JP2000230095A - 木質様塩化ビニル系樹脂組成物及びそれを用いた成形物 - Google Patents
木質様塩化ビニル系樹脂組成物及びそれを用いた成形物Info
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Abstract
性を有し、水、温水によって起こるブリーディング現象
による色相変化を抑制した、木目付与を施した木質感に
優れた塩化ビニル系樹脂組成物及びその成形物を提供す
ることを目的とするものである。 【解決手段】塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、
可塑剤10〜100重量部とカシューナッツ殻油変性フ
ェノール樹脂1〜30重量部を混合してなる耐候性及び
耐温水性に優れた木質様塩化ビニル系樹脂組成物及びそ
の成形物、またこれら樹脂組成物との粘度差が、剪断速
度10〜100(1/sec)で、170℃において5
00Pa・sec以内である木目付与用ビニル系樹脂組
成物を用いて木目付与を施し、しかもそれら硬質塩化ビ
ニル系樹脂と多層溶融成形してなる木質様木目付与塩化
ビニル系樹脂組成物。
Description
組成物に関し、詳しくは木質感、耐候性、耐温水性に優
れた木質様塩化ビニル系樹脂組成物さらには木目付与さ
れた木質様木目付与塩化ビニル系樹脂組成物及びそれら
を溶融成形した成形物に関するものである。
扉枠、床、天井、階段手すりなどに木質系の材料を使用
するケースが増えてきている。また、外装材についても
木質感のあるものを取り付けて暖かみのある住宅の要望
が増えてきている。木材そのものを使用した場合、天然
物であるために色の均一性に欠けたり、耐候性、燃焼
性、耐久性などの問題がある。また、森林破壊などの環
境問題に対しても木の伐採は大きな問題である。そこ
で、木の代替品として、硬質合成樹脂に木粉などを混合
することにより木質感のある木材代替成形品を得る試み
は数多く行われている。
質感のある硬質合成樹脂では、木粉を多少なりとも使用
しているために、耐候性において欠点を持っている。特
に、内装材としては台所、浴室などの水周り材料に使用
すると、水や温水などの影響により木粉に含まれるセル
ロースがブリーディング現象を起こし、成形物表面に浮
き出しが起こり、成形物の木質感、さらには木目模様が
完全に消失してしまう問題がある。
脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、ポリエステル樹脂な
どを塗料として成形物の表面コーティングしている例が
ある。しかし、これらの方法では成形物の表面の木質感
が損なわれ、木質感を出すために、表面コーティングの
際に塗料にも木粉を含有させて木質感を出す試みが行わ
れているが、木質感はあまり期待できない。又、木粉を
使用している限り水あるいは温水に対して起こるブリー
ディング現象の本質的な改善には至らない。さらにこれ
らの方法では成形加工に加えて、表面処理工程として、
塗料の塗装工程、塗装後の乾燥工程などが加わり、工程
の増加及び複雑化は必然であり、経済的な面において問
題が残る。さらに木粉以外のフィラーを使用した場合に
も耐候性においては十分とは言えない。
は木粉の代替品としてカシューナッツ殻油変性フェノー
ル樹脂を用いることにより、前記問題の解決を試みてい
る。実用上では耐候性、耐温水性において満足されてい
るが、屋外使用等厳しい使用環境では更なる改良が必要
とされている用途もある。
決し、硬質系合成樹脂では達成し得ない長期間の耐候性
を有し、水、温水によって起こるブリーディング現象に
よる色相変化を抑制した、木質感に優れた塩化ビニル系
樹脂組成物及び成形物、さらに木目付与を施した木質感
に優れた塩化ビニル系樹脂組成物及び成形物を提供する
ことを目的とするものである。
題点を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、塩化ビニル系
樹脂にカシューナッツ殻油変性フェノール樹脂と可塑剤
を混合することにより、硬質系木質合成樹脂では達成し
えない長期間の耐候性を有し、水、温水によって起こる
ブリーディング現象による色相変化を抑制できることを
見いだし、本発明に至った。即ち、本発明は、塩化ビニ
ル系樹脂100重量部に対して、可塑剤10〜100重
量部とカシューナッツ殻油変性フェノール樹脂1〜30
重量部を混合してなる耐候性及び耐温水性に優れた木質
様塩化ビニル系樹脂組成物およびその木質様塩化ビニル
系樹脂組成物を溶融成形してなる木質様塩化ビニル系樹
脂成形物である。また本発明は、前記木質様塩化ビニル
系樹脂組成物100重量部に対し、ビニル系重合体樹脂
100重量部に濃色顔料1〜5重量部および可塑剤0〜
110重量部を混合して成る木目付与用ビニル系樹脂組
成物0.2〜30重量部を混合してなる木質様木目付与
塩化ビニル系樹脂組成物であって、しかも木質様塩化ビ
ニル系樹脂組成物との粘度差が、剪断速度10〜100
(1/sec)で、170℃において500Pa・se
c以内である木目付与用ビニル系樹脂組成物を用いるこ
とを特徴とする木質様木目付与塩化ビニル系樹脂組成物
および該木質様木目付与塩化ビニル系樹脂組成物を溶融
成形してなる木質様木目付与塩化ビニル系樹脂成形物で
ある。また本発明は、前記木質様塩化ビニル系樹脂組成
物を表層として硬質塩化ビニル系樹脂と多層溶融成形し
てなる成形物、さらには、前記木質様木目付与塩化ビニ
ル系樹脂組成物を表層として硬質塩化ビニル系樹脂と多
層溶融成形してなる成形物である。
脂とは、塩化ビニル単独重合体、エチレン−塩化ビニル
共重合体、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体、アルキル
アクリレート及び/又はアルキルメタアクリレートと多
官能性単量体との共重合体あるいはエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体に対して塩化ビニルをそれぞれグラフト共重
合させてなる塩化ビニル系グラフト共重合体などが上げ
られる。
は、従来公知の重合方法、例えば懸濁重合法などが挙げ
られる。その重合度は通常400〜3000、程度であ
り、好ましくは800〜2000、さらに好ましくは1
000〜1400である。重合度が400未満では可塑
剤を吸収せず、又3000を越えると成形加工性が低下
する。これら塩化ビニル単独重合体は市場で容易に入手
可能であり、例えば大洋塩ビ(株)社製のTH−50
0、TH−600、TH−700、TH−800、TH
−1000、TH−1300、TH−1400、TH−
1700、TH−2000などを用いることができ、重
合度はそれぞれ500、600、700、800、10
00、1300、1400、1700、2000であ
る。
ビニル−塩化ビニル共重合体等の場合においても従来公
知のものが利用でき、その重合度は通常400〜200
0程度であり、好ましくは600〜1500、更に好ま
しくは700〜1300である。重合度が400未満で
あると物性面で不足が生じ、又2000を越えると成形
加工性が低下する。
ては、例えば、大洋塩ビ(株)社製のTE−650、T
E−800、TE−1050、TE−1300、TE−
1700などを用いることができ、その重合度は65
0、780、1050、1300、1700である。
も、例えば、大洋塩ビ(株)社製のVT−800を用い
ることができ、その重合度は780である。これらにお
いても市場で容易に入手できる。
なる塩化ビニル系グラフト共重合体とは、アルキルアク
リレート及び/又はアルキルメタアクリレートと多官能
性単量体との共重合体(以下、アクリル系共重合体と記
す。)に対して、塩化ビニルをグラフト共重合させる。
詳しくは、アクリル系共重合体1〜30重量部に塩化ビ
ニルを99〜70重量部グラフト共重合させたものが例
示でき、これら塩化ビニル系グラフト共重合体として
は、例えば大洋塩ビ(株)社製のTA−I100、TA
−I200、TA−E200、TA−E230等が市場
で入手可能であり、その重合度は500、700、10
00、1300である。
化ビニルをグラフト共重合させてなる塩化ビニル系グラ
フト共重合体の場合、上述のアクリル系共重合体に塩化
ビニルをグラフト共重合させてものと同様な方法によ
り、エチレン−酢酸ビニル共重合体を幹ポリマーとして
塩化ビニルをグラフト共重合して塩化ビニル系グラフト
共重合体を得るものである。ここでグラフト共重合方法
としては乳化重合、懸濁重合、溶液重合、無溶媒重合等
の重合方法が挙げられる。エチレン−酢酸ビニル共重合
体はゴム弾性を有しているため、低温での耐衝撃性及び
耐候性に極めて優れている。これら塩化ビニル系グラフ
ト共重合体としては、例えば大洋塩ビ(株)社製のTG
−100、TG−110、TG−120、TG−130
などが市場で容易に入手でき、その重合度はそれぞれ、
900、700、850である。
ニル単独重合体、塩化ビニル共重合体および塩化ビニル
系グラフト共重合体をそれぞれ単独であるいはこれらの
うちの2種以上を一般的な公知の方法で混合して使用し
てもかまわない。
性フェノール系樹脂は、南米、インド、アフリカに自生
する漆科アナカルディウム植物カシュ樹の実の殻に含ま
れる黒褐色の液体(カードル、アナカルド酸が主成分)
を熱処理して得られたカーダノールをホルムアルデヒド
と共に変性処理を施した架橋構造を有しているアルキル
フェノール系硬化樹脂である。市販されているものは、
カシューダストレジンと呼ばれ、例えば、東北化工
(株)社製のセンライトカシューダストFF−104
0、FF−1045、FF−1148、FF−2090
などが挙げられる。粒度分布、色調、柔軟性、耐熱性な
どにより区分されており用途に応じて使い分けることが
できる。またカシューナッツ殻油変性フェノール系樹脂
は主に黒色あるいは茶色であるため、酸化チタンなどの
無機顔料と予備混合することにより白色化させて使用す
ることができる。このことにより、色自由度は広がり後
に顔料などにより調色が容易になる。
質感触を付与させるカシューナッツ殻油変性フェノール
系樹脂を塩化ビニル系樹脂と混合することにより木質様
塩化ビニル系樹脂組成物とすることができる。その添加
部数は、該塩化ビニル系樹脂100重量部に対して1〜
30重量部の範囲である。この添加部数が1重量部未満
では手触りによる表面が荒れたような木質感が少なく、
30重量部を越えると成形加工性が低下する。また、後
述の木目付与に関し、木目を際立たせるために薄茶顔料
をさらに添加する。
ル系樹脂に含有せしめて用いられるものであり、その具
体例としては、有機顔料と無機顔料に大きく分けられ
る。有機顔料としては、分子中に発色団であるアゾ基を
持つ難燃性アゾレーキ、溶性アゾレーキ、不溶性アゾレ
ーキ、不溶性アゾ、縮合アゾ、アゾキレート等のアゾ
系、銅フタロシアニンや塩素化銅フタロシアニン等の化
学成分を含むフタロシアニンブルー、フタロシアニング
リーン等のフタロシアニン系、耐熱性、耐光性。耐溶剤
性が優れたアントラキノンを基本とするスレン系等が挙
げられる。無機顔料としては、耐熱性、耐光性、隠蔽性
等が優れる白色無機顔料の酸化チタン、酸化鉄を主成分
とする赤色系の無機顔料である弁柄、黒色系のカーボン
ブラック、複合酸化物系としてチタン系(イエロー)、
亜鉛−鉄系(ブラウン)、銅−クロム系(ブラック)、
銅−鉄−マンガン系(ブラック)等が挙げられる。これ
らは市場で容易に入手が可能であり、本発明で用いる、
薄茶顔料、濃色顔料はこれらを調色して使用するもので
ある。調色は使用する色に合わせ任意に、各々の顔料を
単独で、あるいは2種以上を混合して用いる。
塑剤は、耐候性、耐温水性向上を主な目的として添加さ
れるものであり、具体的にはフタル酸ジ2−エチルヘキ
シル(以後、汎用名であるジオクチルフタレートと記述
する。)、フタル酸ジイソノニルなどのフタル酸系、エ
ポキシ化大豆油、エポキシ化脂肪酸ブチルなどのエポキ
シ系、アジピン酸ジ2−エチルヘキシル、アジピン酸ジ
イソノニルなどの脂肪族二塩基酸エステル系、前記の脂
肪族二塩基酸とグリコールの重縮化合物からなるポリエ
ステル系、塩素化パラフィン系、トリクレジルホスフェ
イト、トリフェニルホスフェイトなどのリン酸エステル
系、トリ2−エチルヘキシルトリメリテート、トリイソ
デシルトリメリテートなどのトリメリット酸エステル系
などが使用できる。これらは各々単独であるいは2種類
以上混合して使用できる。その添加部数は該塩化ビニル
系樹脂100重量部に対して10〜100重量部の範囲
であり、好ましくは20〜60重量部である。この添加
部数が10重量部未満では耐候性向上効果及び耐温水性
向上効果が充分でなく、100重量部を越えると得られ
た成形品の硬度、剛性が低く実用に適さない。又、成形
加工性も低下する。
成物とは、後述のビニル系重合体樹脂100重量部に木
目を際だたせるための濃色顔料1〜5重量部と可塑剤0
〜110重量部を添加混合したものであり、しかもこの
木目付与用ビニル系樹脂組成物は、木質様塩化ビニル系
樹脂組成物との粘度差が、剪断速度10〜100(1/
sec)で、170℃において500Pa・sec以内
であるものが好ましく用いられる。これらにおける溶融
粘度の測定方法は、木質様塩化ビニル系樹脂組成物及び
木目付与用ビニル系樹脂組成物を170℃に設定した加
熱ロールで5分間混練して得られたシートを170℃の
プレスで厚さ1mm直径20mmの円板に成形する。次いで
株式会社レオロジ製MR−500ソリキッドメーターを
用いて測定温度170℃、剪断速度10〜100(1/
sec)の範囲でパラレルプレートを使用して、各円板
の溶融粘度を測定する。この時の木質様塩化ビニル系樹
脂組成物と木目付与用ビニル系樹脂組成物の粘度差が5
00Pa・sec以内であることにより、木質様塩化ビ
ニル系樹脂組成物と木目付与用ビニル系樹脂組成物が完
全に混ざらず、濃色顔料により押出成形品の木目が発現
する。この粘度差が500Pa・secを越えると濃色
顔料が流れすぎて木目が美しく表れず、成形品表面が荒
れるといった不具合が生じる。
効果を損なわない重合体樹脂であればよくスチレン、α
−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−t−ブチ
ルスチレンなどの芳香族化合物、塩化ビニル、塩素化塩
化ビニル、メタクリル酸メチルの重合体、アクリル酸メ
チルなどのメタアクリル酸又はアクリル酸のアルキルエ
ステル、アクリルニトリル、メタクリロニトリルなどの
不飽和ニトリル、マレイミド、Nマレイミド、N−t−
ブチルマレイミド等の重合体が例示され、これらの1種
類に限らず、2種以上を同時に使用してもよい。
系樹脂組成物とは、上記の木質様塩化ビニル系樹脂組成
物100重量部に対して、前記木目付与用ビニル系樹脂
組成物を0.2〜30重量部、好ましくは0.5〜20
重量部であり、さらに好ましくは1〜15重量部混合し
たものである。これら木目付与用ビニル系樹脂組成物の
添加量が0.2重量部未満だと木目が明確に現れず、ま
た30重量部を越えると木目が重なり添加しただけの木
目が現れない。
併用することができ、例えば、耐衝撃性を付与すること
を目的とする場合は、以下の耐衝撃強化剤を添加して使
用することができる。その耐衝撃強化剤としては、MB
S系樹脂(メチルアクリレート−ブタジエン−スチレン
共重合体樹脂)、アクリル系樹脂、シリコン変性アクリ
ル系樹脂、塩素化ポリエチレンなどが挙げられる。
呉羽化学工業(株)社製のBTA−712、BTA−7
31、BTA−751など、アクリル系樹脂について
は、例えば、鐘淵化学工業(株)社製のFM、FM−2
0、FM−21などがある。シリコン変性アクリル系樹
脂については、例えば、三菱レイヨン(株)社製のS−
2001などがあり、塩素化ポリエチレンについては、
例えば、昭和電工(株)社製のエラスレンEXP−77
1(塩素含有率36wt%、比重1.16、ブロッキン
グ指数1wt%以下)などが挙げられる。
質様塩化ビニル系樹脂組成物100重量部に対して1〜
60重量部であり、好ましくは3〜30重量部である。
1重量部未満では、耐衝撃性の向上があまり期待できな
い。60重量部を越えると、添加部数量だけの耐衝撃性
の向上が期待できず、経済的にも不利になる。
て、以下の耐熱向上剤を添加して使用することができ
る。その耐熱向上剤としては、α−メチルスチレン−A
S系樹脂、α−メチルスチレン−ABS系樹脂、ABS
系樹脂、AES系樹脂などが挙げられる。α−メチルス
チレン−AS系については、例えば、宇部サイコン
(株)社製のS700N(α−メチルスチレン75重量
%、不飽和ニトリル25重量%)、S802N(α−メ
チルスチレン70重量%、不飽和ニトリル20重量%、
N−芳香族マレイミド10重量%)、S803N(α−
メチルスチレン35重量%、不飽和ニトリル25重量
%、N−芳香族マレイミド20重量%、スチレン20重
量%)、鐘淵化学工業(株)社製のテルアロイA−50
Bなどがある。α−メチルスチレン−ABS系樹脂につ
いては、宇部サイコン(株)社製のH100N、鐘淵化
学工業(株)社製のテルアロイA−10、A−15など
があり、耐熱性に加えて耐衝撃性の向上も見られる。A
BS系樹脂については、例えば、三井化学(株)社製の
GT−10などがあり、耐熱性および耐衝撃性を向上さ
せる。AES系樹脂については、例えば、日本合成ゴム
(株)社製のAES110、AES115、AES14
5などがあり、これらの樹脂では、耐熱性に加えて耐候
性および耐衝撃性の向上も見られる。
様塩化ビニル系樹脂組成物100重量部に対して1〜8
0重量部であり、好ましくは5〜60重量部である。添
加部数が1重量部未満では、耐熱性の向上があまり期待
できない。また、80重量部を越えると、耐熱性は向上
するが耐衝撃性が顕著に低下し物性バランスが崩れ、物
性および経済面も含め不利になる。
の発泡剤を添加して使用することができる。その発泡剤
としては、p, p'−オキシビス−ベンゼンスルホニル
ヒドラジド(OBSH)、アゾジカルボンアミド(AD
CA)、炭酸水素ナトリウム(重曹:NaHCO3)な
どが挙げられる。これらは、単独あるいは複合して使用
しても良く、例えば、永和化成工業(株)社製のセルボ
ンSCP(NaHCO 3 )、DS−25(ADCA+O
BSH)、セルマイクC1(ADCA)などがある。
脂組成物100重量部に対する合計添加部数は0.05
〜3.0重量部であり、好ましくは0.1〜1.5重量
部であり、さらに好ましくは0.2〜1.0重量部であ
る。添加部数が0.05重量部未満では比重軽減効果が
なく、発泡倍率の向上はあまり期待できない。また、
3.0重量部を越えると高発泡状態となり、成形品の強
度が十分に保てず、極限られた成形品しか得られないこ
とになり、成形加工性に問題が生じる。
して上述の耐衝撃強化剤、耐熱向上剤および発泡剤は、
各々単独であるいは2種類以上を併用しても構わない。
剤、滑剤、可塑剤、加工助剤、酸化防止剤、UV吸収
剤、顔料および充填剤などを必要に応じて用いることが
できる。ここでいう安定剤としては、公知のもの何れで
もよく、無機酸塩系、金属石鹸系、有機金属化合物系、
有機化合物系などが用いられ、滑剤としては、炭化水素
系、脂肪酸系、エステル系、金属石鹸系、脂肪アルコー
ル系、多価アルコール系など、あるいは混合系の何れも
使用できる。可塑剤としては、フタル酸系、エポキシ
系、ポリエステル系、塩素化パラフィン系などが使用で
きる。加工助剤としては、例えば、ポリメチルメタアク
リレートが挙げられる。顔料としては、例えば、酸化チ
タン、ベンガラ、黄鉛、カーボンブラック等が挙げら
れ、中でも酸化チタンが主に用いられる。さらに充填剤
としては、例えば、炭酸カルシウム、クレー、含水珪
酸、無水珪酸、珪酸カルシウム、珪酸アルミニウムアス
ベスト粉、酸化アンチモン、タルク、三水和アルミニウ
ム、水和硼酸亜鉛、マグネシャ、重曹、硝酸加里、水酸
化カルシウム、雲母、合成フッ素雲母などが挙げられ、
中でも、炭酸カルシウムが好ましく用いられる。これら
一般に用いられる添加剤については、市場で容易に入手
可能であり、よく用いられているものばかりであり、必
要に応じて使用、あるいは併用することができる。
成物を得る方法としては、上述の塩化ビニル系樹脂、カ
シューナッツ殻油変性フェノール系樹脂、可塑剤、安定
剤および滑剤、さらには必要に応じて、耐衝撃強化剤、
耐熱向上剤、発泡剤、その他添加剤を加えて、例えば、
ヘンシェルミキサー、バンバリーミキサー、リボンブレ
ンダーなどの攪拌機により攪拌・配合を行い、得られた
配合粉として、或いはこの配合粉を、例えばコニカル二
軸押出機、パラレル二軸押出機、単軸押出機、コニーダ
ー型混練機、ロール混練機等の混練機により造粒したペ
レットとして得ることができる。これらの木質様塩化ビ
ニル系樹脂組成物である配合粉あるいはペレットを用い
て、コニカル二軸押出機、パラレル二軸押出機、単軸押
出機等の押出機により溶融成形加工することにより木質
様塩化ビニル系樹脂成形物として得ることができる。
物に薄色顔料を添加して溶融成形して成るペレットを母
体ペレットとし、前述の濃色顔料を含有する木目付与用
ビニル系樹脂ペレットを種ペレットとし、両ペレットを
予め混合しホッパー口より投入、あるいは種ペレットの
みをベント口より後投入し、コニカル二軸押出機、パラ
レル二軸押出機、単軸押出機等の押出機により溶融成形
加工することにより木質様木目付与塩化ビニル系樹脂成
形物を得ることができる。木目模様の成形物を押出成形
するときは、木目付与用種ペレットが母体ペレットに十
分に溶融せずに、濃色顔料による着色むらが生じる。こ
のむらによる濃色部が押出方向と平行に流れることによ
り、極めて天然の木目に近づいた成形物が得られる。
いは木質様木目付与塩化ビニル系樹脂組成物を表層とし
て、硬質塩化ビニル系樹脂と多層溶融成形してなる木質
様塩化ビニル系樹脂多層成形物の成形方法は、例えば、
上述の押出機2台を並列に用い、それぞれの押出機に木
質様塩化ビニル系樹脂組成物あるいは木質様木目付与塩
化ビニル系樹脂組成物と硬質塩化ビニル系樹脂を投入
し、マルチホールドダイを経て溶融成形して2層の平板
成形品を得ることができる。
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
尚、実施例における測定方法は下記の通りである。 ・木質感を評価する指標として、上記成形品を用いて成
形品表面の艶を測定することにより評価した。測定は
(株)堀場製作所製ハンディ光沢計グロスチェッカーI
G−320を使用し、グロス値が30以下で木質感があ
ると判断した。 ・木目模様については、その成形品表面を目視観察し
た。木目模様が発現していれば木目筋が現れ、その筋の
出方及び濃淡により木目模様の判定を総合的に判断して
以下のようにランク付けを行った。○印:木目模様が発
現する。×印:木目模様が発現しないか、木目筋が重な
り木目模様と判断できない。 ・耐温水性については、(株)二葉科学製の循環式熱風
乾燥機DG(DFR)−100内で、70℃に設定され
た温水の入った容器に成形品を100時間浸漬させ、下
記の計算式(数1)から定義される浸漬前後で成形品の
色相変化△Eによって評価した。△Eは10以下である
ことが実用上必要である。色相評価は日本電色工業
(株)製SZ optical sensorを使用し
て測定した。尚、aは彩度、bは色相、Lは明度のそれ
ぞれの指標(基準白色板に対する成形品の値)を示す。
成形品のa値、b0:浸漬前の成形品のb値、b1:浸
漬後の成形品のb値、L0:浸漬前の成形品のL値、L
1:浸漬後の成形品のL値である。)
インウェザーメーターを用いてブラックパネル温度63
℃、スプレーサイクル(120分中に1回18分のスプ
レー時間を有する)条件で各成形品を1000時間暴露
させる。暴露前後の色相変化△Eによって評価した。色
相の評価は耐温水性と同様の測定器および上記計算式
(数1)を用い、式中のa0は試験前の成形品のa値、
a1は試験後の成形品のa値、b0は試験前の成形品の
b値、b1は試験後の成形品のb値、L0は試験前の成
形品のL値、L1は試験後の成形品のL値を示し、△E
は10以下であることが実用上必要である。
ニル単独重合体(大洋塩ビ(株)社製、TH−100
0)100重量部を用い、安定剤としてBa―Zn安定
剤(共同薬品(株)社製KV−69J−3)2.5重量
部、滑剤としてポリエチレンワックス(三井化学(株)
社製、Hiwax210MP)0.5重量部、充填剤と
して重炭酸カルシウム25重量部、加工助剤としてポリ
メチルメタアクリレート1重量部、紫外線吸収剤として
ベンゾトリアゾール類(吉富ファインケミカル(株)社
製、トミソーブ100)0.2重量部とカシューナッツ
殻油変性フェノール樹脂(東北化工(株)社製、センラ
イトカシューダスト、FF−1045)20重量部と可
塑剤としてジオクチルフタレート(大日本インキ(株)
社製、モノサイザー)25重量部を三井三池(株)社製
ヘンシェルミキサーにて混合して木質様塩化ビニル系樹
脂組成物を得た。これを池貝鉄工(株)社製、口径30
mmの単軸押出機(PCM−30)にて溶融押出して、
ペレット1を得た。得られたペレット1を池貝鉄工
(株)社製、口径40mmの単軸押出機(FS40−2
5)にて成形し、平板成形品を得た。成形品の艶は1
0.3グロスであった。この成形品を100時間70℃
の温水に浸漬後の△Eは1.91であった。又、この成
形品を1000時間サンシャインウェザーメーターに暴
露後の△Eは4.20であった。結果を表1に示す。
(株)社製、センライトカシューダスト、FF−104
5)5重量部と可塑剤としてジオクチルフタレート(大
日本インキ(株)社製、モノサイザー)50重量部を使
用する以外は実施例1と同様にしてペレット2を得て平
板成形品を得た。成形品の艶は19.8グロスであっ
た。この成形品を100時間70℃の温水に浸漬後の△
Eは1.91であった。又、この成形品を1000時間
サンシャインウェザーメーターに暴露後の△Eは4.0
2であった。結果を表1に示す。
ニル単独重合体(大洋塩ビ(株)社製、TH−100
0)50重量部と平均重合度1000のブチルアクリレ
ートをグラフト重合した塩化ビニル重合体(大洋塩ビ
(株)社製、TA−E200)の混合物を使用する以外
は実施例1と同様にしてペレット3を得た。成形品の艶
は12.3グロスであった。この成形品を100時間7
0℃の温水に浸漬後の△Eは1.96であった。又、こ
の成形品を1000時間サンシャインウェザーメーター
に暴露後の△Eは3.83であった。結果を表1に示
す。
ニル単独重合体(大洋塩ビ(株)社製、TH−100
0)70重量部と平均重合度1000のエチレン塩化ビ
ニル共重合体(大洋塩ビ(株)社製、TE−1050)
30重量部の混合物を使用する以外は実施例1と同様に
してペレット4を得た。成形品の艶は14.4グロスで
あった。この成形品を100時間70℃の温水に浸漬後
の△Eは2.22であった。又、この成形品を1000
時間サンシャインウェザーメーターに暴露後の△Eは
3.79であった。結果を表1に示す。
(株)社製、センライトカシューダスト、FF−104
5)10重量部と可塑剤としてジオクチルフタレート
(大日本インキ(株)社製、モノサイザー)75重量部
を使用する以外は実施例1と同様にしてペレット5を得
た。成形品の艶は21.2グロスであった。この成形品
を100時間70℃の温水に浸漬後の△Eは1.95で
あった。又、この成形品を1000時間サンシャインウ
ェザーメーターに暴露後の△Eは3.99であった。結
果を表1に示す。
法で母体ペレット6を得た。一方、ビニル系重合体樹脂
として、平均重合度1000の塩化ビニル単独重合体
(大洋塩ビ(株)社製、TH−1000)100重量部
を用い、濃色顔料2重量部と可塑剤としてジオクチルフ
タレート(大日本インキ(株)社製、モノサイザー)2
5重量部を添加した他は、実施例1と同様に安定剤、滑
剤、充填剤、加工助剤、紫外線吸収剤を添加し、同様の
方法で木目付与用ビニル系樹脂組成物である種ペレット
1を得た。母体ペレット6と種ペレット1との粘度差は
210(Pa・sec)である。母体ペレット6を10
0重量部に対して種ペレット1を5重量部混合し、池貝
鉄工(株)社製、口径40mmの単軸押出機(FS−4
0)にて成形し、平板成形品を得た。成形品の艶は1
6.4グロスであった。木目模様は○と判定された。こ
の成形品を100時間70℃の温水に浸漬後の△Eは
2.07であった。又、この成形品を1000時間サン
シャインウェザーメーターに暴露後の△Eは3.88で
あった。結果を表1に示す。
ビニル系樹脂として(株)ビニクロン社製RE−104
9(重合度1000、Sn系安定剤)を硬質ペレットと
して用いた。これら、ペレット1と硬質ペレットを並列
した単軸押出機1、2にそれぞれ投入し、マルチホール
ドダイを経て溶融成形して2層の平板成形品を得た。成
形品の艶は10.4グロスであった。この成形品を10
0時間70℃の温水に浸漬後の△Eは1.90であっ
た。又、この成形品を1000時間サンシャインウェザ
ーメーターに暴露後の△Eは4.18であった。結果を
表1に示す。
法で母体ペレット8を得た。一方、濃色顔料を4重量部
とした他は実施例6と同様にして木目付与用ビニル系樹
脂組成物である種ペレット2を得た。又、硬質塩化ビニ
ル系樹脂として実施例7で用いた(株)ビニクロン社製
RE−1049(重合度1000、Sn系安定剤)を硬
質ペレットとして用い、母体ペレット8を100重量部
と種ペレット2を5重量部混合して単軸押出機1に、又
硬質ペレットは並列したもう1つの単軸押出機2にそれ
ぞれ投入し、マルチホールドダイを経て溶融成形して2
層の平板成形品を得た。成形品の艶は9.8グロスであ
った。木目模様は○と判定された。この成形品を100
時間70℃の温水に浸漬後の△Eは2.23であった。
又、この成形品を1000時間サンシャインウェザーメ
ーターに暴露後の△Eは3.66であった。結果を表1
に示す。
(株)社製、センライトカシューダスト、FF−104
5)を0.5重量部、ジオクチルフタレート(大日本イ
ンキ(株)社製、モノサイザー)5重量部に代えた他は
実施例1と同様にしてペレット9を得て平板成形品を得
た。成形品の艶は38.3グロスであり木質感が現れな
かった。この成形品を100時間70℃の温水に浸漬後
の△Eは23.11と大きく実用には適さないと考えら
れる。又、この成形品を1000時間サンシャインウェ
ザーメーターに暴露後の△Eも11.84であり、実用
レベルには至らなかった。結果を表2に示す。
(株)社製、センライトカシューダスト、FF−104
5)を50重量部、ジオクチルフタレート(大日本イン
キ(株)社製、モノサイザー)150重量部に代えた他
は実施例1と同様にしてペレット10を得て成形を試み
たが流動しすぎるために形状を維持できず、目的の平板
成形品は得られなかった。結果を表2に示す。
施例6で得た種ペレット1を0.1重量部混合し、成形
を試みたが、種ペレットの量が少なすぎたために木目が
発現せず目的の平板成形品は得られなかった。結果を表
2に示す。
と同様に混合し、成形を試みたが、表面がざらざらに荒
れてしまい、目的の平板成形品は得られなかった。結果
を表2に示す。
(株)社製、モノサイザー)の添加量を150重量部に
した種ペレット3を5重量部用いた他は実施例6と同様
に混合し成形を試みたが、母体ペレット6と種ペレット
3の粘度差が1000(pa・sec)と大きすぎるた
めに木目が重なってしまい、目的の平板成形品は得られ
なかった。結果を表2に示す。
ツ殻油変性フェノール樹脂からなる構成をとることによ
り、従来の硬質レジンでは達成できないような高度に耐
候性に優れ、ブリーディング現象がなく耐温水製に優れ
た木質様塩化ビニル系樹脂組成物およびその成形物、さ
らには硬質塩化ビニル系樹脂との多層成形物をも得られ
るという木質様木目付与塩化ビニル系樹脂組成物および
成形物を提供することができ、産業上優位である。
Claims (6)
- 【請求項1】塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、
可塑剤10〜100重量部とカシューナッツ殻油変性フ
ェノール樹脂1〜30重量部を混合してなる耐候性及び
耐温水性に優れた木質様塩化ビニル系樹脂組成物。 - 【請求項2】請求項1記載の木質様塩化ビニル系樹脂組
成物100重量部に対し、ビニル系重合体樹脂100重
量部に濃色顔料1〜5重量部および可塑剤0〜110重
量部を混合して成る木目付与用ビニル系樹脂組成物0.
2〜30重量部を混合してなる木質様木目付与塩化ビニ
ル系樹脂組成物であって、しかも木質様塩化ビニル系樹
脂組成物との粘度差が、剪断速度10〜100(1/s
ec)で、170℃において500Pa・sec以内で
ある木目付与用ビニル系樹脂組成物を用いることを特徴
とする木質様木目付与塩化ビニル系樹脂組成物。 - 【請求項3】請求項1記載の木質様塩化ビニル系樹脂組
成物を溶融成形してなる木質様塩化ビニル系樹脂成形
物。 - 【請求項4】請求項2記載の木質様木目付与塩化ビニル
樹脂組成物を溶融成形してなる木質様木目付与塩化ビニ
ル系樹脂成形物。 - 【請求項5】請求項1記載の木質様塩化ビニル系樹脂組
成物を表層として硬質塩化ビニル系樹脂と多層溶融成形
してなる木質様塩化ビニル系樹脂多層成形物。 - 【請求項6】請求項2記載の木質様木目付与塩化ビニル
樹脂組成物を表層として、硬質塩化ビニル系樹脂と多層
溶融成形してなる木質様木目付与塩化ビニル系樹脂多層
成形物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11035897A JP2000230095A (ja) | 1999-02-15 | 1999-02-15 | 木質様塩化ビニル系樹脂組成物及びそれを用いた成形物 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP11035897A JP2000230095A (ja) | 1999-02-15 | 1999-02-15 | 木質様塩化ビニル系樹脂組成物及びそれを用いた成形物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000230095A true JP2000230095A (ja) | 2000-08-22 |
Family
ID=12454829
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JP11035897A Pending JP2000230095A (ja) | 1999-02-15 | 1999-02-15 | 木質様塩化ビニル系樹脂組成物及びそれを用いた成形物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000230095A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006342651A (ja) * | 2005-05-12 | 2006-12-21 | Mitsui Kagaku Sanshi Kk | 用・排水路用コンクリート構造物及びその補修方法 |
WO2023127609A1 (ja) * | 2021-12-27 | 2023-07-06 | 日本ゼオン株式会社 | 可塑剤組成物、樹脂組成物、樹脂成形体および積層体 |
-
1999
- 1999-02-15 JP JP11035897A patent/JP2000230095A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006342651A (ja) * | 2005-05-12 | 2006-12-21 | Mitsui Kagaku Sanshi Kk | 用・排水路用コンクリート構造物及びその補修方法 |
JP4542021B2 (ja) * | 2005-05-12 | 2010-09-08 | Agcポリマー建材株式会社 | 用・排水路用コンクリート構造物及びその補修方法 |
WO2023127609A1 (ja) * | 2021-12-27 | 2023-07-06 | 日本ゼオン株式会社 | 可塑剤組成物、樹脂組成物、樹脂成形体および積層体 |
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