軸サドル57を装着する。Z軸
サドル57にはワークWを研削する回転砥石12を装着
する。機台13の上面13aとX軸テーブル22の下面
との間にX軸テーブル22の反り量を検出する反り量検
出手段71を設け、テーブル22の反り量を検出する。
このワークの反り量の検出信号を制御コンピュータ44
に出力し、制御コンピュータ44から電歪素子80に動
作信号を出力し、X軸ガイドレール21の反り量を補正
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、研削盤等の加工
機における加工形状の変更装置に係り、詳しくはテーブ
ルに支持されたワークの加工形状を検出して、その変更
を行うことができる変更装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、研削盤に適用されるワー
クテーブル装置は、機台に直線状のガイドレールが水平
に配設され、ガイドレールにはその延在方向に沿って移
動可能にワークテーブルが案内支持されている。圧力流
体は、ガイドレールとワークテーブルとの摺動面間に供
給される。従って、静圧流体薄膜がガイドレールとワー
クテーブルとの摺動面間に形成され、両者の低摩擦摺
動、つまり、ワークテーブルの滑らかな直線移動が達成
されている。
【0003】そして、研削盤の回転砥石が回転しつつワ
ークに当接した状態で、ワークテーブルがガイドレール
に沿って往復直線運動することで、ワークが所定の形状
に研削加工される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記ワーク
テーブル装置は、それが設置される周囲の雰囲気温度の
変化や、ガイドレールの延在方向における圧力流体の温
度むら等によって、ガイドレールに反りが生じる。従っ
て、加工具に対するワークテーブルの走行位置が設計段
階とは変化され、ワークの加工精度が低下するという問
題が生じていた。なお、ガイドレールに反りが生じる要
因としては前述したもの以外にも、機台の自重に基づく
撓み等があげられる。
【0005】又、従来の研削盤においては、ワークに対
する加工精度を検出するための検出器を設けることによ
り、ワークの研削面に反りが生じていると判断された場
合には、回転砥石の動作を制御装置側に設けたマイクロ
コンピュータの自動ソフトを補正して反りを打ち消すよ
うに調整していた。
【0006】ところが、上記従来の回転砥石の動作をソ
フトで制御する方法においては、自動ソフトの補正が非
常に面倒であり、ワークを変えた場合には、自動ソフト
に変更を加えなければならず、その補正動作も非常に面
倒であるという問題があった。
【0007】さらに、従来の自動ソフトによる補正方法
では、前記ワークの加工精度の誤差が収束するまで、ワ
ークの試し研削を繰り返して自動ソフトの調整を繰り返
す返す必要があり、非常にその調整操作が面倒であると
いう問題もあった。
【0008】前記のような問題を解決するためには、ガ
イドレールやテーブルの反り具合を適宜調節できるよう
にすればよいが、そのような技術は提案されていなかっ
た。本発明は、上記従来技術に存在する問題点に着目し
てなされたものであって、その目的は、ワークの加工形
状を検出する手段からの信号に基づいて、ワークの加工
形状を容易に変更することができるとともに、ワークの
試し加工作業の回数を低減することができる加工機にお
ける加工形状の変更装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、機台にはガイドレール
が設けられ、ガイドレールにはその延在方向に沿って移
動可能に走行体が案内支持され、加工具によりワークを
加工するようにした加工機において、前記ワークに対す
る加工形状を直接又は間接的に検出するようにした検出
手段と、前記機台、ガイドレール又は走行体の形状を変
更する変更手段と、前記検出手段の検出結果に基づいて
前記変更手段を動作させる制御手段とを備えたことを要
旨とする。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1におい
て、ガイドレールと走行体との摺動面間に潤滑用流体を
供給するための手段を備え、前記ガイドレールを熱膨張
率の異なる材料よりなる複数の構成体を接合固定してバ
イメタル構造とし、前記潤滑用流体の温度を変更可能な
温度変更器を備え、前記温度変更器により潤滑用流体の
温度を変更することで、複数の構成体のバイメタル構造
によって、ガイドレールの反り具合を変更可能に構成し
たことを要旨とする。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項2におい
て、前記潤滑用流体の温度を検出する流体温度検出手段
と、加工形状の変更装置が設置される雰囲気の温度を直
接的又は間接的に検出する雰囲気温度検出手段と、雰囲
気温度検出手段により検出された雰囲気温度と、流体温
度検出手段により検出された潤滑用流体の温度との差に
応じて温度変更器により圧力流体の温度を変更するガイ
ドレール制御手段とを備えたことを要旨とする。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項3におい
て、前記ガイドレール制御手段は、雰囲気温度検出手段
により検出された雰囲気温度と、流体温度検出手段によ
り検出された潤滑用流体の温度との差が一定となるよう
に、温度変更器を制御することを要旨とする。
【0013】請求項5に記載の発明は、請求項2〜4の
いずれかにおいて、前記複数の構成体は、それぞれ走行
体との摺動面を有することを要旨とする。請求項6に記
載の発明は、請求項2〜4のいずれかにおいて、前記雰
囲気温度検出手段は機台の温度を検出することを要旨と
する。
【0014】請求項7に記載の発明は、請求項2〜4の
いずれかにおいて、前記ガイドレールは水平に配置され
ており、複数の構成体は垂直方向において積層状態に配
置されてガイドレールを構成することを要旨とする。
【0015】請求項8に記載の発明は、請求項2〜4の
いずれかにおいて、前記潤滑用流体は加圧供給され、ガ
イドレールと走行体との摺動面間に静圧流体薄膜を形成
することを要旨とする。
【0016】請求項9に記載の発明は、請求項1におい
て、前記変更手段は機台とガイドレールとの間に設けら
れていることを要旨とする。請求項10に記載の発明
は、請求項1において、前記走行体としてのテーブルを
上下に分割し、その分割部に変更手段を介在させたこと
を要旨とする。
【0017】請求項11に記載の発明は、請求項9又は
10において、前記変更手段として電歪素子を使用した
ことを要旨とする。請求項12に記載の発明は、請求項
11において、前記電歪素子は複数箇所に設けられてい
ることを要旨とする。
【0018】請求項13に記載の発明は、請求項1にお
いて、前記変更手段は、機台とガイドレールとの熱膨張
率の差を利用する構成であることを要旨とする。請求項
14に記載の発明は、請求項13において、前記変更手
段は、機台及びガイドレールのうちの少なくとも一方の
温度を変更する温度変更器であることを要旨とする。
【0019】請求項15に記載の発明は、請求項14に
おいて、前記温度変更器は、ガイドレールとテーブルと
の間の摺動部に供給される潤滑油の温度を調整するよう
にした構成であることを要旨とする。
【0020】請求項16に記載の発明は、請求項14に
おいて、前記温度変更器は、機台に設けられて該機台の
温度を低下させるようにした冷却器であることを要旨と
する。
【0021】請求項17に記載の発明は、請求項14に
おいて、前記温度変更器は、ガイドレールに設けられて
該レールの温度を上昇するようにした加熱器であること
を要旨とする。
【0022】請求項18に記載の発明は、請求項1にお
いて、前記加工形状の検出手段は、走行体としてのワー
ク支持用のテーブル又はガイドレールの反り量を検出す
る反り量検出手段であることを要旨とする。
【0023】請求項19に記載の発明は、請求項18に
おいて、前記反り量検出手段は、前記テーブルに対しそ
の移動方向に沿って設けたテーブルの上面と平行な被検
出面と、前記機台に対し前記被検出面と対応して設けら
れた反り量検出素子とにより構成されていることを要旨
とする。
【0024】請求項20に記載の発明は、請求項18に
おいて、前記反り量記検出手段は、前記テーブル又はガ
イドレールに対しその長手方向に沿って設けた反り量を
検出する歪検出器であることを要旨とする。
【0025】請求項21に記載の発明は、請求項19又
は20において、前記反り量検出素子は、光学式あるい
は磁気式等の非接触式のものであることを要旨とする。
請求項22に記載の発明は、請求項9、10、11、1
2のいずれかに記載の構成と、請求項13、14、1
5、16、17のいずれかに記載の構成とを組み合わせ
たことを要旨とする。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、研削盤に適用さ
れるワークテーブル装置において具体化した一実施形態
について説明する。
【0027】図1は、本実施形態のワークテーブル装置
11を備えた、加工機としての研削盤を示す。研削盤は
回転砥石12を備え、回転砥石12の回転駆動によりワ
ークWの研削加工を行う。ワークテーブル装置11は研
削盤の機台13に組み込まれ、研削加工に供されるワー
クWを支持する。ワークテーブル装置11は、研削加工
中にワークWを図1の左右方向に往復直線移動させる。
【0028】前記ワークテーブル装置11について図1
及び図2に従って詳述すると、一対のガイドレール21
は、水平面である機台13の上面13aに所定間隔を以
って平行に敷設されている。ガイドレール21は横断面
概略「コ」字状をなし、他方のガイドレール21に対し
て開口を対向させた状態で配置されている。
【0029】テーブル22は機台13の上方に配置さ
れ、その下部は一対のガイドレール21間に入り込んで
いる。一対のガイド凸部23は、テーブル22において
ガイドレール21に対向する両側面の下部に形成され、
テーブル22の長手方向に延在されている。ガイド凸部
23は、対向するガイドレール21の「コ」字溝内に入
り込んでいる。テーブル22は両ガイド凸部23を以っ
てガイドレール21に支持され、ガイド凸部23がガイ
ドレール21により案内されることで、さらに詳述すれ
ば、ガイド凸部23側の摺動面である上面23a、側面
23b及び下面23cが、それぞれ対向するガイドレー
ル21側の摺動面である上面21a、側面21b及び下
面21cに案内されることで、ガイドレール21の延在
方向に沿って直線移動可能である。駆動モータ25は機
台13に内蔵されている。テーブル22は、駆動モータ
25の所定時間毎での正逆回転によって、図1の左右方
向に往復直線移動される。
【0030】主軸台14及び心押し台15はテーブル2
2の上面に所定間隔で載置されている。ワークWは、両
台14,15の対向するセンタ14a,15a間で狭持
され、主軸台14の駆動によって両センタ14a,15
aとともに回転可能である。
【0031】静圧ポケット24は、各ガイド凸部23の
上面23a、側面23b及び下面23cにおいて、ガイ
ド凸部23の延在方向に所定間隔で複数が形成されてい
る。ポンプPは機台13に内蔵されており、吐出管路3
1が各静圧ポケット24に接続されている。ポンプP
は、吸入管路32で潤滑油タンク33に接続されてお
り、潤滑用流体としての潤滑油を加圧して各静圧ポケッ
ト24に供給する。
【0032】ポンプPにより加圧された潤滑油を、ガイ
ド凸部23の各静圧ポケット24に供給することで、上
面21aと上面23a、側面21bと側面23b、及び
下面21cと下面23cの各摺動面間に静圧液体薄膜が
形成され、テーブル22がガイドレール21に対して浮
遊される。従って、テーブル22は、ガイドレール21
との各摺動面21a〜21c,23a〜23c間におけ
る低摩擦摺動が達成され、往復直線移動が滑らかに行わ
れる。
【0033】次に、本実施形態の特徴点について詳述す
る。前記ガイドレール21は、第1構成体26と第2構
成体27とにより構成されている。第1構成体26と第
2構成体27とは、ガイドレール21を水平面で二分割
してなり、垂直方向において積層状態に配置されてい
る。即ち、第1構成体26は前述した上面21aを有
し、ガイドレール21の延在方向に延びる平板状をなし
ている。又、第2構成体27は前述した側面21b及び
下面21cを有し、横断面「L」字状をなしてガイドレ
ール21の延在方向に延びている。つまり、第1構成体
26及び第2構成体27は、それぞれテーブル22との
摺動面21a〜21cを有している。
【0034】前記第1構成体26と第2構成体27と
は、熱膨張率の異なる別々の金属材料により構成されて
いる。例えば、第1構成体26は機械構造用炭素鋼材よ
りなり、第2構成体27は、ねずみ鋳鉄品よりなってい
る。機械構造用炭素鋼材の熱膨張率は、ねずみ鋳鉄品の
熱膨張率よりも大きい。
【0035】従って、前記ガイドレール21は、静圧ポ
ケット24に供給される潤滑油の温度と、研削盤が設置
される雰囲気温度との差によって、互いに固定された第
1構成体26と第2構成体27とが、それぞれの熱膨張
率の相違によりバイメタル作用を奏する。その結果、ガ
イドレール21全体としては、その延在方向の反り具合
が変化されることとなる。
【0036】例えば、ガイドレール21に反りが無い状
態で、潤滑油の温度と雰囲気温度との差が大きくなる
と、第1構成体26の熱膨張率が第2構成体27の熱膨
張率より大きいことから、ガイドレール21が上方に反
る。又、ガイドレール21の反りが無い状態で、潤滑油
の温度と雰囲気温度との差が小さくなると、逆にガイド
レール21は下方に反る。
【0037】図3は、前記ガイドレール21の反り具合
を制御するための構成を示す。流体温度検出手段として
の油温検出器41はガイドレール21に配置され、テー
ブル22との摺動面21a〜21c,23a〜23c間
に供給された潤滑油の温度を検出する。雰囲気温度検出
手段としての機台温度検出器42は機台13に装着さ
れ、機台13の温度を検出する。機台13の温度は、研
削盤が設置される雰囲気温度に終時的に収束する。つま
り、機台温度検出器42は、研削盤が設置される雰囲気
温度を間接的に検出する。
【0038】温度変更器43は、加熱器43a及び冷却
器43bを備えている。温度変更器43は吐出管路31
上に配置され、加熱器43a又は冷却器43bの動作に
よって、静圧ポケット24に供給される潤滑油の温度を
変更可能である。ガイドレールの制御手段としての制御
コンピュータ44は、油温検出器41及び機台温度検出
器42から検出される温度情報に基づいて温度変更器4
3を制御し、静圧ポケット24に供給される潤滑油の温
度を変更する。制御コンピュータ44は、油温検出器4
1からの検出油温と機台温度検出器42からの検出機台
温度との差が一定となるように、温度変更器43を制御
して潤滑油の温度を調節する。
【0039】上記構成の本実施形態においては、次のよ
うな作用・効果を奏する。 (1) ワークテーブル装置11を備えた研削盤を、例
えば、ユーザーの工場等に設置すると、機台13はその
長手方向の中央部付近が自重によって下方に若干なりと
も撓んでおり、その影響でガイドレール21にはその延
在方向において下方への反りが生じている。しかし、静
圧ポケット24に供給される潤滑油の温度を変更するこ
とにより生じる雰囲気温度との差によって、ガイドレー
ル21はバイメタル作用を奏し、その反り具合を好適な
状態に変更することができる。そのため、同装置の設置
に際して、設置場所のレベル出し等の調整作業を軽減で
きる。又、ガイドレール21は、制御コンピュータ44
により反り具合を制御可能である。従って、ガイドレー
ル21の反りをなくしてワークWの研削面を平滑に加工
することのみならず、積極的にガイドレール21を反ら
せて、ワークWの研削面をわずかに反らせる変形加工も
可能となる。
【0040】(2) 制御コンピュータ44は、油温検
出器41及び機台温度検出器42からの検出温度情報に
基づいて温度変更器43を制御し、静圧ポケット24に
供給される潤滑油の温度を制御する。従って、ガイドレ
ール21の反り具合を自動調節することができる。
【0041】(3) 制御コンピュータ44は、油温検
出器41からの検出油温と機台温度検出器42からの検
出機台温度との温度差が一定となるように、温度変更器
43を制御する。従って、雰囲気温度が変化されたとし
ても、ガイドレール21の反り具合を一定に維持するこ
とができる。
【0042】(4) 第1構成体26及び第2構成体2
7は、それぞれテーブル22との摺動面21a〜21c
を有する。従って、潤滑油の温度が第1構成体26及び
第2構成体27に直接伝達されるため、潤滑油の温度変
化に基づく両者26,27によるバイメタル作用がレス
ポンス良く行われ、ガイドレール21の反り具合の制御
性が高められる。
【0043】(5) 雰囲気温度は、ガイドレール21
に対して直接作用されるのみならず、機台13を介して
間接的に作用する。ここで、雰囲気温度は様々な要因に
よって変動し易く、例えば、急激に上昇した後、直ちに
下降するような不安定な状況も少なくない。従って、雰
囲気温度を直接検出する構成であると、雰囲気温度の変
化に温度変更器43による潤滑油の温度変更が追従でき
ずに、ガイドレール21の反り具合を好適に制御するこ
とができなくなる。しかし、本実施形態において機台温
度検出器42は、雰囲気温度を間接的に検出することと
なる。機台13はその熱容量から、雰囲気温度が急激に
変化されたとしても、急激に温度が変化されるわけでは
ない。従って、雰囲気温度が不安定な状況においても、
ガイドレール21の反りを良好に制御することができ
る。又、温度変更器43の作動回数を低減することがで
き、省エネルギーにも貢献される。
【0044】(6) 機台13の長手方向の中央部が自
重によって下方に撓む。それに応じてガイドレール21
が下方に反る。しかし、第1構成体26及び第2構成体
27が、垂直方向において階層状に配置されている。つ
まり、両構成体26,27によるバイメタル構造は、潤
滑油の温度を好適に調節すれば、機台13の撓みに応じ
たガイドレール21の下方への反りを修正可能なように
構成されている。
【0045】(7) 潤滑油は加圧供給され、ガイドレ
ール21とテーブル22との摺動面21a〜21c,2
3a〜23c間に静圧流体薄膜を形成する。従って、静
圧流体薄膜の介在により、テーブル22がガイドレール
21から浮遊され、両者21,22の低摩擦摺動性が向
上される。
【0046】(8) テーブル22の反り量に比例する
ガイドレール21の反り量を変更するようにしたので、
制御コンピュータ側の自動ソフトを補正する構成と比較
して、ワークの試し研削作業の回数を低減することがで
きる。
【0047】(9) 研削盤の起動開始直後からの油温
検出器41による油の温度は、機台13の温度の上昇に
反比例するように下降制御される。そして、両温度の平
均値がほぼ一定となる定常運転までの間において、油温
検出器41により検出された温度に異常がある場合に
は、回転砥石12に異常があるものと推定して、それを
報知するように構成することができる。
【0048】なお、前記実施形態を以下のように変更し
て構成することもできる。 ○ 図4には上記実施形態とは別の研削盤を示す。テー
ブル22はX軸ガイドレール21により左右(X軸)方
向の直線往復動可能に装着され、コラム用のY軸ガイド
レール52は、機台13において水平(Y軸)方向に敷
設されている。コラム53はY軸ガイドレール52に案
内支持され、駆動モータ54の駆動により、テーブル2
2に対して接離する方向に直線移動可能である。ヘッド
用のZ軸ガイドレール56は、コラム53の垂直壁面に
敷設されている。ヘッド57はZ軸ガイドレール56に
案内支持され、駆動モータ58の駆動により、垂直(Z
軸)方向に昇降可能である。回転砥石59はヘッド57
において回転可能に保持されるとともに、駆動モータ6
0によって回転駆動される。回転砥石12を回転しつ
つ、コラム53及びヘッド57を移動させることで、往
復直線移動されるテーブル22上のワークWの加工がな
される。
【0049】そして、本発明を、図4の研削盤におい
て、機台13、ガイドレールとしてのコラム用のY軸ガ
イドレール52及び走行体としてのコラム53の構成に
おいて具体化すること。このようにすれば、Y軸ガイド
レール52の反り具合を好適な状態に変更することがで
きる。
【0050】又、本発明を、機台としてのコラム53、
ガイドレールとしてのヘッド用のZ軸ガイドレール56
及び走行体としてのヘッド57の構成において具体化す
ること。このようにすれば、Z軸ガイドレール56の反
り具合を好適な状態に変更することができる。
【0051】○ 次に、この発明の別の実施形態を図5
〜図7に基づいて説明する。なお、この実施形態におい
て、前記実施形態と同様の機能を有する部材について
は、同一の符号を付して説明を省略する。
【0052】前記機台13の上面13aとX軸テーブル
22の下面との間には、ワークの加工形状に関連するX
軸テーブル22の反り量を検出するための反り量検出手
段71が装着されている。この反り量検出手段71は、
前記X軸テーブル22の下面に対し該X軸テーブル22
の延在方向と同方向に接合固定された被検出面72aを
有する反り量感知部材72と、機台13の上面13aに
対し前記反り量感知部材72の被検出面72aと対応し
て設けられた反り量検出素子73とにより構成されてい
る。前記反り量検出素子73はブラケット74によって
機台13の上面13aに取り付けられている。前記反り
量検出素子73は、被検出面72aに接触して上下方向
に往復動されることにより、その被検出面72aの真直
度を検出するものである。
【0053】図7に示すように、反り量検出手段71の
反り量検出素子73から出力された検出信号は、制御コ
ンピュータ44に送られるようになっており、該制御コ
ンピュータ44の内部にはリード・オンリー・メモリ
ー、ランダム・アクセス・メモリー及び中央演算処理装
置が設けられ、前記反り量検出素子73からの検出信号
に基づいて、X軸テーブル22の反り量を演算するよう
になっている。前記制御コンピュータ44にはディスプ
レイ79が接続され、前記X軸テーブル22の反り量を
画面に表示するようになっている。
【0054】一方、この実施形態では、図5、6に示す
ように、前記機台13の上面13aとX軸ガイドレール
21の第2構成体27の下面との間に、変更手段を構成
する電歪素子80が複数箇所に介在されている。図7に
示すように制御コンピュータ44には前記電歪素子80
が接続され、制御コンピュータ44からの動作信号が電
歪素子80に出力されると、X軸ガイドレール21の反
り量(真直度)が補正され、結果的にX軸テーブル22
の反り量が補正される。
【0055】次に、上記のように構成した研削盤の動作
について説明する。前記X軸テーブル22の上面にはワ
ークWが図示しないクランプ機構により固定されてい
る。この状態においてX軸テーブル22をX軸駆動モー
タ25により図5の矢印方向に往復動させるとともに、
回転砥石12を回転し、ワークWの上面を研削加工す
る。前記X軸テーブル22の往復動に伴って反り量感知
部材72も同期して往復動され、その反り量感知部材7
2に接触している反り量検出素子73が被検出面72a
の反り量(真直度)を検出し、その検出信号が制御コン
ピュータ44に送られる。この制御コンピュータ44に
よりX軸テーブル22の反り量が演算され、その演算結
果に基づいてディスプレイ79にX軸テーブル22の反
り量が表示される。このため作業者は、ディスプレイ7
9の画面を見ながら、X軸テーブル22が反っているか
否かを簡単に判断することができる。
【0056】一方、前記制御コンピュータ44は前記反
り量を補正するのに必要な動作信号を演算して、前記電
歪素子80に動作信号を出力する。このため、テーブル
22の反り量に応じて電歪素子80が動作され、テーブ
ル22の反りが補正される。
【0057】次に、上記の実施形態の研削盤の効果を構
成とともに列記する。 (1) 前記実施形態では、X軸ガイドレール21の下
面と機台13の上面13aとの間に反り量検出手段71
を設け、反り量検出素子73の検出信号によりディスプ
レイ79にX軸テーブル22の反り量を表示するように
した。このため、反り量検出手段71を脱着することな
く、X軸テーブル22の反り量を検出して表示すること
ができる。
【0058】(2) 前記実施形態では、反り量検出手
段71を反り量感知部材72と反り量検出素子73によ
り構成したので、機台13の上面13aとX軸テーブル
22の下面との空き空間を有効に利用して障害とならな
いように装設することができる。
【0059】(3) 前記実施形態では、変更手段を構
成する複数の電歪素子80を、機台13の上面13aと
X軸ガイドレール21の下面との間に介在したので、個
々の電歪素子80の作動量を変化させることにより、X
軸ガイドレール21の反りを真直度が高くなるように適
正に補正することができる。
【0060】次に、この発明の別の実施形態を図8〜図
11に基づいて順次説明する。 ○ 図8に示す実施形態は、X軸ガイドレール21とX
軸テーブル22との間に形成された隙間に供給される油
温を調整して反り量を補正するものである。すなわち、
前記反り量検出素子73からの検出信号を制御コンピュ
ータ44に供給し、温度変更器43へ動作信号を出力す
るようにしている。温度変更器43は加熱器43aと冷
却器43bとから形成されており、吐出管路31から静
圧ポケット24へ供給される油温を変更するようになっ
ている。なお、図8に示す実施形態におては、図5〜図
7に示す実施形態と同一の機能を有する部材について
は、同一の符号を付して説明を省略する。この実施形態
において、ガイドレール21は非バイメタル構造として
もよい。
【0061】従って、この実施形態では、静圧ポケット
24に供給される油温を変更することにより、X軸ガイ
ドレール21の反り量を補正することができる。このた
め、静圧支持機構に温度変更器43を組み込むことによ
りX軸テーブル22の反り量を容易に調整することがで
きる。
【0062】○ 図9に示す実施形態は、X軸ガイドレ
ール21を構成する第2構成体27の内部に冷却用通路
81を設け、該冷却用通路81に冷却水循環路82を介
して冷却器43bからの冷却水をポンプ83の作動によ
り供給するとともに、反り量検出素子73からの検出信
号を制御コンピュータ44に入力するようにしている。
なお、この実施形態において、ガイドレール21は非バ
イメタル構造としている。
【0063】この実施形態は、X軸テーブル22の反り
量が増大した場合に、第2構成体27を冷却することに
より反り量を抑制する方向にX軸ガイドレール21を変
形することができる。
【0064】○ 図10に示す実施形態は、機台13の
内部に加熱器43aを埋設し、制御コンピュータ44か
らの動作信号により機台13を加熱することにより、X
軸ガイドレール21の反り量を補正するようになってい
る。
【0065】この実施形態は、鋳物により構成された機
台13の熱膨張率と、ステンレススチールにより構成さ
れたガイドレール21の熱膨張率との差により生じるガ
イドレール21の反り量が変化する。この場合に、機台
13を加熱して該機台13の反り量を調整することによ
りX軸ガイドレール21の反り量を変更することができ
る。
【0066】○ 図11に示す実施形態は、X軸テーブ
ル22を上部テーブル22Aと下部の下部テーブル22
Bに分割し、その間に一つ又は複数の電歪素子80を介
在し、反り量検出素子73からの検出信号に基づいて、
電歪素子80を作動させ、上部テーブル22Aの反り量
を補正するようになっている。
【0067】上記の実施形態では、テーブル22の反り
量を直接変更するので、その変更を精度よく行うことが
できる。次に、前記検出手段の別の実施形態を図12〜
図15に基づいて以下に順次説明する。
【0068】○ 図12に示す実施形態は、前記X軸テ
ーブル22をX軸方向の移動不能に、かつY軸ガイドレ
ール52に沿ってY軸方向の往復動可能に装着し、機台
13の上面13aにX軸ガイドレール21を設けてコラ
ム53をX軸方向の往復動可能に装着している。又、前
記コラム53の前側面には、前記反り量検出手段71の
反り量感知部材72と対応する部材がX軸方向に延在す
るように取り付けられ、一方、前記機台13の上面13
aには前記反り量検出素子73と同様の部材が装着され
ている。
【0069】この実施形態では、コラム53のX軸方向
の移動状態、つまり回転砥石12のX軸方向の移動軌跡
が正常か否かを検出することにより、ワークWの研削精
度を表示するようになっている。なお、この実施形態で
はテーブル22の反り量の変更手段は例えば前述した電
歪素子を用いているが、図示されていない。
【0070】○ 図13に示す実施形態は、X軸ガイド
レール21の上部に位置する第1構成体26の上面に対
し反り量検出手段71を構成する反り量感知部材72を
取り付け、X軸テーブル22の一部には前記反り量感知
部材72に対応する反り量検出素子73を取り付けてい
る。
【0071】この実施形態においては、X軸ガイドレー
ル21の反り量を検出して表示することにより、X軸テ
ーブル22上のワークWの加工精度を表示するようにな
っている。
【0072】○ 図14に示す実施形態は、X軸テーブ
ル22の内部に歪検出器91を長手方向に埋設し、この
歪検出器91の検出信号を前記制御コンピュータ44に
送り、ディスプレイ79によりX軸テーブル22の反り
量を表示するとともに、電歪素子80へ動作信号を出力
するようになっている。
【0073】○ 図15に示す実施形態は、前記X軸ガ
イドレール21を構成する第2構成体27の側面に対し
前記歪検出器91と同様の部材を設け制御コンピュータ
44を通してディスプレイ79によりX軸ガイドレール
21の反り量を測定表示するようになっている。
【0074】○ 図示しないが、ワークに対する加工精
度を検出する検出手段として、ワークWの上面に接触し
てその反り量を検出する検出器を用いたり、X軸ガイド
レール21の反り量を検出する検出器を用いたりしても
よい。
【0075】○ 前記実施形態において、第1構成体2
6及び第2構成体27は共に鉄系の金属材料により構成
されている。これを変更して、一方を鉄系の金属材料に
より、他方をアルミニウム系の金属材料により構成する
こと。又、第1構成体26と第2構成体27との熱膨張
率を異ならせることができれば、材料は金属材料に限る
ことはない。
【0076】○ 前記実施形態において、ワークテーブ
ル装置11を備えた加工機としての研削盤に具体化した
が、これを切削盤やフライス盤等に適用されるワークテ
ーブル装置として具体化すること。
【0077】○ 加工精度の補正装置が設置される雰囲
気温度を、温度センサによって直接検出するように構成
すること。
【0078】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、ワークの加工形
状を検出する手段からの信号に基づいて、ワークの加工
形状を容易に変更することができるとともに、ワークの
試し加工作業の回数を低減することができる。
【0079】請求項2に記載の発明によれば、加工形状
の変更装置は、ガイドレールの延在方向における反り具
合を変更可能な構成である。そのため、同装置の設置に
際して、設置場所のレベル出し等の調整作業を軽減でき
る。
【0080】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
の効果に加えて、加工形状の変更装置は、流体温度検出
手段と、雰囲気温度検出手段と、ガイドレール制御手段
とを備えるため、ガイドレールの反り具合を自動調節す
ることが可能となる。
【0081】請求項4に記載の発明によれば、請求項3
の効果に加えて、ガイドレールの制御は、雰囲気温度と
潤滑用流体の温度との差で行うため、雰囲気温度が変化
されたとしても、ガイドレールの反り具合を一定に維持
することができる。
【0082】請求項5に記載の発明によれば、請求項2
〜4の効果に加えて、潤滑用流体の温度が複数の構成体
に直接伝達されるため、潤滑用流体の温度変化に基づく
両者のバイメタル作用がレスポンス良く行われる。
【0083】請求項6に記載の発明によれば、請求項2
〜4の効果に加えて、雰囲気温度検出手段は機台の温度
を検出することにより代えられるため、雰囲気温度が不
安定な状況においても、ガイドレールの反りを良好に制
御することができる。
【0084】請求項7に記載の発明によれば、請求項2
〜4の効果に加えて、複数の構成体が、垂直方向におい
て積層状態に配置されている。そのため、各構成体によ
るバイメタル構造は、潤滑用流体の温度を好適に調節す
れば、機台の撓みに応じたガイドレールの下方への反り
を修正可能である。
【0085】請求項8に記載の発明によれば、請求項2
〜4の効果に加えて、ガイドレールと走行体との摺動面
間に静圧流体薄膜が介在するため、走行体がガイドレー
ルから浮遊され、両者の摺動面間の低摩擦摺動性が向上
される。
【0086】請求項9に記載の発明によれば、請求項1
の効果に加えて、変更手段を機台とガイドレールとの間
に容易に介在することができる。請求項10に記載の発
明によれば、請求項1の効果に加えて、テーブルの形状
を直接変更するので、ワークの加工形状の変更精度を向
上することができる。
【0087】請求項11に記載の発明によれば、請求項
9又は10の効果に加えて、電歪素子によりワークの加
工形状の変更精度をさらに向上することができる。請求
項12に記載の発明によれば、請求項11の効果に加え
て、複数の電歪素子によりワークの加工形状を所望する
形状に容易に変更することができる。
【0088】請求項13に記載の発明では、請求項1の
効果に加えて、機台とガイドレールとの熱膨張率の差を
利用してワークの加工形状を変更することができる。請
求項14に記載の発明では、請求項13の効果に加え
て、機台又はガイドレールの温度を変更してワークの加
工形状を容易に変更することができる。
【0089】請求項15に記載の発明では、請求項14
の効果に加えて、ガイドレールとテーブルとの間の摺動
部に供給される潤滑油の温度を調整することによりワー
クの加工形状を容易に変更することができる。
【0090】請求項16に記載の発明では、請求項14
の効果に加えて、温度変更器として冷却器のみを用いて
構成を簡素化することができる。請求項17に記載の発
明では、請求項14の効果に加えて、温度変更器として
加熱器のみを用いて構成を簡素化することができる。
【0091】請求項18に記載の発明では、請求項1の
効果に加えて、反り量検出手段によりテーブル又はガイ
ドレールの反り量を常時検出して、ワークの加工形状の
変更動作を容易に行うことができる。
【0092】請求項19に記載の発明では、請求項18
の効果に加えて、反り量検出手段を機台とテーブルの隙
間を利用して容易に配置することができる。請求項20
に記載の発明では、請求項18の効果に加えて、反り量
記検出手段の構成を簡素化することができる。
【0093】請求項21に記載の発明では、請求項19
の効果に加えて、反り量検出素子の耐久性を向上するこ
とができる。請求項22に記載の発明では、請求項9、
10、11、12のいずれかに記載の構成と、請求項1
3、14、15、16、17のいずれかに記載の構成と
を組み合わせたので、ワークの加工形状の変更を広範囲
に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態における研削盤の正面図。
【図2】 図1におけるA−A断面図。
【図3】 ガイドレールの形状変更手段を示すブロック
回路図。
【図4】 研削盤の別例を示す斜視図。
【図5】 この発明の別の実施形態を示す研削盤の一部
破断正面図。
【図6】 図5の研削盤のテーブル支持構造を示す横断
面図。
【図7】 ガイドレールの形状変更手段を示すブロック
回路図。
【図8】 別の実施形態を示すテーブル支持構造の横断
面図。
【図9】 別の実施形態を示すテーブル支持構造の横断
面図。
【図10】 別の実施形態を示すテーブル支持構造の横
断面図。
【図11】 別の実施形態を示すテーブル支持構造の横
断面図。
【図12】 別の反り量検出装置を組み込んだ研削盤の
側面図。
【図13】 反り量検出装置の別の実施形態を示す横断
面図。
【図14】 反り量検出装置の別の実施形態を示す斜視
図。
【図15】 反り量検出装置の別の実施形態を示す斜視
図。
【符号の説明】
11…ワークテーブル装置、13…機台、21…ガイド
レール、22…テーブル、23…ガイド凸部、26…第
1構成体、27…第2構成体、41…油温検出器、42
…機台温度検出器、43…温度変更器、44…制御コン
ピュータ、71…反り量検出手段、72…反り量感知部
材、72a…被検出面、73…反り量検出素子、80…
変更手段を構成する電歪素子、81…変更手段を構成す
る冷却用通路、91…検出手段を構成する歪検出器。

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機台にはガイドレールが設けられ、ガイ
    ドレールにはその延在方向に沿って移動可能に走行体が
    案内支持され、加工具によりワークを加工するようにし
    た加工機において、 前記ワークに対する加工形状を直接又は間接的に検出す
    るようにした検出手段と、 前記機台、ガイドレール又は走行体の形状を変更する変
    更手段と、 前記検出手段の検出結果に基づいて前記変更手段を動作
    させる制御手段とを備えた加工機における加工形状の変
    更装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、ガイドレールと走行
    体との摺動面間に潤滑用流体を供給するための手段を備
    え、 前記ガイドレールを熱膨張率の異なる材料よりなる複数
    の構成体を接合固定してバイメタル構造とし、 前記潤滑用流体の温度を変更可能な温度変更器を備え、 前記温度変更器により潤滑用流体の温度を変更すること
    で、複数の構成体のバイメタル構造によって、ガイドレ
    ールの反り具合を変更可能に構成した加工機における加
    工形状の変更装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記潤滑用流体の温
    度を検出する流体温度検出手段と、 加工形状の変更装置が設置される雰囲気の温度を直接的
    又は間接的に検出する雰囲気温度検出手段と、 雰囲気温度検出手段により検出された雰囲気温度と、流
    体温度検出手段により検出された潤滑用流体の温度との
    差に応じて温度変更器により圧力流体の温度を変更する
    ガイドレール制御手段とを備えた加工機における加工形
    状の変更装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記ガイドレール制
    御手段は、雰囲気温度検出手段により検出された雰囲気
    温度と、流体温度検出手段により検出された潤滑用流体
    の温度との差が一定となるように、温度変更器を制御す
    る加工機における加工形状の変更装置。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4のいずれかにおいて、前記
    複数の構成体は、それぞれ走行体との摺動面を有する加
    工機における加工形状の変更装置。
  6. 【請求項6】 請求項2〜4のいずれかにおいて、前記
    雰囲気温度検出手段は機台の温度を検出する加工機にお
    ける加工形状の変更装置。
  7. 【請求項7】 請求項2〜4のいずれかにおいて、前記
    ガイドレールは水平に配置されており、複数の構成体は
    垂直方向において積層状態に配置されてガイドレールを
    構成する加工機における加工形状の変更装置。
  8. 【請求項8】 請求項2〜4のいずれかにおいて、前記
    潤滑用流体は加圧供給され、ガイドレールと走行体との
    摺動面間に静圧流体薄膜を形成する加工機における加工
    形状の変更装置。
  9. 【請求項9】 請求項1において、前記変更手段は機台
    とガイドレールとの間に設けられている加工機における
    加工形状の変更装置。
  10. 【請求項10】 請求項1において、前記走行体として
    のテーブルを上下に分割し、その分割部に変更手段を介
    在させた加工機における加工形状の変更装置。
  11. 【請求項11】 請求項9又は10において、前記変更
    手段として電歪素子を使用した加工機における加工形状
    の変更装置。
  12. 【請求項12】 請求項11において、前記電歪素子は
    複数箇所に設けられている加工機における加工形状の変
    更装置。
  13. 【請求項13】 請求項1において、前記変更手段は、
    機台とガイドレールとの熱膨張率の差を利用する構成で
    ある加工機における加工形状の変更装置。
  14. 【請求項14】 請求項13において、前記変更手段
    は、機台及びガイドレールのうちの少なくとも一方の温
    度を変更する温度変更器である加工機における加工形状
    の変更装置。
  15. 【請求項15】 請求項14において、前記温度変更器
    は、ガイドレールとテーブルとの間の摺動部に供給され
    る潤滑油の温度を調整するようにした構成である加工機
    における加工形状の変更装置。
  16. 【請求項16】 請求項14において、前記温度変更器
    は、機台に設けられて該機台の温度を低下させるように
    した冷却器である加工機における加工形状の変更装置。
  17. 【請求項17】 請求項14において、前記温度変更器
    は、ガイドレールに設けられて該レールの温度を上昇す
    るようにした加熱器である加工機における加工形状の変
    更装置。
  18. 【請求項18】 請求項1において、前記加工形状の検
    出手段は、走行体としてのワーク支持用のテーブル又は
    ガイドレールの反り量を検出する反り量検出手段である
    加工機における加工形状の変更装置。
  19. 【請求項19】 請求項18において、前記反り量検出
    手段は、前記テーブルに対しその移動方向に沿って設け
    たテーブルの上面と平行な被検出面と、前記機台に対し
    前記被検出面と対応して設けられた反り量検出素子とに
    より構成されている加工機における加工形状の変更装
    置。
  20. 【請求項20】 請求項18において、前記反り量記検
    出手段は、前記テーブル又はガイドレールに対しその長
    手方向に沿って設けた反り量を検出する歪検出器である
    加工機における加工形状の変更装置。
  21. 【請求項21】 請求項19又は20において、前記反
    り量検出素子は、光学式あるいは磁気式等の非接触式の
    ものである加工機における加工形状の変更装置。
  22. 【請求項22】 請求項9、10、11、12のいずれ
    かに記載の構成と、請求項13、14、15、16、1
    7のいずれかに記載の構成とを組み合わせた加工機にお
    ける加工形状の変更装置。
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