JP2004231097A - 車両用空調制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】減速エネルギーを活用しながら、アイドリング状態時におけるエンジン回転数を低減し、燃費の向上を図ることができる車両用空調制御装置を提供すること。
【解決手段】省動力制御ユニット13は、エアコンサイクル2における可変容量コンプレッサ4の容量制御及びコンデンサ5に供する冷却電動ファン33の回転制御を行うことによって車両用エアコン1の冷却能力の制御を行うものであって、可変容量コンプレッサ4はエンジン10によって駆動され、冷却電動ファン33はエンジン10の駆動力により作動するオルタネータ35を電源とするファンモータ34によって駆動され、エンジン10の回転数が減少する際に、エンジン10の運動エネルギーを回生するために、可変容量コンプレッサ4の吐出容量を増加させるとともに、冷却電動ファン33の回転数を増加させる。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エアコンサイクルに可変容量コンプレッサと冷却電動ファンとを搭載した車両用エアコンの制御を行う車両用空調制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、省燃費を図る車両用空調制御装置としては、例えば、車が減速するとき(フューエルカット制御時)に生じる減速エネルギー(運動エネルギー)の一部を可変容量コンプレッサの駆動に用いて可変容量コンプレッサの吐出容量を増加させることにより、減速時に生じる運動エネルギーである減速エネルギーを冷却能力に回生させるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−199233号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、例えば再度加速するとき等のフューエルカット解除時に可変容量コンプレッサの吐出容量が最大の状態であってもエンジンストールが発生しないように通常アイドルアップが行われているが、従来の車両用空調制御装置では、フューエルカット制御時において可変容量コンプレッサを駆動するためのトルクが増加しているため、アイドリング状態時のエンジン回転数(アイドリング回転数)もこのトルクに対応して増加させる必要がある。したがって、減速エネルギーを冷却能力に回生させることによって省燃費を図ることができる一方で、このアイドリング回転数の増加がアイドリング状態時における燃費の悪化を招来するという問題がある。
【0005】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、減速エネルギーを活用しながら、アイドリング状態時におけるエンジン回転数を低減し、燃費の向上を図ることができる車両用空調制御装置を提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、エアコンサイクルにおける可変容量コンプレッサの容量制御及びコンデンサに供する冷却電動ファンの回転制御を行うことによってエアコンの冷却能力を制御する車両用空調制御装置であって、前記可変容量コンプレッサはエンジンによって駆動され、前記冷却電動ファンは前記エンジンの駆動力により作動するオルタネータを電源とするファンモータによって駆動され、前記エンジンの回転数が減少する際に、前記エンジンの運動エネルギーを回生するために、前記可変容量コンプレッサの吐出容量を増加させるとともに、前記冷却電動ファンの回転数を増加させることを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記冷却電動ファンの回転数に基づいて前記可変容量コンプレッサの吐出容量を決定することを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、エアコンサイクルにおける可変容量コンプレッサの容量制御及びコンデンサに供する冷却電動ファンの回転制御を行うことによってエアコンの冷却能力を制御する車両用空調制御装置であって、要求される冷却能力の増加に応じて前記冷却ファンの回転数を増加させ、該回転数に基づいて前記可変容量コンプレッサの吐出容量を決定することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0010】
図1は本発明の実施の形態に係る車両用空調制御装置としての省動力制御ユニットを備えた車両用エアコンの構成を説明するための図である。この車両用エアコン(エアコン)1は、エアコンサイクル2と、このエアコンサイクル2の制御等を担う電子制御系3とを備えている。
【0011】
エアコンサイクル2は、外部制御式の可変容量コンプレッサ4と、コンデンサ5と、リキッドタンク6と、温度式自動膨張弁7と、エバポレータ8とが冷媒配管9で連結され、この冷媒配管9の中に冷媒が封入されて構成されている。
【0012】
可変容量コンプレッサ4は、エバポレータ8から冷媒配管9を通して低圧低温の気体として送られてくる冷媒を高圧高温の気体にしてコンデンサ5に送るようになっている。この可変容量コンプレッサ4は回転部であるエンジン10によって駆動されるとともに、その吐出容量が外部から可変に制御されるようになっている。なお、エンジン10はエンジン制御ユニット11によって制御されるようになっており、エンジン制御ユニット11はエンジン系センサ12であるエンジン回転センサやアクセル開度センサからの情報に基づいてエンジン10の制御を行い、また後述する省動力制御ユニット13に対して可変容量コンプレッサ4の吐出容量の増減要求に関する情報を送信する。
【0013】
図2は可変容量コンプレッサ4の構成を示す。可変容量コンプレッサ4は多気筒斜板式であり、コンプレッサケース16と、プーリ17と、駆動軸18と、斜板駆動体19と、斜板20と、ピストン21と、高圧ボール弁22と、コントロールバルブ23と、高圧室24と、クランク室25とから概略構成されている。
【0014】
この可変容量コンプレッサ4では、内部に組み込まれたコントロールバルブ23に後述する省動力制御ユニット13からデューティ信号が送られることによって高圧ボール弁22のリフト量が制御される。これにより、高圧室24(=吐出側圧力Pd)から高圧ボール弁22を経過してクランク室25へ流れ込む冷媒流量が制御され、可変容量コンプレッサ4内のクランク室25の圧力(=クランク室圧力Pc)が決まることによって斜板20の傾きが決定する。この斜板20の傾きの変化により吐出容量の制御が行われる。
【0015】
高圧ボール弁22のリフト量は、図3に示すように、コントロールバルブ23のダイヤフラム28にかかる低圧圧力(=吸込側圧力Ps)と、セットスプリング29のバネ荷重と、電磁コイル30に発生する磁力とのバランスにより決定される。
【0016】
すなわち、電磁コイル30に発生する磁力についていえば、コントロールバルブ23内の電磁コイル30には、ECVアンプ41から、容量制御信号としてのデューティ信号(例えば400HzのパルスON/OFF信号)が送られ、このデューティ信号のデューティ比に基づく実効電流により磁力が発生する。この磁力がデューティ比の変化に基づいて変化することによって高圧ボール弁22のリフト量が制御される(ECV制御)。
【0017】
図1に示すコンデンサ5は、後方に設けられた外部制御式の冷却電動ファン33からの送風や車の走行風によって高圧高温の冷媒を凝縮点まで冷却し高圧中温の液体にしてリキッドタンク6へ送るようになっている。冷却電動ファン33はファンモータ34によって駆動され、このファンモータ34はエンジン10によって駆動されるオルタネータ35の端子電圧を電源として作動するようになっている。また、ファンモータ34は後述する省動力制御ユニット13からPWM制御され、回転制御信号としてのデューティ信号(PWM信号)が出力されることにより冷却電動ファン33の回転数が可変に制御される。なお、PWM(Pulse Width Modulation)制御とは、振幅及び繰り返し周期が一定なパルスの時間幅を、信号波の波形に応じて変化させるパルス幅変調方式の制御をいう。
【0018】
また、コンデンサ5と冷却電動ファン33との間には、エンジン冷却水配管9によってエンジン10と連結されたラジエータ36が設けられ、エンジン冷却水配管9を通して送られてくるエンジン冷却水を冷却電動ファン33からの送風によって熱交換し冷却するようになっている。
【0019】
リキッドタンク6は、コンデンサ5から送られてくる高圧中温の液体である冷媒に含まれる水分やゴミを取り除き、冷媒を円滑に供給できるように溜めつつ、温度式自動膨張弁7へ送るようになっている。
【0020】
温度式自動膨張弁7は、リキッドタンク6から送られてくる高圧中温の液体である冷媒を急激に膨張させて低圧低温の液体(霧状)にし、冷媒配管9を通してエバポレータ8に送るようになっている。
【0021】
エバポレータ8は、ブロワファン37から送られてくる車室内の空気の熱を奪うことによって温度式自動膨張弁7から送られてくる霧状の冷媒を蒸発させて低圧低温の気体にして可変容量コンプレッサ4に送るようになっている。ブロワファンモータ38によって駆動されるブロワファン37は車室内の空気である内気を吸い込みエバポレータ8に送るとともに、エバポレータ8によって冷却された空気を車室内に送り出す機能を有する。
【0022】
電子制御系3は、省動力制御ユニット13と、空調系センサ39とを備えている。
【0023】
省動力制御ユニット13には、空調系センサ39からの様々な情報が送られる。例えば、省動力制御ユニット13には、リキッドタンク6の出口側の冷媒配管9の途中に設けられた高圧センサから可変容量コンプレッサ4の容量情報(高圧センサ値)が送られ、この容量情報はコンプレッサ吐出側圧力Pdをあらわす値としてファンモータ制御に用いられる。また、高圧センサ以外にも省動力制御ユニット13には、例えば、エアコンスイッチからのスイッチ信号、エンジン冷却水温度センサからのエンジン冷却水の温度情報、エバポレータ8の出口側に設けられたエバポレータ温度センサからのエバポレータ8の出口温度情報、車速センサからの車速情報等それぞれ必要な情報が送られる。
【0024】
省動力制御ユニット13は、ECV制御部40と、ECVアンプ41と、ファンモータ制御部42と、PWMアンプ43とを備えている。
【0025】
空調系センサ39からの情報を受けて、ECV制御部40は可変容量コンプレッサ4のコントロールバルブ23に対するデューティ信号(容量制御信号)のデューティ比を算出し、ECVアンプ41はこの算出結果に応じてコントロールバルブ23にデューティ信号を出力する。また、ファンモータ制御部42はファンモータ33に対するデューティ信号(回転制御信号)のデューティ比を算出し、PWMアンプ43はこの算出結果に応じてPWMモジュール44にデューティ信号を出力する。
【0026】
PWMモジュール44はスイッチング素子(MOS−FET)を備え、オルタネータ35の端子に接続されている。PWMモジュール44はPWMアンプ43からのデューティ信号を受けてファンモータ34に印可する駆動電圧を作り出す。
【0027】
また、ECV制御部40とファンモータ制御部42とは相互に情報の送受信が可能に接続されている。
【0028】
このような構成の省動力制御ユニット13における可変容量コンプレッサ4の容量制御処理と冷却電動ファン33の回転制御処理の全体的な流れを説明すると、図4に示すように、まずエンジン制御ユニット11がエンジン系センサ12のエンジン回転数センサやアクセル開度センサからの情報に基づいて、減速状態か否かを判断する(S1)。ステップS1においてエンジン制御ユニット11が減速状態でないと判断した場合には、通常制御を行う(S15)。一方、ステップS1において減速状態であると判断した場合には、エンジン制御ユニット11はフューエルカット制御を行うとともに(S2)、省動力制御ユニット13に対して可変容量コンプレッサ4の吐出容量の増加要求を行う(S3)。ステップS3において可変容量コンプレッサ4の吐出容量の増加要求を受けた省動力制御ユニット13のECV制御部40は、可変容量コンプレッサ4の吐出容量に基づいてコンプレッサ吐出側圧力Pdを算出し、このコンプレッサ吐出側圧力Pdに基づいて、ECV制御部40はコントロールバルブ23に対するデューティ信号(容量制御信号)のデューティ比を算出し、これをECVアンプ41に出力する(S4)。ECVアンプ41はコントロールバルブ23にこのデューティ信号を出力し、これによって可変容量コンプレッサ4が駆動する、又はその吐出容量が増加する(S5)。
【0029】
一方、ステップS3において可変容量コンプレッサ4の吐出容量の増加要求を受けた省動力制御ユニット13のファンモータ制御部42はファンモータ34に対するデューティ信号(回転制御信号)のデューティ比を算出し、これをPWMアンプ43に出力する(S6)。PWMアンプ43はPWMモジュール44にこのデューティ信号を出力し、これによってファンモータ34による冷却電動ファン33の回転数が増加する(S7)。また、この冷却電動ファン33の回転数が増加することによって、冷却能力が上昇するため、ECV制御部40はこの冷却能力の上昇に応じて適宜可変容量コンプレッサの吐出容量を減少させていく(コンプレッサ吐出側圧力Pdを低下させていく。)。
【0030】
つぎに、エンジン制御ユニット11は現在のエンジン回転数がアイドリング回転数よりも大きいか否かを判断する(S8)。ステップS8において、現在のエンジン回転数がアイドリング回転数よりも大きいと判断した場合には、エンジン制御ユニット11はステップS2に戻ってフューエルカット制御をキープする。
【0031】
一方、ステップS8において、現在のエンジン回転数がアイドリング回転数よりも大きくないと判断した場合には、フューエルカット制御を解除するとともに(S9)、省動力制御ユニット13に対して可変容量コンプレッサ4の吐出容量の復帰要求を行う(S10)。ステップS10で受けた可変容量コンプレッサ4の吐出容量の復帰要求に基づいて、ECV制御部40においてコントロールバルブ23に対するデューティ信号のデューティ比が元に戻されECVアンプ41を介して可変容量コンプレッサ4に出力されるとともに、ファンモータ制御部42においてファンモータ34に対するデューティ信号のデューティ比が元に戻されPWMアンプ43及びPWMモジュール44を介してファンモータ34に出力される(S11,S12,S13,S14)。これによって通常制御に戻る(S15)。
【0032】
この実施の形態に係る省動力制御ユニット(車両用空調制御装置)13では、減速時に可変容量コンプレッサ4を駆動させる又はその吐出容量を増加させるとともに、ファンモータ34による冷却電動ファン33の回転数を増加させることとしたので、効率よく迅速に所望の冷却能力(空調能力)を得ることができる。すなわち、一定という条件の下で、可変容量コンプレッサ4を駆動するための動力負荷トルク(以下、コンプレッサ動力負荷トルクという)を高くしていくとファンモータ34の電源となるオルタネータ23を駆動するための動力負荷トルク(以下、冷却ファン電気負荷トルクという)は低くなり、逆に、冷却ファン電気負荷トルクを高くしていくとコンプレッサ動力負荷トルクは低くなるという関係がある。
【0033】
また、コンプレッサ動力負荷トルクは、冷却ファン電気負荷トルクに比べて大きいため、同じ冷却能力を得ようとする場合、従来の車両用空調制御装置のように可変容量コンプレッサのみを駆動させるのに比べて、可変容量コンプレッサ4と伴わせて冷却電動ファン33も駆動させる方が、コンプレッサ動力負荷トルクと冷却ファン電気負荷トルクとの総和であるトータルエンジン負荷トルクは小さくてすむ。これは、トータルエンジン負荷トルクが一定という条件の下では、従来の車両用空調制御装置のように可変容量コンプレッサのみを駆動させるのに比べて、可変容量コンプレッサ4と伴わせて冷却電動ファン33も駆動させる方が迅速に所望の冷却能力を得られることを意味する。すなわち、冷却電動ファン33の回転数が増加するに伴いより迅速に所望の冷却能力が得られるため、コンプレッサ吐出側圧力Pdをより速く下げることができ、コンプレッサ動力負荷トルク、ひいてはトータルエンジン負荷トルクを低減させることができる。
【0034】
以上より、従来の車両用空調制御装置に比べてより速くトータルエンジン負荷トルクを低減させることができ、かつ所望の冷却能力を得られた後はより小さいトータルエンジン負荷トルクでこの冷却能力を保持することができるので、アイドリング状態時のエンジン回転数(アイドリング回転数)も少なくてすみ、アイドリング状態時における燃費の向上を図ることができる。
【0035】
なお、このときの可変容量コンプレッサ4の吐出容量と冷却電動ファン33の回転数との関係については、例えば、まず冷却電動ファン33の回転数を最大にしてこれに対応させて可変容量コンプレッサ4の吐出容量を決定することとしてもよい。
【0036】
また、冷却ファン電気負荷トルクを変化させると、コンプレッサ動力負荷トルクが変化するという協調関係を示し、かつ、この協調関係の中でトータルエンジン負荷トルクが最も小さくなる最高効率点があるため、冷却電動ファン33の回転数の制御を最適化することにより、この最高効率点による可変容量コンプレッサ4とファンモータ34との運転も可能となる。したがって、省動力制御ユニット13においてこの最高効率点を算出した上で、この最高効率点に当たるコントロールバルブ23に対するデューティ信号のデューティ比をECV制御部40がステップS4においてECVアンプ41に出力するとともに、最高効率点に当たるファンモータ34に対するデューティ信号をファンモータ制御部42がステップS6においてPWMアンプ43に出力するようにしてもよい。
【0037】
なお、本発明は上述した形態に限られるものではなく、例えば本実施の形態では車の減速時(フューエルカット制御時)に可変容量コンプレッサ4を駆動させる又はその吐出容量を増加させるとともに、冷却電動ファン33の回転数を増加させることとしたが、減速時に限られるものではなく、コンプレッサ動力負荷トルク、ひいてはトータルエンジン負荷トルクを低減させたい場合、例えば外気温度が上昇したために車両用エアコンの設定温度を確保すべく冷却能力を上げる場合や車両用エアコンの設定温度が下げられた場合、冷却電動ファン33の回転数を増加させることとしてもよい。
【0038】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成したので、減速エネルギーを活用しながら、アイドリング状態時におけるエンジン回転数を低減し、燃費の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る車両用空調制御装置を備えた車両用エアコンの構成を説明するための図である。
【図2】図1の車両用エアコンの外部制御式の可変容量コンプレッサを示す断面図である。
【図3】可変容量コンプレッサの容量制御にかかわる構造を説明する図である。
【図4】本実施の形態に係る車両用空調制御装置における可変容量コンプレッサの容量制御処理と冷却電動ファンの回転制御処理の全体的な流れを説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 車両用エアコン(エアコン)
2 エアコンサイクル
4 可変容量コンプレッサ
5 コンデンサ
10 エンジン
13 省動力制御ユニット(車両用空調制御装置)
33 冷却電動ファン
34 ファンモータ
35 オルタネータ

Claims (3)

  1. エアコンサイクルにおける可変容量コンプレッサの容量制御及びコンデンサに供する冷却電動ファンの回転制御を行うことによってエアコンの冷却能力を制御する車両用空調制御装置であって、
    前記可変容量コンプレッサはエンジンによって駆動され、
    前記冷却電動ファンは前記エンジンの駆動力により作動するオルタネータを電源とするファンモータによって駆動され、
    前記エンジンの回転数が減少する際に、前記エンジンの運動エネルギーを回生するために、前記可変容量コンプレッサの吐出容量を増加させるとともに、前記冷却電動ファンの回転数を増加させることを特徴とする車両用空調制御装置。
  2. 前記冷却電動ファンの回転数に基づいて前記可変容量コンプレッサの吐出容量を決定することを特徴とする請求項1に記載の車両用空調制御装置。
  3. エアコンサイクルにおける可変容量コンプレッサの容量制御及びコンデンサに供する冷却電動ファンの回転制御を行うことによってエアコンの冷却能力を制御する車両用空調制御装置であって、
    要求される冷却能力の増加に応じて前記冷却ファンの回転数を増加させ、該回転数に基づいて前記可変容量コンプレッサの吐出容量を決定することを特徴とする車両用空調制御装置。
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