JP2013012718A - 近接露光装置 - Google Patents

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武文 前田
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Abstract

【課題】リニアモータの温度を管理して、基板の膨張、収縮に起因する露光精度への影響を抑制することができる近接露光装置を提供する。
【解決手段】基板Wを保持するワークステージ2をステップ駆動するワーク駆動部は、第1固定子、及び第1固定子に対向配置された第1可動子を備える第1リニアモータ30と、第2固定子、及び第2固定子に対向配置された第2可動子を備える第2リニアモータ40とで構成される。第1及び第2可動子に沿って配設された冷媒循環路と、冷媒を循環供給する第1及び第2可動子側冷媒供給装置と、冷媒循環路の入口付近及び出口付近に配設されて、冷媒の温度を検出する温度センサとを備え、温度センサによって検出された冷媒の温度に基づいて、リニアモータ30、40から基板Wに伝達される熱量が一定となるように温度管理される。
【選択図】図1

Description

本発明は、近接露光装置に関し、より詳細には、例えば液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等の大型のフラットパネルディスプレイ等の基板上にマスクのパターンを露光転写するのに好適な近接露光装置に関する。
近接露光は、表面に感光剤を塗布した透光性の基板(被露光材)を露光装置のワークステージ上に保持すると共に、該基板をマスクステージのマスク保持枠に保持されたマスクに接近させて両者のギャップを、例えば数10μm〜数100μmにし、マスクの基板と反対側から照射装置によって露光用の光をマスクに向けて照射することによりマスクに描かれたパターンを基板上に露光転写するようにしたものである。
ところで、近接露光には、マスクを基板と同じ大きさにして一括で露光する方式があるが、このような方式では、大型基板上にマスクのパターンを露光転写する場合にマスクが大型化し、マスクの撓みによるパターン精度への影響やコスト面等で問題が生じる。このような事情から、従来においては、大型基板上にマスクのパターンを露光転写する場合には、基板より小さいマスクを用い、ワークステージをマスクに対してステップ移動させてステップ毎にマスクを基板に近接配置した状態でパターン露光光を照射し、これにより、マスクに描かれた複数のパターンを基板上に露光転写する、所謂ステップ式の近接露光方式が用いられる場合がある。基板を保持するワークステージは、モータによって駆動されてマスクに対して相対的にステップ移動する。
基板の露光精度は、ワークステージの移動精度と共に、基板の温度に大きく影響される。ワークステージを移動させるワーク駆動部としては、従来、DCサーボモータなどの回転運動を送りねじ機構で直線運動に変換するものがあったが、送りねじの摩耗や送りむらなどにより十分な位置精度が達成されない場合があり、近年の更なる高精度化に対応するため、リニアモータが採用される場合がある。しかしながら、リニアモータを採用すると、リニアモータからの発熱によってワークステージの温度が上昇し、ワークステージで保持される基板も温度上昇する。リニアモータは、運転中と停止中の温度差が大きく、ワークステージから伝達される熱によって基板が膨張、収縮し、あるいは、局部的な温度むらが生じて、露光精度に大きな影響を及ぼす問題があった。
このような熱問題に対処するため、リニアモータの固定子を冷却するための冷却手段を設けるとともに、リニアモータの可動子とベースにそれぞれ温度センサを設け、ベースとリニアモータとの温度差がゼロになるように制御することにより、リニアモータの発熱によってベースに生じる温度分布の安定化を図った精密移動テーブルが開示されている(例えば、特許文献1参照。)。また、レーザ干渉計の反射鏡及びその支持部に通気孔を設け、通気手段によって通気孔に空気を流すことにより、ステージの温度上昇に伴うレーザ干渉計の位置計測誤差、並びにステージの移動に伴う空気のゆらぎに起因する位置計測誤差を低減するようにした露光装置が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特開平1−195389号公報 特開平5−6850号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている精密移動テーブルは、ベースとリニアモータとの温度差をなくすことはできるが、冷媒の温度が高すぎたり、或いは低すぎると、この熱により基板が膨張、収縮して、基板の露光精度に影響を及ぼす可能性があった。また、特許文献2の露光装置は、空気を通気孔に流すことによりレーザ干渉計の反射鏡の温度上昇を抑制し、位置計測誤差の低減を図ったものであり、ワークテーブルの温度を管理していないので、基板の膨張、収縮に起因する露光むらが生じる虞があった。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、リニアモータから基板に伝達される熱量が一定となるように冷媒の温度を管理し、基板の膨張、収縮に起因する露光精度への影響を抑制することができる近接露光装置を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) 露光すべきパターンを有するマスクを保持するマスク保持部と、
被露光材としてのワークを保持するワーク保持部と、
前記ワーク保持部を駆動するワーク駆動部と、
前記ワークに対してパターン露光用の光を前記マスクを介して照射する照射手段と、
を備え、前記マスクと前記ワークとを近接して所定の露光ギャップで対向配置した状態で、前記ワーク上に前記マスクのパターンを露光転写する近接露光装置であって、
前記ワーク駆動部は、固定子と、前記固定子に対向配置された可動子と、を備えるリニアモータであり、
前記可動子に沿って配設された可動子側冷媒循環路と、
前記可動子側冷媒循環路に冷媒を循環供給する可動子側冷媒供給装置と、
前記可動子側冷媒循環路の入口及び出口に配設されて、前記可動子側冷媒循環路の入口付近及び出口付近での前記冷媒の温度を検出する温度センサと、
をさらに備え、
前記リニアモータの温度管理は、前記リニアモータから前記ワークに伝達される熱量が一定となるように、前記可動子側冷媒循環路への入口付近及び出口付近での前記冷媒の温度に基づいて行われることを特徴とする近接露光装置。
(2) 前記リニアモータは、
基台に固定されたベースに配設された第1固定子、及び前記ベースに対して水平面内の所定の方向に移動可能な第1ステージに配設され、前記第1固定子に対向配置された第1可動子、を有する第1リニアモータと、
前記第1ステージに配設された第2固定子、及び前記第1ステージに対して前記所定の方向と直交する直交方向に移動可能な第2ステージに配設され、前記第2固定子に対向配置された第2可動子、を有する第2リニアモータと、
から構成され、
前記可動子側冷媒循環路は、
前記第1可動子に沿って前記第1ステージに配設された第1可動子側冷媒循環路と、
前記第2可動子に沿って前記第2ステージに配設された第2可動子側冷媒循環路と、
を備えることを特徴とする(1)に記載の近接露光装置。
(3) 前記可動子側冷媒循環路は、
前記第1可動子に沿って前記第1ステージに配設された第3可動子側冷媒循環路と、
前記第2可動子に沿って前記第2ステージに配設された第4可動子側冷媒循環路と、
をさらに備えることを特徴とする(2)に記載の近接露光装置。
(4) 前記可動子側冷媒供給装置は、
前記第1可動子側冷媒循環路に前記冷媒を循環供給する第1可動子側冷媒供給装置と、
前記第1可動子側冷媒供給装置から独立して配置され、前記第2可動子側冷媒循環路に前記冷媒を循環供給する第2可動子側冷媒供給装置と、
を備えることを特徴とする(2)に記載の近接露光装置。
(5) 前記可動子側冷媒循環路は、
前記第1可動子に沿って前記第1ステージに配設された第3可動子側冷媒循環路と、
前記第2可動子に沿って前記第2ステージに配設された第4可動子側冷媒循環路と、
をさらに備え、
前記可動子側冷媒供給装置は、
前記第3可動子側冷媒循環路に前記冷媒を循環供給する第3可動子側冷媒供給装置と、
前記第3可動子側冷媒供給装置から独立して配置され、前記第4可動子側冷媒循環路に前記冷媒を循環供給する第4可動子側冷媒供給装置と、
をさらに備えることを特徴とする(4)に記載の近接露光装置。
(6) 前記可動子側冷媒供給装置は、前記近接露光装置から隔離して配置されることを特徴とする(1)に記載の近接露光装置。
(7) 前記固定子に沿って配設された固定子側冷媒循環路と、
前記固定子側冷媒循環路に冷媒を循環供給する固定子側冷媒供給装置と、
前記固定子側冷媒循環路の入口及び出口に配設されて、前記固定子側冷媒循環路の入口付近及び出口付近での前記冷媒の温度を検出する温度センサと、
をさらに備え、
前記リニアモータの温度管理は、前記リニアモータから前記ワークに伝達される熱量が一定となるように、前記固定子側冷媒循環路への入口付近及び出口付近での前記冷媒の温度に基づいて行われることを特徴とする(1)に記載の近接露光装置。
(8) 前記リニアモータは、
基台に固定されたベースに配設された第1固定子、及び前記ベースに対して水平面内の所定の方向に移動可能な第1ステージに配設され、前記第1固定子に対向配置された第1可動子、を有する第1リニアモータと、
前記第1ステージに配設された第2固定子、及び前記第1ステージに対して前記所定の方向と直交する直交方向に移動可能な第2ステージに配設され、前記第2固定子に対向配置された第2可動子、を有する第2リニアモータと、
から構成され、
前記固定子側冷媒循環路は、
前記第1固定子に沿って前記ベースに配設された第1固定子側冷媒循環路と、
前記第2固定子に沿って前記第1ステージに配設された第2固定子側冷媒循環路と、
を備えることを特徴とする(7)に記載の近接露光装置。
(9) 前記固定子側冷媒循環路は、
前記第1固定子に沿って前記ベースに配設された第3固定子側冷媒循環路と、
前記第2固定子に沿って前記第1ステージに配設された第4固定子側冷媒循環路と、
をさらに備えることを特徴とする(8)に記載の近接露光装置。
(10) 前記固定子側冷媒供給装置は、
前記第1固定子側冷媒循環路に前記冷媒を循環供給する第1固定子側冷媒供給装置と、
前記第1固定子側冷媒供給装置から独立して配置され、前記第2固定子側冷媒循環路に前記冷媒を循環供給する第2固定子側冷媒供給装置と、
を備えることを特徴とする(8)に記載の近接露光装置。
(11) 前記固定子側冷媒循環路は、
前記第1固定子に沿って前記ベースに配設された第3固定子側冷媒循環路と、
前記第2固定子に沿って前記第1ステージに配設された第4固定子側冷媒循環路と、
をさらに備え、
前記固定子側冷媒供給装置は、
前記第3固定子側冷媒循環路に前記冷媒を循環供給する第3固定子側冷媒供給装置と、
前記第3固定子側冷媒供給装置から独立して配置され、前記第4固定子側冷媒循環路に前記冷媒を循環供給する第4固定子側冷媒供給装置と、
をさらに備えることを特徴とする(10)に記載の近接露光装置。
(12) 前記固定子側冷媒供給装置は、前記近接露光装置から隔離して配置されることを特徴とする(7)に記載の近接露光装置。
本発明の近接露光装置によれば、ワーク駆動部は、固定子及び可動子を備えるリニアモータで構成されており、可動子に沿って配設された可動子側冷媒循環路と、可動子側冷媒循環路に冷媒を循環供給する可動子側冷媒供給装置と、可動子側冷媒循環路への冷媒の流入時及び流出時の温度を検出する温度センサと、を備え、可動子側冷媒循環路への入口付近及び出口付近での冷媒の温度に基づいて、リニアモータからワークに伝達される熱量が一定となるようにリニアモータの温度が管理されるので、リニアモータの温度を一定温度に維持することができる。これにより、ワークステージ、ひいては基板の温度を一定温度に維持して、基板の温度変化に起因する露光精度への影響を抑制して高精度での露光を行うことができる。
本発明の第1実施形態に係るステップ式近接露光装置を説明するための部分破断正面図である。 リニアモータ及びその近傍の断面図である。 図2に示すリニアモータの可動子、可動子側冷媒循環路、及び温度センサを示す斜視図である。 本発明の第1実施形態の変形例に係る近接露光装置のリニアモータ及びその近傍の断面図である。 本発明の第1実施形態の変形例に係る近接露光装置のリニアモータの可動子、可動子側冷媒循環路、及び温度センサを示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る近接露光装置のリニアモータ及びその近傍の断面図である。 本発明の第2実施形態に係る近接露光装置のリニアモータの可動子、冷媒循環路、及び温度センサを示す斜視図である。 本発明の第2実施形態の変形例に係る近接露光装置のリニアモータ及びその近傍の断面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る近接露光装置の第1実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の第1実施形態に係るステップ式近接露光装置の部分破断正面図であり、ステップ式近接露光装置PEは、図1に示すように、被露光材としての基板Wより小さいマスクMを用い、マスクMをマスクステージ1で保持すると共に、基板Wをワークステージ2で保持し、マスクMと基板Wとを近接させて所定の露光ギャップで対向配置した状態で、照射手段3からパターン露光用の光をマスクMに向けて照射することにより、マスクMのパターンを基板W上に露光転写する。また、ワークステージ2をマスクMに対してX軸方向とY軸方向の二軸方向にステップ移動させて、ステップ毎に露光転写が行われる。
ワークステージ2をX軸方向にステップ移動させるため、ベース4上には、第1ステージであるX軸送り台5aをX軸方向にステップ移動させるX軸ステージ送り機構5が設置されている。X軸ステージ送り機構5のX軸送り台5a上には、ワークステージ2をY軸方向にステップ移動させるため、第2ステージであるY軸送り台6aをY軸方向にステップ移動させるY軸ステージ送り機構6が設置されている。Y軸ステージ送り機構6のY軸送り台6a上には、ワークステージ2が設置されている。ワークステージ2の上面には、基板Wがワークチャック等で真空吸引された状態で保持される。また、ワークステージ2の側部には、マスクMの下面高さを測定するための基板側変位センサ15が配設されている。従って、基板側変位センサ15は、ワークステージ2と共にX、Y軸方向に移動可能である。
ベース4上には、複数(図に示す実施形態では4本)のX軸リニアガイドのガイドレール51がX軸方向に配置され、それぞれのガイドレール51には、X軸送り台5aの下面に固定されたスライダ52が跨架されている。これにより、X軸送り台5aは、後述する第1リニアモータ30で駆動され、ガイドレール51に沿ってX軸方向に往復移動可能である。また、X軸送り台5a上には、複数のY軸リニアガイドのガイドレール53がY軸方向に配置され、それぞれのガイドレール53には、Y軸送り台6aの下面に固定されたスライダ54が跨架されている。これにより、Y軸送り台6aは、後述する第2リニアモータ40で駆動され、ガイドレール53に沿ってY軸方向に往復移動可能である。
X軸ステージ送り機構5は、図2及び図3も参照して、ベース4の上面にX軸方向に延びて穿設されたX軸溝33と、第1ステージであるX軸送り台5aの下面から突出してX軸方向に延び、X軸溝33に挿入されて僅かな隙間を介して対向配置されるX軸突条34と、X軸溝33及びX軸突条34間に配置された第1リニアモータ30と、を備える。
第1リニアモータ30は、X軸溝33の両側面に固定されてX軸方向に延びる一対の第1固定子31、31と、一対の第1固定子31、31に対向し、X軸突条34の両側面に沿って配置された一対の第1可動子32、32と、を備え、第1固定子31、31の磁界により第1可動子32、32がX軸方向に駆動される。
X軸突条34には、一対の第1可動子32、32に沿って配設された略U字型の第1可動子側冷媒循環路35と、第1可動子側冷媒循環路35の入口35a及び出口35bに近接配置されて、第1可動子側冷媒循環路35に流入、及び流出する冷媒の温度を検出可能な一対の温度センサ36a、36bと、が設けられている。第1可動子側冷媒循環路35の入口35a及び出口35bは、配管38を介して第1可動子側冷媒循環路35に冷媒を循環供給する第1可動子側冷媒供給装置37に接続されている。
Y軸ステージ送り機構6は、配置方向がX軸ステージ送り機構5と直交する方向(Y軸方向)に配置されるが、図2及び図3で参照されるように、X軸ステージ送り機構5と実質的に同一構造を有する。即ち、Y軸ステージ送り機構6は、第1ステージであるX軸送り台5aの上面にY軸方向に延びて穿設されたY軸溝43と、第2ステージであるY軸送り台6aの下面から突出してY軸方向に延び、Y軸溝43に挿入されて僅かな隙間を介して対向配置されるY軸突条44と、Y軸溝43及びY軸突条44間に配置された第2リニアモータ40と、を備える。
第2リニアモータ40は、Y軸溝43の両側面に固定されてY軸方向に延びる一対の第2固定子41、41と、一対の第2固定子41、41に対向し、Y軸突条44の両側面に沿って配置された一対の第2可動子42、42と、を備え、第2固定子41、41の磁界により第2可動子42、42がY軸方向に駆動される。
Y軸突条44には、一対の第2可動子42、42に沿って配設された略U字型の第2可動子側冷媒循環路45と、第2可動子側冷媒循環路45の入口45a及び出口45bに近接配置されて、第2可動子側冷媒循環路45に流入、及び流出する冷媒の温度を検出可能な一対の温度センサ46a、46bと、を備える。第2可動子側冷媒循環路45の入口45a及び出口45bは、配管48を介して第2可動子側冷媒循環路45に冷媒を循環供給する第2可動子側冷媒供給装置47に接続されている。
第1可動子側冷媒供給装置37及び第2可動子側冷媒供給装置47は、互いに独立して制御される2台の冷媒供給装置であり、ステップ式近接露光装置PEから離間して配置されている。第1可動子側冷媒供給装置37及び第2可動子側冷媒供給装置47は、ステップ式近接露光装置PEが設置された露光室から壁などで分離された別室に配置されることが好ましい。この場合、第1及び第2可動子側冷媒供給装置37、47と第1及び第2可動子側冷媒循環路35、45とを接続する配管38、48が長くなるので、配管38、48を断熱材で覆い、冷媒の温度が外部環境温度により影響されないようにすることが望ましい。
適用可能な冷媒としては、ブタン、水素、ヘリウム、アンモニア、水、二酸化炭素などが挙げられる。蒸発圧力があまり低くなく、且つ、凝縮圧力があまり高くない物質が適している。また、蒸発潜熱が大きくて伝熱性能がよく、圧縮仕事が小さいこと、安定で毒性のないことが望まれるため、水が好ましい。
また、断熱材は、繊維系断熱材として、グラスウール、ロックウール、羊毛断熱材、セルロースファイバー、炭化コルクなどがある。また、発泡系断熱材として、ウレタンフォーム、フェノールフォーム、ポリスチレンフォーム、難燃性EPS(ビーズ法ポリスチレン)、発泡ゴム(FEF)などが使用可能である。
図1に戻り、Y軸ステージ送り機構6とワークステージ2の間には、ワークステージ2を上下方向に移動させるため、比較的位置決め分解能は粗いが移動ストローク及び移動速度が大きな上下粗動装置7と、上下粗動装置7と比べて高分解能での位置決めが可能でワークステージ2を上下に微動させてマスクMと基板Wとの対向面間のギャップを所定量に微調整する上下微動装置8が設置されている。
上下粗動装置7は後述の微動ステージ6bに設けられた適宜の駆動機構によりワークステージ2を微動ステージ6bに対して上下動させる。ワークステージ2の底面の4箇所に固定されたステージ粗動軸14は、微動ステージ6bに固定された直動ベアリング14aに係合し、微動ステージ6bに対し上下方向に案内される。なお、上下粗動装置7は、分解能が低くても、繰り返し位置決め精度が高いことが望ましい。
上下微動装置8は、Y軸送り台6aに固定された固定台9と、固定台9にその内端側を斜め下方に傾斜させた状態で取り付けられたリニアガイドの案内レール10とを備えており、該案内レール10に跨架されたスライダ11を介して案内レール10に沿って往復移動するスライド体12にボールねじのナット(図示せず)が連結されると共に、スライド体12の上端面は微動ステージ6bに固定されたフランジ12aに対して水平方向に摺動自在に接している。
そして、固定台9に取り付けられたモータ17によってボールねじのねじ軸を回転駆動させると、ナット、スライダ11及びスライド体12が一体となって案内レール10に沿って斜め方向に移動し、これにより、フランジ12aが上下微動する。
なお、上下微動装置8は、モータ17とボールねじによってスライド体12を駆動する代わりに、リニアモータによってスライド体12を駆動するようにしてもよい。
この上下微動装置8は、Z軸送り台6aのY軸方向の一端側(図1の左端側)に1台、他端側に2台、合計3台設置されてそれぞれが独立に駆動制御されるようになっている。これにより、上下微動装置8は、後述するマスク側変位センサ27を構成するギャップセンサによる複数箇所でのマスクMと基板Wとのギャップ量の計測結果に基づき、3箇所のフランジ12aの高さを独立に微調整してワークステージ2の高さ及び傾きを微調整する。
なお、上下微動装置8によってワークステージ2の高さを十分に調整できる場合には、上下粗動装置7を省略してもよい。
また、Y軸送り台6a上には、ワークステージ2のY方向の位置を検出するY軸レーザ干渉計18に対向するバーミラー19と、ワークステージ2のX軸方向の位置を検出するX軸レーザ干渉計に対向するバーミラー(共に図示せず)とが設置されている。Y軸レーザ干渉計18に対向するバーミラー19は、Y軸送り台6aの一側でX軸方向に沿って配置されており、X軸レーザ干渉計に対向するバーミラーは、Y軸送り台6aの一端側でY軸方向に沿って配置されている。なお、図1中、Vはレーザーを表している。
Y軸レーザ干渉計18及びX軸レーザ干渉計は、それぞれ常に対応するバーミラーに対向するように配置されて装置ベース4に支持されている。なお、Y軸レーザ干渉計18は、X軸方向に離間して2台設置されている。2台のY軸レーザ干渉計18により、バーミラー19を介してY軸送り台6a、ひいてはワークステージ2のY軸方向の位置及びヨーイング誤差を検出する。また、X軸レーザ干渉計により、対向するバーミラーを介してX軸送り台5a、ひいてはワークステージ2のX軸方向の位置を検出する。
マスクステージ1は、略長方形状の枠体からなるマスクフレーム24と、該マスクフレーム24の中央部開口にギャップを介して挿入されてX,Y,θ方向(X,Y平面内)に移動可能に支持されたマスク保持枠25とを備えており、マスクフレーム24は装置ベース4から突設された支柱4aによってワークステージ2の上方の定位置に保持されている。
マスク保持枠25の中央部開口の下面には、内方に張り出すマスク保持部であるフランジ26が、間座21を介して開口の全周に沿って設けられている。フランジ26には、マスクMのマスクパターンが描かれていない周縁部を吸着するための複数の吸着溝(図示せず)が開設されており、マスクMは、吸着溝を介して図示しない真空式吸着装置によりフランジ26に着脱自在に保持される。
また、フランジ26の上方には、基板Wの上面の高さを測定すると共に、マスクMと基板Wとの対向面間のギャップを測定するギャップセンサを構成するマスク側変位センサ27、及びマスクMのアライメントマーク(図示せず)と、基板W側に設けられたアライメントマーク(図示せず)、又はワークステージ2、若しくはマスクフレーム24に設けられた基準アライメントマーク(図示せず)とを撮像する手段としてのアライメントカメラ28がそれぞれ移動可能に配置されている。また、マスキングアパチャー機構29は、マスク保持枠25に保持されたマスクM上の任意の範囲の露光光を必要に応じて遮光することで、露光範囲を制限する遮光ブレード(図示せず)を有する。
このように構成された近接露光装置PEでは、X軸ステージ送り機構5及びY軸ステージ送り機構6を作動させて、基板Wを保持するワークステージ2を、マスクMの下方の露光位置に移動させる。そして、上下粗動装置7又は上下微動装置8によりワークステージ2を上昇させた後、ギャップセンサ(マスク側変位センサ)27を用いて、マスクMと基板Wとのギャップgを測定して上下微動装置8でマスクMと基板Wとを所定の露光ギャップに調整して対向配置する。そして、照射手段3からパターン露光用の光を照射して、マスクのパターンを基板Wに露光転写する。
その後、マスクMと基板Wとのギャップgを広げるようにワークステージ2を下降させ、X軸ステージ送り機構5及びY軸ステージ送り機構6を次の露光位置にステップ移動させ、一枚の基板Wに全てのショットが行われるまで上記動作を繰り返す。
ここで、X軸ステージ送り機構5は、第1リニアモータ30の第1固定子31、31に通電することで、X軸送り台5aをX軸方向に駆動し、Y軸ステージ送り機構6は、第2リニアモータ40の第2固定子41、41に通電することで、Y軸送り台6aをY軸方向に駆動する。これらが駆動する際、第1リニアモータ30及び第2リニアモータ40では、熱が発生する。
一方、第1リニアモータ30及び第2リニアモータ40は、第1及び第2可動子32、42に沿って配設された略U字型の第1及び第2可動子側冷媒循環路35、45を備え、それぞれ第1及び第2可動子側冷媒供給装置37、47から供給される冷媒が循環することで、第1リニアモータ30及び第2リニアモータ40が冷却される。具体的には、第1及び第2可動子側冷媒循環路35、45の入口35a、45a及び出口35b、45bに近接して配置された温度センサ36a、36b、46a、46bによって検出される冷媒の温度に基づいて、リニアモータ30、40から基板Wに伝達される熱量がほぼ一定となるように、リニアモータ30,40の温度が管理される。これにより、ワークステージ2の温度、更には基板Wの温度が極力一定に維持されて、基板Wの膨張、収縮に起因する露光精度の低下が防止される。
このため、リニアモータ30,40の温度が一定に管理されるように、モータの負荷に応じて、冷媒の温度をコントロールするようにするのが好ましい。
また、冷媒の流量は、冷媒循環路35,45に弁を設け、弁によって調整することができ、これにより、冷媒の温度を管理することも可能である。
また、温度センサ36a、36b、46a、46bは、水温だけでなく、リニアモータ30、40周辺の温度も管理してもよい。
第1及び第2可動子側冷媒供給装置37、47は、近接露光装置PEが設置される露光室から離間した別室に配設され、且つ互いに独立して冷媒の温度が制御されるので、外部環境温度や、第1及び第2リニアモータ30、40の稼働率、換言すれば、第1及び第2リニアモータ30、40の発熱量などに影響されず、第1リニアモータ30及び第2リニアモータ40の温度を、個別に精度よく制御して一定温度に維持することができる。第1及び第2リニアモータ30、40の温度が一定に維持されることで、基板Wの温度が一定となり、基板Wの膨張、収縮に起因する露光精度の低下が防止される。
なお、ワークステージ2に保持されている基板Wのアライメント動作を容易にするため、第1及び第2可動子32、42は、それぞれ露光装置PEの上側に配置される可動側部材、即ち、X軸送り台5a、Y軸送り台6aに配置することが望ましい。更に、第1及び第2可動子側冷媒循環路35、45は、上側に配置される第1及び第2可動子32、42に近接配置するのがよい。即ち、冷却循環路35,45の本数が制約されている場合、冷却循環路35,45は可動子側に配置することが好ましい。これは、冷媒循環路35、45を下側、即ち、固定子側に配置すると、下側のテーブル重量、即ち、Xステージ送り機構5の重量が重くなり、リニアモータの電気容量が増大して発熱量が多くなることによる。
以上説明したように、本実施形態の近接露光装置PEによれば、ワーク駆動部は、固定子31、41及び可動子32、42を備えるリニアモータ30、40であり、可動子32、42に沿って配設された冷媒循環路35、45と、冷媒循環路35、45に冷媒を循環供給する冷媒供給装置37、47と、冷媒の冷媒循環路35、45への流入時及び流出時の温度を検出する温度センサ36a、36b、46a、46bと、を備え、冷媒循環路35、45への入口35a、45a付近及び出口35b、45b付近での冷媒の温度に基づいて、リニアモータ30、40から基板Wに伝達される熱量が一定となるように温度管理される。これにより、ワークステージ2、ひいては基板Wの温度を一定温度に維持して、基板Wの温度変化に起因する露光精度への影響を抑制して高精度での露光を行うことができる。
また、リニアモータは、ベース4に配設された第1固定子31、及びX軸送り台(第1ステージ)5aに配設された第1可動子32を有する第1リニアモータ30と、X軸送り台5aに配設された第2固定子41、及びY軸送り台(第2ステージ)6aに配設された第2可動子42を有する第2リニアモータ40と、の2つのリニアモータを有し、第1可動子側冷媒循環路35が第1可動子32に沿って配設されると共に、第2可動子側冷媒循環路45が第2可動子42に沿って配設されているので、第1及び第2リニアモータ30、40(X軸送り台5a及びY軸送り台6a)の温度を独立して個別に制御することができる。これにより、第1及び第2リニアモータ30、40の稼働率などの稼働状況が異なっても、第1及び第2リニアモータ30、40の温度を個別に制御して基板Wの温度を一定温度に管理して精度よく露光することができる。
更に、冷媒供給装置37、47は、近接露光装置PEから隔離して配置されるので、冷媒供給装置37、47から供給する冷媒の温度が、近接露光装置PEやその周辺機器の熱によって影響されることがなく、冷媒の温度管理が容易となる。
また、冷媒供給装置は、第1可動子側冷媒循環路35に冷媒を循環供給する第1可動子側冷媒供給装置37と、第2可動子側冷媒循環路45に冷媒を循環供給する第2可動子側冷媒供給装置47と、が独立して配置されているので、第1リニアモータ30と第2リニアモータ40の温度を、独立して個別に温度制御することができる。
図4及び図5に示すように、本発明の第1実施形態の変形例に係る近接露光装置では、X軸送り台5a及びY軸送り台6aは、上記実施形態の第1及び第2可動子側冷媒循環路35、45に加え、第1可動子32及び第2可動子42に沿ってそれぞれ配設された略U字型の第3及び第4可動子側冷媒循環路50、60を備える。そして、第3及び第4可動子側冷媒循環路50、60は、それぞれ第1及び第2可動子側冷媒供給装置37、47から供給される冷媒が循環することで、X軸送り台5a及びY軸送り台6aが冷却される。具体的には、第3及び第4可動子側冷媒循環路50、60の入口50a、60a及び出口50b、60bに近接して配置された温度センサ51a、51b、61a、61bによって検出される冷媒の温度に基づいて、リニアモータ30、40から基板Wに伝達される熱量がほぼ一定となるように、リニアモータ30、40の温度が管理される。これにより、ワークステージ2の温度、更には基板Wの温度が極力一定に維持されて、基板Wの膨張、収縮に起因する露光精度の低下が防止される。
なお、第3可動子側冷媒循環路50は、第1可動子側冷媒循環路35に冷媒を循環供給する第1可動子側冷媒供給装置37によって冷媒を循環供給されてもよいが、第1可動子側冷媒供給装置37と別個独立に設けられた第3可動子側冷媒供給装置(図示せず)によって冷媒を循環供給されてもよい。
また、第4可動子側冷媒循環路60は、第2可動子側冷媒循環路45に冷媒を循環供給する第2可動子側冷媒供給装置47によって冷媒を循環供給されてもよいが、第2可動子側冷媒供給装置47と別個独立に設けられた第4可動子側冷媒供給装置(図示せず)によって冷媒を循環供給されてもよい。
また、例えば、下側に配置されるXステージ送り機構5は、上側に配置されるYステージ送り機構6に比べてステージ重量が大きくなる。このため、ステージを駆動するための負荷はXステージ送り機構5の方が大きく、第1リニアモータ30の電気容量が増大し、Xステージからの発熱量は多くなる。このため、Xステージ送り機構5のX軸送り台5aに設けられる可動子側冷媒循環路及び温度センサを、Yステージ送り機構6のY軸送り台6aに設けられる可動子側冷媒循環路及び温度センサよりも多くすることが好ましい。即ち、Xステージ送り機構5のX軸送り台5aに、図4及び図5に示す変形例のように、第1及び第3可動子側冷媒循環路37、50、温度センサ35a,35b,51a,51bを設け、Yステージ送り機構6のY軸送り台6aに、図2に示すような、第2可動子側冷媒循環路45及び温度センサ46a,46bを設けるような構成としてもよい。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態の近接露光装置について、図6及び図7を参照して説明する。第1実施形態では、可動子に沿って冷媒循環路が配設される構成について説明したが、本実施形態では、固定子に沿って冷媒循環路が配設される構成を含む。
即ち、図6及び図7に示すように、本発明の第2実施形態に係る近接露光装置は、上記実施形態のX軸送り台5a及びY軸送り台6aに設けられた第1及び第2可動子側冷媒循環路35、45に加え、ベース4とX軸ステージ送り機構5に、第1及び第2固定子31、41に沿ってそれぞれ配置された略U字型の第1及び第2固定子側冷媒循環路70、80を備える。具体的に、第1及び第2固定子側冷媒循環路70、80は、第1及び第2固定子31、41の近傍に、X軸溝33及びY軸溝43を迂回するようにして配置される。そして、第1及び第2固定子側冷媒循環路70、80は、配管72、82を介して接続された第1及び第2固定子側冷媒供給装置73、83から供給される冷媒が循環することで、ベース4及びX軸ステージ送り機構5が冷却される。
具体的には、第1及び第2固定子側冷媒循環路70、80の入口70a、80a及び出口70b、80bに近接して配置された温度センサ71a、71b、81a、81bによって検出される冷媒の温度に基づいて、リニアモータ30、40から基板Wに伝達される熱量がほぼ一定となるように、リニアモータ30、40の温度が管理される。これにより、ワークステージ2の温度、更には基板Wの温度が極力一定に維持されて、基板Wの膨張、収縮に起因する露光精度の低下がさらに防止される。
また、この場合にも、第1及び第2固定子側冷媒供給装置73、83が近接露光装置PEから隔離して配置されるので、第1及び第2固定子側冷媒供給装置73、83から供給する冷媒の温度が、近接露光装置PEやその周辺機器の熱によって影響さえることがなく、冷媒の温度管理が容易となる。
その他の構成及び作用については、第1実施形態のものと同様である。
なお、本実施形態のように、第1可動子側冷媒循環路35と第1固定子側冷媒循環路70、又は、第2可動子側冷媒循環路45と第2固定子側冷媒循環路80が設けられている場合には、各循環路は、高温側と冷温側の循環路の温度が平均となるような位置に形成されることが好ましい。これにより、第1又は第2リニアモータ30,40の固定子31,41と可動子32,42の温度を一定にすることができる。
また、図8に示す第2実施形態の変形例の近接露光装置では、第1及び第2固定子側冷媒循環路70、80に加え、第1及び第2固定子31、41に沿ってそれぞれ配置された第3及び第4固定子側冷媒循環路74、84が設けられている。そして、第3及び第4固定子側冷媒循環路74、84の入口74a、84a及び出口74b、84bに近接して配置された温度センサ75a、75b、85a、85bによって検出される冷媒の温度に基づいて、リニアモータ30、40から基板Wに伝達される熱量がほぼ一定となるように、リニアモータ30、40の温度が管理される。
この場合にも、第3固定子側冷媒循環路74は、第1固定子側冷媒循環路70に冷媒を循環供給する第1固定子側冷媒供給装置73によって冷媒を循環供給されてもよいが、第1固定子側冷媒供給装置73と別個独立に設けられた第3固定子側冷媒供給装置(図示せず)によって冷媒を循環供給されてもよい。
この場合にも、第4固定子側冷媒循環路84は、第2固定子側冷媒循環路80に冷媒を循環供給する第2固定子側冷媒供給装置83によって冷媒を循環供給されてもよいが、第2固定子側冷媒供給装置83と別個独立に設けられた第4固定子側冷媒供給装置(図示せず)によって冷媒を循環供給されてもよい。
また、可動子側冷媒供給装置と固定子側冷媒供給装置とは、共用化することも可能である。
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
1 マスクステージ
2 ワークステージ(ワーク保持部)
3 照射手段
4 ベース
5a X軸送り台(第1ステージ)
6a Y軸送り台(第2ステージ)
26 フランジ(マスク保持部)
30 第1リニアモータ(ワーク駆動部)
31 第1固定子
32 第1可動子
35 第1可動子側冷媒循環路(可動子側冷媒循環路)
36a、36b、46a、46b、51a、51b、61a、61b、71a、71b、75a、75b、81a、81b、85a、85b 温度センサ
37 第1可動子側冷媒供給装置(可動子側冷媒供給装置)
40 第2リニアモータ(ワーク駆動部)
41 第2固定子
42 第2可動子
45 第2可動子側冷媒循環路(可動子側冷媒循環路)
47 第2可動子側冷媒供給装置(可動子側冷媒供給装置)
50 第3可動子側冷媒循環路(可動子側冷媒循環路)
60 第4可動子側冷媒循環路(可動子側冷媒循環路)
70 第1固定子側冷媒循環路(固定子側冷媒循環路)
73 第1固定子側冷媒供給装置(固定子側冷媒供給装置)
74 第3固定子側冷媒循環路(固定子側冷媒循環路)
80 第2固定子側冷媒循環路(固定子側冷媒循環路)
83 第2固定子側冷媒供給装置(固定子側冷媒供給装置)
84 第4固定子側冷媒循環路(固定子側冷媒循環路)
M マスク
PE 近接露光装置
W 基板(ワーク、被露光材)

Claims (12)

  1. 露光すべきパターンを有するマスクを保持するマスク保持部と、
    被露光材としてのワークを保持するワーク保持部と、
    前記ワーク保持部を駆動するワーク駆動部と、
    前記ワークに対してパターン露光用の光を前記マスクを介して照射する照射手段と、
    を備え、前記マスクと前記ワークとを近接して所定の露光ギャップで対向配置した状態で、前記ワーク上に前記マスクのパターンを露光転写する近接露光装置であって、
    前記ワーク駆動部は、固定子と、前記固定子に対向配置された可動子と、を備えるリニアモータであり、
    前記可動子に沿って配設された可動子側冷媒循環路と、
    前記可動子側冷媒循環路に冷媒を循環供給する可動子側冷媒供給装置と、
    前記可動子側冷媒循環路の入口及び出口に配設されて、前記可動子側冷媒循環路の入口付近及び出口付近での前記冷媒の温度を検出する温度センサと、
    をさらに備え、
    前記リニアモータの温度管理は、前記リニアモータから前記ワークに伝達される熱量が一定となるように、前記可動子側冷媒循環路への入口付近及び出口付近での前記冷媒の温度に基づいて行われることを特徴とする近接露光装置。
  2. 前記リニアモータは、
    基台に固定されたベースに配設された第1固定子、及び前記ベースに対して水平面内の所定の方向に移動可能な第1ステージに配設され、前記第1固定子に対向配置された第1可動子、を有する第1リニアモータと、
    前記第1ステージに配設された第2固定子、及び前記第1ステージに対して前記所定の方向と直交する直交方向に移動可能な第2ステージに配設され、前記第2固定子に対向配置された第2可動子、を有する第2リニアモータと、
    から構成され、
    前記可動子側冷媒循環路は、
    前記第1可動子に沿って前記第1ステージに配設された第1可動子側冷媒循環路と、
    前記第2可動子に沿って前記第2ステージに配設された第2可動子側冷媒循環路と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の近接露光装置。
  3. 前記可動子側冷媒循環路は、
    前記第1可動子に沿って前記第1ステージに配設された第3可動子側冷媒循環路と、
    前記第2可動子に沿って前記第2ステージに配設された第4可動子側冷媒循環路と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の近接露光装置。
  4. 前記可動子側冷媒供給装置は、
    前記第1可動子側冷媒循環路に前記冷媒を循環供給する第1可動子側冷媒供給装置と、
    前記第1可動子側冷媒供給装置から独立して配置され、前記第2可動子側冷媒循環路に前記冷媒を循環供給する第2可動子側冷媒供給装置と、
    を備えることを特徴とする請求項2に記載の近接露光装置。
  5. 前記可動子側冷媒循環路は、
    前記第1可動子に沿って前記第1ステージに配設された第3可動子側冷媒循環路と、
    前記第2可動子に沿って前記第2ステージに配設された第4可動子側冷媒循環路と、
    をさらに備え、
    前記可動子側冷媒供給装置は、
    前記第3可動子側冷媒循環路に前記冷媒を循環供給する第3可動子側冷媒供給装置と、
    前記第3可動子側冷媒供給装置から独立して配置され、前記第4可動子側冷媒循環路に前記冷媒を循環供給する第4可動子側冷媒供給装置と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の近接露光装置。
  6. 前記可動子側冷媒供給装置は、前記近接露光装置から隔離して配置されることを特徴とする請求項1に記載の近接露光装置。
  7. 前記固定子に沿って配設された固定子側冷媒循環路と、
    前記固定子側冷媒循環路に冷媒を循環供給する固定子側冷媒供給装置と、
    前記固定子側冷媒循環路の入口及び出口に配設されて、前記固定子側冷媒循環路の入口付近及び出口付近での前記冷媒の温度を検出する温度センサと、
    をさらに備え、
    前記リニアモータの温度管理は、前記リニアモータから前記ワークに伝達される熱量が一定となるように、前記固定子側冷媒循環路への入口付近及び出口付近での前記冷媒の温度に基づいて行われることを特徴とする請求項1に記載の近接露光装置。
  8. 前記リニアモータは、
    基台に固定されたベースに配設された第1固定子、及び前記ベースに対して水平面内の所定の方向に移動可能な第1ステージに配設され、前記第1固定子に対向配置された第1可動子、を有する第1リニアモータと、
    前記第1ステージに配設された第2固定子、及び前記第1ステージに対して前記所定の方向と直交する直交方向に移動可能な第2ステージに配設され、前記第2固定子に対向配置された第2可動子、を有する第2リニアモータと、
    から構成され、
    前記固定子側冷媒循環路は、
    前記第1固定子に沿って前記ベースに配設された第1固定子側冷媒循環路と、
    前記第2固定子に沿って前記第1ステージに配設された第2固定子側冷媒循環路と、
    を備えることを特徴とする請求項7に記載の近接露光装置。
  9. 前記固定子側冷媒循環路は、
    前記第1固定子に沿って前記ベースに配設された第3固定子側冷媒循環路と、
    前記第2固定子に沿って前記第1ステージに配設された第4固定子側冷媒循環路と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項8に記載の近接露光装置。
  10. 前記固定子側冷媒供給装置は、
    前記第1固定子側冷媒循環路に前記冷媒を循環供給する第1固定子側冷媒供給装置と、
    前記第1固定子側冷媒供給装置から独立して配置され、前記第2固定子側冷媒循環路に前記冷媒を循環供給する第2固定子側冷媒供給装置と、
    を備えることを特徴とする請求項8に記載の近接露光装置。
  11. 前記固定子側冷媒循環路は、
    前記第1固定子に沿って前記ベースに配設された第3固定子側冷媒循環路と、
    前記第2固定子に沿って前記第1ステージに配設された第4固定子側冷媒循環路と、
    をさらに備え、
    前記固定子側冷媒供給装置は、
    前記第3固定子側冷媒循環路に前記冷媒を循環供給する第3固定子側冷媒供給装置と、
    前記第3固定子側冷媒供給装置から独立して配置され、前記第4固定子側冷媒循環路に前記冷媒を循環供給する第4固定子側冷媒供給装置と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項10に記載の近接露光装置。
  12. 前記固定子側冷媒供給装置は、前記近接露光装置から隔離して配置されることを特徴とする請求項7に記載の近接露光装置。
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