JP2000230001A - ヒアルロン酸ゲルスラリー及びその用途 - Google Patents

ヒアルロン酸ゲルスラリー及びその用途

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一彦 新井
Hiroshi Kaneko
博 金子
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒアルロン酸単独で形成された難溶性のヒア
ルロン酸ゲルをスラリーとすることにより、特に生体適
合性の高い医用材料を提供すること。 【解決手段】 ヒアルロン酸単独で形成されたゲルを含
有することを特徴とするヒアルロン酸ゲルスラリーを構
成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒアルロン酸単独
で形成されたゲルを含有するヒアルロン酸ゲルスラリー
に関し、特にそれらの医用材料に関する。
【0002】
【従来の技術】ヒアルロン酸は、β−D−N−アセチル
グルコサミンとβ−D−グルクロン酸が交互に結合した
直鎖状の高分子多糖である。ヒアルロン酸は哺乳動物の
結合組織に分布するほか、ニワトリのとさか、連鎖球菌
の夾膜などにも存在が知られている。ニワトリのとさ
か、臍帯等が抽出材料として用いられているほか、連鎖
球菌の培養物からも精製物が調整されている。ヒアルロ
ン酸は、種及び臓器特異性をもたず、生体に移植または
注入した場合であっても優れた生体適合性を示すことが
知られている。
【0003】さらに、生体に適用する場合のヒアルロン
酸自体の易水溶性に由来する短所、例えば、生体内滞留
時間が比較的短いことなどから、多種多様なヒアルロン
酸の化学修飾物も提案されている(米国特許第4,58
2,865号明細書、特公平6−37575号公報、特
開平7−97401号公報、特開昭60−130601
号公報、特開平3−105003号、欧州特許0341
745A1、特開平6−73103号公報参照)。
【0004】ヒアルロン酸は、極めて高い粘ちょう性と
保湿性を有し、本質的に抗原性が無く生体適合性が高い
ため、変形性膝関節症の治療薬や眼科手術補助剤等に用
いられている。また、ヒアルロン酸溶液そのものを手術
後の癒着防止材として用いることも検討されているが、
生体内での貯留性が比較的短いので効果が弱く、水溶性
のため短時間で創面から拡散・流動してしまう(Journa
l of Gynecologic Surgery vol.7 No.2 97-101(1991)。
【0005】ヒアルロン酸自体が本来持っている優れた
生体適合性の特徴を最大限生かすために、なんら化学的
架橋剤や化学的修飾剤を使用することなく、またカチオ
ン性の高分子と複合体化することなく、生体適合性医用
材料として使用可能な、生体内滞留時間が長いヒアルロ
ン酸ゲルを見出した(PCT/JP98/03536
号)。
【0006】癒着防止材、創傷治療材として用いられる
ヒアルロン酸単独で形成された医用材料はシート状に成
形され、外科手術部位に直接貼付することにより効果を
発現する。しかし、シートは内視鏡等を用いた局所の外
科手術の場合は、操作性がよくない。また、微小部位、
形状の複雑な部位への適用も難しい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、ゲル化
したヒアルロン酸を破砕処理して得られた粒子、または
低濃度ヒアルロン酸性水溶液を凍結して得られたヒアル
ロン酸ゲル粒子は、大きな平均粒径では微小部位、形状
の複雑な部位に均一な投与が難しい。そこで、平均粒径
を10mm以下にすることにより微小部位、形状の複雑
な部位への均一な施用を可能とした。また、スラリー濃
度を0.1〜5重量%に調製する事により好適な流動性
を保持し、注入材としても有効であり、更にこのヒアル
ロン酸ゲルスラリーが医用材料、化粧料としても有用で
あることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、(1)
ヒアルロン酸単独で形成されたゲルを含有することを特
徴とするヒアルロン酸ゲルスラリー、(2)ヒアルロン
酸単独で形成されたゲルの平均粒径が10mm以下であ
る(1)記載のヒアルロン酸ゲルスラリー、(3)ヒア
ルロン酸単独で形成されたゲルのスラリー濃度が0.1
〜5重量%である(1)又は(2)記載のヒアルロン酸
ゲルスラリー、(4)(1)〜(3)のいずれか1項に
記載のヒアルロン酸ゲルスラリーを含有することを特徴
とする医用材料、(5)(1)〜(3)のいずれか1項
に記載のヒアルロン酸ゲルスラリーを含有することを特
徴とする化粧料である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いられるヒアルロン酸は、動物組織から抽出
したものでも、また発酵法で製造したものでもその起源
を問うことなく使用できる。発酵法で使用する菌株は自
然界から分離されるストレプトコッカス属等のヒアルロ
ン酸生産能を有する微生物、又は特開昭63−1233
92号公報に記載したストレプトコッカス・エクイFM
−100(微工研菌寄第9027号) 、特開平2−2346
89号公報に記載したストレプトコッカス・エクイFM
−300(微工研菌寄第2319号) のような高収率で安定
にヒアルロン酸を生産する変異株が望ましい。上記の変
異株を用いて培養、精製されたものが用いられる。
【0010】本発明でいうヒアルロン酸単独で形成され
たゲルとは、ヒアルロン酸の架橋構造によって三次元網
目構造が形成されている。中性水溶液に難溶性であるこ
とを特徴とし、このヒアルロン酸ゲルを中性水溶液中に
投入すると、ゲル化していないヒアルロン酸と比較して
有意の難溶性を示す。難溶性は、中性の37℃の水溶液
中でのゲルの形態の保持とゲルの溶解率で規定する。本
発明でいうヒアルロン酸ゲルは、アルカリ性水溶液中、
例えばpH11のアルカリ性緩衝水溶液中に投入すると
速やかに溶解する特徴も有する。
【0011】本発明でいうヒアルロン酸単独で形成され
たゲルとは、ヒアルロン酸以外に化学的架橋剤や化学的
修飾剤等は使用しないことまた、カチオン性の高分子と
複合体化しないことでゲルを形成させることであり、自
己架橋したゲルを意味するものである。
【0012】本発明に用いられるヒアルロン酸の分子量
は、約1×105 〜約1×107 ダルトンの範囲内のも
のが好ましい。また、上記範囲内の分子量をもつもので
あれば、より高分子量のものから、加水分解処理等をし
て得たものでも同様に好ましく使用できる。なお、本発
明にいうヒアルロン酸は、そのアルカリ金属塩、例え
ば、ナトリウム、カリウム、リチウムの塩をも包含する
概念で使用される。
【0013】本発明でいうヒアルロン酸ゲルは、ヒアル
ロン酸の促進酸加水分解反応条件下でヒアルロン酸ゲル
を処理することで分解、可溶化することができる。可溶
化されたヒアルロン酸が架橋構造を保持している場合、
分岐点を有するヒアルロン酸として高分子溶液論的に直
鎖状のヒアルロン酸と区別することができる。
【0014】本発明でいうヒアルロン酸の促進酸加水分
解反応条件としては、水溶液のpH1.5、温度60℃
が適当である。ヒアルロン酸のグリコシド結合の加水分
解による主鎖切断反応が、中性の水溶液中と比較して、
酸性やアルカリ性の水溶液中で著しく促進される。更に
酸加水分解反応は、反応温度が高い方が促進される。
【0015】本発明ではGPC−MALLS法を用い、
GPCで分離された分子量フラクションの分子量と分岐
度をオンラインで連続的に測定した。本発明では、同一
溶出体積のフラクションの可溶化されたヒアルロン酸の
分子量と対照となる直鎖状ヒアルロン酸の分子量を比較
して分岐度を計算する溶出体積法を使って分岐度の測定
を行った。分岐度は可溶化されたヒアルロン酸の高分子
鎖1コ当たりに存在する分岐点の数であり、可溶化され
たヒアルロン酸の分子量に対してプロットされる。
【0016】可溶化されたヒアルロン酸は、GPC溶媒
で希釈して濃度を調製し、0.2μmのメンブランフィ
ルターでろ過した後測定に供した。本発明でいうヒアル
ロン酸ゲル中に、ヒアルロン酸の促進酸加水分解条件下
でも安定に存在する架橋構造がある場合、可溶化された
ヒアルロン酸に分岐構造が高分子溶液論的に確認され
る。本発明でいうヒアルロン酸ゲルの分岐度は、0.5
以上である。
【0017】ヒアルロン酸の水溶液は、ヒアルロン酸の
粉末と水を混合し、撹拌して得られる。また、酸で酸性
に調製した水にヒアルロン酸を投入する方法によっても
得られる。このヒアルロン酸の濃度は5.0重量%以下
が水溶液の処理上好都合である。また、ヒアルロン酸の
水溶液のpHを調整するために使用する酸は、pH2.
0以下に調整できる酸であれば、いずれの酸も使用する
ことができる。酸の使用量を低減するために、好ましく
は強酸、例えば、硝酸、塩酸、硫酸等を使用することが
望ましい。
【0018】ヒアルロン酸酸性水溶液の凍結は任意の容
器に注入した後、−30℃〜−10℃の温度で行う。凍
結は底面から冷凍する方法、空冷方式による凍結いずれ
の方法によってもよい。4時間以上凍結した後解凍する
ことによりヒアルロン酸ゲルが得られるが、短時間の凍
結だとゲル化率の低いヒアルロン酸ゲルが、長時間の凍
結だとゲル化率の高いヒアルロン酸ゲルが得られ、いず
れも破砕、懸濁処理することにより好適なスラリーが製
造できた。
【0019】ヒアルロン酸ゲルの破砕は、目的とする破
砕粒度によって下記の粉砕機が選択される。圧縮粉砕方
式の粗砕型(ブレーキ、ドッジ、シングル、トッグルジ
ョークラッシャー)、旋動型(ジャイレトリ、コーン、
ハイドロコーンクラッシャー)、回転型(ロールクラッ
シャー、シングルロールクラッシャー、ディスククラッ
シャー)。衝撃圧縮粉砕方式のひき臼型(スタンプミ
ル)、ハンマー型(ハンマーミル、インパクトクラッシ
ャー、インペラーブレーカー、レイモンド垂直ミル、チ
タンミル、ノボロータ、ミクロンミル、ディスインテグ
レーター、ディスメンブレーター)、流体エネルギー型
(ジェットミル、ジェットパルペライザ、ミクロナイザ
ー、リダクショナイザ噴射式粉砕機、エヤーミル)、回
転円筒型(ボール、チューブ、コンパートメント、ロッ
ド、コニカル、トリコン、ヒルデブランドミル)。せん
断粉砕方式の回転型(カッティングミル、せん断ロール
ミル、ユーヒーミル)。摩擦粉砕方式の回転型(ひき
臼、パンミル、アトリションミル、エージランナー)、
旋動型(スクリュークラッシャー、塔式摩砕機、サイド
グライダー)、遠心力型(遠心ローラーミル、遠心ボー
ルミル)、回転円筒型(リングローラーミル、高速ボー
ルミル、低速ボールミル、ハイスイングボールミル、振
動ボールミル)、湿式コロイドミル型(プレミヤミル、
シャロッテミル)および超音波破砕方式等を用いるが、
破砕可能なものであればこれらに限定されない。
【0020】ヒアルロン酸ゲルの破砕平均粒径は10m
m以下であり、好ましくは10〜5000μmである。
【0021】ヒアルロン酸ゲルを破砕することで得られ
た粒状ヒアルロン酸ゲルを、生理的食塩水に50mM濃
度でリン酸緩衝成分を加えて調製したpH7のリン酸緩
衝生理的食塩水で中和した後、注射用水で洗浄する。得
られた粒状ヒアルロン酸ゲルを任意の溶液にスラリー濃
度0.1〜5重量%で懸濁することによりヒアルロン酸
ゲルスラリーが得られる。
【0022】次に、本発明に用いられる低濃度ヒアルロ
ン酸酸性水溶液を凍結して得られる粒状ヒアルロン酸ゲ
ルを用いたスラリーの製造方法について説明する。ヒア
ルロン酸の水溶液の調製は、破砕により粒状化する方法
の時と同様である。
【0023】ヒアルロン酸濃度は0.005〜0.5重
量%であり、0.01〜0.2重量%が好ましい。0.
005重量%以下ではゲルが成形されず、0.5重量%
以上では粒状のヒアルロン酸ゲルが得られず、容器形状
に依存した一塊のヒアルロン酸ゲルが得られるためであ
る。
【0024】次にヒアルロン酸の水溶液のpHを0.5
〜2.0に調製する。pH2.0以下に調整できる酸で
あれば、いずれの酸も使用することができる。酸の使用
量を低減するために、好ましくは強酸、例えば、硝酸、
塩酸、硫酸等を使用することが好ましい。
【0025】この低濃度ヒアルロン酸酸性水溶液の凍結
は、任意の容器に注入した後、−30℃〜−10℃の温
度で行う。−30℃より低い凍結温度ではゲル化の進行
が遅く、長時間が必要になってしまうため好ましくな
い。また、−5℃より高い温度では溶液が凍結しない場
合があり好ましくない。
【0026】また、凍結は底面から冷凍する方法、空冷
方式の凍結いずれの方法によってもよい。2日以上凍結
した後、解凍することにより粒状ヒアルロン酸ゲルが得
られる。
【0027】低濃度ヒアルロン酸酸性溶液を凍結するこ
とで得られた粒状ヒアルロン酸ゲルを含む当該酸性水溶
液をメンブレンフィルターで粒状ヒアルロン酸ゲルを回
収した後、生理的食塩水に50mM濃度でリン酸緩衝成
分を加えて調製したpH7のリン酸緩衝生理的食塩水で
中和した後、注射用水で洗浄する。得られた粒状ヒアル
ロン酸ゲルを任意の溶液にスラリー濃度0.1〜5重量
%で懸濁することによりヒアルロン酸ゲルスラリーが得
られる。なお、注射用水で洗浄した後、凍結乾燥したも
のを再び任意の溶液に懸濁させることでもスラリーの製
造は可能である。
【0028】本発明で得られたヒアルロン酸ゲルスラリ
ーは、一般の生体内分解性医用材料及びヒアルロン酸が
用いられる分野であれば特に制限なく使用することがで
きる。例えば、癒着防止材、薬理活性物質の担体、創傷
被覆材、人工皮膚、組織置換型生体組織修復材、関節注
入剤、皮膚注入剤、外科手術用縫合糸、止血剤、人工臓
器、人工細胞外マトリックス又は人工基底膜、診断・治
療に用いる医療器具・医療用具等の生物医学的製品又は
医薬組成物、およびワンポイント化粧料、各種化粧用ク
リーム、乳液、化粧水、美容液、パック剤、アンダーメ
イクアップ、ファンデーション、ゼリー剤、軟膏等の化
粧料への使用が挙げられる。
【0029】ヒアルロン酸ゲルスラリーは、単一形態で
の使用は当然ながら、異なるヒアルロン酸ゲル形態との
混合又は併用、更にゲル化されていないヒアルロン酸と
の混合又は併用による組合せ処方により効果の増強が期
待できる。例えば、術後癒着防止材としてヒアルロン酸
ゲルからなるスラリーをヒアルロン酸ゲルシート状成形
物、ヒアルロン酸溶液の組み合わせを腹部に併用した場
合、局所効果と腹腔内全体効果が期待できる。
【0030】次に、本発明の医用材料のうち癒着防止材
について説明する。本発明で得られた粒状ヒアルロン酸
ゲルスラリーの癒着防止材は、外科手術に用いられ、外
科手術部位に直接投与するのが好ましい。ヒアルロン酸
ゲルスラリーの癒着防止材は、癒着が生じるいかなる動
物にも適用でき、哺乳動物、特に人間に於いて好適に手
術後の癒着を防止することができる。
【0031】生体内の投与場所は腹腔、胸腔内の各種臓
器、腱鞘、頭蓋、神経、及び眼球、等に係わる、腹部手
術、婦人科手術、胸部手術、腱や靭帯に係わる整形外科
手術、硬膜に係わる神経外科手術、等どこでも有用であ
る。
【0032】本発明で得られた粒状ヒアルロン酸ゲルス
ラリーの癒着防止材の投与時期は、術後の癒着を防止で
きるどの時期でも良く、手術中又は手術終了時に投与で
きるが、特に手術終了の直前に投与するのが好ましい。
【0033】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳しく説明
する。なお、本発明はこれにより限定されるものではな
い。
【0034】実施例1 分子量が2×106 ダルトンのヒアルロン酸ナトリウム
を注射用水に溶解し、1重量%のヒアルロン酸水溶液を
調整した。この水溶液のpHを、1N塩酸でpH1.5
に調整し、ヒアルロン酸酸性水溶液を得た。このヒアル
ロン酸酸性水溶液80mlを、100mlサンプル瓶に
入れ、−20℃に設定した冷凍庫に入れた。120時間
の凍結でヒアルロン酸ゲルが得られた。次にこれを注射
用水10mlを加え10分間放置後デカンテーションす
る洗浄を3回繰り返した後、生理的食塩水に50mM濃
度でリン酸緩衝成分を加えて調整したpH7のリン酸緩
衝生理的食塩水100mlを加えデカンテーションする
中和を2回繰り返した後、注射用水で十分に洗浄しヒア
ルロン酸ゲルを得た。更にヒアルロン酸ゲルを下記表1
の実験に従い任意の溶液中にスラリー濃度を調整するよ
うに添加し、マイクロホモジナイザー(NISSEI EXCEL A
UTO HOMOGENIZER)を用い破砕処理をすると平均粒径が3
00〜1,000μmの粒状ヒアルロン酸ゲルを含むス
ラリーを得た。なお、これら一連の操作は無菌・無埃環
境下で行い、使用する薬液等も予め滅菌処理を行ったも
のを用いた。
【0035】実施例2 分子量が2×106 ダルトンのヒアルロン酸ナトリウム
を注射用水に溶解し、0.01重量%のヒアルロン酸水
溶液を調整した。この水溶液のpHを、1N塩酸でpH
1.5に調整し、低濃度ヒアルロン酸酸性水溶液を得
た。この低濃度ヒアルロン酸酸性水溶液8リットルを、
10リットルの容器に入れ、−20℃に設定した冷凍庫
に入れた。120時間の凍結で平均粒径100〜500
μmの粒状のヒアルロン酸ゲルが得られた。粒状ヒアル
ロン酸ゲルを含む当該酸性水溶液をメンブレンフィルタ
ーで粒状ヒアルロン酸ゲルを回収した後、注射用水10
mlを加え10分間放置後デカンテーションする洗浄を
3回繰り返した後、生理的食塩水に50mM濃度でリン
酸緩衝成分を加えて調整したpH7のリン酸緩衝生理的
食塩水100mlを加えデカンテーションする中和を2
回繰り返し、注射用水で十分に洗浄した。更に、ヒアル
ロン酸ゲルを下記実験に従い任意の溶液中にスラリー濃
度を調整するように添加しするとヒアルロン酸ゲルスラ
リーを得た。なお、これら一連の操作は無菌・無埃環境
下で行い、使用する薬液等も予め滅菌処理を行ったもの
を用いた。
【0036】
【表1】
【0037】実施例3 ヒアルロン酸ゲルの分岐度測定 実施例1及び2で得られた粒状ヒアルロン酸ゲルを以下
の試験に供した。
【0038】ヒアルロン酸ゲルをpH1.5の塩酸水溶
液15mlに浸漬し、60℃で6時間加水分解し、ゲル
を完全に可溶化させた。これをGPC溶媒で2倍に希釈
して濃度を0.05重量%に調整し、0.2μmのメン
ブレンフィルターでろ過した後、0.1ml注入してG
PC−MALLSで測定した結果、分岐度はいずれも
0.5以上であった。
【0039】実施例4 ヒアルロン酸ゲルスラリーの溶解性試験 表1の各実験で得られたヒアルロン酸ゲルスラリーを以
下の試験に供した。
【0040】生理食塩水に50mM濃度でリン酸緩衝成
分を加え、pH7のリン酸緩衝生理食塩水を調製した。
実験No.1で得られた生理食塩水に懸濁した1.0重
量%、平均粒径1,000μmのヒアルロン酸ゲルスラ
リー、実験No.2で得られた生理食塩水に懸濁した
1.0重量%、平均粒径300μmのヒアルロン酸ゲル
スラリー、実験No.4で得られたPBSに懸濁した
1.0重量%、平均粒径300μmのヒアルロン酸ゲル
スラリー、実験No.6で得られた0.5重量%ヒアル
ロン酸溶液に懸濁した1.0重量%、平均粒径300μ
mのヒアルロン酸ゲルスラリー、実験No.8で得られ
た生理食塩水に懸濁した1.0重量%、平均粒径500
μmのヒアルロン酸ゲルスラリー、実験No.9で得ら
れた生理食塩水に懸濁した1.0重量%、平均粒径10
0μmのヒアルロン酸ゲルスラリー、実験No.11で
得られたPBSに懸濁した1.0重量%、平均粒径10
0μmのヒアルロン酸ゲルスラリー、実験No.13で
得られた0.5重量%ヒアルロン酸溶液に懸濁した1.
0重量%、平均粒径100μmのヒアルロン酸ゲルスラ
リー、それぞれ1mlを50mlのリン酸緩生理食塩水
に浸漬し緩やかに攪拌した。37℃でリン酸緩衝生理食
塩水中に溶出するヒアルロン酸の割合を、リン酸緩衝生
理食塩水中ヒアルロン酸濃度から求めた。その結果を表
2に示す。
【0041】ヒアルロン酸濃度の測定 リン酸緩衝生理食塩水中のヒアルロン酸濃度は、GPC
を用いて、示差屈折率検出器のピーク面積から求めた。
【0042】
【表2】
【0043】表2より、ヒアルロン酸ゲルスラリーは有
効な貯留性を示すことが確認された。
【0044】実施例5 ヒアルロン酸ゲルスラリー癒着防止材のマウス子宮モデ
ルによる癒着防止効果試験 ヒアルロン酸水溶液を比較として、実験No.2〜5及
び実験No.9〜12で得られたヒアルロン酸ゲルスラ
リーを以下の試験に供した。
【0045】7週令雌ICRマウス(体重25〜30
g)を腹腔内ペントバルビタール注射で麻酔後正中切開
にて開腹し、子宮角に約10mmの長さでヨードチンキ
擦過塗布により損傷を加えた。各群10匹のマウスにコ
ントロールとして無処置及び、実験No.2で得られた
生理食塩水に懸濁した1.0重量%、平均粒径300μ
mのヒアルロン酸ゲルスラリー、実験No.3で得られ
た生理食塩水に懸濁した3.0重量%、平均粒径300
μmのヒアルロン酸ゲルスラリー、実験No.4で得ら
れたPBSに懸濁した1.0重量%、平均粒径300μ
mのヒアルロン酸ゲルスラリー、実験No.5で得られ
たPBSに懸濁した3.0重量%、平均粒径300μm
のヒアルロン酸ゲルスラリー、実験No.9で得られた
生理食塩水に懸濁した1.0重量%、平均粒径100μ
mのヒアルロン酸ゲルスラリー、実験No.10で得ら
れた生理食塩水に懸濁した3.0重量%、平均粒径10
0μmのヒアルロン酸ゲルスラリー、実験No.11で
得られたPBSに懸濁した1.0重量%、平均粒径10
0μmのヒアルロン酸ゲルスラリー、実験No.12で
得られたPBSに懸濁した3.0重量%、平均粒径10
0μmのヒアルロン酸ゲルスラリー、また比較として
1.0重量%ヒアルロン酸水溶液を用いた。
【0046】ヒアルロン酸水溶液及びヒアルロン酸ゲル
スラリー1mlを損傷部位に添加し、5−0デキソンに
て閉腹した。
【0047】術後10日目に、無処置、ヒアルロン酸ゲ
ルスラリー、ヒアルロン酸水溶液を投与したマウス各1
0匹を頚椎脱臼致死後、腹部を再開腹し、癒着形成の有
無を判定した。癒着形成は、膜状のごく軽度の癒着は癒
着と判定せず、繊維状で厚く、ピンセットで引ぱっても
容易に引き剥がれない強い癒着を生じた場合を癒着と判
定した。その結果を表3に示す。
【0048】
【表3】
【0049】表3より、無処置で癒着の形成割合が10
匹中9匹の時、1.0重量%ヒアルロン酸水溶液が10
匹中6匹、実験No.2で得られた生理食塩水に懸濁し
た1.0重量%、平均粒径300μmのヒアルロン酸ゲ
ルスラリーが10匹中0匹、実験No.3で得られた生
理食塩水に懸濁した3.0重量%、平均粒径300μm
のヒアルロン酸ゲルスラリーが10匹中0匹、実験N
o.4で得られたPBSに懸濁した1.0重量%、平均
粒径300μmのヒアルロン酸ゲルスラリーが10匹中
1匹、実験No.5で得られたPBSに懸濁した3.0
重量%、平均粒径300μmのヒアルロン酸ゲルスラリ
ーが10匹中0匹、実験No.9で得られた生理食塩水
に懸濁した1.0重量%、平均粒径100μmのヒアル
ロン酸ゲルスラリーが10匹中1匹、実験No.10で
得られた生理食塩水に懸濁した3.0重量%、平均粒径
100μmのヒアルロン酸ゲルスラリーが10匹中1
匹、実験No.11で得られたPBSに懸濁した1.0
重量%、平均粒径100μmのヒアルロン酸ゲルスラリ
ーが10匹中1匹、実験No.12で得られたPBSに
懸濁した3.0重量%、平均粒径100μmのヒアルロ
ン酸ゲルスラリーが10匹中1匹と、ヒアルロン酸ゲル
スラリーが優れた癒着防止作用があることが示唆され
た。
【0050】実施例6 ヒアルロン酸ゲルスラリーの癒着防止剤のラット盲腸モ
デルによる癒着防止効果試験 実験No.2で得られた生理食塩水に懸濁した1.0重
量%、平均粒径300μmのヒアルロン酸ゲルスラリ
ー、実験No.3で得られた生理食塩水に懸濁した3.
0重量%、平均粒径300μmのヒアルロン酸ゲルスラ
リー、実験No.4で得られたPBSに懸濁した1.0
重量%、平均粒径300μmのヒアルロン酸ゲルスラリ
ー、実験No.5で得られたPBSに懸濁した3.0重
量%、平均粒径300μmのヒアルロン酸ゲルスラリ
ー、実験No.9で得られた生理食塩水に懸濁した1.
0重量%、平均粒径100μmのヒアルロン酸ゲルスラ
リー、実験No.10で得られた生理食塩水に懸濁した
3.0重量%、平均粒径100μmのヒアルロン酸ゲル
スラリー、実験No.11で得られたPBSに懸濁した
1.0重量%、平均粒径100μmのヒアルロン酸ゲル
スラリー、実験No.12で得られたPBSに懸濁した
3.0重量%、平均粒径100μmのヒアルロン酸ゲル
スラリー、また比較として1.0重量%ヒアルロン酸水
溶液を試験に供した。
【0051】10週令雄Wistarラット(体重約250
g)を腹腔内にケタミン(60mg/体重1kg)とキ
シラジン(10mg/体重1kg)注射で麻酔後正中切
開にて開腹し、盲腸に約10×10mmの領域をゲージ
で擦り(約20回)点状の出血が生じるまでの擦過傷を
つくった。各群5匹のラットに、ヒアルロン酸水溶液及
びヒアルロン酸ゲルスラリー2mlを損傷部位に添加
し、3−0デキソンにて閉腹した。
【0052】術後14日目に、無処置、ヒアルロン酸ゲ
ルのスラリー、ヒアルロン酸水溶液を投与したラットを
各5匹屠殺後、腹部を再開腹し、癒着形成の有無を判定
した。癒着形成は、膜状のごく軽度の癒着は癒着と判定
せず、繊維状で厚く、ピンセットで引ぱっても容易に引
き剥がれない強い癒着を生じた場合を癒着と判定した。
その結果を表4に示す。
【0053】
【表4】
【0054】表4より、無処置で癒着の形成割合が5匹
中5匹の時、1.0重量%ヒアルロン酸水溶液が5匹中
3匹、実験No.2で得られた生理食塩水に懸濁した
1.0重量%、平均粒径300μmのヒアルロン酸ゲル
スラリーが5匹中1匹、実験No.3で得られた生理食
塩水に懸濁した3.0重量%、平均粒径300μmのヒ
アルロン酸ゲルスラリーが5匹中0匹、実験No.4で
得られたPBSに懸濁した1.0重量%、平均粒径30
0μmのヒアルロン酸ゲルスラリーが5匹中0匹、実験
No.5で得られたPBSに懸濁した3.0重量%、平
均粒径300μmのヒアルロン酸ゲルスラリーが5匹中
1匹、実験No.9で得られた生理食塩水に懸濁した
1.0重量%、平均粒径100μmのヒアルロン酸ゲル
スラリーが5匹中0匹、実験No.10で得られた生理
食塩水に懸濁した3.0重量%、平均粒径100μmの
ヒアルロン酸ゲルスラリーが5匹中0匹、実験No.1
1で得られたPBSに懸濁した1.0重量%、平均粒径
100μmのヒアルロン酸ゲルスラリーが5匹中0匹、
実験No.12で得られたPBSに懸濁した3.0重量
%、平均粒径100μmのヒアルロン酸ゲルスラリーが
5匹中1匹と、ヒアルロン酸ゲルスラリーが優れた癒着
防止作用があることが示唆された。
【0055】
【発明の効果】以上、本発明によれば、ヒアルロン酸単
独で形成された難溶性のヒアルロン酸ゲルをスラリーと
することにより、特に生体適合性の高い医用材料が得ら
れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柳 慎一 東京都町田市旭町3丁目5番1号 電気化 学工業株式会社中央研究所内 Fターム(参考) 4C090 AA01 AA07 AA09 BA67 BD19 BD22 BD24 DA10 DA22 DA24 DA26

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒアルロン酸単独で形成されたゲルを含
    有することを特徴とするヒアルロン酸ゲルスラリー。
  2. 【請求項2】 ヒアルロン酸単独で形成されたゲルの平
    均粒径が10mm以下である請求項1記載のヒアルロン
    酸ゲルスラリー。
  3. 【請求項3】 ヒアルロン酸単独で形成されたゲルのス
    ラリー濃度が0.1〜5重量%である請求項1又は2記
    載のヒアルロン酸ゲルスラリー。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載のヒ
    アルロン酸ゲルスラリーを含有することを特徴とする医
    用材料。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれか1項に記載のヒ
    アルロン酸ゲルスラリーを含有することを特徴とする化
    粧料。
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