JP2000230648A - パワーステアリング装置の流量制御弁 - Google Patents
パワーステアリング装置の流量制御弁Info
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- JP2000230648A JP2000230648A JP11032085A JP3208599A JP2000230648A JP 2000230648 A JP2000230648 A JP 2000230648A JP 11032085 A JP11032085 A JP 11032085A JP 3208599 A JP3208599 A JP 3208599A JP 2000230648 A JP2000230648 A JP 2000230648A
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Abstract
きのパワーステアリング装置の追従性を上げることがで
き、かつ、非操舵時のポンプのエネルギー損失を少なく
できる流量制御弁を提供すること。 【解決手段】 制御オリフィスVの下流側とポンプPと
を接続するバイパス通路31と、バイパス通路31に設
けたオリフィス33と、バイパス通路31に設けるとと
もに非操舵時に制御オリフィスVの下流側とポンプPと
を連通し、操舵時に制御オリフィスVの下流側とポンプ
Pとの連通を遮断する切換機構11とを備えている。
Description
ンプのエネルギー損失を低く抑える省エネモードを備え
たパワーステアリング装置の流量制御弁に関する。
バルブボディ1にポンプポート2、タンクポート3、お
よびアクチュエータポート4を形成している。上記ポン
プポート2には、図示していないエンジンによって駆動
するポンプPを接続し、タンクポート3にはタンクTを
接続し、アクチュエータポート4には、センターオープ
ンのパワーステアリング装置PSを接続している。ま
た、バルブボディ1には、スプール孔6を形成するとと
もに、このスプール孔6と上記アクチュエータポート4
とを通路5を介して連通している。
を摺動自在に組み込むとともに、このメインスプール7
の図面左側端にロッド8を固定している。このロッド8
は、大径部8aと小径部8bとこれら両部8a、8bを
連続するテーパ部8cとを備えている。そして、このよ
うにしたロッド8を、上記通路5に挿入することで可変
オリフィスVを構成している。この可変オリフィスV
は、上記ロッド8がメインスプール7とともに移動する
と、その開口面積が変化する。
ト4と反対側には、スリーブ9を固定するとともに、こ
のスリーブ9内にピストン11を摺動自在に組み込んで
いる。また、スリーブ9内には、キャップ10を固定
し、このキャップ10と上記ピストン11との間にパイ
ロット室12を構成している。また、上記キャップ10
には、バネ受け13を固定するとともに、このバネ受け
13の一端に形成したフランジ部14と、上記ピストン
11に形成した受け部15との間にスプリング16を介
在している。したがって、ピストン11は、スプリング
16の作用で、その鍔部17を、キャップ10の図面左
側端に押しつけた状態に保たれる。
記メインスプール7の段部19との間には、メインスプ
リング20を介在させている。そして、このメインスプ
リング20を設けた室をスプリング室21とし、このス
プリング室21を、バルブボディ1に形成したパイロッ
ト通路22を介して上記アクチュエータポート4に連通
させ、また、キャップ10とピストン11との隙間23
を介して上記パイロット室12にも連通させている。し
たがって、パワーステアリング装置PSの負荷圧は、パ
イロット通路22を介して上記スプリング室21とパイ
ロット室12とに作用する。
ト室12側の受圧面積D1を、スプリング室20側の受
圧面積D2よりも大きくすることで、スプリング室20
とパイロット室12との両方にパワーステアリング装置
PSの負荷圧を導いたときに、その受圧面積差によって
図面左方向の推力を発生させるようにしている。そし
て、このピストン11に作用する上記左方向の推力が、
スプリング16のバネ力とメインスプリング20のバネ
力との合計したバネ力よりも大きくなったときに、ピス
トン11を図面左方向に移動させる。また、上記メイン
スプール7内には、スプリング24、バネ受け25、ボ
ール26、およびシート部材27からなるリリーフバル
ブRを組み込んでいる。そして、このリリーフバルブR
によって、パワーステアリング装置PSへの供給圧が、
設定した圧力に達したときに、スプリング室21内の圧
油をメインスプール7に形成した排出通路28を介して
タンクTに排出するようにしている。
ンプPからの圧油を、ポンプポート2→可変オリフィス
V→アクチュエータポート4→パワーステアリング装置
PSの順に導くとともに、パワーステアリング装置PS
の負荷圧をアクチュエータポート4からパイロット通路
22を介してスプリング室21にも導いている。また、
上記のように圧油が可変オリフィスVを通過すると、そ
の前後に差圧が生じ、この可変絞りVの上流側の圧力
が、メインスプール7の図面左側の受圧面に作用し、そ
の下流側の圧力が、メインスプール7の図面右側の受圧
面に作用する。したがって、メインスプール7は、可変
オリフィスVの上流側の圧力による図面右方向の推力
と、可変オリフィスVの下流側の圧力による図面左方向
の推力およびメインスプリング20のバネ力とによる合
計推力とがバランスする位置で停止する。
置PSが中立で負荷圧がなく、それがタンクに連通して
いる場合には、可変オリフィスV前後の差圧で、メイン
スプール7が図6に示すように図面右方向に移動する。
このようにメインスプール7が右方向に移動すると、可
変オリフィスVの開度がロッド8の大径部8aで絞られ
るとともに、タンクポート3の開口面積も大きくなる。
タンクポート3の開口面積が大きくなれば、その分、ポ
ンプ吐出量のうちタンクTに戻される流量が多くなる。
このようにタンクTに戻される流量が多くなれば、それ
だけパワーステアリング装置PSに供給される流量が少
なくなる。
にパワーステアリング装置PSの負荷圧が大きい場合に
は、可変オリフィスV前後の差圧が小さくなる。このよ
うに差圧が小さくなれば、メインスプール7の両端に作
用する圧力差も小さくなるので、メインスプール7が、
スプリング20のバネ力の作用によって、図面左方向に
移動する。このようにメインスプール7が左方向に移動
すると、可変オリフィスVの開度がロッド8の小径部8
bによって大きくなるとともに、タンクポート3の開口
面積も小さくなる。
ば、その分、ポンプ吐出量のうちタンクTに戻される流
量が少なくなる。このようにタンクに戻される流量が少
なくなれば、それだけパワーステアリング装置PSに供
給される流量が多くなる。そして、図7に示すように、
タンクポート3を完全に閉じれば、ポンプPからの全量
がパワーステアリング装置PS側に供給されることとな
る。つまり、この従来例は、パワーステアリング装置P
Sの負荷圧に応じて可変オリフィスVの開度とタンクポ
ート3の開口面積とを制御して、パワーステアリング装
置PSに供給される流量を制御している。
テアリング装置PSの負荷圧に応じて、ピストン11を
移動させることによりメインスプリング20のセット荷
重を変えるようにしている。すなわち、図6に示した非
操舵時のように、パワーステアリング装置PSの負荷圧
がほぼタンク圧の場合には、パイロット室12側の受圧
面積D1とスプリング室21側の受圧面積D2との差の
影響はほとんどなくなる。そのためにピストン11は、
スプリング16およびメインスプリング20のバネ力に
よって、図示の右側位置に保たれる。ピストン11がこ
のように右側位置にあれば、メインスプリング20のた
わみ量も少なくなるので、そのセット荷重も小さくな
る。
いということは、可変オリフィスV前後の差圧が小さく
ても、メインスプール7が図面右方向に移動しやすいと
いうことになる。このように可変オリフィスV前後の差
圧が小さくても、メインスプール7が移動するというこ
とは、可変オリフィスVでの圧力損失を小さくしなが
ら、ポンプ吐出量のほとんどをタンクに戻すことができ
るので、それだけポンプの消費エネルギーを少なくでき
る。
に、パワーステアリング装置PSの負荷圧が大きくなる
と、ピストン11に作用する図面左方向の推力が大きく
なる。そのため、ピストン11が、スプリング16とメ
インスプリング20とをたわませながら図面左方向に移
動して、その左側端面を図示するようにスリーブ9に形
成したストッパー部29に押しつける。したがって、こ
のときのメインスプリング20のセット荷重は、ピスト
ン11がその左側端面をスリーブ9のストッパー部29
に押しつけた位置でのたわみ分だけ、非操舵時よりも大
きくなる。つまり、メインスプリング20のセット荷重
は、非操舵時のときよりも、操舵時のときの方が大きく
なるようにしている。
ット荷重を操舵時と非操舵時とで、変えるようにしたの
は、非操舵時におけるポンプPのエネルギー損失を小さ
くするためである。すなわち、ポンプPの消費エネルギ
ーは、可変絞りVの上流側の制御圧すなわち、この流量
制御弁の制御圧と、パワーステアリング装置PSの管路
抵抗により生じる可変オリフィスVの下流側の回路圧と
を合計した圧力に比例する。そのため、上記したよう
に、非操舵時にメインスプリング20のセット荷重を小
さくすれば、可変オリフィスVの上流側の制御圧を低く
することができる。しかも、このように制御圧を低くす
ればするほど、パワーステアリング装置PS側への供給
流量も少なくなるので、回路圧も低くなる。そして、こ
のように制御圧と回路圧とを低くすれば、ポンプPの消
費エネルギーが小さくなるので、非操舵時のエネルギー
損失を少なくすることができる。
ト荷重は、パワーステアリング装置PSへの供給流量特
性を決めるものなので、メインスプリング20のセット
荷重が常に小さいままだと、操舵時に所定の供給流量特
性を得られない。そこで、この従来例では、操舵時にピ
ストン11を動かすことによりメインスプリング20の
セット荷重を大きくして、所定の制御圧を保つようにし
ている。このように所定の制御圧を保てれば、必要な供
給流量をパワーステアリング装置PSに供給することが
できる。つまり、この従来例は、パワーステアリング装
置PSが中立の場合には、メインスプリング20のセッ
ト荷重を小さくして省エネモードにし、操舵時にはメイ
ンスプリング20のセット荷重を大きくして通常モード
に切り換えるようにしている。
は、省エネモードのときに、ポンプPからの圧油を、ほ
とんどタンクポート3を介してタンクT側に排出してい
るので、パワーステアリング装置PS側には僅かしか圧
油が供給されない。このように省エネモード時にパワー
ステアリング装置PS側への供給流量が少ないと、省エ
ネモードからパワーステアリング装置PSを作動させる
場合、すなわち省エネモードから通常モードに切り換わ
る場合に、パワーステアリング装置PS側の流量が不足
して、その追従性が悪くなるという問題があった。この
発明の目的は、省エネモードから通常モードに切り換わ
るときのパワーステアリング装置PSの追従性を上げる
ことができ、かつ、非操舵時のポンプPのエネルギー損
失を少なくすることができるパワーステアリング装置の
流量制御弁を提供することである。
ィと、バルブボディに形成したポンプポートと、バルブ
ボディに形成したタンクポートと、バルブボディに形成
するとともにパワーステアリング装置に接続するアクチ
ュエータポートと、バルブボディに形成するとともに上
記ポンプポートとタンクポートとを連通するメインスプ
ール孔と、メインスプール孔に摺動自在に組み込むとと
もにその位置に応じて上記ポンプポートとタンクポート
とを連通したりその連通を遮断したりするメインスプー
ルと、メインスプール孔と上記アクチュエータポートと
を連通する制御オリフィスと、メインスプールを挟んで
制御オリフィスと反対側のメインスプール孔に設けたメ
インスプリングと、メインスプリングを組み込んだスプ
リング室と上記アクチュエータポートとを連通するパイ
ロット通路と、スプリング室に組み込むとともにメイン
スプリングのセット荷重を調節するセット荷重調節機構
とを備えている。
舵時にパワーステアリング装置の負荷圧が小さい場合に
メインスプリングのセット荷重を小さくし、操舵時にパ
ワーステアリング装置の負荷圧が所定の圧力に達した場
合にメインスプリングのセット荷重を大きくする構成に
したパワーステアリング装置の流量制御弁を前提にす
る。
制御オリフィスの下流側とポンプとを接続するバイパス
通路と、このバイパス通路に設けたオリフィスと、バイ
パス通路に設けるとともに非操舵時に制御オリフィス下
流側とポンプとを連通し、操舵時に制御オリフィス下流
側とポンプとの連通を遮断する構成にした切換機構とを
備えたことを特徴とする。第2の発明は、バイパス通路
を、バルブボディに形成するとともに、このバイパス通
路の一方をアクチュエータポートに接続し、他方をスプ
リング室に接続する一方、操舵時にパワーステアリング
装置の負荷圧によってセット荷重調節機構が切り換わる
と、バイパス通路を遮断する構成にしたことを特徴とす
る。
ともに、一方をアクチュエータポートに接続し、他方を
制御オリフィスの上流側に接続したバイパス通路と、こ
のバイパス通路に組み込んだサブスプールとサブスプリ
ングとからなる切換機構とを備え、上記切換機構は、非
操舵時にパワーステアリング装置の負荷圧が低い場合
に、サブスプリングのバネ力でサブスプールの位置を保
って制御オリフィス上流側とアクチュエータポートとを
連通する一方、操舵時にパワーステアリング装置の負荷
圧が所定の圧力に達した場合に、サブスプールがサブス
プリングをたわませながら移動して、制御オリフィス上
流側とアクチュエータポートとの連通を遮断する構成に
したことを特徴とする。
アクチュエータポートに接続し、他方をスプリング室に
接続したパイロット通路と、このパイロット通路と制御
オリフィスの上流側とを接続するバイパス通路とを形成
する一方、上記パイロット通路内にサブスプールとサブ
スプリングとからなる切換機構を組み込むとともに、上
記サブスプールには、環状溝と、この環状溝に連通し、
しかも、上記アクチュエータポートとスプリング室とを
常時連通させる軸孔とを形成し、上記切換機構は、非操
舵時にパワーステアリング装置の負荷圧が低い場合に、
サブスプリングのバネ力でサブスプールのの位置を保っ
てバイパス通路とサブスプールの環状溝とを連通し、操
舵時にパワーステアリング装置の負荷圧が所定の圧力に
達した場合に、サブスプールがサブスプリングをたわま
せながら移動して、バイパス通路とサブスプールの環状
溝との連通を遮断する構成にしたことを特徴とする。
をスプリング室に接続し、他方を制御オリフィス上流側
に接続したバイパス通路を形成するとともに、このバイ
パス通路には、サブスプールとサブスプリングとからな
る切換機構を組み込む一方、上記切換機構は、非操舵時
にパワーステアリング装置の負荷圧が低い場合に、サブ
スプリングのバネ力でサブスプールの位置を保ってスプ
リング室と制御オリフィスの上流側とを連通し、操舵時
にパワーステアリング装置の負荷圧が所定の圧力に達し
た場合に、サブスプールがサブスプリングをたわませな
がら移動して、スプリング室と制御オリフィス上流側と
の連通を遮断する構成にしたことを特徴とする。
バルブボディ1にバイパスポート30を形成するととも
に、このバイパスポート30とポンプPとをバイパス通
路31を介して接続している。また、スリーブ9には、
第1オリフィス32と、この第1オリフィス32よりも
開度の大きい第2オリフィス33とを形成している。そ
して、図1に示す流量制御弁の省エネモードでは、バイ
パス通路31とパイロット通路22とを第1、2オリフ
ィス32、33を介して連通するようにしている。ま
た、図2に示す流量制御弁の通常モードでは、バイパス
通路31とパイロット通路22とが、ピストン11によ
って遮断される。ただし、スプリング室21とパイロッ
ト通路22とは、ピストン11の左先端部に形成した溝
部34と第2オリフィス33とを介して連通したままで
ある。その他の構成については、上記従来例と同じなの
で、同じ構成要素については同じ符号を付し、その詳細
な説明を省略する。
ネモードの場合に、ポンプPからの圧油を、バイパス通
路31→バイパスポート30→第1オリフィス32→ス
プリング室21→第2オリフィス33→パイロット通路
22→アクチュエータポート4を介してパワーステアリ
ング装置PSに供給する。したがって、パワーステアリ
ング装置PSには、第1オリフィス32の開度で決まる
流量と、可変オリフィスVで決まる流量との合計流量が
供給されることとなる。このように省エネモードにおい
て、ポンプPの圧油を、バイパス通路31等を介してパ
ワーステアリング装置PSに一定流量供給しておけば、
通常モードに切り換えたときに、パワーステアリング装
置PSの追従性が悪くなることを防止できる。
変オリフィスVを介してパワーステアリング装置PS側
に圧油を供給するのに加えて、上記のようにバイパス通
路31等を介してパワーステアリング装置PSに一定流
量供給するので、メインスプリング20のセット荷重を
従来よりもさらに小さくすることができる。そして、こ
のようにメインスプリング20のセット荷重を従来より
も小さくすれば、制御圧もより低くなる。そのため、バ
イパス通路31等を介してパワーステアリング装置PS
側に一定流量を供給することにより、流量制御弁全体と
しての圧力損失を低く抑えることができるので、ポンプ
Pのエネルギー損失を従来よりも低く抑えることができ
る。
Sの負荷圧が上昇すれば、図2に示すようにピストン1
1が移動して通常モードに切り換わる。そして、スプリ
ング室21とバイパスポート30との連通がピストン1
1によって遮断される。したがって、この通常モードで
は、従来と同様に、所定の流量制御特性が得られる。な
お、この第1実施例では、この発明のバイパス通路を、
バイパスポート30、バイパス通路31、第1オリフィ
ス32、スプリング室21、第2オリフィス33、およ
びパイロット通路22で構成している。また、第1オリ
フィス32がこの発明のオリフィスを構成し、ピストン
11がこの発明の切換機構を構成している。
1内にサブスプール孔35を形成するとともに、このサ
ブスプール孔35を連通路36を介してアクチュエータ
ポート4に連通し、連通路37を介して可変オリフィス
Vの上流側のスプール孔6に連通している。また、サブ
スプール孔35には、サブスプール38と、このサブス
プール38にバネ力を作用させるスプリング39とを図
面左側から組み込んでいる。そして、上記スプリング3
9を設けた室を、タンクポート3に連通させている。さ
らに、上記サブスプール38には、第1環状溝40と第
2環状溝41とを形成するとともに、これら第1、第2
環状溝40、41を、貫通孔42によって連通してい
る。なお、この第2実施例では、アクチュエータポート
4とスプリング室21とを、外部パイロット通路43に
よって連通している。
場合に、ポンプPの一定流量を、ポンプポート2→連通
路37→第1環状溝40→貫通孔42→第2環状溝41
→連通路36→アクチュエータポート4を介してパワー
ステアリング装置PSに供給する。そのため、パワース
テアリング装置PSには、貫通孔42の開度で決まる流
量と、可変オリフィスVで決まる流量との合計流量が供
給されることとなる。したがって、上記第1実施例と同
様に、省エネモードから通常モードに切り換わるとき
に、パワーステアリング装置PSの追従性が悪くなった
りしない。また、パワーステアリング装置PSの負荷圧
が上昇して通常モードに切り換われば、サブスプール3
8がスプリング39をたわませながら右方向に移動し
て、そのランド部44で連通路37を遮断する。したが
って、この通常モード時には、所定の流量制御特性が得
られる。
サブスプール孔35、連通路36でこの発明のバイパス
通路を構成している。また、貫通孔42がこの発明のオ
リフィスを構成し、サブスプール38およびスプリング
39がこの発明の切換機構を構成している。
路22を拡径してそれを拡径部45とするとともに、こ
の拡径部45にサブスプール46とこのサブスプール4
6にバネ力を作用させるサブスプリング47とを図面左
側から組み込んでいる。また、上記サブスプール46に
は、アクチュエータポート4側とスプリング室21側と
を連通する軸孔48を形成するとともに、この軸孔48
を第1環状溝49と第2環状溝50とにそれぞれ連通さ
せている。一方、上記バルブボディ1には、可変オリフ
ィスVの上流側のスプール孔6と拡径部45とを連通す
る連通路51を形成している。この連通路51は、サブ
スプール46の位置に応じて第1環状溝49に連通する
ようにしている。
場合に、ポンプPの一定流量を、ポンプポート2→連通
路51→第1環状溝49→軸孔48→第2環状溝50→
拡径部45→アクチュエータポート4を介してパワース
テアリング装置PSに供給する。そのため、パワーステ
アリング装置PSには、軸孔48の開度で決まる流量
と、可変オリフィスVで決まる流量との合計流量が供給
されることになる。したがって、上記第1、2実施例と
同様に、省エネモードから通常モードに切り換わるとき
のパワーステアリング装置PSの追従性の悪化を防止で
きる。また、パワーステアリング装置PSの負荷圧が上
昇して通常モードに切り換われば、サブスプール46が
サブスプリング47をたわませながら右方向に移動し
て、連通路51をランド部52によって遮断する。した
がって、通常モード時には、所定の流量制御特性が得ら
れる。
この発明のバイパス通路を構成している。また、軸孔4
8がこの発明のオリフィスを構成し、サブスプール46
およびサブスプリング47がこの発明の切換機構を構成
している。
ル7に、一方をスプリング室21に開口させたサブスプ
ール孔53を形成し、このサブスプール孔53にサブス
プール54とこのサブスプール54にバネ力を作用させ
るサブスプリング55とを図面左側から組み込んでい
る。上記サブスプール54には、一方をスプリング室2
1に開口し、他方をその摺動面に開口させた連通孔56
を形成している。一方、メインスプール7には、供給路
57を形成し、その一方を可変オリフィスV上流のスプ
ール孔6に開口し、他方を上記サブスプール孔53側に
開口している。また、供給路57は、サブスプール54
の位置によって、上記連通孔56に連通するようにして
いる。なお、この第4実施例では、リリーフバルブ58
をバルブボディ1内に設けている。
場合に、ポンプPの一定流量を、ポンプポート2→供給
路57→連通孔56→スプリング室21→パイロット通
路22→アクチュエータポート4を介してパワーステア
リング装置PSに供給する。そのため、パワーステアリ
ング装置PSには、連通孔56の開口面積で決まる流量
と、可変オリフィスVで決まる流量との合計流量が供給
されることとなる。したがって、上記第1〜3実施例と
同様に、省エネモードから通常モードに切り換わるとき
のパワーステアリング装置PSの追従性の悪化を防止で
きる。また、パワーステアリング装置PSの負荷圧が上
昇して通常モードに切り換われば、サブスプール54が
サブスプリング55をたわませながら左方向に移動し
て、連通孔56と供給路57との連通を遮断する。した
がって、通常モード時には、所定の流量制御特性を得ら
れる。
バイパス通路を、連通孔56と供給路57とで構成して
いる。また、連通孔56の開口面積でこの発明のオリフ
ィスを構成し、サブスプール54およびサブスプリング
55でこの発明の切換機構を構成している。なお、上記
第1〜4実施例では、キャップ10、ピストン11、パ
イロット室12、バネ受け13、スプリング16によっ
てこの発明のセット荷重調節機構を構成している。ま
た、上記実施例の可変オリフィスVが、この発明の制御
オリフィスに相当する。ただし、上記第1〜4実施例に
おけるメインスプール7のロッド8を省略して、通路5
の開口面積によって一定に決まる固定オリフィスを、こ
の発明の制御オリフィスとしてもよい。
グ装置の負荷圧が低いときに、すなわち省エネモード時
に、パワーステアリング装置に従来の制御オリフィスを
介した流量に加え、バイパス通路を介してポンプの一定
流量を供給するようにしている。したがって、省エネモ
ードから通常モードに切り換わる時のパワーステアリン
グ装置への流量不足を防止できる。このようにパワース
テアリング装置への流量不足を防止すれば、省エネモー
ドから通常モードに切り換わるときに、パワーステアリ
ング装置の追従性が悪くならない。
のセット荷重を、従来よりも小さくすることができるの
で、可変オリフィス上流側の制御圧をさらに低くするこ
とができる。したがって、バイパス通路を介してパワー
ステアリング装置に一定流量を供給することにより、流
量制御弁全体としての圧力損失を低く抑えることができ
るので、ポンプPの合計消費エネルギーを従来よりも低
くすることができる。つまり、エネルギー損失を従来例
よりも低く抑えることができる。
が切り換わると、それによってバイパス通路が遮断され
るので、特別に切換手段を設けなくてもすむ。第3の発
明によれば、バイパス通路と切換機構とを、バルブボデ
ィの任意の位置に設けることができる。第4の発明によ
れば、パイロット通路を利用してバイパス通路を構成す
るとともに、パイロット通路内に切換機構を組み込むこ
とができるので、バルブボディの大型化を防止できる。
第5の発明によれば、メンスプール内にバイパス通路と
切換機構とを組み込むことができるので、バルブボディ
の大型化を防止できる。
状態を示す図である。
態を示す図である。
を示す図である。
を示す図である。
を示す図である。
を示す図である。
示す図である。
ト 32 この発明のオリフィスを構成する第1オリフィス 35、53 サブスプール孔 38、46、54 サブスプール 39、47、55 サブスプリング 42 この発明のオリフィスを構成する貫通孔 48 この発明のオリフィスを構成する軸孔 51 この発明のバイパス通路を構成する連通路 53 この発明のバイパス通路を構成するサブスプール
孔 56 この発明のオリフィスを構成する連通孔 57 この発明のバイパス通路を構成する供給路
Claims (5)
- 【請求項1】 バルブボディと、バルブボディに形成し
たポンプポートと、バルブボディに形成したタンクポー
トと、バルブボディに形成するとともにパワーステアリ
ング装置に接続するアクチュエータポートと、バルブボ
ディに形成するとともに上記ポンプポートとタンクポー
トとを連通するメインスプール孔と、メインスプール孔
に摺動自在に組み込むとともにその位置に応じて上記ポ
ンプポートとタンクポートとを連通したりその連通を遮
断したりするメインスプールと、メインスプール孔と上
記アクチュエータポートとを連通する制御オリフィス
と、メインスプールを挟んで制御オリフィスと反対側の
メインスプール孔に設けたメインスプリングと、メイン
スプリングを組み込んだスプリング室と上記アクチュエ
ータポートとを連通するパイロット通路と、スプリング
室に組み込むとともにメインスプリングのセット荷重を
調節するセット荷重調節機構とを備え、上記セット荷重
調節機構は、非操舵時にパワーステアリング装置の負荷
圧が小さい場合にメインスプリングのセット荷重を小さ
くし、操舵時にパワーステアリング装置の負荷圧が所定
の圧力に達した場合にメインスプリングのセット荷重を
大きくする構成にしたパワーステアリング装置の流量制
御弁において、制御オリフィスの下流側とポンプとを接
続するバイパス通路と、このバイパス通路に設けたオリ
フィスと、バイパス通路に設けるとともに非操舵時に制
御オリフィス下流側とポンプとを連通し、操舵時に制御
オリフィス下流側とポンプとの連通を遮断する構成にし
た切換機構とを備えたことを特徴とするパワーステアリ
ング装置の流量制御弁。 - 【請求項2】 バイパス通路を、バルブボディに形成す
るとともに、このバイパス通路の一方をアクチュエータ
ポートに接続し、他方をスプリング室に接続する一方、
操舵時にパワーステアリング装置の負荷圧によってセッ
ト荷重調節機構が切り換わると、バイパス通路を遮断す
る構成にしたことを特徴とする請求項1記載のパワース
テアリング装置の流量制御弁。 - 【請求項3】 バルブボディに形成するとともに一方を
アクチュエータポートに接続し、他方を制御オリフィス
の上流側に接続したバイパス通路と、このバイパス通路
に組み込んだサブスプールおよびサブスプリングからな
る切換機構とを備え、上記切換機構は、非操舵時にパワ
ーステアリング装置の負荷圧が低い場合に、サブスプリ
ングのバネ力でサブスプールの位置を保って制御オリフ
ィス上流側とアクチュエータポートとを連通する一方、
操舵時にパワーステアリング装置の負荷圧が所定の圧力
に達した場合に、サブスプールがサブスプリングをたわ
ませながら移動して、制御オリフィス上流側とアクチュ
エータポートとの連通を遮断する構成にしたことを特徴
とする請求項1記載のパワーステアリング装置の流量制
御弁。 - 【請求項4】 バルブボディには、一方をアクチュエー
タポートに接続し、他方をスプリング室に接続したパイ
ロット通路と、このパイロット通路と制御オリフィスの
上流側とを接続するバイパス通路とを形成する一方、上
記パイロット通路内にサブスプールとサブスプリングと
からなる切換機構を組み込むとともに、上記サブスプー
ルには、環状溝と、この環状溝に連通し、しかも、上記
アクチュエータポートとスプリング室とを常時連通させ
る軸孔とを形成し、上記切換機構は、非操舵時にパワー
ステアリング装置の負荷圧が低い場合に、サブスプリン
グのバネ力でサブスプールのの位置を保ってバイパス通
路とサブスプールの環状溝とを連通し、操舵時にパワー
ステアリング装置の負荷圧が所定の圧力に達した場合
に、サブスプールがサブスプリングをたわませながら移
動して、バイパス通路とサブスプールの環状溝との連通
を遮断する構成にしたことを特徴とする請求項1記載の
パワーステアリング装置の流量制御弁。 - 【請求項5】 メインスプールには、一方をスプリング
室に接続し、他方を制御オリフィス上流側に接続したバ
イパス通路を形成するとともに、このバイパス通路に
は、サブスプールとサブスプリングとからなる切換機構
を組み込む一方、上記切換機構は、非操舵時にパワース
テアリング装置の負荷圧が低い場合に、サブスプリング
のバネ力でサブスプールの位置を保ってスプリング室と
制御オリフィスの上流側とを連通し、操舵時にパワース
テアリング装置の負荷圧が所定の圧力に達した場合に、
サブスプールがサブスプリングをたわませながら移動し
て、スプリング室と制御オリフィス上流側との連通を遮
断する構成にしたことを特徴とする請求項1記載のパワ
ーステアリング装置の流量制御弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03208599A JP3793662B2 (ja) | 1999-02-10 | 1999-02-10 | パワーステアリング装置の流量制御弁 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP03208599A JP3793662B2 (ja) | 1999-02-10 | 1999-02-10 | パワーステアリング装置の流量制御弁 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000230648A true JP2000230648A (ja) | 2000-08-22 |
JP3793662B2 JP3793662B2 (ja) | 2006-07-05 |
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ID=12349053
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP03208599A Expired - Fee Related JP3793662B2 (ja) | 1999-02-10 | 1999-02-10 | パワーステアリング装置の流量制御弁 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3793662B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012136092A (ja) * | 2010-12-24 | 2012-07-19 | Nissin Kogyo Co Ltd | ブレーキ装置用液圧ブースタ |
CN112762043A (zh) * | 2021-03-08 | 2021-05-07 | 太重集团榆次液压工业(济南)有限公司 | 一种带压力保护功能的车辆用流量自调节稳定液压阀 |
-
1999
- 1999-02-10 JP JP03208599A patent/JP3793662B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2012136092A (ja) * | 2010-12-24 | 2012-07-19 | Nissin Kogyo Co Ltd | ブレーキ装置用液圧ブースタ |
CN112762043A (zh) * | 2021-03-08 | 2021-05-07 | 太重集团榆次液压工业(济南)有限公司 | 一种带压力保护功能的车辆用流量自调节稳定液压阀 |
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JP3793662B2 (ja) | 2006-07-05 |
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