JP2000232928A - 一対のクッション保持枕 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、乗り物用座席、その他のヘッドレ
スト付椅子での着座者に快適な睡眠と休息を提供する枕
に関するものである。 【構成】 クッション保持部材（１）を布（２ａ）で被
覆して成る一対の支持体（３）。支持体（３）の先端部
（５ａ）に布（２ｃ）を設け、布（２ｃ）にマジックテ
ープ（４ａ）を設ける。支持体（３）の先端部（５ｂ）
にマジックテープ（４ｂ）を設け、支持体（３）の後端
部（６）を布（２ｂ）で繋ぐ。布（２ｂ）を着座者首後
にあて、支持体（３）を着座者首両横にあてがい、マジ
ックテープ（４ａ）とマジックテープ（４ｂ）を付着さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、乗り物用座席、そ
の他のヘッドレスト付椅子での着座者が、眠い時、或い
は疲れた時に使用する枕に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、幾つか考案、又は公開されるもの
があるが、その全てが本発明の構成から成る、手段を用
いて解決すべく点が欠如しており、未だ適正成る枕がな
かった。

【０００３】従来、携帯用ヘッドレストとして、先に公
開される椅子用簡易携帯枕（昭和６２年度実用新案出願
第１８２９５９号）がある。これは頭あてパッドの両側
に、空気注入栓をもつ空気袋を各一個対向配置し、かか
る頭あてパッドを伸縮性のあるループ状のベルト又は紐
で座席背もたれの頭部当接部に取り付けたものであっ
た。

【０００４】また別の、携帯用頭側部支持ヘッドレスト
（平成３年度実用新案出願第１０７７６７号）がある。
これは、両端に座席取り付け手段が取り付けられ、エア
ー注入成形される略矩形マット状の保持基体の長手方向
に移動可能に環装される一対の環状体と該一対の環状体
のそれぞれに取り付けられ、互いに向き合って配置され
る枕状の頭側部支持パッドと、から成るものであった。

【０００５】また別に、頭部支えを目的とした携帯用エ
アー式簡易枕がある。これは、空気注入による略馬蹄形
の浮袋状マットを形成し、これを首回りに取り付け頭の
傾きを肩で支える方式のものであった。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記椅子用簡
易携帯枕（昭和６２年度実用新案出願第１８２９５９
号）においては、頭当てパッドで頭側部を支持するだけ
であり又、上記携帯用頭側部支持ヘッドレスト（平成３
年度実用新案出願第１０７７６７号）においても、同様
に支持パッドで頭側部を支持するだけの構成であり、こ
れでは着座者の首部と頭側部を同時に支持していないと
いう欠点があり、いわば人体と一体的な首部と頭部の動
きができないということになる。つまり、着座者の体が
横にずれたり、傾いたりした場合に頭側部だけを支持し
続けるということは、体と頭が、くの字状態であるため
首へ窮屈を与えることになり負担が生じることとなる欠
点があった。

【０００７】又、別の上記携帯用エアー式簡易枕におい
ては、形成が丸みをおびた浮袋状であるため、着座者頭
側部を支えるものがなく、頭部がかなり傾いてしまう欠
点があり、又、枕部前方向側が開いているため、これも
前方向への頭部傾き要因である。よって頭部の安定に欠
けるものであり、そのことが首部へ負担をかけていた。

【０００８】従って、本発明は、いままで解決できなか
った上記問題点を解消し、着座者が快適な睡眠と休息を
得られる枕を発明したものである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】いまその構成を説明すれ
ば、 （イ）クッション保持部材（１）を布（２ａ）で被覆し
て成る一対の支持体（３）。 （ロ）支持体（３）の先端部（５ａ）に布（２ｃ）を設
ける。 （ハ）布（２ｃ）にマジックテープ（４ａ）を設ける。 （ニ）支持体（３）の先端部（５ｂ）にマジックテープ
（４ｂ）を設ける。 （ホ）支持体（３）の後端部（６）を布（２ｂ）で繋
ぐ。 （ヘ）布（２ｂ）を着座者首後にあて。 （ト）支持体（３）を着座者首両横にあてがい。 （チ）マジックテープ（４ａ）とマジックテープ（４
ｂ）を付着させる。

【００１０】

【発明の実施の形態】上記構成からなる本発明は、布
（２ｂ）を着座者の首後にあて、支持体（３）を着座者
首両横にあてがい、布（２ｃ）を先端部（５ｂ）と着合
することにより、布（２ｃ）に設けたマジックテープ
（３ａ）と、先端部（５ｂ）に設けたマジックテープ
（３ｂ）が付着する。それにより支持体（３）が着座者
首部と頭側部と両頬を挟む。よって首部と頭側部と両頬
を同時に支持することになる。又、支持体（３）は、着
座者首と肩に密接であり、着座者が背もたれで傾いて
も、支持体（３）と着座者は同一方向へ一体的な動きと
なるので、着座者首部への負担はかかからない。

【００１１】又、支持体（３）は着座者両頬先まで挟む
ので、そのことが両頬を支持することになり、着座者の
前方向への頭部傾きを抑える。

【００１２】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図１は、本実施例の斜視図であり、クッション
保持部材（１）を布（２ａ）で被覆した一対の支持体
（３）から成り、クッション保持部材（１）の部材にス
ポンジを使用しており、支持体（３）の形状を維持でき
る弾性と硬さと厚みを保持するものである。又、図３で
示すように、支持体（３）は着座者（１１）首部から頭
側部、及び両頬に当接する面積が広く、その支持範囲も
広いものである。又、首部から両頬先まで挟める長さと
幅を保持する形状を成すものである。なお、本発明の構
成において他の形状もあり、その形成を成してもよい。

【００１３】なお、本実施例は図２で示すクッション保
持部材（１）にスポンジを使用しているが、その他のク
ッションを保持する部材を使ってもよく、真綿、化学繊
維材、又は羽毛、羊毛、或いはビニール樹脂、ナイロン
樹脂等でもよい。又、布片を使ってもよい、或いはエア
ー注入した袋状のものでもよい、又は適材適所にこれら
の部材を組み合わせてもよい。

【００１４】次に、図２で示すように、クッション保持
部材（１）を被覆する布（２ａ）は、本実施例形状を維
持できる被覆仕様であり、クッション保持部材（１）の
クッション機能を妨げない布地を使ってある。又、伸縮
性を保持する布地を使ってもよく、タオル生地等、或い
はビニールコートしてある布地等を使ってもよい。或い
は通常の縫いぐるみ等を被覆するその生地でもよい。

【００１５】次に、図１で示すように、支持体（３）長
手方向の先端部（５ａ）に布（２ｃ）を設けてあり、布
（２ｃ）と布（２ａ）は同材布地である。又は他の布
地、或いは他の素材を使ってもよい。又、この位置は本
実施例の構成における適所であり、他の形成でもこの位
置が望ましい。

【００１６】次に、図１で示すように、布（２ｃ）にマ
ジックテープ（４ａ）を設けてあり、支持体（３）長手
方向の先端部（５ｂ）にマジックテープ（４ｂ）を設け
てある。図３で示すようにマジックテープ（４ａ）とマ
ジックテープ（４ｂ）を付着し使用するものである。な
お、先端部（５ｂ）に布を設けそれにマジックテープを
設け、マジックテープ（４ａ）と付着するようにしても
よい。又、マジックテープ（４ａ）を先端部（５ａ）に
直に設けてもよい。又先端部（５ａ）と先端部（５ｂ）
を付着、或いは係止めさせる他の部材として、ボタン、
スナップ、ホック、ファスナー等を直に、先端部（５
ａ）及び先端部（５ｂ）に設けてもよい。

【００１７】次に、図１て示すように、支持体（３）長
手方向の後端部（６）を布（２ｂ）で繋いである。布
（２ｂ）は着座者首後に密接であり、首後幅とほぼ同幅
が望ましい。又、布（２ｂ）は被覆布地と同材であり、
又はそれと異なる布地、或いは素材を使ってもよい。又
は、帯状の幅広紐でもよく、ゴム質のそれとしてもよ
い、又、伸縮性を保持する布地を使ってもよい。なお、
布（２ｂ）にクッションパッドを施してよく、その場合
パッドは薄いものが望ましい。

【００１８】次に、図４で示すのは、後端部（６）に、
係止具（７ａ）を設け、それと連結係合し、着脱自在の
係止具（７ｂ）を設け、係止具（７ｂ）に長さ調節具
（９）を付けた紐（８ａ）を設け、紐（８ａ）にリング
（１０）を設け、リング（１０）を紐（８ｂ）で繋いで
ある。なお、紐（８ａ）と紐（８ｂ）は幅広紐であり、
又、細身の紐を使ってもよい。又、紐（８ａ）、及び紐
（８ｂ）を伸縮性を保持する紐、又は幅広紐にしてもよ
く、或いはゴム質のそれとしてもよい。又、紐（８ａ）
と紐（８ｂ）を一連の紐にしてもよく、それをゴム質、
又は伸縮性を保持する紐、或いは幅広紐としてもよい。
この図４で示すリング（１０）を自動車シートの背もた
れとヘッドレストを連結する既存支柱左右に取り付ける
ことができる。

【００１９】

【発明の効果】以上から成る本発明は、支持体（３）
が、着座者の首部に密接であり、首部と頭側部と両頬を
同時に支持することができる。又、両頬先まで挟めるの
で、前方向への頭部傾きを抑えることができる。よっ
て、頭部安定を維持することができる。又、肩と密接で
あるので、着座者が背もたれで傾いても、同一方向へ一
体的な動きとなるので、首部への負担はかからないので
ある。よって、乗り物用座席、その他のヘッドレスト付
椅子における着座者の枕として活用でき、着座者に快適
な睡眠と休息を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を示す斜視図

【図２】本発明を示す断面図

【図３】本発明の使用例を示す斜視図

【図４】本発明の他の実施例を示す斜視図

【符号の説明】

１ はクッション保持部材 ２ａは布 ２ｂは布 ２ｃは布 ３ は支持体 ４ａはマジックテープ ４ｂはマジックテープ ５ａは先端部 ｂは先端部 ６ は後端部 ７ａは係止具 ７ｂは係止具 ８ａは紐 ８ｂは紐 ９ は長さ調節具 １０はリング １１は着座者

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】（イ）クッション保持部材（１）を布（２
   ａ）で被覆して成る一対の支持体（３）。 （ロ）支持体（３）の先端部（５ａ）に布（２ｃ）を設
   ける。 （ハ）布（２ｃ）にマジックテープ（４ａ）を設ける。 （ニ）支持体（３）の先端部（５ｂ）にマジックテープ
   （４ｂ）を設ける。 （ホ）支持体（３）の後端部（６）を布（２ｂ）で繋
   ぐ。 以上の如く構成された、一対のクッション保持枕。
2. 【請求項２】後端部（６）に、係止具（７ａ）を設け、
   それと連結係合し、着脱自在の係止具（７ｂ）を設け、
   係止具（７ｂ）に長さ調節具（９）を付けた紐（８ａ）
   を設け、紐（８ａ）にリング（１０）を設け、リング
   （１０）を紐（８ｂ）で繋いだ請求項１の一対のクッシ
   ョン保持枕。