JP2000230299A - 太陽電池付屋根材の取付構造 - Google Patents

太陽電池付屋根材の取付構造

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JP2000230299A
JP2000230299A JP11034362A JP3436299A JP2000230299A JP 2000230299 A JP2000230299 A JP 2000230299A JP 11034362 A JP11034362 A JP 11034362A JP 3436299 A JP3436299 A JP 3436299A JP 2000230299 A JP2000230299 A JP 2000230299A
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roof
roofing material
solar cell
roofing
eaves
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Hiroshi Akamatsu
博 赤松
Tomoshige Tsutao
友重 蔦尾
Yoshiharu Konno
義治 今野
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

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  • Photovoltaic Devices (AREA)
  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 屋根材を簡易に葺設可能としながら、屋根材
の支持強度を向上し、かつ太陽電池の配線を屋根流れ方
向に隣接する屋根材の間でスムースに行なうこと。 【解決手段】 太陽電池付屋根材10の取付構造におい
て、屋根構造材1に取付けた支持具40により屋根材1
1の棟側端部22を下側から支持し、支持具40まわり
の屋根構造材1と屋根材11の間に太陽電池12の配線
スペース14を形成してなるもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は太陽電池付屋根材の
取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、住宅等の屋根に太陽電池を設け、
太陽光による太陽電池の電気エネルギを利用するため、
屋根材に太陽電池を一体化した太陽電池付屋根材が用い
られている。
【0003】特開平5-222807号公報に記載の太陽電池付
屋根材(従来技術1)は、屋根材の棟側端部に屋根構造
材に固定されて立上がる脚部を板金加工にて備えるとと
もに、屋根材の軒先側端部に軒先側に位置する他の屋根
材の棟側端部と係合する係合部を備え、太陽電池の上端
部は屋根材の棟側端部に備えてある電池係合部に係止す
るとともに、太陽電池の下端部は係止片により屋根材の
軒先側端部に係止することとしている。
【0004】特開平7-302924号公報に記載の太陽電池付
屋根材(従来技術2)は、軒先側に位置する屋根材の棟
側端部と棟側に位置する屋根材の軒先側端部とを係着し
て屋根構造材に固定している。このとき、屋根材の棟側
端部は屋根構造材に設置せしめられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、従来技術
には以下の問題点がある。 従来技術1では、屋根材の棟側端部に立上がり脚部を
備え、この脚部に配線に用いることのできる孔が設けら
れている。このため、屋根流れ方向に隣接する太陽電池
付屋根材の間での配線を屋根材の裏側で行なうことがで
きる。然しながら、屋根材の板金加工形状が複雑であ
り、屋根構造材に対する屋根材の支持強度の向上に困難
がある。また、配線を上述の孔に通したとき、孔周辺の
エッジにより配線を傷つける虞がある。
【0006】従来技術2では、屋根材の棟側端部が屋
根構造材に設置しているから、隣接する太陽電池付屋根
材の間での配線を屋根材の裏側で屋根流れ方向に行なう
ことができず、所定電力を得るための配線は非常に困難
がある。
【0007】本発明の課題は、屋根材を簡易に葺設可能
としながら、屋根材の支持強度を向上し、かつ太陽電池
の配線を屋根流れ方向に隣接する屋根材の間でスムース
に行なうことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、太陽電池を備えてなる屋根材を屋根構造材に取付け
るに際し、軒先側に位置する屋根材の棟側端部の上に棟
側に位置する屋根材の軒先側端部を重ね合せ、それら屋
根材を葺設してなる太陽電池付屋根材の取付構造におい
て、屋根構造材に取付けた支持具により屋根材の棟側端
部を下側から支持し、支持具まわりの屋根構造材と屋根
材の間に太陽電池の配線スペースを形成してなるように
したものである。
【0009】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の本発明において更に、前記屋根材の軒先側端部に下
向きに曲げた係合部を備えるとともに、棟側端部に上向
きに曲げた係合部を備え、前記支持具は、屋根構造材に
固定される脚部と、軒先側に位置する屋根材の棟側端部
の係合部が下方から係着し、かつ棟側に位置する屋根材
の軒先側端部の係合部が上方から係着する係着部と、軒
先側に位置する屋根材の棟側端部を下側から支持する支
持部とを有してなるようにしたものである。
【0010】請求項3に記載の本発明は、請求項1又は
2に記載の本発明において更に、前記支持具が、相隣る
屋根材の境界に取付けられ、相隣る両屋根材をともに支
持するようにしたものである。
【0011】
【作用】請求項1の本発明によれば下記の作用があ
る。 屋根材の棟側端部は、屋根構造材に取付けた支持具に
より下側から支持されるから、屋根材の支持強度を向上
できる。また、支持具まわりの屋根構造材と屋根材の間
に、太陽電池の配線スペースが形成されるから、太陽電
池の配線を支持具の側傍に通すことにより、屋根流れ方
向に隣接する屋根材の間でスムースに行なうことができ
る。
【0012】請求項2の本発明によれば下記の作用が
ある。 支持具が脚部と係着部を有しているから、軒先側に位
置する屋根材の棟側端部の係合部を下方から支持具の係
着部に係着した状態で、該支持具の脚部を屋根構造材に
固定する。続いて、棟側に位置する屋根材の軒先側端部
の係合部を上方から支持具の係着部に係着することによ
り、軒先側と棟側の両屋根材の端部同士を重ね合わせ、
軒先側から棟側に向けてそれら屋根材を簡易に葺設でき
る。
【0013】請求項3の本発明によれば下記の作用が
ある。 支持具が相隣る屋根材の境界で、それら両屋根材をと
もに支持することにより、屋根材の取付構造の簡素を図
ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は第1実施形態の太陽電池付
屋根材を示す平面図、図2は支持具を示す斜視図、図3
は第1実施形態の太陽電池付屋根材の取付構造を示す要
部断面図、図4は太陽電池付屋根材における通線の一例
を示す断面図、図5は太陽電池付屋根材における通線の
他の例を示す断面図、図6は支持具の変形例を示す斜視
図、図7は支持具の他の変形例を示す斜視図、図8は太
陽電池付屋根材の葺設状態を示す斜視図、図9は太陽電
池付屋根材の結線状態を示す斜視図、図10は第2実施
形態の太陽電池付屋根材を示す平面図、図11は第2実
施形態の太陽電池付屋根材を示す要部断面図、図12は
第3実施形態の太陽電池付屋根材を示す要部断面図、図
13は第4実施形態の太陽電池付屋根材を示す要部断面
図、図14は第5実施形態の太陽電池付屋根材を示し、
(A)は要部断面図、(B)は挟持材を取出して示す拡
大断面図、図15は太陽電池付屋根材の葺設状態を示す
斜視図、図16は太陽電池付屋根材の結線状態を示す斜
視図である。
【0015】(第1実施形態)(図1〜図9) 第1実施形態の太陽電池付屋根材10は、図1に示す如
く、屋根材11の上面に太陽電池12を固定したもので
ある。このとき、太陽電池12は、取付金具31を用い
て、ビス、釘等により屋根材11に固定される。尚、太
陽電池12は接着剤を用いる等の他の手段により屋根材
11に固定されるものであっても良い。尚、1枚の屋根
材11に1枚以上の太陽電池12を取付ければ良く、1
枚の屋根材11への太陽電池12の取付枚数は、取付作
業の作業性、作業工数、外観等を考慮して決定できる。
【0016】太陽電池付屋根材10において、太陽電池
12の配線13は、屋根材11の裏面側に延在され、配
線13の先端にコネクタ13Aを備える。このとき、配
線13は、太陽電池12の先方の屋根材11の棟側端部
22に設けた孔を貫通して屋根材11の裏面側に延在し
(図4)、或いは太陽電池12の下側で屋根材11に設
けた孔を貫通して屋根材11の裏面側に延在することが
できる(図5)。
【0017】太陽電池付屋根材10を野地板等の屋根構
造材1に取付けるに際しては、図3に示す如く、軒先側
に位置する屋根材11Aの棟側端部22の上に、棟側に
位置する屋根材11Bの軒先側端部21を重ね合わせ、
それら屋根材11A、11Bを軒先側から棟側に向けて
葺設することとしている。そして、屋根構造材1に取付
けた支持具40を用い、この支持具40によって屋根材
11の棟側端部22を下側から支持し、支持具40まわ
りの屋根構造材1と屋根材11との間に太陽電池12の
配線13の配線スペース14を形成している。
【0018】具体的には、屋根材11の軒先側端部21
には下向きに折り曲げた係合部21Aを備えるととも
に、棟側端部22には上向きに折り曲げた係合部22A
を備えている。そして、支持具40は、図3に示す如
く、屋根構造材1に釘2により固定される脚部41と、
軒先側に位置する屋根材11Aの棟側端部22の係合部
22Aが下方から係着し、かつ棟側に位置する屋根材1
1Bの軒先側端部21の係合部21Aが上方から係着す
る係着部42と、軒先側に位置する屋根材11Aの棟側
端部22を下側から支持する支持部43とを有する。4
1Aは釘孔である。脚部41は釘2によらず(或いは釘
2を併用しても可)、接着剤により屋根構造材1に固定
されるものであっても良い。支持部43の厚みが、前述
した配線スペース14の支持部43まわりにおける厚み
となり、この厚みが配線13の外径より大なるように設
定される。
【0019】尚、支持具40は、屋根流れ方向に直交す
る方向にて相隣る屋根材11、11の境界に取付られ、
相隣る両屋根材11、11の棟側端部22の係合部22
Aをその係着部42に係着し、両屋根材11、11の棟
側端部22をその支持部43にて支持する(図8)。こ
れにより、1個の支持具40で、軒先側の2枚の屋根材
11の棟側端部22の係合部22Aと、棟側の1枚の屋
根材11の軒先側端部21の係合部21Aの3点を固定
でき、必要最小限の固定点数で屋根材11を固定でき
る。
【0020】従って、太陽電池付屋根材10は下記(1)
〜(3) の如くに葺設される(図8)。
【0021】(1) 軒先側に位置する屋根材11Aの棟側
端部22の係合部22Aまわりに支持具40の係着部4
2を屋根流れ方向で係着し、この支持具40の脚部41
を釘2により屋根構造材1に打ち付け固定する。
【0022】(2) 上述(1) の軒先側屋根材11Aの棟側
端部22が係着せしめられた上述支持具40の係着部4
2まわりに、棟側に位置する屋根材11Bの軒先側端部
21の係合部21Aを引っ掛け係止する。これにより、
軒先側の屋根材11Aの棟側端部22の上に棟側の屋根
材11Bの軒先側端部21を重ね合わせる。
【0023】(3) 上述(2) の棟側の屋根材11Bの棟側
端部22の係合部22Aまわりに係着した支持具40を
上述(1) と同様にして屋根構造材1に打ち付け固定す
る。以後、これらの(2) 、(3) を繰り返し、太陽電池付
屋根材10を屋根構造材1の全面に渡り軒先側から棟側
に向けて葺設する。
【0024】太陽電池付屋根材10の葺設の進行と同時
に、図3、図9に示す如く、各太陽電池12の配線13
を、屋根材11の裏面側で支持具40まわりの屋根構造
材1と屋根材11の間に形成されている配線スペース1
4にて上下左右(屋根流れ方向とそれに交差する方向)
の所望の方向に自在に通線し、それらの配線13を中継
ボックス15に接続し、中継ボックス15の回路構成に
よりそれらの配線13を互いに直列接続し、所定電圧を
得る。そして、所定電圧に達した各単位の中継ボックス
15を出力ケーブル16に並列接続し、所定電力を取出
し可能とする。
【0025】尚、屋根材11としては、例えばアルミニ
ウム、ステンレス鋼板等の金属材、金属材の表面に塩ビ
等を被覆したもの、金属材の表面に塗装を施したもの、
耐熱性や耐久性に優れた熱硬化性樹脂やFRP樹脂等の
有機材、もしくはセメント等の無機材等を採用できる。
加工性やコストの面から鋼板が好ましい。
【0026】また、太陽電池12としては、シリコン系
半導体、化合物系半導体等からなるもので、単結晶や多
結晶の結晶系半導体、もしくアモルファス系半導体を用
いることができる。特に、結晶系シリコン太陽電池は、
高い信頼性、エネルギー変換効率等により、太陽電池付
屋根材の如くに好適に用いられる。また、アモルファス
系シリコン太陽電池は、結晶系シリコン太陽電池に比し
て、現状ではエネルギー変換効率が若干低いものの、低
コスト薄膜系太陽電池として期待できる。
【0027】太陽電池12は、結晶系半導体のセル、化
合物系半導体のセル、もしくは結晶系半導体や化合物系
半導体とアモルファス系半導体の積層構造のセルからな
る多数の素子を1枚の基板に集積したモジュールにて用
いられても良く、或いは大面積の1枚のアモルファス系
シリコン太陽電池素子からなるモジュールにて用いられ
ても良い。これらの太陽電池12は、その表面に、例え
ば普通又は強化ガラス、アクリル樹脂板の如くの透明性
の高い表面保護材が積層されても良い。
【0028】また、支持具40は、屋根材11の自重及
び風による浮力等により作用する力に対して十分な強度
を有してさえいれば良く、例えばアルミニウム、ステン
レス鋼等の金属材もしくはそれらに樹脂をコーティン
グ、ないしはそれらに塗装を施したもの等を採用でき
る。
【0029】従って、本実施形態によれば以下の作用が
ある。 屋根材11は軒先側から棟側に簡易に葺設される。そ
して、屋根材11の棟側端部22は、屋根構造材1に取
付けた支持具40により下側から支持されるから、屋根
材11の支持強度を向上できる。また、支持具40まわ
りの屋根構造材1と屋根材11の間に、太陽電池12の
配線スペース14が形成されるから、太陽電池12の配
線13を支持具40の側傍に通すことにより、屋根流れ
方向に隣接する屋根材11の間でスムースに行なうこと
ができる。
【0030】支持具40が脚部41と係着部42を有
しているから、軒先側に位置する屋根材11Aの棟側端
部22の係合部22Aを下方から支持具40の係着部4
2に係着した状態で、該支持具40の脚部41を屋根構
造材1に固定する。続いて、棟側に位置する屋根材11
Bの軒先側端部21の係合部21Aを上方から支持具4
0の係着部42に係着することにより、軒先側と棟側の
両屋根材11A、11Bの端部21、22同士を重ね合
わせ、軒先側から棟側に向けてそれら屋根材11A、1
1Bを簡易に葺設できる
【0031】支持具40が相隣る屋根材11、11の
境界で、それら両屋根材11、11をともに支持するこ
とにより、屋根材11の取付構造の簡素を図ることがで
きる。
【0032】尚、支持具40は、図6に示す如く、脚部
41の下半部と支持部43とを備える下部材40Aと、
脚部41の上半部と係着部42とを備える上部材40B
の2分割体からなるものであっても良い。
【0033】また、支持具40は、図7に示す如く、脚
部41の厚みを支持部43より薄くし、支持部43の厚
みは太陽電池12の配線13のための配線スペース14
を形成するに足る厚みとするものであっても良い。
【0034】(第2実施形態)(図10、図11、図1
5、図16) 太陽電池付屋根材110は、図10、図11に示す如
く、屋根材111の上面に太陽電池112を固定したも
のである。このとき、太陽電池112は、大型C字状挟
持材131の嵌合により屋根材111の軒先側端部12
1にその軒先側端部112Aを挟持せしめられ、且つそ
の軒先側端部112Aを封止せしめられるとともに、小
型C字状封着材132の嵌合によりその両側端部112
Bを封止せしめられ、小型C字状封着材133の嵌合に
よりその棟側端部112Cを封止せしめられている。
尚、太陽電池112の配線113は屋根材111の裏面
側に延在せしめられるようになっている。図11におい
て、113Aは配線113の先端に設けられたコネクタ
である。
【0035】屋根材111は、軒先側端部121に略L
字状に下向きに折曲げた係合部121Aを備えるととも
に、棟側端部122にも略L字状に上向きに折曲げられ
た係合部122Aを備える。
【0036】ここで、太陽電池付屋根材110を野地板
等の屋根構造材101に取付けるに際しては、図11に
示す如く、軒先側に位置する屋根材11Aの棟側端部1
22の上に、棟側に位置する屋根材111Bの軒先側端
部121を重ね合わせ、それら屋根材111A、111
Bを軒先側から棟側に向けて葺設することとしている。
そして、屋根構造材101に取付けた支持具141を用
い、この支持具141によって屋根材111の棟側端部
122を下側から支持し、支持具141まわりの屋根構
造材101と屋根材111との間に太陽電池112の配
線113の配線スペース114を形成している。
【0037】具体的には、屋根材111の軒先側端部1
21には下向きに折り曲げた係合部121Aを備えると
ともに、棟側端部122には上向きに折り曲げた係合部
122Aを備えている。そして、支持具141は、図1
1に示す如く、屋根構造材101に釘102により固定
される脚部144と、軒先側に位置する屋根材111A
の棟側端部122の係合部122Aが下方から係着し、
かつ棟側に位置する屋根材111Bの軒先側端部121
の係合部121Aが上方から係着する係着部142と、
軒先側に位置する屋根材111Aの棟側端部122を下
側から支持する支持部143とを有する。141Aは釘
孔である。脚部144は釘102によらず(或いは釘1
02を併用しても可)、接着剤により屋根構造材101
に固定されるものであっても良い。支持部143の厚み
が、前述した配線スペース114の支持部143まわり
における厚みとなり、この厚みが配線113の外径より
大なるように設定される。
【0038】尚、支持具141は、屋根流れ方向に直交
する方向にて相隣る屋根材111、111の境界に取付
られ、相隣る両屋根材111、111の棟側端部122
の係合部122Aをその係着部142に係着し、両屋根
材111、111の棟側端部122をその支持部143
にて支持する(図15)。これにより、1個の支持具1
41で、軒先側の2枚の屋根材111の棟側端部122
の係合部122Aと、棟側の1枚の屋根材111の軒先
側端部121の係合部121Aの3点を固定でき、必要
最小限の固定点数で屋根材111を固定できる。
【0039】従って、太陽電池付屋根材110にあって
は、屋根材111を野地板等の屋根構造材101に対
し、軒先側から棟側に向けて下記(1) 〜(3) の如くに取
付けるものである(図15)。
【0040】(1) 軒先側に位置する屋根材111Aの棟
側端部122の係合部122Aまわりに支持具141の
係着部142を屋根流れ方向で係着し、この支持具14
1の脚部143を釘144により屋根構造材101に打
ち付け固定する。
【0041】(2) 上述(1) の軒先側の屋根材111Aの
棟側端部122が係着せしめられた上述支持具141の
係着部142まわりに、棟側に位置する屋根材111B
の軒先側端部121の係合部121Aを引掛け係止す
る。これにより、軒先側の屋根材111Aの棟側端部1
22の上に棟側の屋根材111Bの軒先側端部121を
重ね合せる。このとき、棟側の屋根材111Bの軒先側
端部121Bに設けられている挟持材131が、軒先側
の屋根材111Aが備える太陽電池112の棟側端部1
12Cに設けられている封着材133の上に載置され、
該太陽電池112を保持する。
【0042】(3) 上述(2) の棟側の屋根材111Bの棟
側端部122の係合部122Aまわりに係着した支持具
141を上述(1) と同様にして屋根構造材101に打ち
付け固定する。以後、これらの(2) 、(3) を繰り返し、
太陽電池付屋根材110を屋根構造材101の全面に渡
り軒先側から棟側に向けて葺設する。
【0043】太陽電池付屋根材110の葺設の進行と同
時に、図16に示す如く、各太陽電池112の配線11
3を、屋根材111の裏面側で支持具141まわりの屋
根構造材101と屋根材111の間に形成されている配
線スペース114にて上下左右(屋根流れ方向とそれに
交差する方向)の所望の方向に自在に通線し、それらの
配線13を中継ボックス114に接続し、中継ボックス
114の回路構成によりそれらの配線113を互いに直
列接続し、所定電圧を得る。そして、所定電圧に達した
各単位の中継ボックス114を出力ケーブル115に並
列接続し、所定電力を取出し可能とする。
【0044】尚、屋根材111としては、例えばアルミ
ニウム、ステンレス鋼板等の金属材、金属材の表面に塩
ビ等を被覆したもの、金属材の表面に塗装を施したも
の、耐熱性や耐久性に優れた熱硬化性樹脂やFRP樹脂
等の有機材、もしくはセメント等の無機材等を採用でき
る。加工性やコストの面から鋼板が好ましい。
【0045】また、太陽電池112としては、シリコン
系半導体、化合物系半導体等からなるもので、単結晶や
多結晶の結晶系半導体、もしくアモルファス系半導体を
用いることができる。特に、結晶系シリコン太陽電池
は、高い信頼性、エネルギー変換効率等により、太陽電
池付屋根材の如くに好適に用いられる。また、アモルフ
ァス系シリコン太陽電池は、結晶系シリコン太陽電池に
比して、現状ではエネルギー変換効率が若干低いもの
の、低コスト薄膜系太陽電池として期待できる。
【0046】太陽電池112は、結晶系半導体のセル、
化合物系半導体のセル、もしくは結晶系半導体や化合物
系半導体とアモルファス系半導体の積層構造のセルから
なる多数の素子を1枚の基板に集積したモジュールにて
用いられても良く、或いは大面積の1枚のアモルファス
系シリコン太陽電池素子からなるモジュールにて用いら
れても良い。これらの太陽電池112は、その表面に、
例えば普通又は強化ガラス、アクリル樹脂板の如くの透
明性の高い表面保護材が積層されても良い。
【0047】また、太陽電池112は、挟持材131、
封着材132、133の嵌合部にEPDM(エチレンプ
ロピレン共重合体)等のゴム状封止材料を充填し、太陽
電池112の端部112A、112B、112Cを防水
シールし、太陽電池セルの防水性を向上できる。尚、挟
持材131、封着材132、133は例えばアルミニウ
ム、鋼板等の金属材にて構成できる。
【0048】従って、本実施形態によれば、以下の作用
がある。 太陽電池112は工場生産段階で挟持材131により
屋根材111に固定される。従って、施工現場では、屋
根材111を屋根構造材101に取付けるだけで、屋根
材111の葺設と太陽電池112の設置とを一挙に行な
い、施工性を向上できる。
【0049】棟側に位置する屋根材111Bの軒先側
端部に設けられてなる挟持材131が、軒先側に位置す
る屋根材111Aが備える太陽電池112の棟側端部の
上に載置される。これにより、太陽電池112の軒先側
端部112Aは挟持材131により屋根材111の軒先
側端部121に挟持され、太陽電池112の棟側端部1
12Cは棟側に位置する他の屋根材111に設けた挟持
材131が載置されて保持され、簡易に固定される。
【0050】上述において、棟側の屋根材111B
に設けられている挟持材131が、軒先側の屋根材11
1Aの太陽電池112の棟側端部112Cに直接載置さ
れず、棟側端部112Cに嵌合せしめられている封着材
133に載置されることにより、太陽電池112を損傷
の可能性から保護できる。
【0051】また、本実施形態によれば、以下の作用も
ある。 屋根材111は軒先側から棟側に簡易に葺設される。
そして、屋根材111の棟側端部122は、屋根構造材
101に取付けた支持具141により下側から支持され
るから、屋根材111の支持強度を向上できる。また、
支持具141まわりの屋根構造材101と屋根材111
の間に、太陽電池112の配線スペース114が形成さ
れるから、太陽電池112の配線113を支持具141
の側傍に通すことにより、屋根流れ方向に隣接する屋根
材111の間でスムースに行なうことができる。
【0052】支持具141が脚部141と係着部14
2を有しているから、軒先側に位置する屋根材111A
の棟側端部122の係合部122Aを下方から支持具1
40の係着部142に係着した状態で、該支持具141
の脚部141を屋根構造材101に固定する。続いて、
棟側に位置する屋根材111Bの軒先側端部121の係
合部121Aを上方から支持具141の係着部142に
係着することにより、軒先側と棟側の両屋根材111
A、111Bの端部121、122同士を重ね合わせ、
軒先側から棟側に向けてそれら屋根材111A、111
Bを簡易に葺設できる
【0053】支持具141が相隣る屋根材111、1
11の境界で、それら両屋根材111、111をともに
支持することにより、屋根材111の取付構造の簡素を
図ることができる。
【0054】(第3実施形態)(図12) 第3実施形態が第2実施形態と異なる点は、屋根材11
1に設けた挟持材に、支持具141の係着部142の先
端部に係止する立上り係止部152を付加した、挟持材
151を用いたことにある。
【0055】即ち、軒先側の屋根材111Aの棟側端部
122を支持具141に係着し、該支持具141を屋根
構造材101に取付けた状態で、棟側の屋根材111B
が備える太陽電池112を該屋根材111Bに挟持して
いる挟持材151の立上り係止部152を上記支持具1
41に係止せしめた。これにより、挟持材151は支持
具141に支持されて脱落することがなく、太陽電池1
12が屋根材111Bから落下することを防止できる。
また、挟持材151が屋根材111Bと太陽電池112
に対し位置ずれすることを防止でき、挟持材151が太
陽電池112の端部との間に封止性を備えているとき、
その水密性を向上できる。
【0056】(第4実施形態)(図13) 第4実施形態が第3実施形態と異なる点は、屋根材11
1に設けた挟持材151に、太陽電池112の軒先側端
部112Aを表裏に渡って封止する封着部162を付加
した、挟持材161を用いたことにある。挟持材161
は、略E字状をなし、E字の上側凹部に太陽電池112
の軒先側端部112Aを嵌合し、下側凹部に屋根材11
1の軒先側端部121を嵌合し、結果として、屋根材1
11の軒先側端部121と太陽電池112の軒先側端部
112Aを挟持可能としたものである。
【0057】即ち、挟持材161が太陽電池112を屋
根材111に挟持するとともに、太陽電池112の軒先
側端部112Aを表裏に渡って封止する封着部162を
備えるから、その水密性を向上できる。これにより、太
陽電池セルの劣化や破損をより確実に防止し、太陽電池
112の寿命を向上できる。
【0058】(第5実施形態)(図14) 第5実施形態が第2実施形態と異なる点は、屋根材11
1に設けた挟持材131を、小型C字状挟持材131A
とL字状挟持材131Bに分割し、これらを止め具13
1Cにより一体化したことにある。小型C字状挟持材1
31Aにより太陽電池112の軒先側端部112Aを嵌
合し、小型C字状挟持材131Aの下辺とL字状挟持材
131Bにより屋根材111の軒先側端部121を嵌合
し、結果として、屋根材111の軒先側端部121と太
陽電池112の軒先側端部112Aを挟持可能とするも
のである。
【0059】これによれば、太陽電池付屋根材110の
施工後、太陽電池112に破損を生じたとき、破損した
太陽電池112が嵌合せしめられている小型C字状挟持
材131AをL字状挟持材131Bから分離し、この太
陽電池112を簡易に取り替えできる。
【0060】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があっても本発明に含まれる。
【0061】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、屋根材を
簡易に葺設可能としながら、屋根材の支持強度を向上
し、かつ太陽電池の配線を屋根流れ方向に隣接する屋根
材の間でスムースに行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は太陽電池付屋根材を示す平面図である。
【図2】図2は支持具を示す斜視図である。
【図3】図3は太陽電池付屋根材の取付構造を示す要部
断面図である。
【図4】図4は太陽電池付屋根材における通線の一例を
示す断面図である。
【図5】図5は太陽電池付屋根材における通線の他の例
を示す断面図である。
【図6】図6は支持具の変形例を示す斜視図である。
【図7】図7は支持具の他の変形例を示す斜視図であ
る。
【図8】図8は太陽電池付屋根材の葺設状態を示す斜視
図である。
【図9】図9は太陽電池付屋根材の結線状態を示す斜視
図である。
【図10】図10は第2実施形態の太陽電池付屋根材を
示す平面図である。
【図11】図11は第2実施形態の太陽電池付屋根材を
示す要部断面図である。
【図12】図12は第3実施形態の太陽電池付屋根材を
示す要部断面図である。
【図13】図13は第4実施形態の太陽電池付屋根材を
示す要部断面図である。
【図14】図14は第5実施形態の太陽電池付屋根材を
示し、(A)は要部断面図、(B)は挟持材を取出して
示す拡大断面図である。
【図15】図15は太陽電池付屋根材の葺設状態を示す
斜視図である。
【図16】図16は太陽電池付屋根材の結線状態を示す
斜視図である。
【符号の説明】
1、101 屋根構造材 10、110 太陽電池付屋根材 11、11A、11B、111、111A、111B
屋根材 12、112 太陽電池 13、113 配線 14、114 配線スペース 21、121 軒先側端部 21A、121A 係合部 22、122 棟側端部 22A、122A 係合部 40、141 支持具 41、144 脚部 42、142 係着部 43、143 支持部
フロントページの続き Fターム(参考) 2E108 KK04 LL04 MM04 NN07 5F051 BA03 EA17 JA02 JA08 JA09 KA07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 太陽電池を備えてなる屋根材を屋根構造
    材に取付けるに際し、軒先側に位置する屋根材の棟側端
    部の上に棟側に位置する屋根材の軒先側端部を重ね合
    せ、それら屋根材を葺設してなる太陽電池付屋根材の取
    付構造において、 屋根構造材に取付けた支持具により屋根材の棟側端部を
    下側から支持し、支持具まわりの屋根構造材と屋根材の
    間に太陽電池の配線スペースを形成してなることを特徴
    とする太陽電池付屋根材の取付構造。
  2. 【請求項2】 前記屋根材の軒先側端部に下向きに曲げ
    た係合部を備えるとともに、棟側端部に上向きに曲げた
    係合部を備え、 前記支持具は、屋根構造材に固定される脚部と、軒先側
    に位置する屋根材の棟側端部の係合部が下方から係着
    し、かつ棟側に位置する屋根材の軒先側端部の係合部が
    上方から係着する係着部と、軒先側に位置する屋根材の
    棟側端部を下側から支持する支持部とを有してなる請求
    項1記載の太陽電池付屋根材の取付構造。
  3. 【請求項3】 前記支持具が、相隣る屋根材の境界に取
    付けられ、相隣る両屋根材をともに支持する請求項1又
    は2記載の太陽電池付屋根材の取付構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002097758A (ja) * 2000-09-26 2002-04-05 Sanyo Electric Co Ltd 建材用太陽電池パネル
JP2007231539A (ja) * 2006-02-28 2007-09-13 Asahi Kasei Construction Materials Co Ltd 太陽電池モジュール一体型屋根材

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