JP2000231692A - 駐車違反取締りシステム - Google Patents

駐車違反取締りシステム

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JP2000231692A
JP2000231692A JP11033837A JP3383799A JP2000231692A JP 2000231692 A JP2000231692 A JP 2000231692A JP 11033837 A JP11033837 A JP 11033837A JP 3383799 A JP3383799 A JP 3383799A JP 2000231692 A JP2000231692 A JP 2000231692A
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image
patrol
vehicle
parking
image sensor
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Manabu Yasuda
学 安田
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JOHO SYSTEM KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】駐車違反の取締りを、天候に左右されることな
く、広い範囲にわたって効率良く行えるようにする。 【解決手段】本発明の駐車違反取締りシステムは、駐車
車両撮影用の一次元撮像センサ2Aにより初回巡回画像
と次回巡回画像を得る駐車状況撮影機能と、得られた両
巡回画像を画像モニタ13A1 ,13A2 に対比可能に
表示する画像表示機能とがパトロールカー1に装備され
ていて、両巡回画像の対比観察に基づき駐車違反の認定
を行うように構成されており、天候に左右されることな
く、広い範囲にわたって効率良く駐車違反の取締りを実
施できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駐車違反を犯して
いる駐車車両を取締る駐車違反取締りシステムに係り、
特に駐車違反の取締りを、天候に左右されずに、広い範
囲にわたって効率良く行えるようにするための技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】駐・停車禁止の路上に自動車が一定時間
を越えて駐車すると駐車違反になる。駐車違反車は正常
な車の往来を妨げることから、警察による駐車違反の取
締りがしばしば行われている。
【0003】一般に駐車違反を取り締まる場合、初回
(最初)の巡回で先ず警察官がチョーク(白墨)で道路
に駐車中の車の車輪と道路の両方に跨がる線を付けてマ
ークしておき、駐車違反となる時間が経過した後に次回
の巡回を行い、初回巡回時に付けたマークの状態に変化
がない自動車があれば、初回巡回時点から連続して駐車
していた違反車であると認定し、違反駐車標章を切る。
【0004】また、駐・停車禁止区域の道路に光電セン
サを固定設置しておき、駐車を開始した自動車を光電検
出してタイマで計時を行い、駐車違反となる時間が経過
するとブザーを鳴らして駐車違反の警告ないし認定を行
うよう構成された駐車違反取締りシステムが提案されて
いる。
【0005】さらに、駐・停車禁止区域の道路にテレビ
カメラを固定設置しておき、駐車を開始した自動車をテ
レビカメラで捉えるとともに、テレビカメラで得たTV
画像を画像処理することによって、駐車車両の車両番号
を読み取っておき、駐車違反となる時間の経過後も同じ
車両番号が読み取られた場合は、その駐車車両を駐車違
反と認定するよう構成された駐車違反取締りシステムも
提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般に
行われている駐車違反取締りの場合、天候に左右される
ことなく、広い範囲にわたって効率良く実施することが
出来ないという問題がある。警察官が駐車車両ごとにチ
ョークなどでマークし再チェックするのは非常に手間の
かかる作業であって、効率が良いとは到底言えない。ま
た、チョークなどによるマークは雨が降ると消えてしま
う恐れがあるので、雨天時に駐車違反の取締りをするこ
とが困難である。
【0007】さらに、道路などに設置された光電センサ
やテレビカメラを使った取締りシステムの場合、取締り
自体に手間はかからないけれども、広い範囲の取締りを
行うためには、多数の光電センサやテレビカメラを設置
しなければならず、莫大な費用が必要となり、現実には
困難である。
【0008】本発明は、上記の事情に鑑み、駐車違反の
取締りを、天候に左右されることなく、広い範囲にわた
って効率良く行うことができる駐車違反取締りシステム
を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明に係る駐車違反取締りシステムは、巡回用自
動車両が配備されているとともに、前記巡回用自動車両
には、撮像素子の配列方向が前記巡回用自動車両の進行
方向に対して交差するように配設されている駐車車両撮
影用の一次元撮像センサと、前記巡回用自動車両の進行
に伴って前記一次元撮像センサの撮像データを適時に取
り込む撮像データ取り込み手段と、初回の巡回中の撮像
データ取り込みにより得られる初回巡回画像を記憶する
初回画像記憶手段と、次回の巡回中の撮像データ取り込
みにより得られる次回巡回画像を記憶する次回画像記憶
手段と、前記両記憶手段にそれぞれ記憶された初回巡回
画像と次回巡回画像とを対比可能に出力する画像出力手
段とが装備されていることを特徴とする。
【0010】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
の駐車違反取締りシステムにおいて、前記巡回用自動車
両の移動量を測定する移動距離測定手段が設けられてい
て、前記移動距離測定手段による移動量の測定結果に基
づいて、前記撮像データ取り込み手段による撮像データ
の取り込みが、前記巡回用自動車両が一定距離移動する
毎に行われるよう構成されている。
【0011】また、請求項3の発明は、請求項1または
2に記載の駐車違反取締りシステムにおいて、前記巡回
用自動車両に、進行方向に対し斜め前向きに配設された
撮像センサと、進行方向に対し斜め後向きに配設された
撮像センサと、前記両撮像センサによりそれぞれ得られ
る画像を前記一次元撮像センサによる巡回画像と対応付
けて記憶する画像記憶手段とが設けられている。
【0012】また、請求項4の発明は、請求項3に記載
の駐車違反取締りシステムにおいて、前記巡回用自動車
両の進行方向に対し斜め前向きに配設された撮像センサ
で得られた画像および前記巡回用自動車両の進行方向に
対し斜め後向きに配設された撮像センサで得られた画像
の少なくとも一方の画像から、駐車車両の車両番号を抽
出して記憶する車両番号抽出手段を備えている。
【0013】
【作用】次に、本発明に係る駐車違反取締りシステム
(以下、適宜「取締りシステム」と略記)による取締り
を行う際の作用を説明する。本発明による駐車違反取締
りでは、取締官が巡回用自動車両に乗り込んで、取締り
対象区域の道路を走行して初回の巡回を先ず行う。そし
て、巡回中、巡回用自動車両に、その進行方向に対して
交差するように装備されている一次元撮像センサを使っ
て駐車車両を撮影し、その撮像データが撮像データ取り
込み手段により適時に次々と取り込まれ、初回巡回画像
として初回画像記憶手段に記憶されてゆく。
【0014】撮像素子の配列方向が巡回用自動車両の進
行方向に対して交差するように配設されている一次元撮
像センサは、駐車車両の傍らを巡回用自動車両が走行す
ることによって、その駐車車両をスキャニング(走査)
して、その駐車車両を静止画的に撮影する。この画像が
初回巡回画像である。駐車車両は、その背景と共に撮影
されるので、駐車車両と背景との位置関係を見ることに
より、駐車車両の駐車位置を特定することができる。こ
の初回巡回画像は、初回巡回時点の状態を示す証拠とな
る。
【0015】初回巡回の後、駐車違反となる時間が経過
してから、初回巡回と同様にして、次回巡回(第2回目
の巡回)を行う。次回巡回の場合、一次元撮像センサか
ら出力される撮像データが撮像データ取り込み手段によ
り適時に次々と取り込まれ、次回巡回画像として次回画
像記憶手段に記憶されてゆく。次回巡回画像の場合も同
様に、駐車車両は、その背景と共に撮影されるので、駐
車車両と背景との位置関係を見ることにより、駐車車両
の駐車位置を特定することができる。この次回巡回画像
は、次回巡回時点の状態を示す証拠となる。
【0016】このようにして前後2回の巡回によって得
られた初回巡回画像と次回巡回画像とを各画像記憶手段
から読み出し、画像出力手段が両画像を対比可能に出力
する。取締官は、対比可能に表示されている初回巡回画
像と次回巡回画像とから、初回巡回時の駐車車両の駐車
位置と、次回巡回時の駐車車両の駐車位置とを把握し、
両巡回時点で駐車車両の駐車位置が同じであれば、初回
巡回の時点以降、全く移動せずに駐車を続けている駐車
違反車両であると認定する。
【0017】上記したように本発明の駐車違反取締りシ
ステムは、巡回用自動車両に搭載された一次元撮像セン
サによって駐車車両を撮影しているので、初回巡回から
次回巡回までの間に駐車車両が移動しない限り、初回巡
回画像中の駐車車両と背景との位置関係は、次回巡回画
像中の駐車車両と背景とのそれと全く同じになる。
【0018】因みに、巡回用自動車両に2次元静止画カ
メラ(一般の写真機)を搭載して駐車車両を撮影した場
合、初回巡回時の撮影位置と、次回巡回時の撮影位置と
が全く同じ位置でないと、両巡回画像における駐車車両
と背景との位置関係に狂いが生じるので、その駐車車両
が初回巡回時と次回巡回時との間に移動したかどうかの
判断がつかなくなる。そのため、現実には巡回用自動車
両に2次元静止画カメラを使って駐車車両を取り締まる
ことは困難である。また、巡回用自動車両に2次元動画
カメラ(一般のビデオカメラ)を搭載した場合にも、初
回巡回時と次回巡回時にそれぞれ撮影される動画(多数
の静止画の集合)を見比べて、駐車車両の位置を比較判
断することも非能率的で現実的ではない。
【0019】これに対して本願発明によれば、一次元撮
像センサで撮影された初回および次回巡回画像は、上述
した2次元静止画カメラのような撮影位置に影響され
ず、駐車車両と背景との位置関係が両画像において同じ
になるので、駐車車両の取締りに好適である。
【0020】請求項2の取締りシステムの場合、撮像デ
ータ取り込み手段による撮像データの取り込みが、移動
距離測定手段による巡回用自動車両の移動量の測定結果
に基づいて巡回用自動車両が一定距離移動する毎に行わ
れる。一次元撮像センサから出力される撮像データの取
り込みを、巡回用自動車両が一定量づつ移動した時に行
うようにしないと、取り込まれた撮像データを繋ぎ合わ
せた時に画像の縦横比に狂いが生じる。巡回用自動車両
が一定速度であれば、撮像データの取り込みを一定時間
毎に行えば、巡回用自動車両が一定量づつ移動する毎に
撮像データが取り込まれることになるが、実際には巡回
用自動車両を厳密に一定速度で移動させることは困難で
ある。移動距離測定手段により巡回用自動車両の移動量
を実測して、巡回用自動車両が一定量づつ移動する毎に
撮像データを取り込むようにすれば、初回および次回巡
回時の巡回用自動車両の速度にかかわらず、画像の縦横
比が一致した初回巡回画像および次回巡回画像を得るこ
とができる。
【0021】請求項3の取締りシステムの場合、巡回
中、進行方向に対し斜め前向きに配設された撮像センサ
によって、巡回用自動車両の進行方向と同じ方向に駐車
された車両の後部の車両番号を撮影するとともに、進行
方向に対し斜め後向きに配設された撮像センサにより、
その駐車車両の前部の車両番号を撮影し、これらの車両
番号の画像を一次元撮像センサによる巡回画像と対応付
けて画像記憶手段に記憶する。駐車違反車の車両番号が
巡回画像と対応付けて記憶されるので、駐車違反車の特
定が確実かつ容易となる。
【0022】請求項4の取締りシステムによれば、巡回
用自動車両の進行方向に対し斜め前向きに配設された撮
像センサあるいは巡回用自動車両の進行方向に対し斜め
後向きに配設された撮像センサで得られた画像から駐車
車両の車両番号を抽出して記憶するので、駐車違反車の
記録や集計を容易に行うことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】続いて、本発明の一実施例を図面
を参照しながら説明する。図1は実施例に係る駐車違反
取締りシステムの全体構成を示すブロック図、図2は実
施例システムにおけるパトロールカー(巡回用自動車
両)の側面図、図3は実施例システムにおけるパトロー
ルカーの背面図である。
【0024】実施例の取締りシステムには、図2に示す
ように、取締官(警察官)が乗車して駐・停車禁止区域
を見回る時に使われるワゴン型のパトロールカー1が配
備されている。このパトロールカー1には、駐・停車禁
止区域内の道路を移動しながら沿道の駐車車両を録画す
る装置類が装備されており、得られた録画結果に基づき
駐車違反を犯した自動車を取締るというシステム構成と
なっている。以下、システムの構成を具体的に説明す
る。
【0025】図2に示すように、パトロールカー1の側
面1Aの後方側に、沿道に駐車された車両を撮影するた
めの3つの一次元撮像センサ(一次元CCDカメラ)2
A、2B、2Cが上下方向に一列に配備されている。パ
トロールカー1の側面1Aと向き合って見た場合に、各
一次元撮像センサ2A、2B、2Cは、各センサの撮像
素子の配列方向がパトロールカー1の進行方向に対して
交差するように(本実施例ではほぼ垂直になるように)
配置されている。
【0026】図5を参照する。上方にある一次元撮像セ
ンサ2Aは、駐車車両MAの側面を撮影するためのもの
であり、その撮影方向3Aは平面視でパトロールカー1
の進行方向RAに対してほぼ垂直になるように設定され
ている。下方の中間位置にある一次元撮像センサ2B
は、パトロールカー1の進行方向と同じ向きに駐車され
た車両MAの後部、特に、その車両MAの後部に取り付
けられている車両番号Paを撮影するためのものであ
り、その撮影方向3Bは平面視でパトロールカー1の進
行方向RAに対して斜め前方向を向くように設定されて
いる。パトロールカー1の底面部に設置された一次元撮
像センサ2Cは、パトロールカー1の進行方向と同じ向
きに駐車された車両MAの前部、特に、その車両MAの
前部に取り付けられている車両番号Pbを撮影するため
のものであり、その撮影方向3Cは平面視でパトロール
カー1の進行方向RAに対して斜め後ろ方向を向くよう
に設定されている。
【0027】図1を参照する。一次元撮像センサ2Aか
ら出力された撮像データは、信号増幅部4Aで増幅され
た後、AD変換部5Aによりディジタル化されるととも
に、パトロールカー1が予め定められた距離を移動する
毎に、ラッチ部6Aにより撮像データがホールドされて
初回画像メモリ7Aまたは次回画像メモリ8Aに択一的
に取り込まれてゆくよう構成されている。同様に、一次
元撮像センサ2B、2Cからそれぞれ出力された撮像デ
ータは、AD変換部5B、5Cおよびラッチ部6B、6
Cを介して初回画像メモリ7B、7Cまたは次回画像メ
モリ8B、8Cにそれぞれ択一的に取り込まれる。
【0028】以下に、一次元撮像センサ2Aで得られた
撮像データの初回画像メモリ7Aへの取り込み処理を説
明する。図6に示すように、最初のタイミングで、沿道
の駐車状況のうちの左端の短冊状の縦長領域K1 だけが
初回画像メモリ7Aへ格納される。パトロールカー1が
少し移動して一次元撮像センサ2Aの撮影領域が左端か
ら2番目の縦長領域K2 に移行した時点で再び撮像デー
タの取り込み処理が行われる。以下、同様にして次々右
隣の短冊状縦長領域Ki (i=1〜n)の撮像データの
取り込み処理が繰り返し行われる結果、沿道の駐車状況
が切れ目なく走査撮影されて、沿道に駐車中の車両MA
と背景の建物MBや樹木MCなどが一緒に映っている初
回巡回画像が、初回画像メモリ7Aに記憶されることに
なる。なお、図6では作図の便宜のために、一回で取り
込まれる縦長領域Kの横幅を拡大して描いてある。
【0029】パトロールカー1の後部の底面中央には、
パトロールカー1の移動量を測定するロータリーエンコ
ーダー式の測距部(移動距離測定手段)9が設けられて
いる。測距部9は、図2ないし図3に示すように、パト
ロールカー1の移動に伴って道路Gと接触しながら回転
する車輪10を備えており、パトロールカー1の移動に
伴う車輪10の回転量をロータリーエンコーダーで計測
してパトロールカー1の移動量を測定する移動距離測定
用のセンサである。撮像データの取り込み間隔に対応す
る距離だけパトロールカー1が移動する毎にデータ取り
込み信号用のパルスをシステム稼働制御用のコントロー
ラ11を介してラッチ部6A〜6Cに出力する構成とな
っている。データ取り込み信号用のパルスを受けたラッ
チ部6A〜6Cは上述のように、撮像データの取り込み
処理を実行することになる。
【0030】初回巡回の後、駐車違反となる時間が経過
してから行う次回巡回の場合も、同様にして、一次元撮
像センサ2Aによる沿道の駐車状況の撮影が行われるの
であるが、得られた次回巡回画像は次回画像メモリ8A
の方に記憶される。また、一次元撮像センサ2Bで得ら
れた撮像データの初回画像メモリ7Bおよび次回画像メ
モリ8Bへの取り込み、並びに一次元撮像センサ2Cで
得られた撮像データの初回画像メモリ7Cおよび次回画
像メモリ8Cへの取り込みも同様して行われる。ただ
し、一次元撮像センサ2Bおよび2Cは駐車車両の車両
番号を撮影することは上述したとおりである。
【0031】なお、初回画像メモリ7A〜7Cや次回画
像メモリ8A〜8Cには、時計部12からコントーラ1
1を介して送出される時刻信号も、初回巡回画像や次回
巡回画像の撮影時刻として、各々の画像とともに記憶さ
れる。
【0032】また、パトロールカー1の室内には、一次
元撮像センサ2Aで撮影された初回巡回画像を表示する
ためのモニタ(画像表示手段)13A1 、および次回巡
回画像を表示するためのモニタ(画像表示手段)13A
2 が隣接して設けられている。両モニタ13A1 ,13
2 に初回巡回画像と次回巡回画像とを同時に映し出す
ことにより、図3に示すように、取締官が椅子CHに座
って初回巡回画像と次回巡回画像を容易に対比観察でき
るよう構成されている。さらに、パトロールカー1の室
内には、一次元撮像センサ2B,2Cで撮影された車両
番号を確認するためのモニタ13B,13Cも設けられ
ている。
【0033】初回巡回画像と次回巡回画像との対比観察
によって取締官が駐車違反と認定した場合、車両番号が
映っている初回画像メモリ7B,7Cあるいは次回画像
メモリ8B,8Cから必要な画像部分(車両番号)を抽
出して記憶しておく駐車違反データメモリ14も、パト
ロールカー1の室内に配置されている。車両番号の抽出
処理はコントローラ11が行う。具体的には、車両番号
が映っている画像から輪郭抽出処理などによって車両番
号の輪郭を抽出し、その車両番号を構成している各文字
を認識することにより、車両番号を特定して駐車違反デ
ータメモリ14に記憶する。
【0034】また、パトロールカー1の室内には、シス
テムの稼働に必要な入力操作を実行するために、コント
ローラ11に接続されているキーボード15、入力操作
用のメニュー等を表示するモニタ16、初回巡回画像や
次回巡回画像、あるいは駐車違反データなどを必要に応
じて印字出力するプリンタ17なども設けられている。
実施例のシステム稼働中は、キーボード15などを使っ
た入力操作に応じて、撮影動作の制御や撮像データの取
り込み処理、あるいは、各種の画像の記憶・表示・印字
処理がコントローラ11からの指令信号に基づいて行わ
れるようになっている。また、キーボード13を使って
入力された駐車違反の取締り場所などの種々のデータも
駐車違反データメモリ14に記憶されるようになってい
る。
【0035】上述した一次元撮像センサ2Aおよび2B
は、長尺の撮像系設置ボード20に取り付けられて設置
されているとともに、図4に示すように、撮像系設置ボ
ード20をパトロールカー1の左側の側面1Aと右側の
側面1Bの間を往復および旋回移動させるために、ベル
ト21およびプーリ22等からなるボード移動機構が設
けられている。これは、パトロールカー1の左右いずれ
の側の駐車状況でも撮影が出来るようにするためであ
る。撮像系設置ボード20を、図4の中に一点鎖線で示
すように、パトロールカー1の右側の側面1Bに移動お
よび旋回させれば、一次元撮像センサ2Aおよび2B
も、パトロールカー1が進む道路の右側の駐車状況を撮
影することができる。
【0036】ところで、駐車車両の前部の車両番号は通
常、低い位置に設けられているので、この車両番号を撮
影するための一次元撮像センサ2Cはパトロールカー1
の底面部に設置されている。そのため、一次元撮像セン
サ2Cについては、簡単に移動させることは難しいの
で、パトロールカー1の左右にそれぞれ1台づつ設置さ
れていて、撮影対象がパトロールカー1の左右いずれで
あるかに応じて選択して使用できる構成となっている。
【0037】続いて、以上に述べた構成を有する実施例
の取締りシステムによる駐車違反取締り実行の際の装置
動作を、取締り作業の流れを示す図7のフローチャート
等を参照しながら説明する。巡回の開始に先立って、巡
回する駐・停車禁止区域を選定して巡回基準点や巡回ル
ートを決定するとともに、撮影対象がパトロールカー1
の左右いずれであるかに応じて撮像系設置ボード25を
所定の側にセットする。
【0038】〔ステップS1〕準備が完了すれば、運転
手および取締官がパトロールカー1に乗り込み、巡回基
準点からパトロールカー1を巡回ルートに沿って走行さ
せて、初回巡回を開始する。
【0039】〔ステップS2〕初回巡回の開始と共に、
沿道に駐車中の車両の側面を一次元撮像センサ2Aで撮
影して、その初回巡回画像が撮影時刻のデータとともに
初回画像メモリ7Aに記憶される。また、一次元撮像セ
ンサ2Bで撮影された駐車車両の後部車両番号の画像デ
ータが初回画像メモリ7Bに記憶されるとともに、一次
元撮像センサ2Cで撮影された駐車車両の前部車両番号
の画像データが初回画像メモリ7Cに記憶される。一次
元撮像センサ2A〜2Cで撮影された各画像は必要に応
じてモニタに映し出される。このようにして沿道に駐車
された車両が次々と撮影されて、初回画像メモリ7A〜
7Cに記憶される。
【0040】〔ステップS3〕初回巡回が終了した後、
駐車違反となる時間が経過すると、次回巡回を同一の巡
回ルートで開始する。
【0041】〔ステップS4〕初回巡回の時と同様に撮
影が行われて、次回巡回画像とその撮影時刻および車両
番号が次回画像メモリ8A〜8Bに記憶される。
【0042】〔ステップS5〕取締官が、画像モニタ1
3A1 ,13A2 にそれぞれ映し出された同一地点の初
回巡回画像と、次回巡回画像とを対比観察する。両巡回
画像には撮影時刻等も表示される。同一地点で撮影され
た例えば図8の初回巡回画像と図9の次回巡回画像に映
っている駐車車両MAが同一の車であって、駐車車両M
Aと背景との位置関係が全く同一であると確認されれ
ば、取締官は、駐車車両MAを違反車であると認定す
る。
【0043】〔ステップS6〕違反駐車の認定があれ
ば、両巡回画像と、駐車車両の前後部を撮影した画像の
中から抽出した車両番号とを駐車違反データメモリ22
に格納する。なお、図10に示すように、初回巡回時に
駐車していた自動車が次回巡回画像に映っていない場合
は違反駐車は無しと判定される。
【0044】〔ステップS7〕次回巡回が終了するま
で、初回巡回画像と次回巡回画像の対比観察および駐車
違反の認定作業が続けられる。次回巡回が終了すれば、
現場での作業は終了する。
【0045】現場での録画・違反認定作業が終了した
後、駐車違反データメモリ22に記憶されたデータに従
って、違反車の所有者の照会・呼び出しおよび罰金徴収
などの処理が行われることになる。
【0046】実施例の駐車違反取締りシステムによれ
ば、パトロールカー1に装備されている撮影機能で初回
・次回の両巡回中に得られた画像の対比観察により、天
候に左右されることなく、容易に駐車違反の認定が能率
よく行える。また、違反状況の録画により違反の証拠も
確実に確保される。
【0047】本発明は、上記実施の形態に限られること
はなく、下記のように変形実施することができる。 (1)実施例の取締りシステムでは、初回巡回画像と次
回巡回画像を別々の画像モニタに表示して対比観察する
構成であったが、初回巡回画像と次回巡回画像を1個の
画像モニタに同時表示して対比観察する構成のシステム
が、変形例として挙げられる。
【0048】(2)実施例の取締りシステムでは、駐車
車両の車両番号の撮影に一次元撮像センサを用いたが、
車両番号の撮影には二次元撮像センサ(ビデオカメラや
写真機)を用いてもよい。また、車両番号は必ずしも撮
影した画像から抽出する必要はなく、図1中のキーボー
ド15から入力して、駐車違反データメモリ14に記憶
するようにしてもよい。しかし、この場合でも、証拠と
して車両番号を撮影することが好ましい。
【0049】(3)実施例では一次元撮像センサ2A〜
2Cがパトロールカーの側面の後部に設置されていた
が、一次元撮像センサ2A〜2Cの設置位置は特定の位
置に限られるものではなく、必要な撮影が行える位置に
設置されていればよい。
【0050】(4)実施例の取締りシステムでは、駐車
車両の側面撮影用の一次元撮像センサ2Aおよび後部車
両番号撮影用の一次元撮像センサ2Bが、パトロールカ
ーの左右側面の間を移動可能で左右のいずれも撮影がで
きる構成となっていたが、パトロールカーの左右側面の
それぞれに、一次元撮像センサ2Aおよび2Bが設置さ
れている構成のシステムが、変形例として挙げられる。
【0051】
【発明の効果】本発明の駐車違反取締りシステムによれ
ば、巡回用自動車両に装備された一次元撮像センサによ
って駐車車両を撮影しているので、初回巡回画像と次回
巡回画像とを対比することにより、初回巡回時と次回巡
回時との間に、その駐車車両が移動したかどうかを容易
に認定することができる。したがって、本発明によれ
ば、駐車違反の取締りを広い範囲にわたって効率良く行
うことができるとともに、、大量の駐車違反に対応する
こともでき、大きな違反抑止効果を期待できる。また、
本発明によれば、初回・次回の両巡回画像に基づく取締
りはインクを使ったマークと違って、天候に左右される
ことなく実施することができる。
【0052】また、請求項2の駐車違反取締りシステム
によれば、一次元撮像センサから出力される撮像データ
の取り込みが、巡回用自動車両が一定量づつ移動する毎
に行行われるので、巡回用自動車両の速度にかかわら
ず、初回・次回の巡回画像は縦横比に狂いのない適正な
画像となる。
【0053】また、請求項3の駐車違反取締りシステム
によれば、進行方向に対し斜め前向きに配設された撮像
センサと斜め後向きに配設された撮像センサとにより、
駐車車両の前部および後部の車両番号を撮影して記録す
ることができるので、駐車違反車の特定が確実かつ容易
となる。
【0054】請求項4の取締りシステムによれば、駐車
車両の前または後部の画像から車両番号を自動的に抽出
して記憶するので、駐車違反車の記録や集計などを容易
に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の駐車違反取締りシステムの全体構成を
示すブロック図である。
【図2】実施例システムにおけるパトロールカーの側面
図である。
【図3】実施例システムにおけるパトロールカーの背面
図である。
【図4】実施例システムのパトロールカーの室内後部を
示す概略断面図である。
【図5】実施例システムによる巡回実施時の状況を示す
模式図である。
【図6】実施例システムの撮像データの取り込み処理を
説明する模式図である。
【図7】実施例システムによる取締り作業の流れを示す
フローチャートである。
【図8】実施例システムによる初回巡回画像の一例を示
す図である。
【図9】実施例システムによる次回巡回画像の一例を示
す図である。
【図10】実施例システムによる次回巡回画像の他の例
を示す図である。
【符号の説明】
1 …パトロールカー 2A〜2C …一次元撮像センサ 6A〜6C …ラッチ部 7A〜7C …初回画像メモリ 8A〜8C …次回画像メモリ 9 …測距部 11 …コントローラ 13A1 ,13A2 ,13B,13C…モニタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】巡回用自動車両が配備されているととも
    に、前記巡回用自動車両には、撮像素子の配列方向が前
    記巡回用自動車両の進行方向に対して交差するように配
    設されている駐車車両撮影用の一次元撮像センサと、前
    記巡回用自動車両の進行に伴って前記一次元撮像センサ
    の撮像データを適時に取り込む撮像データ取り込み手段
    と、初回の巡回中の撮像データ取り込みにより得られる
    初回巡回画像を記憶する初回画像記憶手段と、次回の巡
    回中の撮像データ取り込みにより得られる次回巡回画像
    を記憶する次回画像記憶手段と、前記両記憶手段にそれ
    ぞれ記憶された初回巡回画像と次回巡回画像とを対比可
    能に出力する画像出力手段とが装備されていることを特
    徴とする駐車違反取締りシステム。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の駐車違反取締りシステム
    において、前記巡回用自動車両の移動量を測定する移動
    距離測定手段が設けられていて、前記移動距離測定手段
    による移動量の測定結果に基づいて、前記撮像データ取
    り込み手段による撮像データの取り込みが、前記巡回用
    自動車両が一定距離移動する毎に行われるよう構成され
    ている駐車違反取締りシステム。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の駐車違反取締り
    システムにおいて、前記巡回用自動車両に、進行方向に
    対し斜め前向きに配設された撮像センサと、進行方向に
    対し斜め後向きに配設された撮像センサと、前記両撮像
    センサによりそれぞれ得られる画像を前記一次元撮像セ
    ンサによる巡回画像と対応付けて記憶する画像記憶手段
    とが設けられている駐車違反取締りシステム。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の駐車違反取締りシステム
    において、前記巡回用自動車両の進行方向に対し斜め前
    向きに配設された撮像センサで得られた画像および前記
    巡回用自動車両の進行方向に対し斜め後向きに配設され
    た撮像センサで得られた画像の少なくとも一方の画像か
    ら、駐車車両の車両番号を抽出して記憶する車両番号抽
    出手段を備えている駐車違反取締りシステム。
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