JPH1080864A - サンドブラスト等の硬質粉体用噴射ノズル - Google Patents

サンドブラスト等の硬質粉体用噴射ノズル

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JPH1080864A
JPH1080864A JP23554996A JP23554996A JPH1080864A JP H1080864 A JPH1080864 A JP H1080864A JP 23554996 A JP23554996 A JP 23554996A JP 23554996 A JP23554996 A JP 23554996A JP H1080864 A JPH1080864 A JP H1080864A
Authority
JP
Japan
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nozzle
orifice
hard
powder
hard particles
Prior art date
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Pending
Application number
JP23554996A
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English (en)
Inventor
Osamu Suehiro
修 末廣
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Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
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Publication date
Application filed by Daido Steel Co Ltd filed Critical Daido Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サンドブラスト等の硬質粉体用噴射ノズルに
おいて、ノズルチップの摩耗を軽減して、より長寿命の
ものを提供する。 【解決手段】 ノズルの断面が、大きな内径の部分から
急激に小さな内径の部分に変わるオリフィス形状とし、
使用に際してオリフィス前面にサンドが堆積して自然の
テーパを形成するようにし、ノズルチップ内壁へのサン
ドの接触の機会を減少させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サンドブラスト等
に使用する硬質粉体用の噴射ノズルの改良に関し、摩耗
が少なく長時間の使用に耐えるノズルを提供する。
【0002】
【従来の技術】鋳物の表面に付着した鋳型の砂を除去し
たり、錆落しをしたり、スケール除去をしたりする目的
で、圧縮空気の流れにのせてケイ砂を吹きつけるサンド
ブラスト作業が広く行なわれている。 ケイ砂を含んだ
空気の流れは、速度を高めるようノズルで流路を絞って
噴出させる。
【0003】従来のノズルは、図1に例示するように、
コネクターとよばれるノズル本体に、孔径が縮小するノ
ズルチップを、パッキンを介してチップホルダーで固定
してなる構造のものが多い。 この種のノズルチップ
は、その内面をケイ砂が高速で通って行くために摩耗が
速やかであり、短時間で交換しなければならない。 い
うまでもなく、孔径が大きくなったノズルチップは噴出
速度が小さくなるから、ブラスト効果が低下する。 と
くに、ノズル本体からの噴出方向を大きく変えた形状の
もの、たとえば鋳物に設けた軸孔の側壁にサンドブラス
トするためのノズルなどでは、流れが衝突する部分の摩
耗が著しい。
【0004】そこで、耐摩耗性の高い材料、たとえば超
硬合金やセラミック物質でノズルチップを製作すること
が試みられているが、あまり効果的とはいえない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、サン
ドブラスト等の硬質粉体用の噴射ノズルにおける摩耗の
問題を軽減し、従来品より長時間使用できるノズルを提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の硬質粉体用噴射
ノズルは、原理的には図2に示すように、ノズルの断面
が、大きな内径の部分(1)から急激に小さな内径の部
分(2)に変わるオリフィス形状であって、使用に際し
て、図2に示すように、オリフィス(2)の前面に硬質
粉体(8)が堆積して、流路を絞る自然のテーパを形成
するようにしたことを特徴とする。
【0007】
【作用】図1に示したような従来のノズルチップは、前
述のようにその内壁面をケイ砂のような研摩性の硬質粒
子が高速でこすって行くため、速やかに摩耗する。 こ
れに対して本発明のノズルは、図2にみるようにオリフ
ィス前面にはじめに飛来した硬質粒子が堆積して自然の
テーパが形成されるので、後続の硬質粒子はこのテーパ
を形成している硬質粒子に衝突する。 そこで若干の硬
質粒子の交代は連続的に行なわれるが、いずれにしても
飛来する硬質粒子が直接ノズルの金属壁に衝突すること
はなく、従ってノズルを削って摩耗させることはない。
【0008】本発明の噴射ノズルは、とくにケイ砂のよ
うな砂、岩石の粉砕粉、アルミナ等のセラミックスの粒
子、金属または合金ないし金属間化合物の粉末などの硬
質粒子を含む粉体を噴射するノズルとして有用である。
【0009】
【発明の実施態様】本発明においては、上述のようにノ
ズル内壁の摩耗は少ないが、オリフィスの小孔内壁面
は、やはり硬質粒子との接触により早晩摩耗が避けられ
ない。 従ってオリフィス部分は、耐摩耗性の材料、代
表的には超硬合金やセラミック物質で製作することが望
ましい。 この場合、ノズル本体へのオリフィス部分の
固定は、接着・ロウ付け・溶接など、組み合わせる材料
どうしの関係にもとづいて適切な固定方法で固定すると
よい。 その一例は、図4に示すノズルであって、ノズ
ル本体(1)に超硬合金製のオリフィス(2A)をロウ
付け(3)により固定してある。 オリフィスの小孔の
長さは、摩耗を防ぐという観点から、短いほどよく、小
孔の径よりも小さいことが好ましい。
【0010】オリフィス部分を交換可能にすることが望
ましければ、図5に示すような態様が適切である。 こ
こでは、セラミック物質、たとえばアルミナ製のオリフ
ィス(2B)を、ノズル本体(1)に対し、パッキン
(4)を介して、袋ナット(5)によりとりつけてあ
る。
【0011】本発明の硬質粉体用噴射ノズルは、所望に
より噴出の方向をノズル本体内の流れの方向に対して9
0°以内の角度で傾斜させることができる。 90°を
超える傾斜は困難であるし、通常その必要がない。 図
6に示した例は、45°の傾斜をもたせた例であって、
角柱状のノズル本体(1)に対して、オリフィス(2
A)を、やはりロウ付け(3)により固定してある。
一方、図7に示した例は90°の傾斜を与えたものであ
って、やはり角柱状のノズル本体(1)に、セラミック
物質製のオリフィス(2B)を、押え板(6)とネジ
(7)により固定している。
【0012】本発明の噴射ノズルは、複雑な形状をした
長孔をもつ金属部品を対象に行なう、サンドブラストに
よる脱スケールなどの用途に使用したとき、とくにその
効果を発揮する。 たとえばU字型の孔の、開口面から
みて裏側になる部分とか、L字形の盲孔の、やはり裏側
になる部分は、従来の噴射ノズルではサンドブラストが
困難であったが、本発明の噴射ノズルであって傾斜した
角度で噴射できるものを使用すれば、容易にサンドブラ
ストを実施できる。
【0013】ノズル本体内の流れの方向に対して傾斜し
た方向に噴射できるノズルは、オリフィスの小孔を偏心
させておくことによって、空気圧を利用してノズルに回
転力を起させることができる。 噴射ノズルの基部にス
イベルジョイントを配置しておくことによって、ノズル
の回転運動を続けることができ、孔内を上下させるだけ
で周囲の壁全体にサンドブラストを行なうことが可能で
ある。 ただし、ノズルの耐久時間は若干短くなる。
【0014】
【実施例】図7に示した構造の噴射ノズルを長さ1.2
mの鋼管の先端にとりつけ、管の基部をスイベルジョイ
ントを介して耐圧ゴム管に接続することによって、サン
ドブラスト装置を構成した。
【0015】ブラスト用の硬質粉体としてケイ砂を用意
し、流体には圧力5kg/cm2の圧縮空気を使用して、内径
50mm×長さ1mの盲孔の内壁のサンドブラストによる
脱スケールを行なった。
【0016】従来の装置を使用したときよりも大幅に短
縮された時間で、完全な脱スケールができ、従来は後処
理として必要であった酸洗工程が省略できた。 ノズル
の耐久時間は、50〜150時間に及んだ。
【0017】比較のため、セラミックスまたはゴムで屈
曲したノズルを製作して使用してみたが、ごく短時間で
破損してしまった。
【0018】
【発明の効果】本発明のサンドブラスト用ノズルは、オ
リフィス形のノズルチップを使用してその前面に堆積し
たサンドで自然のテーパを形成させるという機構によ
り、ノズルチップ内壁のサンドによる摩耗を軽減した。
主として摩耗を負担するオリフィスは、孔あき円板の
ような簡単な形状であるから、耐摩耗性が高く、その代
り複雑な形状への加工が困難な超硬合金やセラミック物
質を材料とすることができ、長寿命である。
【0019】以上、圧縮空気によりケイ砂を吹き当てる
常用のサンドブラストについて本発明を説明したきた
が、本発明のノズルは、液体ホーニングなどにも適用可
能であり、「サンドブラスト」はそのような技術をも包
含する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来のサンドブラスト用ノズルの代表例につ
いて、その構造を示す、半ば縦断面図である側面図。
【図2】 本発明のサンドブラスト用ノズルの構造を、
原理的に示す縦断面図。
【図3】 図2のノズルの作用機構の説明図。
【図4】 本発明のサンドブラスト用ノズルの一例につ
いて、構造を示す縦断面図。
【図5】 本発明のサンドブラスト用ノズルの別の例に
ついて、構造を示す縦断面図。
【図6】 本発明のサンドブラスト用ノズルであって、
噴出方向が傾斜した例について構造を示す図。 Aは縦
断面図、BはAの矢視方向図。
【図7】 本発明のサンドブラスト用ノズルであって、
噴出方向が傾斜した別の例について構造を示す図。 A
は縦断面図、BおよびCはAの矢視方向から見た側面図
であって、Bは押え板をとりつける前の状態を示し、C
は押え板をとりつけた状態を示す。
【符号の説明】
1 ノズル本体 2A 超硬合金製のオリフィス 2B アルミナ製のオリフィス 3 ロウ付け 4 パッキン 5 袋ナット 6 押え板 7 ネジ 8 硬質粉体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬質粒子からなる粉体を流体にのせて搬
    送し、流体の圧力でこの硬質粒子を噴射するノズルにお
    いて、ノズルの断面が、大きな内径の部分から急激に小
    さな内径の部分に変わるオリフィス形状であって、使用
    に際してオリフィスの前面に硬質粉体が堆積して自然の
    テーパを形成するようにしたことを特徴とする硬質粉体
    用噴射ノズル。
  2. 【請求項2】 ノズルのオリフィス部分を超硬合金また
    はセラミック物質で製作し、ノズル本体に、接着・ロウ
    付け・溶接により、または袋ナットを用いて固定してな
    る請求項1のノズル。
  3. 【請求項3】 ノズルからの噴出方向を、ノズル本体内
    の流通方向に対して90°以内の角度傾斜して設けた請
    求項1または2のノズル。
  4. 【請求項4】 圧縮空気の流れにのせてブラスト用硬質
    粉体を吹きつけるサンドブラスト装置に使用する請求項
    1ないし3のいずれかのノズル。
JP23554996A 1996-09-05 1996-09-05 サンドブラスト等の硬質粉体用噴射ノズル Pending JPH1080864A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23554996A JPH1080864A (ja) 1996-09-05 1996-09-05 サンドブラスト等の硬質粉体用噴射ノズル

Applications Claiming Priority (1)

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JP23554996A JPH1080864A (ja) 1996-09-05 1996-09-05 サンドブラスト等の硬質粉体用噴射ノズル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1080864A true JPH1080864A (ja) 1998-03-31

Family

ID=16987636

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JP23554996A Pending JPH1080864A (ja) 1996-09-05 1996-09-05 サンドブラスト等の硬質粉体用噴射ノズル

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JP (1) JPH1080864A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014069249A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Nissei Sogyo Kk ブラスト用ノズル及びブラスト装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014069249A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Nissei Sogyo Kk ブラスト用ノズル及びブラスト装置

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