JP2000229252A - 高圧水噴出装置 - Google Patents
高圧水噴出装置Info
- Publication number
- JP2000229252A JP2000229252A JP11029390A JP2939099A JP2000229252A JP 2000229252 A JP2000229252 A JP 2000229252A JP 11029390 A JP11029390 A JP 11029390A JP 2939099 A JP2939099 A JP 2939099A JP 2000229252 A JP2000229252 A JP 2000229252A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nozzle
- pressure water
- coating
- high pressure
- scattered
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Nozzles (AREA)
- Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高圧水を噴出するノズルの耐久性を向上させ
ることができる高圧水噴出装置を提供する。 【解決手段】 ノズル１から対象物Ａに高圧水を噴出し
て対象物Ａの表面層ｗを剥離する高圧水噴出装置であっ
て、ノズル１の対象物側表面２ａに、対象物側表面２ａ
を覆った状態で耐摩耗性の被膜４が形成されるように構
成する。
ることができる高圧水噴出装置を提供する。 【解決手段】 ノズル１から対象物Ａに高圧水を噴出し
て対象物Ａの表面層ｗを剥離する高圧水噴出装置であっ
て、ノズル１の対象物側表面２ａに、対象物側表面２ａ
を覆った状態で耐摩耗性の被膜４が形成されるように構
成する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ノズルから対象物
に高圧水を噴出して対象物の表面層を剥離する高圧水噴
出装置に関する。
に高圧水を噴出して対象物の表面層を剥離する高圧水噴
出装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】金属表面などに形成された各種コーティ
ング層を剥離する際に、高圧水噴出装置が使われること
がある。例えば、航空機用エンジンのコンバッション・
チャンバー（燃焼器）あるいはファンケースなどには、
その表面に耐熱・耐摩耗性などを目的とした被膜（コー
ティング層）が溶射などによって形成されている。この
コーティング層としては、例えば、第１層に金属層、中
間に金属とセラミック層、上層にセラミック層からなる
多層溶射被膜といったものがある。そして、このような
部品のメンテナンスとして、高圧水噴出装置を用いて、
部品表面に形成されたコーティング層を剥離する場合が
ある。ここで、従来の高圧水噴出装置としては、高圧水
を噴出するノズルを備えており、このノズルから剥離部
分に向けて噴出する高圧水によってコーティング層を剥
離するようにしている。
ング層を剥離する際に、高圧水噴出装置が使われること
がある。例えば、航空機用エンジンのコンバッション・
チャンバー（燃焼器）あるいはファンケースなどには、
その表面に耐熱・耐摩耗性などを目的とした被膜（コー
ティング層）が溶射などによって形成されている。この
コーティング層としては、例えば、第１層に金属層、中
間に金属とセラミック層、上層にセラミック層からなる
多層溶射被膜といったものがある。そして、このような
部品のメンテナンスとして、高圧水噴出装置を用いて、
部品表面に形成されたコーティング層を剥離する場合が
ある。ここで、従来の高圧水噴出装置としては、高圧水
を噴出するノズルを備えており、このノズルから剥離部
分に向けて噴出する高圧水によってコーティング層を剥
離するようにしている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
高圧水噴出装置では、ノズルから高圧水を噴出してコー
ティング層を剥離する際に、剥離されたコーティング層
の一部が飛散してノズルのボディ表面に衝突するため、
この飛散物によって表面に損傷を受けてしまいノズルの
寿命を短くしてしまうという問題がある。
高圧水噴出装置では、ノズルから高圧水を噴出してコー
ティング層を剥離する際に、剥離されたコーティング層
の一部が飛散してノズルのボディ表面に衝突するため、
この飛散物によって表面に損傷を受けてしまいノズルの
寿命を短くしてしまうという問題がある。
【０００４】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たもので、高圧水を噴出するノズルの耐久性を向上させ
た高圧水噴出装置を提供することを目的とする。
たもので、高圧水を噴出するノズルの耐久性を向上させ
た高圧水噴出装置を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項１に係る発明は、ノズルから対象物に高圧水
を噴出して対象物の表面層を剥離する高圧水噴出装置で
あって、ノズルの対象物側表面に、対象物側表面を覆っ
た状態で耐摩耗性の被膜が形成される技術が採用され
る。この高圧水噴出装置は、ノズルの対象物側表面に耐
摩耗性の被膜が形成されているので、高圧水で剥離され
た飛散物が被膜に衝突することになり、ノズルは飛散物
の直接的な衝突を免れる結果、損傷を受けにくい。
め、請求項１に係る発明は、ノズルから対象物に高圧水
を噴出して対象物の表面層を剥離する高圧水噴出装置で
あって、ノズルの対象物側表面に、対象物側表面を覆っ
た状態で耐摩耗性の被膜が形成される技術が採用され
る。この高圧水噴出装置は、ノズルの対象物側表面に耐
摩耗性の被膜が形成されているので、高圧水で剥離され
た飛散物が被膜に衝突することになり、ノズルは飛散物
の直接的な衝突を免れる結果、損傷を受けにくい。
【０００６】請求項２に係る発明は、請求項１の高圧水
噴出装置において、被膜が高速フレーム溶射によって形
成される技術が採用される。この高圧水噴出装置では、
ノズルの対象物側表面に高速フレーム溶射によって被膜
が形成されているので、より一層強固な被膜を形成する
ことが可能となり、対象物表面から被膜を剥がれにくく
するとともに被膜の耐摩耗性が高く、高圧水で剥離され
た飛散物がノズルに衝突しても、より一層ノズルは損傷
を受けにくい。
噴出装置において、被膜が高速フレーム溶射によって形
成される技術が採用される。この高圧水噴出装置では、
ノズルの対象物側表面に高速フレーム溶射によって被膜
が形成されているので、より一層強固な被膜を形成する
ことが可能となり、対象物表面から被膜を剥がれにくく
するとともに被膜の耐摩耗性が高く、高圧水で剥離され
た飛散物がノズルに衝突しても、より一層ノズルは損傷
を受けにくい。
【０００７】請求項３に係る発明は、請求項１の高圧水
噴出装置において、被膜は、予めノズル外形に合わせて
形成された摩耗防止部材がノズルの対象物側表面に取り
付けられることにより形成される技術が採用される。こ
の高圧水噴出装置では、予め形成された摩耗防止部材を
ノズルの対象物側表面に取り付けるので、高圧水で剥離
された飛散物が衝突しても、ノズルは損傷を受けにくい
ことはもちろん、摩耗防止部材のノズルへの装着が容易
となり、既存のノズルの耐久性を容易に向上させること
が可能となる。
噴出装置において、被膜は、予めノズル外形に合わせて
形成された摩耗防止部材がノズルの対象物側表面に取り
付けられることにより形成される技術が採用される。こ
の高圧水噴出装置では、予め形成された摩耗防止部材を
ノズルの対象物側表面に取り付けるので、高圧水で剥離
された飛散物が衝突しても、ノズルは損傷を受けにくい
ことはもちろん、摩耗防止部材のノズルへの装着が容易
となり、既存のノズルの耐久性を容易に向上させること
が可能となる。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下、本発明の高圧水噴出装置の
一実施形態について図１を参照して説明する。図１は、
この高圧水噴出装置における高圧水を噴出するノズル１
の断面図である。高圧水噴出装置で処理する剥離対象物
Ａは、その表面に耐熱・耐摩耗性などを目的としたコー
ティング層ｗが溶射などによって形成されている。この
コーティング層ｗは、例えば、第１層に金属層、中間に
金属とセラミック層、上層にセラミック層からなる多層
溶射被膜といったものである。
一実施形態について図１を参照して説明する。図１は、
この高圧水噴出装置における高圧水を噴出するノズル１
の断面図である。高圧水噴出装置で処理する剥離対象物
Ａは、その表面に耐熱・耐摩耗性などを目的としたコー
ティング層ｗが溶射などによって形成されている。この
コーティング層ｗは、例えば、第１層に金属層、中間に
金属とセラミック層、上層にセラミック層からなる多層
溶射被膜といったものである。
【０００９】ノズル１は、本体であるノズルボディ２
と、ノズルボディ２を貫通した状態で設けられた高圧水
の噴出部３とから構成されている。ノズルボディ２は、
例えばステンレス鋼といった材質である。ノズルボディ
２は、対象物側表面２ａが剥離対象物Ａに向かって湾曲
した略円柱形状であって、内周面に取り付け用のねじ溝
２ｂが形成されている。また、ノズルボディ２は、対象
物側表面２ａを覆った状態で耐摩耗性の被膜４が形成さ
れている。本実施形態では、この被膜４は、高速フレー
ム溶射によって形成されている。
と、ノズルボディ２を貫通した状態で設けられた高圧水
の噴出部３とから構成されている。ノズルボディ２は、
例えばステンレス鋼といった材質である。ノズルボディ
２は、対象物側表面２ａが剥離対象物Ａに向かって湾曲
した略円柱形状であって、内周面に取り付け用のねじ溝
２ｂが形成されている。また、ノズルボディ２は、対象
物側表面２ａを覆った状態で耐摩耗性の被膜４が形成さ
れている。本実施形態では、この被膜４は、高速フレー
ム溶射によって形成されている。
【００１０】溶射被膜４に用いられる材料は、ＷＣ−Ｃ
ｏ（タングステンカーバイド−コバルト）や、ＷＣ−Ｃ
ｏ−Ｃｒ、ＷＣ−Ｎｉ、ＷＣ−ＣｒＣ−Ｎｉといったセ
ラミック系合金、あるいはＣｒＣ−ＮｉＣｒ（Ｃｒ３Ｃ
２−ＮｉＣｒ）合金、さらには、Ｃｏ系合金やＮｉ系合
金といったものである。これら溶射被膜４に用いる材料
は、高圧水の使用圧力やノズルボディ２の材質などとい
ったノズル１の使用条件に応じて選択され、本実施形態
では、ＷＣ−Ｃｏ合金（Ｃｏ：１０〜２０％）を用いて
いる。
ｏ（タングステンカーバイド−コバルト）や、ＷＣ−Ｃ
ｏ−Ｃｒ、ＷＣ−Ｎｉ、ＷＣ−ＣｒＣ−Ｎｉといったセ
ラミック系合金、あるいはＣｒＣ−ＮｉＣｒ（Ｃｒ３Ｃ
２−ＮｉＣｒ）合金、さらには、Ｃｏ系合金やＮｉ系合
金といったものである。これら溶射被膜４に用いる材料
は、高圧水の使用圧力やノズルボディ２の材質などとい
ったノズル１の使用条件に応じて選択され、本実施形態
では、ＷＣ−Ｃｏ合金（Ｃｏ：１０〜２０％）を用いて
いる。
【００１１】ＷＣ−Ｃｏ合金の溶射被膜４は、高密度で
超硬であり、耐摩耗性に優れている。また、被膜４は、
耐摩耗用として適切な厚みで形成されている。そして、
高速フレーム溶射によって形成された被膜４は、合金材
料が微粒状の溶融状態で物体に吹き付けられるので、母
材である対象物側表面２ａとの密着性もよく、衝撃を受
けてもノズル１から剥がれにくい。
超硬であり、耐摩耗性に優れている。また、被膜４は、
耐摩耗用として適切な厚みで形成されている。そして、
高速フレーム溶射によって形成された被膜４は、合金材
料が微粒状の溶融状態で物体に吹き付けられるので、母
材である対象物側表面２ａとの密着性もよく、衝撃を受
けてもノズル１から剥がれにくい。
【００１２】噴出部３は、高圧水供給手段５に接続され
ており、剥離対象物Ａの剥離面に均一な面圧で高圧水を
噴出するように形成されている。高圧水供給手段５は、
水を噴出部３に連続的に供給して、噴出部３から例えば
４００００〜５５０００ｐｓｉといった圧力の高圧水を
噴出させる構成である。また、高圧水供給手段５では、
この噴出圧力や噴出する水の流量を所定の範囲で任意に
設定可能であり、高圧水供給手段５が有する各配管や配
管制御機器は設定される最大の圧力に耐えうる構造とな
っている。
ており、剥離対象物Ａの剥離面に均一な面圧で高圧水を
噴出するように形成されている。高圧水供給手段５は、
水を噴出部３に連続的に供給して、噴出部３から例えば
４００００〜５５０００ｐｓｉといった圧力の高圧水を
噴出させる構成である。また、高圧水供給手段５では、
この噴出圧力や噴出する水の流量を所定の範囲で任意に
設定可能であり、高圧水供給手段５が有する各配管や配
管制御機器は設定される最大の圧力に耐えうる構造とな
っている。
【００１３】そして、ノズル１は、ノズル１と剥離対象
物Ａとの距離ｄがコーティング層ｗを剥離するのに適切
な距離となるように配されている。ここでは、噴出した
高圧水によってコーティング層ｗを最も効率的に剥離す
るような距離ｄが予め定められており、例えば１０〜２
０ｍｍといった値である。また、このノズル１は、図示
しない移動手段に設置されており、移動手段によって剥
離対象物Ａの面方向に移動して、コーティング層ｗを連
続的に剥離するようになっている。
物Ａとの距離ｄがコーティング層ｗを剥離するのに適切
な距離となるように配されている。ここでは、噴出した
高圧水によってコーティング層ｗを最も効率的に剥離す
るような距離ｄが予め定められており、例えば１０〜２
０ｍｍといった値である。また、このノズル１は、図示
しない移動手段に設置されており、移動手段によって剥
離対象物Ａの面方向に移動して、コーティング層ｗを連
続的に剥離するようになっている。
【００１４】次に、このように構成されたノズル１を有
する高圧水噴出装置の作用について説明する。高圧水供
給手段５によってノズル１から高圧水を噴出すると、高
圧水が剥離対象物Ａに作用してコーティング層ｗを剥離
する。この際、剥離されたコーティング層ｗの一部が飛
散して、この飛散物ｐがノズルボディ２の対象物側表面
２ａに衝突する。対象物側表面２ａには、高速フレーム
溶射によって耐摩耗性の被膜４が形成されており、飛散
物ｐはこの被膜４で跳ね返される。このため、ノズルボ
ディ２は、飛散物ｐの直接的な衝突を免れる結果、損傷
を受けるといったことが起こりにくい。
する高圧水噴出装置の作用について説明する。高圧水供
給手段５によってノズル１から高圧水を噴出すると、高
圧水が剥離対象物Ａに作用してコーティング層ｗを剥離
する。この際、剥離されたコーティング層ｗの一部が飛
散して、この飛散物ｐがノズルボディ２の対象物側表面
２ａに衝突する。対象物側表面２ａには、高速フレーム
溶射によって耐摩耗性の被膜４が形成されており、飛散
物ｐはこの被膜４で跳ね返される。このため、ノズルボ
ディ２は、飛散物ｐの直接的な衝突を免れる結果、損傷
を受けるといったことが起こりにくい。
【００１５】続いて、上述した実施形態の実施例につい
て説明する。剥離対象物Ａにはセラミック系のコーティ
ング層ｗが形成されており、高圧水噴出装置によってこ
のコーティング層ｗの剥離を連続的に行った。このと
き、ノズル１と剥離対象物Ａとの距離ｄは１５ｍｍ、高
圧水の噴出圧力は４００００〜５５０００ｐｓｉであっ
た。従来の、被膜を形成していないノズルでは寿命が１
０時間であったのに対し、本実施形態で示した、耐摩耗
性の被膜４を形成したノズル１では、寿命が５０時間で
あった。このように、ノズル１の対象物側表面２ａに高
速フレームによって耐摩耗性の被膜４を形成することに
よって、ノズル１が損傷を受けにくくなり、ノズル１の
寿命が大幅に長くなる。
て説明する。剥離対象物Ａにはセラミック系のコーティ
ング層ｗが形成されており、高圧水噴出装置によってこ
のコーティング層ｗの剥離を連続的に行った。このと
き、ノズル１と剥離対象物Ａとの距離ｄは１５ｍｍ、高
圧水の噴出圧力は４００００〜５５０００ｐｓｉであっ
た。従来の、被膜を形成していないノズルでは寿命が１
０時間であったのに対し、本実施形態で示した、耐摩耗
性の被膜４を形成したノズル１では、寿命が５０時間で
あった。このように、ノズル１の対象物側表面２ａに高
速フレームによって耐摩耗性の被膜４を形成することに
よって、ノズル１が損傷を受けにくくなり、ノズル１の
寿命が大幅に長くなる。
【００１６】また、図２は、本発明の高圧水噴出装置の
他の実施形態を示すノズル１０の断面図である。前述し
た実施形態のノズル１が、ノズルボディ２に耐摩耗性の
被膜４を溶射して形成していたのに対し、この実施形態
のノズル１０は、ノズルボディ１１の対象物側表面１１
ａに摩耗防止部材１２を取り付けられている。この摩耗
防止部材１２は、例えばステンレス鋼といった材質で、
予めノズル１０外形に合わせて形成したものである。摩
耗防止部材１２の厚みは衝撃に耐えられるに十分な厚み
となっており、高圧水の噴出される孔１２ａが形成され
ている。また、摩耗防止部材１２の外表面には、耐摩耗
性の被膜１３が形成されており、この被膜１３は、前述
した実施形態で示した、高速フレーム溶射によるＷＣ−
Ｃｏ合金と同様に形成された溶射被膜１３である。
他の実施形態を示すノズル１０の断面図である。前述し
た実施形態のノズル１が、ノズルボディ２に耐摩耗性の
被膜４を溶射して形成していたのに対し、この実施形態
のノズル１０は、ノズルボディ１１の対象物側表面１１
ａに摩耗防止部材１２を取り付けられている。この摩耗
防止部材１２は、例えばステンレス鋼といった材質で、
予めノズル１０外形に合わせて形成したものである。摩
耗防止部材１２の厚みは衝撃に耐えられるに十分な厚み
となっており、高圧水の噴出される孔１２ａが形成され
ている。また、摩耗防止部材１２の外表面には、耐摩耗
性の被膜１３が形成されており、この被膜１３は、前述
した実施形態で示した、高速フレーム溶射によるＷＣ−
Ｃｏ合金と同様に形成された溶射被膜１３である。
【００１７】この実施形態の高圧水噴出装置では、ノズ
ル１０の対象物側表面１１ａに摩耗防止部材１２が取り
付けられているので、飛散物ｐによってノズル１０が損
傷を受けるといったことが起こりにくい。さらに飛散物
ｐによって摩耗防止部材１２が損傷を受けても、ノズル
１０は交換することなく、摩耗防止部材１２を新たなも
のに取り換えるといったことが可能となり、ノズル１０
の寿命をさらに長くすることが可能である。また、摩耗
防止部材１２は、ノズル１０に比べると低価格で容易に
製造可能であるので、稼動コストを低減することができ
る。
ル１０の対象物側表面１１ａに摩耗防止部材１２が取り
付けられているので、飛散物ｐによってノズル１０が損
傷を受けるといったことが起こりにくい。さらに飛散物
ｐによって摩耗防止部材１２が損傷を受けても、ノズル
１０は交換することなく、摩耗防止部材１２を新たなも
のに取り換えるといったことが可能となり、ノズル１０
の寿命をさらに長くすることが可能である。また、摩耗
防止部材１２は、ノズル１０に比べると低価格で容易に
製造可能であるので、稼動コストを低減することができ
る。
【００１８】なお、上述した実施形態においては、摩耗
防止部材１２の外表面に耐摩耗性の被膜１３を形成した
が、摩耗防止部材１２そのものを、例えばセラミック系
の耐摩耗性の材質として、外表面には耐摩耗性の被膜を
形成しないような構成としてもよい。
防止部材１２の外表面に耐摩耗性の被膜１３を形成した
が、摩耗防止部材１２そのものを、例えばセラミック系
の耐摩耗性の材質として、外表面には耐摩耗性の被膜を
形成しないような構成としてもよい。
【００１９】また、始めの実施形態に示したノズル１に
おいて、被膜４を形成する場所は、ノズルボディ２の対
象物側表面２ａに限るものではなく、飛散物ｐが衝突す
る可能性のある外側面などの他の場所にも形成してもよ
いことはいうまでもない。
おいて、被膜４を形成する場所は、ノズルボディ２の対
象物側表面２ａに限るものではなく、飛散物ｐが衝突す
る可能性のある外側面などの他の場所にも形成してもよ
いことはいうまでもない。
【００２０】
【発明の効果】以上説明したように、請求項１に係る高
圧水噴出装置は、ノズルの対象物側表面に耐摩耗性の被
膜が形成されているので、高圧水で剥離された飛散物が
被膜に衝突することになり、ノズルは飛散物の直接的な
衝突を免れる結果、損傷を受けにくく、ノズルの耐久性
が向上して寿命が長くなる。このため、ノズルの交換頻
度が少なくなって生産性が向上するとともに、稼動コス
トが低減される。
圧水噴出装置は、ノズルの対象物側表面に耐摩耗性の被
膜が形成されているので、高圧水で剥離された飛散物が
被膜に衝突することになり、ノズルは飛散物の直接的な
衝突を免れる結果、損傷を受けにくく、ノズルの耐久性
が向上して寿命が長くなる。このため、ノズルの交換頻
度が少なくなって生産性が向上するとともに、稼動コス
トが低減される。
【００２１】請求項２に係る高圧水噴出装置では、ノズ
ルの対象物側表面に高速フレーム溶射によって被膜が形
成されており、より一層強固な被膜を形成することが可
能となり、対象物側表面から被膜を剥がれにくくすると
ともに被膜の耐摩耗性が高いため、高圧水で剥離された
飛散物が衝突しても、より一層ノズルが損傷を受けにく
く、ノズルの耐久性がさらに向上して寿命が長くなる。
ルの対象物側表面に高速フレーム溶射によって被膜が形
成されており、より一層強固な被膜を形成することが可
能となり、対象物側表面から被膜を剥がれにくくすると
ともに被膜の耐摩耗性が高いため、高圧水で剥離された
飛散物が衝突しても、より一層ノズルが損傷を受けにく
く、ノズルの耐久性がさらに向上して寿命が長くなる。
【００２２】請求項３に係る高圧水噴出装置では、予め
形成された摩耗防止部材をノズルの対象物側表面に取り
付けるので、高圧水で剥離された飛散物が衝突してもノ
ズルが損傷を受けにくいことはもちろん、ノズルへの摩
耗防止部材の装着が容易となるので、既存のノズルの耐
久性を容易に向上させることができる。
形成された摩耗防止部材をノズルの対象物側表面に取り
付けるので、高圧水で剥離された飛散物が衝突してもノ
ズルが損傷を受けにくいことはもちろん、ノズルへの摩
耗防止部材の装着が容易となるので、既存のノズルの耐
久性を容易に向上させることができる。
【図１】 本発明の高圧水噴出装置の一実施形態におけ
るノズルの断面図である。
るノズルの断面図である。
【図２】 本発明の高圧水噴出装置の他の実施形態にお
けるノズルの断面図である。
けるノズルの断面図である。
Ａ 剥離対象物（対象物） ｗ コーティング層（表面層） ｐ 飛散物 １，１０ ノズル ２ａ，１１ａ 対象物側表面 ４，１３ 被膜 １２ 摩耗防止部材
Claims (3)
- 【請求項１】 ノズル（１，１０）から対象物（Ａ）に
高圧水を噴出して前記対象物（Ａ）の表面層（ｗ）を剥
離する高圧水噴出装置であって、 前記ノズル（１，１０）の前記対象物側表面（２ａ，１
１ａ）に、該対象物側表面（２ａ，１１ａ）を覆った状
態で耐摩耗性の被膜（４，１３）が形成されることを特
徴とする高圧水噴出装置。 - 【請求項２】 前記被膜（４，１３）は、高速フレーム
溶射によって形成されることを特徴とする請求項１記載
の高圧水噴出装置。 - 【請求項３】 前記被膜（１３）は、予め前記ノズル
（１０）外形に合わせて形成された摩耗防止部材（１
２）が該ノズル（１０）の前記対象物側表面（１１ａ）
に取り付けられることにより形成されることを特徴とす
る請求項１記載の高圧水噴出装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11029390A JP2000229252A (ja) | 1999-02-05 | 1999-02-05 | 高圧水噴出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11029390A JP2000229252A (ja) | 1999-02-05 | 1999-02-05 | 高圧水噴出装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000229252A true JP2000229252A (ja) | 2000-08-22 |
Family
ID=12274826
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11029390A Pending JP2000229252A (ja) | 1999-02-05 | 1999-02-05 | 高圧水噴出装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000229252A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011149063A (ja) * | 2010-01-22 | 2011-08-04 | Nippon Steel Corp | 金属帯洗浄工程のスクラバーレス操業方法 |
| JP2013542154A (ja) * | 2010-06-03 | 2013-11-21 | レール・リキード−ソシエテ・アノニム・プール・レテュード・エ・レクスプロワタシオン・デ・プロセデ・ジョルジュ・クロード | コンクリート表面のピックリングまたはデスケーリングのための方法 |
| DE102018002270B4 (de) | 2017-04-27 | 2020-01-16 | Oskar Moser Technische Edelsteine Gmbh | Reinigungsdüse und Verfahren zu ihrer Herstellung |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63107747U (ja) * | 1986-12-31 | 1988-07-12 | ||
| JPH0433949U (ja) * | 1990-07-12 | 1992-03-19 | ||
| JPH0827555A (ja) * | 1994-07-12 | 1996-01-30 | Nippon Steel Corp | 溶融金属めっき用スリットノズル |
| JPH09279327A (ja) * | 1996-04-16 | 1997-10-28 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 噴射ノズル |
-
1999
- 1999-02-05 JP JP11029390A patent/JP2000229252A/ja active Pending
Patent Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63107747U (ja) * | 1986-12-31 | 1988-07-12 | ||
| JPH0433949U (ja) * | 1990-07-12 | 1992-03-19 | ||
| JPH0827555A (ja) * | 1994-07-12 | 1996-01-30 | Nippon Steel Corp | 溶融金属めっき用スリットノズル |
| JPH09279327A (ja) * | 1996-04-16 | 1997-10-28 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 噴射ノズル |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011149063A (ja) * | 2010-01-22 | 2011-08-04 | Nippon Steel Corp | 金属帯洗浄工程のスクラバーレス操業方法 |
| JP2013542154A (ja) * | 2010-06-03 | 2013-11-21 | レール・リキード−ソシエテ・アノニム・プール・レテュード・エ・レクスプロワタシオン・デ・プロセデ・ジョルジュ・クロード | コンクリート表面のピックリングまたはデスケーリングのための方法 |
| DE102018002270B4 (de) | 2017-04-27 | 2020-01-16 | Oskar Moser Technische Edelsteine Gmbh | Reinigungsdüse und Verfahren zu ihrer Herstellung |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR101736214B1 (ko) | 콜드 스프레이용 노즐 및 그 콜드 스프레이용 노즐을 이용한 콜드 스프레이 장치 | |
| US20100065662A1 (en) | Thermal spraying apparatus | |
| KR100391488B1 (ko) | 스케일제거용노즐 | |
| US9951943B2 (en) | Preventing tube failure in boilers | |
| EP0568315B1 (en) | Apparatus and method for blasting metallic surfaces | |
| JP4999520B2 (ja) | コールドスプレー用ノズル及びコールドスプレー装置 | |
| JP2009001891A (ja) | コールドスプレー用のノズル及びそのコールドスプレー用のノズルを用いたコールドスプレー装置 | |
| CN102794417A (zh) | 一种用于连铸结晶器铜板表面的金属陶瓷涂层及制备工艺 | |
| WO2009096275A1 (ja) | コールドスプレー用ノズル及びコールドスプレー装置 | |
| JP2002506926A5 (ja) | ||
| US5499672A (en) | Mold for continuous casting which comprises a flame sprayed coating layer of a tungsten carbide-based wear-resistant material | |
| JP2000229252A (ja) | 高圧水噴出装置 | |
| JP4787127B2 (ja) | コールドスプレー用ノズル及びコールドスプレー装置 | |
| JP4174496B2 (ja) | 耐摩耗性溶射皮膜の形成方法及び溶射機 | |
| JP2008240020A (ja) | 溶射装置および溶射方法 | |
| JP2009127088A (ja) | 溶射用マスキング治具 | |
| JP2009120913A (ja) | 成膜用ノズルおよび成膜方法ならびに成膜部材 | |
| JP2000343006A5 (ja) | ||
| US20070161341A1 (en) | Focusing nozzle | |
| JPH06221438A (ja) | 溶射ピストンリング | |
| JP2002066471A (ja) | 高圧水噴出装置 | |
| JPH1080864A (ja) | サンドブラスト等の硬質粉体用噴射ノズル | |
| JP4184593B2 (ja) | 厚膜溶射皮膜の施工方法及び厚膜溶射皮膜とその皮膜を施したファンまたはブロワー | |
| JPH05222412A (ja) | 扁平状粉末作製装置 | |
| JP2014169494A (ja) | ガスワイピングノズル |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060126 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20081127 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081209 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090407 |