JP3090622B2 - 駐車車両の検出装置 - Google Patents

駐車車両の検出装置

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JP3090622B2 JP08248127A JP24812796A JP3090622B2 JP 3090622 B2 JP3090622 B2 JP 3090622B2 JP 08248127 A JP08248127 A JP 08248127A JP 24812796 A JP24812796 A JP 24812796A JP 3090622 B2 JP3090622 B2 JP 3090622B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、路上に駐車する駐
車車両の画像情報を位置情報および時刻情報とともに記
録する装置に関する。本発明は、違法駐車車両の取締り
に利用するために開発された装置であるが、取締り以外
の用途にも利用することができる。本発明の装置は取締
りを行う自動車に搭載され、その取締りを行う自動車
は、対象となる駐車車両の側方を単に通過することによ
り、その駐車車両のナンバープレートを含む画像情報、
位置情報および時刻情報を対応させて記録することがで
きる情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】違法駐車の取締りには、警察官が違法駐
車を現認すると、ナンバープレートその他車両を特定す
る情報をその駐車位置および時刻とともに記録すること
が行われている。この記録のために、駐車違反を取り締
まるための自動車にカメラを装備することが行われた。
写真は証拠としてきわめて有効である。
【0003】一方、ラインセンサカメラは、スポーツ競
技あるいは競馬の決勝着順の写真判定、警備用カメラな
どに広く使用されているカメラであり、カメラに設けら
れたスリットから取り込む線情報を記録するものであっ
て、被写体がそのスリットを横切るように移動する、あ
るいはカメラがそのスリットと直角の方向に移動または
回転するときに画面情報が得られる。一般に、ラインセ
ンサカメラには化学的なフィルムに代えてスリットと平
行な線状の光電気変換器を配置して、被写体の移動ある
いはカメラの移動または回転に合わせて、その光電気変
換器の読取りを制御して画面情報を記録するように構成
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】違法駐車がきわめて多
数であるときには、警察官が手書きによりあるいは警察
官の操作により記録を作成するのでは対応することがで
きない。写真を利用する場合にも、その現像焼付の操作
を伴う場合には、即時の取締りには必ずしも有効ではな
い。また、路上に出て行う違反車の特定は走行する車両
に接近しての作業となるので危険な作業である。
【0005】本発明はこのような背景に行われたもの
で、駐車違反車両のナンバープレートを含む画像、位置
情報および時刻情報を対応させて画像情報として記録す
ることができる検出装置を提供することを目的とする。
本発明は、安全な状態で、迅速かつ適確に駐車違反車両
を特定することができる検出装置を提供することを目的
とする。本発明は、駐車違反であることを示すステッカ
にその事実を示すすべての情報を現場で印刷し貼り付け
ることができる装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、安全な状態
で、かつ少ない労力で、適確に駐車違反を特定すること
を特徴とする。
【0007】すなわち、本発明は、ラインセンサカメラ
を検出車両に搭載し、走行しながら駐車中の車両を撮影
してその画像を画像情報として収集する。同時に、駐車
位置の情報を電気信号として発生するとともに、現在の
時刻を電気信号として発生し、この画像情報、位置情報
および時刻情報を対応させてメモリ手段に記憶する。
【0008】このメモリ手段に記憶された三つの情報を
操作入力することによって読出し、読出した出力情報を
写真および文字により一枚の紙面に印刷する。
【0009】この写真および文字を印刷する印刷手段は
検出車両内に搭載することが望ましく、これにより検出
情報を外部に取出して別の装置で印刷する操作をなくす
ことができ、現場でただちに告知ステッカとして作成す
ることができる。
【0010】さらに、検出車両にラインセンサカメラを
2系統備え、検出車両が対象となる駐車車両の側方を通
過するとき、その第一のラインセンサカメラが所定の角
度(例えば、約30度)でナンバープレートを撮影し、
その第二のラインセンサカメラが駐車車両の横方向から
の全体像を撮影する。
【0011】ナンバープレートは斜めから撮影されてい
るので、その画像情報を分析してナンバープレートに記
録された数字および文字を正確に認識し記憶する。
【0012】所定時間経過したときに再度同様の検出操
作を行い、先に認識され記憶されたナンバープレートの
数字および文字と同一の内容が再度記憶されるか、もし
くは複数回記憶されたときに、その記憶された駐車車両
の画像、駐車位置および駐車時刻を対応させて再記憶し
告知ステッカとして印刷する。印刷する内容には、車両
のナンバープレートを示す写真および駐車状態を示す写
真と、「日時」、「場所」、「ナンバープレートの内
容」および告知事項を含む違法駐車を証明する内容とが
含まれる。
【0013】検出車両による検出操作は、個々の駐車車
両について行われるのではなく、あらかじめ定めた区間
について多数の駐車車両に対し連続して行うことができ
る。そのために、起点となる地点を操作により特定し、
その起点からの移動方位および距離を演算して位置情報
とする。
【0014】また、この位置情報は検出車両にGPS
(Grobal Positioning System)受信機を搭載し、このG
PS受信機の出力情報およびインストールされている地
図情報から特定しようとする地点の位置情報および移動
方位を得ることができる。
【0015】検出車両に無線通信手段を備えればセンタ
ー装置との交信が可能となり、記憶された駐車車両の画
像、駐車位置および駐車時刻の三つの情報をセンター装
置に送信し、この三つの情報から所有者を検索して、そ
の氏名および必要とされる情報を現場にて短時間で知る
ことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
【0017】
【実施例】次に、本発明実施例を図面に基づいて説明す
る。
【0018】(第一実施例)図1は本発明第一実施例の
要部の構成を示すブロック図である。この図1中の検出
車両は内部構成を明示するために駐車車両12よりも大
きく描かれている。
【0019】本発明第一実施例は、第一の光電気変換器
1および第二の光電気変換器2に画像を結像する第一の
ラインセンサカメラ3および第二のラインセンサカメラ
4と、位置の情報を地図情報18を参照して電気信号と
して発生する位置情報発生手段5と、現在の時刻を電気
信号として発生する時刻情報発生手段6と、前記画像、
前記位置、および前記時刻に関する三つの情報を取込み
対応させて第一のメモリ手段7および第二のメモリ手段
8に記憶する制御回路9とが一つの自動車に搭載され
る。
【0020】制御回路9には、対応させて第一のメモリ
手段7および第二のメモリ手段8に記憶した前記三つの
情報を操作にしたがって読出す読出手段10が含ま
れ、、この読出手段10の出力情報を写真および文字に
より一枚の紙面に印刷する印刷手段11が備えられる。
位置情報発生手段5には表示手段19が接続される。第
一の光電気変換器1および第二の光電気変換器2にはC
CDセンサが利用される。
【0021】さらに、制御回路9には、対象となる駐車
車両12の側方を走行通過するとき、前記2系統のうち
の第一のラインセンサカメラ3はそのナンバープレート
13を撮影し、第二のラインセンサカメラ4はその駐車
車両12の全体像を撮影するように制御する手段と、ナ
ンバープレート13を撮影した画像情報を分析して、そ
のナンバープレートに記録された数字および文字を認識
し記憶する手段と、認識された一つのナンバープレート
13の数字および文字と同一の内容が異なる時刻に複数
回記憶されたときにその複数回記憶された前記三つの情
報を対応させて記憶する手段と、操作入力装置14の操
作により特定する地点を起点として移動方位および距離
を積算する手段とが含まれる。前記位置の情報はこの距
離を積算する手段の出力情報である。
【0022】制御回路9には、第一のラインセンサカメ
ラ3および第二のラインセンサカメラ4をそれぞれ駆動
する第一の駆動手段15および第二の駆動手段16が接
続され、距離計17が位置情報発生手段を介して接続さ
れる。
【0023】第一のラインセンサカメラ3は駐車車両1
2の前部に取付けられたナンバープレート13を撮影す
るカメラであり、図2に示すように、検出車両の前部に
備えられた支持体28に撮影角度θが約30度、路面か
らの高さが上下方向に約2mの撮影範囲がとれるように
設置される。
【0024】また、第二のラインセンサカメラ4は検出
車両の側面(日本の場合は原則として車両移動方向の左
側)にその光軸が駐車車両12に対し垂直になるよう
に、路面からの高さが撮影範囲約2mになるように設置
される。
【0025】第一のラインセンサカメラ3によるナンバ
ープレート13の撮影は駐車車両12の間隔dが0.5
m以上あれば可能であり、検出車両はこれら駐車車両1
2との間隔Dを0.5〜1.0mに保つように20〜3
0km/hで移動する。検出車両は一般にはパトロール
・カーであるが、装備が大型化する場合にはハイルーフ
タイプの車両が適している。
【0026】次に、このように構成された本発明第一実
施例の動作について説明する。図3は本発明第一実施例
の制御回路による撮影モードにおける動作の流れを示す
フローチャートである。
【0027】まず、違法駐車を検出しようとする場所が
選択され、その場所における検出起点が設定される。こ
の検出起点には、例えば、図4に示すように、交差点な
どに設定された一時停止のための白線が利用される。
【0028】この設定された検出起点上に検出車両が移
動し、操作入力装置14が撮影モード設定の操作入力を
受けると、位置情報発生手段5が制御回路9に撮影モー
ド設定信号を送出するとともに、地図情報18を取込み
特定された場所の地図を表示手段19に表示する。
【0029】この地図上に検出起点がマークされ、操作
入力装置14から移動距離の設定が入力されると、位置
情報発生手段5が距離計17からの出力による移動距離
の原点設定を行う。続いて、操作入力装置14から時刻
設定の操作入力を受けると、時刻情報発生手段6がスタ
ート時刻の設定を行う。
【0030】制御回路9は、位置情報発生手段5から撮
影モード設定信号を受けると、第一の駆動手段15およ
び第二の駆動手段16に駆動信号を送出し、第一のライ
ンセンサカメラ3および第二のラインセンサカメラ4を
駆動する。
【0031】検出車両が駐車車両12に沿って20〜3
0km/hの速度で移動するにともなって、第一のライ
ンセンサカメラ3および第二のラインセンサカメラ4は
この移動速度に対応して撮影した画像を第一の光電気変
換器1および第二の光電気変換器2に結像する。
【0032】制御回路9は、まず第二の光電気変換器2
の出力を取込み、この影像信号が駐車車両12の後部か
ら前部まで撮影されたものであるか否かを判定し、その
すべてが撮影されたものであれば、その画像を第二のメ
モリ手段8に記憶する。
【0033】これとは別に、第一の光電気変換器1の出
力を取込み、ナンバープレート13の始りが撮影されて
いるか否かを判定し、始りであればナンバープレート1
3が終るまでの画像信号を続けて取込み、ナンバープレ
ート13の終りになったときにスイープを停止する。取
込んだ画像は斜めから撮影したものであるがラインセン
サカメラを用いているので、読取りクロック信号を調節
することにより正面から見た画像に復元できる。その画
像からナンバープレート13の内容を解析し、その内容
を第一のメモリ手段7に記憶する。
【0034】違法駐車の特定は同一地点を所定時間をお
いて2回撮影することによって行われるので、その時間
が経過した後に前述と同様の撮影操作が行われ、この2
回の撮影の結果いずれもが同一の駐車車両であるときに
違法駐車を示すステッカを印刷する。
【0035】このステッカの印刷は操作入力装置14に
印刷モード設定の操作入力を受けたときに行われる。制
御回路9は、この印刷モード設定信号を受けると、読出
手段10が第一のメモリ手段7に記憶されたナンバープ
レート13の内容を示す画像と、第二のメモリ手段8に
記憶された違法駐車状態を示す駐車車両全体の画像とを
読出し、印刷手段11に送出するとともに、位置情報発
生手段5から取込んだ位置情報、および時刻情報発生手
段6から取込んだ時刻情報を印刷手段11に送出する。
印刷手段11はこれらの情報をステッカに印刷する。図
5はその一例を示したもので、日時、場所、ナンバープ
レート13の内容、ナンバープレート13の写真、駐車
車両全体の写真が印刷され、告知事項欄には手書きによ
り告知内容が記入される。
【0036】このように本発明による装置は、検出車両
を駐車車両12に沿って2回移動させ、操作入力を行う
だけで証拠写真が印刷されたステッカをその現場で作成
することができる。
【0037】上記説明では、第二のラインセンサカメラ
4は検出車両の一方の側面、日本の場合は原則として車
両移動方向の左側に設けるように説明したが、一方通行
区間などでは道路の右側を撮影することが必要な場合も
ある。移動方向の右側も撮影する必要がある場合には、
車両にその進行方向と平行な回転軸を設けておき、第二
のラインセンサカメラ4をその回転軸の先端に取付けて
おくことがよい。その回転軸は車両の前部または後部に
取付ける。その回転軸を180度回転することにより、
第二のラインセンラカメラ4を1台設けることにより、
車両の左側も右側も撮影することができる。回転軸を回
転することにより、第二のラインセンサカメラ4はその
撮影画像の上下(あるいは左右)が逆転するから、車両
の前進方向に対してその画像の上下(あるいは左右)
が、移動方向の左側を撮影したときと右側を撮影したと
きとで逆転するような不都合がなくなる。
【0038】(第二実施例)図6は本発明第二実施例の
要部の構成を示すブロック図である。
【0039】本発明第二実施例は、第一実施例の構成に
加えてGPS受信機20が搭載され、このGPS受信機
20の出力情報から、駐車車両の検出を行うために特定
された地点の位置情報およびこの特定された地点を起点
とする移動方位を得ることができる。GPS受信機20
は位置情報発生手段5に接続される。
【0040】本発明第二実施例における制御回路9によ
る制御動作および印刷動作は第一実施例同様に行われ
る。このGPS受信機20による場所の特定は地図上の
位置も指示することができる。自動車の車輪回転による
距離の測定はほぼ0.1%の精度で行われる。これは1
kmにつき1m程度の誤差であり実用上は全く問題にな
らない。なお、長距離にわたって検出を行う場合には、
一定地点毎に地図上で起点を取直すことが望ましい。
【0041】(第三実施例)図7は本発明第三実施例の
要部の構成を示すブロック図である。
【0042】本発明第三実施例は、第二実施例の構成に
加えて、第一のメモリ手段7および第二のメモリ手段8
に記憶された画像情報、位置情報および時刻情報を送信
する無線通信手段21が備えられる。
【0043】この無線通信手段21を備えることによ
り、検出車両が取得した各情報をディジタル情報のまま
センター装置に送信することが可能となり、また、ナン
バープレート13の内容から違反者の住所、氏名を検索
しこれを現場で取込むことができ、図5に示すステッカ
にその内容を印刷することができる。さらに、複数のパ
トロールカーとの情報の交換も可能となるので、手配中
の車両の発見などにも有効に機能する。電波周波数は警
察専用無線またはナビゲーション用の周波数が利用され
る。
【0044】(第四実施例)図8は本発明第四実施例の
要部の構成を示すブロック図である。
【0045】本発明第四実施例は、第三実施例の構成に
加えて、検出車両の車輪回転を検出する回転センサ22
が備えられる。さらに、本第四実施例では、制御回路9
に、回転センサ22の出力にしたがってその車両の一定
移動距離毎に第一のラインセンサカメラ3および第二の
ラインセンサカメラ4の第一の読取信号を発生する回路
手段が備えられ、この回路手段には、前記第一の読取信
号の周期より十分に短い一定時間tだけ遅延させた第二
の読取信号を発生する手段が含まれ、前記第一の読取信
号および前記第二の読取信号がともに前記ラインセンサ
カメラの読取信号として供給され、そのラインセンサカ
メラの読出出力のうち前記第一の読取信号に対応する第
一のラインセンサカメラ3および第二のラインセンサカ
メラ4からの読出出力を無効とし前記第二の読取信号に
対応する第一のラインセンサカメラ3および第二のライ
ンセンサカメラ4からの読出出力を有効として第一のメ
モリ手段7および第二のメモリ手段8に記録する制御手
段が備えられる。
【0046】回転センサ22にはその回転方向を検知す
る手段が含まれ、その回転方向が車両の前進方向である
か後退方向であるかにしたがって第一のメモリ手段7お
よび第二のメモリ手段8のアドレス値を加算もしくは減
算制御する手段が備えられる。さらに、第一のラインセ
ンサカメラ3および第二のラインセンサカメラ4の感度
を周囲の明るさに応じかつ車両の速度に無関係に制御す
る手段が備えられる。
【0047】図9は本発明第四実施例における回転セン
サの構成例を示すブロック図である。
【0048】この例では、路面に接して回転する車輪2
4にロータリエンコーダ25が機械的に接続され、この
ロータリエンコーダ25の出力により回転方向を判定す
る回転方向判定手段26と、この回転方向判定手段26
の出力を取込みその回転方向における回転数をカウント
し制御回路9に出力するアップ・ダウン・カウンタ27
とが備えられる。ロータリエンコーダ25には90度位
相の異なるAおよびBの二つの出力をもつインクリメン
タル型が用いられる。
【0049】車輪24の回転方向および回転数はロータ
リエンコーダ25によって検出され、その回転数がアッ
プ・ダウン・カウンタ27によってカウントされる。こ
の出力が制御回路9に送出され第一のメモリ手段7およ
び第二のメモリ手段8に記憶される。アップ・ダウン・
カウンタ27は正逆いずれでもカウント可能であるの
で、検出車両が何らかの理由により停車または後退して
もそれに応じたカウントが行われる。
【0050】一般に、ラインセンサカメラは、光電気変
換器が1列に配列された構造のCCDセンサであり、被
写体に対して垂直方向に相対的に移動することにより像
を形成するので、検出車両を一定量移動させる毎にライ
ンセンサカメラを駆動し、被写体を輪切りにするように
撮影することにより歪のない映像を得ることができる。
【0051】ところが駐車禁止違反車両を検出しようと
する現場では道路が混雑していることが多く、撮影中に
速度が変化することがあり、さらに度々停車または後退
しなければならないことが生じる。この停車または後退
によって、画像を構成するライン順序が撮影のときと表
示のときとでずれを生じる。さらに、ラインセンサカメ
ラの感度は信号の蓄積時間に比例することから、検出車
両が移動を停止した場合に感度が大きくなり、レンズの
絞りによる制御の範囲を越えてしまい信号レベルが飽和
することにより、撮影した映像に乱れが生じる。
【0052】本第四実施例では、制御回路9が図10に
示すように、回転センサ22の検出出力を取込み、この
出力にしたがって検出車両の一定移動距離毎に第一のラ
インセンサカメラ3および第二のラインセンサカメラ4
の第一の読取信号を発生する。次いで、この第一の読取
信号の周期より十分に短い一定時間tだけ遅延させた第
二の読取信号を発生する。この第一の読取信号および第
二の読取信号はともに第一のラインセンサカメラ3およ
び第二のラインセンサカメラ4の読取信号として供給さ
れるが、この第一のラインセンサカメラ3および第二の
ラインセンサカメラ4の読出出力のうち第一の読取信号
に対応する第一のラインセンサカメラ3および第二のラ
インセンサカメラ4からの読取出力を無効とし、第二の
読取信号に対応する第一のラインセンサカメラ3および
第二のラインセンサカメラ4からの読出出力を有効と
し、第一のメモリ手段7および第二のメモリ手段8に記
録する。これにより検出車両の走行速度が変化しても第
一のメモリ手段7および第二のメモリ手段8に歪のない
正しい画像が記録される。
【0053】駐車車両の撮影現場では道路が混雑してい
ることが多く、検出車両は度々停車または後退をしなけ
ればないないことがある。停車または後退が行われた場
合には、回転センサ22がその回転方向によって前進方
向であるか後退方向であるかを検出する。制御回路9は
この検出出力に基づいて、図11に示すように、検出車
両が後退した場合にはアドレス値を減算し、前進した場
合にはアドレス値を加算する。
【0054】すなわち、制御回路9は、アップ・ダウン
・カウンタ27の出力を取込み、第一のメモリ手段7お
よび第二のメモリ手段8に対し検出車両の移動・停止あ
るいは後退に伴った画像の正確な書込みまたは再書込み
を行う。アップ・ダウン・カウンタ27の出力は第一の
メモリ手段7および第二のメモリ手段8のアドレスとな
るので、検出車両が後退すればメモリのアドレスも後退
し、映像信号が再書込みされて歪のない映像が連続的に
記録される。
【0055】このようにして第一のメモリ手段7および
第二のメモリ手段8には検出車両が前進した場合だけの
信号が記録され、後退したことによる不連続性が取除か
れる。
【0056】また、第一のラインセンサカメラ3および
第二のラインセンサカメラ4の感度は画像信号の蓄積時
間に比例するので、車両が停車した状態から移動をはじ
めると、停車時の画像信号は蓄積時間が長いために飽和
状態となる。これをそのまま第一のメモリ手段7または
第二のメモリ手段8に記録すると画像にムラを生じるの
で、停車時の画像信号は無効信号とし、改めて時間tだ
け蓄積した信号を取出してこれを有効信号とする。この
ような処理を行うことにより、車両の速度に無関係に周
囲の明るさに応じた感度が設定される。
【0057】ここで、信号レベルを常に一定に保つため
の動作について詳しく説明する。
【0058】制御回路9は、出車両からのパルス信号の
第1個めに対してCCDセンサにそれまでに蓄えられた
電荷を全部捨てさせ、リセットした後にあらためて一定
時間の蓄積を行う。この電荷が読み出されて有効な信号
となる。これにより停車中あるいはきわめて低速の状態
から起動した画像がはじめから有効な画像となる。すな
わち、スタートパルス信号によりCCDセンサに対して
操作開始の命令が与えられ、このパルス信号が到来する
たびにCCDセンサから信号が読み出される。感度は前
回から今回までのスタートパルス信号の時間に比例す
る。検出車両が停車するとスタートパルス信号が発生し
なくなるので、信号が極大まで大きくなる。これに対し
て回転センサ22が発生するパルス信号を用いて、図1
0に示すように時間tだけ遅れたパルス信号を発生する
ことにより、CCDセンサからこの時間tに相当する感
度の信号を得ることができる。この信号は検出車両の移
動速度、停車、後退とは関係なく常に一定であるので有
効な信号として利用することができる。
【0059】これにより、検出車両の移動速度が20k
m/h程度であれば、スリップを発生することなく、停
止したときのわずかの後退であっても検出することがで
きる。なお、ラインセンサカメラは、検出車両が移動を
停止すると撮影を停止するので、再スタートするときに
画像に継ぎ目を残すことはない。
【0060】距離の計測は道路上の白線を基準として行
われ、検出車両が基準とする白線の少し手前の位置にあ
るときに、リセットボタンが押されることによって、ラ
インセンサカメラが白線を検知し計測が自動的に開始さ
れる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、駐
車違反車両の実態を少い労力で、短時間に、かつ確実に
検出することができる。すなわち、駐車車両の近傍を通
過しながらラインセンサカメラにより撮影するだけの人
的操作で、自動的に駐車中の車両の実態、その場所およ
びその時刻を現場での処理で特定することができるの
で、駐車違反摘発の効率化および省力化をはかることが
できるとともに、違反者に対しその実態を明確に示すこ
とができる。さらに、係員が路上に出ての作業がなくな
るので、その安全を保証することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第一実施例の要部の構成を示すブロック
図。
【図2】本発明第一実施例における駐車車両の検出を説
明する平面図。
【図3】本発明第一実施例の制御回路による撮影モード
における動作の流れを示すフローチャート。
【図4】本発明第一実施例における路面上の起点設定の
一例を示す図。
【図5】本発明第一実施例における違法駐車ステッカの
一例を示す図。
【図6】本発明第二実施例の要部の構成を示すブロック
図。
【図7】本発明第三実施例の要部の構成を示すブロック
図。
【図8】本発明第四実施例の要部の構成を示すブロック
図。
【図9】本発明第四実施例における回転センサの構成例
を示すブロック図。
【図10】本発明第四実施例における信号レベルを一定
にする操作を説明する図。
【図11】本発明第四実施例における車両の後退および
再前進時のメモリ手段への書込みを説明する図。
【符号の説明】
1 第一の光電気変換器 2 第二の光電気変換器 3 第一のラインセンサカメラ 4 第二のラインセンサカメラ 5 位置情報発生手段 6 時刻情報発生手段 7 第一のメモリ手段 8 第二のメモリ手段 9 制御回路 10 読出手段 11 印刷手段 12 駐車車両 13 ナンバープレート 14 操作入力装置 15 第一の駆動手段 16 第二の駆動手段 17 距離計 18 地図情報 19 表示手段 20 GPS受信機 21 無線通信手段 22 回転センサ 24 車輪 25 ロータリエンコーダ 26 回転方向判定手段 27 アップ・ダウン・カウンタ 28 支持体
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−90100(JP,A) 特開 平8−235488(JP,A) 特開 平8−202984(JP,A) 特開 平4−86999(JP,A) 特開 平4−86998(JP,A) 特開 平7−282383(JP,A) 特開 平7−248726(JP,A) 実開 平3−66489(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08G 1/00 - 1/16

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線状の光電気変換器に画像を結像するラ
    インセンサカメラと、位置の情報を電気信号として発生
    する位置情報発生手段と、現在の時刻を電気信号として
    発生する時刻情報発生手段と、前記画像、前記位置、お
    よび前記時刻に関する三つの情報を取込み対応させてメ
    モリ手段に記憶する制御回路とが一つの自動車に搭載さ
    前記ラインセンサカメラを2系統備え、 前記制御回路には、前記自動車が対象となる駐車車両の
    側方を走行通過するとき、前記2系統のうちの第一のラ
    インセンサカメラは駐車車両に対して斜め方向の所定の
    角度でそのナンバープレートを撮影し、その第二のライ
    ンセンサカメラはその駐車車両の全体像を撮影するよう
    に制御する手段と、前記ナンバープレートを撮影した画
    像情報を分析して、そのナンバープレートに記録された
    数字およびまたは文字を認識し記憶する手段とを含む
    とを特徴とする駐車車両の検出装置。
  2. 【請求項2】 前記制御回路は、対応させてメモリ手段
    に記憶した前記三つの情報を操作にしたがって読出す読
    出手段を含み、この読出手段の出力情報を写真および文
    字により一枚の紙面に印刷する印刷手段を備えた請求項
    1記載の駐車車両の検出装置。
  3. 【請求項3】 前記印刷手段が前記一つの車両に搭載さ
    れた請求項2記載の駐車車両の検出装置。
  4. 【請求項4】 前記制御回路は、認識された一つのナン
    バープレートの数字およびまたは文字と同一の内容が異
    なる時刻に複数回記憶されたときにその複数回記憶され
    た前記三つの情報を対応させて記憶する手段を含む請求
    項1記載の駐車車両の検出装置。
  5. 【請求項5】 前記制御回路は、操作により特定する地
    点を起点として移動方位および距離を積算する手段を含
    み、前記位置の情報はこの距離を積算する手段の出力情
    報である請求項1記載の駐車車両の検出装置。
  6. 【請求項6】 前記自動車にGPS受信機が搭載され、
    このGPS受信機の出力情報から、前記特定する地点の
    位置情報および前記移動方位を得る請求項5記載の駐車
    車両の検出装置。
  7. 【請求項7】 前記メモリ手段に記憶された前記三つの
    情報を送信する無線通信手段を前記一つの自動車に備え
    請求項1記載の駐車車両の検出装置。
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