JP2000229516A - ハイブリッドコンプレッサの制御装置 - Google Patents
ハイブリッドコンプレッサの制御装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 バッテリのみにより圧縮部をモータ駆動する
ときでも、消費電力が大幅に低減できる実用性のあるハ
イブリッドコンプレッサの制御装置を提供する。 【解決手段】 バッテリBにより駆動されるモータMか
らの駆動力と、エンジンEから電磁クラッチ4を介して
伝達される駆動力との2つの駆動源からの駆動力により
圧縮部2が駆動されるように構成され、電磁クラッチ4
の断続を制御するとともに前記バッテリBからモータM
への給電を制御するようにしたハイブリッドコンプレッ
サの制御装置において、前記エンジンEの停止若しくは
エンジンEからモータMへの切り替わりを予知した時点
で、圧縮部2の斜板21の傾斜状態を検出し、当該斜板
21の傾斜が所定値以上であれば電磁クラッチ4のオフ
を遅らせ、所定値以下であれば電磁クラッチ4をオフす
るようにしたことを特徴とする。
ときでも、消費電力が大幅に低減できる実用性のあるハ
イブリッドコンプレッサの制御装置を提供する。 【解決手段】 バッテリBにより駆動されるモータMか
らの駆動力と、エンジンEから電磁クラッチ4を介して
伝達される駆動力との2つの駆動源からの駆動力により
圧縮部2が駆動されるように構成され、電磁クラッチ4
の断続を制御するとともに前記バッテリBからモータM
への給電を制御するようにしたハイブリッドコンプレッ
サの制御装置において、前記エンジンEの停止若しくは
エンジンEからモータMへの切り替わりを予知した時点
で、圧縮部2の斜板21の傾斜状態を検出し、当該斜板
21の傾斜が所定値以上であれば電磁クラッチ4のオフ
を遅らせ、所定値以下であれば電磁クラッチ4をオフす
るようにしたことを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンとモータ
により選択的に駆動されるハイブリッドコンプレッサの
制御装置に関する。
により選択的に駆動されるハイブリッドコンプレッサの
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の車両用空気調和装置、特に、冷凍
車、活魚搬送車あるいはハイブリッド車等に搭載される
車両用空気調和装置は、エンジンとモータにより選択的
に駆動されるハイブリッドコンプレッサを有している
(例えば、実開平6−87678号公報等参照)。
車、活魚搬送車あるいはハイブリッド車等に搭載される
車両用空気調和装置は、エンジンとモータにより選択的
に駆動されるハイブリッドコンプレッサを有している
(例えば、実開平6−87678号公報等参照)。
【0003】このハイブリッドコンプレッサ1は、例え
ば、図6に示すように、圧縮部2とモータ3が1つのケ
ース内に一体的に設けられ、モータにより直接作動され
るとともに、エンジンEによりベルトV及び電磁クラッ
チ4等を介して作動されるようになっている(例えば、
実開平4−16469号公報等参照)。
ば、図6に示すように、圧縮部2とモータ3が1つのケ
ース内に一体的に設けられ、モータにより直接作動され
るとともに、エンジンEによりベルトV及び電磁クラッ
チ4等を介して作動されるようになっている(例えば、
実開平4−16469号公報等参照)。
【0004】なお、車両用空気調和装置は、一般的に
は、前記コンプレッサ1に、コンデンサ5、リキッドタ
ンク6、膨張弁7及びエバポレータ8等が接続され、全
体として冷凍サイクルが構成されている。そして、エバ
ポレータ8の温度が所定温度になると、制御装置Cによ
りエンジンEとハイブリッドコンプレッサ1とを連結し
ている電磁クラッチ4を断状態(「オフ状態」)とし、
バッテリBからのモータ3への給電も停止する。
は、前記コンプレッサ1に、コンデンサ5、リキッドタ
ンク6、膨張弁7及びエバポレータ8等が接続され、全
体として冷凍サイクルが構成されている。そして、エバ
ポレータ8の温度が所定温度になると、制御装置Cによ
りエンジンEとハイブリッドコンプレッサ1とを連結し
ている電磁クラッチ4を断状態(「オフ状態」)とし、
バッテリBからのモータ3への給電も停止する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、バッテリB
のみにより圧縮部2をモータ駆動することは、バッテリ
Bの充電容量に限界があることから、長時間の運転は好
ましくない。
のみにより圧縮部2をモータ駆動することは、バッテリ
Bの充電容量に限界があることから、長時間の運転は好
ましくない。
【0006】特に、バッテリBによる圧縮部2のモータ
駆動する場合の初期作動は、多量の電力を消費するの
で、頻繁に行うことは避けることが好ましい。
駆動する場合の初期作動は、多量の電力を消費するの
で、頻繁に行うことは避けることが好ましい。
【0007】近年、環境保護の観点から、アイドリング
時にはエンジンEを停止する、いわゆるアイドルストッ
プ車が提案されている。このアイドルストップ車に搭載
された車両用空気調和装置おいても、バッテリBによる
圧縮部2のモータ駆動は前記一般の車両と同様避けるこ
とが好ましい。
時にはエンジンEを停止する、いわゆるアイドルストッ
プ車が提案されている。このアイドルストップ車に搭載
された車両用空気調和装置おいても、バッテリBによる
圧縮部2のモータ駆動は前記一般の車両と同様避けるこ
とが好ましい。
【0008】ところが、このアイドルストップ車では、
走行中車両が停止するとエンジンEも停止するので、車
両に搭載されている車両用空気調和装置も運転が停止さ
れることになる。
走行中車両が停止するとエンジンEも停止するので、車
両に搭載されている車両用空気調和装置も運転が停止さ
れることになる。
【0009】このため、例えば、冷房運転しているとき
にエンジンEが停止すると、冷房運転も停止し、車室内
の温度が上昇することから、一時的にバッテリBのみに
より圧縮部2をモータ駆動し、冷房運転を継続すること
もある。
にエンジンEが停止すると、冷房運転も停止し、車室内
の温度が上昇することから、一時的にバッテリBのみに
より圧縮部2をモータ駆動し、冷房運転を継続すること
もある。
【0010】この場合には、頻繁にエンジンの停止と始
動が繰り返される車両であることから、バッテリBの電
力消費は著しく、実用上大きな問題となっている。
動が繰り返される車両であることから、バッテリBの電
力消費は著しく、実用上大きな問題となっている。
【0011】また、最近では、パラレル方式のハイブリ
ッド車が使用されるようになっている。このパラレルハ
イブリッド車は、図7に示すように、車両走行用の駆動
源としてエンジンEとメインモータM1 とを有してい
る。なお、図中「I」はインバータ、「D」は変速機、
「T」はタイヤである。
ッド車が使用されるようになっている。このパラレルハ
イブリッド車は、図7に示すように、車両走行用の駆動
源としてエンジンEとメインモータM1 とを有してい
る。なお、図中「I」はインバータ、「D」は変速機、
「T」はタイヤである。
【0012】このエンジンEとメインモータM1 は、こ
れら駆動源の状況に応じて使い分けられるが、一般的に
は、車速により適宜選択的に使用される。
れら駆動源の状況に応じて使い分けられるが、一般的に
は、車速により適宜選択的に使用される。
【0013】車速が30Km/h以下の場合には、駆動
源はメインモータM1 であり、車速が30Km/h以上
の場合には、エンジンEが使用される。これは、エンジ
ンEとメインモータM1 の動力特性を考慮してに基づく
もので、エンジンEは、高負荷状態では効率が良いが、
低負荷状態では効率が低下し、メインモータM1 は逆に
低負荷状態では効率が良いが、高負荷状態では効率が低
下するからである。
源はメインモータM1 であり、車速が30Km/h以上
の場合には、エンジンEが使用される。これは、エンジ
ンEとメインモータM1 の動力特性を考慮してに基づく
もので、エンジンEは、高負荷状態では効率が良いが、
低負荷状態では効率が低下し、メインモータM1 は逆に
低負荷状態では効率が良いが、高負荷状態では効率が低
下するからである。
【0014】ところが、このパラレルハイブリッド車
も、エンジンEとメインモータM1 を選択的に使用する
関係上、前述したアイドルストップ車と同様の問題があ
る。
も、エンジンEとメインモータM1 を選択的に使用する
関係上、前述したアイドルストップ車と同様の問題があ
る。
【0015】つまり、このパラレルハイブリッド車が、
エンジンEを駆動源として走行しているとき、走行速度
が30Km/h以下の低速走行になると、駆動源がメイ
ンモータM1 に切り替わるが、このとき、コンプレッサ
1の駆動にはバッテリBの電源が使用される。この切り
替わり時に、コンプレッサ1をメインモータM1 により
始動すると、バッテリBは大きな電力消費を強いられる
ことになる。
エンジンEを駆動源として走行しているとき、走行速度
が30Km/h以下の低速走行になると、駆動源がメイ
ンモータM1 に切り替わるが、このとき、コンプレッサ
1の駆動にはバッテリBの電源が使用される。この切り
替わり時に、コンプレッサ1をメインモータM1 により
始動すると、バッテリBは大きな電力消費を強いられる
ことになる。
【0016】また、この低速走行中に、コンプレッサ1
が頻繁にオン−オフするときも、バッテリBの電力消費
は大きなものとなる。
が頻繁にオン−オフするときも、バッテリBの電力消費
は大きなものとなる。
【0017】本発明は、このような従来技術の課題に鑑
みてなされたものであり、バッテリのみにより圧縮部を
モータ駆動するときでも、消費電力が大幅に低減できる
実用性のあるハイブリッドコンプレッサの制御装置を提
供することを目的とする。
みてなされたものであり、バッテリのみにより圧縮部を
モータ駆動するときでも、消費電力が大幅に低減できる
実用性のあるハイブリッドコンプレッサの制御装置を提
供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記す
る手段により達成される。
る手段により達成される。
【0019】(1) バッテリにより駆動されるモータ
からの駆動力と、エンジンから電磁クラッチを介して伝
達される駆動力との2つの駆動源からの駆動力により圧
縮部が駆動されるように構成され、前記電磁クラッチの
断続を制御するとともに前記バッテリからモータへの給
電を制御するようにしたハイブリッドコンプレッサの制
御装置において、前記エンジンの停止若しくはエンジン
からモータへの切り替わりを予知した時点で、前記圧縮
部の斜板の傾斜状態を検出し、当該斜板の傾斜が所定値
以上であれば前記電磁クラッチのオフを遅らせ、所定値
以下であれば前記電磁クラッチをオフするようにしたこ
とを特徴とするハイブリッドコンプレッサの制御装置。
からの駆動力と、エンジンから電磁クラッチを介して伝
達される駆動力との2つの駆動源からの駆動力により圧
縮部が駆動されるように構成され、前記電磁クラッチの
断続を制御するとともに前記バッテリからモータへの給
電を制御するようにしたハイブリッドコンプレッサの制
御装置において、前記エンジンの停止若しくはエンジン
からモータへの切り替わりを予知した時点で、前記圧縮
部の斜板の傾斜状態を検出し、当該斜板の傾斜が所定値
以上であれば前記電磁クラッチのオフを遅らせ、所定値
以下であれば前記電磁クラッチをオフするようにしたこ
とを特徴とするハイブリッドコンプレッサの制御装置。
【0020】(2) 前記ハイブリッドコンプレッサが
組み込まれた車両用空気調和装置側の吹出空気の温度
と、車両用空気調和装置のコントローラの設定温度との
差温を検知し、冷房時には前記吹出空気の温度が当該設
定温度より所定値以下となるまで、前記圧縮部の冷媒圧
縮容量を調節する制御部材により斜板の傾斜角度を大き
くし、前記エンジンのみにより前記圧縮部を駆動するよ
うにしたことを特徴とする制御装置。
組み込まれた車両用空気調和装置側の吹出空気の温度
と、車両用空気調和装置のコントローラの設定温度との
差温を検知し、冷房時には前記吹出空気の温度が当該設
定温度より所定値以下となるまで、前記圧縮部の冷媒圧
縮容量を調節する制御部材により斜板の傾斜角度を大き
くし、前記エンジンのみにより前記圧縮部を駆動するよ
うにしたことを特徴とする制御装置。
【0021】(3) 前記吹出空気の温度が前記設定温
度を所定の所定値を越えると、前記制御部材により斜板
をディストロークするとともに前記圧縮部をモータによ
り駆動し、前記エンジンを停止するようにしたことを特
徴とする制御装置。
度を所定の所定値を越えると、前記制御部材により斜板
をディストロークするとともに前記圧縮部をモータによ
り駆動し、前記エンジンを停止するようにしたことを特
徴とする制御装置。
【0022】(4) 前記圧縮部は、前記エンジンと、
バッテリにより駆動される走行用のメインモータという
2つの駆動源を有するハイブリッド車に搭載されたもの
であってかつ当該圧縮部を駆動するサブモータを有し、
前記エンジンからメインモータに切り替わる前に、前記
エンジンにより回転されている前記圧縮部の回転軸を前
記サブモータによって回転させるようにしたことを特徴
とするハイブリッドコンプレッサの制御装置。
バッテリにより駆動される走行用のメインモータという
2つの駆動源を有するハイブリッド車に搭載されたもの
であってかつ当該圧縮部を駆動するサブモータを有し、
前記エンジンからメインモータに切り替わる前に、前記
エンジンにより回転されている前記圧縮部の回転軸を前
記サブモータによって回転させるようにしたことを特徴
とするハイブリッドコンプレッサの制御装置。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
に基づいて詳細に説明する。
【0024】図1は本発明に係るハイブリッドコンプレ
ッサの制御装置の概略説明図、図2は同制御装置の制御
状態を示すフローチャート、図3は同制御装置の制御特
性を示すグラフ、図4は一般的なモータ効率等を示すグ
ラフ、図5は本発明の他の実施の形態を示す概略説明図
であり、図6に示す部材と共通する部材には同一符号を
付し、一部説明を省略する。
ッサの制御装置の概略説明図、図2は同制御装置の制御
状態を示すフローチャート、図3は同制御装置の制御特
性を示すグラフ、図4は一般的なモータ効率等を示すグ
ラフ、図5は本発明の他の実施の形態を示す概略説明図
であり、図6に示す部材と共通する部材には同一符号を
付し、一部説明を省略する。
【0025】まず、ハイブリッドコンプレッサについて
概説する。図1に示すように、当該ハイブリッドコンプ
レッサ10は、中央仕切壁12aにより左右に区画され
た密閉ケース12の右半部のケース12R 内に圧縮部2
が、左半部のケース12L 内にサブモータM2 が設けら
れ、このサブモータM2 の端部に設けられたプーリ40
に電磁クラッチ4が取り付けられ、プーリ40に卷回さ
れたベルトVを介してエンジンEからの動力が伝達され
るようになっている。ここに、コンプレッサ10を駆動
するモータは、ハイブリッド車の駆動走行用のメインモ
ータM1 に対して「サブモータ」と称する。
概説する。図1に示すように、当該ハイブリッドコンプ
レッサ10は、中央仕切壁12aにより左右に区画され
た密閉ケース12の右半部のケース12R 内に圧縮部2
が、左半部のケース12L 内にサブモータM2 が設けら
れ、このサブモータM2 の端部に設けられたプーリ40
に電磁クラッチ4が取り付けられ、プーリ40に卷回さ
れたベルトVを介してエンジンEからの動力が伝達され
るようになっている。ここに、コンプレッサ10を駆動
するモータは、ハイブリッド車の駆動走行用のメインモ
ータM1 に対して「サブモータ」と称する。
【0026】また、バッテリBからの電力がサブモータ
M2 及び電磁クラッチ4に給電されるようになっている
が、ここに設けられた制御装置CによりサブモータM2
への給電量が制御されたり、前記電磁クラッチ4を断続
する制御信号が出力され、サブモータM2 とエンジンE
という両駆動源により前記圧縮部2が選択的に駆動され
るようになっている。
M2 及び電磁クラッチ4に給電されるようになっている
が、ここに設けられた制御装置CによりサブモータM2
への給電量が制御されたり、前記電磁クラッチ4を断続
する制御信号が出力され、サブモータM2 とエンジンE
という両駆動源により前記圧縮部2が選択的に駆動され
るようになっている。
【0027】さらに詳述する。前記圧縮部2は、密閉ケ
ース12R の一部を構成するシリンダ14を有し、この
シリンダ14に開設された複数個のボア15内にそれぞ
れピストン16が摺動自在に設けられている。各ピスト
ン16はピストンロッド17を介して非回転のウォブル
板18と連結され、ウォブル板18は軸受19,20を
介して斜板21に支持されており、当該斜板21の回転
により前記ピストン16が往復直線動するようになって
いる。
ース12R の一部を構成するシリンダ14を有し、この
シリンダ14に開設された複数個のボア15内にそれぞ
れピストン16が摺動自在に設けられている。各ピスト
ン16はピストンロッド17を介して非回転のウォブル
板18と連結され、ウォブル板18は軸受19,20を
介して斜板21に支持されており、当該斜板21の回転
により前記ピストン16が往復直線動するようになって
いる。
【0028】斜板21は、背面側にリンク21aが突設
され、このリンク21aと、密閉ケース12R の中心部
分を貫通して伸延されている第1回転軸11aより半径
方向に突出された突出部22の先端が、ピン23を介し
て連結されており、第1回転軸11aの回転によりリン
ク21a及びピン23を介して回転されるようになって
いる。
され、このリンク21aと、密閉ケース12R の中心部
分を貫通して伸延されている第1回転軸11aより半径
方向に突出された突出部22の先端が、ピン23を介し
て連結されており、第1回転軸11aの回転によりリン
ク21a及びピン23を介して回転されるようになって
いる。
【0029】第1回転軸11aは、右端が前記シリンダ
14の中心部分に軸受J1 により、その左端部位が前記
中央仕切壁12aに設けられた軸受J2 によりそれぞれ
回転可能に支持され、左端部が後述するロータ32の中
心孔32a内に嵌挿されているが、この第1回転軸11
aの左端は、後述する端板34と連結されているので、
この端板34を介してロータ32の回転が第1回転軸1
1aに直接伝達されるようになっている。
14の中心部分に軸受J1 により、その左端部位が前記
中央仕切壁12aに設けられた軸受J2 によりそれぞれ
回転可能に支持され、左端部が後述するロータ32の中
心孔32a内に嵌挿されているが、この第1回転軸11
aの左端は、後述する端板34と連結されているので、
この端板34を介してロータ32の回転が第1回転軸1
1aに直接伝達されるようになっている。
【0030】なお、実施の形態の圧縮部2は、ピストン
16の往復動ストロークを調節して吐出冷媒量を変化さ
せる容量可変斜板式のものであるため、密閉ケース12
の右端側外部には、斜板21の傾斜状態を調節する制御
弁13が設けられている。
16の往復動ストロークを調節して吐出冷媒量を変化さ
せる容量可変斜板式のものであるため、密閉ケース12
の右端側外部には、斜板21の傾斜状態を調節する制御
弁13が設けられている。
【0031】前記サブモータM2 は、前記密閉ケース1
2L 内に多数積層された磁性板よりなるステータ33が
収納され、このステータ33内には、鉄芯のロータ32
が小許の間隙S1 を介して設けられている。このステー
タ33は、導線Lにより後述する制御装置Cを介してバ
ッテリBと接続されている。
2L 内に多数積層された磁性板よりなるステータ33が
収納され、このステータ33内には、鉄芯のロータ32
が小許の間隙S1 を介して設けられている。このステー
タ33は、導線Lにより後述する制御装置Cを介してバ
ッテリBと接続されている。
【0032】当該サブモータM2 は、いわゆるリアクタ
ンスモータの如きブラシレスでかつセンサレスのモータ
であるが、このようにブラシレスとしたのは、圧縮部2
内で圧縮される冷媒の一部を、当該サブモータM2 内に
も流しサブモータM2 の冷却を行なうことが容易にで
き、メンテナンスフリーとなるからであり、また、セン
サレスとしたのは、制御装置Cと接続する線材が少なく
てすみ、しかもエンジン等からのノイズの影響を排除で
き、運転状態が安定するからである。
ンスモータの如きブラシレスでかつセンサレスのモータ
であるが、このようにブラシレスとしたのは、圧縮部2
内で圧縮される冷媒の一部を、当該サブモータM2 内に
も流しサブモータM2 の冷却を行なうことが容易にで
き、メンテナンスフリーとなるからであり、また、セン
サレスとしたのは、制御装置Cと接続する線材が少なく
てすみ、しかもエンジン等からのノイズの影響を排除で
き、運転状態が安定するからである。
【0033】前記ロータ32は、軸方向両端にそれぞれ
支持板34,35が固着されている。この支持板34
は、第1回転軸11aの中央仕切壁12aより突出した
突出部分と連結され、他方の支持板35は、第1回転軸
11aと同軸的に設けられた第2回転軸11bの内端部
と連結されている。なお、この連結手段としては、スプ
ライン嵌合が好ましい。
支持板34,35が固着されている。この支持板34
は、第1回転軸11aの中央仕切壁12aより突出した
突出部分と連結され、他方の支持板35は、第1回転軸
11aと同軸的に設けられた第2回転軸11bの内端部
と連結されている。なお、この連結手段としては、スプ
ライン嵌合が好ましい。
【0034】このようにロータ32の軸方向両端に設け
た支持板34,35の中心孔34a,35aに、別体に
構成された第1回転軸11aと第2回転軸11bの端部
を嵌挿することにより連結すれば、電磁クラッチ4、サ
ブモータM2 及び圧縮部2を同一軸線上に直列に配置す
るとき、組付時に軸心を出しやすく、しかもサブモータ
M2 の全長が異なるものを製造する場合も他の部分を変
更することはなく、製造が容易でコスト的に極めて有利
となる。また両回転軸11a,11bを中間を省略する
ことにより軽量化を図ることができるという利点もあ
る。
た支持板34,35の中心孔34a,35aに、別体に
構成された第1回転軸11aと第2回転軸11bの端部
を嵌挿することにより連結すれば、電磁クラッチ4、サ
ブモータM2 及び圧縮部2を同一軸線上に直列に配置す
るとき、組付時に軸心を出しやすく、しかもサブモータ
M2 の全長が異なるものを製造する場合も他の部分を変
更することはなく、製造が容易でコスト的に極めて有利
となる。また両回転軸11a,11bを中間を省略する
ことにより軽量化を図ることができるという利点もあ
る。
【0035】この第2回転軸11bは、前記密閉ケース
12の端部に形成された減径突部12bに軸受J3 によ
り回転可能に支持され、この減径突部12bの外周面に
は軸受J4 を介してプーリ40が回転自在に設けられて
いる。
12の端部に形成された減径突部12bに軸受J3 によ
り回転可能に支持され、この減径突部12bの外周面に
は軸受J4 を介してプーリ40が回転自在に設けられて
いる。
【0036】このプーリ40は、内リング41と外リン
グ42とからなる2重リング構造をしており、この内リ
ング41は、前記軸受J4 により回転可能に支持され、
外リング42には、溝部44が形成されている。そし
て、この溝部44にはベルトVが嵌合するように取り付
けられ、このベルトVによりエンジンEからの動力を伝
達されるようになっている。
グ42とからなる2重リング構造をしており、この内リ
ング41は、前記軸受J4 により回転可能に支持され、
外リング42には、溝部44が形成されている。そし
て、この溝部44にはベルトVが嵌合するように取り付
けられ、このベルトVによりエンジンEからの動力を伝
達されるようになっている。
【0037】両リング41,42の間は中空部43とさ
れているが、この中空部43内には、両リング41,4
2間に小許の間隙S2 を隔てて電磁クラッチ4のマグネ
ット部51が設けられている。このマグネット部51
は、支持板52を介して前記減径突部12bの基部に支
持されているが、電気的には導線Lにより制御装置C及
びバッテリBと直列的に接続されている。
れているが、この中空部43内には、両リング41,4
2間に小許の間隙S2 を隔てて電磁クラッチ4のマグネ
ット部51が設けられている。このマグネット部51
は、支持板52を介して前記減径突部12bの基部に支
持されているが、電気的には導線Lにより制御装置C及
びバッテリBと直列的に接続されている。
【0038】このマグネット部51は、バッテリBから
の給電を受けて第2回転軸11bの端部に取り付けられ
たクラッチ板54を吸着することにより、プーリ40の
回転を第2回転軸11bに伝達するようになっている。
の給電を受けて第2回転軸11bの端部に取り付けられ
たクラッチ板54を吸着することにより、プーリ40の
回転を第2回転軸11bに伝達するようになっている。
【0039】つまり、クラッチ板54は、第2回転軸1
1bの端部にセンターボルト55により取り付けられた
基部54aと、この基部54aと板ばね54bを介して
連結された吸着板54cとから構成され、前記マグネッ
ト部51が励磁され吸着板54cをマグネット部側に引
くことにより吸着板54cの一部が両リング41,42
に圧着され、両リング41,42の回転力を第2回転軸
11bに伝達するようになっている。
1bの端部にセンターボルト55により取り付けられた
基部54aと、この基部54aと板ばね54bを介して
連結された吸着板54cとから構成され、前記マグネッ
ト部51が励磁され吸着板54cをマグネット部側に引
くことにより吸着板54cの一部が両リング41,42
に圧着され、両リング41,42の回転力を第2回転軸
11bに伝達するようになっている。
【0040】特に、本実施の形態に係る制御装置Cは、
エバポレータ8に取り付けられた温度センサからの信号
により電磁クラッチ4を断続する制御信号を出力するの
みでなく、エンジンEの停止を予知した時点で、室内温
度を保持するためにサブモータM2 による圧縮部2を駆
動し、またこのサブモータM2 の駆動に当たり消費電力
が増大しないように制御している。
エバポレータ8に取り付けられた温度センサからの信号
により電磁クラッチ4を断続する制御信号を出力するの
みでなく、エンジンEの停止を予知した時点で、室内温
度を保持するためにサブモータM2 による圧縮部2を駆
動し、またこのサブモータM2 の駆動に当たり消費電力
が増大しないように制御している。
【0041】つまり、例えば、アイドルストップ車の場
合には、エンジンEが停止されると車両用空気調和装置
も停止し、車室内温度も上昇し、乗員は不快を感じる恐
れがあるが、これを防止するために、アイドルストップ
時点を予測し、エンジンEの停止前に、圧縮部2の斜板
21の傾斜状態あるいは室内の温度状態を検知し、必要
に応じてエンジンEにより圧縮部2を作動したり、ある
いは場合によっては少ない消費電力で圧縮部2をモータ
駆動し、室内温度を快適な状態に保持するようにしてい
る。
合には、エンジンEが停止されると車両用空気調和装置
も停止し、車室内温度も上昇し、乗員は不快を感じる恐
れがあるが、これを防止するために、アイドルストップ
時点を予測し、エンジンEの停止前に、圧縮部2の斜板
21の傾斜状態あるいは室内の温度状態を検知し、必要
に応じてエンジンEにより圧縮部2を作動したり、ある
いは場合によっては少ない消費電力で圧縮部2をモータ
駆動し、室内温度を快適な状態に保持するようにしてい
る。
【0042】このエンジンEが停止される時点の予測
は、例えば、車速値、エンジン回転数、サイドブレーキ
状態、ウインカーの状態あるいはトランスミッションの
レバーの設定位置等のような車両の作動あるいは制御状
態に基づいて行なうようにすれば、簡単な構成で予測可
能である。
は、例えば、車速値、エンジン回転数、サイドブレーキ
状態、ウインカーの状態あるいはトランスミッションの
レバーの設定位置等のような車両の作動あるいは制御状
態に基づいて行なうようにすれば、簡単な構成で予測可
能である。
【0043】また、パラレルハイブリッド車の場合に
は、車速が、例えば、30Km/hになると、駆動源が
メインモータM1 からエンジンEに、あるいはエンジン
EからメインモータM1 に切り替わるので、この30K
m/hという車速を感知して、当該車速に至る所定時間
(例えば、数秒〜数十秒)前から圧縮部2を駆動状態と
する。
は、車速が、例えば、30Km/hになると、駆動源が
メインモータM1 からエンジンEに、あるいはエンジン
EからメインモータM1 に切り替わるので、この30K
m/hという車速を感知して、当該車速に至る所定時間
(例えば、数秒〜数十秒)前から圧縮部2を駆動状態と
する。
【0044】特に、このパラレルハイブリッド車の場合
は、減速して30Km/hになる場合が問題となる。つ
まり、所定の速度から減速する場合に、駆動源がエンジ
ンEからメインモータM1 に切り替わると、コンプレッ
サの駆動源もエンジンEからメインモータM1 が使用さ
れ、バッテリに思わぬ負荷を掛けることになる。
は、減速して30Km/hになる場合が問題となる。つ
まり、所定の速度から減速する場合に、駆動源がエンジ
ンEからメインモータM1 に切り替わると、コンプレッ
サの駆動源もエンジンEからメインモータM1 が使用さ
れ、バッテリに思わぬ負荷を掛けることになる。
【0045】このため、エンジンEが切り替わる時点を
予測し、この時点に至る前から予めサブモータM2 を稼
働状態とし、一時的に両駆動源を併用して圧縮部2を駆
動し、圧縮部2の初期駆動をエンジンEにより補助する
ようにしている。
予測し、この時点に至る前から予めサブモータM2 を稼
働状態とし、一時的に両駆動源を併用して圧縮部2を駆
動し、圧縮部2の初期駆動をエンジンEにより補助する
ようにしている。
【0046】ただし、このパラレルハイブリッド車の場
合も、例えば、車速値のみでなく、エンジン回転数、サ
イドブレーキ状態、ウインカーの状態あるいはトランス
ミッションのレバーの設定位置等のような車両の作動あ
るいは制御状態に基づいて、駆動源が切り替わる時点を
予測するようにしてもよい。
合も、例えば、車速値のみでなく、エンジン回転数、サ
イドブレーキ状態、ウインカーの状態あるいはトランス
ミッションのレバーの設定位置等のような車両の作動あ
るいは制御状態に基づいて、駆動源が切り替わる時点を
予測するようにしてもよい。
【0047】次に、実施の形態の作用を説明する。
【0048】例えば、夏季等のように外気温度が高い場
合には、エアコンスイッチをオンして、冷房運転を行な
う。この場合は、制御装置Cによりマグネット部51を
励磁し、プーリ40と第2回転軸11bとを機械的に連
結することによりエンジンEの回転を、ベルトV、プー
リ40、第2回転軸11b、ロータ部32及び第1回転
軸11aを介して圧縮部2に伝達し、コンプレッサ10
を回転する。
合には、エアコンスイッチをオンして、冷房運転を行な
う。この場合は、制御装置Cによりマグネット部51を
励磁し、プーリ40と第2回転軸11bとを機械的に連
結することによりエンジンEの回転を、ベルトV、プー
リ40、第2回転軸11b、ロータ部32及び第1回転
軸11aを介して圧縮部2に伝達し、コンプレッサ10
を回転する。
【0049】この第1回転軸11aの回転により斜板2
1が作動し、ピストンロッド17を介してピストン16
を往復動させ、冷媒を圧縮する。
1が作動し、ピストンロッド17を介してピストン16
を往復動させ、冷媒を圧縮する。
【0050】この冷媒は、通常の冷房運転に供される
が、一部は、圧縮部2より中央仕切壁12aに形成され
た通路や軸受J2 を通ってサブモータM2 内に入り、当
該サブモータM2 を冷却する。
が、一部は、圧縮部2より中央仕切壁12aに形成され
た通路や軸受J2 を通ってサブモータM2 内に入り、当
該サブモータM2 を冷却する。
【0051】ここにおいて、例えば、アイドルストップ
車の場合には、車両が停止するとエンジンEも停止する
が、本実施の形態では、乗員が不快を感じるほど車室内
温度が上昇しないように、制御装置Cにより圧縮部2及
びサブモータM2 の作動を制御している。
車の場合には、車両が停止するとエンジンEも停止する
が、本実施の形態では、乗員が不快を感じるほど車室内
温度が上昇しないように、制御装置Cにより圧縮部2及
びサブモータM2 の作動を制御している。
【0052】さらに、詳述する。図2に示すように、車
速値又はトランスミッションのレバーの設定位置等、車
両自体の作動状態あるいは制御状態に基づいて車両のエ
ンジンEがアイドルストップすることを事前に予知する
(ステップ1)。
速値又はトランスミッションのレバーの設定位置等、車
両自体の作動状態あるいは制御状態に基づいて車両のエ
ンジンEがアイドルストップすることを事前に予知する
(ステップ1)。
【0053】例えば、車速センサが5Km/hを感知し
たときあるいはトランスミッションのレバーがDレンジ
からNレンジに設定されたときには、車両は数秒〜数十
秒後に停止すると予測されることから、これによりアイ
ドルストップ直前の状態であると判断できる。アイドル
ストップが予知されない場合には、通常の冷房運転が継
続的に行われる。
たときあるいはトランスミッションのレバーがDレンジ
からNレンジに設定されたときには、車両は数秒〜数十
秒後に停止すると予測されることから、これによりアイ
ドルストップ直前の状態であると判断できる。アイドル
ストップが予知されない場合には、通常の冷房運転が継
続的に行われる。
【0054】また、パラレルハイブリッド車の場合は、
車速が高速から、例えば、30Km/hまで低下してく
ると、駆動源がエンジンEからメインモータM1 に切り
替わるので、この車速を事前に感知する。
車速が高速から、例えば、30Km/hまで低下してく
ると、駆動源がエンジンEからメインモータM1 に切り
替わるので、この車速を事前に感知する。
【0055】エンジンストップ時点あるいは駆動源の切
り替わる時点が予知されると、本実施の形態では、斜板
の傾斜状態を要冷房状態か否かの判断に利用し、直ちに
制御装置Cにより圧縮部2の斜板21の状態をチェック
する。つまり、この斜板21の傾斜状態が所定値以上か
否かを判断する(ステップ2)。
り替わる時点が予知されると、本実施の形態では、斜板
の傾斜状態を要冷房状態か否かの判断に利用し、直ちに
制御装置Cにより圧縮部2の斜板21の状態をチェック
する。つまり、この斜板21の傾斜状態が所定値以上か
否かを判断する(ステップ2)。
【0056】この斜板21の傾斜が所定値以上であれ
ば、車室内が要冷房状態であるため、電磁クラッチ4を
オフすることなく、エンジンEの回転により圧縮部2を
回転させる作動を継続する(ステップ3)。
ば、車室内が要冷房状態であるため、電磁クラッチ4を
オフすることなく、エンジンEの回転により圧縮部2を
回転させる作動を継続する(ステップ3)。
【0057】なお、斜板21の傾斜が所定値以下であれ
ば、車室内を不必要に冷房する状態でないことを意味す
るので、電磁クラッチ4をオフし、エンジンEを停止す
る(ステップ8〜10)。
ば、車室内を不必要に冷房する状態でないことを意味す
るので、電磁クラッチ4をオフし、エンジンEを停止す
る(ステップ8〜10)。
【0058】特に、本実施の形態では、エンジンEによ
り圧縮部2を回転して冷房運転を行なっているときに、
車両用空気調和装置のコントローラの設定温度より所定
値低い吹出温度となるまで、冷房運転を行なう。これ
は、極力車室内温度を下げ、エンジン停止に伴う温度上
昇により乗員がより長期にわたり不快感を覚えないよう
にするためである。
り圧縮部2を回転して冷房運転を行なっているときに、
車両用空気調和装置のコントローラの設定温度より所定
値低い吹出温度となるまで、冷房運転を行なう。これ
は、極力車室内温度を下げ、エンジン停止に伴う温度上
昇により乗員がより長期にわたり不快感を覚えないよう
にするためである。
【0059】つまり、図3に示すように、車両用空気調
和装置の吹出口から吹出される空気の温度(t1 ℃)
が、当該車両用空気調和装置のコントローラの設定温度
(t2℃)より所定値(Δt℃)以下になれば、前記エ
ンジンEを停止しても、圧縮部2をモータ駆動するのみ
で十分車室内温度を維持することが可能で、しかもサブ
モータM2 自体が小さくても、また使用する電力が少な
くても、車室内温度を維持するには十分で、乗員がより
長期にわたり不快感を覚えないようにすることができ
る。
和装置の吹出口から吹出される空気の温度(t1 ℃)
が、当該車両用空気調和装置のコントローラの設定温度
(t2℃)より所定値(Δt℃)以下になれば、前記エ
ンジンEを停止しても、圧縮部2をモータ駆動するのみ
で十分車室内温度を維持することが可能で、しかもサブ
モータM2 自体が小さくても、また使用する電力が少な
くても、車室内温度を維持するには十分で、乗員がより
長期にわたり不快感を覚えないようにすることができ
る。
【0060】そこで、本実施の形態では、まず、車両用
空気調和装置の吹出口から吹出される空気の温度(t1
℃)が、当該車両用空気調和装置のコントローラの設定
温度(t2 ℃)より高いか否か判断する(ステップ
4)。
空気調和装置の吹出口から吹出される空気の温度(t1
℃)が、当該車両用空気調和装置のコントローラの設定
温度(t2 ℃)より高いか否か判断する(ステップ
4)。
【0061】この吹出空気の温度(t1 ℃)と設定温度
(t2 ℃)との差温が小さいと、さらに前記圧縮部2の
斜板21の傾斜角度を大きくし(ステップ5)、前記吹
出空気の温度(t1 ℃)が設定温度(t2 ℃)より所定
値(Δt℃)低くなるまで冷房運転を継続する。
(t2 ℃)との差温が小さいと、さらに前記圧縮部2の
斜板21の傾斜角度を大きくし(ステップ5)、前記吹
出空気の温度(t1 ℃)が設定温度(t2 ℃)より所定
値(Δt℃)低くなるまで冷房運転を継続する。
【0062】この差温が所定値(Δt℃)になると、設
定温度(t2 ℃)より相当低い温度となり、車室内は十
分冷房されたことになるので、前記斜板21をディスト
ロークする(ステップ6)。
定温度(t2 ℃)より相当低い温度となり、車室内は十
分冷房されたことになるので、前記斜板21をディスト
ロークする(ステップ6)。
【0063】このディストロークは、制御弁13を外部
からコントロールし、ピストン16の前面側であるシリ
ンダ室側に加わる圧力(シリンダ内圧)よりも、ピスト
ン16の後面側であるクランク室側に加わる圧力(クラ
ンク内圧)を大きくすることにより行う。
からコントロールし、ピストン16の前面側であるシリ
ンダ室側に加わる圧力(シリンダ内圧)よりも、ピスト
ン16の後面側であるクランク室側に加わる圧力(クラ
ンク内圧)を大きくすることにより行う。
【0064】斜板21がディストロークされると、サブ
モータM2 のステータ33にバッテリBから給電し、サ
ブモータM2 を起動し、圧縮部2をモータ駆動する(ス
テップ7)。この場合、サブモータM2 を起動しても負
荷が少なく、しかもエンジンEにより回転が補助される
ことになるので、使用電力も少なくて済む。
モータM2 のステータ33にバッテリBから給電し、サ
ブモータM2 を起動し、圧縮部2をモータ駆動する(ス
テップ7)。この場合、サブモータM2 を起動しても負
荷が少なく、しかもエンジンEにより回転が補助される
ことになるので、使用電力も少なくて済む。
【0065】このサブモータM2 は、ブラシレスでかつ
センサレスのモータであることから給電しても当該サブ
モータM2 が確実に回転しているか否か不明なことがあ
る。このため、本実施形態ではエンジンEを数秒〜数十
秒間一定回転させ、極性変換等が正常に行なわれ、正常
な回転に移行したか否か判断する(ステップ8)。な
お、サブモータM2 が正常回転に移行しないならば、再
度ステップ7に戻り、サブモータM2 を再起動する。
センサレスのモータであることから給電しても当該サブ
モータM2 が確実に回転しているか否か不明なことがあ
る。このため、本実施形態ではエンジンEを数秒〜数十
秒間一定回転させ、極性変換等が正常に行なわれ、正常
な回転に移行したか否か判断する(ステップ8)。な
お、サブモータM2 が正常回転に移行しないならば、再
度ステップ7に戻り、サブモータM2 を再起動する。
【0066】サブモータM2 が正常回転に移行すると、
電磁クラッチ4を「オフ」する(ステップ9)。この時
点で、アイドルストップ車ではアイドルストップ機能が
作動し、パラレルハイブリッド車では駆動源が切り換わ
り、エンジンEを停止し(ステップ10)、サブモータ
M2 のみによる圧縮部2の駆動を開始する。
電磁クラッチ4を「オフ」する(ステップ9)。この時
点で、アイドルストップ車ではアイドルストップ機能が
作動し、パラレルハイブリッド車では駆動源が切り換わ
り、エンジンEを停止し(ステップ10)、サブモータ
M2 のみによる圧縮部2の駆動を開始する。
【0067】ただし、サブモータM2 に加わるトルク負
荷が大きいと消費電力も大きくなり、また、真夏の昼間
のような高熱負荷時に圧縮部を長時間モータ駆動するこ
とも消費電力が大きくなり好ましくないことから、本実
施の形態では、サブモータM2 の状態、特にトルク負荷
が所定値を越えるか否かを検知している(ステップ1
1)。
荷が大きいと消費電力も大きくなり、また、真夏の昼間
のような高熱負荷時に圧縮部を長時間モータ駆動するこ
とも消費電力が大きくなり好ましくないことから、本実
施の形態では、サブモータM2 の状態、特にトルク負荷
が所定値を越えるか否かを検知している(ステップ1
1)。
【0068】なお、このサブモータM2 の状態を検知す
るには、前記トルク負荷の検知のみでなく、サブモータ
M2 の回転数、電流等を測定することにより行なっても
良い。
るには、前記トルク負荷の検知のみでなく、サブモータ
M2 の回転数、電流等を測定することにより行なっても
良い。
【0069】ここにおいて、一般にモータは、図4のa
線で示されるようなモータ効率(Ef)を示すことから、
これのピークに対応するようにb線から電流値(I)
を、c線から出力(Po)を、d線から回転数(N)を
適宜設定すれば、効率よく運転できる。
線で示されるようなモータ効率(Ef)を示すことから、
これのピークに対応するようにb線から電流値(I)
を、c線から出力(Po)を、d線から回転数(N)を
適宜設定すれば、効率よく運転できる。
【0070】例えば、モータ効率(Ef)のピーク値であ
る65%程度の効率が得られるようにするには、電流値
(I)は13.2A、出力(Po)は500W、回転数
(N)は4300rpmとすることが好ましい。
る65%程度の効率が得られるようにするには、電流値
(I)は13.2A、出力(Po)は500W、回転数
(N)は4300rpmとすることが好ましい。
【0071】サブモータM2 のトルク負荷が所定値を越
えると、斜板21をディストロークしてトルク負荷の軽
減を図り(ステップ8)、前記トルク負荷が所定値を越
えないときは、通常の冷房運転を継続する。
えると、斜板21をディストロークしてトルク負荷の軽
減を図り(ステップ8)、前記トルク負荷が所定値を越
えないときは、通常の冷房運転を継続する。
【0072】この運転中に、外的条件あるいは車室内の
状態が変化すると、これに対応して圧縮部2のトルク負
荷も変化し、サブモータM2 に負荷が掛かる虞れがある
ので、本実施の形態では、これを未然に防止するため
に、圧縮部2の負荷が所定値以上か否かもをここで検知
している(ステップ13)。
状態が変化すると、これに対応して圧縮部2のトルク負
荷も変化し、サブモータM2 に負荷が掛かる虞れがある
ので、本実施の形態では、これを未然に防止するため
に、圧縮部2の負荷が所定値以上か否かもをここで検知
している(ステップ13)。
【0073】ただし、この圧縮部2の状態は、圧縮部2
の負荷を直接検知することにより行なうのみでなく、冷
房サイクルに加わる熱負荷状態あるいは車室内の吹出空
気の温度を検知することにより、あるいはこれらのうち
複数のものを検知することによりサブモータM2 に過負
荷が掛かる事態を未然に防止しても良い。
の負荷を直接検知することにより行なうのみでなく、冷
房サイクルに加わる熱負荷状態あるいは車室内の吹出空
気の温度を検知することにより、あるいはこれらのうち
複数のものを検知することによりサブモータM2 に過負
荷が掛かる事態を未然に防止しても良い。
【0074】特に、前記吹出空気の温度と車室内のコン
トローラで設定されている設定温度の差が所定値以上で
あれば、前記制御部材13により斜板21の傾斜角度を
一時的に最大にし、エンジンEのみにより圧縮部2を駆
動するようにしても良い。
トローラで設定されている設定温度の差が所定値以上で
あれば、前記制御部材13により斜板21の傾斜角度を
一時的に最大にし、エンジンEのみにより圧縮部2を駆
動するようにしても良い。
【0075】このようにすれば、車室内の快適性を損な
うことなく、しかもモータに負荷を掛けることなく冷房
運転を継続できる。
うことなく、しかもモータに負荷を掛けることなく冷房
運転を継続できる。
【0076】また、場合によっては、圧縮部2から吐出
される冷媒の吐出圧力、圧縮部2が吸入する冷媒の吸入
圧力、室内温度、日射量あるいはファンモータの入力電
圧等から判断することも可能である。
される冷媒の吐出圧力、圧縮部2が吸入する冷媒の吸入
圧力、室内温度、日射量あるいはファンモータの入力電
圧等から判断することも可能である。
【0077】このようにすれば、サブモータM2 に過負
荷が掛からないのみでなく、このサブモータM2 自体も
不必要に大型化することもなく、小型のモータの使用で
良いことになるので、スペース的にもコスト的にも有利
となる。
荷が掛からないのみでなく、このサブモータM2 自体も
不必要に大型化することもなく、小型のモータの使用で
良いことになるので、スペース的にもコスト的にも有利
となる。
【0078】前記熱負荷あるいはトルク負荷等が設定値
を越えると、圧縮部2をモータ駆動することは好ましく
ないので、直ちにエンジンEにより圧縮部2を駆動させ
るように、エンジンEを再始動する(ステップ14)。
そして、電磁クラッチを「オン」し(ステップ15)、
サブモータM2 への給電を停止し、サブモータM2 の回
転を停止する(ステップ16)。
を越えると、圧縮部2をモータ駆動することは好ましく
ないので、直ちにエンジンEにより圧縮部2を駆動させ
るように、エンジンEを再始動する(ステップ14)。
そして、電磁クラッチを「オン」し(ステップ15)、
サブモータM2 への給電を停止し、サブモータM2 の回
転を停止する(ステップ16)。
【0079】このように、本実施の形態では、圧縮部を
モータ駆動するとき、圧縮部に設けられた制御部材によ
り当該圧縮部の冷媒圧縮容量を調節するので、エンジン
停止時の冷力が保持できるのみでなく、サブモータM2
の駆動を省電力で行なうことができ、またサブモータM
2 自体も小型化できる。
モータ駆動するとき、圧縮部に設けられた制御部材によ
り当該圧縮部の冷媒圧縮容量を調節するので、エンジン
停止時の冷力が保持できるのみでなく、サブモータM2
の駆動を省電力で行なうことができ、またサブモータM
2 自体も小型化できる。
【0080】また、制御部材が、サブモータM2 の負
荷、エバポレータに加わる熱負荷、車両用空気調和装置
の吹出空気の温度等の検出により斜板の傾斜角度を調節
するようにしたので、これによってもサブモータM2 の
駆動を省電力で行なうことができることになる。
荷、エバポレータに加わる熱負荷、車両用空気調和装置
の吹出空気の温度等の検出により斜板の傾斜角度を調節
するようにしたので、これによってもサブモータM2 の
駆動を省電力で行なうことができることになる。
【0081】本発明は、上述した実施の形態のみに限定
されるものではなく、特許請求の範囲の範囲内で種々改
変することができる。前記実施の形態では、メインモー
タM1 とサブモータM2 を区別して説明したが、本発明
は、必ずしもこれらを区別して使用することはなく、圧
縮部2の冷媒圧縮状態が調節できればよい。
されるものではなく、特許請求の範囲の範囲内で種々改
変することができる。前記実施の形態では、メインモー
タM1 とサブモータM2 を区別して説明したが、本発明
は、必ずしもこれらを区別して使用することはなく、圧
縮部2の冷媒圧縮状態が調節できればよい。
【0082】前記実施の形態のサブモータM2 は、メン
テナンスフリーや冷却容易性からブラシレスであってセ
ンサレスのものを使用しているが、本発明はこれのみで
なく、ブラシレスであってセンサを有するもの、ブラシ
もセンサも有するモータであっても良い。
テナンスフリーや冷却容易性からブラシレスであってセ
ンサレスのものを使用しているが、本発明はこれのみで
なく、ブラシレスであってセンサを有するもの、ブラシ
もセンサも有するモータであっても良い。
【0083】前記実施の形態は、圧縮部2とサブモータ
M2 を密閉ケース12に一体的に組み込み、端部に電磁
クラッチ4を取り付け、圧縮部2、サブモータM2 及び
電磁クラッチ4を一直線に直列に連結したものである
が、本発明は、これのみでなく、図5に示すように、圧
縮部2とサブモータM2 を別体とし、電磁クラッチ4に
よりサブモータM2 とエンジンEとを選択的に使用する
ようにしたものであってもよい。
M2 を密閉ケース12に一体的に組み込み、端部に電磁
クラッチ4を取り付け、圧縮部2、サブモータM2 及び
電磁クラッチ4を一直線に直列に連結したものである
が、本発明は、これのみでなく、図5に示すように、圧
縮部2とサブモータM2 を別体とし、電磁クラッチ4に
よりサブモータM2 とエンジンEとを選択的に使用する
ようにしたものであってもよい。
【0084】なお、前記実施の形態では、車両用空気調
和装置は通常の冷凍サイクルで運転されるものである
が、本発明は、これのみに限定されるものではなく、ヒ
ートポンプサイクルに使用しても良いことは言うまでも
ない。
和装置は通常の冷凍サイクルで運転されるものである
が、本発明は、これのみに限定されるものではなく、ヒ
ートポンプサイクルに使用しても良いことは言うまでも
ない。
【0085】また、前記実施の形態では、パラレル式ハ
イブリッド車は、駆動源の切り換えの車速が30Km/
hであるが、この速度は、10Km/h,20Km/
h,40Km/h,50Km/h,60Km/hなど適
宜選択することができるものであることは言うまでもな
い。
イブリッド車は、駆動源の切り換えの車速が30Km/
hであるが、この速度は、10Km/h,20Km/
h,40Km/h,50Km/h,60Km/hなど適
宜選択することができるものであることは言うまでもな
い。
【0086】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明では、エ
ンジンの停止若しくはエンジンからモータへの切り替わ
りを予知し、圧縮部の斜板の傾斜状態が所定値以上であ
れば、電磁クラッチのオフを遅らせ、所定値以下であれ
ば電磁クラッチをオフするようにしたので、圧縮部の負
荷が高いときはモータを使用せず、エンジンにより圧縮
部を作動し、モータの使用を最小限にでき、モータを小
型化でき、スペース的にもコスト的にも有利となる。
ンジンの停止若しくはエンジンからモータへの切り替わ
りを予知し、圧縮部の斜板の傾斜状態が所定値以上であ
れば、電磁クラッチのオフを遅らせ、所定値以下であれ
ば電磁クラッチをオフするようにしたので、圧縮部の負
荷が高いときはモータを使用せず、エンジンにより圧縮
部を作動し、モータの使用を最小限にでき、モータを小
型化でき、スペース的にもコスト的にも有利となる。
【0087】請求項2の発明では、吹出空気温度と設定
温度の差温が所定値以上であれば、圧縮部の斜板の傾斜
角度を大きくし、エンジンのみにより駆動するようにし
たので、車室の状態に応じた冷暖房運転が可能となり、
快適な車室内状態となる。
温度の差温が所定値以上であれば、圧縮部の斜板の傾斜
角度を大きくし、エンジンのみにより駆動するようにし
たので、車室の状態に応じた冷暖房運転が可能となり、
快適な車室内状態となる。
【0088】請求項3の発明では、吹出空気の温度が設
定温度を所定の設定値だけ越えると、斜板をディストロ
ークし、圧縮部をモータ駆動し、エンジンを停止するよ
うにしたので、エンジン停止時でも、僅かな電力でモー
タを駆動し、室内も所定温度に維持することができる。
定温度を所定の設定値だけ越えると、斜板をディストロ
ークし、圧縮部をモータ駆動し、エンジンを停止するよ
うにしたので、エンジン停止時でも、僅かな電力でモー
タを駆動し、室内も所定温度に維持することができる。
【0089】請求項4の発明では、本発明をハイブリッ
ド車に適用したので、駆動源が切り替わってもある程度
消費電力を低減することができる。
ド車に適用したので、駆動源が切り替わってもある程度
消費電力を低減することができる。
【図1】 本発明の実施の形態を示す概略説明図であ
る。
る。
【図2】 制御装置の制御状態を示すフローチャートで
ある。
ある。
【図3】 同制御装置の制御特性を示すグラフである。
【図4】 一般的なモータ効率等を示すグラフである。
【図5】 本発明の他の実施の形態を示す概略説明図で
ある。
ある。
【図6】 従来のハイブリッドコンプレッサを示す概略
説明図である。
説明図である。
【図7】 従来のハイブリッド車を示す概略説明図であ
る。
る。
2…圧縮部、 4…電磁クラッチ、 11…回転軸、 13…制御部材、 21…斜板、 B…バッテリ、 C…制御装置、 E…エンジン、 M…モータ、 M1 …メインモータ、 M2 …サブモータ、 t1 …吹出空気の温度、 t2 …設定温度、 Δt…差温。
Claims (4)
- 【請求項1】 バッテリ(B) により駆動されるモータ
(M)からの駆動力と、エンジン(E) から電磁クラッチ
(4)を介して伝達される駆動力との2つの駆動源からの
駆動力により圧縮部(2)が駆動されるように構成され、
前記電磁クラッチ(4)の断続を制御するとともに前記バ
ッテリ(B) からモータ(M)への給電を制御するようにし
たハイブリッドコンプレッサの制御装置において、 前記エンジン(E) の停止若しくはエンジン(E) からモー
タ(M)への切り替わりを予知した時点で、前記圧縮部
(2)の斜板(21)の傾斜状態を検出し、当該斜板(21)の傾
斜が所定値以上であれば前記電磁クラッチ(4)のオフを
遅らせ、所定値以下であれば前記電磁クラッチ(4)をオ
フするようにしたことを特徴とするハイブリッドコンプ
レッサの制御装置。 - 【請求項2】 前記ハイブリッドコンプレッサが組み込
まれた車両用空気調和装置側の吹出空気の温度(t1)と、
車両用空気調和装置のコントローラの設定温度(t2)との
差温を検知し、冷房時には前記吹出空気の温度(t1)が当
該設定温度(t2)より所定値(Δt)以下となるまで、前記
圧縮部(2)の冷媒圧縮容量を調節する制御部材(13)によ
り斜板(21)の傾斜角度を大きくし、前記エンジン(E)の
みにより前記圧縮部(2)を駆動するようにしたことを特
徴とする請求項1に記載のハイブリッドコンプレッサの
制御装置。 - 【請求項3】 前記吹出空気の温度(t1)が前記設定温度
(t2)を所定の所定値(Δt)を越えると、前記制御部材(1
3)により斜板(21)をディストロークするとともに前記圧
縮部(2)をモータ(3)により駆動し、前記エンジン(E)
を停止するようにしたことを特徴とする請求項2に記載
のハイブリッドコンプレッサの制御装置。 - 【請求項4】 前記圧縮部(2)は、前記エンジン(E)
と、バッテリ(B)により駆動される走行用のメインモー
タ(M1)という2つの駆動源を有するハイブリッド車に搭
載されたものであってかつ当該圧縮部(2)を駆動するサ
ブモータ(M2)を有し、前記エンジン(E)からメインモー
タ(M1)に切り替わる前に、前記エンジン(E) により回転
されている前記圧縮部(2)の回転軸(11)を前記サブモー
タ(M2)によって回転させるようにしたことを特徴とする
請求項1に記載のハイブリッドコンプレッサの制御装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11130589A JP2000229516A (ja) | 1998-12-11 | 1999-05-11 | ハイブリッドコンプレッサの制御装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10-352766 | 1998-12-11 | ||
JP35276698 | 1998-12-11 | ||
JP11130589A JP2000229516A (ja) | 1998-12-11 | 1999-05-11 | ハイブリッドコンプレッサの制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000229516A true JP2000229516A (ja) | 2000-08-22 |
Family
ID=26465685
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11130589A Withdrawn JP2000229516A (ja) | 1998-12-11 | 1999-05-11 | ハイブリッドコンプレッサの制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000229516A (ja) |
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6351957B2 (en) | 1999-06-10 | 2002-03-05 | Calsonic Kansei Corporation | Automotive air conditioning system |
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EP1270293A2 (en) | 2001-06-25 | 2003-01-02 | Denso Corporation | A functional combined equipment for a motor vehicle |
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CN112177879A (zh) * | 2020-09-30 | 2021-01-05 | 安徽江淮汽车集团股份有限公司 | 压缩机及汽车 |
-
1999
- 1999-05-11 JP JP11130589A patent/JP2000229516A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050127 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20070326 |