JP2000230886A - 分注ピペット - Google Patents

分注ピペット

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JP2000230886A
JP2000230886A JP3251899A JP3251899A JP2000230886A JP 2000230886 A JP2000230886 A JP 2000230886A JP 3251899 A JP3251899 A JP 3251899A JP 3251899 A JP3251899 A JP 3251899A JP 2000230886 A JP2000230886 A JP 2000230886A
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JP
Japan
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nozzle
liquid
diaphragm
pump chamber
discharge
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JP3251899A
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English (en)
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Hideki Abe
英樹 阿部
Reiji Naruse
礼二 成瀬
Osamu Nagatsuma
修 長妻
Satoshi Nakamura
中村  聡
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NIPPON KEIKI SEISAKUSHO KK
NIPPON KEIKI WORKS
Original Assignee
NIPPON KEIKI SEISAKUSHO KK
NIPPON KEIKI WORKS
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、分注ピペットの改良に関するもの
である。 【構成】 本発明は、積層圧電アクチュエータを組み込
んだ拡大機構によりダイヤフラムを駆動し、前記ダイヤ
フラムの変位で容積が変わるポンプ室を有し、前記ポン
プ室にノズルを備えたチューブを接続したことを特徴と
する分注ピペットの構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、分注ピペットの改良に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の分注ピペットは、図7に示すよう
に、プッシュボタン、ロックネジ、表示板、ピストン、
シリンダー及びチップからなる分注ピペットである。こ
のような構成の分注ピペットは、プッシュボタンを指で
押圧し、押圧力をピストン及びシリンダーに伝えてチッ
プ先端から液滴を分注している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
分注ピペットではシリンジによって液体を吸引及び吐出
させるため応答性が悪いとともに、吸引量及び吐出量を
メカ的に可変し調整するので吐出精度が悪い。
【0004】また、ノズル先端から自然に落ちる液滴の
大きさは、通常5μL以上必要であり、従来の分注ピペ
ットでは、5μL以下の微少量を吐出するには、ピペッ
トノズル先端を吐出させたい容器に近づけ、ノズル先端
の液体を容器に接触させて取る方法しかなかった。
【0005】そこで、積層圧電アクチュエータを使用し
て液体をノズルの先端から吸い込み、ノズルの先端から
吐き出すことが可能で、吸引、吐出の応答性が非常に良
いとともに吐出精度が良く微調コントロールが可能で、
ノズルから離れたところへ液滴を飛ばす飛滴ができ、5
μL以下の微少量も非接触で分注することができる分注
ピペットを提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、積層圧電アク
チュエータを組み込んだ拡大機構によりダイヤフラムを
駆動し、前記ダイヤフラムの変位で容積が変わるポンプ
室を有し、前記ポンプ室にノズルを備えたチューブを接
続したことを特徴とする分注ピペットの構成とした。
【0007】
【実施例】次に、本発明である分注ピペットについて添
付図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明である
分注ピペットの全体の構成を示した図である。
【0008】本発明である分注ピペット1は、ケーシン
グ2内に収納された積層圧電アクチュエータ3、スプリ
ング4、伝達部材5、振動部材6からなる拡大機構2a
と、前記拡大機構2aに連動し変位するダイヤフラム7
と、前記ダイヤフラム7の変位により容積が変化するポ
ンプ室8と、前記拡大機構2aの積層電圧アクチュエー
タ3を制御するコントローラ2bと、前記ポンプ室8に
接続し先端にノズル10を有するチューブ9とからな
る。
【0009】ここで、積層圧電アクチュエータ3の代わ
りに超磁歪アクチュエータ又は電歪素子等を使用しても
よい。更に、拡大機構2aを使わず、圧電アクチュエー
タ3の変位を直接ダイヤフラム7に伝えてもよい。
【0010】ケーシング2内に収納された拡大機構2a
は、積層圧電アクチュエータ3で伝達部材5の支点に近
い部分を押す構造で、伝達部材5の他端にはダイヤフラ
ム7が取り付けられている振動部材6が連結されてい
る。前記振動部材6の一端にスプリング4の一端が固定
されており、前記スプリング4の他端はケーシング2内
面に固定されている。
【0011】前記振動部材6の一端に固定されているダ
イヤフラム7の左側部には、ポンプ室8が形成されてい
て、前記ポンプ室8には先端にノズル10が取り付けら
れているチューブ9が接続されている。
【0012】本発明である分注ピペット1は、図1に示
すように、駆動源には応答性の良い積層圧電アクチュエ
ータ3を使用している。この積層圧電アクチュエータ3
は、コントローラ2bからの電圧を加えると、加えた電
圧に比例した機械的変位に変換される。
【0013】積層圧電アクチュエータ3によって得られ
た変位は、拡大機構2aによって増幅され、ダイヤフラ
ム7を動かす。前記ダイヤフラム7の振幅は、ポンプ室
8の体積変化による圧力変化を利用して容器11内の液
体12をチューブ9の先端に取り付けられているノズル
10から吸い込み吐き出す。以下、本発明である分注ピ
ペット1の分注動作について説明する。
【0014】(1)エアー吐き出し工程 本エアー吐き出し工程では、ノズル10先端を大気開放
の状態で積層圧電アクチュエータ3に電圧を加え、ダイ
ヤフラム7を左方向に移動させ、ポンプ室8内の体積減
少分だけエアーがノズル10先端から吐き出される。
【0015】(2)液体吸い込み工程 本液体吸い込み工程では、ノズル10先端を容器11内
の液体12につけ込んだ状態で積層圧電アクチュエータ
3に加える電圧を減少させると、スプリング4の引っ張
りによりダイヤフラム7は右方向に移動する。前記ダイ
ヤフラム7が右方向に移動することにより、ポンプ室8
内の体積が増加し、ポンプ室8内は負圧になりノズル1
0先端から液体12を吸い込む。
【0016】(3)液体吐き出し工程 液体12を吐出したい所にノズル10の先端を持ってい
き、再び、積層圧電アクチュエータ3に加える電圧を増
加させるとダイヤフラム7は左方向に移動する。前記ダ
イヤフラム7が、左方向に移動することにより、ポンプ
室8内の体積が減少し、ノズル10に吸い込んだ液体1
2を吐き出すことができる。
【0017】図2は本発明である分注ピペットの吸い込
み信号15、吐き出し信号16と吸い込み波形(3)、
吐き出し波形(4)の関係を示した図である。符号17
はコントローラ出力を示す線である。
【0018】積層圧電アクチュエータ3に印加する吸い
込み電圧(1)を調整することによって、吐出量を調整
することが出来る。前記吸い込み電圧(1)と吐き出し
電圧(2)を同じ電圧にするとノズル10内に少量の液
体12が残ってしまう。そのため、吐き出し電圧(2)
を吸い込み電圧(1)より大きくしノズル10内に液体
12を残さないことが可能である。
【0019】図3は吐き出し波形を示した図である。図
3に示すように、吐き出し波形(4)の立ち上がりを急
峻な波形19にすることによってノズル10内に吸引さ
れた液体12を離れたところへ液滴13として飛ばすこ
とが可能である。通常の吐出では、立ち上がりが緩やか
な波形18のために飛滴することが困難である。
【0020】コントローラ2bの吸い込み信号(GAT
E)、吐き出し信号(TRIG)により任意のタイミン
グで液体12を吸引、ノズル10の移動、液体12の吐
き出しをすることが可能である。
【0021】駆動源としては、積層圧電アクチュエータ
電圧アクチュエータ3に代えて超磁歪アクチュエータ又
は電歪素子を用いることも可能である。又、本発明であ
る分注ピペット1ではノズルの数を1本でなく、複数本
取り付けた構造としても使用することができる。
【0022】このように、本発明である分注ピペット1
では、ダイヤフラム7の振幅調整は積層圧電アクチュエ
ータ3に印加する吸い込み波形の電圧を変えて調整する
ので吐出精度が良く、分解能の高い微調コントロールが
可能である。
【0023】コントローラ2bに吸い込み信号と吐き出
し信号を設けることによって、任意のタイミングで液体
12の吸引、ノズル10の移動及び液滴13の吐出がで
きる。
【0024】図4は本発明である分注ピペットの他の実
施例を示した図である。本例の分注ピペット1aでは、
チューブ9に5本のノズル10a、10b、10c、1
0d、10eを設けた構造としたものである。勿論、チ
ューブ9が5本に限定されるものではなく、2本、3
本、4本であってもよい。5本以上であってもよい。
【0025】図5は本発明である分注ピペットの他の実
施例の波形を示した図である。本例の分注ピペット1で
は、液体吸い込み工程で一度に液体を吸い込み、吐き出
し波形(4)を、図5に示すように、階段状にステップ
をつけることで、数回に分けて液体を吐出することが可
能である。
【0026】例えば、吸い込み量を20μLとすると、
図5に示すように、吐き出し波形(4)を10段階に分
けると1回の吐出量が2μLで10回に分けて吐出する
ことができる。
【0027】図6は本発明である分注ピペットの他の実
施例を示した図である。本例の分注ピペット1bでは、
図6に示すように、ノズル10の先端が分岐し、3本の
分岐ノズル10f、10g、10hに分岐している。
【0028】
【発明の効果】本発明は、以上に説明したような構成で
あるから以下の効果が得られる。第1に、圧電アクチュ
エータ、超磁歪アクチュエータ等を使用することにより
ダイヤフラムを往復運動させて液体を吸引、吐出してい
るので応答性が極めて良い。
【0029】第2に、積層圧電アクチュエータでダイヤ
フラム振動を調節することによって吐出精度の向上、微
量コントロールが可能となった。
【0030】第3に、積層圧電アクチュエータに加える
吐き出し信号の立ち上がりを急峻にすることで液体を離
れた所へ飛ばす飛滴が可能となった。
【0031】第4に、5μL以下の微少流量を容器に非
接触で吐出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明である分注ピペットの全体の構成を示し
た図である。
【図2】本発明である分注ピペットの吸い込み信号、吐
き出し信号と吸い込み波形、吐き出し波形の関係を示し
た図である。
【図3】吐き出し波形を示した図である。
【図4】本発明である分注ピペットの他の実施例を示し
た図である。
【図5】本発明である分注ピペットの他の実施例の波形
を示した図である。
【図6】本発明である分注ピペットの他のノズルの実施
例を示した図である。
【図7】従来から公知の分注ピペットの正面図である。
【符号の説明】
1、1a 分注ピペット 2 ケーシング 2a 拡大機構 2b コントローラ 3 積層圧電アクチュエータ 4 スプリング 5 伝達部材 6 振動部材 7 ダイヤフラム 8 ポンプ室 9 チューブ 10 ノズル 10a〜10e ノズル 10f〜10h 分岐ノズル 11 容器 12 液体 13 液滴 14 容器 15 吸い込み信号 16 吐き出し信号 17 コントローラ出力 18 緩やか波形 19 急峻波形 (1) 吸い込み電圧 (2) 吐き出し電圧 (3) 吸い込み波形 (4) 吐き出し波形
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長妻 修 東京都大田区南久が原1丁目13番6号 株 式会社日本計器製作所内 (72)発明者 中村 聡 東京都大田区南久が原1丁目13番6号 株 式会社日本計器製作所内 Fターム(参考) 2G058 EA02 EA04 EA14 EB00 ED17 GB06 GB10 4G057 AB16 AB31

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積層圧電アクチュエータを組み込んだ拡
    大機構によりダイヤフラムを駆動し、前記ダイヤフラム
    の変位で容積が変わるポンプ室を有し、前記ポンプ室に
    ノズルを備えたチューブを接続したことを特徴とする分
    注ピペット。
  2. 【請求項2】 積層圧電アクチュエータの駆動波形及び
    駆動電圧を吸引時と吐出時とに別々の制御をすることを
    特徴とする請求項1記載の分注ピペット。
  3. 【請求項3】 分注用のノズルを複数としたことを特徴
    とする請求項1又は2記載の分注ピペット。
JP3251899A 1999-02-10 1999-02-10 分注ピペット Pending JP2000230886A (ja)

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