JP2014069249A - ブラスト用ノズル及びブラスト装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被加工物の表面にブラスト加工を施すことができ、且つ被加工物の孔の孔内壁面に付着した中子砂等の付着物を、短時間で剥離除去可能なブラスト用ノズルを提供する。
【解決手段】投射材と圧縮空気との混合噴射材を被加工物に向けて噴射するブラスト用ノズルが、その先端に開口された噴射口20cから前記ノズルの延出方向に前記混合噴射材を噴射する直噴ノズル20であって、前記ノズルの本体部内に形成された前記混合噴射材が通過する本体通路20aと、前記ノズルの先端部内に形成され、本体通路20aの内径よりも小口径の噴射口20cから前記口径と同一内径で後端方向に連続して形成された小径通路20bとが接続されており、小径通路20bの壁面厚さが本体通路20aの壁面厚さよりも厚く、且つ小径通路20bと本体通路20aとの接続部に段差20dが形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、投射材と圧縮空気との混合噴射材を被加工物に噴射してブラスト加工を施すブラスト用ノズル、及びこのブラスト用ノズルを装着したブラスト装置に関するものである。
鋳物製品等の被加工物に形成された孔の内壁面に付着している中子砂等の付着物を剥離除去するブラスト加工を施すブラスト装置が、下記特許文献1に記載されている。このブラスト装置は、ブラスト室内に配置された水平移動装置に昇降装置が装着され、この昇降装置に上下方向に移動可能に設けられた保持枠体に載置されたモータに、先端部の側面に噴射口が開口された長尺の側噴ノズルが回転可能に取り付けられている。モータとノズルとは、モータの回転駆動部と歯車を介して連結されている。このブラスト装置によれば、移動装置で被加工物の孔の上方に移動した側噴ノズルを、昇降装置で孔内を昇降しつつ、側噴ノズルをモータで回転させて、噴射口から投射材と圧縮空気との混合噴射材を内壁面に噴射し、内壁面に付着した中子砂等の付着物の剥離除去を行うことができる。
特開2004−106092号公報
本発明者の検討によれば、被加工物の孔内に挿入して回転する側噴ノズルを、その噴射口から内壁面に混合噴射材を噴射しつつ孔内を昇降し、内壁面に付着した中子砂等の付着物を剥離除去することは、その剥離除去時間が長い。また、側噴ノズル内の混合噴射材の通路を拡径し、側噴ノズルの噴射口からの混合噴射材の噴射量を増加し、付着物の剥離除去時間の短縮を図ることにも限界がある。被加工物の孔内に挿入する側噴ノズルの太さに限界があるからである。また、側噴ノズルは被加工物の表面にブラスト加工を施すことはできない。
そこで、本発明の目的は、被加工物の表面にブラスト加工を施すことができ、且つ被加工物の孔の内壁面に付着した中子砂等の付着物を、短時間で剥離除去可能なブラスト用ノズル及びブラスト装置を提供することにある。
本発明は、投射材と圧縮空気との混合噴射材を被加工物に向けて噴射するブラスト用ノズルが、その先端に開口された噴射口から前記ノズルの延出方向に前記混合噴射材を噴射する直噴ノズルであって、前記ノズルの本体部内に形成された前記混合噴射材が通過する本体通路と、前記ノズルの先端部内に形成され、前記本体通路の内径よりも小口径の前記噴射口から前記口径と同一内径で後端方向に連続して形成された小径通路とが接続されており、前記小径通路の壁面厚さが前記本体通路の壁面厚さよりも厚く、且つ前記小径通路と前記本体通路との接続部に段差が形成されていることを特徴とするブラスト用ノズルにある。
かかる本発明において、前記直噴ノズルの噴射口を含む先端部の外径を、前記被加工物に形成された孔の口径以上とすることにより、小径通路の内径を拡大でき、噴射口からの混合噴射材の噴射量を増加できる。
また、前記小径通路の長さを、前記本体通路の内径に対して3倍以下とすること、及び/又は前記小径通路の内径を、前記本体通路の内径に対して0.4〜0.9倍とすることにより、噴射口からの混合噴射材の噴射角を、前記本体通路と噴射口とが直結されている従来の直噴ノズルよりも確実に大きくできる。この前記小径通路の長さを、前記本体通路の内径に対して0.3倍以上とすることにより、直噴ノズルの寿命を長くできる。
前記小径通路と前記本体通路との接続部の段差を、前記噴出口方向に傾斜しているテーパ状段差とし、前記テーパ状段差の傾斜角を20°〜40°とすることにより、噴射口からの混合噴射材の噴射角を、前記前記本体通路と噴射口とが直結されている従来の直噴ノズルよりも確実に大きくしつつ、その段差形状を保持できる。
また、本発明は、ブラスト室内の被加工物に、供給ホースから供給された投射材と圧縮空気との混合噴射材を噴射するブラスト装置であって、前述した直噴ノズルの少なくとも前記噴射口を含む先端部が、前記噴射口から前記混合噴射材が被加工物に向けて噴射されるように前記ブラスト室内に挿入されていることを特徴とするブラスト装置でもある。
前記直噴ノズルが装着された前記ブラスト室に、先端部の側面に前記混合噴射材を噴射する噴射口が形成されていると共に、前記被加工物に形成された孔の口径よりも小径の側噴ノズルと、前記側噴ノズルの回転手段とを、前記被加工物の孔内に前記側噴ノズルの噴射口が挿入されるように装着することにより、直噴ノズルで剥離除去した被加工物の孔内壁面の残留付着物を側噴ノズルで確実に除去できる。
本発明に係るブラスト用ノズルの直噴ノズルによれば、その噴射口から噴射される混合噴射材の噴射範囲を、前記本体通路と噴射口とが直結されている従来の直噴ノズルよりも拡大できる。この直噴ノズルを、被加工物の孔内に挿入することなく、その噴射口から孔内に向けて混合噴射材を噴射することにより、孔内壁面の付着物を剥離掃除できる。このように、直噴ノズルを被加工物の孔内に挿入し回転することがないため、孔内壁面の付着物の剥離掃除を、従来の側噴ノズルよりも短時間で行うことができる。また、直噴ノズルの噴射口から被加工物の表面に混合噴射材を噴射することにより、被加工物の表面にブラスト加工を施すことができる。
本発明に係るブラスト装置の一例を示す部分断面図である。 図1に示す直噴ノズルの部分拡大断面図である。 本発明に係るブラスト用ノズルを用いた被加工物の孔内付着物の剥離掃除方法を説明する部分断面図である。 側噴ノズルを併用した被加工物の孔内付着物の剥離掃除方法を説明する部分断面図である。 直噴ノズルの噴射口の噴射範囲を測定する測定方法を説明する説明図である。 図3で測定した噴射範囲から直噴ノズルの噴射角を求める方法を説明する説明図である。 混合噴射材の噴射範囲を測定した種々の直噴ノズルの部分拡大断面図である。
以下、本発明の実施例を詳細に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例に限定されるものではない。
本発明に係るブラスト装置の一例を図1に示す。図1に示すブラスト装置10は、一部がカーテン12で仕切られたブラスト室14内に、被加工物60の移動手段としての多関節ロボット16のアーム18が挿入されている。このブラスト室14の金属板又は樹脂板からなる壁22のうち、天井部分の壁22に、金属製又はセラミック製の長尺の直噴ノズル20が、壁22を貫通してブラスト室14に挿入されるように装着されている。直噴ノズル20からは、供給ホース24から供給された投射材と圧縮空気との混合噴射材が、アーム18にチャックされた被加工物60に向けて噴射される。
更に、天井部分の壁22には、金属製又はセラミック製の長尺の側噴ノズル30が所定の距離離れて併設されている。側噴ノズル30は、その部分拡大断面図に示すように、ブラスト室14内に挿入された先端部の側面に開口された噴射口30aから矢印A方向に投射材と圧縮空気との混合噴射材が噴出される。この側噴ノズル30は、アーム18にチャックされた被加工物60の孔内に挿入されるため、側噴ノズル30の外径は被加工物60の孔の口径よりも小径であって、その長さも直噴ノズル20よりも長い。また、側噴ノズル30は、天井部分の壁22上に載置されているダイレクトドライブモータ32(以下、単にDDモータ32と称する)によって回転可能に装着されている。側噴ノズル30には、供給ホース34及びDDモータ32の貫通孔(図示せず)に挿入された挿入部材(図示せず)を貫通する通路を経由して混合噴射材が供給される。尚、供給ホース24,34の各々は、投射材が貯蔵された投射材タンク(不図示)と圧縮空気タンク(不図示)とに接続されている。
図1に示す直噴ノズル20は、図2(a)に示すように供給ホース24から供給された混合噴射材を、その先端に開口された噴射口20cから直噴ノズル20の延出方向に噴射する。この直噴ノズル20には、その本体部内に形成された混合噴射材が通過する本体通路20a(内径d)に、先端部内に形成された本体通路20aよりも小径(内径d)で先端に噴射口20cが開口された長さLの小径通路20bの後端が接続されている。小径通路20bの内径dは、噴射口20cから後端に至るまで同一径である。この直噴ノズル20の外径Dは、その長手方向に沿って同一径でるため、小径通路20bの壁面厚さは本体通路20aの壁面厚さよりも厚い。この本体通路20aと小径通路20bの後端部との接続部には、図2(b)に示すように段差20dが形成されている。この段差20dは、図2(b)に示すように、噴射口20c方向に傾斜するテーパ面であることが、段差20dの寿命が長くなり好ましい。段差20dが直角であると、角部が混合噴射材の投射材によって摩耗され易くなる傾向にある。但し、段差20dのテーパ面の傾斜角αは、20°〜40°であることが好ましい。傾斜角αが20°未満の場合は、段差20dが摩耗され易い傾向にあり、傾斜角αが40°を超える場合は、混合噴射材の噴射範囲が狭くなる傾向にある。
このように噴射口20cの近傍に、本体通路20aと小径通路20bとの接続部である段差20dが形成されている直噴ノズル20は、本体通路20aと同一内径の噴射口とが直結された従来の直噴ノズルに比較して、その噴射口20cから噴射される混合噴射材の噴射範囲は拡大される。段差20dを混合噴射材が通過したとき、混合噴射材中の圧縮空気に流れが乱れ生じ、その圧縮空気の乱れが噴射口20cから噴射された投射材の噴射範囲を拡大するものと推測される。
かかる直噴ノズル20の小径通路20bの長さLは、本体通路20aの内径dに対して3倍以下であることが好ましい。小径通路20bの長さLが本体通路20aの内径dに対して3倍を超えると、直噴ノズル20の噴射範囲の拡大幅が小さくなる傾向にある。更に、小径通路20bの長さLは、本体通路20aの内径dに対して0.3倍以上であることが好ましい。小径通路20bの長さLが本体通路20aの内径dに対して0.3倍未満であると、小径通路20bの寿命が短くなる傾向にある。このように、直噴ノズル20の小径通路20bの長さLが本体通路20aの内径dに対して0.3〜3倍、特に0.3〜1.5倍とすることが好ましい。また、小径通路20bの内径dを、本体通路20aの内径dに対して0.4〜0.9倍、特に0.6〜0.8倍とすることが好ましい。本体通路20aの内径dに対して0.4倍未満の小径通路20bの場合は、小径通路20bの内径dが小径過ぎて、混合噴射材の噴射量が少なくなり過ぎる傾向にある。一方、本体通路20aの内径dに対して0.9倍を超える小径通路20bの場合は、小径通路20bの内壁面の厚さが薄くなり、段差20dの厚さも薄くなって、混合噴射材の噴射範囲が小さくなり、直噴ノズル20の寿命も短くなる傾向にある。
図1及び図2に示す直噴ノズル20によれば、従来の直噴ノズルに比較して混合噴射材を広範囲に噴射でき、被加工物60(図1)の表面に向けて混合噴射材を噴射することにより、被加工物60の表面にブラスト加工を簡単に施すことができる。また、図3(a)に示すように、被加工物60の貫通孔60aの孔口から離れた直噴ノズル20の噴射口20cから貫通孔60a内方に向けて混合噴射材を噴射することにより、図3(b)に示すように孔内壁面の付着物61の剥離除去を行うことができる。しかも、貫通孔60aの内壁面に開口されている横穴60bの内壁面の付着物61も同時に剥離除去できる。直噴ノズル20の噴射口20cから噴射された混合噴射材中の投射材は、同時に噴出した圧縮空気流の乱れに応じて種々の噴射角度で噴射され、貫通孔60aの内壁面で反射しつつ付着物を剥離除去し、更に横貫通孔60aの内壁面にも再反射して付着物61を剥離除去する。このことは、横穴60b内に投射材が残留していることからも明らかである。横穴60b内に残留している投射材は貫通孔60aの孔口から圧縮空気を吹き込むことによって簡単に除去できる。一方、本体通路20aと噴射口20cとが直結されている従来の直噴ノズルを用いて、図3(a)と同様に被加工物60の孔口から内方に向けて混合噴射材を噴射しても、貫通孔60aの内壁面の付着物の剥離除去は不充分であり、横穴60bの内壁面の付着物の剥離除去は殆どできなかった。ノズルの中心軸に沿う方向への混合噴射材の噴射量が極めて多くなっているものと推察される。
このように直噴ノズル20の噴射口20cを含む先端部の外径を、図3(a)に示すように、被加工物60の貫通孔60aの口径以上とすることが好ましい。直噴ノズル20の先端部を太くすることにより、小径通路20bの内径dを拡径でき、混合噴射材の噴射口20cからの噴射量の増量を図ることが可能だからである。
また、図3(a)に示すように被加工物60の外側に位置する直噴ノズル20の噴射口20cから貫通孔60a内方に向けて混合噴射材を噴射しても、図4に示すように横穴60bの奥側の内壁面に付着物61が残留する場合がある。この場合でも、図1に示すブラスト装置10では、直噴ノズル20と併設している側噴ノズル30を用いて横穴60bの奥側に残留した付着物61を簡単に剥離除去できる。側噴ノズル30を用いる場合には、その先端部を、図4に示すように貫通孔60a内に挿入し、該当する横穴60bの開口部の位置に到達したとき、側噴ノズル30の貫通孔60aへの挿入を停止する。次いで、DDモータ32を駆動して側噴ノズル30を回転すると共に、噴射口30aから貫通孔60aの内壁面に向けて混合噴射材を噴射する。かかる混合噴射材の噴射によって、横穴60bの奥側の内壁面の付着物61を剥離除去できる。この際に、DDモータ32を駆動して側噴ノズル30の噴射口30aから混合噴射材を連続して横穴60bの内壁面に向けて噴射しつつ、噴射口30aが横穴60bに向いたとき、DDモータ32の駆動を停止し、重点的に横穴60bに向けて混合噴射材を噴射することが好ましい。貫通孔60aの内壁面の全面に万遍なく混合噴射材を噴射する場合に比較して、横穴60bの付着物61を迅速に除去でき且つ貫通孔60aの内壁面に及ぼす損傷を少なくできる。
図1に示すブラスト装置10では、被加工物60を多関節ロボット16のアーム18にチャックしていたが、X−Y移動装置に上下動するシリンダー装置を設けた移動装置に被加工物60を載置してもよい。また、被加工物60をX−Y移動装置に載置し、直噴ノズル20及び/又は側噴ノズル30を多関節ロボット16のアーム18に装着させてもよい。
以下、本発明の実施例について詳細に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例に限定されるものではない。
(1)噴射範囲の測定方法
図1及び図2に示す断面形状が円形の直噴ノズル20の噴射口20cからの混合噴射材の噴射範囲の測定は、図5に示す方法で実施した。先ず、図5(a)に示すように、直噴ノズル20の噴射口20cから距離hの下方に、表面が黒錆(Fe3O)で被覆された金属板26を載置し、噴射口20cから所定時間混合噴射材を噴射する。混合噴射材の噴射を停止すると、混合噴射材が噴射された直径Wの円形状部分は、投射材によって金属板26の黒錆が除去されて金属板本体が露出している部分である。この露出部分は、混合噴射材の噴射範囲28である。次いで、図5(b)に示すように、直噴ノズル20の噴射口20cから距離hの下方に、表面が黒錆(Fe3O)で被覆された金属板26を載置し、噴射口20cから所定時間混合噴射材を噴射する。この混合噴射材の噴射時間は、図5(a)(b)で同一時間である。混合噴射材の噴射を停止すると、混合噴射材が噴射された噴射範囲28の直径はWに変化している。この距離h、hがh>hである場合、混合噴射材が噴射された噴射範囲28の直径W、WはW>Wである。
このように距離h、hを変更して求めた、混合噴射材が噴射された噴射範囲28の噴射径W、Wから、直噴ノズル20の噴射角βを図6に示すようにして求めた。直噴ノズル20の噴射口20cの一端、距離h離れた噴射範囲28の噴射径Wの一端及び距離h離れた噴射範囲28の噴射径Wの一端を結ぶ直線21aを引いた。更に、噴射口20cの他端、距離h離れた噴射範囲の噴射径Wの他端及び距離h離れた噴射範囲28の噴射径Wの他端を結ぶ直線21bを引いた。次いで、直線21aと直線21bとの角度を測定して直噴ノズル20の噴射角βを求めた。
(2)直噴ノズルの噴射範囲
直噴ノズル20の本体通路20a及び小径通路20bの内径d1、d、小径通路20bの長さL、及び段差20dの傾斜角αを下記表1及び表2のように変更し、前述した方法で直噴ノズル20の噴射角βを測定した。その結果を下記表1及び表2に示す。但し、直噴ノズル20の外径Dは13mm、直噴ノズル20の噴射口20cと表面が黒錆(Fe3O)で被覆された金属板26との距離h、hを20mm、30mmとした。また、直噴ノズル20の噴射口20cからの噴射量を8.0kg/分、噴射時間を5.0秒とした。また、直噴ノズル20として、図1及び図2に示す形状の直噴ノズル20の他に、図7に示す種々の直噴ノズルを用いた。図7に示す直噴ノズルのうち、図7(a)の直噴ノズル100は小径通路が形成されることなく本体通路100aのみの従来の直噴ノズル、図7(b)の直噴ノズル200は小径通路200bの内径が噴射口200c方向に徐々に縮径するテーパ状小径通路のもの、図7(c)の直噴ノズル300は、小径通路が形成されることなく本体通路300aの先端に本体通路300の内径よりも大径の噴射口300cが形成されているものである。
表1及び表2のNo.2〜5、No.7〜9及びNo.13の小径通路20bが形成された直噴ノズル20の噴射角βは、No.1※、No.10※及びNo.11※の噴射ノズル100よりも大きくなっており、混合投射材の噴射範囲を拡大できることを示している。このことから小径通路20bの長さLを、本体通路20aの内径dに対して0.3〜3倍、特に0.3〜1.5倍とすることが好ましい。また、小径通路20bの内径dを、本体通路20aの内径dに対して0.4〜0.9倍、特に0.6〜0.8倍とすることが好ましい。
また、表1のNo.6※のように本体通路200aと小径通路200bとが形成されているものの、小径通路200bが噴射口方向に縮径するテーパ状通路に形成されている直噴ノズル200は、噴射口径が同じNo.10※の噴射ノズル100の噴射範囲と略同じである。No.6※の直噴ノズル200では、混合投射材の流れがテーパ状通路で整流されてしまうものと推察される。更に、No.12※の直噴ノズル300は、図7(c)に示すように本体通路300aと直結されている噴射口300cの口径が、本体通路300aの内径よりも大径となっている。しかし、その噴射角度は、噴射口300cの口径が等しいNo.11※の直噴ノズル100の噴射角度と略等しい。尚、No.1※、No.10※及びNo.11※の直噴ノズル100では、その噴射口100cの口径が大きくなるに従って混合噴射材の噴出角は増大する傾向にあるが、その程度は僅かである。
本発明に係るブラスト用ノズル及びブラスト装置は、鋳造製品等の被加工物のブラスト加工に好適に用いることができる。
10はブラスト装置、12はカーテン、14はブラスト室、16は多関節ロボット、18はアーム、20,100,200,300は直噴ノズル、20a,100a,200a,300aは本体通路、20b、200bは小径通路、20c、100c、200c、300cは噴射口、20dは段差、21a、21bは直線、22は壁、24,34は供給ホース、26は金属板、28は噴射範囲、30は側噴ノズル、30aは噴射口、32はダイレクトドライブモータ、60は被加工物、60aは貫通孔、60bは横穴、61は付着物、Dは外径、d、dは内径、h1、は距離、W、Wは噴射径、αは傾斜角、βは噴射角である。

Claims (8)

  1. 投射材と圧縮空気との混合噴射材を被加工物に向けて噴射するブラスト用ノズルが、その先端に開口された噴射口から前記ノズルの延出方向に前記混合噴射材を噴射する直噴ノズルであって、
    前記ノズルの本体部内に形成された前記混合噴射材が通過する本体通路と、前記ノズルの先端部内に形成され、前記本体通路の内径よりも小口径の前記噴射口から前記口径と同一内径で後端方向に連続して形成された小径通路とが接続されており、
    前記小径通路の壁面厚さが前記本体通路の壁面厚さよりも厚く、且つ前記小径通路と前記本体通路との接続部に段差が形成されていることを特徴とするブラスト用ノズル。
  2. 前記直噴ノズルの噴射口を含む先端部の外径が、前記被加工物に形成された孔の口径以上である請求項1記載のブラスト用ノズル。
  3. 前記小径通路の長さが、前記本体通路の内径に対して3倍以下である請求項1又は請求項2記載のブラスト用ノズル。
  4. 前記小径通路の長さが、前記本体通路の内径に対して0.3倍以上である請求項1〜3のいずれか一項記載のブラスト用ノズル。
  5. 前記小径通路の内径が、前記本体通路の内径に対して0.4〜0.9倍である請求項1〜4のいずれか一項記載のブラスト用ノズル。
  6. 前記小径通路と前記本体通路との接続部の段差が、前記噴出口方向に傾斜しているテーパ状段差であって、前記テーパ状段差の傾斜角が20°〜40°である請求項1〜5のいずれか一項記載のブラスト用ノズル。
  7. 前記ブラスト室内の被加工物に、供給ホースから供給された投射材と圧縮空気との混合噴射材を噴射するブラスト装置であって、
    前記請求項1〜6のいずれか一項記載の直噴ノズルの少なくとも前記噴射口を含む先端部が、前記噴射口から前記混合噴射材が被加工物に向けて噴射されるように前記ブラスト室内に挿入されていることを特徴とするブラスト装置。
  8. 前記直噴ノズルが装着された前記ブラスト室に、先端部の側面に前記混合噴射材を噴射する噴射口が形成されていると共に、前記被加工物に形成された孔の口径よりも小径の側噴ノズルと、前記側噴ノズルの回転手段とが、前記被加工物の孔内に前記側噴ノズルの噴射口が挿入されるように装着されている請求項7記載のブラスト装置。
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