JP2000229822A - ケラチン繊維の染色のためのカチオン性のフェニル−アゾ−ベンゼン化合物の使用、染色用組成物及び染色方法 - Google Patents
ケラチン繊維の染色のためのカチオン性のフェニル−アゾ−ベンゼン化合物の使用、染色用組成物及び染色方法Info
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Abstract
対して優れた耐性を有し、広範囲の色調において強い着
色を得ることができる直接染料を提供する。 【解決手段】 少なくとも1つのカチオン性基Zを含有
し、該Zが第4級化脂肪鎖から選択され、脂肪鎖が少な
くとも1つの第4級化飽和環を有し、また脂肪鎖が少な
くとも1つの第4級化不飽和環を有するフェニル-アゾ-
ベンゼン化合物を使用する。
Description
カチオン性基Zを含有し、該Zが第4級化脂肪鎖から選
択され、脂肪鎖が少なくとも1つの第4級化飽和環を有
し、また脂肪鎖が少なくとも1つの第4級化不飽和環を
有するフェニル-アゾ-ベンゼン化合物の、ケラチン物質
の染色用組成物、特にヒトのケラチン物質、中でも毛髪
の染色用組成物における直接染料としての用途、それら
を含有する染色用組成物、及び直接染色方法に関する。
染色の分野では、直接染料、すなわち、酸化剤を何ら供
給しないでも、それら自身で毛髪の天然の色調を一時的
に変化させることのできる染料が探求されている。この
用途において、染料はいくつかの基準を満足するもので
なくてはならず、特にそれらはリッチで多様な色調を有
する染色結果を再現できるもの、例えば処方者を満足さ
せることのできる広範囲の色を得ることを可能にするも
ので、さらに、その染色結果が洗浄、摩擦、光及び発汗
に対して耐性があるものであることが必要である。
出願人は、全く驚くべきことに、また予期しないこと
に、少なくとも1つのカチオン性基Zを含有し、該Zが
第4級化脂肪鎖から選択され、脂肪鎖が少なくとも1つ
の第4級化飽和環を有し、また脂肪鎖が少なくとも1つ
の第4級化不飽和環を有する、以下の式(I)のフェニル
-アゾ-ベンゼン化合物が直接染色用の直接染料としての
使用に適切であるばかりでなく、それらにより、ケラチ
ン繊維が受けるであろう種々の処理に対して耐性がある
という優れた特性を有する強く多様な色調を得ることが
できる染色用組成物が得られることを見いだした。最後
に、これらの化合物はケラチン繊維の染色に従来より使
用されている媒体に対し、より良好な溶解性を有し、合
成が容易であることも見いだされている。これらの発見
が本発明の基礎を形成する。
(I):
も異なっていてもよく、水素原子;ハロゲン原子;以下
に定義するZ基;(C1-C6)アルキルカルボニル基;
アミノ(C1-C6)アルキルカルボニル基;N-Z-アミ
ノ(C1-C6)アルキルカルボニル基;N-(C1-C6)
アルキルアミノ(C1-C6)アルキルカルボニル基;N,
N-ジ(C1-C6)アルキルアミノ(C1-C6)アルキル
カルボニル基;アミノ(C1-C6)アルキルカルボニル
(C1-C6)アルキル基;N-Z-アミノ(C1-C6)アル
キルカルボニル(C1-C6)アルキル基;N-(C1-
C6)アルキルアミノ(C1-C6)アルキルカルボニル
(C1-C6)アルキル基;N,N-ジ(C 1-C6)アルキル
アミノ(C1-C6)アルキルカルボニル(C1-C6)アル
キル基;カルボキシル基;(C1-C6)アルキルカルボ
キシル基;C1-C6アルキルスルホニル基;アミノス
ルホニル基;N-Z-アミノスルホニル基;C1-C6-N
-アルキルアミノスルホニル基;C1-C6-N,N-ジア
ルキルアミノスルホニル基;C1-C6アミノスルホニ
ルアルキル基;C1-C6-N-Z-アミノスルホニルアル
キル基;N-(C1-C6)アルキルアミノスルホニル(C
1-C6)アルキル基;N,N-ジ(C1-C6)アルキルア
ミノスルホニル(C1-C6)アルキル基;カルバミル
基;N-(C1-C6)アルキルカルバミル基;N,N-ジ
(C1-C6)アルキルカルバミル基;カルバミル(C1-
C6)アルキル基;N-(C1-C6)アルキルカルバミル
(C1-C6)アルキル基;N,N-ジ(C1-C6)アルキル
カルバミル(C1-C6)アルキル基;C1-C6アルキル
基;C1-C6モノヒドロキシアルキル基;C2-C6ポ
リヒドロキシアルキル基;(C1-C6)アルコキシ(C1
-C6)アルキル基;C1-C6トリフルオロアルキル
基;シアノ基;ニトロ基;以下に定義するアミノ基、N
R4R5;以下に定義するOR6又はSR6基;又はア
ルキルが一又は複数のヒドロキシル基で置換されるか非
置換で、アミンがC1-C 6アルキル、C1-C6モノヒ
ドロキシアルキル、C2-C6ポリヒドロキシアルキ
ル、(C1-C6)アルキルカルボニル、カルバミル、N-
(C1-C6)アルキルカルバミル又はN,N-ジ(C1-C
6)アルキルカルバミル、C1-C6アルキルスルホニ
ル、ホルミル、トリフルオロ(C1-C6)アルキルカル
ボニル、(C1-C 6)アルキルカルボキシル及びチオカ
ルバミル基から選択される一又は二の同一でも異なって
いてもよい基で、又は以下に定義するZ基で置換された
C1-C6アミノアルキル基を表し; ・Aは以下に定義するNR4R5基又はOR6基を表
し; ・R4及びR5は同一でも異なっていてもよく、水素原
子;以下に定義するZ基;C1-C6アルキル基;C1-
C6モノヒドロキシアルキル基;C2-C6ポリヒドロ
キシアルキル基;(C1-C6)アルコキシ(C1-C6)ア
ルキル基;アリール基;ベンジル基;シアノ(C1-
C6)アルキル基;カルバミル(C1-C6)アルキル基;
N-(C1-C6)アルキルカルバミル(C1-C6)アルキ
ル基;N,N-ジ(C1-C6)アルキルカルバミル(C1-
C6)アルキル基;チオカルバミル(C1-C6)アルキル
基;C1-C6トリフルオロアルキル基;C1-C6スル
ホアルキル基;(C1-C6)アルキルカルボキシ(C1-
C6)アルキル基;(C1-C6)アルキルスルフィニル
(C1-C6)アルキル基;C1-C6アミノスルホニルア
ルキル基;C1-C6-N-Z-アミノスルホニルアルキル
基;N-(C1-C6)アルキルアミノスルホニル(C1-C
6)アルキル基;N,N-ジ(C1-C6)アルキルアミノス
ルホニル(C1-C6)アルキル基;(C1-C6)アルキル
カルボニル(C1-C6)アルキル基;C1-C6アミノア
ルキル基;アルキルが一又は複数のヒドロキシル基で置
換されるか非置換のC1-C6アミノアルキル基であっ
て、アミンがC 1-C6アルキル、C1-C6モノヒドロ
キシアルキル、C2-C6ポリヒドロキシアルキル、(C
1-C6)アルキルカルボニル、カルバミル、N-(C1-
C6)アルキルカルバミル又はN,N-ジ(C1-C6)アル
キルカルバミル、C1-C6アルキルスルホニル、ホル
ミル、トリフルオロ(C1-C6)アルキルカルボニル、
(C 1-C6)アルキルカルボキシル又はチオカルバミル
基から選択される一又は二の同一でも異なっていてもよ
い基で、又は以下に定義するZ基で置換されるか、又は
それらが結合している窒素原子と共同して、炭素ベース
又は一又は複数のヘテロ原子を含有する5又は6員環を
形成可能なものであり; ・R6は、水素原子;C1-C6アルキル基;C1-C6
モノヒドロキシアルキル基;C2-C6ポリヒドロキシ
アルキル基;Z基;(C1-C6)アルコキシ(C1-C6)
アルキル基;アリール基;ベンジル基;カルボキシ(C
1-C6)アルキル基;(C1-C6)アルキルカルボキシ
(C1-C6)アルキル基;シアノ(C1-C6)アルキル
基;カルバミル(C1-C6)アルキル基;N-(C1-
C6)アルキルカルバミル(C1-C6)アルキル基;N,
N-ジ(C1-C6)アルキルカルバミル(C1-C6)アル
キル基;C1-C6トリフルオロアルキル基;C1-C6
アミノスルホニルアルキル基;C1-C6-N-Z-アミノ
スルホニルアルキル基;N-(C1-C 6)アルキルアミノ
スルホニル(C1-C6)アルキル基;N,N-ジ(C1-C
6)アルキルアミノスルホニル(C1-C6)アルキル基;
(C1-C6)アルキルスルフィニル(C1-C6)アルキル
基;(C1-C6)アルキルスルホニル(C1-C6)アルキ
ル基;(C1-C6)アルキルカルボニル(C1-C6)アル
キル基;アルキルが一又は複数のヒドロキシル基で置換
されるか非置換のC1-C6アミノアルキル基;アルキ
ルが一又は複数のヒドロキシル基で置換されるか非置換
のC1-C6アミノアルキル基であって、アミンがC1-
C6アルキル、C1-C6モノヒドロキシアルキル、C
2-C6ポリヒドロキシアルキル、(C1-C6)アルキル
カルボニル、ホルミル、トリフルオロ(C1-C6)アル
キルカルボニル、(C1-C6)アルキルカルボキシル、
カルバミル、N-(C1-C6)アルキルカルバミル、N,
N-ジ(C1-C6)アルキルカルバミル、チオカルバミル
又はC1-C6アルキルスルホニル基、又は以下に定義
するZ基から選択される一又は二の同一でも異なってい
てもよい基で置換されるか、又はそれらが結合している
窒素原子と共同して、炭素ベース又は一又は複数のヘテ
ロ原子を含有する5又は6員環を形成可能なものであ
り; ・Zは次の式(II)及び(III)の不飽和のカチオン性
基、及び次の式(IV)の飽和したカチオン性基:
又は分枝状のアルキル鎖を表し、酸素、硫黄又は窒素原
子等の一又は複数のヘテロ原子が挿入可能で、一又は複
数のヒドロキシル又はC1-C6アルコキシ基で置換可
能であり、一又は複数のケトン官能基を担持可能な結合
手であり; ・環の構成要素であるE、G、J、L及びMは、同一で
も異なっていてもよく、炭素、酸素、硫黄又は窒素原子
を表し; ・nは0〜4の整数であり; ・mは0〜5の整数であり; ・R基は同一でも異なっていてもよく、第1のZ基と同
一又は異なる第2のZ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル
基、C1-C6アルキル基、C1-C6モノヒドロキシア
ルキル基、C2-C6ポリヒドロキシアルキル基、ニト
ロ基、シアノ基、シアノ(C1-C6)アルキル基、C1-
C6アルコキシ基、トリ(C1-C6)アルキルシラン(C
1-C6)アルキル基、アミド基、アルデヒド基、カルボ
キシル基、(C1-C6)アルキルカルボニル基、チオ
基、C1-C6チオアルキル基、C1-C6アルキルチオ
基、アミノ基、(C1-C6)アルキルカルボニル、カル
バミル又はC1-C6アルキルスルホニル基で保護され
たアミノ基;R''及びR'''が同一でも異なっていても
よく、C1-C6アルキル基、C1-C6モノヒドロキシ
アルキル基又はC2-C6ポリヒドロキシアルキル基を
表すNHR''又はNR''R'''基を表し; ・R7は、C1-C6アルキル基、C1-C6モノヒドロ
キシアルキル基、C2-C6ポリヒドロキシアルキル
基、シアノ(C1-C6)アルキル基、トリ(C 1-C6)ア
ルキルシラン(C1-C6)アルキル基、(C1-C6)アル
コキシ(C1-C6)アルキル基、カルバミル(C1-C6)
アルキル基、(C1-C6)アルキルカルボキシ(C1-C
6)アルキル基、ベンジル基、又は第1のZ基と同一又
は異なる第2のZ基を表し; ・R8、R9及びR10は同一でも異なっていてもよ
く、C1-C6アルキル基、C1-C6モノヒドロキシア
ルキル基、C2-C6ポリヒドロキシアルキル基、(C1
-C6)アルコキシ(C1-C6)アルキル基、シアノ(C1
-C6)アルキル基、アリール基、ベンジル基、C1-C
6アミドアルキル基、トリ(C1-C 6)アルキルシラン
(C1-C6)アルキル基、又はアミンが(C1-C6)アル
キルカルボニル、カルバミル又はC1-C6アルキルス
ルホニル基で保護されたC1-C6アミノアルキル基を
表し;R8、R9及びR10基の2つが、それらが結合
している窒素原子と共同して、炭素ベース又は一又は複
数のヘテロ原子を含有する飽和した5又は6員環、例え
ばピロリジン環、ピペリジン環、ピペラジン環又はモル
ホリン環を形成可能であり、該環は、ハロゲン原子、ヒ
ドロキシル基、C 1-C6アルキル基、C1-C6モノヒ
ドロキシアルキル基、C2-C6ポリヒドロキシアルキ
ル基、ニトロ基、シアノ基、シアノ(C1-C6)アルキ
ル基、C1-C6アルコキシ基、トリ(C1-C6)アルキ
ルシラン(C1-C6)アルキル基、アミド基、アルデヒ
ド基、カルボキシル基、ケト(C1-C6)アルキル基、
チオ基、C1-C6チオアルキル基、C1-C6アルキル
チオ基、アミノ基、又は(C1-C6)アルキルカルボニ
ル、カルバミル又はC1-C6アルキルスルホニル基で
保護されたアミノ基で置換されるか非置換のものであ
り;またR8、R9及びR1 0基の1つは、第1のZ基
と同一又は異なる第2のZ基を表し得るものであり; ・R11は、C1-C6アルキル基;C1-C6モノヒド
ロキシアルキル基;C2-C6ポリヒドロキシアルキル
基;アリール基;ベンジル基;C1-C6アミノアルキ
ル基、アミンが(C1-C6)アルキルカルボニル、カル
バミル又はC 1-C6アルキルスルホニル基で保護され
たC1-C6アミノアルキル基;カルボキシ(C1-C6)
アルキル基;シアノ(C1-C6)アルキル基;カルバミ
ル(C1-C6)アルキル基;C1-C6トリフルオロアル
キル基;トリ(C1-C6)アルキルシラン(C1-C6)ア
ルキル基;C1-C6スルホンアミドアルキル基;(C1
-C6)アルキルカルボキシ(C1-C6)アルキル基;(C
1-C6)アルキルスルフィニル(C1-C6)アルキル
基;(C1-C6)アルキルスルホニル(C1-C6)アルキ
ル基;(C1-C6)アルキルケト(C1-C6)アルキル
基;N-(C1-C6)アルキルカルバミル(C1-C6)ア
ルキル基;N-(C1-C6)アルキルスルホンアミド(C
1-C6)アルキル基を表し; ・x及びyは0又は1の整数で;次の条件: − 式(II)の不飽和のカチオン性基においては; − x=0の場合、結合手Dは窒素原子に結合してお
り; − x=1の場合、結合手Dは環の構成要素であるE、
G、J又はLの一つに結合しており; − yは: 1)環の構成要素であるE、G、J及びLが同時に炭素
原子であり、R7基が不飽和の環の窒素原子により担持
されている場合か;又は 2)環の構成要素であるE、G、J及びLの少なくとも
1つが、R7基が結合している窒素原子を表す場合:に
のみ1を示し得るもので; − 式(III)の不飽和のカチオン性基においては: − x=0の場合、結合手Dは窒素原子に結合してお
り; − x=1の場合、結合手Dは環の構成要素であるE、
G、J、L又はMの一つに結合しており; − yは、環の構成要素であるE、G、J、L及びMの
少なくとも1つが2価の原子を表し、R7基が不飽和の
環の窒素原子により担持されている場合にのみ1を示し
得るもので; − 式(IV)のカチオン性基においては: − x=0の場合、結合手は、R8ないしR10基を担
持する窒素原子に結合しており; − x=1の場合、R8ないしR10基の2つは、それ
らが結合している窒素原子と共同して、上述の飽和した
5又は6員環を形成し;結合手Dは該飽和した環の炭素
原子により担持されている;を有するものであり、 ・X−は一価又は二価のアニオンを表し、好ましくは塩
素、臭素、フッ素又はヨウ素等のハロゲン原子、水酸化
物、硫酸水素、又は硫酸メチルもしくは硫酸エチル等の
C1-C6硫酸アルキルから選択される]から選択さ
れ; − 式(II)又は(III)のカチオン性のZ基の数は少
なくとも1であり; − R4又はR5又はR6基の一つで一つのみが、結合
手Dがケトン官能基を含有するアルキル鎖を表すZ基を
示す場合、該ケトン官能基はNR4R5の窒素原子又は
OR6基の酸素原子に直接結合しない、と理解される}
のフェニル-アゾ-ベンゼン化合物、及びそれらの酸付加
塩類からなる、ケラチン物質、特に毛髪等のヒトのケラ
チン繊維の染色用組成物、又はその製造に使用される直
接染料にある。
(IV)において、アルキル及びアルコキシ基は、直鎖状
又は分枝状であり得る。式(I)の化合物は、強無機酸、
例えばHCl、HBr又はH2SO4、又は有機酸、例
えば酢酸、酒石酸、乳酸、クエン酸又はコハク酸で塩化
してもよい。
て、例えば特に、ピロール、イミダゾール、ピラゾー
ル、オキサゾール、チアゾール及びトリアゾール環を挙
げることができる。上述した式(III)の不飽和のZ基
の環として、例えば特に、ピリジン、ピリミジン、ピラ
ジン、オキサジン及びトリアジン環を挙げることができ
る。
の化合物: − ビス[2-(3-メチル-3H-イミダゾール-1-イウ
ム)エチル][4-(4-ニトロフェニルアゾ)フェニル]
アミン-ジクロリド-モノヒドラート; − ビス[2-(3-メチル-3H-イミダゾール-1-イウ
ム)エチル][4-(4-アミノフェニルアゾ)フェニル]
アミン-ジクロリド;を挙げることができる:
化アミンを得るための、従来からよく知られている方法
により容易に得ることができる。例えば以下の方法があ
る。 − 単一工程の方法では、第3級アミン基を担持する化
合物とハロアルキル基を含有するフェニル-アゾ-ベンゼ
ン化合物を縮合させるか、又はハロアルキル基を担持す
る化合物と第3級アミン基を含有するフェニル-アゾ-ベ
ンゼン化合物を縮合させ; − もしくは2つの工程の方法では、第2級アミンを担
持する化合物とハロアルキル基を含有するフェニル-ア
ゾ-ベンゼン化合物を縮合させるか、又はアミノ(二置
換)アルキルアミンとハロゲン化フェニル-アゾ-ベンゼ
ン化合物を縮合させ、ついでアルキル化剤により第4級
化させる。
最終工程であるが、式(I)の化合物の調製に至る一連の
反応において、より初期の段階で行ってもよい。
に、少なくとも1つの本発明の式(I)の化合物を有効量
含有せしめてなることを特徴とする、ケラチン物質の染
色用組成物にある。
に、少なくとも1つの本発明の式(I)の化合物を有効量
含有せしめてなることを特徴とする、毛髪等のヒトのケ
ラチン繊維の直接染色用組成物にある。
アゾ-ベンゼン化合物(類)及び/又はそれらの酸付加塩
類は、染色用組成物の全重量に対して、好ましくは約
0.005〜12重量%、さらに好ましくはこの重量に
対して約0.05〜6重量%である。
料(酸化染料先駆物質及び場合によってはカップラー)を
使用するよく知られている酸化染色方法において、酸化
染料で得られる色調を変化させ、又は色調を光沢で富ま
せるために使用することもできる。
げ、種々の色を得るために、本発明の式(I)のカチオン
性のフェニル-アゾ-ベンゼン化合物の他にも、従来的に
使用されている他の直接染料、特にニトロベンゼン染
料、例えばニトロフェニレンジアミン類、ニトロジフェ
ニルアミン類、ニトロアニリン類、ニトロフェニルエー
テル類又はニトロフェノール類、及びニトロピリジン
類、アントラキノン染料、モノ-又はジアゾ染料、トリ
アリールメタン染料、アジン染料、アクリジン染料及び
キサンテン染料、又は金属含有染料をさらに含有しても
よい。これら他の付加的な直接染料の割合は、染色用組
成物の全重量に対して約0.5〜10重量%の間であ
る。
に、水、又は水に十分には溶解しない化合物を溶解させ
るための少なくとも1種の有機溶媒と水との混合物から
なる。有機溶媒としては、例えば、C1-C4低級アル
カノール類、例えばエタノール及びイソプロパノール;
グリセロール;グリコール類及びグリコールエーテル
類、例えば2-ブトキシエタノール、プロピレングリコ
ール及びプロピレングリコールモノメチルエーテル、並
びに芳香族アルコール類、例えばベンジルアルコール又
はフェノキシエタノール、それらの類似物及び混合物を
挙げることができる。溶媒類は、染色用組成物の全重量
に対して、好ましくは約1〜40重量%、さらに好まし
くは約5〜30重量%の割合で存在し得る。
及びオレイン酸から誘導される酸のモノ-及びジエタノ
ールアミド等の脂肪アミド類を、約0.05〜10重量
%の濃度で添加することもできる。
知られているアニオン性、カチオン性、非イオン性、両
性又は双性型の界面活性剤、又はそれらの混合物を、組
成物の全重量に対して好ましくは約0.1〜50重量
%、有利には約1〜20重量%の割合で添加することが
できる。またさらに、約0.2〜5%の範囲の割合で増
粘剤を使用することもできる。
なアジュバント類、例えば、酸化防止剤、香料、金属イ
オン封鎖剤、分散剤、毛髪用コンディショナー、防腐剤
及び不透明化剤、並びにケラチン物質の染色に通常使用
される任意の他のアジュバントをさらに含有してもよ
い。
の染色用組成物に固有の有利な特性が考えられる添加に
より悪影響を受けないか、実質的に受けないように留意
して、上述した任意の付加的な化合物を選択するであろ
う。
約3〜12、好ましくは約5〜11であり、ケラチン繊
維の染色に通常使用されている酸性化剤又は塩基性化剤
を使用して所望の値に調節することができる。
機酸、例えば、塩酸、オルトリン酸、硫酸、カルボン酸
類、例えば酢酸、酒石酸、クエン酸及び乳酸、及びスル
ホン酸類を挙げることができる。
水、アルカリ性の炭酸塩類、アルカノールアミン類、例
えばモノ-、ジ-及びトリエタノールアミンとその誘導
体、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、及び次の式
(V):
基で置換されていてもよいプロピレン残基であり;R
12、R13、R14及びR15は同一でも異なってい
てもよく、水素原子、C1-C6アルキル基又はC1-C
6ヒドロキシアルキル基を表す]の化合物を挙げること
ができる。
ば、液体、クリーム又はゲルの形態、又はケラチン物
質、特にヒトの毛髪の染色に適した任意の他の形態にす
ることができる。特に、噴霧剤が存在するエアゾール缶
に加圧下にて包装することもでき、またムースの形態に
することもできる。
つの式(I)のカチオン性のフェニル-アゾ-ベンゼン化合
物を含有する組成物を、乾燥した又は湿ったケラチン繊
維に適用して作用させることからなる、直接染色による
ケラチン繊維、特に毛髪等のヒトのケラチン繊維の染色
方法に関する。本発明の組成物は、そのまま残る(リー
ブイン)組成物、すなわち繊維に組成物を適用した後、
中間のすすぎをすることなく乾燥させる組成物として使
用することができる。
適用した後、約3〜60分、好ましくは約5〜45分の
範囲のさらし時間を設け、繊維をすすぎ、場合によって
は洗浄し、再度すすいで乾燥させる。
ものではない実施例を示す。調製例 実施例1 :ビス[2-(3-メチル-3H-イミダゾール-1
-イウム)エチル][4-(4-ニトロフェニルアゾ)フェニ
ル]アミン-ジクロリド-モノヒドラート
[4-(4-ニトロフェニルアゾ)フェニル]アミン(RN 66
710-74-5)、37.4g(0.456モル)の1-メチル-
1H-イミダゾール(RN 616-47-7)及び50mlのトルエ
ンの混合物を8時間還流した。赤色溶液が懸濁液になっ
た(結晶性沈殿物)。40mlのイソブタノール、さらに
37.4g(0.456モル)の1-メチル-1H-イミダ
ゾールを添加した。約8時間、還流し続けた。結晶性沈
殿物を脱水機にかけ、トルエンで洗浄し、96゜のエタ
ノールで還流して再結晶化させることにより精製した。
260℃[コフラー(Kofler)]を越える温度で分解を伴
い溶解する、ビス[2-(3-メチル-3H-イミダゾール-
1-イウム)エチル][4-(4-ニトロフェニルアゾ)フェ
ニル]アミン-ジクロリド-モノヒドラートの赤色結晶が
26.8g得られた。C24H28N8O2Cl2・H
2Oとしての元素分析は以下の通りである: % C H N O Cl 理論値 52.46 5.50 20.39 8.74 12.90 実測値 52.60 5.47 20.50 8.55 13.10
を調製した(全ての含有量はグラムで表し−A.M.は活性
物質を示す):
有するパーマネントウエーブがかかった又はナチュラル
なグレイの髪の束に適用し、20分間毛髪上に放置して
おいた。流水ですすぎ、乾燥させたところ、毛髪は次の
表に示す色調に染色された。
Claims (15)
- 【請求項1】 以下の式(I): 【化1】 {上式中、 ・R1、R2、R3、R'1、R'2及びR'3は同一で
も異なっていてもよく、水素原子;ハロゲン原子;以下
に定義するZ基;(C1-C6)アルキルカルボニル基;
アミノ(C1-C6)アルキルカルボニル基;N-Z-アミ
ノ(C1-C6)アルキルカルボニル基;N-(C1-C6)
アルキルアミノ(C1-C6)アルキルカルボニル基;N,
N-ジ(C1-C6)アルキルアミノ(C1-C6)アルキル
カルボニル基;アミノ(C1-C6)アルキルカルボニル
(C1-C6)アルキル基;N-Z-アミノ(C1-C6)アル
キルカルボニル(C1-C6)アルキル基;N-(C1-
C6)アルキルアミノ(C1-C6)アルキルカルボニル
(C1-C6)アルキル基;N,N-ジ(C 1-C6)アルキル
アミノ(C1-C6)アルキルカルボニル(C1-C6)アル
キル基;カルボキシル基;(C1-C6)アルキルカルボ
キシル基;C1-C6アルキルスルホニル基;アミノス
ルホニル基;N-Z-アミノスルホニル基;C1-C6-N
-アルキルアミノスルホニル基;C1-C6-N,N-ジア
ルキルアミノスルホニル基;C1-C6アミノスルホニ
ルアルキル基;C1-C6-N-Z-アミノスルホニルアル
キル基;N-(C1-C6)アルキルアミノスルホニル(C
1-C6)アルキル基;N,N-ジ(C1-C6)アルキルア
ミノスルホニル(C1-C6)アルキル基;カルバミル
基;N-(C1-C6)アルキルカルバミル基;N,N-ジ
(C1-C6)アルキルカルバミル基;カルバミル(C1-
C6)アルキル基;N-(C1-C6)アルキルカルバミル
(C1-C6)アルキル基;N,N-ジ(C1-C6)アルキル
カルバミル(C1-C6)アルキル基;C1-C6アルキル
基;C1-C6モノヒドロキシアルキル基;C2-C6ポ
リヒドロキシアルキル基;(C1-C6)アルコキシ(C1
-C6)アルキル基;C1-C6トリフルオロアルキル
基;シアノ基;ニトロ基;以下に定義するアミノ基、N
R4R5;以下に定義するOR6又はSR6基;又はア
ルキルが一又は複数のヒドロキシル基で置換されるか非
置換で、アミンがC1-C 6アルキル、C1-C6モノヒ
ドロキシアルキル、C2-C6ポリヒドロキシアルキ
ル、(C1-C6)アルキルカルボニル、カルバミル、N-
(C1-C6)アルキルカルバミル又はN,N-ジ(C1-C
6)アルキルカルバミル、C1-C6アルキルスルホニ
ル、ホルミル、トリフルオロ(C1-C6)アルキルカル
ボニル、(C1-C 6)アルキルカルボキシル及びチオカ
ルバミル基から選択される一又は二の同一でも異なって
いてもよい基で、又は以下に定義するZ基で置換された
C1-C6アミノアルキル基を表し; ・Aは以下に定義するNR4R5基又はOR6基を表
し; ・R4及びR5は同一でも異なっていてもよく、水素原
子;以下に定義するZ基;C1-C6アルキル基;C1-
C6モノヒドロキシアルキル基;C2-C6ポリヒドロ
キシアルキル基;(C1-C6)アルコキシ(C1-C6)ア
ルキル基;アリール基;ベンジル基;シアノ(C1-
C6)アルキル基;カルバミル(C1-C6)アルキル基;
N-(C1-C6)アルキルカルバミル(C1-C6)アルキ
ル基;N,N-ジ(C1-C6)アルキルカルバミル(C1-
C6)アルキル基;チオカルバミル(C1-C6)アルキル
基;C1-C6トリフルオロアルキル基;C1-C6スル
ホアルキル基;(C1-C6)アルキルカルボキシ(C1-
C6)アルキル基;(C1-C6)アルキルスルフィニル
(C1-C6)アルキル基;C1-C6アミノスルホニルア
ルキル基;C1-C6-N-Z-アミノスルホニルアルキル
基;N-(C1-C6)アルキルアミノスルホニル(C1-C
6)アルキル基;N,N-ジ(C1-C6)アルキルアミノス
ルホニル(C1-C6)アルキル基;(C1-C6)アルキル
カルボニル(C1-C6)アルキル基;C1-C6アミノア
ルキル基;アルキルが一又は複数のヒドロキシル基で置
換されるか非置換のC1-C6アミノアルキル基であっ
て、アミンがC 1-C6アルキル、C1-C6モノヒドロ
キシアルキル、C2-C6ポリヒドロキシアルキル、(C
1-C6)アルキルカルボニル、カルバミル、N-(C1-
C6)アルキルカルバミル又はN,N-ジ(C1-C6)アル
キルカルバミル、C1-C6アルキルスルホニル、ホル
ミル、トリフルオロ(C1-C6)アルキルカルボニル、
(C 1-C6)アルキルカルボキシル及びチオカルバミル
基から選択される一又は二の同一でも異なっていてもよ
い基で、又は以下に定義するZ基で置換されるか、又は
それらが結合している窒素原子と共同して、炭素ベース
又は一又は複数のヘテロ原子を含有する5又は6員環を
形成可能なものであり; ・R6は、水素原子;C1-C6アルキル基;C1-C6
モノヒドロキシアルキル基;C2-C6ポリヒドロキシ
アルキル基;Z基;(C1-C6)アルコキシ(C1-C6)
アルキル基;アリール基;ベンジル基;カルボキシ(C
1-C6)アルキル基;(C1-C6)アルキルカルボキシ
(C1-C6)アルキル基;シアノ(C1-C6)アルキル
基;カルバミル(C1-C6)アルキル基;N-(C1-
C6)アルキルカルバミル(C1-C6)アルキル基;N,
N-ジ(C1-C6)アルキルカルバミル(C1-C6)アル
キル基;C1-C6トリフルオロアルキル基;C1-C6
アミノスルホニルアルキル基;C1-C6-N-Z-アミノ
スルホニルアルキル基;N-(C1-C 6)アルキルアミノ
スルホニル(C1-C6)アルキル基;N,N-ジ(C1-C
6)アルキルアミノスルホニル(C1-C6)アルキル基;
(C1-C6)アルキルスルフィニル(C1-C6)アルキル
基;(C1-C6)アルキルスルホニル(C1-C6)アルキ
ル基;(C1-C6)アルキルカルボニル(C1-C6)アル
キル基;アルキルが一又は複数のヒドロキシル基で置換
されるか非置換のC1-C6アミノアルキル基;アルキ
ルが一又は複数のヒドロキシル基で置換されるか非置換
のC1-C6アミノアルキル基であって、アミンがC1-
C6アルキル、C1-C6モノヒドロキシアルキル、C
2-C6ポリヒドロキシアルキル、(C1-C6)アルキル
カルボニル、ホルミル、トリフルオロ(C1-C6)アル
キルカルボニル、(C1-C6)アルキルカルボキシル、
カルバミル、N-(C1-C6)アルキルカルバミル、N,
N-ジ(C1-C6)アルキルカルバミル、チオカルバミル
及びC1-C6アルキルスルホニル基、又は以下に定義
するZ基から選択される一又は二の同一でも異なってい
てもよい基で置換されるか、又はそれらが結合している
窒素原子と共同して、炭素ベース又は一又は複数のヘテ
ロ原子を含有する5又は6員環を形成可能なものであ
り; ・Zは次の式(II)及び(III)の不飽和のカチオン性
基、及び次の式(IV)の飽和したカチオン性基: 【化2】 【化3】 [上式中: ・Dは、好ましくは1〜14の炭素原子を有する直鎖状
又は分枝状のアルキル鎖を表し、酸素、硫黄又は窒素原
子等の一又は複数のヘテロ原子が挿入可能で、一又は複
数のヒドロキシル又はC1-C6アルコキシ基で置換可
能であり、一又は複数のケトン官能基を担持可能な結合
手であり; ・環の構成要素であるE、G、J、L及びMは、同一で
も異なっていてもよく、炭素、酸素、硫黄又は窒素原子
を表し; ・nは0〜4の整数であり; ・mは0〜5の整数であり; ・R基は同一でも異なっていてもよく、第1のZ基と同
一又は異なる第2のZ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル
基、C1-C6アルキル基、C1-C6モノヒドロキシア
ルキル基、C2-C6ポリヒドロキシアルキル基、ニト
ロ基、シアノ基、シアノ(C1-C6)アルキル基、C1-
C6アルコキシ基、トリ(C1-C6)アルキルシラン(C
1-C6)アルキル基、アミド基、アルデヒド基、カルボ
キシル基、(C1-C6)アルキルカルボニル基、チオ
基、C1-C6チオアルキル基、C1-C6アルキルチオ
基、アミノ基、(C1-C6)アルキルカルボニル、カル
バミル又はC1-C6アルキルスルホニル基で保護され
たアミノ基;R''及びR'''が同一でも異なっていても
よく、C1-C6アルキル基、C1-C6モノヒドロキシ
アルキル基又はC2-C6ポリヒドロキシアルキル基を
表すNHR''又はNR''R'''基を表し; ・R7は、C1-C6アルキル基、C1-C6モノヒドロ
キシアルキル基、C2-C6ポリヒドロキシアルキル
基、シアノ(C1-C6)アルキル基、トリ(C 1-C6)ア
ルキルシラン(C1-C6)アルキル基、(C1-C6)アル
コキシ(C1-C6)アルキル基、カルバミル(C1-C6)
アルキル基、(C1-C6)アルキルカルボキシ(C1-C
6)アルキル基、ベンジル基、又は第1のZ基と同一又
は異なる第2のZ基を表し; ・R8、R9及びR10は同一でも異なっていてもよ
く、C1-C6アルキル基、C1-C6モノヒドロキシア
ルキル基、C2-C6ポリヒドロキシアルキル基、(C1
-C6)アルコキシ(C1-C6)アルキル基、シアノ(C1
-C6)アルキル基、アリール基、ベンジル基、C1-C
6アミドアルキル基、トリ(C1-C 6)アルキルシラン
(C1-C6)アルキル基、又はアミンが(C1-C6)アル
キルカルボニル、カルバミル又はC1-C6アルキルス
ルホニル基で保護されたC1-C6アミノアルキル基を
表し;R8、R9及びR10基の2つが、それらが結合
している窒素原子と共同して、炭素ベース又は一又は複
数のヘテロ原子を含有する飽和した5又は6員環を形成
可能であり;また、R8、R9及びR10基の1つは、
第1のZ基と同一又は異なる第2のZ基を表し得るもの
であり; ・R11は、C1-C6アルキル基;C1-C6モノヒド
ロキシアルキル基;C2-C6ポリヒドロキシアルキル
基;アリール基;ベンジル基;C1-C6アミノアルキ
ル基、アミンが(C1-C6)アルキルカルボニル、カル
バミル又はC 1-C6アルキルスルホニル基で保護され
たC1-C6アミノアルキル基;カルボキシ(C1-C6)
アルキル基;シアノ(C1-C6)アルキル基;カルバミ
ル(C1-C6)アルキル基;C1-C6トリフルオロアル
キル基;トリ(C1-C6)アルキルシラン(C1-C6)ア
ルキル基;C1-C6スルホンアミドアルキル基;(C1
-C6)アルキルカルボキシ(C1-C6)アルキル基;(C
1-C6)アルキルスルフィニル(C1-C6)アルキル
基;(C1-C6)アルキルスルホニル(C1-C6)アルキ
ル基;(C1-C6)アルキルケト(C1-C6)アルキル
基;N-(C1-C6)アルキルカルバミル(C1-C6)ア
ルキル基;N-(C1-C6)アルキルスルホンアミド(C
1-C6)アルキル基を表し; ・x及びyは0又は1の整数で;次の条件: − 式(II)の不飽和のカチオン性基においては; − x=0の場合、結合手Dは窒素原子に結合してお
り; − x=1の場合、結合手Dは環の構成要素であるE、
G、J又はLの一つに結合しており; − yは: 1)環の構成要素であるE、G、J及びLが同時に炭素
原子であり、R7基が不飽和の環の窒素原子により担持
されている場合か;又は 2)環の構成要素であるE、G、J及びLの少なくとも
1つが、R7基が結合している窒素原子を表す場合:に
のみ1を示し得るもので; − 式(III)の不飽和のカチオン性基においては: − x=0の場合、結合手Dは窒素原子に結合してお
り; − x=1の場合、結合手Dは環の構成要素であるE、
G、J、L又はMの一つに結合しており; − yは、環の構成要素であるE、G、J、L及びMの
少なくとも1つが2価の原子を表し、R7基が不飽和の
環の窒素原子により担持されている場合にのみ1を示し
得るもので; − 式(IV)のカチオン性基においては: − x=0の場合、結合手は、R8ないしR10基を担
持する窒素原子に結合しており; − x=1の場合、R8ないしR10基の2つは、それ
らが結合している窒素原子と共同して、上述の飽和した
5又は6員環を形成し;結合手Dは該飽和した環の炭素
原子により担持されている;を有するものであり、 ・X−は一価又は二価のアニオンを表す]から選択さ
れ; − 式(II)又は(III)のカチオン性のZ基の数は少
なくとも1であり; − R4又はR5又はR6基の一つで一つのみが、結合
手Dがケトン官能基を含有するアルキル鎖を表すZ基を
示す場合、該ケトン官能基はNR4R5基の窒素原子又
はOR6基の酸素原子に直接結合しない、と理解され
る}の化合物、及びそれらの酸付加塩類からなる、ヒト
の毛髪等のケラチン物質の染色用組成物又はその調製に
使用される直接染料。 - 【請求項2】 式(II)の不飽和のZ基の環が、ピロー
ル、イミダゾール、ピラゾール、オキサゾール、チアゾ
ール及びトリアゾール環から選択されることを特徴とす
る請求項1に記載の染料。 - 【請求項3】 式(III)の不飽和のZ基の環が、ピリ
ジン、ピリミジン、ピラジン、オキサジン及びトリアジ
ン環から選択されることを特徴とする請求項1に記載の
染料。 - 【請求項4】 式(IV)において、R8、R9及びR
10基の2つが、ピロリジン環、ピペリジン環、ピペラ
ジン環又はモルホリン環を形成し、該環が、ハロゲン原
子、ヒドロキシル基、C1-C6アルキル基、C1-C6
モノヒドロキシアルキル基、C2-C6ポリヒドロキシ
アルキル基、ニトロ基、シアノ基、シアノ(C1-C6)
アルキル基、C1-C6アルコキシ基、トリ(C1-C6)
アルキルシラン(C1-C6)アルキル基、アミド基、ア
ルデヒド基、カルボキシル基、(C 1-C6)アルキルカ
ルボニル基、チオ基、C1-C6チオアルキル基、C1-
C6アルキルチオ基、アミノ基、又は(C1-C6)アル
キルカルボニル、カルバミル又はC1-C6アルキルス
ルホニル基で保護されたアミノ基で置換されるか非置換
のものであることを特徴とする、請求項1ないし3のい
ずれか1項に記載の染料。 - 【請求項5】 X−が、ハロゲン原子、水酸化物、硫酸
水素又はC1-C6硫酸アルキルから選択されることを
特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の染
料。 - 【請求項6】 式(I)の化合物が、次の: − ビス[2-(3-メチル-3H-イミダゾール-1-イウ
ム)エチル][4-(4-ニトロフェニルアゾ)フェニル]
アミン-ジクロリド-モノヒドラート; − ビス[2-(3-メチル-3H-イミダゾール-1-イウ
ム)エチル][4-(4-アミノフェニルアゾ)フェニル]
アミン-ジクロリド;から選択されることを特徴とす
る、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の染料。 - 【請求項7】 式(I)の化合物の酸付加塩類が、塩酸塩
類、臭化水素酸塩類、硫酸塩類、クエン酸塩類、コハク
酸塩類、酒石酸塩類、乳酸塩類及び酢酸塩類から選択さ
れることを特徴とする、請求項1ないし6のいずれか1
項に記載の染料。 - 【請求項8】 染色に適した媒体中に、請求項1ないし
6のいずれか1項に記載された式(I)の少なくとも1つ
の化合物を有効量含有してなることを特徴とするケラチ
ン物質の染色用組成物。 - 【請求項9】 染色に適した媒体中に、請求項1ないし
6のいずれか1項に記載された式(I)の少なくとも1つ
の化合物を有効量含有してなることを特徴とする毛髪等
のヒトのケラチン繊維の直接染色用組成物。 - 【請求項10】 3〜12のpHを有することを特徴と
する請求項8又は9に記載の組成物。 - 【請求項11】 式(I)の化合物が、組成物の全重量に
対して0.005〜12重量%の範囲の濃度で存在して
いることを特徴とする請求項8ないし10のいずれか1
項に記載の組成物。 - 【請求項12】 式(I)の化合物が、組成物の全重量に
対して0.05〜6重量%の範囲の濃度で存在している
ことを特徴とする、請求項11に記載の組成物。 - 【請求項13】 染色に適した媒体が、有機溶媒及び/
又は水からなる水性媒体であり、組成物の全重量に対し
て1〜40重量%の割合であることを特徴とする請求項
8ないし12のいずれか1項に記載の組成物。 - 【請求項14】 請求項8ないし13のいずれか1項に
記載の染色用組成物を乾燥した又は湿ったケラチン繊維
に適用し、これらの繊維を中間のすすぎなしに乾燥させ
ることを特徴とする、直接染色によるヒトの毛髪等のケ
ラチン繊維の染色方法。 - 【請求項15】 請求項8ないし13のいずれか1項に
記載の染色用組成物を乾燥した又は湿ったケラチン繊維
に適用し、該組成物を場合によっては3〜60分の範囲
のさらし時間の間作用させて放置し、繊維をすすぎ、場
合によっては洗浄し、再度すすいで乾燥させることを特
徴とする、直接染料による、ヒトの毛髪等のケラチン繊
維の染色方法。
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